JP2018002462A - 給送装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体を収容するトレイを移動することに伴って媒体が給送ローラーで擦られることを抑制する。【解決手段】媒体を収容するトレイと、トレイを収容するトレイ収容部と、正転方向に回転して前記トレイから媒体を送り出す給送ローラーと、給送ローラーを回転する回転力を給送ローラーに伝達する伝達部と、給送ローラーを支持するとともに、姿勢変化することにより給送ローラーをトレイに対して昇降させるローラー支持部材と、を備え、トレイは、トレイ収容部に対して進退方向に沿って移動可能であり、ローラー支持部材は、トレイ収容部に対してトレイが移動することに伴って、給送ローラーがトレイに対して上昇するよう構成され、伝達部は、トレイ収容部に対してトレイが移動することに伴って給送ローラーが逆転方向に回転するよう力が加わった場合に、該給送ローラーの該逆転方向の回転を許容するよう構成されている給送装置。【選択図】図7

Description

本発明は、給送装置及び記録装置に関する。
従来から、媒体を収容するトレイを有し、該トレイをトレイ収容部に対して進退方向に沿って移動可能な構成の給送装置が使用されている。
例えば、特許文献1には、媒体(被記録媒体)を収容するトレイとしての第2給紙カセットを有し、該第2給紙カセットをその収容部に対して進退方向に沿って移動可能な構成の給送装置(画像記録装置)が開示されている。
特開2006−273565号公報 特開2008−297052号公報
しかしながら、特許文献1の給送装置は、第2給紙カセットを移動させる場合、給送ローラーとしての給紙ローラーが上方向に移動する構成が開示されている。この場合、第2給紙カセット使用時よりさらに上方向に移動させる機構が必要となる。また、特許文献2では、被記録媒体に接触した状態で第2トレイを移動させることとなり、被記録媒体が給紙ローラーで擦られることで被記録媒体に給紙ローラーで擦られた痕が付く場合や被記録媒体が損傷する場合があった。
そこで、本発明は、簡易な構成で、媒体を収容するトレイを移動することに伴って媒体が給送ローラーで擦られることを抑制することを目的にする。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の給送装置は、媒体を収容するトレイと、前記トレイを収容するトレイ収容部と、正転方向に回転して前記トレイから媒体を送り出す給送ローラーと、前記給送ローラーを回転する回転力を前記給送ローラーに伝達する伝達部と、前記給送ローラーを支持するとともに、姿勢変化することにより前記給送ローラーを前記トレイに対して昇降させるローラー支持部材と、を備え、前記トレイは、前記トレイ収容部に対して進退方向に沿って移動可能であり、前記ローラー支持部材は、前記トレイ収容部に対して前記トレイが移動することに伴って、前記給送ローラーが前記トレイに対して上昇するよう構成され、前記伝達部は、前記トレイ収容部に対して前記トレイが移動することに伴って前記給送ローラーが前記正転方向とは逆の逆転方向に回転するよう力が加わった場合に、該給送ローラーの該逆転方向の回転を許容するよう構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、給送ローラーを回転する回転力を給送ローラーに伝達する伝達部は、トレイ収容部に対してトレイが移動することに伴って給送ローラーが逆転方向に回転するよう力が加わった場合に、該給送ローラーの該逆転方向の回転を許容する。このため、トレイが移動することに伴って給送ローラーが逆転方向に回転するよう力が加わっても、給送ローラーは逆転方向に回転することができるので、簡易な構成でトレイを移動することに伴って媒体が給送ローラーで擦られることを抑制することができる。
本発明の第2の態様の給送装置は、前記第1の態様において、前記給送ローラーを回転する回転力を生成するモーターを備え、前記伝達部は、前記トレイ収容部に対して前記トレイが移動することに伴って前記給送ローラーが前記逆転方向に回転した場合の回転力を前記モーターに伝達する伝達タイミングを遅らせることで、該伝達タイミングまでの間において該給送ローラーの該逆転方向の回転を許容するよう構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、給送ローラーを回転する回転力を生成するモーターを備え、伝達部は、トレイ収容部に対してトレイが移動することに伴って給送ローラーが逆転方向に回転した場合の回転力をモーターに伝達する伝達タイミングを遅らせることで、該伝達タイミングまでの間において該給送ローラーの該逆転方向の回転を許容する。このため、伝達タイミングを遅らせる期間を調整することで、特に効果的に、トレイを移動することに伴って媒体が給送ローラーで擦られることを抑制することができる。
本発明の第3の態様の給送装置は、前記第2の態様において、前記伝達部は、複数のギアを有し、前記複数のギアのうちの第1ギアに、一部に切欠き部が形成される円周状部材が設けられ、前記第1ギアに係合するとともに該第1ギアと対向する位置に設けられる前記複数のギアのうちの第2ギアに、前記切欠き部に挿入されるとともに該切欠き部の円周方向の長さに比べて該円周方向の幅の短い挿入部が設けられ、前記切欠き部の円周方向における端部と前記挿入部とが接触しない非接触状態を経ることで、前記伝達タイミングを遅らせる構成であることを特徴とする。
本態様によれば、伝達部は、複数のギアを有し、第1ギアに一部に切欠き部が形成される円周状部材が設けられ、第2ギアに切欠き部に挿入されるとともに該切欠き部の円周方向の長さに比べて該円周方向の幅の短い挿入部が設けられ、切欠き部の円周方向における端部と挿入部とが接触しない非接触状態を経ることで伝達タイミングを遅らせる。このため、このような構成の第1ギア及び第2ギアにより、簡単に、伝達タイミングを遅らせる構成を形成することができる。
本発明の第4の態様の給送装置は、前記第3の態様において、前記モーターの駆動を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記給送ローラーが前記逆転方向へ回転することに先立って、前記給送ローラーが前記正転方向に回転する方向に前記モーターを駆動することを特徴とする。
本態様によれば、給送ローラーが逆転方向へ回転することに先立って、給送ローラーが正転方向に回転する方向にモーターを駆動する。このため、給送ローラーが逆転方向へ回転する際に、挿入部が切欠き部を移動する距離を長くとることができ、効率的に伝達タイミングを遅らせることができる。したがって、特に効果的に、トレイを移動することに伴って媒体が給送ローラーで擦られることを抑制することができる。
