JP2018003458A - レールフロー削正補助器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業員の技量に影響されることなく、レールの絶縁継目部に発生したレールフローを、発見したその場で容易かつ正確に削正できるようにする。【解決手段】レールフロー削正補助器具1は、所定間隔を空けて対向配置された一対のベース部材2と、一対のベース部材2を繋ぎ合わせる連結部材3と、一方のベース部材2Aから延設された第1ローラー支持部材51と、第1ローラー支持部材51の先端部に設けられた第1ローラー52と、他方のベース部材2Bに設けられた第2ローラー支持部材53と、第2ローラー支持部材53の先端部に設けられた第2ローラー54と、第2ローラー支持部材53を、第1ローラーの存在する方向に付勢する付勢部材53dと、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、レールの絶縁継目部に生じるいわゆるレールフローを金切鋸で削正する際に用いる補助器具に関する。
軌道上の所定区間内に列車が存在するか否かを検知および報知する手段の一つに軌道回路と呼ばれるものがある。軌道回路は、軌道を構成する一対のレールを、所定距離毎に継目において絶縁し、一対のレールの導通区間の一端に、電圧を印加する送信装置をそれぞれ接続するとともに、この一対のレール導通区間の他端に、信号機などの受信装置でそれぞれ接続することで構成される。レールの絶縁は、対向する各レールの端面と端面との間に、輪郭がレールの断面形状と同一で、数mmの厚さを有する板状の絶縁材を介在させるとともに、レールの側面と継目板との間に矩形シート状の絶縁材を介在させることで行われることが多い。
絶縁材を介在させた継目(以下絶縁継目部)の上を列車が走行すると、列車の荷重によってレールの端部が僅かにつぶされてくる。そして、この動作が繰り返されると、レールの端部の表面に近い部位が次第に列車の進行方向へと延ばされて、レールフローと呼ばれる薄い板状の傷が生じる。このレールフローが大きくなると、絶縁材を介して絶縁されていたレールとレールとを導通させる矯絡と呼ばれる事象を引き起こしてしまう。矯絡が発生すると、軌道回路における電流の流れが乱されて信号機が正常に作動しなくなり、列車の運行に多大な支障をきたしてしまう。
レールフローによる矯絡の発生を未然に防ぐ方法としては、従来、レールフロー削正用の金切鋸を持ち歩きながら、絶縁継目部を定期的に巡視して回り、レールフローを見つけ次第、手作業で削正するという方法が用いられていた。しかし、レールフロー削正用の金切鋸は、他の用途のものよりも鋸刃が厚いため、熟練した作業員でないと、鋸刃がレールフローの上を滑ってしまい、なかなかレール端面と平行な切れ込みを正確に入れることができなかった。また、力加減を誤って鋸刃で絶縁材を傷つけてしまうことがあった。
そこで、近年は、金切鋸に代わり、レールに固定するためのクランプ機構、円盤状のカッタ、カッタを回転させるモータ等を備えたレールフロー削正装置用いてレールフローを絶縁材ごと削正し、カッタによって絶縁材に入れられた切れ込みに樹脂製のプレートを嵌め込み、プレートのはみ出た部分を削り取って補修するという方法が採られていた(特許文献1参照)。
特開2008−266915号公報
特許文献1に示したような従来のレール削正装置を用いれば、手作業の場合と異なり、作業員の技量に影響されることなく、レールフローの正確な削正が可能となる。しかし、従来のレール削正装置は、大型で重量がある上、使用する際にモータを回すための発電機が必要であった。こうした装置を持ち運びながら巡視を行うのは困難であるし、人員も必要となる。このため、巡視の際には装置を持ち運ばず、レールフローを発見したら後日まとめて削正するという運用がなされることが多い。しかし、そのようにすると、レールフローの発見から削正までに時間がかかってしまい、その間に矯絡が発生してしまう虞があった。また、重い装置の運搬、設置、撤去には比較的長い時間を要するので、場合によっては列車の運行を制限する必要があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、作業員の技量に影響されることなく、レールの絶縁継目部に発生したレールフローを、発見したその場で容易かつ正確に削正できるようにすることを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明は、レールの絶縁継目部に取り付け、前記絶縁継目部に生じたレールフローを削正するための金切鋸の鋸刃をガイドすることが可能なレールフロー削正補助器具であって、水平方向に延びる水平部と