JP2023109635A - 乗客コンベア及び乗客コンベアシステム - Google Patents

乗客コンベア及び乗客コンベアシステム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、上りか下りかを、あるいは、乗り口か降り口かを容易に判別することができる乗客コンベア及び乗客コンベアシステムを提供することを課題とする。【解決手段】乗客コンベアは、乗降口付近のハンドレール50又はこの周囲の少なくとも一方を加熱又は冷却可能な温度変更部7と、乗客コンベアが上りの場合と下りの場合とでハンドレール又はこの周囲の温度状態が異なるように温度変更部7を制御する制御部6とを備える。また、乗客コンベアシステムは、乗客コンベアと、乗客コンベアを利用しようとする者が所持する携帯端末とで構成される。乗客コンベアは、乗客コンベアが上りか下りかの情報又は乗降口が乗り口か降り口かの情報の少なくとも一方に関する信号を近距離無線通信で送信する。携帯端末は、信号を受信して信号の内容に応じて異なる出力形態で所持者に報知する。【選択図】図1

Description

本発明は、循環移動する無端搬送体により乗客を搬送する乗客コンベア及び乗客コンベアシステムに関する。
エスカレータや動く歩道といった乗客コンベアは、乗降口と、搬送部と、ハンドレール部とを備える。乗降口は、フロアプレートを備え、通路の始端部と終端部とに設けられる(乗り口及び降り口)。搬送部は、無端搬送体を備え、無端搬送体が通路に沿って循環移動することにより、乗客を搬送する。ハンドレール部は、ハンドレールを備え、通路の両側に通路に沿って設けられる。ハンドレールは、無端搬送体と連動して循環移動する。乗客は、乗り口のフロアプレートから無端搬送体の乗客受け入れ部まで移動し、無端搬送体に乗り込むと、無端搬送体により搬送され、しかる後、無端搬送体の乗客送り出し部に到達すると、降り口のフロアプレートまで移動し、そのまま移動して乗客コンベアを後にする。
視覚障害者が乗客コンベアを利用する場合、視覚障害者は、乗降口においてハンドレールを触り、ハンドレールの移動方向を確認することにより、乗降口が乗り口か降り口かを判別することができる。しかし、乗降口付近のハンドレールは、乗客コンベアが上り下りのいずれであっても、水平方向に移動する。このため、視覚障害者は、乗降口においてハンドレールを触るだけでは、乗客コンベアが上りか下りかまでを判別することはできない。視覚障害者にとって、乗客コンベアが上りか下りかは、実際に乗客コンベアに乗ってみて初めてわかることである。そして、行先方向が誤りであった場合、別の乗客コンベアに乗って戻ってくるという不必要な移動が生じ、視覚障害者には大きな負担が掛かる。
この問題を解決するために、表示機能を備えるフロアプレートが提案されている。特許文献1に記載されたフロアプレートは、乗客コンベアの上りと下りとで点字パターンを異ならせることにより、乗客コンベアが上りか下りかを判別可能にするというものである。
特開平10-017257号公報
しかし、特許文献1に記載されたフロアプレートにおいて、視覚障害者が点字パターン全体の位置を特定することは必ずしも容易ではない。この場合、視覚障害者は、点字の意味を把握することができず、乗客コンベアが上りか下りかを判別することはできない。
また、そもそも、乗降口が乗り口か降り口かを判別するために、乗降口においてハンドレールを触るという行為は、視覚障害者にとって、安全上、好ましくない。
さらに、乗客コンベアの一般的な利用において、乗客コンベアを設置する建物の構造上又は乗客コンベア自体の構造上の理由により、離れた箇所から視覚的に、乗客コンベアが上りか下りかを、あるいは、乗降口が乗り口か降り口かを判別することができない場合がある。そして、近くまで来たものの、意図しない乗客コンベアであったり、降り口であったりした場合、その移動が無駄となり、利用者には負担が掛かる。
そこで、本発明は、上りか下りかを容易に判別することができる乗客コンベア及び乗客コンベアシステムを提供することを課題とする。また、本発明は、乗り口か降り口かを容易に判別することができる乗客コンベア及び乗客コンベアシステムを提供することを課題とする。
第1の発明に係る乗客コンベアは、
乗り口及び降り口の乗降口と、通路に沿って循環移動する無端搬送体により乗客を搬送する搬送部と、通路の側方において通路に沿って循環移動するハンドレール及びハンドレールを支持する欄干で構成されるハンドレール部とを備える乗客コンベアであって、
乗降口付近のハンドレール又はこの周囲の少なくとも一方を加熱又は冷却可能な温度変更部と、
乗客コンベアが上りの場合と下りの場合とでハンドレール又はこの周囲の温度状態が異なるように温度変更部を制御する制御部とを備える
乗客コンベアである。
ここで、第1の発明に係る乗客コンベアの一態様として、
