JP2018002414A - 作業用リフト - Google Patents

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敦之 久野
Atsuyuki Kuno
敦之 久野
森 幹雄
Mikio Mori
幹雄 森
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Shintec Hozumi Co Ltd
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Abstract

【課題】荷役作業を補助する作業用リフトを提供すること。【解決手段】荷役作業を補助する作業用リフト1は、荷を保持する昇降ラック2と、昇降ラック2を昇降可能に支持する昇降機構と、を有しており、昇降機構は、昇降ラック2側から延設されたワイヤロープ19を巻き取ることで昇降ラック2を上昇させる巻取ドラムと、巻取ドラムを巻き取り方向に付勢する付勢手段と、を備えるスプリングバランサー10を含めて構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、荷役作業を補助する作業用リフトに関する。
棚等に物品が収容された大規模な倉庫の中には、例えば下記の特許文献1のような物品収容装置が導入された倉庫もある。物品収容装置が導入された倉庫であれば、棚に保管された物品の取り出しや、棚への物品の収容等の荷役作業を機械的に実行できる。
例えば車両ディーラを含め車両の整備を行う施設では、タイヤやバッテリやオイルエレメント等の自動車部品が棚(ラック)等で保管されている。整備車両が入庫した際には、整備に必要な自動車部品を倉庫内の棚から運び出して交換作業を実施している。例えば、タイヤやバッテリ等の自動車部品は、例えば複数段の棚板を備える棚を利用して高さ方向に重ねることでスペース的な効率を高めて保管されている。また、オイルエレメント等の小物は、コンテナボックス等に収納された状態で棚に保管されている。車両ディーラ等の倉庫など小規模な施設では、上記のような物品収容装置の導入がコスト的、スペース的に難しく、人手による荷役作業が行われている。
特開2000−211707号公報
しかしながら、人手による荷役作業では、次のような問題がある。すなわち、タイヤやバッテリ等の自動車部品は重量物であり、オイルエレメント等の小物であってもコンテナボックス等に複数個収容すれば重量が増えることから、棚の高い段から運び出す作業には力が必要となり、非力の男性や女性や高齢者等による作業が難しく、作業に従事できる者が限定されてしまうという問題がある。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、荷役作業を補助する作業用リフトを提供しようとするものである。
本発明は、荷役作業を補助する作業用リフトであって、
荷を保持する荷受部と、
該荷受部を昇降可能に支持する昇降機構と、を有し、
該昇降機構は、前記荷受部側から延設されたワイヤロープを巻き取ることで前記荷受部を上昇させる巻取ドラムと、該巻取ドラムを巻き取り方向に付勢する付勢手段と、を備える機構であることを特徴とする作業用リフトにある(請求項1)。
本発明の作業用リフトは、前記昇降機構により前記荷受部が昇降可能に支持されている。この昇降機構では、ワイヤロープを介して前記荷受部が上昇側に付勢されている。そのため、荷の重量が作用する状態の荷受部をごく軽い力で昇降できる。
以上のように、本発明の作業用リフトは、荷の昇降に必要な力を低減することで荷役作業を補助できる有用な装置である。
実施例1における、昇降ラック側の斜め上方の視点から作業用リフトを見込む斜視図。 実施例1における、スプリングバランサー側の斜め上方の視点から作業用リフトを見込む斜視図。 実施例1における、昇降ラックの斜視図。 実施例1における、昇降ラックの構造を示す構造図。 実施例1における、スプリングバランサーの断面図。 実施例1における、スプリングバランサーの正面図。 実施例1における、作業用リフトの昇降範囲を示す説明図。 実施例1における、作業用リフトを用いた荷役作業の説明図。 実施例1における、移載スロープを示す斜視図。 実施例1における、ワイヤロープに安全カバーを設けた作業用リフトを示す斜視図。 実施例2における、コンテナボックス用の作業用リフトを示す斜視図。 実施例2における、棚のコンテナボックスを作業用リフトに移載する作業の様子を示す説明図。
