JP2005029975A - レール頭部継目熔接残部の削正装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レール頭部の上面若しくは側面を選択して、不必要な個所を研削することのない、削正すべき個所のみを確実に削正することのできる装置を提供する。
【解決手段】クランプ装置2によってレール頭部Raに着脱自在に固定し、しかも、継目熔接残部RAを介して相対する一対の装置基板1A,1Aと、該一対の装置基板間に介在させ、前記レール頭部の周側に沿う方向に移動し、位置決め手段によって所定位置で定置するようにした横動枠3と、該横動枠に前記レール頭部の長手方向に沿って平行移動自在に組付けた移動台13および該移動台に駆動モータ16によって作動して前記継目熔接残部を作成するカッター体17とで構成する。
【選択図】 図2
【解決手段】クランプ装置2によってレール頭部Raに着脱自在に固定し、しかも、継目熔接残部RAを介して相対する一対の装置基板1A,1Aと、該一対の装置基板間に介在させ、前記レール頭部の周側に沿う方向に移動し、位置決め手段によって所定位置で定置するようにした横動枠3と、該横動枠に前記レール頭部の長手方向に沿って平行移動自在に組付けた移動台13および該移動台に駆動モータ16によって作動して前記継目熔接残部を作成するカッター体17とで構成する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、軌道レールを熔接、接続する際、レール頭部の継目部分に残存する熔接残部を削正するための、レール頭部継目熔接残部の削正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カッター体を支持盤に横軸回動自在に装置し、該カッター体にレール頭部を係合する係合部を設け、該係合部にレール頭部の上面や側面を削正する削正刃を備えた構造のものがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2726398号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例はレール頭部の熔接残部を該頭部の上面部や側面部を一度に削正できる点において削正作業の効率化を図れるが、レール頭部の周側に部分的にしか熔接残部がない場合にもカッター体を同様に回転(動)させて削正しなければならないため、不必要な電気エネルギーを消費しなければならないし、ときには、不必要な部分を削除し、誤作業を起すおそれもある。
【0005】
本発明は斯様な従来例の欠点を除去し、レール頭部の上面若しくは側面を選択して、不必要な個所を研削することのない、削正すべき個所のみを確実に削正することのできる装置を提供すべく創案したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
クランプ装置によってレール頭部に着脱自在に固定し、しかも、継目熔接残部を介して相対する一対の装置基板と、該一対の装置基板間に介在させ、前記レール頭部の周側に沿う方向に移動し、位置決め手段によって所定位置で定置するようにした横動枠と、該横動枠に前記レール頭部の長手方向に沿って平行移動自在に組付けた移動台および該移動台に駆動モータによって作動して前記継目熔接残部を作成するカッター体とで構成したことを基本的手段とする。また、装置基板と横動枠の構成板の一方に透孔を、他方にレール頭部の外周縁と相似する案内長孔をそれぞれ設け、これらに貫通させて突出させた操作ねじの先端に位置決め板を螺合し、該位置決め板に突設した一対のピンを前記装置基板と構成板の一方に設けた透孔を通じて他方に設けた透孔に係離自在に係合した構成によりレール頭部の上面或いは側面を選択して必要な個所のみを選択して削正することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図面は本発明に係るレール頭部継目熔接残部の削正装置の一実施形態を示し、図1は正面図、図2は側面図、図3は一部を省略して示した正面図、図4は位置決め手段部の断面図である。
【0008】
図中、1は装置基枠で、装置基枠1はレールRの長手方向に沿って相対する一対の装置基板1A,1Aを前記レールRに沿う一対の連結杆1b,1bで接続して構成したもので、装置基板1A,1Aの外面側に設けたクランプ装置2,2によって前記レールRの頭部Raを挟持させ、レール頭部Raに着脱自在に固定(止着)したものである。