本発明の第5の態様の給送装置は、前記第3又は第4の態様において、前記正転方向に前記給送ローラーが回転する方向に向けて該給送ローラーに力を付与する付与部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、正転方向に給送ローラーが回転する方向に向けて該給送ローラーに力を付与する付与部を備える。このため、該付与部を備えることで切欠き部の一方の端部に挿入部を付勢させることができ、給送ローラーが逆転方向へ回転する際に、挿入部が切欠き部を移動する距離を長くとることができ、効率的に伝達タイミングを遅らせることができる。したがって、特に効果的に、トレイを移動することに伴って媒体が給送ローラーで擦られることを抑制することができる。
本発明の第6の態様の給送装置は、前記第2から第5のいずれか1つ態様において、前記モーターは、1方向の回転方向だけでなく該1方向とは逆の回転方向にも回転可能であることを特徴とする。
本態様によれば、モーターは1方向の回転方向だけでなく該1方向とは逆の回転方向にも回転可能である。給送装置においては、給送ローラーのほかにもローラーを備える構成が有る。このような構成の給送装置などにおいて、モーターが1方向の回転方向だけでなく該1方向とは逆の回転方向にも回転可能な構成とすることで、1つのモーターで複数のローラーの駆動を制御することが可能になる。
本発明の第7の態様の給送装置は、前記第1から第6のいずれか1つ態様において、前記トレイは、第1トレイと、前記第1トレイに対し上方において進退方向に沿って移動する第2トレイと、を有し、前記トレイ収容部は、前記第1トレイおよび第2トレイを収容し、前記伝達部は、前記トレイ収容部に対して前記第2トレイが移動することに伴って前記給送ローラーが前記正転方向とは逆の逆転方向に回転するよう力が加わった場合に、該給送ローラーの該逆転方向の回転を許容するよう構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、第1トレイと第1トレイに対し上方において進退方向に沿って移動する第2トレイとを有し、トレイ収容部が第1トレイおよび第2トレイを収容する構成において、トレイを移動することに伴って媒体が給送ローラーで擦られることを抑制することができる。
本発明の第8の態様の記録装置は、前記1から7のいずれか1つの態様の給送装置と、前記給送装置により給送された媒体に記録可能な記録部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、給送ローラーで擦られることが抑制された媒体に記録することができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの装置前面の部分拡大図。 下段側トレイの斜視図。 上段側トレイの斜視図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 給送ローラーの中間位置を保持する保持手段の斜視図。 給送ローラーの中間位置を保持する保持手段及び下段側トレイの斜視図。 図9のF−F断面での状態変化を示す図。 カム軸と上段側トレイとの関係を示す斜視図。 カム軸と上段側トレイとの関係を示す斜視図。 カム軸と上段側トレイとの関係を示す斜視図。 カム軸と上段側トレイとの関係を示す斜視図。 図11のA−A断面及びB−B断面を対比して示す図。 図11のA−A断面及びB−B断面を対比して示す図。 図11のA−A断面及びB−B断面を対比して示す図。 図11のA−A断面及びB−B断面を対比して示す図。 図11のA−A断面及びB−B断面を対比して示す図。 図11のA−A断面及びB−B断面を対比して示す図。 上段側トレイの位置と給送ローラーの位置との関係を示すグラフ。 伝達部の構造を表す斜視図。 伝達部の構造を表す一部拡大図。 伝達部の構造を表す一部拡大図。 伝達部の構造を表す一部拡大図。 上段側トレイの先端部及びフレーム材の斜視図。 上段側トレイの先端部及びフレーム材の断面図。 本発明に係るプリンターのブロック図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
図1及び図2は本発明に係る「給送装置」としての装置本体2を備える「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の外観斜視図、図3はプリンター1の装置前面の部分拡大図(上下トレイ未装着状態)、図4は下段側トレイ50の斜視図、図5は上段側トレイ60の斜視図である。
図6及び図7はプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面図、図8は給送ローラー10の中間位置を保持する保持手段39の斜視図、図9は保持手段39及び下段側トレイ50の斜視図である。
図10は図9のF−F断面での状態変化を示す図、図11〜図14はカム軸45と上段側トレイ60との関係を示す斜視図、図15〜図20は図11のA−A断面及びB−B断面を対比して示す図である。なお、図15及び図16においては、下段側トレイ50を省略して表している。
また、図21は、図15〜図20などの上段側トレイ60の位置に対応する、上段側トレイ60の位置と給送ローラー10の位置との関係を示すグラフである。
図22〜図25は給送ローラー10を回転するための回転力を該給送ローラー10に伝達する伝達部を表す図である。
また、図26は上段側トレイ60の先端部及びフレーム材9の斜視図、図27は上段側トレイ60の先端部及びフレーム材9の断面図である。
また、図28は、本発明に係るプリンター1のブロック図である。
尚、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が装置幅方向及び用紙幅方向であり、Y方向が装置奥行き方向及び用紙搬送方向であり、Z方向が鉛直方向及び装置高さ方向を示している。尚、各図において+Y方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。
■■■1.プリンターの全体構成■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
以下、図1〜図7を参照しつつプリンター1の全体構成について概説する。プリンター1は、被記録媒体の一例としての記録用紙にインクジェット記録を行う装置本体(給送装置)2の上部にスキャナユニット3を備えており、即ちインクジェット記録機能に加えてスキャナ機能を備える複合機として構成されている。
スキャナユニット3は、装置本体2に対して回動可能に設けられており、回動することにより、閉じた状態(図1)と開いた状態(不図示)とをとり得る。
スキャナユニット3において上部のカバー4は開閉可能なカバーであり、当該カバー4を開放することにより、スキャナユニット3の原稿台3a(図6、図7)が表れる様になっている。
装置前面において符号5は、電源ボタンや各種印刷設定・記録実行を行う操作ボタン、印刷設定内容や印刷画像のプレビュー表示などを行う表示部、等を備えて成る操作パネルである。
