JP2018002410A - ハンドレールおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドレールにレーザーマーキングを施すのに適した技術を提供する。【解決手段】ハンドレールは、乗客に把持される把持部を構成するポリマ層を有し、ポリマ層の表層に、ポリマ層の長手方向の全長に亘って、レーザー光が照射されることで発色するレーザーマーキング用発色剤が添加されたレーザーマーキング用層が設けられ、レーザーマーキング用層に、レーザーマーキングで形成されたレーザーマーキング印字部が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、ハンドレールおよびその製造方法に関する。
エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアに、ハンドレールが用いられている。例えば特許文献1に、ハンドレールの表層に所定形状の部材を埋込み接着することで、模様や文字を表す技術が提案されている。
特公平3−53235号公報
本願発明者は、ハンドレールの表層にマーク形状の部材を埋込み溶着する技術について検討した。その結果、詳細は後述するように、この技術では、比較的複雑で表示個数が多くなる文字のような形状のマークは、設けることが難しいことがわかった。
マーク形成のための一般的な技術として、レーザー光の被照射部を発色させてマーク形成を行うレーザーマーキングが知られており、レーザーマーキングを用いることで、ハンドレールに文字のような形状のマークを設けることが考えられる。しかしながら、ハンドレールの表層を構成するポリマ層は、特に淡色である場合、そのままではレーザー光を十分に吸収せず、発色させてマークを形成することが困難である。
本発明の一目的は、ハンドレールにレーザーマーキングを施すのに適した技術を提供することである。
本発明の一観点によれば、
乗客に把持される把持部を構成するポリマ層を有し、
前記ポリマ層の表層に、前記ポリマ層の長手方向の全長に亘って、レーザー光が照射されることで発色するレーザーマーキング用発色剤が添加されたレーザーマーキング用層が設けられ、
前記レーザーマーキング用層に、レーザーマーキングで形成されたレーザーマーキング印字部が設けられているハンドレール
が提供される。
本発明の他の観点によれば、
乗客に把持される把持部を構成するポリマ層を有し、
前記ポリマ層の表層に、前記ポリマ層の長手方向の全長に亘って、レーザー光が照射されることで発色するレーザーマーキング用発色剤が添加されたレーザーマーキング用層が設けられ、
前記レーザーマーキング用層に、レーザーマーキングで形成されたレーザーマーキング印字部が設けられているハンドレールの製造方法であって、
前記表層に前記レーザーマーキング用層が設けられたポリマ層を形成する工程と、
前記レーザーマーキング用層にレーザー光を照射してレーザーマーキング印字部を設ける工程と、
を有するハンドレールの製造方法
が提供される。
レーザーマーキング用層を、ポリマ層の表層に設けることで、レーザーマーキング用発色剤を効率的に用いて、レーザーマーキング印字部を設けることができる。レーザーマーキング用層を、ポリマ層の長手方向の全長に亘って設けることで、長手方向のどの部分にレーザーマーキング印字部を設けることができるかの判別が問題とならずに、また、長手方向の任意の位置に、レーザーマーキング印字部を設けることができる。
図1は、本発明の一実施形態によるハンドレールが乗客コンベアに取り付けられている状態を示す、乗客コンベアの概略構成図である。 図2は、実施形態によるハンドレールの概略上面図である。 図3は、実施形態によるハンドレールの長手方向と直交する概略断面図である。 図4は、マークが設けられていない状態の実施形態によるハンドレールを製造する工程を示す概略図である。 図5(a)〜図5(c)は、実施形態によるハンドレールの溶着マーク部を設ける工程を概略的に示す断面図である。 図6は、実施形態によるハンドレールのレーザーマーキング印字部を設ける工程を概略的に示す断面図である。 図7(a)は、変形例によるハンドレールの長手方向と直交する概略断面図であり、図7(b)は、変形例によるハンドレールの概略下面図である。
図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態によるハンドレール(移動手摺)100について説明する。ハンドレール100は、エスカレータや動く歩道等の乗客コンベア110の手摺として好ましく用いられる。
図1は、ハンドレール100が乗客コンベア110に取り付けられている状態を示す、乗客コンベア110の概略構成図である。
ハンドレール100は、その長手方向に無端状(環状)に構成され、乗客コンベア110の欄干111の外周に沿って周回できるように取り付けられている。ハンドレール100は、乗客コンベア110の駆動装置のローラ部材により挟圧されることで駆動され、欄干111の外周部に設けられたガイド部材に沿って移動する。
ハンドレール100は、所定長さの長尺状のハンドレール用部材の両側端部を接続することで、無端状に構成されている。
以下、ハンドレール100の長手方向、幅方向を、それぞれ、単に、長手方向、幅方向と呼ぶことがある。また、各部材等の長手方向の寸法、幅方向の寸法を、それぞれ、長さ、幅と呼ぶことがある。
図2は、ハンドレール100の概略上面図である。ハンドレール100は、乗客に把持される把持部を構成するポリマ層10を有する。ポリマ層10の上面部10Uに、マーク40が設けられている。ポリマ層10の上面部10Uは、ポリマ層10を上方から見たときに見える範囲を示す。
