JP2018004170A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Akiyoshi Ohira
昭義 大平
慎一郎 岡留
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慎一郎 岡留
良二 河井
Ryoji Kawai
良二 河井
暢志郎 小池
Nobushiro Koike
暢志郎 小池
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Abstract

【課題】冷凍サイクルの一部をバイパスさせて、蒸発器をヒートパイプによって除霜する場合でも、冷媒循環量を適正化し、省エネルギー性能と圧縮機の信頼性に優れた冷蔵庫を提供する。【解決手段】圧縮機24,断熱箱体の外部に設けた第一の熱交換手段50,断熱箱体の外面を介して外気と熱交換する第二の熱交換手段54,減圧手段,断熱箱体の空気と熱交換する第三の熱交換手段14の順に流れる冷媒を反対向きに切り替える第一の冷媒流路切り替え手段100によって冷媒流路を切り替えて,第三の熱交換手段14の除霜を行う際に,第二の冷媒流路切り替え手段73と第三の冷媒流路切り替え手段101によって閉塞された冷媒配管途中に,冷媒量調整部を設ける。【選択図】図7

Description

本発明は,蒸発器の霜取りを行う冷蔵庫に関する。
本技術分野の背景技術として,特許文献1と特許文献2が知られている。
特許文献1では, ヒートポンプ除霜による除霜運転を実施する前に,二方弁を閉じて圧縮機を駆動させている。これにより,壁面凝縮器内と第一のキャピラリチューブ内と熱交換部内の冷媒を,冷却運転および除霜運転の両運転で使用する庫外凝縮器内と接続配管内と接続配管内とに集めることができる。したがって,本実施形態の冷蔵庫は,ヒートポンプ除霜時の冷媒不足を抑えることができ,ヒートポンプ除霜の効率低下を防ぐことができる,と記載されている。
特許文献2では,前記凝縮器の下流側に,デフロスト運転の開始指令により閉止する開閉弁を設けて,ポンプダウン運転により前記凝縮器を含む液溜部に冷媒を閉じ込め,ポンプダウン運転終了後,前記液溜部に閉じ込められた冷媒のうち所定量の冷媒をデフロスト運転が行われるデフロスト回路に流出せしめる如く作用する複数の定量流出装置を設けるとともに,圧縮機の油温の低下に応じて前記定量流出装置の作動個数を順次増加せしめる如く作用する制御手段を付設している,と記載されている。
特許第5694897号公報 特開平2−89971号公報
特許文献1では,壁面凝縮器を備えた冷蔵庫で,蒸発器(冷却器)をヒートポンプによって除霜を実施する際に,冷蔵庫壁面の結露を抑制するために壁面凝縮器をバイパスさせているが,このバイパスにより冷凍サイクルの経路が短くなった場合の冷媒循環量の適正量に関して配慮がなく,除霜時の省エネルギー性能や,圧縮機の信頼性に悪影響を及ぼす恐れがある。
特許文献2では,圧縮機から直接供給されるホットガスによって蒸発器の霜を解かす場合の,冷媒循環量の適正化を図っている。ホットガスデフロスト方式は,圧縮機で圧縮された高温高圧ガスを直接蒸発器に送り込む方式であり,ヒートポンプ除霜,すなわち,冷凍運転中の冷媒の流れ方向を反対にすることで,蒸発器を凝縮器に役割を代えて加熱する方式に比べ,効率が低くなる。ヒートポンプ除霜を採用し,除霜時の冷凍サイクルの経路が短くなった場合の,冷媒循環量の適正化についての記載はない。
本発明の目的は、冷凍サイクルの一部をバイパスさせて,蒸発器をヒートポンプによって除霜する場合でも,冷媒循環量を適正化し,省エネルギー性能と圧縮機の信頼性に優れた冷蔵庫を提供することにある。
上記目的を達成すべく,本発明に関わる冷蔵庫は,断熱箱体と,圧縮機と,前記断熱箱体の外部に設けた第一の熱交換手段と,前記断熱箱体の外面を介して外気と熱交換する第二の熱交換手段と,減圧手段と,前記断熱箱体内の空気と熱交換する第三の熱交換手段と, 前記圧縮機,前記第一の熱交換手段,前記第二の熱交換手段,前記減圧手段,前記第三の熱交換手段の順に流れる冷媒の向きを反対に切り替える第一の冷媒流路切り替え手段と,前記第二の熱交換手段を構成する冷媒配管の両端にそれぞれ設けた,第二の冷媒流路切り替え手段と,第三の冷媒流路切り替え手段と,を備えた冷蔵庫において,前記第一の冷媒流路切り替え手段によって冷媒流路を切り替えて,前記第三の熱交換手段の除霜を行う際に,前記第二の冷媒流路切り替え手段と前記第三の冷媒流路切り替え手段によって閉塞された冷媒配管中に冷媒量調整部が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば,冷凍サイクルの一部をバイパスさせて,蒸発器(冷却器)をヒートポンプによって除霜を行う場合でも,冷媒循環量の適正化により,省エネルギー性能と圧縮機の信頼性に優れた冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の正面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の冷却運転時の,冷媒の流れを示すサイクル図である。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫に設けた壁面凝縮器の概略配置である。 図2に示す断熱仕切り壁29,40の断面模式図である。 図2に示す冷蔵庫を背面から見た機械室39の模式図である。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の除霜運転時の,冷媒の流れを示すサイクル図である。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の除霜運転の制御を示す全体のフローチャートである。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫のヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)のフローチャートである。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の,ヒートポンプ除霜運転から冷却運転に切り替える場合のフローチャートである。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の,冷却運転時の状況を表すモリエル線図である。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の,冷却運転時の凝縮器側配管内部における冷媒の状態を模式的に表したものである。 図12に示す壁面凝縮器54のパイプ表面温度の模式図である。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫のヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)の他のフローチャートである。 本発明の実施形態例に係る冷蔵庫のヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)の他のフローチャートである。
