JP2018002839A - 清浄化用皮膜形成剤及び清浄化処理方法 - Google Patents

清浄化用皮膜形成剤及び清浄化処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】清浄化対象面がプラスチック製である場合でも容易に剥離可能な皮膜を形成でき、清浄化対象面に付着した疎水性汚れを効果的に除去できる清浄化用皮膜形成剤の提供。【解決手段】硬質表面上の汚れに塗布して皮膜を形成し、前記皮膜を剥がすことで前記汚れを除去するものであって、(A)(メタ)アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の皮膜形成性高分子化合物と、(B)水と、(C)溶解度パラメーターが7.5〜11.0である有機溶剤と、(D)リン酸エステル型界面活性剤、シリコーン及びフッ素系界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の剥離向上剤とを含有し、前記(A)成分と、前記(C)成分及び前記(D)成分の合計質量との質量比(A/(C+D))が3.0〜16.5である清浄化用皮膜形成剤。【選択図】なし

Description

本発明は、清浄化用皮膜形成剤及びこれを用いた清浄化処理方法に関する。
従来、硬質表面に付着した汚れを除去して硬質表面を清浄化するために、水、界面活性剤、溶剤等の洗浄剤と、スポンジ、雑巾等の清浄具との組合わせが用いられている。
一般的な清浄具は、繰り返し使用すると汚れが蓄積する等、衛生面からみて問題が多い。しかも、一般的な清浄具は、一定の形状を有しているため、細かい凹凸や複雑な形状を有する場所(例えば浴室ドアレールや家電製品等)の清浄化には適さない場合が多い。例えば、そのような場所の奥まで清浄具が届かず、付着した汚れを完全に取り除くことが難しい。また、汚れを奥まで押し込んでしまったり汚れを押しつぶしてより強固に付着させてしまったりする等、汚れの除去をさらに困難にしてしまうおそれがある。
前述のような場所に蓄積する汚れの種類としては、皮脂等の疎水性汚れが挙げられる。このような汚れは、家具等に多く使用されているプラスチック表面に蓄積し易い。また、清浄後に水や洗浄剤を完全に拭き取ることが難しいため、それらはやがて菌の温床となり再汚染や異臭等の原因となる。
硬質表面に付着した汚れを除去する他の方法として、物体表面に皮膜形成可能な重合体の水性分散体を塗布、乾燥し、得られた連続皮膜を剥離して、物体表面に付着している汚れを同伴除去する清浄化方法が提案されている(特許文献1)。
しかし、特許文献1記載の清浄化方法では、皮膜を形成する物体がABS樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂等のプラスチック材料で構成される場合、その表面に形成した皮膜を剥離する際、該皮膜が破けやすい問題がある。皮膜が破けると、除去対象の汚れが除去できない。さらに、物体表面に残った皮膜自体が汚れとなってしまう。
なお、塗料分野では、防汚目的で、物品等の表面に皮膜形成剤を塗布し、剥離可能な皮膜を形成することが行われている。このような皮膜の剥離性を高めるため、重合体を形成するモノマーとして特定のモノマーを含有させる方法(特許文献2)、重合体と特定のリン酸エステルとを組み合わせる方法(特許文献3〜4)、重合体とアミド化合物、アニオン系界面活性剤及び多価アルコールとを組み合わせる方法(特許文献5)等が提案されている。しかし、このような皮膜形成剤では、表面に付着した疎水性汚れ(皮脂汚れ、石鹸カス汚れ、泥汚れ等)を充分に除去することができない。
特開昭59−189200号公報 特公昭51−5427号公報 特開昭53−138440号公報 特開昭58−104968号公報 特開昭60−96671号公報
本発明は、清浄化対象面がプラスチックからなる場合でも、清浄化対象面から容易に剥離可能な皮膜を形成でき、清浄化対象面に付着した疎水性汚れを効果的に除去できる清浄化用皮膜形成剤及び清浄化処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)(メタ)アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物と、(B)水と、(C)溶解度パラメーター(SP値)が7.5〜11.0である有機溶剤と、(D)リン酸エステル型界面活性剤、シリコーン及びフッ素系界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の剥離向上剤と、を含有し、前記(A)成分/前記(C)成分及び前記(D)成分の合計で表される質量比が3.0〜16.5であることを特徴とする清浄化用皮膜形成剤。
[2]前記(A)成分のガラス転移温度が0〜100℃である[1]に記載の清浄化用皮膜形成剤。
[3]前記(C)成分/前記(D)成分で表される質量比が0.2〜35である[1]又は[2]に記載の清浄化用皮膜形成剤。
[4]前記(C)成分がグリコールエーテル系溶剤である[1]〜[3]のいずれかに記載の清浄化用皮膜形成剤。
[5]前記(D)成分がポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種である[1]〜[4]のいずれかに記載の清浄化用皮膜形成剤。
[6]前記(A)成分の含有量が、前記清浄化用皮膜形成剤の総質量に対し、15〜60質量%である[1]〜[5]のいずれかに記載の清浄化用皮膜形成剤。
[7]前記(B)成分の含有量が、前記清浄化用皮膜形成剤の総質量に対し、25〜80質量%である[1]〜[6]のいずれかに記載の清浄化用皮膜形成剤。
[8]前記(C)成分の含有量が、前記清浄化用皮膜形成剤の総質量に対し、0.5〜10質量%である[1]〜[7]のいずれかに記載の清浄化用皮膜形成剤。
[9]前記(D)成分の含有量が、前記清浄化用皮膜形成剤の総質量に対し、0.1〜3.0質量%である[1]〜[8]のいずれかに記載の清浄化用皮膜形成剤。
[10]前記[1]〜[5]のいずれかに記載の清浄化用皮膜形成剤を清浄化対象面に塗布し、前記清浄化対象面上に前記清浄化用皮膜形成剤により皮膜を形成し、次いで前記皮膜を前記清浄化対象面より剥離することにより前記清浄化対象面の清浄化処理を行うことを特徴とする清浄化処理方法。