マーク40は、溶着マーク部50およびレーザーマーキング印字部60を含む。マーク40は、絵、記号、文字等、任意の形状のものであってよいが、溶着マーク部50として、好適には、比較的単純で表示個数が少なくて済む記号のような形状のマークが設けられ、レーザーマーキング印字部60として、好適には、比較的複雑で表示個数が多くなる文字のような形状のマークが設けられる。
説明の便宜のため、以下、比較的単純で表示個数が少なくて済む記号のような形状のマークを、代表的に「記号マーク」と呼び、これと対比して、比較的複雑で表示個数が多くなる文字のような形状のマークを、代表的に「文字マーク」と呼ぶことがある。
ポリマ層10の上面部10Uにマーク40を設けることで、乗客に各種の情報を伝えることができる。記号マークを設けることで、ハンドレール100の移動方向、つまり乗客コンベアの移動方向を、乗り込む乗客にわかりやすく伝えることができる。文字マークを設けることで、乗客に安全上等のメッセージを明確に伝えることができる。このため、マーク40として、記号マークと文字マークの両種類のマークが設けられていることが好ましい。
例えば特公平3−53235号公報(特許文献1)に、ハンドレールの表層に所定形状の部材を埋込み接着することで、絵や文字等を表す技術が提案されている。
本願発明者は、ハンドレールの表層にマーク形状の部材を埋込み溶着する技術について検討した。つまり、記号マークおよび文字マークの両方を、溶着マーク部として設ける技術について検討した。その結果、この技術は、記号マークを設けるためには適しているが、文字マークを設けるためにはあまり適さないことわかった。文字マークは形状が複雑なので、溶着に伴う縁形状の滲みを抑えることが難しく、また、表示個数が多いので、溶着作業が煩雑となるためである。
マーク形成のための一般的な技術として、レーザー光の被照射部を発色させてマーク形成を行うレーザーマーキングが知られており、レーザーマーキングを用いることで、ハンドレールに文字マークを設けることが考えられる。しかしながら、ハンドレールの表層を構成するポリマ層は、特に淡色である場合、そのままではレーザー光を十分に吸収せず、発色させてマークを形成することが困難である。
そこで、本願発明者は、以下に説明するように、ハンドレールにレーザーマーキングを施すのに適した技術について検討した。これにより、ハンドレール100のポリマ層10に、溶着マーク部50として記号マークを設けるとともに、レーザーマーキング印字部60として文字マークを設けることが可能となる。
図2に、溶着マーク部50として設けられた記号マークの例として、菱形形状の記号マークを示し、レーザーマーキング印字部60として設けられた文字マークの例として、「てすりにおつかまりください」という文字マークを示す。記号マークおよび文字マークは、例えばポリマ層10の幅方向中央部に設けられる。
図2に示す例では、長手方向に並んで配置された溶着マーク部50とレーザーマーキング印字部60とが1組となったユニットのマーク40が、長手方向に沿って繰り返し配置されている。つまり、溶着マーク部50は、所定間隔(例えば約1m間隔)で配置されており、レーザーマーキング印字部60は、隣接する溶着マーク部50同士の間隙に配置されている。言い換えると、レーザーマーキング印字部60は、所定間隔で配置されており、溶着マーク部50は、隣接するレーザーマーキング印字部60同士の間隙に配置されている。
なお、上述の記号マークおよび文字マークは例示であり、記号マークおよび文字マークの形状や配置間隔等は、必要に応じて適宜選択することができる。例えば、記号マークとして楕円形状のマークを設けてもよい。なお、溶着マーク部50として設けられるマークは、記号を表すものに限定されず、レーザーマーキング印字部60として設けられるマークは、文字を表すものに限定されない(例えば、記号等であってもよく、絵、記号、文字等が混在していてもよい)。
図3は、ハンドレール100の長手方向と直交する概略的な断面図であり、レーザーマーキング印字部60を横切る位置の断面を例示する。
ハンドレール100のポリマ層10は、ポリマを含有するポリマ材料で構成され、乗客に把持される把持部を構成し、幅方向の両側端部に湾曲形状の耳部を有し、C字形状の断面を有する。ハンドレール100は、公知の各種構造で構成されたものであってよく、ポリマ層10の他の部材、例えば抗張体や帆布層等を有していてもよい。なお、図3等では、図示の煩雑さを避けるため、ポリマ層10の他の部材の具体的な表現は省略している。
ポリマ層10は、化粧層20と芯材層30との積層構造を有する。化粧層20は、ハンドレール100のC字形状の外面側に配置され、乗客に見える部分であり触れられる部分を構成する。芯材層30は、ハンドレール100のC字形状の内面側に配置されている。
化粧層20は、表層の一部に(化粧層20の全体の厚さよりも薄い厚さに構成された)レーザーマーキング用層22を有する。つまり、ポリマ層10の表層に(ポリマ層10の全体の厚さよりも薄い厚さに構成された)レーザーマーキング用層22が設けられている。また、化粧層20は、幅方向の一部に(化粧層20の全体の幅よりも狭い幅に構成された)レーザーマーキング用層22を有する。つまり、ポリマ層10の表層の幅方向の一部に(ポリマ層10の全体の幅よりも狭い幅に構成された)レーザーマーキング用層22が設けられている。本実施形態の化粧層20について、レーザーマーキング用層22以外の部分を、主化粧層21と呼ぶことがある。