図1は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の正面図である。図2は図1のA−A線断面図である。本実施形態の冷蔵庫1は,食品を冷蔵,及び冷凍して貯蔵する貯蔵室として,上方から冷蔵室2,製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5,野菜室6を備えている。製氷室3と上段冷凍室4は,同じ高さの位置に並設されている。便宜上,冷凍温度帯の製氷室3と上段冷凍室4と下段冷凍室5は,冷凍温度帯室7と総称する。冷蔵室2は,前面側の左右に分割される観音開きの冷蔵室扉2a,2bを備えている。
冷蔵室扉2a,2bの庫内側には,複数の扉ポケット33a,33b,33cを備えている。また,冷蔵室2は複数の棚34a,34b,34c,34dによって,縦方向に複数の貯蔵スペースに区画されている。
一方,製氷室3と,上段冷凍室4と,下段冷凍室5と,野菜室6は,それぞれ引き出し式の製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6aを備えている。製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5および野菜室6には,それぞれ各室の前部に備えられた扉(3a,4a,5a,6a)と一体に引き出される収納容器3b,4b,5b,6bを設けている。ユーザが各扉(3a,4a,5a,6a)の取手部(図示せず)に手を掛けて,手前側(図2の紙面左側)に引き出すことにより,収納容器3b,4b,5b,6bを引き出せるようになっている。
また,冷蔵庫1は,各扉(2a,2b,3a,4a,5a,6a)の開閉状態をそれぞれ検知する扉センサ(図示せず)と,例えば1分以上扉が開放状態であると判定した場合に,使用者に報知するアラーム(図示せず)と,冷蔵室2,野菜室6,及び冷凍温度帯室7の温度設定をする温度設定器26を備えている。
図2に示すように,冷蔵庫1の庫内と庫外は,外郭を形成する外箱10aと,貯蔵室(2,3,4,5,6)を形成する内箱10bの間に,発泡断熱材(発泡ポリウレタン)を充填して形成された断熱箱体10によって,隔てられている。また,冷蔵庫1の断熱箱体10には,断熱性が高い真空断熱材25を実装している。
冷蔵庫1の庫内には,冷蔵室−冷凍室断熱仕切壁28によって冷蔵室2と冷凍温度帯室7が隔てられ,また,冷凍室−野菜室断熱仕切壁29によって,冷凍温度帯室7と野菜室6が隔てられている。同じ冷凍温度帯である製氷室3,上段冷凍室4,および下段冷凍室5間を隔てる仕切りを設けていないが,扉3a,4a,5aの隙間から冷凍温度帯室7内の冷気が庫外に漏れないように,冷凍室間仕切り壁40が備えられている。各仕切り壁28,40,29の冷蔵庫1の前面側には,それぞれ仕切りカバー36a,36b,36cを備えている。また,断熱壁体10の最下部前面側にも同様に,仕切りカバー36dを備えている。
冷蔵庫1は庫内の空気を冷却する冷却器14と,冷却器14が収納される冷却器収納室8と,冷却器14からの冷気を庫内に送る庫内ファン9を備えている。冷却器14は冷媒が循環する冷凍サイクルの一部を構成し,下段冷凍室5の略背部に配置され,冷却器収納室8内に設けられている。冷蔵庫1に用いる冷媒は,例えばイソブタンで,冷媒封入量は80g程度である。
冷却器14と熱交換して冷却された循環空気(冷気)は,冷却器14の上方に設けた庫内ファン9の駆動により,冷蔵室ダクト11を介して冷蔵室2に,また,野菜室ダクト(図示せず)を介して野菜室6に送られる。同様に,製氷室3,及び上段冷凍室4と下段冷凍室5の各室には,冷凍室ダクト13を介して冷気が送られる。
各室(2,3,4,5,6)への送風は,各室に設けた後述の温度センサ(41,42,43,44)と連動して,冷気の風路(11,13等)を開閉する冷蔵室ダンパ20,冷凍室ダンパ21,野菜室ダンパ(図示なし)によって制御される。
冷却器14に冷却器温度センサ44,冷蔵室2に冷蔵室温度センサ41,下段冷凍室5に冷凍室温度センサ42,野菜室6に野菜室温度センサ43をそれぞれに備え,冷却器7,冷蔵室2,下段冷凍室5,野菜室6の温度を検知している。さらに,冷蔵庫1は,外部空間の庫外の温湿度を検知するために,外気温度センサ37と外気湿度センサ38を冷蔵庫上部のセンサ収納部16内に備えている。また,冷蔵庫1の背面側の上部には,CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)等のメモリ,インターフェース回路等を搭載した制御基板31を基板収納部30内に配置している。制御基板31は,前記した外気温湿度センサ(37,38),庫内の各温度センサ(41,42,43,44),各貯蔵室扉の開閉状態をそれぞれ検知する前記した扉センサ,温度設定器26等と接続される。
冷蔵庫1の制御に際しては,ROMに予め記録した制御プログラムの実行により,圧縮機24のON/OFF等の制御,冷蔵室ダンパ21,及び冷凍室ダンパ21,野菜室ダンパ(図示なし)を個別に駆動させるそれぞれのアクチュエータ(図示せず)の制御,庫内ファン9のON/OFF制御や回転速度制御,扉の開放状態を報知するアラームのON/OFF等の制御が遂行される。
また,冷却器14の下方には,冷却器14に付着した霜を加熱する電気ヒータ22を設置している。除霜で生じた霜の融解水は,冷却器収納室8の下部に備えた樋23に流入した後に,排水管27を介して機械室39に配設された第一の蒸発皿32aに達して貯留され,庫外凝縮器50と圧縮機24の熱によって蒸発する。
冷蔵室2を冷却する場合は,冷蔵室ダンパ21を開状態にして,冷蔵室ダクト11の途中に複数設けられた冷気吹き出し口11a,11b,11cから冷蔵室2に供給される。冷蔵室2を冷却した冷気は,冷蔵室戻りダクト(図示なし)を通過して冷却器収納室8に戻り,再び冷却器14で冷却される。
野菜室6を冷却する場合は,野菜室ダンパ(図示なし)を開状態にして野菜室6に冷気を供給する。野菜室6を冷却した冷気は,冷凍室−野菜室断熱仕切壁29の下部に設けられた野菜室戻り口18aから,野菜室戻りダクト18を通過して冷却器収納室8に戻り,再び冷却器14で冷却される。また,冷凍温度帯室7(製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5)を冷却する場合は,冷凍室ダンパ21を開状態にして,冷凍室ダクト13を経て冷気吹き出し口13a,13b,13cから冷凍温度帯室7に送風される。冷凍温度帯室7を冷却した冷気は,冷凍室冷気戻り口17から冷却器収納室8に戻り,再び冷却器14で冷却される。
