JP2018003986A - シール材の配置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール材の装着性を良好としつつ、シール材の転動を防ぐシール材の配置構造、を提供する。【解決手段】シール材の配置構造は、第1合わせ面22を有する第1部材21と、第2合わせ面32を有し、溝部35が形成される第2部材31と、溝部35に収容されるシール材110とを備える。第2部材31は、溝部35の底壁をなす溝底面36と、溝部35の側壁をなす溝側面37とをさらに有する。シール材110は、基部11と、基部11から溝側面37に向けて突出する突出部12とを有する。突出部12は、溝側面37から離れて位置決めされる先端部13を含む。溝側面37は、溝部35の内周側に配置される内周側溝側面37mと、溝部35の外周側に配置される外周側溝側面37nとからなる。基部11は、内周側溝側面37mに接触する。突出部12は、基部11から外周側溝側面37nに向けて突出する。【選択図】図3

Description

この発明は、シール材の配置構造に関する。
従来のシール材の配置構造に関して、たとえば、実公平7−41969号公報には、可動部材が移動しても、また、脈動圧のような流体圧が作用しても、Oリングの転動およびOリングの頂部の変形を防止することを目的とした、Oリングが開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示されたOリングは、環状溝内に装着され、略円形の断面形状を有する環状のOリング本体と、Oリング本体の両側面から環状溝の両側面に向けて突出する突部とを有する。
また、実開昭55−93758号公報には、Oリング溝から外れないことを目的とした、油圧機器のOリング保持構造が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された油圧機器のOリング保持構造においては、Oリングの直径に対してOリング溝の幅を少し大きめにするとともに、Oリングの所要箇所に、Oリング溝の幅よりも若干広い部分が設けられる。
また、特開2008−298246号公報には、流体機器類の組み立て中または組み立て後のシール溝からシールリングがはみ出すことや、シール面に噛み込まれることがなく、さらに、シール溝への組み立て作業が容易であることを目的とした、平面用シールリングが開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された平面用シールリングにおいては、シールリングの装着溝の幅方向のうち、被シール流体の圧力の加わる側に、本体リングからシール溝の幅方向に伸びる鍔状の張り出し部が設けられている。張り出し部は、本体リングの周方向に沿って一部の長さ範囲で、本体部と一体に設けられている。
実公平7−41969号公報 実開昭55−93758号公報 特開2008−298246号公報
上述の特許文献に開示されるように、流体を密封する手段として、環状溝に収容されるシール材が各種、提案されている。
このようなシール材においては、密封する流体の圧力脈動などに起因して、シール材が装着される部材が微小に摺動する場合がある。この場合、シール材が溝内で転動して、シール材の破損や低寿命化に繋がる懸念が生じる。一方、そのようなシール材の溝内における転動を防ぐべく、シール材を特徴ある断面形状とする方法が考えられる。しかしながら、シール材の断面形状によっては、シール材が溝内からはみ出しやすくなり、シール材の装着性が損なわれる懸念がある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、シール材の装着性を良好としつつ、シール材の転動を防ぐシール材の配置構造を提供することである。
この発明に従ったシール材の配置構造は、第1合わせ面を有する第1部材と、第1合わせ面と対面する第2合わせ面を有し、第2合わせ面から凹んで環状に延びる溝部が形成される第2部材と、溝部に収容され、第1部材および第2部材の間を封止する、閉環状のシール材とを備える。第2部材は、第1合わせ面と対面し、溝部の底壁をなす溝底面と、溝底面から第2合わせ面に向けて立ち上がり、溝部の側壁をなす溝側面とをさらに有する。シール材は、第1合わせ面および溝底面に接触する基部と、基部から溝側面に向けて突出する突出部とを有する。突出部は、溝側面に向けて突出する先端に、溝側面から離れて位置決めされる先端部を含む。溝側面は、溝部の内周側に配置される内周側溝側面と、溝部の外周側に配置される外周側溝側面とからなる。基部は、内周側溝側面および外周側溝側面のいずれか一方に接触する。突出部は、基部から、内周側溝側面および外周側溝側面のいずれか他方に向けて突出する。