【0009】
この装置基枠1の装置基板1A,1A間には横動枠3を介在させて該装置基板1A,1Aに支持させてある。
【0010】
横動枠3は装置基板1Aの内面側に重ね合わせて配置した支持板3a,3aと該支持板3a,3aにわたしてレールRの直交方向に相対する側板3b,3bとで成り、支持板3aのほぼ中央に設けた透孔4に、前記装置基板1A側から該装置基板1Aに設けた案内長孔5を通じて操作ねじ6を貫通させ、透孔4より突出する操作ねじ6の先端を位置決め板7に螺合させて基枠1の基板1A,1AにレールRを横切る方向に横動可能に枢支させてある。
【0011】
装置基板1Aに設けた前記案内長孔5は、前記レール頭部Raの上面Ra´と左右の側面Ra´´,Ra´´に対応する横方向部5´と左右の縦方向部5´´,5´´を備え、レール頭部Raの上面Ra´と側面Ra´´とが成す外縁形とほぼ相似形を成すもので、この案内長孔5の中央と両側の、前記装置基板1Aの各部には、該案内長孔5を介するようにして、それぞれ一対の位置決め孔8,8、8´,8´、8´,8´を設け、該位置決め孔8,8、8´,8´、8´,8´の任意の一対のもの8,8又は8´,8´に前記位置決め板7に設けた位置決めピン7A,7Aを、前記支持板3aに前記透孔4を介して設けた一対の支持孔9,9を通じて係合するようにしてある。すなわち、装置基板1Aの外面側に突設した前記操作ねじ6の摘み6Aを回動させると、位置決め板7はピン7Aが支持板3aに設けた支持孔9に係合(嵌挿)した状態において操作ねじ6に沿って進退することになり、ピン7Aがねじ6先端方向に後退すると、ピン7Aは当初選択していた位置決め孔8´又は8´のいずれかのものに係合した状態から離脱し、従って、支持板3aすなわち横動枠3は、装置基板1Aすなわちクランプ装置2によってレール頭部Raに固定した装置基枠1側を固定側として操作ねじ6の案内長孔5に沿う移動に伴うを中心にして回動し、移動、いわば、レール頭部Raの外周縁に沿うように移動して起立又は倒伏することになり、そして、いずれか一対の位置決め孔8,8又は8´,8´に支持孔9,9を一致させた状態で再び摘み6Aを操作して位置決め板7を移動させると、該位置決め板7のピン7Aは原位置方向へと移動して支持孔9,9と一致させた位置決め孔8,8又は8´,8´に係合し、係合させて支持板3aを起立又は倒伏状態においたとき、後記するカッター体17がレール頭部Raの上面Ra´又はいずれか一方の側面Ra´´を削正する位置に配置されるようになるのである。
【0012】
操作ねじ6部によって装置基板1Aに支持され、案内長孔5に沿って移動して起立又は倒伏するようにした前記横動枠3の側板3bの内面にはLMレール(案内レール)11,11を相対して横設し、該LMレール11,11に両側に備えたLMガイド(ガイド片)12,12を摺嵌するようにして移動台13を前記横動枠3に前記レールRの長手方向に沿って移動自在に組付けてある。
【0013】
移動台13にはナット材14を設け、該ナット材14に螺合して貫通させた螺子杆15を横動枠3の前記支持板3a,3a間に回動自在に架設し、一方の支持板3aの外面に前記螺子杆15に一体にして突設した操作ハンドル15aによって螺子杆15を回動させると、移動台13側のナット材14は螺子杆15に沿って進退し、該ナット材14を備えた移動台13は前記LMレール11とLMガイド12のかみ合いによりLMレール11に沿って進退する。すなわち、操作ハンドル15aの操作によって移動台13はレールR(の頭部Ra)の長手方向に沿って進退するように配されているのである。
【0014】
この移動台13には駆動モータ16と該駆動モータ16によって回動する前記カッター体17を搭載し、カッター体17は、先端に超硬チップで構成した削正刃を装置して、該削正刃がレール頭部Raと相対するようにして前記移動台13に支持させてあり、移動台13に搭載した調節手段18の操作によってレール頭部Ra具体的には頭部Raの上面Ra´又は側面Ra´´に対して近接離開できるようにしてある。
【0015】