本発明における昇降機構は、例えば工場等において天井から工具等を吊り下げるための機械装置として利用されるスプリングバランサーが備える機構と同様のものである。例えば工具等の吊り下げにスプリングバランサーを利用した工場等では、工具を作業者の頭上に保持できると共に必要なときに引き下げでき、作業終了後には、重力を感じさせないようなごく軽い力で押し上げて元の位置に戻すことができる。このようなスプリングバランサーと同種の機構を備える本発明の作業用リフトを利用すれば、荷を軽い力で昇降操作できるので、荷役作業の従事者を女性や高齢者などに拡大できる。
本発明の好適な一態様の作業用リフトは、前記荷受部の昇降位置を固定するためのロック機構を有する(請求項2)。
例えば荷が載置された棚板と同じ高さとなるように前記荷受部の昇降位置を固定すれば、棚の荷を安全性高く前記荷受部に移載して搬出できる。一方、例えば荷を棚板に移載して収容する際は、前記荷受部の昇降位置を固定しておけば、荷を移載して空荷になった荷受部の上昇を未然に防止でき安全性を確保できる。
本発明における好適な一態様の作業用リフトは、前記荷受部を昇降させるための作業者による昇降操作を受け付ける操作部を有し、
前記ロック機構は、前記操作部に配設された解除操作部の操作に応じて前記昇降位置の固定を解除するように構成されている(請求項3)。
昇降操作のための操作部に前記解除操作部を設ければ、昇降位置の固定を解除する操作を実施しながら昇降操作を比較的容易に行えるようになる。これにより、作業者の意図しない前記荷受部の昇降を未然に回避でき、使い勝手を向上できる。
本発明における好適な一態様の作業用リフトの荷受部は、水平方向の進退を可能とする進退機構を備えている(請求項4)。
例えば荷を載置する棚板と荷受部との間に隙間があると、荷を移載する際の安全性の確保に手間がかかるおそれがある。そこで、前記進退機構を荷受部に設ければ、上記のような隙間を解消でき、荷を移載する際の安全性の確保を容易にして作業性を向上できる。
本発明における好適な一態様の作業用リフトにおける荷受部は、前記ワイヤロープを係止する係止部を含む基台と、前記進退機構によって前記基台に対して水平方向に移動する進退部と、を含めて構成されている(請求項5)。
この場合には、前記荷受部を昇降させるワイヤロープの引き出し長さに影響を与えることなく、前記進退部が水平方向に移動できる。
本発明における好適な一態様の作業用リフトでは、前記付勢手段が前記巻取ドラムを付勢する付勢力の強さを調整するための付勢力調整手段を備えている(請求項6)。
この場合には、例えば、取り扱う荷の重量や、作業者の腕力等に応じて、前記付勢力の強さを調整することで、前記作業用リフトの汎用性を向上できる。
(実施例1)
本例は、スプリングバランサー10を備える作業用リフト1に関する例である。この内容について、図1〜図10を用いて説明する。
本例の作業用リフト1は、図1〜図3のごとく、棚61(図8参照。)に保管された荷であるタイヤの取り出しや、タイヤを棚61に収納する作業を補助する作業支援装置である。この作業用リフト1は、タイヤ60(図8)を保持する荷受部の一例である昇降ラック2と、昇降ラック2を昇降可能に支持する昇降機構を有している。
昇降機構は、昇降ラック2側から延設されたワイヤロープ19を巻き取ることで昇降ラック2を引き上げる巻取ドラム11(図5参照。)と、巻取ドラム11を巻き取り方向に付勢する付勢手段の一例である渦巻きばね13(図5参照。)と、を備えるスプリングバランサー10を含む機構である。
以下、この内容について詳しく説明する。