[11]前記清浄化対象面がプラスチックからなる[10]に記載の清浄化処理方法。
本発明によれば、清浄化対象面がプラスチックからなる場合でも、清浄化対象面から容易に剥離可能な皮膜を形成でき、清浄化対象面に付着した疎水性汚れを効果的に除去できる清浄化用皮膜形成剤及び清浄化処理方法を提供できる。
≪清浄化用皮膜形成剤≫
本発明の清浄化用皮膜形成剤は、下記(A)成分と下記(B)成分と下記(C)成分と下記(D)成分とを含有する。
本発明の清浄化用皮膜形成剤は、必要に応じて、(A)〜(D)成分以外の他の成分をさらに含有してもよい。
<(A)成分>
(A)成分は、(メタ)アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物である。
(A)成分は、皮膜形成性を有する。ここで「皮膜形成性」とは、剥離可能な皮膜を形成できる性質である。例えば、室温、大気圧条件下において、2cm×10cmの範囲に高分子化合物の水分散液又は水溶液を、乾燥後の厚みが0.05〜0.5mmとなるように塗布し、48時間放置したときに、皮膜が形成されるものである。このようにして形成される皮膜は、手等で剥離可能なものであることが好ましい。
[(メタ)アクリル樹脂]
(メタ)アクリル樹脂は、(メタ)アクリル酸エステルに基づく構成単位を有する重合体である。「(メタ)アクリル樹脂」は、アクリル樹脂及びメタクリル樹脂の総称である。「(メタ)アクリル酸エステル」は、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの総称である。
(メタ)アクリル樹脂としては、例えば(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体、2種以上の(メタ)アクリル酸エステルの共重合体、(メタ)アクリル酸エステルと(メタ)アクリル酸エステル以外の他のエチレン性不飽和単量体との共重合体等が挙げられる。
(メタ)アクリル樹脂としては、清浄化処理能力の観点から、2種以上の(メタ)アクリル酸エステルの共重合体が好ましい。該共重合体は、2種以上の(メタ)アクリル酸エステルと(メタ)アクリル酸エステル以外の他のエチレン性不飽和単量体との共重合体であってもよい。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸−sec−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル等の直鎖状又は分岐状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の脂環式基を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル等の芳香族基を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシフェニルエチル等の水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸アルキルアミノ等が挙げられる。
他のエチレン性不飽和単量体としては、少なくとも1個の重合可能なエチレン性不飽和結合(重合性炭素−炭素二重結合)を有するものであればよく、例えば、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物、ビニルピロリドン等の複素環式ビニル化合物、酢酸ビニル、アルカン酸ビニル等のビニルエステル化合物、モノオレフィン化合物(エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等)、共役ジオレフィン化合物(ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等)、α,β−不飽和モノあるいはジカルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等)、アクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物、アクロレイン、ダイアセトンアクリルアミド等のカルボニル基含有エチレン性不飽和単量体、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸基含有エチレン性不飽和単量体等が挙げられる。
[酢酸ビニル樹脂]
酢酸ビニル樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体、酢酸ビニルと酢酸ビニル及び(メタ)アクリル酸エステル以外の他のエチレン性不飽和単量体との共重合体等が挙げられる。
他のエチレン性不飽和単量体としては、前記で挙げた他のエチレン性不飽和単量体と同様のものが挙げられる(ただし酢酸ビニルを除く)。
酢酸ビニル樹脂としては、清浄化処理能力の観点から、エチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。
エチレン−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルに基づく構成単位の含有量は、全構成単位の合計に対し、25〜99モル%が好ましい。酢酸ビニルに基づく構成単位の含有量がこの範囲内であると、清浄化対象面が凸凹面を含む複雑な形状である場合でも、剥離時に破けにくい強靭な皮膜をつくることができる。
酢酸ビニル樹脂のゲル分率は、20〜60質量%が好ましい。ゲル分率がこの範囲内であると、清浄化対象面が凸凹面を含む複雑な形状である場合でも、剥離時に破けにくい強靭な皮膜をつくることができる。
ゲル分率は、以下の測定方法により測定されるトルエン不溶分である。
酢酸ビニル樹脂の水分散液又は水溶液を基材上に塗布し、乾燥してフィルム(皮膜)を形成する。得られたフィルムを細かく切って試料とし、試料(約0.250〜0.350g)の質量を1mgまで秤量する(質量A)。次に、フラスコにトルエンを100mL量り採り、前記試料を加え完全密封する。完全密封した状態で室温で16±2時間静置させた後、フラスコ内の溶液をマグネチックスターラで1時間撹拌し、その後、この溶液をNo.2ろ紙でろ過する。予めにアルミ皿の質量を測定し(質量B)、このアルミ皿に、No.2ろ紙でろ過したろ液を20mL量り採る。次にアルミ皿を乾燥させ、乾燥後の質量(アルミ皿及びろ液の乾燥物の合計量)を1mgまで秤量し(質量C)、下記式(1)によりトルエン不溶分(質量%)を算出する。以上の操作を3回繰り返し(つまり測定n数は3とし)、それらの平均値をその酢酸ビニル樹脂のゲル分率(質量%)とする。