しかして、レール頭部Ra上に装置基枠1を配し、熔接残部RAを介して相対する装置基板1A,1Aをそれぞれに設けたクランプ装置2を用いてレール頭部Raに固定し、調節手段18を用いてカッター体17の削正刃とレール頭部上面Ra´との離開距離を設定して駆動モータ16を作動させると、カッター体17はレール頭部上面Ra´の近接位置で回動する。そして、この状態で、操作ハンドル15aを操作して螺子杆15を回動させると、該螺子杆15にはナット材14が螺合してあるので、操作ハンドル15aの回動による選択した方向にナット材14は螺子杆15に沿って移動し、ナット材14は移動台13に設けてあるので、移動台13はそれに伴って、LMレール11すなわちレールRの長手方向に沿って移動し、上面Ra´のレール継目熔接残部が削正されることになる。
【0016】
上面Ra´削正後、駆動モータ16を停止して、装置基枠1の両側すなわち装置基板1A,1Aの外面にそれぞれ設けた操作摘み6Aを回動させると、該摘み6Aを設けた操作ねじ6は回動し、一対のピン7A,7Aが支持孔9,9を通じて装置基板1Aに設けた中央部位の位置決め孔8,8に係合(嵌挿)しているので、位置決め板7はねじ6との共廻りを規制されてねじ6に沿って後退し、ピン7Aは位置決め孔8より離脱し、この結果、移動台13を組付けた横動枠3は装置基枠1に対する定置(固定)状態から解放され、操作ねじ6の案内長孔5に沿う移動に伴ってレール頭部Raの周囲に沿う移動ができるようになり、該横動枠3を手先で支持して適宜の方向に移動させて支持孔9,9を案内長孔5の側端側の位置決め孔8´,8´と一致する位置に配して操作摘み6Aを操作して支持孔9内に存するピン7Aの先端を当該位置決め孔8´に係合すると、横動枠3は、いわば倒伏した状態で装置基板1A(装置基枠1A)に止着され、この状態で前記と同様に、駆動モーター16を稼動させ、ハンドル15aを操作して螺子杆15やLMレール11乃至案内レールRに沿って移動台13を移動させると、カッター体17の削正刃はレール頭部Raの側面Ra´´側の熔接残部Raを削正することになり、以下同様にして他の側面RA´´側の熔接残部を削正することにより熔接残部の削正作業を終え、削正順は順不同で側面Ra´´側からはじめても差し支えがないことはいうまでもない。
【0017】
なお、図示10は、案内長孔5よりレール頭部Ra側にして装置基板1Aに設けた補助案内長孔で、補助案内長孔10は案内長孔5と同様にレール頭部Raの外縁形とほぼ相似する形を成し、該補助案内長孔10には横動枠3の前記支持板3aに横軸回動自在に設けたローラ19を係合してあり、このローラ19を補助案内長孔10に転動自在に係合させたことにより、手先で支持しての横動枠3の前記方向変更横動作業を円滑に行うことができると共に、ローラ19の補助案内長孔10の内縁の接触によって、移動台13等を含む横動枠3側の荷重が前記操作ねじ6を通して装置基枠1Aに負荷されないようにし、この負荷に伴う操作ねじ6の案内長孔5の内縁に対する圧接によって当該操作ねじ6のねじ山の圧潰を防ぐ、操作ねじ6と案内長孔5との間接的な、いわばスペーサの機能をさせているのである。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、前記の通りの構成であるから、レールの継目熔接残部を、レール頭部の周面に沿わせてカッター体を移動させて確実に削正することができ、従って、必要個所のみを削正することができるから、無駄な作業をすることなく、効率的な削正作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図。
【図2】側面図。
【図3】一部を省略して示した正面図。
【図4】位置決め手段部の断面図。
【符号の説明】
1A 装置基板
2 クランプ装置
3 横動枠
13 移動台
16 駆動モータ
17 カッター体
RA 継目熔接残部
Ra レール頭部
【産業上の利用分野】
本発明は、軌道レールを熔接、接続する際、レール頭部の継目部分に残存する熔接残部を削正するための、レール頭部継目熔接残部の削正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カッター体を支持盤に横軸回動自在に装置し、該カッター体にレール頭部を係合する係合部を設け、該係合部にレール頭部の上面や側面を削正する削正刃を備えた構造のものがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2726398号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例はレール頭部の熔接残部を該頭部の上面部や側面部を一度に削正できる点において削正作業の効率化を図れるが、レール頭部の周側に部分的にしか熔接残部がない場合にもカッター体を同様に回転(動)させて削正しなければならないため、不必要な電気エネルギーを消費しなければならないし、ときには、不必要な部分を削除し、誤作業を起すおそれもある。