このように構成されたシール材の配置構造によれば、シール材に基部を回転させる方向の力が作用した場合に、突出部を第1合わせ面または溝底面に当接させることによって、シール材の転動を防ぐことができる。また、基部は、突出部が溝側面に向けて突出する側とは反対側で溝側面に接触するため、シール材を溝部に装着する際に突出部が溝部からはみ出し難くなる。これにより、シール材の装着性を良好にできる。
また好ましくは、第1部材および第2部材からシール材に力が作用していない状態において、閉環状のシール材の接線方向に直交する平面によりシール材を切断した場合に、基部は、第1合わせ面および溝底面に対向する位置で湾曲形状を有する。
このように構成されたシール材の配置構造によれば、突出部が第1合わせ面または溝底面に当接するまでの間に、シール材に過大な内部応力が発生することを抑制できる。
また好ましくは、第1部材および第2部材からシール材に力が作用していない状態において、閉環状のシール材の接線方向に直交する平面によりシール材を切断した場合に、基部は、内周側溝側面および外周側溝側面のいずれか一方に対向する位置で湾曲形状を有する。
このように構成されたシール材の配置構造によれば、突出部が第1合わせ面または溝底面に当接するまでの間に、シール材に過大な内部応力が発生することを抑制できる。
また好ましくは、突出部は、シール材の全周に渡って設けられる。
このように構成されたシール材の配置構造によれば、シール材の転動をより確実に防ぐことができる。
また好ましくは、突出部は、第1合わせ面および溝底面が対面する方向において、第1合わせ面よりも溝底面に寄った位置に設けられる。
このように構成されたシール材の配置構造によれば、シール材を溝部に装着する際に、突出部が溝部からよりはみ出し難くなる。
また好ましくは、シール材の内周側または外周側には、圧力脈動を伴う流体空間が形成される。
このように構成されたシール材の配置構造によれば、流体空間における圧力脈動に起因して、第1部材および第2部材間に微小な往復摺動が生じた場合であっても、シール材が転動することを防止できる。
以上に説明したように、この発明に従えば、シール材の装着性を良好としつつ、シール材の転動を防ぐシール材の配置構造を提供することができる。
シール材を示す平面図である。 図1中のシール材を溝部に装着する工程を示す断面図である。 図1中のシール材を溝部に装着した状態を示す断面図である。 図3中の第1部材の往復摺動時におけるシール材の変形を示す断面図である。 図3中の第1部材の往復摺動時におけるシール材の変形を示す断面図である。 図2中に示す溝部の形状の変形例を示す断面である。 この発明の実施の形態2におけるシール材の配置構造において、シール材を溝部に装着する工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態2におけるシール材の配置構造において、シール材を溝部に装着した状態を示す断面図である。 実施の形態1におけるシール材の各種変形例を示す断面図である。 実施の形態2におけるシール材の各種変形例を示す断面図である。 この発明の実施の形態4におけるシール材の配置構造において、シール材を溝部に装着する工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態4におけるシール材の配置構造において、シール材を溝部に装着した状態を示す断面図である。 実施の形態4におけるシール材の各種変形例を示す断面図である。 実施の形態4におけるシール材の各種変形例を示す断面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、シール材を示す平面図である。図2は、図1中のシール材を溝部に装着する工程を示す断面図である。図3は、図1中のシール材を溝部に装着した状態(シール材に流体圧が作用していない状態)を示す断面図である。
本明細書では、特に、図1中に示すシール材の単体の状態を「未装着状態」といい、図2中に示すシール材の状態を「初期状態」という。
図1から図3を参照して、本実施の形態におけるシール材の配置構造は、シール材110と、第1部材21と、第2部材31とを有する。
シール材110は、閉環状のシール材であり、第1部材21と第2部材31との間を封止するために使用される。シール材110は、ゴム等の弾性部材から形成されている。シール材110に用いられるゴム材料としては、たとえば、硬度60〜70HA程度のフッ素ゴム、シリコンゴム、EPDM系ゴムなどが挙げられる。
第1部材21は、第1合わせ面22を有する。第2部材31は、第2合わせ面32を有する。第1部材21および第2部材31は、第1合わせ面22と第2合わせ面32とが互いに向かい合わせとなるように配置されている。
第1部材21および第2部材31を形成する材料は特に限定されないが、本実施の形態では、第1部材21が樹脂から形成され、第2部材31が金属から形成されている。