トルエン不溶分(質量%)=100−[(質量C−質量B)×5/質量A]×100 ・・・(1)
[塩化ビニル樹脂]
塩化ビニル樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニリトル共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−各種ビニルエーテル共重合体等が挙げられる。
塩化ビニル樹脂としては、清浄化処理能力の観点から、ポリ塩化ビニルが好ましい。
[ウレタン樹脂]
ウレタン樹脂は、ウレタン結合を有する樹脂である。ウレタン樹脂は、ポリオールとポリイソシアネート化合物との反応によって得られる。
ウレタン樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂等が挙げられる。ポリウレタン樹脂は、ポリオール成分としてポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール及びポリカーボネートポリオールからなる群から選ばれる少なくとも1種を用いたウレタン樹脂である。アクリルウレタン樹脂は、ポリオール成分としてアクリルポリオールを用いたウレタン樹脂である。
ウレタン樹脂としては、清浄化処理能力の観点から、ポリウレタン樹脂が好ましい。ポリウレタン樹脂としては、ポリエーテルポリオールを用いたエーテル型、ポリエステルポリオールを用いたポリエステル型、ポリエーテルポリオールとポリエステルポリオールとを用いたエステル・エーテル型、ポリカーボネートポリオールを用いたカーボネート型等が挙げられる。これらのなかでも、エステル型、エステル・エーテル型が好ましく、エステル・エーテル型が特に好ましい。
[ポリビニルアルコール樹脂]
ポリビニルアルコール樹脂としては、けん化度65.0〜99.0モル%、重合度300〜4000のポリビニルアルコールが好ましく、けん化度85.0〜99.0モル%、重合度500〜2500のポリビニルアルコールがより好ましい。
[ポリビニルアセタール樹脂]
ポリビニルアセタール樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等が挙げられる。
ポリビニルブチラール樹脂としては、水酸基量20〜40モル%、アセチル基量20モル%、ブチラール化度55〜80モル%のものが好ましい。
ポリビニルアセトアセタール樹脂としては、アセタール化度5〜30モル%、重合度500〜4000のものが好ましい。
ポリビニルアセタール樹脂としては、清浄化処理能力の観点から、ポリビニルアセトアセタール樹脂が好ましい。
(A)成分としては、1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
(A)成分としては、上記の中でも、清浄化処理能力の観点から、(メタ)アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂が好ましく、酢酸ビニル樹脂が特に好ましい。
(A)成分のガラス転移温度は、好ましくは0〜100℃、より好ましくは5〜50℃、更に好ましくは10〜25℃である。(A)成分のガラス転移温度が前記範囲の下限値以上であれば、より破けにくく強靭な皮膜を形成することができる。皮膜がより破けにくくなることで清浄化処理能力がより高まる。(A)成分のガラス転移温度が前記範囲の上限値以下であれば、常温で皮膜を形成しやすい。
(A)成分のガラス転移温度は、JIS K 7121に規定されるプラスチック転移温度測定方法により測定される値である。
<(B)成分>
(B)成分は水である。
(B)成分としては、例えば蒸留水、イオン交換水、超純水等が挙げられる。
<(C)成分>
(C)成分は、特定の溶解度パラメーター(SP値)を有する有機溶剤である。(C)成分は、清浄化用皮膜形成剤中での(A)成分の安定性を高める。また、形成される皮膜中に残存し、皮膜と接した皮脂等の疎水性汚れに浸透し、溶解して疎水性汚れの除去力を高める。
(C)成分のSP値は、7.5〜11.0であり、8.5〜10.5の範囲が好ましく、9.0〜10.0が特に好ましい。(C)成分のSP値が前記範囲の下限値以上であると、清浄化用皮膜形成剤中に(A)成分の凝集物が生じにくく、製剤安定性に優れる。(C)成分のSP値が前記範囲の上限値以下であると、(C)成分の皮脂溶解性が高く、疎水性汚れの除去力が優れる。
本発明における溶解度パラメーター(SP値)とは、ハンセン溶解度パラメータのことを指し、2成分系溶液の溶解度の目安となる指標である。
(C)成分に用いる各有機溶剤のSP値δ((cal/cm1/2)を計算するための方法として、下記式(3)を用いた。
δ=((δd+δp+δh)/4.2)1/2 ・・・(3)
ここで、δdはLondon分散力項、δpは分子分極項、δhは水素結合項という。
また、ハンセン溶解度パラメータ・ソフトウェア(HSPiP ver.4.1.x)、あるいは、“HANSEN SOLBILITY PARAMETERS” A User’s Handbook Second Editionに記載される値(δd、δp、δh:単位(J/cm1/2)をもとに算出する事が出来る。
また、(C)成分に有機溶剤を複数使用する場合のSP値は、下記式(4)により、各有機溶剤のSP値の加重平均として求めた。
m=δ1φ1+δ2φ2 ・・・(4)
ここでδ1、δ2は各溶剤成分のSP値であり、φ1、φ2は各溶剤成分の体積分率である。
(C)成分としては、清浄化処理能力の観点から、グリコールエーテル系溶剤が好ましい。
グリコールエーテル系溶剤としては、下記式(c1)で表されるものが挙げられる。
RO−(AO)−R’ ・・・(c1)