【0005】
本発明は斯様な従来例の欠点を除去し、レール頭部の上面若しくは側面を選択して、不必要な個所を研削することのない、削正すべき個所のみを確実に削正することのできる装置を提供すべく創案したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
クランプ装置によってレール頭部に着脱自在に固定し、しかも、継目熔接残部を介して相対する一対の装置基板と、該一対の装置基板間に介在させ、前記レール頭部の周側に沿う方向に移動し、位置決め手段によって所定位置で定置するようにした横動枠と、該横動枠に前記レール頭部の長手方向に沿って平行移動自在に組付けた移動台および該移動台に駆動モータによって作動して前記継目熔接残部を作成するカッター体とで構成したことを基本的手段とする。また、装置基板と横動枠の構成板の一方に透孔を、他方にレール頭部の外周縁と相似する案内長孔をそれぞれ設け、これらに貫通させて突出させた操作ねじの先端に位置決め板を螺合し、該位置決め板に突設した一対のピンを前記装置基板と構成板の一方に設けた透孔を通じて他方に設けた透孔に係離自在に係合した構成によりレール頭部の上面或いは側面を選択して必要な個所のみを選択して削正することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図面は本発明に係るレール頭部継目熔接残部の削正装置の一実施形態を示し、図1は正面図、図2は側面図、図3は一部を省略して示した正面図、図4は位置決め手段部の断面図である。
【0008】
図中、1は装置基枠で、装置基枠1はレールRの長手方向に沿って相対する一対の装置基板1A,1Aを前記レールRに沿う一対の連結杆1b,1bで接続して構成したもので、装置基板1A,1Aの外面側に設けたクランプ装置2,2によって前記レールRの頭部Raを挟持させ、レール頭部Raに着脱自在に固定(止着)したものである。
【0009】
この装置基枠1の装置基板1A,1A間には横動枠3を介在させて該装置基板1A,1Aに支持させてある。
【0010】
横動枠3は装置基板1Aの内面側に重ね合わせて配置した支持板3a,3aと該支持板3a,3aにわたしてレールRの直交方向に相対する側板3b,3bとで成り、支持板3aのほぼ中央に設けた透孔4に、前記装置基板1A側から該装置基板1Aに設けた案内長孔5を通じて操作ねじ6を貫通させ、透孔4より突出する操作ねじ6の先端を位置決め板7に螺合させて基枠1の基板1A,1AにレールRを横切る方向に横動可能に枢支させてある。
【0011】
装置基板1Aに設けた前記案内長孔5は、前記レール頭部Raの上面Ra´と左右の側面Ra´´,Ra´´に対応する横方向部5´と左右の縦方向部5´´,5´´を備え、レール頭部Raの上面Ra´と側面Ra´´とが成す外縁形とほぼ相似形を成すもので、この案内長孔5の中央と両側の、前記装置基板1Aの各部には、該案内長孔5を介するようにして、それぞれ一対の位置決め孔8,8、8´,8´、8´,8´を設け、該位置決め孔8,8、8´,8´、8´,8´の任意の一対のもの8,8又は8´,8´に前記位置決め板7に設けた位置決めピン7A,7Aを、前記支持板3aに前記透孔4を介して設けた一対の支持孔9,9を通じて係合するようにしてある。すなわち、装置基板1Aの外面側に突設した前記操作ねじ6の摘み6Aを回動させると、位置決め板7はピン7Aが支持板3aに設けた支持孔9に係合(嵌挿)した状態において操作ねじ6に沿って進退することになり、ピン7Aがねじ6先端方向に後退すると、ピン7Aは当初選択していた位置決め孔8´又は8´のいずれかのものに係合した状態から離脱し、従って、支持板3aすなわち横動枠3は、装置基板1Aすなわちクランプ装置2によってレール頭部Raに固定した装置基枠1側を固定側として操作ねじ6の案内長孔5に沿う移動に伴うを中心にして回動し、移動、いわば、レール頭部Raの外周縁に沿うように移動して起立又は倒伏することになり、そして、いずれか一対の位置決め孔8,8又は8´,8´に支持孔9,9を一致させた状態で再び摘み6Aを操作して位置決め板7を移動させると、該位置決め板7のピン7Aは原位置方向へと移動して支持孔9,9と一致させた位置決め孔8,8又は8´,8´に係合し、係合させて支持板3aを起立又は倒伏状態においたとき、後記するカッター体17がレール頭部Raの上面Ra´又はいずれか一方の側面Ra´´を削正する位置に配置されるようになるのである。