、前記水平部の両端部から下方に延びる垂下部と、によってレールの頭部を跨ぐことが可能な門型に形成され、所定間隔を空けて対向配置された一対のベース部材と、前記一対のベース部材を、前記垂下部において繋ぎ合わせる連結部材と、前記一対のベース部材のうち一方のベース部材から、前記一対のベース部材の間の空間まで延設された第1ローラー支持部材と、前記第1ローラー支持部材の先端部に、前記水平部の延設方向に沿って所定間隔を空けて複数配置されるとともに、それぞれ鉛直に伸びる直線を回転軸として回転可能な第1ローラーと、前記他方のベース部材に設けられ、前記他方のベース部材と前記第1ローラーとの間を、前記一対のベース部材が並ぶ方向に移動可能な第2ローラー支持部材と、前記第2ローラー支持部材の先端部に、それぞれ前記第1ローラーと対向するように複数配置されるとともに、鉛直に伸びる直線を回転軸として回転可能な第2ローラーと、前記第2ローラー支持部材を、前記第1ローラーの存在する方向に付勢する付勢部材と、を備えることを特徴とする。
この本発明を、レールフローが生じている絶縁継目部の上に、複数の第1ローラーに接する接線がレールの延設方向と直交するように設置し、金切鋸を、第1ローラーと第2ローラーとの間にあてがうと、第2ローラーが金切鋸に押されて他方のベース部材の方へ僅かに移動し、鋸刃が第1ローラーと第2ローラーとの間に通される。付勢部材はこのときも第2ローラーを押すので、鋸刃は、第2ローラーに押され、移動しない第1ローラーに接した状態、すなわち、レールの延設方向と直交する方向に延びる状態を維持することができる。この第1ローラーおよび第2ローラーに鋸刃がガイドされるので、技量を十分に有しない作業員であっても、レールフローを、レールの延設方向と直交する方向に正確に削正することができる。
なお、上記発明において、前記第1ローラーおよび第2ローラーは、円環状の部材を鉛直方向に複数並べた連続体、または、鉛直方向に延びる円柱状に形成された一体構成としてもよい。
このようにすれば、第1ローラーと第2ローラーとが当接してできる各接線は、図2に示したように鉛直方向に延びることとなるので、鋸刃の側面が、第1ローラーに接した状態、すなわち、レールの端面と平行な状態を維持することができる。この第1ローラーおよび第2ローラーに鋸刃がガイドされるので、作業員は、レールフローを、レールの端面と平行になるように正確に削正することができる。
また、上記発明において、前記一対のベース部材の一部に設けられ、前記ベース部材を前記レールに跨がせた時に前記ベース部材を前記レールに固定することが可能な固定手段を備えるものとしてもよい。
このようにすれば、削正の際に本発明を手や足で押さえる必要がなくなるので、より削正作業が容易になる。
また、上記発明において、前記第1ローラー支持部材の前記他方のベース部材側の端部と、前記第2ローラー支持部材の前記一方のベース部材側の端部のうち少なくとも一方が、対応するベース部材の存在する方向に窪んでいるものとしてもよい。
このようにすれば、本発明をレールの絶縁継目部に取り付けたときに、本発明の上から窪みを通して絶縁継目部をのぞき込むことができるので、鋸刃の位置決めを容易に行うことができる。
本発明によれば、作業員の技量に影響されることなく、レールの絶縁継目部に発生したレールフローを、発見したその場で容易かつ正確に削正することができる。
本発明の実施形態に係るレールフロー削正補助器具の、レールに取り付けた状態を示した正面図である。 図1のレールフロー削正補助器具の側面図である。 図1のレールフロー削正補助器具の平面図である。 図1のレールフロー削正補助器具を用いてレールフローを削正している状態を示した斜視図である。 レール頭部における上面と側面との間の曲面部に生じたレールフローを削正する際の金切鋸および連結部材との位置関係を示した側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本実施形態に係るレールフロー削正補助器具(以下補助器具1)の、レールRに取り付けた状態を示した正面図、図2はその側面図、図3はその平面図である。
本実施形態の補助器具1は、図1〜3に示したように、一対のベース部材2、ベース部材2とベース部材2とを繋ぎ合わせる連結部材3、一方(図1の手前側)のベース部材2に設けられた固定手段4、一対のベース部材2の上に跨って設けられた鋸刃ガイド機構5等で構成されている。
ベース部材2は、図1に示したように、棒状の水平部21と、水平部21の両端から、水平部の延長方向と直交する方向に向かって延設された垂下部22とで、正面視門型(逆U字状)に形成されている。ベース部材2の材質は特に限定されるものでは無いが、プラスチックを用いるのが、軽量化やレールとの絶縁の観点から好ましい。