第2部材31には、溝部35が形成されている。シール材110は、溝部35に収容されている。溝部35は、第2合わせ面32から凹んで環状に延びている。溝部35は、第2合わせ面32に開口し、第2合わせ面32の面内で延びる溝形状を有する。溝部35が環状に延びる形状は、特に限定されないが、たとえば、円形や楕円形、矩形などである。
溝部35は、溝底面36と、溝側面37とを有する。溝底面36は、第1合わせ面22と対面し、溝部35の底壁をなしている。溝底面36は、第2合わせ面32と平行に配置されている。溝底面36は、第1合わせ面22と平行に配置されている。溝側面37は、溝底面36から第2合わせ面32に向けて立ち上がり、溝部35の側壁をなしている。
溝側面37は、内周側溝側面37mおよび外周側溝側面37nからなる。内周側溝側面37mは、溝部35の内周側に配置され、外周側溝側面37nは、溝部35の外周側に配置されている。内周側溝側面37mおよび外周側溝側面37nは、溝底面36を挟んで対面している。
本実施の形態では、溝底面36と、溝側面37(内周側溝側面37m,外周側溝側面37n)とが、湾曲しながら連なっている。溝底面36の延長線と、溝側面37の延長線とがなす角度は、90°以上である。溝部35の開口幅(第2合わせ面32における内周側溝側面37mおよび外周側溝側面37nの間の長さ)は、溝部35の深さ(第2合わせ面32および溝底面36の間の長さ)よりも大きい。
シール材110は、その構成部位として、基部11および突出部12を有する。基部11は、シール材110の主要部をなしており、第1部材21と第2部材31との間を封止する機能を有する。すなわち、基部11は、第1合わせ面22および溝底面36に接触している。基部11は、第1合わせ面22および溝底面36が互いに近接する方向に圧縮変形されている。
基部11は、内周側溝側面37mおよび外周側溝側面37nのいずれか一方としての内周側溝側面37mと接触している。基部11は、図3中に示すシール材110に流体圧が作用していない状態において、内周側溝側面37mと接触している。基部11が内周側溝側面37mと接触することによって、シール材110には拡径方向の力が作用している。
未装着状態(すなわち、第1部材21および第2部材31からシール材110に力が作用していない状態)において、閉環状に延びるシール材110の接線方向に直交する平面によりシール材110を切断した場合に、基部11は、第1合わせ面22および溝底面36に対向する位置で湾曲形状を有する。未装着状態において、閉環状に延びるシール材110の接線方向に直交する平面によりシール材110を切断した場合に、基部11は、内周側溝側面37mに対向する位置で湾曲形状を有する。未装着状態において、閉環状に延びるシール材110の接線方向に直交する平面によりシール材110を切断した場合に、基部11は、円形状を有する。
図2中に示す初期状態において、基部11は、溝底面36と内周側溝側面37mとの隅部に接触している。
突出部12は、基部11と一体に成形されている。突出部12は、基部11から、内周側溝側面37mおよび外周側溝側面37nのいずれか他方としての外周側溝側面37nに向けて突出している。基部11は、突出部12とは反対側において溝側面37と接触している。
突出部12は、基部11からその外周側に突出する鍔形状を有する。突出部12は、基部11から、シール材110の半径方向外側に突出している。第1合わせ面22および溝底面36が対面する方向における突出部12の長さ(厚み)は、第1合わせ面22および溝底面36が対面する方向における基部11の長さ(厚み)よりも小さい。突出部12は、シール材110の全周に渡って設けられている。
突出部12は、その構成部位として、先端部13を有する。先端部13は、基部11から外周側溝側面37nに向けて突出する突出部12の先端に設けられている。内周側溝側面37mと外周側溝側面37nとが対面する方向において、先端部13は、シール材110のうちで最も外周側溝側面37nに近接して配置されている。内周側溝側面37mと外周側溝側面37nとが対面する方向において、先端部13は、シール材110のうちで最も内周側溝側面37mから離れて配置されている。
先端部13は、外周側溝側面37nから離れて位置決めされている。先端部13は、図3中に示すシール材110に流体圧が作用していない状態において、外周側溝側面37nから離れて位置決めされている。先端部13と外周側溝側面37nとの間には、隙間が設けられている。
未装着状態において、閉環状に延びるシール材110の接線方向に直交する平面によりシール材110を切断した場合に、突出部12は、外周側溝側面37nに対向する位置において湾曲形状を有する。
シール材110は、先端部13を含む平面によって上下対称に分割可能な断面形状を有する。突出部12は、第1合わせ面22および溝底面36から離れて位置決めされている。突出部12は、第1合わせ面22および溝底面36に平行に位置決めされている。
図4および図5は、図3中の第1部材の往復摺動時におけるシール材の変形を示す断面図である。