作業用リフト1は、図1及び図2のごとく、ベースフレーム3に対して左右一対の支柱ポスト5を立設すると共に、この左右一対の支柱ポスト5により昇降ラック2を昇降可能に支持させた装置である。特に、本例の作業用リフト1では、昇降ラック2を昇降させる昇降機構を構成するスプリングバランサー10がベースフレーム3に固定されている。
断面矩形状のスチール製のパイプ材31を骨組みしたベースフレーム3の下面には6つの車輪33が設けられている。前進、後退、斜行、横移動、回転等の多彩な移動が可能となるよう、車輪33は全て自在車輪となっている。昇降ラック2が設けられたラック側に当るパイプ材31の先端には、作業者のための踏み板39が取り付けられている。踏み板39に乗って作業すれば、例えば背の低い作業者であっても背伸び等することなく高い位置に保持されたタイヤを昇降ラック2に移載する作業等を実施できる。
左右のパイプ材31は、図1及び図2のごとく、H字の横棒をなす連結バー32を介して連結されている。連結バー32は、上記ラック側が長くなるように各パイプ材31の中央からずれた位置に固定されている。連結バー32には、上記のスプリングバランサー10、及び作業者が足で操作可能な足踏みストッパー328が取り付けられている。足踏みストッパー328が上記ラック側に取り付けられ、スプリングバランサー10が反対側に固定されている。足踏みストッパー328を作業者が足等で操作すれば、ゴムの底付きを設けた図示しないストッパーが下方に突出して床に押し当たり、これにより、作業用リフト1の移動が規制された状態を設定できる。なお、足踏みストッパー328に代えて、ブレーキ付きの車輪を採用しても良い。
支柱ポスト5は、図1及び図2のごとく、断面C字状の柱状の部材である。左右一対の支柱ポスト5は、断面C字状の開口側が向かい合うように連結バー32の付け根付近に立設され、それぞれの上端が横バー58により連結されて全体としてコの字のゲート状を形成している。横バー58の中央付近には、スプリングバランサー10から上方に引き出されたワイヤロープ19の方向を下方に反転させるための滑車191が取り付けられている。
作業用リフト1では、滑車191を支柱ポスト5の上端の高さ近くに配置することで、支柱ポスト5の上端近くの高い位置まで昇降ラック2を引き上げ可能になっている。また、昇降ラック2の昇降レールをなす支柱ポスト5の上記ラック側の側面には、昇降方向に互い違いの凸凹を設けたラックバー51が取り付けられている(図1参照。)。このラックバー51は、後述するロックロッド253との組み合わせにより、昇降ラック2の昇降位置を固定するロック機構を構成している。
次に、昇降ラック2は、図1〜図4のごとく、タイヤを載置するラック本体21と、作業者が操作する操作ハンドルユニット25と、を備えている。ラック本体21と操作ハンドルユニット25とは、ラック本体21を上側にして上下2段に配置されている。
ラック本体21は、図3及び図4のごとく、スプリングバランサー10から引き出されたワイヤロープ19の先端を係止する係止部219を含む基台210と、基台210に対して水平方向に進退可能なスライドラック(進退部)22と、を含んで構成されている。基台210は、鉄板の打ち抜きや折り曲げ加工等により形成された板金加工品である。基台210は、矩形状をなすフレーム211と、フレーム211の長手側の側部から直角に折り曲げられ取付部212と、を有している。フレーム211は、内周側が中抜きされて軽量化されている一方、縁部が折り曲げられて剛性が高められている。係止部219は、取付部212が設けられた側部の中央に立設されたアイボルトにより構成されている。また、反対側の側部には、スライドラック22が備える後述のスライドレール228を固定するための取付部が設けられている。
フレーム211から折り曲げられた取付部212は、L字状の断面をなすように側部が折り曲げられて剛性が高められている。この取付部212には、断面コの字状をなすように鉄板を折り曲げたハンドル支持部214が鉛直方向に沿ってボルト固定されている。ハンドル支持部214の外側面には、操作ハンドルユニット25を構成するパイプ材の端部を貫通収容するための固定孔214Hが設けられている。また、ハンドル支持部214を取り付けた側に当たる基台210の側部の両側には、両外側に張り出す状態で樹脂ベアリング213が軸支されている。この樹脂ベアリング213は、断面コの字状の支柱ポスト5の内側に収容されて昇降ラック2の昇降動作を支持する。