式中、Rは炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基又はアリル基であり、R’は水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状のアルキル基であり、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基であり、nはオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す。
nは0.1〜20が好ましく、0.1〜10がより好ましい。
前記グリコールエーテル系溶剤としては、Rが炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、R’が水素原子であるモノアルキルグリコールエーテル、Rが炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、R’が炭素数1〜4の直鎖状のアルキル基であるジアルキルグリコールエーテル等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記モノアルキルグリコールエーテルとしては、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(SP値=10.7)、トリエチレングリコールモノメチルエーテル(SP値=10.7)、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル(SP値=10.9)、エチレングリコールモノブチルエーテル(SP値=10.2)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(SP値=10.0)、トリエチレングリコールモノブチルエーテル(SP値=10.0)、エチレングリコールモノイソブチルエーテル(SP値=9.1)、エチレングリコールモノヘキシルエーテル(SP値=9.9)、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル(SP値=9.7)、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル(SP値=9.3)、エチレングリコールモノアリルエーテル(SP値=10.8)、エチレングリコールモノフェニルエーテル(SP値=10.8)、エチレングリコールモノベンジルエーテル(SP値=10.9)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値=10.0)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値=9.7)、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値=9.4)、プロピレングリコールモノプロピルエーテル(SP値=9.6)、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル(SP値=9.8)、プロピレングリコールモノブチルエーテル(SP値=9.0)、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル(SP値=9.6)等が挙げられる。
前記ジアルキルグリコールエーテルとしては、エチレングリコールジメチルエーテル(SP値=8.6)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(SP値=8.8)、ジエチレングリコールジエチルエーテル(SP値=8.7)、ジエチレングリコールジブチルエーテル(SP値=8.3)が挙げられる。
前記グリコールエーテル系溶の中では、清浄化処理能力の観点から、モノアルキルグリコールエーテルが好ましく、前記式(c1)中のRが炭素数4〜8の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、AOが炭素数2のオキシアルキレン基、R’が水素原子、nが0.1〜10であるモノアルキルグリコールエーテルが特に好ましい。
<(D)成分>
(D)成分は、リン酸エステル型界面活性剤、シリコーン及びフッ素系界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の剥離向上剤である。(D)成分は、皮膜の清浄化対象面からの剥離性を高める。
リン酸エステル型界面活性剤としては、液残り抑制の観点から、アルキルリン酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル及びそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
「液残り」は、清浄化対象面に清浄化用皮膜形成剤を用いて形成された皮膜を剥離したときに、清浄化対象面に清浄化用皮膜形成剤の成分が残る現象である。
アルキルリン酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル又はそれらの塩としては、下記式(d1)で表される化合物が挙げられる。
[RO(AO)−P(=O)−(OM)3−q ・・・(d1)
式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基又は炭素数8〜20のアルケニル基であり、AOはオキシアルキレン基であり、pはオキシアルキレン基の平均付加モル数であって0以上であり、qは1〜3の整数であり、Mは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基、又は水酸基が置換してもよいモノ、ジ、トリアルキル(炭素数2〜5)アンモニウム基である。
qが1である場合、式中の複数のMはそれぞれ同一でも異なってもよい。
Mにおけるアルカリ金属原子としては、例えばナトリウム、カリウム等が挙げられる。
式(d1)中、pが0の場合はアルキルリン酸エステル又はその塩を示し、pが正の数の場合はポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸又はその塩を示す。
のアルキル基又はアルケニル基の炭素数は、12〜15が好ましい。
Oは、清浄化処理能力の観点から、オキシエチレン(EO)基が好ましい。
pは、0〜12が好ましく、3〜9がより好ましい。