図4および図5を参照して、シール材110の内周側(シール材110から見て内周側溝側面37mの側)には、圧力脈動を伴う流体空間が形成されている。このような構成においては、第1部材21に、内周側溝側面37mおよび外周側溝側面37nが対面する方向における微小な往復摺動が生じる。
図4中に示すように、第1部材21が内周側溝側面37mから外周側溝側面37nへと向かう方向に摺動すると、第1合わせ面22に接触する基部11の部分が、第1部材21の移動とともに外周側溝側面37nに近づく方向に引っ張られる一方で、溝底面36に接触する基部11の部分が、第2部材31との摩擦抵抗によって静止しようとする。これにより、シール材110には、基部11を外周側溝側面37nに近づく方向に回転させようとする力が作用する。この際、突出部12が溝底面36に当接することによって、シール材110が転動することを防止できる。
図5中に示すように、第1部材21が外周側溝側面37nから内周側溝側面37mへと向かう方向に摺動すると、第1合わせ面22に接触する基部11の部分が、第1部材21の移動とともに内周側溝側面37mに近づく方向に引っ張られる一方で、溝底面36に接触する基部11の部分が、第2部材31との摩擦抵抗によって静止しようとする。これにより、シール材110には、基部11を内周側溝側面37mに近づく方向に回転させようとする力が作用する。この際、突出部12が第1合わせ面22に当接することによって、シール材110が転動することを防止できる。
図2および図3を参照して、上記のように転動防止のための突出部12がシール材110に設けられると、シール材110を溝部35に装着する際に、突出部12が溝部35からはみ出す懸念が生じる。この場合、突出部12が第1合わせ面22および第2合わせ面32の間に挟まれた状態となり、シール材110による封止性能が大きく損なわれる。
これに対して、本実施の形態では、シール材110が、基部11が内周側溝側面37mと接触した状態で溝部35に装着される。このような構成により、シール材110を溝部35に装着する際に突出部12が溝部35からはみ出し難くなるため、シール材110の装着性を良好にできる。
また、本実施の形態では、基部11が、第1合わせ面22、溝底面36および内周側溝側面37mに対向する位置で湾曲形状を有する。このような構成によれば、第1部材21の往復摺動時、突出部12が溝底面36または第1合わせ面22に当接するまでの間、基部11を溝部35において円滑に回転させることができる。これにより、シール材110に過大な内部応力が発生することを防止できる。
すなわち、本実施の形態におけるシール材の配置構造は、シール材110の初期の転がりを許容しつつ、突出部12が溝底面36または第1合わせ面22に当接した以降は、シール材110のそれ以上の転がりを防ぐことによって、シール材110の破損を防ぎつつ、シール材110の長寿命化を図ろうとするものである。
なお、本実施の形態では、シール材110の内周側に流体空間が形成される場合について説明したが、シール材110の外周側に流体空間が形成されてもよい。つまり、突出部は、流体空間側に設けられてもよいし、流体空間とは反対側に設けられてもよい。流体空間に配置される流体は、気体であってもよいし、液体であってもよい。
図6は、図2中に示す溝部の形状の変形例を示す断面である。図6中に示すように、初期状態において、基部11と、溝底面36および内周側溝側面37mの隅部との間に隙間が生じてもよい。
以上に説明した、この発明の実施の形態1におけるシール材の配置構造についてまとめて説明すると、本実施の形態におけるシール材の配置構造は、第1合わせ面22を有する第1部材21と、第1合わせ面22と対面する第2合わせ面32を有し、第2合わせ面32から凹んで環状に延びる溝部35が形成される第2部材31と、溝部35に収容され、第1部材21および第2部材31の間を封止する、閉環状のシール材110とを備える。第2部材31は、第1合わせ面22と対面し、溝部35の底壁をなす溝底面36と、溝底面36から第2合わせ面32に向けて立ち上がり、溝部35の側壁をなす溝側面37とをさらに有する。シール材110は、第1合わせ面22および溝底面36に接触する基部11と、基部11から溝側面37に向けて突出する突出部12とを有する。突出部12は、溝側面37に向けて突出する先端に、溝側面37から離れて位置決めされる先端部13を含む。溝側面37は、溝部35の内周側に配置される内周側溝側面37mと、溝部35の外周側に配置される外周側溝側面37nとからなる。基部11は、内周側溝側面37mおよび外周側溝側面37nのいずれか一方としての内周側溝側面37mに接触する。突出部12は、基部11から、内周側溝側面37mおよび外周側溝側面37nのいずれか他方としての外周側溝側面37nに向けて突出する。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるシール材の配置構造によれば、シール材110の装着性を良好としつつ、シール材110の転動を防ぐことができる。シール材の転動は、シール材の直径が大きい場合(たとえば、φ400mm以上)に起こり易いため、本発明は、このような大口径のシール材において特に有効に利用される。