スライドラック22は、図3及び図4のごとく、左右方向に進退可能に基台210に支持された左右スライド部220と、前後方向に進退可能に左右スライド部220に支持された前後スライド部23と、により構成されている。左右スライド部220は、鉄板の打ち抜き及び折り曲げ加工により形成された矩形状のフレーム221を中心として構成されている。前後スライド部23とは反対側のフレーム221の側部には、手摺のようなガイド枠223が立設固定されている。他方の側部では、スライドバー(図示略)とレールとの組み合わせにより、レールの長手方向への進退を可能とする進退機構をなすスライドレール228が裏面側に取り付けらている。
ガイド枠223は、パイプ材を折り曲げて形成したコの字状の開口部に、断面L字状の棒状のアングル223Aを組み合わせて剛性を持たせた枠体である。フレーム221に固定されるアングル223Aの下部には、左右方向に転動する樹脂ローラ224が取り付けらている。
スライドレール228は、家具の引き出しの進退機構にも利用される摺動部材である。スライドレール228では、レールに対してスライドバーが進退可能に支持され、レールの長手方向にスライドバーが進退可能である。左右スライド部220のフレーム221の裏面には、スライドレール228を構成するスライドバーが左右方向に固定されている。スライドレール228を構成するレールは、上記のように基台210を構成するフレーム211の表面に固定される。
左右スライド部220は、図3及び図4のごとく、フレーム211の表面を左右方向に転動可能な樹脂ローラ224と、フレーム221と基台210との間に介設されたスライドレール228と、により基台210に支持される。このように支持された左右スライド部220は、基台210に対して左右方向(水平方向)に進退可能である。特に、左右スライド部220が左右方向に進退しても、基台210の係止部219に係止されたワイヤロープ19の引き出し長さに影響を与えることがない。
左右スライド部220をなすフレーム221の両側部には、折り曲げによる立設片222が設けられ、さらに、その外側には立設片222と一定の隙間をなすようにタイヤ載置片225が立設されている。立設片222は、略一定の立設高さ(高さ方向の幅)を呈する一方、タイヤのトレッド面が接触するタイヤ載置片225は立設高さが長手方向(前後方向)に沿って次第に変化する約5度のテーパ状に形成され、ガイド枠223から遠ざかるほど立設高さが高くなっている。
前後スライド部23は、手摺のようなガイド枠233と、スライドレール235を備える接続ステー部234と、を含んで構成されている。ガイド枠233は、左右スライド部220のガイド枠223と同様、パイプ材を折り曲げて形成したコの字状の開口部に、断面L字状の棒状のアングル233Aを組み合わせて剛性が確保されている。接続ステー部234は、開口部が上方を向く断面コの字状のアングル部材の外側面にスライドレール235を取り付けた棒状の部材である。スライドレール235を構成するレールが左右スライド部220の立設片222に固定され、スライドバーが前後スライド部23側に固定されている。
スライドラック22は、図3及び図4のごとく、スライドレール235を介在して左右スライド部220と前後スライド部23とが連結されて組み立てられている。前後スライド部23は、スライドレール235の機能により、左右スライド部220に対して前後方向(水平方向)に進退可能となっている。スライドラック22では、左右スライド部220のガイド枠223と、前後スライド部23のガイド枠233と、が対向し、その間隙にタイヤの載置空間が形成されている。この載置空間は、前後スライド部23の前後方向の進退により幅を変更可能である。なお、前後スライド部23の進退機構については必須の構成ではなく省略しても良い。