また、装置前面において符号59は下段側トレイ50に設けられた開閉可能なカバーであり、図1はカバー59が閉じた状態を、図2はカバー59が開いた状態を、それぞれ示している。そしてこのカバー59を開くことにより、下段側トレイ50、上段側トレイ60、排紙受けトレイ8、のこれらが露呈する様に構成されている。
排紙受けトレイ8は、排紙受けトレイ移動モーター66(図28参照)によって装置本体2に収納された状態(図1、図2)と、装置本体2の前方側に突出した状態(図6、図7)と、を取りうる様に設けられており、装置本体2の前方側に突出した状態となることで、記録が行われて排出される記録用紙を受けることができる。
下段側トレイ50と、その上部に設けられる上段側トレイ60は、複数枚の記録用紙を収容可能であり、それぞれが独立して装置本体2に対して着脱可能(進退方向に移動可能)となっている。また、一方側が未装着状態であっても、他方側が装着されていれば、当該装着されているトレイから記録用紙を送り出すことができる様になっている。図3において符号36は、下段側トレイ50を着脱方向に案内するとともに支持する下部ガイドレールであり、符号35は上段側トレイ60を着脱方向に案内するとともに支持する上部ガイドレールである。図3において符号49は、装置本体2に設けた下段側トレイ50及び上段側トレイ60を収容するトレイ収容部を示している。
この様に下段側トレイ50及び上段側トレイ60は、装置本体2に対して各々単独で着脱可能であり、一方側のトレイに用紙をセットする際に他方側のトレイも引き出す必要が無く、複数段のトレイを備えた記録装置において、用紙セット作業時の作業性を向上させることができる。
尚、上段側トレイ60については、詳しくは後述するが装置本体2に装着された状態において待避位置(図6)と突き当たり位置(図7)との間をスライド変位する様に設けられており、上段側トレイ60については待避位置と突き当たり位置のいずれの位置にあっても、またいずれの位置の間にあっても「装着状態」となる。そして、待避位置よりも更に手前側(図6の位置より更に右側)に位置する様な場合は、上段側トレイ60の不完全装着状態、つまり「未装着状態」となる。
また下段側トレイ50については、突き当たり位置(図6、図7)まで完全に押し込まれた状態が「装着状態」であり、それ以外の状態は「未装着状態」となる。但し、以降において「上下トレイ未装着状態」とは、下段側トレイ50及び上段側トレイ60の双方が装置本体2から取り外された状態を言うものとする。
続いて、装置本体2の後方上部において符号6は開閉可能な手差しカバーであり、この手差しカバー6を開くことにより、手差しトレイ7(図6、図7)を利用した記録用紙の手差しでの給紙が行える様になっている。
続いて、図6及び図7を参照しつつプリンター1の用紙搬送経路について説明する。本実施形態に係るプリンター1は、装置底部に下段側トレイ50及び上段側トレイ60を備え、当該下段側トレイ50或いは上段側トレイ60から記録用紙を1枚ずつ給送する。
上段側トレイ60は、給送可能位置(図7)と退避位置(図6)との間をスライド(変位)可能に設けられており、そして上段側トレイ移動モーター67(図28参照)の動力を受けて、給送可能位置(図7)と退避位置(図6)とを変位する様に構成されている。
尚、図6及び図7においては、下段側トレイ50に収容される用紙を符号P1で、上段側トレイ60に収容される用紙を符号P2で、それぞれ示している(以下、特に区別する必要がない場合は「用紙P」と言う)。
給送モーター65(図22及び図28参照)によって回転駆動される給送ローラー(ピックアップローラーとも呼ばれる)10は、回動軸12を中心に揺動するローラー支持部材11(ピックアップアームや揺動部材とも呼ばれる)に設けられている。そして、上段側トレイ60が最も装置前方側(図6及び図7において右方向:上段側トレイ60の引き抜き方向側)にスライドした状態、即ち上段側トレイ60が退避位置にあるときは(図6の状態)、下段側トレイ50に収容された用紙P1の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P1を下段側トレイ50から送り出す。
また上段側トレイ60が最も装置後方側(図6及び図7において左方向:上段側トレイ60の装着方向側であり、用紙送り出し方向側でもある)にスライドした突き当たり位置にあるとき、即ち上段側トレイ60の給送可能位置では(図7の状態)、給送ローラー10が上段側トレイ60に収容された用紙P2の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P2を上段側トレイ60から送り出す。
尚、下段側トレイ50及び上段側トレイ60は、いずれか一方側が装着されていない場合であっても、他方側から用紙を給送可能となっており、これにより給紙の自由度が確保され、装置の取り扱い性の向上が図られている。
尚、本実施形態では図8に示す様に回動軸12はローラー支持部材11の揺動軸を構成するとともに、給送モーター65の動力を受けて回転することで、回動軸12において上段側トレイ60及び下段側トレイ50の幅方向(X方向)中心に相当する位置に設けられた伝達歯車13から、歯車輪列14を介し、給送ローラー10と一体に設けられた被伝達歯車15へと動力を伝達する。尚、本実施形態では給送ローラー10は被伝達歯車15を挟んで両側に設けられている。
続いて図6及び図7に戻って装置本体2において下段側トレイ50及び上段側トレイ60の先端と対向する位置には、分離斜面16が設けられており、下段側トレイ50が装着された状態では、下段側トレイ50の先端に設けられたストッパー50d(図4参照)が、分離斜面16より奥方(図6において左側)に入り込み、下段側トレイ50に収容された用紙先端が分離斜面16と当接可能な状態となる。
また上段側トレイ60においては、当該上段側トレイ60が給送可能位置(突き当たり位置:図7)に位置決めされた状態において、上段側トレイ60の先端に設けられたストッパー60cが、分離斜面16より奥方に入り込み、上段側トレイ60に収容された用紙先端が分離斜面16と当接可能な状態となる。
以上の状態は、図26にも示される。尚、図26において符号9はフレーム材であり、このフレーム材9には図27に示す様にストッパー60c、60cを受け入れる受け入れ部9a、9aが設けられている。図27に示す様に、上段側トレイ60が給送可能位置に位置決めされた状態において、上段側トレイ60(ストッパー60c)は受け入れ部9aの底面9bには接しておらず、両者の間には隙間が形成されている。