図3は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の冷却運転時の,冷媒の流れを示すサイクル図である。冷凍サイクルの構成と合わせて,冷却運転時の冷媒の流れを説明する。
冷媒流路の切り替えは,四方弁100(第一の冷媒流路切り替え手段),三方弁101(第三の冷媒流路切り替え手段),三方弁102,二方弁103(第二の冷媒流路切り替え手段)を用いて行う。四方弁100によって,冷媒の流れ方向を変えることが可能である。すなわち,図3に示す冷却運転時には,圧縮機24の吐出側のパイプ70は四方弁接続部100aと接続され,四方弁接続部100bはパイプ71と接続されている。また,パイプ79の他端は四方弁接続部100dに接続してあり,四方弁接続部100cは圧縮機24の吸込側に接続するパイプ80と接続している。従って,冷却運転時には,圧縮機24,庫外凝縮器50(第一の熱交換手段),壁面凝縮器54(第二の熱交換手段),第一のキャピラリチューブ55,冷却器14(第三の熱交換手段)の順番に冷媒が流れる。
冷凍サイクルは,圧縮機24,庫外ファン58を備えた庫外凝縮器50,及び壁面凝縮器54(放熱パイプ51,放熱パイプ52,結露防止パイプ53),冷媒を減圧する第一のキャピラリチューブ55,及び第二のキャピラリチューブ56,庫内ファン9を備えた冷却器14から構成されている。パイプ71の他端には庫外凝縮器50が接続され,パイプ71の途中には第二の気液分離器106を設けてある。庫外凝縮器50の他方にはパイプ72を接続し,パイプ72の他端に設けた冷媒分岐部90によって,パイプ73とパイプ74に分割されている。パイプ73の途中には二方弁103と庫外凝縮器54(放熱パイプ51,放熱パイプ52,結露防止パイプ53)を順番に設けてあり,パイプ73の他端は,三方弁101の三方弁接続部101aに接続されている。一方,パイプ74の他端は三方弁接続部101cと接続されている。
三方弁接続部101bはパイプ75と接続し,パイプ75の他端は三方弁102の三方弁接続部102aに接続されている。三方弁接続部101bと101cには,それぞれパイプ77,パイプ76が接続されており,それぞれの他端には,第二のキャピラリチューブ56,及び第一のキャピラリチューブ55が接続されている。
第一のキャピラリチューブ55,及び第二のキャピラリチューブ56の他端は,冷媒分岐部91で結合されており,冷媒分岐部91はパイプ78に接続してある。パイプ78の他端には冷却器14を接続し,冷却器14の他方には途中に第一の気液分離器105を備えたパイプ79を接続している。
本冷凍サイクルでは,第一のキャピラリチューブ55が冷却器14に接続したパイプ79と熱的に接触させている熱交換部57を備えている。冷却運転時には,三方弁接続部102aと102cを連通させて第一のキャピラリチューブ55に冷媒を流すので,冷却器14から流出する低温の冷媒と,第一のキャピラリチューブ55に流入する高温の冷媒が熱交換して,冷却器14の冷却能力を増やすことができ,省エネルギー性能が高い冷却運転が行える。第一のキャピラリチューブ55の代わりに膨張弁を用いて,熱負荷に応じて減圧範囲の調整を行うことも可能である。その場合には,熱交換部57を設けた方が省エネルギー性能が高くなるので,例えば,膨張弁とキャピラリチューブを併用し,キャピラリチューブの部分に熱交換部57を設けた方が良い。
冷蔵庫1の減圧手段として,冷却運転で用いる第一のキャピラリチューブ55と,除霜運転時に用いる第二のキャピラリチューブ56を備えているが,第二のキャピラリチューブ56は,冷却運転時に用いる第一のキャピラリチューブ55よりも絞りを緩くして,つまり抵抗を抑えて冷却器14を加熱し易くした方が良い。例えば,冷却器14は−30℃位からヒートポンプ除霜を行うこともあるので,第二のキャピラリチューブ56の絞りを緩くして冷媒循環量を増やし,冷却器14の温度を上げ易くして方が良い。ヒートポンプ除霜時に用いる減圧部は,減圧範囲が可変となる膨張弁を使うと更に良い。
なお,本冷凍サイクルでは,接続パイプ75の途中にドライヤ12を備えており,第一のキャピラリチューブ55,及び第二のキャピラリチューブ56に水分流入を防止している。また,接続パイプ79,および接続パイプ71の途中に,それぞれ第一の気液分離器105,および第二の気液分離器106を備えることで,圧縮機24への液冷媒の流入を防止している。冷却運転時,庫外凝縮器50,壁面凝縮器54において冷媒は空気側に放熱するので,気相,気液二相,液相の順に状態が変化する(図12参照)。第一のキャピラリチューブ55において減圧された冷媒は,冷却器14で庫内の空気から吸熱して気化する。冷媒の一部が気化しないで圧縮機24に液状態の冷媒が直接流入する場合があるので,第一の気液分離器105を用いて液冷媒の流入を防止している。
図4は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫に設けた壁面凝縮器の概略配置である。冷蔵庫1の冷凍サイクルを構成する壁面凝縮器54は,放熱パイプ51,放熱パイプ52,結露防止パイプ53から構成され,冷却運転の際にはこの順番に冷媒が流れる。図4の破線で示す放熱パイプ51,52は,図2に示す外箱10aと内箱10bとの間の外箱10aの内面に接するように配設している。放熱パイプ51,52の熱は,熱伝導性が高い鋼板製の外箱10aの外面に伝わって,庫外の空気に放熱される。図4の実線で示す結露防止パイプ53は放熱パイプの一種で,断熱箱体10の冷蔵室−冷凍室断熱仕切り壁28(図2参照),冷凍室−野菜室断熱仕切り壁29,および冷凍室間仕切り壁40の各内部前方に配設され,仕切りカバー36a〜36dの加熱に用いている。
図5は図2に示す断熱仕切り壁29,40の断面模式図である。断熱仕切り壁40,29(図2参照)に,それぞれ設けた仕切りカバー36b,36cと接触するように,結露防止パイプ53を設けている。冷蔵庫周囲の温度が例えば30℃の場合,結露防止パイプ53の温度は約33℃となり,断熱仕切り壁40,29に近接した冷凍室7(約−20℃)に対して大きな温度差を形成する。仕切りカバー36b,36cの表面とその周囲空気は,冷凍室7によって冷やされるため温度が低下し,仕切りカバー36b,36c近傍の空気中の水分によって仕切りカバー36b,36cの表面に結露が発生し易くなる。それを回避するために,放熱パイプ53冷媒を流して仕切りカバー36b,36cを加熱(熱の流れ63)しているが,放熱パイプ53から放出される熱の一部は,温度差が大きい冷凍室7に対しても加熱(熱の流れ62)している。また,同様に仕切りカバー36a,36dに関しても,庫内からの冷気によって冷やされるため,放熱パイプ53を構成する配管を配置して結露発生を防いでいる。
図6は図2に示す冷蔵庫を背面から見た機械室39の模式図である。機械室39には,左から順に圧縮機24,庫外ファン58,庫外凝縮器50を配設している。それらを接続するパイプに示した矢印は,冷却運転時の冷媒の流れ方向である。