ラック本体21の下段に取り付けられる操作ハンドルユニット25は、図3及び図4のごとく、パイプ材の折り曲げ加工や溶接加工等により形成され、ラック本体21の左右両側のハンドル支持部214に剛性高く取り付けられる。操作ハンドルユニット25は、作業者が操作するための操作ハンドルの機能と、支柱ポスト5に沿う昇降ラック2の上下方向の進退を可能とする機能と、を備えている。
操作ハンドルユニット25は、周方向の1箇所に開口部259を設けた矩形環状のハンドル枠250を有している。このハンドル枠250の上段には、ハンドル枠250の開口部259側の半分と正面形状がほぼ同様のステー枠260が設けられている。ハンドル枠250と同様の開口部269によって2分割されたステー枠260は、開口部269とは反対側の両端部にハンドル枠250に対する接続部261を有し、この接続部261を介してハンドル枠250に溶接固定されている。
操作ハンドルユニット25では、ハンドル枠250の開口部259の両外側に位置するコーナー部に、樹脂ベアリング258が2個ずつ設けられている。また、ステー枠260の開口部269の両外側のコーナー部にも、樹脂ベアリング268が2個ずつ設けられている。ハンドル枠250及びステー枠260の各コーナー部に2個ずつ設けられた樹脂ベアリングのうち、1個は断面コの字状の支柱ポスト5の内側に収容され、もう1個は支柱ポスト5の外側面に接する。操作ハンドルユニット25において片側に計4個ずつ設けられた樹脂ベアリング258・268は、基台210の上記樹脂ベアリング213と同様、支柱ポスト5に接して転動し、支柱ポスト5に支持された昇降ラック2の昇降動作を可能としている。
ハンドル枠250の開口部259に対向して位置する直線部分が作業者が掴む操作ハンドル(操作部)251をなし、ロックを解除するための操作レバー(解除操作部)252が操作ハンドル251の左右両側に取り付けられている。また、ハンドル枠250の内側には、操作レバー252の操作に応じて進退するロックロッド253を保持する保持部254が設けられている。
保持部254は、図3及び図4のごとく、左右両側の操作レバー252に対応して左右両側にそれぞれ設けられている。保持部254により進退可能に保持された棒状のロックロッド253は、図示しない付勢部材により軸方向に沿って突出する側に付勢されている。操作レバー252が操作されていないとき、ロックロッド253は軸方向に突出し、支柱ポスト5の外側面に取り付けられた上記のラックバー51の凹部に嵌り込む。
操作レバー252を操作すると、操作レバー252から延設された図示しないワイヤが引っ張られてロックロッド253が後退する。これにより、ロックロッド253がラックバー51の凹部から引き抜かれ、昇降ラック2が昇降できる状態となる。一方、左右の操作レバー252のいずれかが操作されていないと、ラックバー51に対してロックロッド253が係合するため昇降ラック2の昇降が規制されてロックされた状態となる。
スプリングバランサー10は、図5及び図6のごとく、例えば工具等を懸吊するために工場や作業所で一般的に使用されているスプリングバランサーと同様の機構のものである。スプリングバランサー10は、ワイヤロープ19を繰り出す方向に引っ張る力に対抗する張力を発生する渦巻きばね13と、ワイヤロープ19を巻き取る円錐台状の巻取ドラム11と、を有して構成されている。スプリングバランサー10では、筐体をなすハウジング100により軸支された回転軸15に対して、巻取ドラム11、渦巻きばね13が外挿配置されている。
巻取ドラム11のテーパ状の外周面には、ワイヤロープ19が巻装される巻取溝110が形成されている。ワイヤロープ19が繰り出されるほど、対応する巻取溝110の溝底が回転中心から離れて径方向の距離が大きくなるようになっている。このような構成を採用することで、ワイヤロープ19の繰り出しに伴って起こり得る渦巻きばね13の張力変化が抑制されている。
回転軸15の端部にはウォームギア153が外挿固定され、このウォームギア153には、ハウジング100により回転可能に軸支されたウォーム155がギア係合している。渦巻きばね13のばねの張力は、回転軸15の回転位置の変更に応じて調節可能となっている。ウォーム155の後端は六角形状に形成され、ハウジング100の正面に穿設したアクセス溝100Mに露出している。付勢力調整手段を構成するウォーム155を回転させて回転軸15の回転位置を変更することで、巻取ドラム11に作用する巻き取り方向の付勢力を調整できる。