これは、以下の理由による。即ち、仮に上段側トレイ60(ストッパー60c)が受け入れ部9aの底面9bに接している場合、両者に摩耗が生じ、その摩耗の状態によっては上段側トレイ60のセット状態(例えば上下方向位置)が変化して、最終枚(最後の1枚)の給紙性能に悪影響を与える虞がある。そこで、上述のように上段側トレイ60(ストッパー60c)が受け入れ部9aの底面9bに接しないように構成することで、上記の悪影響を回避することができる。尚、図27において符号64は、用紙幅方向(X方向)に延びる形状を成す補強フレームである。補強フレーム64は、図示する様に断面視においてコの字状を成すように金属板材の曲げ加工により形勢されており、樹脂材料で形成された上段側トレイ60のX方向に渡る鉛直下方向撓みを抑制する。
続いて、図6及び図7に戻り、下段側トレイ50或いは上段側トレイ60から送り出される用紙Pは、その先端が分離斜面16に接しながら下流側に進むことで、給送されるべき最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとの分離が行われる。
分離斜面16より搬送経路の下流側の先には、給送モーター65によって回転駆動される中間ローラー17が設けられており、この中間ローラー17によって用紙Pは湾曲反転させられ、装置前方側へと向かう。尚、符号18、19、20、21は従動回転可能な従動ローラーであり、少なくとも用紙Pは、従動ローラー19と中間ローラー17とによってニップされ、また従動ローラー20と中間ローラー17とによってニップされて、下流側へと送られる。
中間ローラー17の先には、搬送モーター68(図28参照)によって回転駆動される搬送駆動ローラー24と、該搬送駆動ローラー24に接して従動回転する搬送従動ローラー25とが設けられており、これらローラーによって用紙Pが記録部としての記録ヘッド30の下へと送られる。
このように、用紙Pの搬送経路において、上段側トレイ60及び下段側トレイ50に収容された用紙Pは、中間ローラー17と従動ローラー20及び21とが対向する位置を搬送される。
続いてインクを吐出する記録ヘッド30はキャリッジ29の底部に設けられ、当該キャリッジ29はキャリッジモーター69(図28参照)によって主走査方向(図6及び図7の紙面表裏方向)に往復動する様に駆動される。
記録ヘッド30と対向する位置には用紙Pを支持する支持部材28が設けられ、当該支持部材28によって、用紙Pと記録ヘッド30との間の間隔が規定される。そして支持部材28の下流側には、排紙モーター70(図28参照)によって回転駆動される排出駆動ローラー31と、当該排出駆動ローラー31に接して従動回転する排出従動ローラー32とが設けられている。記録ヘッド30によって記録の行われた用紙Pは、これらローラーにより、上述した排紙受けトレイ8へ向けて排出される。
また、用紙Pの両面を記録する場合には、表(おもて)面を記録ヘッド30で記録した後、スイッチバックさせることで、用紙Pを中間ローラー17の下側から給送経路に侵入させ、湾曲反転させることで、用紙Pの裏(うら)面に記録を行うことができる。
■■■2.用紙給送手段の概要■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
以上がプリンター1の全体構成であり、以下、給送ローラー10を備える給送装置(装置本体2)の概要について詳説する。
下段側トレイ50は、その底面50aに、用紙送り出し方向にスライド可能なエッジガイド52(図6、図7)を備えており、このエッジガイド52により後端エッジの位置が規制されるようになっている。尚、本明細書において下段側トレイ50或いは上段側トレイ60からの用紙送り出し方向とは図6及び図7において左方向すなわち分離斜面16に向けた方向であり、用紙長さ方向及び上段側トレイ60のスライド方向とは図6及び図7において左右方向(Y方向)である。また、用紙幅方向とは図6及び図7の紙面表裏方向(X方向)即ち用紙面と平行で且つ用紙送り出し方向と直交する方向である。
下段側トレイ50には、用紙幅方向にスライド可能なエッジガイド51A、51Bも設けられており(図4)、このエッジガイド51A、51Bにより、用紙のサイドエッジの位置が規制される。本実施形態では、用紙のサイドエッジを規制する2つのエッジガイド51A、51Bは、用紙幅方向中心位置を中心にして対称に位置する様に、同期して変位できる様になっている。即ち本実施形態に係るプリンター1は、用紙幅方向中心位置を給送基準位置とする(上段側トレイ60も同様)。
下段側トレイ50の底面50aには、給送ローラー10と用紙P1との接触位置に対応する場所の付近に高摩擦材53が配置されており、この高摩擦材53により、給送ローラー10による用紙送り出し時に用紙束ごと下流側に送られないよう、当該用紙束が保持される様になっている。
下段側トレイ50において用紙先端側(図4において左側)には、用紙先端位置を規制するストッパー50dが設けられ、このストッパー50dによって、下段側トレイ50に用紙をセットした際に当該用紙が下段側トレイ50から飛び出さない様に構成されている。尚、このストッパー50dは、上述した様に下段側トレイ50が装置本体2に装着された場合、分離斜面16より装置奥方に入り込み、送り出される用紙の先端と当接することはない。即ちストッパー50dは、用紙給送時に用紙の給送を阻害することはない。
一方、図5に示す様に上段側トレイ60についても下段側トレイ50と同様に、その底面60aに、用紙長さ方向にスライド可能なエッジガイド62と、用紙幅方向にスライド可能なエッジガイド61A、61Bと、ストッパー60c、60cと、を備えている。また給送ローラー10と用紙P2との接触位置に対応する場所の付近に高摩擦材63が配置されている。
上段側トレイ60は、装置本体2に装着された状態において上述した様に用紙送り出し方向にスライド可能に設けられている。
上段側トレイ60の一方側の端部上面には、上段側トレイ60のスライド方向に沿ってラック部60bが形成されており、このラック部60bに、図示しないピニオン歯車が噛合することによってラック&ピニオン機構が構成され、そして上段側トレイ移動モーター67(図28参照)の動力によってピニオン歯車が回転することにより上段側トレイ60が給送可能位置(突き当たり位置:図7)と退避位置(図6)との間をスライド変位する様になっている。
なお、上段側トレイ60のエッジガイド61A及び61Bは、用紙Pとの接触面61Aa及び61Baが方向Yに沿って凹凸の無い平面で形成されており、用紙Pを上段側トレイ60に収容する際、用紙Pがエッジガイド61A及び61Bに引っかかり難くしている。さらに、用紙Pを上段側トレイ60に収容する際、用紙Pを挿入しやすいように、エッジガイド61A及び61Bには、斜面部61Ab及び61Bbが形成されている。
■■■3.ローラー支持部材の中間位置保持■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