(実施の形態2)
図7は、この発明の実施の形態2におけるシール材の配置構造において、シール材を溝部に装着する工程を示す断面図である。図8は、この発明の実施の形態2におけるシール材の配置構造において、シール材を溝部に装着した状態を示す断面図である。図7および図8は、それぞれ、実施の形態1における図2および図3に対応する図である。
本実施の形態におけるシール材の配置構造は、実施の形態1におけるシール材の配置構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない。
図7および図8を参照して、本実施の形態におけるシール材の配置構造は、実施の形態1におけるシール材110に替えて、シール材120を有する。シール材120は、その構成部位として、基部11および突出部12を有する。
本実施の形態では、基部11が、内周側溝側面37mおよび外周側溝側面37nのいずれか一方としての外周側溝側面37nと接触している。基部11が外周側溝側面37nと接触することによって、シール材120には縮径方向の力が作用している。
突出部12は、基部11から、内周側溝側面37mおよび外周側溝側面37nのいずれか他方としての内周側溝側面37mに向けて突出している。突出部12は、その構成部位として、先端部13を有する。先端部13は、基部11から内周側溝側面37mに向けて突出する突出部12の先端に設けられている。先端部13は、内周側溝側面37mから離れて位置決めされている。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるシール材の配置構造によれば、実施の形態1に記載の作用効果を同様に奏することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1および2におけるシール材の各種変形例について説明する。図9は、実施の形態1におけるシール材の各種変形例を示す断面図である。図10は、実施の形態2におけるシール材の各種変形例を示す断面図である。図9および図10中には、未装着状態のシール材の断面形状が示されている。
図9,図10(A)および(B)中に示すように、突出部12の突出長さは特に限定されない。突出部12の突出長さは、円形断面を有する基部11の直径以下であってもよいし、基部11の直径よりも大きくても良い。
図9,図10(C)および(D)中に示すように、突出部12の先端部13の断面形状は、第1合わせ面22および溝底面36が対面する方向に平行な直線形状であってもよいし、先鋭形状であってもよい。
図9,図10(E)〜(H)中に示すように、突出部12は、第1合わせ面22および溝底面36が対面する方向における突出部12の長さ(厚み)が、基部11から先端部13に向かうほど徐々に小さくなる断面形状を有してもよい。突出部12の先端部13の断面形状は、先鋭形状であってもよいし、湾曲形状であってもよい。
このように構成された、この発明の実施の形態3におけるシール材の配置構造によれば、実施の形態1に記載の作用効果を同様に奏することができる。
(実施の形態4)
図11は、この発明の実施の形態4におけるシール材の配置構造において、シール材を溝部に装着する工程を示す断面図である。図12は、この発明の実施の形態4におけるシール材の配置構造において、シール材を溝部に装着した状態を示す断面図である。図11および図12は、それぞれ、実施の形態1における図2および図3に対応する図である。
本実施の形態におけるシール材の配置構造は、実施の形態1におけるシール材の配置構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない。
図11および図12を参照して、本実施の形態におけるシール材の配置構造は、実施の形態1におけるシール材110に替えて、シール材130を有する。シール材130は、その構成部位として、基部11および突出部12を有する。
本実施の形態では、突出部12が、第1合わせ面22および溝底面36が対面する方向において、第1合わせ面22よりも溝底面36に寄った位置に設けられている。突出部12は、シール材130が第1合わせ面22および溝底面36の間で圧縮変形されることにより、溝底面36に接触して設けられている。
このような構成によれば、シール材130を溝部35に装着する際、突出部12が、第2合わせ面32からより離れた位置に配置される。このため、突出部12が溝部35からはみ出し難くなり、シール材130の装着性がさらに良好となる。
このように構成された、この発明の実施の形態4におけるシール材の配置構造によれば、実施の形態1に記載の作用効果を同様に奏することができる。