圧縮機24の上部で排水管27の下部には,第一の蒸発皿32aを設けてあり,庫外凝縮器50の下部には第二の蒸発皿32bを備えている。また,機械室39の両側面に庫外と連通する開口部60,61を設けてあり,庫外ファン58を駆動して庫外凝縮器50,圧縮機24の熱を庫外に放出している。第一の蒸発皿32aには,除霜時に排水管27から滴下する除霜水を貯溜している。また,第二の蒸発皿32bは,後述のヒートポンプ除霜時に庫外凝縮器50に生じる水分を貯溜するために用いる。ヒートポンプ除霜を行う場合,庫外凝縮器50では吸熱現象により低温となり,庫外凝縮器50が露点温度以下になると,結露や霜が生じることがあるので,それらが機械室39や床に水滴が流出しないように,第二の蒸発皿32bを設けている。第一の蒸発皿32a,第二の蒸発皿32bに貯溜した水は,機械室39内の熱によって気化され,開口部61から外気に放出される。庫外凝縮器50を通過する際に吸熱された空気は,圧縮機24を通過して開口部61から排出されるため,圧縮機24の排熱により昇温されるので,冷蔵庫の側壁面の結露発生を抑制することができる。なお,第二の蒸発皿32bを設けているが,機械室39の底面構成部に貯水部を代わりに設けても良い。
次に冷却器14の除霜方法について説明する。冷蔵庫1では,冷却運転中に冷却器14に付着した霜を加熱して除去する除霜運転を行う。本実施形態の冷蔵庫1では,冷却器14の霜を加熱する手段を3通り備えている。すなわち,ヒートポンプ除霜(第一の加熱手段),ヒータ除霜(第二の加熱手段),及びファン除霜(第三の加熱手段)である。
図7は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の除霜運転時の,冷媒の流れを示すサイクル図である。ヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)は,四方弁100によって冷却運転時の冷媒の流れの向きを反対にして,圧縮機24から吐出する高温冷媒を冷却器14に流入させ,冷却器14の霜を加熱する除霜手段である。
ヒータ除霜(第二の加熱手段)は,冷却器収納室8内の電気ヒータ22を通電して,冷却器14の霜を加熱する手段である。ファン除霜(第三の加熱手段)は,冷凍室ダンパ21を閉状態にして,冷蔵室ダンパ20と野菜室ダンパ(図示なし)の両方,または何れか一方を開状態にして行う除霜である。庫内ファン9を駆動させることで,加熱源として冷蔵室2と野菜室6,または冷蔵室2の空気を冷却器収納室8内に送り,冷却器14の霜を加熱する手段である。本冷蔵庫1では,ヒートポンプ除霜,ヒータ除霜,ファン除霜から1つ,または複数を選択して冷却器14に付着した霜を加熱する除霜運転を行う。
ヒートポンプ除霜時の冷媒の流れ方向は,冷凍サイクルの接続パイプに示した矢印の通りで,四方弁100,三方弁101,102,及び二方弁103を用いて,冷却運転時の冷媒の流れ方向(図3参照)と反対になるように切り替えている。すなわち,ヒートポンプ除霜では四方弁100において,四方弁接続部100aと100dが連通し,四方弁接続部100bと100cが連通するように切り替えている。
圧縮機24により高温高圧となった冷媒は,パイプ70を介して四方弁接続部100aから四方弁100に流入した後,四方弁接続部100dからパイプ79を介して冷却器14に流入する。このように,ヒートポンプ除霜の場合,圧縮機24から放出された高温高圧冷媒は,最初に冷却器14に流れるので,冷却器14は加熱されることになる。
その後,冷却器14で放熱した冷媒は,冷媒分岐部91に流入する。ここで,三方弁102は三方弁接続部102bと三方弁接続部100aが連通しているので,冷媒分岐部91を通過した冷媒は第二のキャピラリチューブ56,パイプ76,パイプ75を介して,三方弁101に流入する。三方弁接続部101bと101cは連通しているので,三方弁接続部101cに接続したパイプ74,冷媒分岐部90,冷媒分岐部90の他端に接続したパイプ72の順番に冷媒は流れ,庫外凝縮器50に流入する。
ヒートポンプ除霜では冷却運転時の冷媒の流れ方向と反対なので,庫外凝縮器50を流れる冷媒は,周囲の空気から吸熱するため冷媒は蒸発する。すなわち,庫外凝縮器50は冷却されるので,温度は低下することになる。その後,庫外凝縮器50を通過した冷媒は,パイプ71を介して四方弁接続部100bに流入する。四方弁接続部100bと100cは連通しているので,四方弁100を通過した後にパイプ80を介して圧縮機24に戻る。
圧縮機24から吐出した高温冷媒が,冷却器14に流入する前に熱交換部57と第二のキャピラリチューブ56の間で熱交換が行われると,冷却器14の霜を加熱するために使われるエネルギーをロスすることになり,加熱が十分できない場合がある。従って,本発明の冷蔵庫1では,ヒートポンプ除霜時に用いる第二のキャピラリチューブ56がパイプ79と熱的に接触する部分を設けていないので,除霜時に省エネルギー性能が高い冷蔵庫が得られる。従って,第二のキャピラリチューブ56の代わりに,膨張弁を単独で設けてヒートポンプ除霜時の減圧量の適正化をし,省エネルギー性能を高めても良い。なお,三方弁102を用いて第一のキャピラリチューブ55と第二のキャピラリチューブ56を選択しているが,パイプ76,77の途中に逆止弁をそれぞれに設けて,冷媒の流れの向きを制御しても良い。
ヒートポンプ除霜時において,冷媒は冷却器14で放熱して液化し(冷却器14は温度上昇),庫外凝縮器50で吸熱して気化(庫外凝縮器50は温度低下)するが,庫外凝縮器50での熱交換が十分でない場合でも,圧縮機24に液冷媒が流入しないように,第二の気液分離器106を備えている。これにより,冷却運転においても,また,ヒートポンプ除霜においても,圧縮機24に液状態の冷媒が流入することを抑制することができ,圧縮機の信頼性を高くできる。
次に,冷蔵庫1の除霜運転に関する制御について,フローチャートを用いて説明する。図8は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の除霜運転の制御を示す全体のフローチャートである。冷蔵庫1の電源を投入し(ステップS0),まず初めに冷却運転(ステップS1)を行う。その後,冷却器14の除霜運転開始条件の有無の判定を行う(ステップS2)。
冷却器14の除霜運転開始条件とは,前回の除霜運転終了後,または冷蔵庫1の通電開始後に圧縮機24の累積回転数が例えば300万回転となった場合,あるいは前回の除霜運転終了後,または冷蔵庫1の通電開始後に2日間除霜運転をしていない場合,除霜運転開始条件が満たされる(ステップS2でYes)。除霜運転開始条件が満たされない場合は(ステップS2でNo),除霜運転開始の条件が満たされるまで冷却運転は継続される。