以上のように構成された作業用リフト1では、図7に示す昇降範囲内で昇降ラック2を昇降可能である。同図では、昇降範囲をわかり易く示すため、最も高い位置の昇降ラック2と、最も低い位置の昇降ラック2と、の両方を図中に示している。最も高い位置は、タイヤを載置するスライドラック22の高さが1650mmとなる位置であり、最も低い位置は、同高さが600mmとなる位置である。一方、この作業用リフト1を利用して荷役作業を行う棚(ラック)61は、図8のごとく、3段の棚板を有し、最上段の棚板の高さが1600mmの棚である。
作業用リフト1を利用して棚61に保管された重さ8〜12kg程のタイヤ60を搬出するに当っては、まず、棚61に対して作業用リフト1を横付けし、足踏みストッパー328を足で操作して位置を固定する(図8)。そして、左右の操作レバー252を操作してロックを解除した状態で昇降ラック2を昇降させ、搬出するタイヤ60が載置された棚板62に対して昇降ラック2の高さを合致させる。
棚板62のタイヤ60を昇降ラック2に移載するに当って、棚板62と昇降ラック2との間に隙間がある場合には、昇降ラック2のスライドラック22を左右方向に進退させて棚板62に近づけると良い。また、移載するタイヤ60の幅に合わせて、前後スライド部23を引き出してスライドラック22の前後幅を拡げることも良い。
スライドラック22におけるタイヤ載置片225は、上記のように支柱ポスト5側に近いほど低くなり遠ざかるほど立設高さが高くなるテーパ状を呈している。それ故、スライドラック22に移載したタイヤ60は、支柱ポスト5側に軽く傾くような安定した姿勢となる。その後、作業用リフト1を利用してタイヤ60を運搬するに当っては、操作ハンドル251を操作して昇降ラック2を下げておくと良い(図7中の下側の昇降ラック2の位置)。作業用リフト1の重心を下げることができ、目的の場所に安全性高く運搬できる。
作業用リフト1では、操作ハンドル251の操作レバー252を操作すると昇降ラック2のロックが解除されて操作ハンドル251の昇降操作が可能になる。昇降ラック2にタイヤが載置されている場合、スプリングバランサー10から繰り出されたワイヤロープ19が昇降ラック2を上方に引き上げる付勢力と、タイヤの重量を含めた昇降ラック2全体の重量に作用する重力とが、ほぼつり合った状態になっている。そのため、昇降ラック2の昇降位置の固定(ロック)が解除されても昇降ラック2が急激に下がることはなく、操作ハンドル251を引き下げる昇降操作により昇降ラック2をごく軽い力で下げることが可能である。所望の位置まで昇降ラック2を下げた後で操作ハンドル251から手を離せば、操作レバー252の戻りにより昇降ラック2の昇降位置が固定されたロック状態となるため、手を離したときに昇降ラック2が不意に昇降することがない。
なお、床面など低い位置に載置されたタイヤを倉庫に搬入するに当っては、図9に例示する移載スロープ68を利用すると良い。昇降ラック2を一番低い位置(図7中の下側の位置)に下げた作業用リフト1を移載スロープ68に横付けすれば、タイヤを転がしながら移載スロープ68のスロープ面を登らせてそのまま昇降ラック2に移載できる。昇降ラック2にタイヤを移載した後は、作業用リフト1を倉庫まで移動させ、上記の搬出作業の逆の作業を実施することで、倉庫内の棚61にタイヤを安全性高く収納できる。
以上のような構成の作業用リフト1は、電力や空気圧等の動力源を必要としないため、電源コードやエアホース等を接続する必要がなく使用場所を選ばないという利点がある。また、モータやアクチュエータ等を必要としないことからシンプルで軽量な構造となっており、持ち運びが容易である。この作業用リフト1の作業では、作業者がタイヤを支える力をスプリングバランサー10のばね力が補助するように作用するため、より少ない力で荷役作業を実施できる。作業リフト1を用いた荷役作業では、例えばモータやアクチュエータのスイッチを操作する等の煩雑さも生じない。このように作業用リフト1によれば、荷役作業に従事する作業者の身体の負担を低減でき、作業の安全性を格段に向上できる。作業用リフト1を導入すれば、一般的には腕力が必要な荷役作業を高齢者や女性が担当できるようになる。