続いて、ローラー支持部材11の中間位置保持について説明する。プリンター1はローラー支持部材11を中間位置(後述)に保持する保持手段39を備えている(図8、図9)。下段側トレイ50及び上段側トレイ60の双方が装置本体2から取り外されている状態(以下「上下トレイ未装着状態」と言う)では、給送ローラー10は上段側トレイ60において用紙P2を載置する底面60aと接する際の給送ローラー10の高さ位置より低く、且つ下段側トレイ50に最大枚数の用紙P1が収容された状態で最上位の用紙P1に給送ローラー10が接する際の当該給送ローラー10の高さ位置より高い位置(以下「中間位置」(図15及び図16に対応する)と言う)に、保持手段39によって保持される。
保持手段39は、下段側トレイ50の装着方向及びその反対方向にスライド可能に設けられるとともに下段側トレイ50と係合可能に設けられたスライダ43と、回動可能な回動軸40と、回動軸40の一端側に設けられ、ローラー支持部材11と係合する第1レバー41と、回動軸40の他端側に設けられ、スライダ43と係合可能な第2レバー42と、を備えている。また保持手段39は、第1レバー41がローラー支持部材11を押し上げる方向に回動軸40を付勢する軸付勢手段としてのコイルばね44を備えている。
尚、スライダ43、回動軸40、回動軸12、のこれらは不図示のフレームに設けられている。
コイルばね44は、上記フレームと第2レバー42との間で付勢力を発揮し、当該第2レバー42、回動軸40、第1レバー41、のこれらを介して、ローラー支持部材11(ローラー支持部材11のレバー係合部11c:図10)を上方に押し上げる方向に付勢している。従ってスライダ43が下段側トレイ50(押圧部50e)と係合しない状態にある場合、即ち下段側トレイ50が未装着状態のときは、給送ローラー10は中間位置に保持される。尚その際の給送ローラー10の位置(中間位置)は、図10のF−F−1断面図における給送ローラー10の位置よりやや下の位置である(図15及び図16参照)。
またこの状態では、スライダ43の第2係合部43bを第2レバー42がトレイ引き抜き方向に押していることで、スライダ43はそのスライド範囲においてトレイ引き抜き方向に位置している。
そして上下トレイ未装着状態から下段側トレイ50が装着されると、スライダ43の第1係合部43aと下段側トレイ50先端の押圧部50eとが係合し、スライダ43がトレイ装着方向に押される。これによりコイルばね44の付勢力に抗してスライダ43の第2係合部43bが第2レバー42を介して回動軸40を回動させ、第1レバー41の先端が下がり、ローラー支持部材11が下方に揺動可能となる。即ち、給送ローラー10の中間位置での保持が解除され、当該給送ローラー10は自重で下がり、下段側トレイ50に収容された用紙P1に接することができる(図10のF−F−2断面)。
尚、ローラー支持部材11は、中間位置において上段側トレイ60と干渉する位置にあるが、上段側トレイ60が装着されると、後述するカム機構によってローラー支持部材11が押し上げられ、上段側トレイ60とローラー支持部材11とが衝突することはない。そして上段側トレイ60の装着状態では、図10のF−F−1断面に示す様に、ローラー支持部材11のレバー係合部11cと第1レバー41とは離間状態となり、第1レバー41が上段側トレイ60からの用紙給送時にローラー支持部材11の揺動動作を阻害することがない。
■■■4.上段側トレイによるローラー支持部材の姿勢切り換え■■■■■■■■■■
続いて、上段側トレイ60によるローラー支持部材11の姿勢切り換えについて説明する。
上下各トレイを収容するトレイ収容部49(図3、図6、図7)には、図8、図9、図11〜図14に示す様に、カム軸45が設けられている。カム軸45は、回動軸12の延伸方向(X方向)と同方向に延びており、その一端側に「第1係合部」を形成するカムフォロワ部46が設けられ、他端側に「第2係合部」を形成するカム部47が設けられている。尚、カム軸45は、上述した回動軸40、回動軸12等と同様に、不図示のフレームに設けられている。
カム軸45に設けられたカムフォロワ部46は、上段側トレイ60の先端部60dと係合可能な位置に設けられている。上段側トレイ60の先端部60dは、上段側トレイ60の両サイド(X方向における両サイドあるいは両側端部)のうち一方側サイドの先端部である。
また、カム軸45に設けられたカム部47は、ローラー支持部材11の側面に形成された穴の内側で構成されたレバー係合部11dと係合可能な位置にある。すなわち、カム部47がレバー係合部11dを構成する穴に挿入される。
図11から図14、並びに、図15から図20は、下段側トレイ50が装着され、且つ上段側トレイ60が退避位置にある状態を示している。
ここで、図11及び当該図11に対応する断面図である図15は、下段側トレイ50が装着され、且つ上段側トレイ60が退避位置にある状態を示している。この状態では、図15に示す様にカムフォロワ部46が上段側トレイ60の先端部60dと接触を開始する状態にあるが、カム部47はローラー支持部材11(レバー係合部11d)を押し上げておらず、ローラー支持部材11は上段側トレイ60と干渉する姿勢にある。
この状態から上段側トレイ60が給送可能位置に向けて(図15において右方向に向けて)移動すると、図16に示す様に、カムフォロワ部46が上段側トレイ60の先端部60dに押し上げられ、このことに伴って、カム部47はローラー支持部材11(レバー係合部11d)と接触する。
そして、この状態から上段側トレイ60が給送可能位置に向けてさらに移動すると、図17に示す様に、カムフォロワ部46が上段側トレイ60の先端部60dに押し上げられる。
そして、この状態から上段側トレイ60が給送可能位置に向けてさらに移動すると、図12に示す様に、カムフォロワ部46が上段側トレイ60の上面に接する。これまでの過程においてカム軸45が回転し、カム部47がローラー支持部材11(レバー係合部11d)を押し上げ、ローラー支持部材11が上段側トレイ60の進退領域から上方に退避する。
この状態では、ローラー支持部材11が自重によって下方に下がろうとするが、カム部47、カム軸45、カムフォロワ部46、のこれらの作用により、上方へと揺動した姿勢が維持される。
そして、この状態から上段側トレイ60が給送可能位置に向けてさらに移動すると、図18に示す状態となる。
ここで、図18に示す様に上段側トレイ60には凹部60eと斜面60fとが形成されている。上段側トレイ60が図18に示す位置から、更に給送可能位置に向けて移動すると図14及び当該図14に対応する図19に示す様に、カムフォロワ部46が上段側トレイ60の上面から斜面60fに案内され、凹部60eへと入り込む。このカムフォロワ部46の凹部60eへの入り込みにより、カム部47によるローラー支持部材11の支持が解除され、ローラー支持部材11が下方に揺動可能となる。
なお、図13及び当該図13に対応する断面図である図20は、図14及び図19の状態から上段側トレイ60が給送可能位置に向けてさらに移動した状態であるとともに、上段側トレイ60から用紙Pを給送することが可能な給送可能位置に、該上段側トレイ60が位置している状態を表している。この状態は、即ち、ローラー支持部材11に支持された給送ローラー10が、上段側トレイ60に収容された用紙P2に接触可能な位置であり、上段側トレイ60からの用紙送り出しが可能な位置である。