レーザーマーキング用層22は、ポリマ層10の長手方向の全長に亘って(全周に亘って)設けられていることが好ましい。また、レーザーマーキング用層22は、ポリマ層10の長手方向に延在して一定幅で、例えば上面部10Uの幅方向中央部に一定幅で設けられていることが好ましい。なお、一定幅とは、平均的な幅に対するずれが±7%以内であることをいう。
化粧層20を構成するポリマ材料のベースポリマとしては、つまり、主化粧層21(レーザーマーキング用層22の外側に配置された部分のポリマ層10の表層)とレーザーマーキング用層22とを構成するポリマ材料のベースポリマとしては、溶着マーク部50との溶着が可能な材料、例えば熱可塑性樹脂や部分架橋樹脂等、より具体的には例えばウレタンやポリ塩化ビニル(PVC)やエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)や塩素化ポリエチレン(CPE)や熱可塑性エラストマー(TPE)等の熱可塑性樹脂やその部分架橋樹脂等を用いることが好ましい。
化粧層20を構成するポリマ材料には、つまり主化粧層21とレーザーマーキング用層22とを構成するポリマ材料には、所定の色に着色された外観を得るために、着色剤が添加されている。着色剤は、顔料または染料を含む。本実施形態では、顔料を含む着色剤が好ましく用いられる。ハンドレール100の表面が乗客に一様な状態に見えるよう、主化粧層21とレーザーマーキング用層22とは、目視上等色となるように着色されていることが好ましい。つまり、レーザーマーキング用層22と、レーザーマーキング用層22の外側に配置された部分のポリマ層10の表層(少なくとも上面部10Uの表層)とは、目視上等色に設けられていることが好ましい。
レーザーマーキング用層22を構成するポリマ材料には、さらに、レーザーマーキング印字部60を設けることを可能とするように、レーザー光が照射されることで発色するレーザーマーキング用発色剤が添加されている。つまり、レーザーマーキング用層22には、選択的にレーザーマーキング用発色剤が添加されており、レーザーマーキング用層22の外側に配置された部分のポリマ層10の表層には、レーザーマーキング用発色剤が添加されていない(添加されていなくてよい)。レーザーマーキング用発色剤としては、例えば大日精化工業製のものを用いることができる。
芯材層30を構成するポリマ材料のベースポリマとしては、化粧層20を構成するポリマ材料のベースポリマと同様なものを用いることができる。ただし、芯材層30は、ハンドレール100の内面側に配置され帆布層に覆われて露出しないので、芯材層30を構成するポリマ材料には、着色剤が添加されていない(添加されていなくてよい)。また、芯材層30を構成するポリマ材料には、レーザーマーキング用発色剤が添加されていない(添加されていなくてよい)。
ポリマ層10は、接続工程により、長手方向の両側端部が例えばプレスによる熱融着で一体的に接続されることで、長手方向に無端状(環状)に構成されている。
ポリマ層10の長さ、つまりハンドレール100の長さは、例えば25m程度である。ポリマ層10の幅、つまりハンドレール100の幅は、例えば80mm程度である。レーザーマーキング用層22は、例えば、化粧層20の幅方向中央部に、20mm〜70mm程度(化粧層20の幅方向の寸法、つまりポリマ層10の幅方向の寸法の25.0%〜87.5%)の一定幅で設けられている。ポリマ層10の幅方向の中心で、化粧層20の全体の厚さは、例えば3mm程度であり、レーザーマーキング用層22の厚さは、例えば0.2mm〜2mm程度(化粧層20の厚さ方向の寸法の6.7%〜66.7%)である。
ハンドレール100の長手方向の所定位置において、レーザーマーキング用層22に、レーザーマーキングで形成されたレーザーマーキング印字部60が設けられている。
また、ハンドレール100の長手方向の所定位置において、レーザーマーキング用層22、および、主化粧層21(レーザーマーキング用層22の外側に配置された部分のポリマ層10の表層)の少なくとも一方に、溶着で形成された溶着マーク部50が設けられている。例えば、溶着マーク部50およびレーザーマーキング印字部60がポリマ層10の幅方向中央部に配置されている場合、少なくともレーザーマーキング用層22に、溶着マーク部50が溶着されて設けられる。
本実施形態のハンドレール100により、例えば以下のような効果が得られる。
ハンドレール100のポリマ層10に、レーザーマーキング用発色剤が添加されたレーザーマーキング用層22を設けることで、ハンドレール100にレーザーマーキングを施すことができるようになる。これにより、レーザーマーキング印字部60として例えば文字マークを設けることが可能となる。
ハンドレール100は例えば長さが15m〜200m程度の長尺の構造物である。このため、ポリマ層10の全体にレーザーマーキング用発色剤が添加されていれば、レーザーマーキング印字部60が設けられるのはポリマ層10の表層であるため、無駄が大きい。
レーザーマーキング用層22を、ポリマ層10の表層に、より具体的には化粧層20の少なくとも一部に設けることで、ポリマ層10の全体にはレーザーマーキング用発色剤を添加せずに済むため、レーザーマーキング用発色剤を効率的に用いて、レーザーマーキング印字部60を設けることができる。