水平部21の下面は、補助器具1がレールRに取り付けられたときに、レールRの上面と当接する箇所となっており、曲面となっているレールRの上面が隙間なく当接できるように僅かに曲げられている。
垂下部22と垂下部22との距離は、レール頭部の幅と同じないしは若干長い程度とされている。すなわち、ベース部材2は、レールの頭部を跨ぐことが可能な形状となっている。
一対のベース部材2は、図2,3に示したように、所定間隔を空けて、それぞれの水平部21および垂下部22が互いに平行となるように対向配置されている。
以下、一対のベース部材2を、必要に応じ、一方のベース部材2A、他方のベース部材2Bと区別して称することがある。
連結部材3は、棒状をなし、対向する一対のベース部材2の垂下部22と垂下部22とを繋ぎ合わせている。図1には、ベース部材2の垂下部に形成されたネジ穴から、ねじ31を螺合させることによりベース部材2と結合させた例を示したが、接着等他の方法で結合してもよいし、予めベース部材2と一体形成しておいてもよい。
連結部材3の中間部には、図2,3に示したように、端部よりも細い狭窄部32が形成されている。
本実施形態の固定手段4は、図2に示したように、中空の箱体41と、箱体41の正面から中にかけて設けられた回転体42、箱体41の中において回転軸42に取り付けられた磁石43等で構成されている。
回転体42は、箱体42の中に水平に配置され、その中心軸を回転軸として回転可能な棒状の軸部42aと、箱体41から出た軸部42の先端に設けられたつまみ部42bとを有している。磁石43は、回転体42の軸部42aに、その中心が、回転体42の回転軸から、当該回転軸と直交する方向に向かってずれた(偏心した)状態となるように取り付けられている。
このように構成された固定手段4は、つまみ部42bを回転させると、磁石43が箱体の下面(本補助器具1が取り付けられるレールRの頭部上面)から遠ざかった状態、または図2に示した箱体41の下面に近づいた状態に切り替えることが可能となっている。
鋸刃ガイド機構5は、図2,3に示したように、一方のベース部材2Aの上に設けられた第1ローラー支持部材51、第1ローラー支持部材51に取り付けられた第1ローラー52、他方のベース部材2の上に設けられた第2ローラー支持部材53、第2ローラー支持部材53に取り付けられた第2ローラー54等で構成されている。
第1ローラー支持部材51は、図2に示したように、一方のベース部材2Aの上から、当該一方のベース部材2Aの垂下部22と反対の方向に向かって延設された立設部51a、立設部51aの先端部から他方のベース部材2Bの存在する方向へ向かって延設された水平部51b、水平部51bの下面に取り付け得られた一対の軸棒51cからなる。
一対の軸棒51cは、丸棒であり、その軸が鉛直方向を向くように、かつ、ベース部材2の水平部21の側面と平行になるように、かつ、互いに所定間隔を空けるように取り付けられている。また、軸棒51cの長さは、その下端が、ベース部材2の水平部21の下面よりも上に位置する程度とされている。
第1ローラー52は、円環状の部材で、第1ローラー支持部材51の各軸棒51cにそれぞれ挿通されている。そして、第1ローラー52は、鉛直方向に長くなるよう形成されている。なお、図2には、一本の軸棒51cに、複数の部材を挿通することにより鉛直方向に長い第1ローラー52とした例を示したが、一つの円柱状のローラーとしてもよい。また、第1ローラーをベアリングで構成すれば、回転が滑らかになるとともに、市販品を用いることができて経済的である。
また、軸棒51cに挿通された第1ローラー52の、他方のベース部材2B側の端部は、図3に示したように、第1ローラー支持部材51の水平部51bの先端よりも他方のベース部材2Bの存在する方向に出ている。
第1ローラー52と第1ローラー52との間に位置する、第1ローラー支持部材51の水平部51bの中央部は、図3に示したように、立設部51aの存在する方向に向かって窪んでいる。
第2ローラー支持部材53は、図2に示したように、他方のベース部材2Bの上から、当該他方のベース部材2Bの垂下部22と反対の方向に向かって延設された立設部53a、立設部53a先端部の一方のベース部材2Aの存在する側に、立設部53aに対し、一対のベース部材2が並ぶ方向(連結部材3の延設方向)に移動可能となるように設けられた可動部53b、可動部53bの下面に取り付け得られた一対の軸棒53c、可動部53bを一方のベース部材2Aの存在する方向に向かって付勢する付勢部材53dからなる。