次に,除霜運転開始条件が満たされた場合(ステップS2でYes),冷却器14の除霜運転(ステップS21,S22)を開始する。ステップS21の第一の除霜モードは,ヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)を単独で行う除霜運転,あるいはヒータ除霜(第二の加熱手段),およびファン除霜(第三の加熱手段)の両方,またはどちらか一方と,ヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)を組み合わせた除霜運転モードである。
次に,第一の除霜モード(ステップS21)について説明する。まず初めに,ヒータ除霜(第二の加熱手段)を実施するか否かを判断する(ステップS3)。すなわち,前回の除霜後に扉(図1の2a〜6a)を開放していた累積時間が例えば10分を超えていた場合,または,電源投入後,最初の除霜運転では(ステップS3でYes)ヒータ除霜を実施する(ステップS4)。
一方,前回の除霜後に扉(図1の2a〜6a)を開放していた累積時間が例えば10分以下の場合,かつ電源投入後,最初の除霜運転でない場合(ステップS3でNo),電気ヒータ22に通電を行わず(ステップS4’),ステップS5に進む。
次に,ファン除霜(第三の加熱手段)を実施するか否かを判断する(ステップS5)。ファン除霜の実施条件として,外気温度センサにより測定された外気温が例えば10℃以上か否か判断され,10℃以上の場合(ステップS5でYes),冷蔵室ダンパ20を開,冷凍室ダンパ21を閉,野菜室ダンパを開(図示なし),庫内ファン9を駆動してファン除霜を実施する(ステップS6)。一方,外気温が例えば,10℃未満の場合(ステップS5でNo),庫内ファン9を停止のままとし,ファン除霜(第三の加熱手段)を実施しない(ステップS6’)。
次にヒートポンプ除霜の制御について詳細に説明する。図9は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫のヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)のフローチャートである。以下の手順で図3の冷却運転の冷媒流路を,図7のヒートポンプ除霜時の冷媒流路に切り替える。
まず,ヒートポンプ除霜を実施するために圧縮機24を駆動(ステップS101)して,二方弁103を開状態から閉状態に切り替えて(ステップS102),三方弁101の三方弁接続部101aと三方弁接続部101bの連通状態(101a―101b)から,三方弁接続部101bと三方弁接続部101cの連通状態(101b―101c)に切り替えて(ステップS103),圧縮機24を停止する(ステップS104)。
次に,三方弁102の三方弁接続部102aと三方弁接続部102cの連通状態(102a―102c)から,三方弁接続部102bと三方弁接続部102aの連通状態(102b―102a)に切り替えて(ステップS105),第二のキャピラリチューブ56側に流路を切り替える。
四方弁100は四方弁接続部100aと100bが連通し,また四方弁接続部100dと100cが連通している状態(100a―100b,100d―100c)から,四方弁接続部100aと100dが連通し,また四方弁接続部100bと100cが連通している状態(100a―100d,100b―100c)に切り替える(ステップS106)。
次に圧縮機24を駆動させ(ステップS107),ヒートポンプ除霜による除霜運転を開始する。その後,図8に示した第一の除霜モード終了条件(ステップS8)を満たすまで,第一の除霜モードによる除霜運転を継続する。なお,第一の除霜モード終了条件とは,冷却器センサ44(図2参照)が出力する冷却器14の所定温度が,例えば3℃を超えた場合,第一の除霜モード終了条件が満たされる。第一の除霜モード終了条件を満たす場合(図8のステップS8でYes),第二の除霜モード(図8のステップS22)に移行する。
次に,図8に示す第二の除霜モード(ステップS22)について説明する。第一の除霜モード(ステップS21)でファン除霜(第三の加熱手段)を実施していた場合は,庫内ファン9を駆動状態から停止状態にする(ステップS9)。
次に,第二の除霜モードにおける,ヒータ除霜切り替え判定時において(ステップS10),前回の除霜後に扉(図2の2a〜6a)を開放していた累積時間が例えば15分を超えていた場合,ヒータ除霜切り替え条件が成立し(ステップS10でYes),ヒータ除霜を行う。ヒータ除霜を行う場合(ステップS10でYes),圧縮機24は駆動状態から停止状態に切り替え,第一の除霜モード(ステップS21)でヒータ除霜を実施していない場合は,電気ヒータ22を通電状態にする(ステップS11)。
一方,ヒータ除霜切り替え判定時(ステップS10)において,前回の除霜後に扉(図2の2a〜6a)を開放していた累積時間が例えば15分以下の場合(ステップS10でNo),電気ヒータ22および圧縮機24は第一の除霜モードと同様の状態を維持して除霜運転を行う。
その後,第二の除霜モードによる除霜運転は,除霜運転終了条件を満たすまで行われる(ステップS12)。冷却器センサ44が出力する冷却器14の温度が例えば9℃を超えた場合,第二の除霜モード終了条件が満たされる。除霜運転終了条件が満たされた場合(ステップS12でYes),圧縮機24が駆動していた場合は圧縮機24を停止状態とし,電気ヒータ22を通電していた場合は電気ヒータ22を停止状態とし(ステップS13),除霜運転から冷却運転に冷媒流路を切換える(図8のステップS14)。
次に,除霜運転から冷却運転に冷凍サイクルを切替える制御について説明する。図10は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の,ヒートポンプ除霜から冷却運転に切り替える場合のフローチャートである。四方弁100は四方弁接続部100aと100dが連通し,また四方弁接続部100bと100cが連通している状態(100a―100d,100b―100c)から,四方弁接続部100aと100bが連通し,また四方弁接続部100dと100cが連通している状態(100a―100b,100d―100c)に切り替える(ステップS201)。
また,三方弁101は三方弁接続部101bと101cが連通状態(101b―101c)から,三方弁接続部101aと101bが連通状態(101a―101b)に切換える(ステップS202)。
三方弁102は三方弁接続部102bと102aが連通状態(102b―102a)から,三方弁接続部102aと102cが連通状態(102a―102c)に切換える(ステップS203)。
二方弁103を閉状態から開状態に切り替えて(ステップS204),圧縮機24を駆動させる(ステップS205)。以上のように除霜運転を終了し,再び冷却運転を実施する(図8のステップS1)。
ここまで,本実施形態の冷蔵庫1の除霜運転時の制御について述べてきた。次に本実施形態による効果について説明する。