【0012】
操作ねじ6部によって装置基板1Aに支持され、案内長孔5に沿って移動して起立又は倒伏するようにした前記横動枠3の側板3bの内面にはLMレール(案内レール)11,11を相対して横設し、該LMレール11,11に両側に備えたLMガイド(ガイド片)12,12を摺嵌するようにして移動台13を前記横動枠3に前記レールRの長手方向に沿って移動自在に組付けてある。
【0013】
移動台13にはナット材14を設け、該ナット材14に螺合して貫通させた螺子杆15を横動枠3の前記支持板3a,3a間に回動自在に架設し、一方の支持板3aの外面に前記螺子杆15に一体にして突設した操作ハンドル15aによって螺子杆15を回動させると、移動台13側のナット材14は螺子杆15に沿って進退し、該ナット材14を備えた移動台13は前記LMレール11とLMガイド12のかみ合いによりLMレール11に沿って進退する。すなわち、操作ハンドル15aの操作によって移動台13はレールR(の頭部Ra)の長手方向に沿って進退するように配されているのである。
【0014】
この移動台13には駆動モータ16と該駆動モータ16によって回動する前記カッター体17を搭載し、カッター体17は、先端に超硬チップで構成した削正刃を装置して、該削正刃がレール頭部Raと相対するようにして前記移動台13に支持させてあり、移動台13に搭載した調節手段18の操作によってレール頭部Ra具体的には頭部Raの上面Ra´又は側面Ra´´に対して近接離開できるようにしてある。
【0015】
しかして、レール頭部Ra上に装置基枠1を配し、熔接残部RAを介して相対する装置基板1A,1Aをそれぞれに設けたクランプ装置2を用いてレール頭部Raに固定し、調節手段18を用いてカッター体17の削正刃とレール頭部上面Ra´との離開距離を設定して駆動モータ16を作動させると、カッター体17はレール頭部上面Ra´の近接位置で回動する。そして、この状態で、操作ハンドル15aを操作して螺子杆15を回動させると、該螺子杆15にはナット材14が螺合してあるので、操作ハンドル15aの回動による選択した方向にナット材14は螺子杆15に沿って移動し、ナット材14は移動台13に設けてあるので、移動台13はそれに伴って、LMレール11すなわちレールRの長手方向に沿って移動し、上面Ra´のレール継目熔接残部が削正されることになる。
【0016】
上面Ra´削正後、駆動モータ16を停止して、装置基枠1の両側すなわち装置基板1A,1Aの外面にそれぞれ設けた操作摘み6Aを回動させると、該摘み6Aを設けた操作ねじ6は回動し、一対のピン7A,7Aが支持孔9,9を通じて装置基板1Aに設けた中央部位の位置決め孔8,8に係合(嵌挿)しているので、位置決め板7はねじ6との共廻りを規制されてねじ6に沿って後退し、ピン7Aは位置決め孔8より離脱し、この結果、移動台13を組付けた横動枠3は装置基枠1に対する定置(固定)状態から解放され、操作ねじ6の案内長孔5に沿う移動に伴ってレール頭部Raの周囲に沿う移動ができるようになり、該横動枠3を手先で支持して適宜の方向に移動させて支持孔9,9を案内長孔5の側端側の位置決め孔8´,8´と一致する位置に配して操作摘み6Aを操作して支持孔9内に存するピン7Aの先端を当該位置決め孔8´に係合すると、横動枠3は、いわば倒伏した状態で装置基板1A(装置基枠1A)に止着され、この状態で前記と同様に、駆動モーター16を稼動させ、ハンドル15aを操作して螺子杆15やLMレール11乃至案内レールRに沿って移動台13を移動させると、カッター体17の削正刃はレール頭部Raの側面Ra´´側の熔接残部Raを削正することになり、以下同様にして他の側面RA´´側の熔接残部を削正することにより熔接残部の削正作業を終え、削正順は順不同で側面Ra´´側からはじめても差し支えがないことはいうまでもない。
【0017】