また、上段側トレイ60が給送可能位置(図13、図20)から、退避位置に移動する過程においては、図14及び図19に示す様に、カムフォロワ部46が斜面60fにより上段側トレイ60の上面に案内される。これにより、ローラー支持部材11は再び上方に押し上げられ、給送ローラー10が上段側トレイ60に収容された用紙P2から離間する。
ここで、図21を用いて、上段側トレイ60のY方向における位置と給送ローラー10のZ方向における位置との関係を説明する。
図21のグラフは、横軸が上段側トレイ60のY方向における移動量に対応し、縦軸が給送ローラー10のZ方向における位置に対応している。なお、図21における破線は、上段側トレイ60に最大枚数の用紙P2がセットされたときの最上部の用紙P2の位置(以下、最大高という)を表している。また、図21において、Iは図15の状態のときの上段側トレイ60及び給送ローラー10の位置を表している。同様に、IIは図16の状態のときの上段側トレイ60及び給送ローラー10の位置を表している。同様に、IIIは図17の状態のときの上段側トレイ60及び給送ローラー10の位置を表している。同様に、IVは図18の状態のときの上段側トレイ60及び給送ローラー10の位置を表している。ここで、Vは、図18から図19に移行している状態の上段側トレイ60及び給送ローラー10の位置を表しており、給送ローラー10が最大高となったときのこれらの位置を表している。また、VIは図19の状態のときの上段側トレイ60及び給送ローラー10の位置を表している。そして、VIIは図20の状態のときの上段側トレイ60及び給送ローラー10の位置を表している。
図21で表されるように、I及びIIの状態のときは、給送ローラー10は、最大高よりも低い位置にある。しかしながら、図15及び図16で表されるように、給送ローラー10は、Y方向において上段側トレイ60から外れた位置に位置しているので、用紙P2と接触することはない。
また、IIIの状態においては、図17で表されるように、給送ローラー10は、まだY方向において上段側トレイ60から外れた位置に位置している。このとき、すでに給送ローラー10は、最大高よりも高い位置にある。したがって、給送ローラー10は、用紙P2と接触することはない。
また、IVの状態においては、図18で表されるように、給送ローラー10は、Y方向において上段側トレイ60の上部に位置するようになるが、最大高よりも高い位置にあるので用紙P2と接触することはない。
しかしながら、Vの状態においては、給送ローラー10は、Y方向において上段側トレイ60の上部に位置するとともに、最大高の位置にあるので用紙P2と接触する場合がある。
同様に、VI及びVIIの状態においては、給送ローラー10は、Y方向において上段側トレイ60の上部に位置するとともに、最大高の位置にあるので用紙P2と接触する場合がある。
すなわち、図20で表される給送可能位置に上段側トレイ60がある状態から該上段側トレイ60を+Y方向に移動させると、図21におけるVIIからVまでの状態において、給送ローラー10が最上部の用紙P2と接触しつつ上段側トレイ60が移動することとなる。
そこで、本実施形態のプリンター1は、給送可能位置に上段側トレイ60がある状態から該上段側トレイ60を+Y方向に移動させることに伴い、給送ローラー10が、用紙Pを給送する際に回転する正転方向とは逆の逆転方向に、回転可能に構成されている。なお、本実施形態のプリンター1における正転方向とは図6及び図7における(+X方向側から見て)時計回りであり、逆転方向とは図6及び図7における反時計回りである。すなわち、図6の状態から図7の状態になるように上段側トレイ60を+Y方向に移動させることに伴い、給送ローラー10は+X方向側から見て反時計回りに回転することができる。
まとめると、本実施形態の給送装置としての装置本体2は、媒体としての用紙Pを収容するトレイとしての上段側トレイ60と、上段側トレイ60を収容するトレイ収容部49と、正転方向に回転して上段側トレイ60から用紙Pを送り出す給送ローラー10と、を備えている。
また、給送ローラー10を回転する回転力を給送ローラー10に伝達する後述の伝達部71(図22参照)と、給送ローラー10を支持するとともに、姿勢変化することにより給送ローラー10を上段側トレイ60に対して昇降させるローラー支持部材11と、を備えている。
そして、上段側トレイ60は、トレイ収容部49に対して進退方向(Y方向)に沿って移動可能であり、ローラー支持部材11は、トレイ収容部49に対して上段側トレイ60が移動することに伴って、給送ローラー10が上段側トレイ60に対して上昇するよう構成されている。また、伝達部71は、トレイ収容部49に対して上段側トレイ60が移動することに伴って給送ローラー10が正転方向とは逆の逆転方向に回転するよう力が加わった場合に、該給送ローラー10の該逆転方向の回転を許容するよう構成されている。
このように、本実施形態の装置本体2においては、給送ローラー10を回転する回転力を給送ローラー10に伝達する伝達部71は、トレイ収容部49に対して上段側トレイ60が移動することに伴って給送ローラー10が逆転方向に回転するよう力が加わった場合に、該給送ローラー10の該逆転方向の回転を許容するよう構成されている。このため、本実施形態の装置本体2は、上段側トレイ60が移動することに伴って給送ローラー10が逆転方向に回転するよう力が加わっても、給送ローラー10は逆転方向に回転することができるので、上段側トレイ60を移動することに伴って用紙Pが給送ローラー10で擦られることを抑制することができる構成になっている。
別の表現をすると、本実施形態のプリンター1は、上記の給送装置(装置本体2)と、該給送装置により給送された用紙Pに記録可能な記録部としての記録ヘッド30と、を備えている。このため、本実施形態のプリンター1は、給送ローラー10で擦られることが抑制された用紙Pに記録することができる構成になっている。
また、本実施形態の給送装置としての装置本体2は、トレイとして、第1トレイとしての下段側トレイ50と、下段側トレイ50に対し上方において進退方向に沿って移動する第2トレイとしての上段側トレイ60、を有している。そして、トレイ収容部49は、下段側トレイ50及び上段側トレイ60を収容する。また、伝達部71は、トレイ収容部49に対して上段側トレイ60、を有している。そして、トレイ収容部49は、下段側トレイ50及び上段側トレイ60が移動することに伴って給送ローラー10が正転方向とは逆の逆転方向に回転するよう力が加わった場合に、該給送ローラー10の該逆転方向の回転を許容するよう構成されている。