本実施形態の冷蔵庫において,ヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)によって霜を加熱するエネルギーは,圧縮機24に投入したエネルギーと庫外凝縮器40で庫外から吸熱したエネルギーを加えた値に等しくなる(但し,霜加熱時の損失がない場合)。従って,電気ヒータ22を用いるヒータ除霜に比べて,省エネルギー性能が高くなる。また,冷却器14に付着した霜は,循環する冷媒によって直接加熱されるので,加熱効率が高い除霜が行えるので,省エネルギー性能が高くなる。また,冷却器に圧縮機からのホットガスを直接供給するホットガスデフロスト方式(特許文献2に記載の除霜方式)は,庫外から吸熱する熱交換部を持たないが,ヒートポンプ除霜は庫外から吸熱したエネルギーを利用できるので,省エネルギー性能が高くなる。以上より,電気ヒータ22による消費電力量よりも抑えることが,除霜時の省エネルギー性能を高める上で重要になる。
ヒートポンプ除霜運転を行う場合,四方弁100によって冷却運転時の冷媒の流れる向き(図3参照)と反対になるように冷媒流路を切り替えるので,壁面凝縮器54(放熱パイプ51,放熱パイプ52,結露防止パイプ53)を備えた冷蔵庫1では,壁面凝縮器54は低温となって結露し易くなる。従って,ヒートポンプ除霜時には,壁面凝縮器54に冷媒を流さないようにバイパスさせる必要がある。壁面凝縮器54をバイパスさせることで庫外から吸熱する熱量が低下するが,庫外凝縮器50に設けた庫外ファン58の回転数を増加させて交換熱量を増やすことができる。
図3に示すように,冷蔵庫1に備えた冷凍サイクルの凝縮器は,庫外凝縮器50と壁面凝縮器54(放熱パイプ51+放熱パイプ52+結露防止パイプ53)から構成されている。例えば,庫外凝縮器50のパイプ長さは2390mm,壁面凝縮器54のパイプ長さの合計は20140mmとなり,壁面凝縮器54をバイパスさせてヒートポンプ除霜を行う場合には,凝縮器側のパイプ長さは約1/10となるため,冷媒量を適正化させる必要がある。すなわち,ヒートポンプ除霜時の冷媒量は,冷却運転の時よりも少なくする必要がある。
冷却運転からヒートポンプ除霜に切り替える際の,冷媒量の適正化について説明する。図11は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の,冷却運転時の状況を表すモリエル線図である。圧縮機24で圧縮された冷媒は,パイプ71に接続している庫外凝縮器54,放熱パイプ51,放熱パイプ52,結露防止パイプ53の順に冷媒が流れ,その間,パイプ内の冷媒は外気に放熱するために,気相域(区間AB),気液二相域(区間BE),液相域(区間EF)の順に状態は変化する。
図12は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の,冷却運転時の凝縮器側配管内部における冷媒の状態を模式的に表したものである。圧縮機24と庫外凝縮器50の間に設けた四方弁100は省略している。庫外凝縮器50(区間AB),壁面凝縮器54(区間BF)で構成される凝縮器側配管内部の冷媒状態を説明する。図12に示した記号A〜Fは,図11のモリエル線図上に示したものと同様である。
圧縮機24で圧縮されて高温高圧になったガス冷媒は,庫外凝縮器50,放熱パイプ51,放熱パイプ52の順に庫外に熱を放出するので,気相域,相変化中の気液二相域,液相域と冷媒の状態が変化する。結露防止パイプ53の配管内部の冷媒は,上流側は温度一定の気液二相域であるが,途中(E)からは温度変化を伴う液相域に変化する。
図13は図12に示す壁面凝縮器54のパイプ表面温度の模式図である。気液二相域となる区間BEでは冷媒の温度は一定(温度T1)となり,液相域となる区間EFは顕熱変化を伴うため,冷媒温度は温度T1からT2に温度が低下する。冷却運転からヒートポンプ除霜に切り替える際に壁面凝縮器54をバイパスさせるが,壁面凝縮器54は,庫外凝縮器50と壁面凝縮器54から構成された冷蔵庫1の全凝縮器の下流側を含んでいるので,密度が高い液相域が存在し,冷媒量の調整がし易い領域である。
図9で説明したように,冷却運転中に二方弁103を開状態から閉状態(ステップS102)にし,三方弁101の三方弁接続部101aと三方弁接続部101bの連通状態から,三方弁接続部101bと三方弁接続部101cの連通状態に切り替えて(ステップS103),圧縮機24を停止する(ステップS104)。この時,壁面凝縮器54のパイプ内部の冷媒分布は図12に示したようになるので,壁面凝縮器54のパイプ内に冷媒を一時的に溜め易い。
このようにヒートポンプ除霜時の冷媒量を減らすことができ,冷媒循環量の適正化を図れるので,ヒートポンプ除霜中に圧縮機24に液状態の冷媒が戻り難くなり,圧縮機24の信頼性が高まるので,ヒートポンプ除霜の運転時間に制限を設けることなく,効率良く除霜運転が行える。また,ヒートポンプ除霜中は壁面凝縮器54をバイパスするので,結露防止パイプ53に冷媒を流すことはできないが,壁面凝縮器54に溜めた冷媒の熱容量によって,仕切りカバー36a〜36dの温度を下がり難くする効果も得られる。特に,凝縮器全体の下流側に設けた結露防止パイプ53には,液相域の冷媒が溜まっているので,壁面凝縮器54をバイパスして実施するヒートポンプ除霜時の仕切りカバー36a〜36dの温度低下防止を期待できる。
本実施形態の冷蔵庫1では,複数の加熱手段(ヒートポンプ除霜,ヒータ除霜,ファン除霜)を備えており,冷却器14の霜が多い場合は,複数の加熱手段を併用することで,除霜時間を短縮して食品の保存性低下を抑制し,省エネルギー性能が高い除霜運転を行うことができる。理由を以下で説明する。
ファン除霜(第三の加熱手段)は,冷蔵室ダンパ20と野菜室ダンパ(図示なし)の両方,またはどちらか一方を開状態,冷凍室ダンパ21を閉状態とし,冷蔵室2と野菜室6を冷却する場合と同一の風路にして庫内ファン9を駆動させる加熱手段である。このとき,冷却器14,及び冷却器14に付着した霜と,冷蔵室2(または野菜室6)の空気(温度:約3〜7℃)の間で熱交換を行い,冷蔵室2(または野菜室6)の熱によって霜を加熱することができる。除霜のために消費されるエネルギーは,庫内ファン9の動力(消費電力1〜2W程度)だけである。ファン除霜時には,霜を通過する際に発生した冷気を冷蔵室2(野菜室6)に送って冷却することができるため,ファン除霜は省エネルギー性能が高い加熱手段である。しかしながら,ファン除霜のみでは加熱量が少ないため除霜運転が長くなり,冷凍温度帯室7の温度が上昇して食品の保存性が低下することが考えられる。
そこで,本実施形態の冷蔵庫1では,ヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)とファン除霜(第三の加熱手段)を併用する除霜を行っている。庫内ファン9を駆動させることによって,除霜運転中に冷蔵室2(野菜室6)を冷却器14の霜で冷却できるので,温度上昇を抑えることができる。また,ヒートポンプ除霜とファン除霜を併用することで除霜時間を短縮して,冷凍温度帯室7の温度上昇を抑えている。従って,冷凍温度帯室7の温度上昇による食品の保存性低下を抑えつつ,省エネルギー性能が高い除霜運転を行うことができる。