レーザーマーキング用層22は、主化粧層21と(レーザーマーキング用層22の外側に配置された部分のポリマ層10の表層と)目視で区別できない状態で設けられていることが好ましい。このため、レーザーマーキング用層22が、ポリマ層10の長手方向に部分的にしか設けられていなければ、つまり、レーザーマーキング印字部60を設ける部分の近傍にしか設けられていなければ、長手方向のどの部分にレーザーマーキング印字部60を設けることができるか、目視で容易に判別できない。また、ハンドレール100のポリマ層10は長手方向に一様に形成されているため、長手方向の特定部分を判別することは容易ではない。
レーザーマーキング用層22を、ポリマ層10の長手方向の全長に亘って設けることで、つまり、レーザーマーキング印字部60が設けられない部分(例えば図2に示す隣接するレーザーマーキング印字部60同士の間隙部分)にも設けておくことで、長手方向のどの部分にレーザーマーキング印字部60を設けることができるかの判別が問題とならずに、レーザーマーキング印字部60を設けることができる。また、これにより、長手方向の任意の位置に、レーザーマーキング印字部60を設けることができる。
幅方向については、レーザーマーキング用層22を、ポリマ層10の表層に一定幅で、例えば上面部10Uの幅方向中央部に一定幅で設けておくことにより、幅方向のどの部分にレーザーマーキング印字部60を設けることができるか、長手方向の任意の位置で、容易に判別することができる。
主化粧層21およびレーザーマーキング用層22を構成するポリマとして、溶着マーク部50との溶着が可能な材料を用いることで、化粧層20の表層の任意の位置に、溶着マーク部50を設けることができる。
これにより、ハンドレール100に溶着マーク部50およびレーザーマーキング印字部60の両方を設けることができ、溶着マーク部50として例えば記号マークを設けるとともに、レーザーマーキング印字部60として例えば文字マークを設けることができる。
次に、図4〜図6を参照して、ハンドレール100の製造方法について例示的に説明する。
図4は、マーク40(溶着マーク部50およびレーザーマーキング印字部60)が設けられていない状態のハンドレール100を製造する工程を示す概略図である。
芯材層30の成形に用いる押出機230に、ベースポリマ200を供給する。主化粧層21の成形に用いる押出機221に、ベースポリマ200と、着色剤を含むカラーマスターバッチ201とを供給する。レーザーマーキング用層22の成形に用いる押出機222に、ベースポリマ200と、着色剤を含むカラーマスターバッチ201と、レーザーマーキング用発色剤を含むレーザーマーキング用マスターバッチ202とを供給する。なお、押出機230、221、および222に供給される材料には、必要に応じて適宜、各種の添加剤等を添加してもよい。
押出機230、221、および222により、同時に、芯材層30、主化粧層21、およびレーザーマーキング用層22を押出成形し、ポリマ層10を形成することで、マーク40が設けられていない状態のハンドレール100が形成される。
このように、芯材層30の成形に用いる押出機230、および、主化粧層21の成形に用いる押出機221に加えて、レーザーマーキング用層22の成形に用いる押出機222を用い、3台の押出機により押出成形を行うことで、マーク40が設けられていない状態のハンドレール100を製造することができる。押出成形されたハンドレール100は、その後、長手方向の両側端部を接続する接続工程により、長手方向に無端状(環状)に構成される。
図5(a)〜図5(c)は、溶着マーク部50を設ける工程を概略的に示す断面図である。
図5(a)を参照する。溶着マーク部50が設けられていない状態のハンドレール100を準備する。ハンドレール100を、C字断面形状の内面側で、中子400により支持する。
溶着マーク部50を構成する溶着マーク51と、離型フィルム52とが積層された積層体53を、溶着マーク51を下側(ハンドレール側)にして、ポリマ層10上の溶着マーク51を形成すべき所定位置に位置合わせする。ポリマ層10の表面は、人の手による握りやすさを考慮して、幅方向中央部11が例えば曲率半径R250mmからR950mm程度(より具体的には例えば曲率半径R600mm)でわずかに盛り上がった湾曲形状を有している。湾曲は、幅方向端部(肩部)12ではより厳しくなる。
溶着マーク51は、ポリマ層10に(化粧層20に)溶着可能な材料、例えば熱可塑性樹脂や部分架橋樹脂等、より具体的には例えばウレタンやPVCやEVAやCPEやTPE等の熱可塑性樹脂やその部分架橋樹脂等で形成され、例えば化粧層20と同一材料で形成することができる。溶着マーク51の厚さは、後述のように、20μm以上500μm以下の範囲内の厚さであることが好ましい。
離型フィルム52は、溶着時に溶着マーク51が溶着金型300に付着しないように、溶着マーク51と溶着金型300との間に介在するように配置される。離型フィルム52の材料は、離型性が高く、溶着時の熱(例えば160℃程度)に耐えるものならば特に制限されないが、例えば好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの耐熱樹脂フィルムや紙等である。また適宜表面を離型処理したものでもかまわない。離型フィルム52の厚さは、後述のように、20μm以上300μm以下の範囲内の厚さであることが好ましい。
溶着マーク51の母材と離型フィルム52の母材とが積層された積層母材から、例えばカッターやカッティングマシン等により、所定のマーク形状で積層体53を切り抜くことにより、積層体53が準備される。
溶着金型300は、ハンドレール20の表側の面に沿った形状の成形面301を有する。つまり、溶着金型300の、ポリマ層10の表面の幅方向中央部11に対向する部分302の曲率半径Rは、ポリマ層10の表面の幅方向中央部11の曲率半径Rと等しく設定されており、この幅方向中央部302の曲率半径Rは、250mm以上950mm以下の範囲から(より具体的には例えば600mmとなるように)選択されている。