このため、第1トレイと第1トレイに対し上方において進退方向に沿って移動する第2トレイとを有し、トレイ収容部が第1トレイおよび第2トレイを収容する構成において、トレイ(上段側トレイ60)を移動することに伴って媒体(用紙P)が給送ローラー10で擦られることを抑制することができる構成になっている。
■■■5.伝達部の詳細構成■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
続いて、伝達部71の詳細構成について説明する。
図22で表されるように、本実施例の伝達部71は、給送モーター65で生成した回転力を給送ローラー10に伝達する、複数のギアを有する歯車輪列14及び歯車輪列72を有している。歯車輪列72を構成するギアのうち、ギア73及び74で伝達タイミング遅延部75を構成している。
このように、本実施形態の装置本体2は、給送ローラー10を回転する回転力を生成するモーターである給送モーター65を備えている。また、伝達部71は、トレイ収容部49に対して上段側トレイ60が移動することに伴って給送ローラー10が逆転方向に回転した場合の回転力を給送モーター65に伝達する伝達タイミングを遅らせる伝達タイミング遅延部75を備えている。
そして、伝達タイミング遅延部75が伝達タイミングを遅らせることで、給送可能位置にある状態の上段側トレイ60を+Y方向に移動させ始めてから該伝達タイミングまでの間(すなわち、図21におけるVIIからVまでの状態)において、該給送ローラー10の該逆転方向の回転を許容するよう構成されている。
本実施形態の装置本体2は、このような構成により伝達タイミングを遅らせる期間を調整していることで、特に効果的に、上段側トレイ60を移動することに伴って用紙Pが給送ローラー10で擦られることを抑制している。
ここで、具体的な伝達タイミング遅延部75の構成を説明する。
上記のように、本実施例の伝達部71は、複数のギアを有している。そして、図23から図25で表されるように、本実施例の伝達タイミング遅延部75は、第1ギアとしてのギア73と第2ギアとしてのギア74とで構成されている。ここで、ギア73には、一部に切欠き部78が形成される円周状部材76が設けられている。また、ギア74は、ギア73に係合するとともに該ギア73と対向する位置に設けられ、切欠き部78に挿入されるとともに該切欠き部78の円周方向の長さ90に比べて該円周方向の幅91の短い挿入部77が設けられている(図23参照)。そして、本実施例の伝達タイミング遅延部75は、切欠き部78の円周方向における端部79(79a及び79b)と挿入部77とが接触しない非接触状態を経る(一方の端部79a側から他方の端部79b側に挿入部77が移動する非係合状態を経る)ことで、伝達タイミングを遅らせる構成である。このため、このような構成の第1ギア(ギア73)及び第2ギア(ギア74)により、簡単に、伝達タイミングを遅らせる構成を形成している。
なお、本実施形態の伝達タイミング遅延部75は、給送ローラー10が逆転方向へ回転することに伴って、図23で表される状態からギア73に対してギア74が回転方向Rと逆方向に回転する構成である。
ここで、本実施形態の装置本体2には設けられていないが、正転方向に給送ローラー10が回転する方向(図23における回転方向R)に向けて該給送ローラー10に弱い力で力を付与する(挿入部77を端部79a側に付勢する)付与部26(図23参照)を備えていてもよい。
このような付与部26を設けることで、切欠き部78の一方の端部79aに挿入部77を付勢させることができ、給送ローラー10が逆転方向へ回転する際に、挿入部77が切欠き部78を移動する距離80(タイムラグ)を長くとることができ、効率的に伝達タイミングを遅らせることができる。したがって、このような付与部26を設けることで、特に効果的に、上段側トレイ60を移動することに伴って用紙Pが給送ローラー10で擦られることを抑制することができる。
■■■6.プリンター1の電気的構成■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
続いて、プリンター1の電気的構成について説明する。
図28で表されるように、本実施例のプリンター1は、制御部81を備えている。
制御部81には、記録装置1の全体の制御を司るCPU82が設けられている。CPU82は、システムバス83を介して、CPU82が実行する各種制御プログラム等を格納したROM84と、データを一時的に格納可能なRAM85と接続されている。
また、CPU82は、システムバス83を介して、記録ヘッド30を駆動するためのヘッド駆動部86と接続されている。
また、CPU82は、システムバス83を介して、給送モーター65、排紙受けトレイ移動モーター66、上段側トレイ移動モーター67、搬送モーター68、キャリッジモーター69、排紙モーター70を駆動させるためのモーター駆動部87と接続されている。
また、CPU82は、システムバス83を介して、入出力部88と接続されており、入出力部88は、記録データ等のデータ及び信号の送受信を行うためのPC89と接続されている。
制御部81は、このような構成により、プリンター1の全体の制御を実行可能である。
このように、本実施形態の装置本体2は、給送モーター65などのモーターの駆動を制御する制御部81を備えている。そして、不図示のセンサーにより給送ローラー10の逆転方向への回転開始を検出し、該制御部81は、該給送ローラー10が逆転方向へ回転することに先立って、給送ローラー10が正転方向に回転する方向に給送モーター65を駆動することができる。すなわち、挿入部77が図23における回転方向Rに向けて移動又は付勢する(挿入部77を端部79a側に寄せる)よう給送モーター65を駆動することができる。このため、給送ローラーが10逆転方向へ回転する際に、挿入部77が切欠き部78を移動する距離80を長くとることができ、効率的に伝達タイミングを遅らせることができる。したがって、本実施形態の装置本体2は、特に効果的に、上段側トレイ60を移動することに伴って用紙Pが給送ローラー10で擦られることを抑制することができる構成になっている。
また、本実施形態の装置本体2は、制御部81の制御により、給送モーター65を1方向(給送ローラー10を正転方向に回転させる方向)の回転方向だけでなく該1方向とは逆の回転方向(給送ローラー10を逆転方向に回転させる方向)にも回転可能である。給送装置においては、本実施形態の装置本体2のように、給送ローラー10のほかにもローラーを備える構成が有る。このような構成の給送装置などにおいて、モーターが1方向の回転方向だけでなく該1方向とは逆の回転方向にも回転可能な構成とすることで、1つのモーターで複数のローラーの駆動を制御することが可能になる。