また,本実施形態の冷蔵庫1では,ヒートポンプ除霜に切り替える際,圧縮機24を停止状態(図9のステップS104)で,三方弁102を第二のキャピラリチューブ56に接続するように切り替える(図9のステップS105)。これにより,庫外凝縮器50と冷却器14の圧力差が解消され,庫外凝縮器50の高温高圧の冷媒は,冷却器14に流入することになり,除霜時の加熱源の一部として有効利用することができるので,除霜時の省エネルギー性能が向上する。庫外凝縮器50と冷却器14の圧力差を短時間で解消させるために,除霜時に使用する第二のキャピラリチューブ56は,冷却時に使用する第一のキャピラリチューブ55よりも抵抗を小さくしてある。第二のキャピラリチューブ56の代わりに膨張弁を用いる場合は,膨張弁の開度を全開,もしくは開度を大きくして庫外凝縮器50と冷却器14の圧力差を速く解消した方が良い。
更に,本実施形態の冷蔵庫1では,第一の除霜モード(図8のステップS21)において,前回の除霜後に扉(2a〜6a)を開放していた累積時間によって,ヒータ除霜の実施条件を判断している。(図8のステップS3)。本実施形態の冷蔵庫1では,扉(2a〜6a)を開放していた累積時間が長い場合(例えば10分以上),外気から庫内に侵入する水分が増えるので冷却器14の着霜量が多いと判断して,ヒートポンプ除霜とヒータ除霜を併用して除霜時間を短くしている。一方,扉(2a〜6a)を開放していた累積時間が短い場合(例えば10分以下)には,冷却器14の着霜量が少ないと判断し,ヒータを用いないで除霜を行う。
これにより,省エネルギー性能が高い除霜運転を行うことができる。なお,ヒータ除霜の実施の有無を例示しているが,扉(2a〜6a)を開放していた累積時間によって,電気ヒータ22への入力を変化させても良い。
本実施形態の冷蔵庫1では,第一の除霜モードにおけるファン除霜の実施の有無を判断(図8のステップS5)している。ファン除霜は,冷蔵室2(野菜室6)の空気と冷却器14の霜の間で熱交換することで,冷却器14は加熱され,除霜運転中も冷蔵室2(野菜室6)を霜で冷却できる。一方,例えば外気温度が,例えば10℃未満の場合,特に野菜室6は低くなり易く,青果物に低温障害を防ぐため,野菜室6に設けた電気ヒータ(図示なし)に通電して庫内を加熱することがある。そこで,本実施形態の冷蔵庫1では,外気温度センサで検知した外気温度に応じて,ファン除霜の実施の有無を判断している(図8のステップS5)。
これにより,外気温度が高い場合においては,ファン除霜を併用した省エネルギー性能が高い除霜運転を行い,一方,外気温度が低い場合においては,ファン除霜を実施しない。なお,ファン除霜中の野菜室6の温度が低下する恐れがある場合は,野菜室6に設けた野菜室ダンパ(図示なし)で制御しても良く,またファン9を駆動させる時間を短くしても良い。
本冷蔵庫1では,第一の除霜モード(図8のステップS21)の次に行う第二の除霜モード(図8のステップS22)を備えている。ファン除霜では,冷蔵室2(野菜室6)の空気と冷却器14の霜の間で熱交換することで,冷却器14は加熱されるが,冷却器14が冷蔵室2(野菜室6)よりも温度が高い状態で実施すると,冷蔵室2(野菜室6)が加熱されることになる。従って,このような条件下では,ファン9を停止させる必要がある。
本実施形態の冷蔵庫1では,冷却器14の温度が3℃を超えた場合,すなわち冷蔵室2(野菜室6)の設定温度(約3〜7℃)と同等,またはそれ以上になった場合,第一の除霜モード(ステップS21)を終了させ,庫内ファン9を停止状態(図8のステップS9)で第二の除霜モード(ステップS22)を実施する。
これにより,第一の除霜モード(図8のステップS21)でファン除霜を行っていても,除霜運転中に冷蔵室2(野菜室6)を加熱することなく,省エネルギー性能が高い除霜運転を行うことができる。
また,第二の除霜モードでは,庫内ファン9を停止状態(ステップS9)とし,電気ヒータ22と圧縮機24を第一の除霜モードと同様の状態(ステップS10でNo)の除霜,または庫内ファン9と圧縮機24を停止して,電気ヒータ22(ステップS9,ステップS11)によるヒータ除霜を選択して行う。
扉(2a〜6a)を開けて外気が庫内に流入すると,冷却器収納室8の壁面にも着霜する場合がある。冷却運転を行うと冷却器14以外の壁面の霜は徐々に昇華していくが,扉(2a〜6a)が開放される時間が長いと,霜が昇華して減少するよりも,霜の成長の方が上回ることもある。一方,ヒートポンプ除霜は冷却器14を直接加熱する方式で伝熱性能が高いが,冷却器14から離れた場所の霜の加熱は難しい。
そこで,本実施形態の冷蔵庫1では,前回の除霜後に扉(2a〜6a)を開放していた累積時間が長い場合(例えば15分以上),冷却器収納室8の壁面で霜が成長している可能性があると判断して(図8のステップS10でYes),圧縮機24と庫内ファン9を停止状態とし,電気ヒータ22によるヒータ除霜を行い,冷却器14の加熱し過ぎを抑えながら冷却器収納室8も加熱して霜の解け残りを防止している。
また,前回の除霜後に扉(2a〜6a)を開放していた累積時間が短い場合(例えば15分以下)は,庫内ファン9を停止状態とし電気ヒータ22と圧縮機24を第一の除霜モードと同様の状態で除霜運転を実施する(ステップS10でNo)。ヒートポンプ除霜,またはヒートポンプ除霜とヒータを併用した除霜運転を実施し,省エネルギー性能が高い除霜運転を行うことができる。
以上より,第二の除霜モードを設けることで,霜の解け残りを防止しつつ,省エネルギー性能が高い除霜運転を実施することができる。
図14は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の,ステップS7で実施するヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)の他のフローチャートである。
ヒートポンプ除霜時の冷媒循環量の適正化制御に関する他の方法である。冷却運転中に壁面凝縮器54に溜まった冷媒を増やすことによって,ヒートポンプ除霜時の冷媒循環量を適正化する方法である。
ヒートポンプ除霜を実施するために圧縮機24を駆動(ステップS301)して,三方弁101を三方弁接続部101aと三方弁接続部101bの連通状態(101a―101b)から,閉状態にする(ステップS302)。圧縮機24を運転してN分経過した後(ステップS303),圧縮機24を停止する(ステップS304)。
次に,二方弁103を開状態から閉状態に切り替えて(ステップS305),三方弁101を閉状態から,三方弁接続部101bと三方弁接続部101cの連通状態(101b―101c)にする(ステップS306)。以下,ステップS307〜S309は,図9のステップS105〜S107と同様である。