溶着金型300の内部には、幅方向中央部302の近傍に、つまり、溶着マーク51の近傍に、ヒータ304が設けられている。ヒータ304の近傍に配置された熱電対305により温度を測定して、所定の温度となるように、ヒータ304を制御することができる。また、溶着金型300の内部には、必要に応じて、ポリマ層10の表面の肩部12に対向する部分(肩部12の近傍)303に、冷却構造、例えば水冷または空冷を行うための冷却穴306を設けてもよい。
図5(b)を参照する。ヒータ304により加熱した溶着金型300を上方から押し付けることで、積層体53およびポリマ層10のR形状表面に、熱および圧力を加えて、積層体53をポリマ層10に埋め込むとともに、溶着マーク51をポリマ層10に溶着する。溶着金型300の成形面301がポリマ層10の表面に沿った形状を有しているので、ポリマ層10の上面の高さと離型フィルム52の上面の高さが揃うように、積層体53がポリマ層10に埋め込まれて、ポリマ層10に、積層体53の形状に対応した凹部54が形成される。
なお、溶着金型300がポリマ層10に対し相対的に押し付けられればよいので、加圧の態様は、溶着金型300側をポリマ層10に押し付ける態様であっても、ポリマ層10側を溶着金型300側に押し付ける態様であっても、それらのどちらか一方でも、両方が組み合わされた態様であっても、いずれでも構わない。
溶着時の加熱温度は、例えばポリマ層10(の化粧層20)およびマーク10がともにウレタン製である場合、例えば145℃〜175℃である。押し付け圧力は、例えば0.01MPa〜1MPa程度である。なお、溶着金型300の、溶着マーク51から十分に離れて加熱が不要な部分(例えば、幅方向端部(肩部)12)は、冷却穴306による空冷または水冷で昇温を抑え、熱による変形を抑制してもよい。また、溶着後にポリマ層10から溶着金型300を離す際には、加熱された成形面301を冷却する必要があるが、冷却穴306による空冷または水冷で加熱面を冷却することにより、マーク溶着作業にかかる時間を短縮化することができる。
図5(c)を参照する。溶着金型300を取り外した後、離型フィルム52を剥し、凹部54内に、溶着された溶着マーク51を残す。離型フィルム52を剥す工程に伴い、溶着マーク51の上面がポリマ層10の上面よりも離型フィルム52の厚さ分だけ低い位置に配置された凹み55が形成される。このようにして、溶着マーク部50を設けることができる。
溶着マーク51は、ポリマ層10に溶着埋設されていることにより剥がれ難くなっている。これにより、溶着マーク部50が例えば接着剤や粘着剤による接着で設けられている場合と比べて、溶着マーク部50の使用寿命を延ばすことができる。
また、凹み55により、溶着マーク部50が乗客の手等と接触しにくくなっている。これにより、凹み55が形成されていない場合(例えばハンドレールと溶着マークの上面の高さが一致している場合)と比べて、溶着マーク部50の摩耗や剥がれが抑えられ、溶着マーク部50の使用寿命を延ばすことができる。
溶着マーク51の厚さは、前述のように、20μm以上500μm以下の範囲内の厚さであることが好ましい。本願発明者は、溶着マーク51の厚さが20μm未満になると、溶着マーク51の摩耗寿命が短く、例えば5年以上程度は望まれる実用的な寿命を達成することが難しいことを確認し、十分な摩耗寿命を得るためには、溶着マーク51の厚さを20μm以上とすることが好ましいことを見出した。また、溶着マーク51の厚さが20μm未満になると、ポリマ層10の色が透けて見える色写りを抑えることが難しいことも確認し、色写りを抑えるためにも、溶着マーク51の厚さを20μm以上とすることが好ましいことを見出した。
さらに、本願発明者は、溶着マーク51の厚さが600μm以上になると、溶着時に溶着マーク51の縁部が滲み、マーク形状が乱れやすいことを確認し、このような滲みや形状の乱れを十分に抑制するため、溶着マーク51の厚さは、600μmよりもやや薄い厚さ以下、例えば500μm以下とすることが好ましいことを見出した。
なお、溶着マーク51の厚さ条件に関するこのような特性は、例えばウレタン製のマークで確認されるが、他の樹脂材料製のマークについても傾向は同様である。
凹み55の深さは、離型フィルム52の厚さに対応する。離型フィルム52の厚さは、前述のように、20μm以上300μm以下の範囲内の厚さであることが好ましく、つまり、凹み55の深さは、20μm以上300μm以下の範囲内の深さであることが好ましい。離型フィルム52の厚さが、つまり凹み55の深さが、20μm未満となると、強度が弱くなって離型フィルム52が切れやすくなり、また、凹み55が浅くなりすぎて溶着マーク51に汚れや傷がつきやすく、摩耗が生じやすくなる。このため、離型フィルム52の厚さ、および凹み55の深さは、20μm以上とすることが好ましい。
また、離型フィルム52の厚さが、つまり凹み55の深さが、300μm超となると、ポリマ層10の表面上の段差として許容できなくなり、また、ハンドレール100を挟圧ローラで駆動する際にスリップが生じる可能性が高まる。このため、離型フィルム52の厚さ、および凹み55の深さは、300μm以下とすることが好ましい。