式(d1)で表される化合物としては、Rが炭素数12〜15のアルキル基又は炭素数12〜15のアルケニル基であり、pが3〜9であり、qが1であり、Mが水素原子であるポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルが特に好ましい。
シリコーンとしては、例えばジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーンオイル等が挙げられる。
(D)成分としては、1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
(D)成分としては、上記のなかでも、リン酸エステル型界面活性剤が好ましい。
<他の成分>
他の成分としては、例えば、ワックス類、pH調整剤、キレート剤、無機粉体、可溶化剤、乳化剤、アルコール、可塑剤、除菌剤、抗菌剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、紫外線吸収剤、苦味剤、色素、顔料、充填剤、香料等が挙げられる。これらの各成分はそれぞれ公知のものを用いることができる。これらはいずれか1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等)等のアルカリ剤;塩酸、硫酸等の無機酸、パラトルエンスルホン酸、メタキシレンスルホン酸、安息香酸等の有機酸等の酸剤が挙げられる。
キレート剤としては、例えば、有機カルボン酸類、アミノカルボン酸類、ホスホン酸類、ホスホノカルボン酸類、又はリン酸類等が挙げられる。有機カルボン酸類としては、例えば酢酸、アジピン酸、モノクロル酢酸、シュウ酸、コハク酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、グリコール酸、ジグリコール酸、乳酸、酒石酸、カルボキシメチル酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、もしくはグルコン酸、またはそれらの塩等が挙げられる。アミノカルボン酸類としては、例えばニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミノペンタ酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酢酸、トリエチレンテトラヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミンテトラ酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、シクロヘキサン−1,2−ジアミンテトラ酢酸、もしくはメチルグリシン二酢酸、またはそれらの塩等が挙げられる。ホスホン酸類としては、例えばエタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸およびその誘導体、1−ヒドロキシエタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、もしくはアミノトリメチレンホスホン酸、またはそれらの塩等が挙げられる。ホスホノカルボン酸類としては、例えば2−ノスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、もしくはα−メチルホスホノコハク酸、またはそれらの塩等が挙げられる。リン酸類としては、例えばオルソリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン酸、もしくはフィチン酸等の縮合リン酸、またはそれらの塩等が挙げられる。塩としては、例えばナトリウムもしくはカリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、またはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
無機粉体としては、例えば炭酸カルシウム、珪砂、マイカ、カオリン、モンモリロナイト、クレー、ベントナイト、タルク、ゼオライト、シリカ、二酸化チタン等が挙げられる。
<各成分の含有量>
清浄化用皮膜形成剤において、(A)成分の含有量は、清浄化用皮膜形成剤の総質量に対し、15〜60質量%が好ましく、25〜50質量%がより好ましい。(A)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、形成される皮膜を剥離するときに、皮膜がより破れにくくなり、清浄化処理能力がより高まる。(A)成分の含有量が前記範囲の上限値以下であれば、清浄化用皮膜形成剤中に(A)成分が良好に溶解又は分散し、(A)成分の凝集物が生じにくく、製剤安定性がより優れる。
(B)成分の含有量は、清浄化用皮膜形成剤の総質量に対し、25〜80質量%が好ましく、45〜70質量%がより好ましい。
(C)成分の含有量は、清浄化用皮膜形成剤の総質量に対し、0.5〜10質量%が好ましく、2〜5質量%がより好ましい。(C)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、形成される皮膜を剥離するときに、皮膜がより破れにくくなる。また、疎水性汚れの除去力がより優れる。(C)成分の含有量が前記範囲の上限値以下であれば、液残りが生じにくい。
(D)成分の含有量は、清浄化用皮膜形成剤の総質量に対し、0.1〜3.0質量%が好ましく、0.5〜2.0質量%がより好ましい。(D)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、形成される皮膜の清浄化対象面からの剥離がより容易になる。(D)成分の含有量が前記範囲の上限値以下であれば、液残りが生じにくい。
清浄化用皮膜形成剤中、(A)成分/(C)成分及び(D)成分の合計で表される質量比(A/(C+D))は、3.0〜16.5であり、6.0〜14.0が好ましく、9.0〜12.5がより好ましい。A/(C+D)が前記範囲の下限値以上であれば、剥離時に皮膜が破けにくく、充分な清浄化効果を得やすい。また、皮膜剥離跡に(C)成分及び/又は(D)成分が残存する液残りが生じにくい。A/(C+D)が前記範囲の上限値以下であれば、皮脂溶解性及び/又は皮膜剥離性が優れており、疎水性汚れの除去力に優れる。したがって、A/(C+D)が前記範囲内であれば、充分な疎水性汚れの除去力を得ることができる。