壁面凝縮器54のパイプ内部の冷媒分布は図12に示した通りで,三方弁101を閉状態にして圧縮機24を所定時間運転すると,本冷凍サイクルの複数設けた凝縮器下流側の壁面凝縮器54のパイプ内部に溜まる冷媒量を調整し易くなるので,ヒートポンプ除霜時の冷媒量を減らすことができ,冷媒循環量の適正化を図ることができる。
従って,ヒートポンプ除霜中に圧縮機24に液状態の冷媒が戻り難くなり,圧縮機24の信頼性が高まるので,ヒートポンプ除霜の運転時間に制限を設けることなく,効率良く除霜運転が行える。また,ヒートポンプ除霜中は壁面凝縮器54をバイパスするので,結露防止パイプ53に冷媒を流すことはできないが,壁面凝縮器54に溜めた冷媒の熱容量によって,仕切りカバー36a〜36dの温度が下がり難くする効果も得られる。
図15は本発明の実施形態例に係る冷蔵庫の,ステップS7で実施するヒートポンプ除霜(第一の加熱手段)の他のフローチャートである。
ヒートポンプ除霜時の冷媒循環量の適正化制御に関する他の方法である。冷却運転中に壁面凝縮器54に溜まった冷媒を減らすことによって,ヒートポンプ除霜時の冷媒循環量を適正化する方法である。
ヒートポンプ除霜を実施するために圧縮機24を駆動(ステップS401)して,二方弁103を開状態から閉状態に切り替え(ステップS401),圧縮機24を運転してN分経過した後,圧縮機24を停止する(ステップS404)。
次に,三方弁101を三方弁接続部101aと三方弁接続部101bの連通状態(101a―101b)から,三方弁接続部101bと三方弁接続部101cの連通状態(101b―101c)に切り替える(ステップS405)。以下,ステップS406〜S408は,図9のステップS105〜S107と同様である。
二方弁103を閉状態にして圧縮機24を所定時間運転するので,壁面凝縮器54のパイプ内部に溜まった冷媒は,三方弁101を通過して庫外凝縮器50に集めることができる。壁面凝縮器54に溜まる冷媒が多い場合,このような操作によって壁面凝縮器54に滞留している冷媒を減らすことができ,ヒートポンプ除霜時の冷媒循環量の適正化を行うことが可能である。なお,二方弁103を閉状態で,圧縮機24を長く運転すると,庫外凝縮器50に全ての冷媒を回収することになるので,圧縮機24を運転する時間で調整する必要がある。
以上のように,ヒートポンプ除霜時の冷媒循環量が適正化されるので,圧縮機24に液状態の冷媒が戻り難くなり,圧縮機24の信頼性を高めることができ,ヒートポンプ除霜の運転時間に制限を設けることなく,効率良く除霜運転が行える。また,ヒートポンプ除霜中は壁面凝縮器54をバイパスするので,結露防止パイプ53に冷媒を流すことはできないが,壁面凝縮器54に溜めた冷媒の熱容量によって,仕切りカバー36a〜36dの温度が下がり難くする効果も得られる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 製氷室
4 上段冷凍室
5 下段冷凍室
6 野菜室
7 冷凍温度帯室
8 冷却器収納室
9 庫内ファン
10 断熱箱体
10a 外箱
10b 内箱
11 冷蔵室ダクト
12 ドライヤ
13 冷凍室ダクト
13a,13b,13c 冷気吹き出し口
14 冷却器
16 センサ収納部
17 冷凍室冷気戻り口
18 野菜室戻りダクト
18a 野菜室戻り口
20 冷蔵室ダンパ
21 冷凍室ダンパ
22 電気ヒータ
23 樋
24 圧縮機
25 真空断熱材
26 温度設定器
27 排水管
28,29 仕切壁
30 基板収納部
31 制御基板
32a 第一の蒸発皿
32b 第二の蒸発皿
33a,33b,33c 扉ポケット
34a,34b,34c,34d 棚
36a,36b,36c 仕切りカバー
37 外気温度センサ
38 外気湿度センサ
39 機械室
40 仕切り壁
41 冷蔵室温度センサ
42 冷凍室温度センサ
43 野菜室温度センサ
44 冷却器温度センサ
50 庫外凝縮器
51,52 放熱パイプ
53 結露防止パイプ
54 壁面凝縮器
55 第一のキャピラリチューブ
56 第二のキャピラリチューブ
57 熱交換部
58 庫外ファン
60,61 開口部
62,63 熱の流れ
70,71,72,73,74,75,76,77,78,79 パイプ
80 パイプ
90,91 冷媒分離部
100 四方弁
101,102 三方弁
103 二方弁
105 第一の気液分離器
106 第二の気液分離器

Claims (3)

  1. 断熱箱体と,圧縮機と,
    前記断熱箱体の外部に設けた第一の熱交換手段と,
    前記断熱箱体の外面を介して外気と熱交換する第二の熱交換手段と,
    減圧手段と,前記断熱箱体内の空気と熱交換する第三の熱交換手段と,
    前記圧縮機,前記第一の熱交換手段,前記第二の熱交換手段,前記減圧手段,前記第三の熱交換手段の順に流れる冷媒の向きを反対に切り替える第一の冷媒流路切り替え手段と,
    前記第二の熱交換手段を構成する冷媒配管の両端にそれぞれ設けた,第二の冷媒流路切り替え手段と,第三の冷媒流路切り替え手段と,を備えた冷蔵庫において,
    前記第一の冷媒流路切り替え手段によって冷媒流路を切り替えて,前記第三の熱交換手段の除霜運転を行う際に,前記第二の冷媒流路切り替え手段と前記第三の冷媒流路切り替え手段によって閉塞された冷媒配管中に冷媒量調整部が形成されていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 断熱箱体と,圧縮機と,
    前記断熱箱体の外部に設けた第一の熱交換手段と,
    前記断熱箱体の外面を介して外気と熱交換する第二の熱交換手段と,
    減圧手段と,前記断熱箱体内の空気と熱交換する第三の熱交換手段と,
    前記圧縮機,前記第一の熱交換手段,前記第二の熱交換手段,前記減圧手段,前記第三の熱交換手段の順に流れる冷媒の向きを反対に切り替える第一の冷媒流路切り替え手段と,
    前記第二の熱交換手段を構成する冷媒配管の両端にそれぞれ設けた,第二の冷媒流路切り替え手段と,第三の冷媒流路切り替え手段と,を備えた冷蔵庫において,
    前記第二の冷媒流路切り替え手段と前記第三の冷媒流路切り替え手段によって前記第二の熱交換手段をバイパスする冷媒流路を形成した後,前記第二の熱交換手段の冷媒配管中に冷媒を溜めた状態で前記第一の冷媒流路切り替え手段によって冷媒流路を切り替え,前記圧縮機を駆動して前記第三の熱交換手段の除霜運転を行うことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 前記減圧手段は、複数の減圧手段からなり、前記除霜運転のときに用いる減圧手段を可変絞り機構とし,冷却運転で用いる減圧手段よりも絞りを抑制することが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
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