このように、作業用リフト1は、電気や空気圧等を一切必要とせず無動力で使用できる利便性の高い作業用リフトであり、簡素でコンパクトな構成により荷役作業等に従事する作業者の身体への負担を大幅に軽減できる優れた補助装置である。作業用リフト1では、スプリングバランサー10の調整や仕様変更等により、数kg〜数10kg程度の様々な重量の荷を取り扱いできる。
本例の作業用リフト1では、自転車のブレーキレバーのような操作レバー252を操作することで、昇降ラック2の昇降位置の固定状態(ロック状態)が解除される。操作レバー252を操作しない限り昇降ラック2が昇降できないことから、作業者の意図しない昇降動作が未然に回避されて安全性が向上している。特に、タイヤを降ろして空荷になったときにも昇降ラック2が跳ね上がることがなく安全性が向上しているため、高齢者や女性等にとっても扱い易い装置となっている。本例の作業用リフト1では、昇降位置を固定するためのロック機構が、ラックバー51、ロックロッド253等の簡素な部品により、低コストかつ軽量に構成されている。
ワイヤロープ19の繰り出しをロックするラチェットをスプリングバランサー10に設けると共に、このラチェットの切替え操作を行うための足踏みペダルを連結バー32等に設けることも良い。足踏みペダルを設ければ、作業者が手を使うことなくワイヤロープ19の繰り出しをロックでき、タイヤを保持する昇降ラック2のずり下がり等を規制できる。なお、図10のように、ワイヤロープ19を覆う安全カバー518を設けることも安全性を高めるために有効である。
(実施例2)
本例は、実施例1の作業用リフトに基づき、コンテナボックスを取り扱いできるように変更した例である。この内容について、図11及び図12を参照して説明する。
本例の作業用リフト1では、コンテナボックス65を載置する昇降ラック2の左右スライド部220の構成が実施例1とは異なっている。
本例の左右スライド部220は、表面にテフロン(登録商標)シートが積層された載置板41が上面をなし、載置板41の左右の側面には載置ローラ42が配設されている。載置ローラ42は、載置板41の左右の側面に沿う回転軸を備える回転ローラである。この載置ローラ42の外周面の最も高い位置は、載置板41の上面よりも10〜20mm程度高くなるように設定されている。
この作業用リフト1を利用して棚に保管された1〜20kg程のコンテナボックス65を取り出す作業について説明する。棚は、5段の棚板を有し、最上段の棚板の高さが1600mmの棚である。
この棚に保管されたコンテナボックス65を搬出するに当っては、まず、載置板41の上面と、目的のコンテナボックス65が保管された棚板62と、が同程度の高さとなるように昇降ラック2の高さを調整すると良い(図12参照。)。このような状態を設定した後、コンテナボックス65の手前側を軽く持ち上げながら引き摺り出し、手前側の端部を載置ローラ42に載せる(図12(a)の状態)。
図12(a)の状態では、コンテナボックス65の重さの一部が載置ローラ42に作用すると共に、コンテナボックス65の底面が棚板62に対して線接触に近い状態で接触する。これにより棚板62との摩擦力が少なくなるため、コンテナボックス65の手前側に手を掛けてそのまま引っ張れば、載置ローラ42の回転を利用して比較的容易にコンテナボックス65を引き摺り出すことができる。コンテナボックス65を半分以上引き摺り出すと、手前側の方が重くなり、手前側の端部が載置板41に接触する(図12(b)の状態)。
載置板41の表面は、滑りの良いテフロン(登録商標)シートにより形成されているため、一層容易にコンテナボックス65を引っ張り出せるようになり、このようにして載置板41にコンテナボックス65を移載できる(図12(c)の状態)。なお、コンテナボックス65を棚に収容する作業を実施する際には、上記とは逆の手順を実施すれば良い。載置ローラ42を利用すれば、載置板41のコンテナボックス65を比較的容易に棚板62に押し込むことができる。