清浄化用皮膜形成剤中、(C)成分/(D)成分で表される質量比(C/D)は、0.2〜35であることが好ましく、0.5〜25がより好ましく、1〜10がさらに好ましい。C/Dが前記範囲の下限値以上であれば、清浄化効果、特に疎水性汚れの除去力がより優れる。C/Dが前記範囲の上限値以下であれば、剥離時に皮膜が破けにくく、清浄化効果がより優れる。
清浄化用皮膜形成剤のpHは、5〜9が好ましい。pHは、25℃における値である。
<清浄化用皮膜形成剤の調製方法>
清浄化用皮膜形成剤は、(A)〜(D)成分、及び必要に応じて他の成分を混合することにより調製できる。各成分の混合順序は特に限定されない。
清浄化用皮膜形成剤の調製手順の一例を以下に挙げる。
まず、容器に(B)成分の一部(例えば(B)成分の全量に対し50〜80質量%)を投入し、マグネチックスターラーで撹拌しながら、(A)成分を投入し、必要に応じて加熱し、攪拌することで(A)成分の水溶液または水分散液を得る。このようにして(A)成分の水溶液または水分散液を得る代わりに、予め(A)成分が(B)成分に溶解または分散した市販品を容器に投入してもよい。次に、必要に応じてpH調整剤を適量加えてpHを調整した後、(C)成分、(D)成分、(B)成分の残部、及び必要に応じて他の成分を加えてさらに攪拌することで清浄化用皮膜形成剤を得る。(D)成分としては、予め(B)成分に溶解または分散されたものを用いてもよく、粉末状のものを用いてもよい。
本発明の清浄化用皮膜形成剤は、清浄化対象面の清浄化処理に用いられる。清浄化処理方法については後で詳しく説明する。
<作用効果>
本発明の清浄化用皮膜形成剤にあっては、(A)〜(D)成分を含有し、A/(C+D)が3.0〜16.5であるため、清浄化対象面から容易に剥離可能な皮膜を形成できる。この皮膜を清浄化対象面から剥離することで、清浄化対象面に付着している汚れを皮膜とともに除去できる。
プラスチック、特にABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂)、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂等の極性樹脂は、一般的に、金属やガラスに比べて、(A)成分との密着性が高い。そのため皮膜が(A)成分のみからなる場合、プラスチック、特に極性樹脂からなる清浄化対象面からの剥離時に皮膜が破れやすい。また、清浄化対象面が細かい凹凸や複雑な形状を有する場合にも、剥離時に皮膜が破れやすい。皮膜が破れると、汚れが除去されず、さらに清浄化対象面に残った皮膜が新たな汚れとなり、充分な清浄化効果が得られない。
本発明の清浄化用皮膜形成剤から形成される皮膜は、清浄化対象面がプラスチックからなる場合や清浄化対象面が細かい凹凸や複雑な形状を有する場合でも、剥離時に破れにくい。また、このような場所に蓄積しやすい皮脂等の疎水性汚れの除去力に優れる。また、皮膜を剥離した後の清浄化対象面に清浄化用皮膜形成剤の成分が残存する液残りも生じにくい。そのため清浄化対象面の清浄化能力に優れる。
≪清浄化処理方法≫
本発明の清浄化処理方法は、本発明の清浄化用皮膜形成剤を清浄化対象面に塗布し、前記清浄化対象面上に前記清浄化用皮膜形成剤により皮膜を形成し、次いで前記皮膜を前記清浄化対象面より剥離することにより前記清浄化対象面の清浄化処理を行うことを特徴とする。
ここで清浄化処理とは、清浄化対象面に付着した汚れを取り除く処理を指す。
汚れとは、清浄化対象面に付着した物質を指す。主な汚れとしては、皮脂、調理油等の疎水性汚れ、土埃等の埃汚れ、それらが水分を含んで付着した後、水分を失ったもの、水垢等が挙げられる。前記清浄化用皮膜形成剤は疎水性汚れ除去力に優れることから、本発明の清浄化処理方法により除去する汚れとしては、疎水性汚れを含む汚れが好ましい。
清浄化処理能力とは、汚れを取り除く性能を指す。主に効率(時間あたり清浄化対象面上の汚れを低減できる量)、特に1回の清浄化処理操作(1回皮膜を形成し、剥離する操作)によって清浄化対象面からどれだけ汚れを除去できるかを指す。
清浄化対象面は、通常、清浄化用皮膜形成剤が浸透しない面であり、例えば硬質表面が挙げられる。
清浄化対象面を構成する材質としては、プラスチック、ガラス、金属、ゴム等が挙げられる。前述のように、本発明の清浄化用皮膜形成剤から形成される皮膜は、清浄化対象面がプラスチックからなる場合でも、剥離時に破れにくい。そのため、本発明の清浄化処理方法は、プラスチックからなる清浄化対象面に好適に適用することができる。
清浄化対象面の例としては、トイレ、浴室、台所、流し、リビング等、様々な場所に存在する物品の表面が挙げられる。このような物品には、表面に細かい隙間または凹凸面を有するものがある(例えば浴室のドアレール、家電製品の筐体、家具等)。このような表面に付着した汚れは、一般的な洗浄剤又は清浄具又はこれらの組み合わせでは充分に除去できないことが多い。本発明の清浄化処理方法によれば、このような表面に付着した汚れであっても充分に除去できる。そのため本発明の清浄化処理方法は、細かい隙間または凹凸面を有する清浄化対象面に好適に適用することができる。
清浄化用皮膜形成剤の塗布方法は、特に限定されず、例えば筆またはペン等による塗布、エアゾールまたはスプレー等による吹きつけ等により行うことができる。
エアゾールまたはスプレー等による吹きつけを行う場合、清浄化用皮膜形成剤を、吹き付け操作が行いやすいように選択した容器(エアゾール容器、スプレー容器等)に充填する。この容器の形状は、特に限定されず、例えば円柱状、角柱状、円錐状等であってよい。容器の材質としては、例えばプラスチック等の樹脂、金属等が挙げられる。
このとき、後で皮膜を剥がす目的のために、清浄化用皮膜形成剤の塗布前の清浄化対象面又は塗布後の流動状態の清浄化用皮膜形成剤に対して、取っ手となる紙又はプラスチック板を設置しておいてもよい。
清浄化用皮膜形成剤の塗布後、清浄化用皮膜形成剤により皮膜を形成する。皮膜とは、形成された状態(後述する、流動性を有さなくなった状態)において、目安として0.05〜10mm程度の厚みを有する膜である。