なお、本実施の形態では、基部11を内周側溝側面37mに接触させる場合(実施の形態1)において、突出部12を溝底面36に寄った位置に設ける構成を説明したが、基部11を外周側溝側面37nに接触させる場合(実施の形態2)において、突出部12を溝底面36に寄った位置に設ける構成としてもよい。
(実施の形態5)
本実施の形態では、実施の形態4におけるシール材の各種変形例について説明する。図13および図14は、実施の形態4におけるシール材の各種変形例を示す断面図である。図13および図14中には、未装着状態のシール材の断面形状が示されている。また、図13中では、基部11を内周側溝側面37mに接触させる場合のシール材の断面形状が示され、図14中では、基部11を外周側溝側面37nに接触させる場合のシール材の断面形状が示されている。
図13,図14(A)および(B)中に示すように、突出部12の突出長さは特に限定されない。突出部12の突出長さは、円形の断面を有する基部11の直径以下であってもよいし、基部11の直径よりも大きくても良い。未装着状態において、基部11および突出部12が、溝底面36と対向する位置で直線形状の断面を有してもよい。
図13,図14(C)および(D)中に示すように、突出部12の先端部13の断面形状は、第1合わせ面22および溝底面36が対面する方向に平行な直線形状であってもよいし、先鋭形状であってもよい。
図13,図14(E)および(F)中に示すように、突出部12は、第1合わせ面22および溝底面36が対面する方向における突出部12の長さ(厚み)が、基部11から先端部13に向かうほど徐々に小さくなる断面形状を有してもよい。突出部12の先端部13の断面形状は、先鋭形状であってもよいし、湾曲形状であってもよい。
このように構成された、この発明の実施の形態5におけるシール材の配置構造によれば、実施の形態1に記載の作用効果を同様に奏することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、油圧や空圧などが作用するシール材の配置構造に適用される。
11 基部、12 突出部、13 先端部、21 第1部材、22 第1合わせ面、31 第2部材、32 第2合わせ面、35 溝部、36 溝底面、37 溝側面、37m 内周側溝側面、37n 外周側溝側面、110,120,130 シール材。

Claims (6)

  1. 第1合わせ面を有する第1部材と、
    前記第1合わせ面と対面する第2合わせ面を有し、前記第2合わせ面から凹んで環状に延びる溝部が形成される第2部材と、
    前記溝部に収容され、前記第1部材および前記第2部材の間を封止する、閉環状のシール材とを備え、
    前記第2部材は、前記第1合わせ面と対面し、前記溝部の底壁をなす溝底面と、前記溝底面から前記第2合わせ面に向けて立ち上がり、前記溝部の側壁をなす溝側面とをさらに有し、
    前記シール材は、前記第1合わせ面および前記溝底面に接触する基部と、前記基部から前記溝側面に向けて突出する突出部とを有し、
    前記突出部は、前記溝側面に向けて突出する先端に、前記溝側面から離れて位置決めされる先端部を含み、
    前記溝側面は、前記溝部の内周側に配置される内周側溝側面と、前記溝部の外周側に配置される外周側溝側面とからなり、
    前記基部は、前記内周側溝側面および前記外周側溝側面のいずれか一方に接触し、
    前記突出部は、前記基部から、前記内周側溝側面および前記外周側溝側面のいずれか他方に向けて突出する、シール材の配置構造。
  2. 前記第1部材および前記第2部材からシール材に力が作用していない状態において、閉環状のシール材の接線方向に直交する平面によりシール材を切断した場合に、前記基部は、前記第1合わせ面および前記溝底面に対向する位置で湾曲形状を有する、請求項1に記載のシール材の配置構造。
  3. 前記第1部材および前記第2部材からシール材に力が作用していない状態において、閉環状のシール材の接線方向に直交する平面によりシール材を切断した場合に、前記基部は、前記内周側溝側面および前記外周側溝側面のいずれか一方に対向する位置で湾曲形状を有する、請求項1または2に記載のシール材の配置構造。
  4. 前記突出部は、前記シール材の全周に渡って設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載のシール材の配置構造。
  5. 前記突出部は、前記第1合わせ面および前記溝底面が対面する方向において、前記第1合わせ面よりも前記溝底面に寄った位置に設けられる、請求項1から4のいずれか1項に記載のシール材の配置構造。
  6. 前記シール材の内周側または外周側には、圧力脈動を伴う流体空間が形成される、請求項1から5のいずれか1項に記載のシール材の配置構造。
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