上述のように、ポリマ層10の表面には湾曲があるため、溶着時に溶着マーク51の流れによる縁部の滲みが発生しやすく、また、溶着金型300の均一な圧着が難しく接着力のばらつきが発生しやすい。溶着金型300の成形面301をポリマ層10の表面に沿った形状にすることで、圧着の均一性を高めることができる。また、離型フィルム52が積層された厚い積層体53の状態で圧着を行うことにより、例えば溶着マーク51を単独で圧着する場合に比べて圧着力が高まり、離型フィルム52の厚さ分溶着マーク51を押し込んで圧着することができ、溶着マーク51の溶着および接着性が良好となる。離型フィルム52と積層した状態で溶着することで、溶着マーク51を単独で溶着する場合に比べて、溶着マーク51の縁部の滲みが抑えられる効果もある。
なお、溶着マーク51は、単層の構造に限らず、複数層が積層された構造を有するものであってもよく、例えば、蓄光材を含有する蓄光層または蛍光材を含有する蛍光層と、白色の(化粧層20の色よりも白色に近い)隠蔽層との積層構造を有するものであってもよい。蓄光層や蛍光層は、明るく見えることで視認性を高める。隠蔽層は、化粧層20と蓄光層や蛍光層との間に配置されることで、蓄光層や蛍光層の発色を良好にする。
図6は、レーザーマーキング印字部60を設ける工程を概略的に示す断面図である。レーザー光源500から出射されたレーザー光501を、例えばガルバノスキャナを含む光学系502を介し、所定のマーク形状が形成されるように走査しながら、レーザーマーキング用層22に照射する。レーザー光源500としては、例えば、波長1064nmのレーザー光501を出射するファイバーレーザーやYAGレーザーを用いることができる。このようにして、レーザーマーキング印字部60を設けることができる。
なお、溶着マーク部50とレーザーマーキング印字部60とを設ける順番は、必要に応じて、どちらを先にすることもできる。例えば、溶着マーク部50として菱形形状等の記号マークを設ける場合、先に溶着マーク部50を設けておくことで、溶着マーク部50を目印としてレーザーマーキング印字部60の位置決めを行うことが容易である。
なお、溶着マーク部50を設ける工程、および、レーザーマーキング印字部60を設ける工程のそれぞれは、ポリマ層10の両側端部の接続工程の前に行っても後に行ってもよい。
以上説明したような工程により、マーク40が設けられたハンドレール100を製造することができる。
次に、図7(a)および図7(b)を参照して、上述の実施形態の変形例によるハンドレール100について説明する。
図7(a)は、変形例によるハンドレール100の長手方向と直交する概略的な断面図であり、レーザーマーキング印字部60を横切る位置の断面を例示する。図7(b)は、変形例によるハンドレール100の概略下面図である。図7(a)には、ポリマ層10を上方から見たときに見える範囲であるポリマ層10の上面部10Uの縁を画定する高さ10ULを示す。また、高さ10ULより下方側で、ポリマ層10を上方から見たときに見えない範囲(下方から見たときに見える範囲)である下面部10Lを示す。
変形例によるハンドレール100は、ポリマ層10を上方から見たときに見える部分であるポリマ層10の上面部10Uに、レーザーマーキング用層22(22U)およびレーザーマーキング印字部60(60U)を有するとともに、ポリマ層10を上方から見たときに見えない部分であるポリマ層10の下面部10L、例えば耳部の化粧層20の下面側の端部にも、レーザーマーキング用層22(22L)およびレーザーマーキング印字部60(60L)を有する。
レーザーマーキング印字部60Lとして、例えばハンドレール100の製品情報(型式、製造時期、ロット番号等)を表す文字マークが設けられている。図7(b)には、製品情報の例として、「ABC123」という文字マークを示す。
本変形例では、上述の実施形態について図4を参照して説明した、マーク40が設けられていない状態のハンドレール100を製造する工程において、押出機222により押出されるポリマ材料を分岐させて、上面部のレーザーマーキング用層22(22U)と、下面部のレーザーマーキング用層22(22L)とを同時に成形する。
上面部のレーザーマーキング用層22(22U)と同様に、下面部のレーザーマーキング用層22(22L)についても、レーザーマーキング印字部60(60L)の形成を容易にするために、ポリマ層10の全長に亘って一定幅で設けておくことが好ましい。
上述の実施形態について図6を参照して説明したレーザーマーキング印字部60を設ける工程、つまり、本変形例における上面部のレーザーマーキング印字部60(60U)を設ける工程と同様にして、下面部のレーザーマーキング印字部60(60L)を設ける。
本変形例のハンドレール100により、上述の実施形態のハンドレール100により得られる効果に加えて、例えば以下のような効果が得られる。
製品情報をレーザーマーキング印字部60(60L)として設けることで、製品情報を例えば刻印で設ける場合と比べて、摩耗等により製品情報が消えることを抑制できる。
なお、両側の耳部にレーザーマーキング印字部60(60L)を設ける場合を例示したが、下面部のレーザーマーキング印字部60(60L)を(少なくとも)一方の耳部に設けるようにしてもよい。
なお、上面部のレーザーマーキング印字部60(60U)と下面部のレーザーマーキング印字部60(60L)の両方を設ける場合を例示したが、上面部のレーザーマーキング印字部60(60U)と下面部のレーザーマーキング印字部60(60L)の(少なくとも)一方を設けるようにしてもよい。
以上説明したように、ハンドレール100のポリマ層10にレーザーマーキング用層22を設けることで、レーザーマーキングで形成されたレーザーマーキング印字部60を設けることが可能となる。