一対の軸棒53cは、第1ローラー支持部材51の軸棒51cと同様の丸棒であり、その軸が鉛直方向を向くように、かつ、ベース部材2の水平部21の側面と平行になるように、かつ、第1ローラー支持部材51の各軸棒51cとそれぞれ対向するように取り付けられている。
第2ローラー54は、第1ローラー52と同様に構成されたものであり、第2ローラー支持部材53の各軸棒53cにそれぞれ挿通されている。
また、軸棒53cに挿通された第2ローラー54の、一方のベース部材2A側の端部は、図3に示したように、第2ローラー支持部材53の可動部53bの先端よりも一方のベース部材2Aの存在する方向に出ている。
第2ローラー54と第2ローラー54との間に位置する、第2ローラー支持部材53の可動部53bの中央部は、図3に示したように、立設部53aの存在する方向に向かって窪んでいる。これにより、第1ローラー支持部材51と第2ローラー支持部材53との間には、補助器具1が取り付けられるレールRの上面を視認可能とする窓5aが形成される。なお、本実施形態では、水平部51bと可動部51bの両方を窪ませて窓5aを形成したが、どちらか一方を窪ませるだけでもよい。
また、図2,3に示したように、一対の第1,第2ローラー52,54の各接線を通る平面の延長上に、連結部材3の狭窄部32が位置している。
上述したように構成された本実施形態の補助器具1は、レールRに取り付けられ、かつ削正をしていない(金切鋸をガイドしていない)状態では、各第1ローラー52の側面が、各第2ローラー54の側面に当接する。第1ローラー52と第2ローラー54とが当接してできる各接線は、図2に示したように鉛直方向に延びることとなり、両接線を通る平面は、図2,3に示したようにレールRの端面Raと平行になる。
次に、上述した補助器具1を用いたレールフローの削正方法について説明する。図4は補助器具1を用いてレールフローを削正している状態を示した斜視図であり、図5はレール頭部における上面と側面との間の曲面部に生じたレールフローを削正する際の金切鋸および連結部材との位置関係を示した側面図である。
まず、補助器具1と金切鋸6を持ってレールRの巡視を行う。本実施形態の補助器具1は小型かつ軽量なので、こうした持ち歩きながらの巡視が可能となる。そして、絶縁継目部Jの上にレールフローを発見したら、図4に示したように、補助器具1を、レールRの頭部に、絶縁継目部Jを覆うように、かつ垂下部22と垂下部22でレールRの頭部を挟むように載せる。
補助器具1をレールRに載せたら、金切鋸6の鋸刃61を、第1ローラー支持部材51と第2ローラー支持部材53との間に通す。そのまま鋸刃61を第1ローラー52および第2ローラー54に押し付けると、第2のローラー54が他方のベース部材2Bの存在する方向に向かって動き、鋸刃61が第1ローラー52と第2ローラー54との間を通ってレールRの頭部に当接する。この状態で、窓5aをのぞき込みながら、第1ローラー52に当接する鋸刃61の一方の側面が、レールRの端面Ra(レールフローの根元)と一致するように補助器具1の位置を微調節する。補助器具1の位置が決まったら、固定手段4のつまみ42bを、中の磁石43がレールRに近づくように回す。すると、磁石43の磁力によって調節器具1がレールRに強く引き寄せられ、補助器具1がレール上に固定される。
補助器具1をレールRに固定したら、金切鋸6を挽いてレールフローを削正する。鋸刃61が第1ローラー52と第2ローラー54との間で前後動する間も、第2ローラー54が第1ローラー52の方向へ付勢されているので、鋸刃61は、第2ローラー54に押され、一方の側面が、移動しない第1ローラー52に接した状態、すなわち、レールRの端面Raと平行な状態を維持することができる。この第1ローラー52および第2ローラー54に鋸刃61がガイドされるので、技量を十分に有しない作業員であっても、レールフローを、レールRの端面Raと平行に正確に削正することができる。
なお、レールRの頭部における上面と側面との間の曲面部にもレールフローが発生している場合には、図5に示したように、レールRの上面に対し、鋸刃61を水平面に対し45°程度傾斜させた状態で金切鋸6を挽くことになる。このような箇所にできるレールフローの削正は、レールRの上面に生じたものの削正よりも技術を要するので、金切鋸6により手作業では、レールフローの向こう側にある絶縁材Iまで傷つけてしまいやすい。
しかし、本実施形態に補助器具1は、ローラー52,54が鉛直方向に長く形成されているので、鋸刃61を傾斜させても、鋸刃61の側面をレールRの端面Raと平行な状態を保つことができる。また、一対のベース部材2の、垂下部22と垂下部22との間に連結部材3が存在し、更にその狭窄部32が、一対の第1,第2ローラー52,54の各接線を通る平面の延長上に位置するので、の狭窄部32が傾けた鋸刃61に当接し、鋸刃61がそれ以上傾斜するのを規制するストッパーとして機能する。このため、鋸刃61で絶縁材Iを傷つけてしまうのを防ぐことができる。