なお、図示10は、案内長孔5よりレール頭部Ra側にして装置基板1Aに設けた補助案内長孔で、補助案内長孔10は案内長孔5と同様にレール頭部Raの外縁形とほぼ相似する形を成し、該補助案内長孔10には横動枠3の前記支持板3aに横軸回動自在に設けたローラ19を係合してあり、このローラ19を補助案内長孔10に転動自在に係合させたことにより、手先で支持しての横動枠3の前記方向変更横動作業を円滑に行うことができると共に、ローラ19の補助案内長孔10の内縁の接触によって、移動台13等を含む横動枠3側の荷重が前記操作ねじ6を通して装置基枠1Aに負荷されないようにし、この負荷に伴う操作ねじ6の案内長孔5の内縁に対する圧接によって当該操作ねじ6のねじ山の圧潰を防ぐ、操作ねじ6と案内長孔5との間接的な、いわばスペーサの機能をさせているのである。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、前記の通りの構成であるから、レールの継目熔接残部を、レール頭部の周面に沿わせてカッター体を移動させて確実に削正することができ、従って、必要個所のみを削正することができるから、無駄な作業をすることなく、効率的な削正作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図。
【図2】側面図。
【図3】一部を省略して示した正面図。
【図4】位置決め手段部の断面図。
【符号の説明】
1A 装置基板
2 クランプ装置
3 横動枠
13 移動台
16 駆動モータ
17 カッター体
RA 継目熔接残部
Ra レール頭部
Claims (2)
- クランプ装置によってレール頭部に着脱自在に固定し、しかも、継目熔接残部を介して相対する一対の装置基板と、該一対の装置基板間に介在させ、前記レール頭部の周側に沿う方向に移動し、位置決め手段によって所定位置で定置するようにした横動枠と、該横動枠に前記レール頭部の長手方向に沿って平行移動自在に組付けた移動台および該移動台に駆動モータによって作動して前記継目熔接残部を作成するカッター体とから成るレール頭部継目熔接残部の削正装置。
- 装置基板と横動枠の構成板の一方に透孔を、他方にレール頭部の外周縁と相似する案内長孔をそれぞれ設け、これらに貫通させて突出させた操作ねじの先端に位置決め板を螺合し、該位置決め板に突設した一対のピンを前記装置基板と構成板の一方に設けた透孔を通じて他方に設けた透孔に係離自在に係合した、請求項1記載のレール頭部継目熔接残部の削正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003193372A JP2005029975A (ja) | 2003-07-08 | 2003-07-08 | レール頭部継目熔接残部の削正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003193372A JP2005029975A (ja) | 2003-07-08 | 2003-07-08 | レール頭部継目熔接残部の削正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005029975A true JP2005029975A (ja) | 2005-02-03 |
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ID=34204853
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003193372A Pending JP2005029975A (ja) | 2003-07-08 | 2003-07-08 | レール頭部継目熔接残部の削正装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005029975A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102134822A (zh) * | 2011-02-15 | 2011-07-27 | 中国铁道科学研究院金属及化学研究所 | 用于线上钢轨焊接接头的焊后处理系统和方法 |
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- 2003-07-08 JP JP2003193372A patent/JP2005029975A/ja active Pending
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