皮膜の形成は、清浄化用皮膜形成剤を固体(流動性を有さない状態)とすることで行うことができる。例えば塗布した清浄化用皮膜形成剤を乾燥させることで皮膜を形成できる。ここで乾燥は、(B)成分を除去することである。乾燥は、清浄化用皮膜形成剤が固体となるまで行えばよく、(B)成分の一部が残存していてもよい。
乾燥は、自然乾燥、すなわち塗布した清浄化用皮膜形成剤を放置して表面から自然に(B)成分を蒸発させることによって行ってもよく、自然乾燥以外の乾燥方法で行ってもよく、それらを併用してもよい。自然乾燥以外の乾燥方法としては、例えば塗布した清浄化用皮膜形成剤にドライヤー、扇風機、換気扇等による風を当てる方法、塗布した清浄化用皮膜形成剤に、吸水性を有する粉末をふりかける方法等が挙げられる。
清浄化対象面に清浄化用皮膜形成剤を塗布した段階で、清浄化対象面上の汚れが、清浄化対象面から清浄化用皮膜形成剤の側に取りこまれることで、清浄化対象面から汚れが除去される。また、前記皮膜を形成する過程、例えば清浄化用皮膜形成剤を乾燥させるために放置している過程でも、清浄化対象面からの汚れの除去が行われる。
このようにして清浄化対象面上の汚れを取りこんだ皮膜を清浄化対象面から剥離することで、清浄化対象面が清浄化される。
清浄化対象面に形成された皮膜の剥離は、例えば、皮膜の端を指でつまんではがす等によりごく容易に行うことができる。又はヘラ、竹串等の先端が鋭利な道具を使用して、清浄化対象面から皮膜を剥離してもよい。又は前記取っ手となる紙又はプラスチック板を設置しておいた場合は、皮膜の形成にしたがってこの取っ手が皮膜と一体化しているので、取っ手をつまんで皮膜を剥離してもよい。これらの操作の2種以上を併用してもよい。
皮膜が硬く剥がれにくい場合は、皮膜が再び流動化しない程度まで水を吹き付け、柔らかくなった皮膜を上記のようにして剥離してもよい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。本実施例において「%」、「部」はそれぞれ、特に断りがない限り「質量%」、「質量部」を示す。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
[(A)成分]
A1−1:エチレン−酢酸ビニル共重合体のエマルション(住化ケムテックス株式会社、製品名:SUMIKAFLEX(登録商標) S−752、固形分:50%、分散媒:水、ガラス転移温度(Tg):15℃)。
A1−2:エチレン−酢酸ビニル共重合体のエマルション(住化ケムテックス株式会社、製品名:SUMIKAFLEX S−450HQ、固形分:55%、分散媒:水、ガラス転移温度(Tg):0℃)。
A1−3:エチレン−酢酸ビニル共重合体のエマルション(住化ケムテックス株式会社、製品名:SUMIKAFLEX S−305HQ、固形分:50%、分散媒:水、ガラス転移温度(Tg):7℃)。
A1−4:ポリ酢酸ビニルのエマルション(日信化学工業株式会社、製品名:ビニブラン(登録商標)GV6181、固形分50%、ガラス転移温度(Tg):30℃)。
A2−1:アクリル酸エステル共重合体のエマルション(昭和電工株式会社、製品名:ポリゾール(登録商標)AP604、固形分:40%、分散媒:水、ガラス転移温度(Tg):8℃)。
A2−2:アクリル−スチレン共重合体のエマルション(BASFジャパン株式会社、製品名:YJ2720Dap、固形分:48%、分散媒:水、ガラス転移温度(Tg):9℃)。
A3−1:ポリ塩化ビニルのエマルション(日信化学工業株式会社、製品名:ビニブラン603EML、固形分50%、分散媒:水、ガラス転移温度(Tg):10℃)。
A3−2:エチレン−塩化ビニル共重合体のエマルション(住化ケムテックス株式会社、製品名:SE1010、固形分:50%、分散媒:水、ガラス転移温度(Tg):0℃)。
A4−1:ポリウレタン樹脂のエマルション(第一工業株式会社、製品名:スーパーフレックス(登録商標)150、固形分:30%、分散媒:水、ガラス転移温度(Tg):40℃)。
A4−2:アクリルウレタン樹脂のエマルション(中央理化工業株式会社、製品名:リカボンドSU−100、固形分:33.5%、分散媒:水、ガラス転移温度(Tg):0℃)。
[(A)成分の比較品]
A’1:ポリビニルピロリドン(純正化学株式会社、製品名:PVP K−15)。
[(C)成分]
C1:ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル(日本乳化剤株式会社、製品名:ヘキシルジグリコール、SP値=9.7)。
C2:ジエチレングリコールモノメチルエーテル(日本乳化剤株式会社、製品名:メチルジグリコール、SP値=10.7)。
C3:エチレングリコールモノブチルエーテル(日本乳化剤株式会社、製品名:ブチルグリコール、SP値=10.2)。
C4:ジエチレングリコールジエチルエーテル(日本乳化剤株式会社、製品名:ジエチルジグリコール、SP値=8.7)。
C5:ジエチレングリコールジブチルエーテル(日本乳化剤株式会社、製品名:ジブチルジグリコール、SP値=8.3)。
C6:アセトン(和光純薬工業株式会社、SP値=9.7)。
[(C)成分の比較品]
C’1:プロピレングリコール(和光純薬工業株式会社、SP値=14.7)。
[(D)成分]
D1:ポリオキシエチレン(9)アルキルエーテルリン酸エステル(東邦化学株式会社、製品名:フォスファノール(登録商標)RS710、前記式(d1)中のRが炭素数12−15のアルキル基、付加モル数pが9、qが1、Mが水素原子である化合物)。
D2:ポリオキシエチレン(3)ステアリルエーテルリン酸エステル(東邦化学株式会社、製品名:フォスファノールRL310、前記式(d1)中のRが炭素数18のアルキル基、付加モル数pが3、qが1、Mが水素原子である化合物)。
D3:ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテルリン酸エステル(東邦化学株式会社、製品名:フォスファノールML220、前記式(d1)中のRが炭素数12のアルキル基、付加モル数pが2、qが1、Mが水素原子である化合物)。