レーザーマーキング用層22を、ポリマ層10の表層に設けることで、レーザーマーキング用発色剤を効率的に用いて、レーザーマーキング印字部60を設けることができる。
レーザーマーキング用層22を、ポリマ層10の長手方向の全長に亘って設けることで、長手方向のどの部分にレーザーマーキング印字部60を設けることができるかの判別が問題とならずに、また、長手方向の任意の位置に、レーザーマーキング印字部60を設けることができる。
以上、実施形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
例えば、上述の実施形態では化粧層20の一部をレーザーマーキング用層22とする構成を例示したが、必要に応じて、化粧層20の全体にレーザーマーキング用発色剤を添加し化粧層20の全体をレーザーマーキング用層22とする構成により、ポリマ層10の表層にレーザーマーキング用層22を設けることもできる。このような構造は、例えば、ベースポリマ200の供給される押出機230により芯材層30を成形するとともに、ベースポリマ200、カラーマスターバッチ201、および、レーザーマーキング用マスターバッチ202の供給される押出機222により化粧層20の全体(つまりレーザーマーキング用層22)を成形することで、2台の押出機を用いて製造できる。なお、化粧層20の一部をレーザーマーキング用層22とする構成の方が、レーザーマーキング用発色剤の添加量をより少なくすることができる。
また例えば、上述の実施形態では溶着マーク部50およびレーザーマーキング印字部60を設ける場合について例示したが、必要に応じて、溶着マーク部50を設けずにレーザーマーキング印字部60を設けるようにすること、つまり、マーク40をレーザーマーキング印字部60で構成することもできる。このような場合、ポリマ層10の表層を構成するポリマ材料のベースポリマとしては、上述のものに加えて、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンゴムとスチレンブタジエンゴムとをブレンドしたゴム、エチレンプロピレンゴムとクロロスルフォン化ポリエチレンとをブレンドしたゴム、等のゴム材料を用いることもできる。
以下、本発明の好ましい形態について付記する。
(付記1)
乗客に把持される把持部を構成するポリマ層を有し、
前記ポリマ層の表層に、前記ポリマ層の長手方向の全長に亘って、レーザー光が照射されることで発色するレーザーマーキング用発色剤が添加されたレーザーマーキング用層が設けられ、
前記レーザーマーキング用層に、レーザーマーキングで形成されたレーザーマーキング印字部が設けられているハンドレール。
(付記2)
前記レーザーマーキング用層は、前記ポリマ層の長手方向に延在して一定幅で設けられている付記1に記載のハンドレール。
(付記3)
前記レーザーマーキング用層は、前記ポリマ層の上面部の幅方向中央部に設けられている付記1または2に記載のハンドレール。
(付記4)
前記レーザーマーキング用層は、前記ポリマ層の耳部の下面側の端部に設けられている付記1〜3のいずれか1つに記載のハンドレール。
(付記5)
前記レーザーマーキング用層は、前記レーザーマーキング用層の外側に配置された部分の前記ポリマ層の表層と目視上等色に設けられている付記1〜4のいずれか1つに記載のハンドレール。
(付記6)
前記ポリマ層は、化粧層と芯材層との積層構造を有し、
前記化粧層の表層にレーザーマーキング用層を有する付記1〜5のいずれか1つに記載のハンドレール。
(付記7)
前記レーザーマーキング印字部は、文字を含む付記1〜6のいずれか1つに記載のハンドレール。
(付記8)
前記レーザーマーキング用層に、溶着で形成された溶着マーク部が設けられている付記1〜7のいずれか1つに記載のハンドレール。
(付記9)
前記ポリマ層の長手方向に並んで配置された前記溶着マーク部と前記レーザーマーキング印字部とが1組となったユニットが、前記ポリマ層の長手方向に沿って繰り返し配置されており、前記レーザーマーキング印字部は、隣接する前記溶着マーク部同士の間隙に配置されている付記8に記載のハンドレール。
(付記10)
前記ポリマ層の長手方向に並んで配置された前記溶着マーク部と前記レーザーマーキング印字部とが1組となったユニットが、前記ポリマ層の長手方向に沿って繰り返し配置されており、前記溶着マーク部は、隣接する前記レーザーマーキング印字部同士の間隙に配置されている付記8に記載のハンドレール。
(付記11)
乗客に把持される把持部を構成するポリマ層を有し、
前記ポリマ層の表層に、前記ポリマ層の長手方向の全長に亘って、レーザー光が照射されることで発色するレーザーマーキング用発色剤が添加されたレーザーマーキング用層が設けられ、
前記レーザーマーキング用層に、レーザーマーキングで形成されたレーザーマーキング印字部が設けられているハンドレールの製造方法であって、
前記表層に前記レーザーマーキング用層が設けられたポリマ層を形成する工程と、
前記レーザーマーキング用層にレーザー光を照射してレーザーマーキング印字部を設ける工程と、
を有するハンドレールの製造方法。
(付記12)
前記ポリマ層は、芯材層と化粧層とを有し、
前記化粧層は、主化粧層と前記レーザーマーキング用層とを有し、
前記ポリマ層を形成する工程では、ベースポリマを含む材料が供給された第1の押出機、ベースポリマと着色剤とを含む材料が供給された第2の押出機、および、ベースポリマと着色剤と前記レーザーマーキング用発色剤とを含む材料が供給された第3の押出機により、前記芯材層、前記主化粧層、および、前記レーザーマーキング用層を押出成形する付記11に記載のハンドレールの製造方法。
(付記13)