例えば、本実施形態の装置本体2は、上段側トレイ60及び下段側トレイ50にセットされた用紙Pを給送する際、給送モーター65を1方向に回転させることで給送ローラー10を正転方向に回転させて、用紙Pを給送することができる。一方、手差しトレイ7にセットされた用紙Pを給送する際、給送モーター65を1方向とは逆の回転方向に回転させることにより、用紙Pの記録がなされる面に接触可能な不図示の駆動ローラーを逆転方向に回転させることで、用紙Pを給送することができる。すなわち、本実施形態の装置本体2では、制御部81は給送ローラー10のほか該不図示の駆動ローラーの駆動を制御している。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、その他種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…インクジェットプリンター(記録装置)、2…装置本体(給送装置)、
3…スキャナユニット、4…カバー、5…操作パネル、6…手差しカバー、
7…手差しトレイ、8…排紙受けトレイ、9…フレーム材、9a…受け入れ部、
9b…受け入れ部9aの底面、10…給送ローラー、11…ローラー支持部材、
11c…レバー係合部、11d…レバー係合部、12…回動軸、13…伝達歯車、
14…歯車輪列、15…被伝達歯車、16…分離斜面、17…中間ローラー、
18…従動ローラー、19…従動ローラー、20…従動ローラー、21…従動ローラー、
24…搬送駆動ローラー、25…搬送従動ローラー、26…付与部、28…支持部材、
29…キャリッジ、30…記録ヘッド(記録部)、31…排出駆動ローラー、
32…排出従動ローラー、35…上部ガイドレール、36…下部ガイドレール、
39…保持手段、40…回動軸、41…第1レバー、42…第2レバー、
43…スライダ、43a…第1係合部、43b…第2係合部、44…コイルばね、
45…カム軸、46…カムフォロワ部、47…カム部、49…トレイ収容部、
50…下段側トレイ(第1トレイ)、50a…底面、50d…ストッパー、
50e…押圧部、51A、51B…エッジガイド、52…エッジガイド、
53…高摩擦材、59…カバー、60…上段側トレイ(トレイ、第2トレイ)、
60a…底面、60b…ラック部、60c…ストッパー、60d…先端部、
60e…凹部、60f…斜面、61A、61B…エッジガイド、
61Aa、61Ba…接触面、61Ab、61Bb…斜面部、62…エッジガイド、
63…高摩擦材、64…補強フレーム、65…給送モーター(モーター)、
66…排紙受けトレイ移動モーター、67…上段側トレイ移動モーター、
68…搬送モーター、69…キャリッジモーター、70…排紙モーター、71…伝達部、
72…歯車輪列、73…ギア(第1ギア)、74…ギア(第2ギア)、
75…伝達タイミング遅延部、76…円周状部材、77…挿入部、78…切欠き部、
79…切欠き部78の円周方向における端部、
80…挿入部77が切欠き部78を移動する距離、81…制御部、82…CPU、
83…システムバス、84…ROM、85…RAM、86…ヘッド駆動部、
87…モーター駆動部、88…入出力部、89…PC、
90…切欠き部78の円周方向の長さ、91…挿入部77の円周方向の幅、
P、P1、P2…記録用紙(媒体)

Claims (8)

  1. 媒体を収容するトレイと、
    前記トレイを収容するトレイ収容部と、
    正転方向に回転して前記トレイから媒体を送り出す給送ローラーと、
    前記給送ローラーを回転する回転力を前記給送ローラーに伝達する伝達部と、
    前記給送ローラーを支持するとともに、姿勢変化することにより前記給送ローラーを前記トレイに対して昇降させるローラー支持部材と、を備え、
    前記トレイは、前記トレイ収容部に対して進退方向に沿って移動可能であり、
    前記ローラー支持部材は、前記トレイ収容部に対して前記トレイが移動することに伴って、前記給送ローラーが前記トレイに対して上昇するよう構成され、
    前記伝達部は、前記トレイ収容部に対して前記トレイが移動することに伴って前記給送ローラーが前記正転方向とは逆の逆転方向に回転するよう力が加わった場合に、該給送ローラーの該逆転方向の回転を許容するよう構成されていることを特徴とする給送装置。
  2. 請求項1に記載の給送装置において、
    前記給送ローラーを回転する回転力を生成するモーターを備え、
    前記伝達部は、前記トレイ収容部に対して前記トレイが移動することに伴って前記給送ローラーが前記逆転方向に回転した場合の回転力を前記モーターに伝達する伝達タイミングを遅らせることで、該伝達タイミングまでの間において該給送ローラーの該逆転方向の回転を許容するよう構成されていることを特徴とする給送装置。
  3. 請求項2に記載の給送装置において、
    前記伝達部は、
    複数のギアを有し、
    前記複数のギアのうちの第1ギアに、一部に切欠き部が形成される円周状部材が設けられ、
    前記第1ギアに係合するとともに該第1ギアと対向する位置に設けられる前記複数のギアのうちの第2ギアに、前記切欠き部に挿入されるとともに該切欠き部の円周方向の長さに比べて該円周方向の幅の短い挿入部が設けられ、
    前記切欠き部の円周方向における端部と前記挿入部とが接触しない非接触状態を経ることで、前記伝達タイミングを遅らせる構成であることを特徴とする給送装置。
  4. 請求項3に記載の給送装置において、
    前記モーターの駆動を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記給送ローラーが前記逆転方向へ回転することに先立って、前記給送ローラーが前記正転方向に回転する方向に前記モーターを駆動することを特徴とする給送装置。
  5. 請求項3又は4に記載の給送装置において、
    前記正転方向に前記給送ローラーが回転する方向に向けて該給送ローラーに力を付与する付与部を備えることを特徴とする給送装置。
  6. 請求項2から5のいずれか1項に記載の給送装置において、
    前記モーターは、1方向の回転方向だけでなく該1方向とは逆の回転方向にも回転可能であることを特徴とする給送装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の給送装置において、
    前記トレイは、第1トレイと、前記第1トレイに対し上方において進退方向に沿って移動する第2トレイと、を有し、
    前記トレイ収容部は、前記第1トレイおよび第2トレイを収容し、
    前記伝達部は、前記トレイ収容部に対して前記第2トレイが移動することに伴って前記給送ローラーが前記正転方向とは逆の逆転方向に回転するよう力が加わった場合に、該給送ローラーの該逆転方向の回転を許容するよう構成されていることを特徴とする給送装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の給送装置と、
    前記給送装置により給送された媒体に記録可能な記録部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
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