このように、載置板41の上面に対して載置ローラ42が高く設定された作業用リフト1では、棚に保管されたコンテナボックス等を移載する作業を比較的容易に実施できる。
なお、本例の作業用リフト1の昇降ラック2については、操作ハンドルユニット25とラック本体21との上下2段の構造を廃止することも良い。上下2段の構造を廃止すれば、昇降ラック2の昇降範囲を下方に拡大でき、下段の棚のコンテナボックスにも対応し易くなる。また、上下2段の構造を廃止する場合には、前後スライド部23の手前側に、操作レバー付きの操作ハンドルを設けることも良い。さらには、前後スライド部23を省略することもでき、載置板41の手前側の側面に、操作レバー付きの操作ハンドルを設けることも良い。
コンテナボックス65に代えて、バッテリ等の荷出し作業についても、本例の作業用リフト1の構成を有効に活用できる。なお、バッテリ等は重量物でありながら比較的大きさが小さいため、小面積の載置板41であれば良く、昇降ラック2も小型で良い。小型の昇降ラックについては、1本の支柱により昇降可能に支持される構造を採用しても良い。昇降ラック2の昇降範囲については、荷役作業の対象の棚の高さに応じて選択的に設定すると良い。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 作業用リフト
10 スプリングバランサー(昇降機構)
11 巻取ドラム(昇降機構)
13 渦巻きばね(付勢手段、昇降機構)
155 ウォーム(付勢力調整手段)
19 ワイヤロープ
191 滑車
2 昇降ラック(荷受部)
21 ラック本体
210 基台
219 休止部
22 スライドラック(進退部)
220 左右スライド部
228 スライドレール(進退機構)
23 前後スライド部
25 操作ハンドルユニット
251 操作ハンドル
252 操作レバー
253 ロックロッド(ロック機構)
3 ベースフレーム
5 支柱ポスト
51 ラックバー(ロック機構)
61 棚
62 棚板

Claims (6)

  1. 荷役作業を補助する作業用リフトであって、
    荷を保持する荷受部と、
    該荷受部を昇降可能に支持する昇降機構と、を有し、
    該昇降機構は、前記荷受部側から延設されたワイヤロープを巻き取ることで前記荷受部を上昇させる巻取ドラムと、該巻取ドラムを巻き取り方向に付勢する付勢手段と、を備える機構であることを特徴とする作業用リフト。
  2. 請求項1において、前記荷受部の昇降位置を固定するためのロック機構を有することを特徴とする作業用リフト。
  3. 請求項2において、前記荷受部を昇降させるための作業者による昇降操作を受け付ける操作部を有し、
    前記ロック機構は、前記操作部に配設された解除操作部の操作に応じて前記昇降位置の固定を解除するように構成されていることを特徴とする作業用リフト。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記荷受部は、水平方向の進退を可能とする進退機構を備えていることを特徴とする作業用リフト。
  5. 請求項4において、前記荷受部は、前記ワイヤロープを係止する係止部を含む基台と、前記進退機構によって前記基台に対して水平方向に移動する進退部と、を含めて構成されていることを特徴とする作業用リフト。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、前記付勢手段が前記巻取ドラムを付勢する付勢力の強さを調整するための付勢力調整手段を備えていることを特徴とする作業用リフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022160607A1 (zh) * 2021-02-01 2022-08-04 烟台杰瑞石油装备技术有限公司 移动发电系统的箱体的运输车和安装方法

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