D4:ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテルリン酸エステルナトリウム(東邦化学株式会社、製品名:フォスファノールRD720N、前記式(d1)中のRが炭素数18のアルキル基、付加モル数pが7、qが1、Mがナトリウム原子である化合物)。
D5:ジメチルポリシロキサン(信越化学工業株式会社、製品名:KF−96)。
[他の成分]
pH調整剤:水酸化カリウム水溶液(固形分25%)又は0.1N硫酸。
キレート剤:エチレンジアミン四酢酸2カリウム(キレスト株式会社、製品名:キレスト(登録商標)2K−SD)。
<実施例1〜29、比較例1〜7>
以下の手順で、表1〜2に示す組成(%)の清浄化用皮膜形成剤を調製し、その評価を行った。結果を表1〜2に示す。
表1〜2中、(A)成分の含有量は固形分量である。「バランス」は、清浄化用皮膜形成剤の全量が100%となる量である。キレート剤の含有量は無水の酸型としての含有量である。
[調製方法]
まず、比較例7においては、300mLビーカーに(B)成分の80%を投入し、マグネチックスターラー(日伸理化製:SW−R800、1200rpm)で撹拌しているところへ、(A)成分の比較品を5部/分の速度で投入し、25℃で60分間撹拌することで水溶液又は水分散液を得た。その他の例(実施例1〜29、比較例1〜6)においては、300mLビーカーに、表1〜2に示す(A)成分の原料((A)成分が(B)成分に分散したエマルション(水分散液))を投入した。
次に、ビーカー内の水溶液又は水分散液に、必要に応じてpH調整剤を適量加えてpHを7.0に調整した後、(C)成分、(D)成分、(B)成分の残部、及びキレート剤を加えてさらに30分間攪拌して、清浄化用皮膜形成剤を得た。
[評価方法]
(皮脂汚れに対する清浄化処理能力(皮脂除去力))
モデル汚れとして、石鹸成分(パルミチン酸カルシウム塩50部+ステアリン酸カルシウム塩50部)30部に対して、油性成分(オレイン酸50部、トリオレイン30部、オレイン酸コレステロール20部)70部を加え、混合した。80℃に加温した上記モデル汚れの中に5cm×7cmのABS樹脂板を入れて、30秒間静置した後、ゆっくりと引き上げ、25℃にて1晩放置し、試験試料とした。
上記試験試料に、清浄化用皮膜形成剤(原液)1.0mLを滴下し、20℃の条件下で24時間放置した。その後、形成された皮膜を剥離した際の剥離面(清浄化対象面)の汚れ落ちの程度を下記の評価基準で目視評価(N=10)し、平均点を評価点数とした。評価点数が3点以上を合格とした。
・皮脂除去力の評価基準:
5点:汚れ落ちが非常に良好。
4点:汚れ落ちが良好。
3点:汚れ落ちにむらがある。
2点:若干汚れが落ちる程度。
1点:ほとんど汚れが落ちない。
(皮膜剥離性・液残り)
一般家庭用のABS樹脂製の凹型レール(幅2cm×長さ5cm)に10cmの面積の範囲に厚さ0.1〜0.3mmの膜厚の皮膜が形成される量の清浄化用皮膜形成剤(原液)を滴下し、20℃の条件下で24時間放置した。その後、形成された皮膜を剥離した際の皮膜の状態及び皮膜剥離跡の液残りの状態を下記の基準で視覚評価した。これらの評価において○又は◎を合格とした。
・皮膜剥離性の評価基準:
◎:皮膜を破けずにはがせる(はがし残しがない)。
○:皮膜の一部が破けるが、はがし残しなくはがせる。
△:皮膜の一部が破けてはがせない。
×:皮膜が容易に破けてはがせない。
・液残りの評価基準:
◎:皮膜剥離跡に何も残らない。
○:皮膜剥離跡に目視では確認できない量の液体が残る。
△:皮膜剥離跡に目視で確認できる少量の液体が残る。
×:皮膜剥離跡に目視で確認できる多量の液体が残る。
Figure 2018002839
Figure 2018002839
表1に示すように、実施例1〜29の清浄化用皮膜形成剤は、皮脂除去力及び皮膜剥離性に優れ、皮膜剥離跡の液残りが抑制されていた。
(C)成分及び(D)成分を含まない比較例1の清浄化用皮膜形成剤は、皮脂除去力及び皮膜剥離性に劣っていた。(C)成分を含まない比較例2の清浄化用皮膜形成剤は、皮脂除去力に劣っていた。(D)成分を含まない比較例3の清浄化用皮膜形成剤は、皮膜剥離性に劣っていた。A/(C+D)が3.0未満の比較例4は皮脂除去力及び皮膜剥離性に劣り、また皮膜剥離跡に明らかな液残りが見られた。A/(C+D)が16.5超の比較例5の清浄化用皮膜形成剤は、皮脂除去力及び皮膜剥離性に劣っていた。(C)成分の比較品を用いた比較例6の清浄化用皮膜形成剤は、皮脂除去力に劣っていた。(A)成分の比較品を用いた比較例7の清浄化用皮膜形成剤は、皮脂除去力及び皮膜剥離性に劣っていた。

Claims (6)

  1. (A)(メタ)アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物と、
    (B)水と、
    (C)溶解度パラメーター(SP値)が7.5〜11.0である有機溶剤と、
    (D)リン酸エステル型界面活性剤、シリコーン及びフッ素系界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の剥離向上剤と、
    を含有し、
    前記(A)成分/前記(C)成分及び前記(D)成分の合計で表される質量比が3.0〜16.5であることを特徴とする清浄化用皮膜形成剤。
  2. 前記(A)成分のガラス転移温度が0〜100℃である請求項1に記載の清浄化用皮膜形成剤。
  3. 前記(C)成分/前記(D)成分で表される質量比が0.2〜35である請求項1又は2に記載の清浄化用皮膜形成剤。
  4. 前記(C)成分がグリコールエーテル系溶剤である請求項1〜3のいずれか一項に記載の清浄化用皮膜形成剤。
  5. 前記(D)成分がポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜4のいずれか一項に記載の清浄化用皮膜形成剤。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の清浄化用皮膜形成剤を清浄化対象面に塗布し、前記清浄化対象面上に前記清浄化用皮膜形成剤により皮膜を形成し、次いで前記皮膜を前記清浄化対象面より剥離することにより前記清浄化対象面の清浄化処理を行うことを特徴とする清浄化処理方法。
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