このように、本実施形態の補助器具1は、小型かつ軽量なので、携帯しながら巡視を行い、レールフローを発見し次第、その場で削正を行うことが可能となる。また、本実施形態の補助器具1を用いれば、どのような技量の作業員が作業を行っても、同じようにレールRの端面Raと平行に正確な削正を行うことができる。更に、本実施形態の補助器具1を用いてレールフローの削正をこまめに行うことにより、大掛かりな装置を用いた本格的な修繕を行わなくても済むようになる。
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、立設部51a,53aを設け、軸棒51c、53cやローラー52,54を上(水平部51b、可動部53b)から支持する構造としたが、立設部を設けずに、水平部51b、可動部53bに相当する部材をベース部材2の水平部21の側面に直接設け、軸棒51c、53cやローラーを下から支持するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第1,第2ローラー部材51,53をベース部材2と別の部材としたが、ベース部材2と一体形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、磁力を用いて固定するようにしたが、例えば、ベース部材2の一方の垂下部22に、他方の垂下部22の存在する方向へ向かって貫通するネジ穴を設け、ネジが切られた棒材を螺合させることにより、クランプ式の固定手段を設けるようにしてもよい。
1 レールフロー削正補助器具
2 ベース部材
21 水平部
22 垂下部
3 連結部材
31 ねじ
32 狭窄部
4 固定手段
41 箱体
42 回転軸
43 磁石
5 鋸刃ガイド機構
5a 窓
51 第1ローラー支持部材
51a 立設部
51b 水平部
51c 軸棒
52 第1ローラー
53 第2ローラー支持部材
53a 立設部
53b 可動部
53c 軸棒
53d 付勢部材
54 第2ローラー
6 金切鋸
61 鋸刃
R レール
J 絶縁継目部
I 絶縁材

Claims (4)

  1. レールの絶縁継目部に取り付け、前記絶縁継目部に生じたレールフローを削正するための金切鋸の鋸刃をガイドすることが可能なレールフロー削正補助器具であって、
    水平方向に延びる水平部と、前記水平部の両端部から下方に延びる垂下部と、によってレールの頭部を跨ぐことが可能な門型に形成され、所定間隔を空けて対向配置された一対のベース部材と、
    前記一対のベース部材を、前記垂下部において繋ぎ合わせる連結部材と、
    前記一対のベース部材のうち一方のベース部材から、前記一対のベース部材の間の空間まで延設された第1ローラー支持部材と、
    前記第1ローラー支持部材の先端部に、前記水平部の延設方向に沿って所定間隔を空けて複数配置されるとともに、それぞれ鉛直に伸びる直線を回転軸として回転可能な第1ローラーと、
    前記他方のベース部材に設けられ、前記他方のベース部材と前記第1ローラーとの間を、前記一対のベース部材が並ぶ方向に移動可能な第2ローラー支持部材と、
    前記第2ローラー支持部材の先端部に、それぞれ前記第1ローラーと対向するように複数配置されるとともに、鉛直に伸びる直線を回転軸として回転可能な第2ローラーと、
    前記第2ローラー支持部材を、前記第1ローラーの存在する方向に付勢する付勢部材と、を備えることを特徴とするレールフロー削正補助器具。
  2. 前記第1ローラーおよび第2ローラーは、円環状の部材を鉛直方向に複数並べた連続体、または、鉛直方向に延びる円柱状に形成された一体構成であることを特徴とする請求項1に記載のレールフロー削正補助器具。
  3. 前記一対のベース部材の一部に設けられ、前記ベース部材を前記レールに跨がせた時に前記ベース部材を前記レールに固定することが可能な固定手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のレールフロー削正補助器具。
  4. 前記第1ローラー支持部材の前記他方のベース部材側の端部と、前記第2ローラー支持部材の前記一方のベース部材側の端部のうち少なくとも一方が、対応するベース部材の存在する方向に窪んでいることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のレールフロー削正補助器具。
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