前記ポリマ層は、芯材層と化粧層とを有し、
前記化粧層の全体が、前記レーザーマーキング用層を構成し、
前記ポリマ層を形成する工程では、ベースポリマを含む材料が供給された第1の押出機、および、ベースポリマと着色剤と前記レーザーマーキング用発色剤とを含む材料が供給された第2の押出機により、前記芯材層、および、前記化粧層を押出成形する付記11に記載のハンドレールの製造方法。
(付記14)
前記ポリマ層を形成する工程では、前記レーザーマーキング用層が、前記ポリマ層の上面部の幅方向中央部に設けられる付記11〜13のいずれか1つに記載のハンドレールの製造方法。
(付記15)
前記ポリマ層を形成する工程では、前記レーザーマーキング用層が、前記ポリマ層の耳部の下面側の端部に設けられる付記11〜14のいずれか1つに記載のハンドレールの製造方法。
(付記16)
前記ポリマ層を形成する工程では、前記レーザーマーキング用層が、前記ポリマ層の上面部の幅方向中央部に設けられるとともに、前記ポリマ層の耳部の下面側の端部に設けられる付記11〜15のいずれか1つに記載のハンドレールの製造方法。
(付記17)
前記ポリマ層に溶着により溶着マーク部を設ける工程をさらに有する付記11〜16のいずれか1つに記載のハンドレールの製造方法。
10 ポリマ層
10U 上面部
10L 下面部
10UL 上面部の縁を画定する高さ
20 化粧層
21 主化粧層
22、22U、22L レーザーマーキング用層
30 芯材層
40 マーク
50 溶着マーク部
51 溶着マーク
52 離型フィルム
53 積層体
60、60U、60L レーザーマーキング印字部
100 ハンドレール
200 ベースポリマ
201 着色剤を含むカラーマスターバッチ
202 レーザーマーキング用発色剤を含むレーザーマーキング用マスターバッチ
221、222、230 押出機
300 溶着金型
400 中子
500 レーザー光源
501 レーザー光
502 光学系

Claims (10)

  1. 乗客に把持される把持部を構成するポリマ層を有し、
    前記ポリマ層の表層に、前記ポリマ層の長手方向の全長に亘って、レーザー光が照射されることで発色するレーザーマーキング用発色剤が添加されたレーザーマーキング用層が設けられ、
    前記レーザーマーキング用層に、レーザーマーキングで形成されたレーザーマーキング印字部が設けられているハンドレール。
  2. 前記レーザーマーキング用層は、前記ポリマ層の長手方向に延在して一定幅で設けられている請求項1に記載のハンドレール。
  3. 前記レーザーマーキング用層は、前記ポリマ層の上面部の幅方向中央部に設けられている請求項1または2に記載のハンドレール。
  4. 前記レーザーマーキング用層は、前記ポリマ層の耳部の下面側の端部に設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のハンドレール。
  5. 前記レーザーマーキング用層は、前記レーザーマーキング用層の外側に配置された部分の前記ポリマ層の表層と目視上等色に設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のハンドレール。
  6. 前記レーザーマーキング用層に、溶着で形成された溶着マーク部が設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載のハンドレール。
  7. 前記ポリマ層の長手方向に並んで配置された前記溶着マーク部と前記レーザーマーキング印字部とが1組となったユニットが、前記ポリマ層の長手方向に沿って繰り返し配置されており、前記レーザーマーキング印字部は、隣接する前記溶着マーク部同士の間隙に配置されている請求項6に記載のハンドレール。
  8. 乗客に把持される把持部を構成するポリマ層を有し、
    前記ポリマ層の表層に、前記ポリマ層の長手方向の全長に亘って、レーザー光が照射されることで発色するレーザーマーキング用発色剤が添加されたレーザーマーキング用層が設けられ、
    前記レーザーマーキング用層に、レーザーマーキングで形成されたレーザーマーキング印字部が設けられているハンドレールの製造方法であって、
    前記表層に前記レーザーマーキング用層が設けられたポリマ層を形成する工程と、
    前記レーザーマーキング用層にレーザー光を照射してレーザーマーキング印字部を設ける工程と、
    を有するハンドレールの製造方法。
  9. 前記ポリマ層は、芯材層と化粧層とを有し、
    前記化粧層は、主化粧層と前記レーザーマーキング用層とを有し、
    前記ポリマ層を形成する工程では、ベースポリマを含む材料が供給された第1の押出機、ベースポリマと着色剤とを含む材料が供給された第2の押出機、および、ベースポリマと着色剤と前記レーザーマーキング用発色剤とを含む材料が供給された第3の押出機により、前記芯材層、前記主化粧層、および、前記レーザーマーキング用層を押出成形する請求項8に記載のハンドレールの製造方法。
  10. 前記ポリマ層は、芯材層と化粧層とを有し、
    前記化粧層の全体が、前記レーザーマーキング用層を構成し、
    前記ポリマ層を形成する工程では、ベースポリマを含む材料が供給された第1の押出機、および、ベースポリマと着色剤と前記レーザーマーキング用発色剤とを含む材料が供給された第2の押出機により、前記芯材層、および、前記化粧層を押出成形する請求項8に記載のハンドレールの製造方法。
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