制御部は、乗客コンベアが上り下りのいずれか一方の場合に加熱モードとなり、いずれか他方の場合に非作動モード又は冷却モードとなるよう、温度変更部を制御する
との構成を採用することができる。
また、第1の発明に係る乗客コンベアの他態様として、
欄干は、ハンドレールの復路部分を遮蔽する遮蔽部を備え、
温度変更部は、遮蔽部のうち、ハンドレールの移動方向に沿う長手方向の端部領域内に設けられる
との構成を採用することができる。
第2の発明に係る乗客コンベアは、
乗り口及び降り口の乗降口と、通路に沿って循環移動する無端搬送体により乗客を搬送する搬送部とを備える乗客コンベアであって、
乗降口付近に設けられ、乗客コンベアが上りか下りかの情報又は乗降口が乗り口か降り口かの情報の少なくとも一方に関する信号を近距離無線通信で送信する送信部を備える
乗客コンベアである。
本発明に係る乗客コンベアシステムは、
第2の発明に係る乗客コンベアと、乗客コンベアを利用しようとする者が所持する携帯端末とで構成される乗客コンベアシステムであって、
携帯端末は、
送信部から信号を受信する受信部と、
信号を解析する解析部と、
信号の内容に応じて異なる出力形態で所持者に報知する報知部とを備える
乗客コンベアシステムである。
ここで、本発明に係る乗客コンベアシステムの一態様として、
報知部は、振動又は音声等の非視覚的出力形態で報知する
との構成を採用することができる。
また、本発明に係る乗客コンベアシステムの他態様として、
所定のエリア内に複数の乗降口が存在することに伴い、受信部が複数の送信部から複数の信号を受信する場合、
解析部は、各信号の強度を解析し、
報知部は、少なくとも強度が一番強い信号に係る報知を行う
との構成を採用することができる。
第1の発明に係る乗客コンベアによれば、温度変更部の制御が異なると、ハンドレールやこの周囲の温度は異なるものとなり、この結果、乗り口においてハンドレールを触る視覚障害者の手の感覚は異なるものとなる。ここで、第1の温度状態(たとえば温度変更部による加熱状態)であることが上りの乗客コンベアに対応し、第2の温度状態(たとえば温度変更部が非作動であることによる常温状態又は温度変更部による冷却状態)であることが下りの乗客コンベアに対応すると視覚障害者が事前に把握しているとする。あるいは、温度変更部による加熱状態であることが(密度が小さくなって上昇するということで)視覚障害者に上向きの感覚を与え、温度変更部が非作動であることによる常温状態又は温度変更部による冷却状態であることが(密度が大きくなって下降するということで)視覚障害者に下向きの感覚を与え得る。視覚障害者は、これらハンドレールやこの周囲の温度状態が異なることをもって、ここは上りの乗客コンベアの乗り口である、あるいは、ここは下りの乗客コンベアの乗り口であると把握する。このため、第1の発明に係る乗客コンベアによれば、上りか下りかを容易に判別することができる。
また、第2の発明に係る乗客コンベア及び本発明に係る乗客コンベアシステムによれば、乗客コンベアを利用しようとする者が乗客コンベアの送信部から近距離無線通信の通信距離の範囲内に進入すると、その者が所持する携帯端末は、乗客コンベアが上りか下りかの情報又は乗降口が乗り口か降り口かの情報の少なくとも一方に関する信号を受信可能となる。そして、携帯端末は、信号の受信後、所持者に情報の内容を報知する。所持者は、この情報に基づき、そこないしあそこは上りの乗客コンベアである、あるいは、そこないしあそこは下りの乗客コンベアである、あるいは、そこないしあそこは乗り口である、あるいは、そこないしあそこは降り口であると把握する。このため、第2の発明に係る乗客コンベア及び本発明に係る乗客コンベアシステムによれば、上りか下りかを、あるいは、乗り口か降り口かを容易にかつより早くに判別することができる。
図1は、実施形態1に係るエスカレータの一部断面側面図である。 図2は、実施形態1に係るエスカレータの乗降口付近の一部断面側面図である。 図3は、図2のA線における断面図である。 図4は、実施形態2に係るエスカレータの斜視図である。 図5は、本実施形態に係るエスカレータシステムの概要図である。
<実施形態1>
以下、本発明に係る実施形態1として、乗客コンベアの一つであるエスカレータについて、図1ないし図3を参酌して説明する。
図1に示すように、エスカレータ1は、トラス2と、乗降口3と、搬送部4と、ハンドレール部5と、制御部6とを備える。トラス2は、エスカレータ1の自重及び積載荷重を支える構造体である。乗降口3は、トラス2の両端部の上部に設けられる。搬送部4は、トラス2に支持され、踏面が通路に沿って移動することにより、乗客をその位置に立たせたまま歩かせることなく搬送する。ハンドレール部5も、トラス2に支持され、通路の両側に通路に沿って設けられる。制御部6は、エスカレータ1の各部に対する制御を行い、エスカレータ1の円滑な運行を制御する。制御部6は、制御盤の形態で設けられる。
乗降口3は、トラス2の水平端部の上方に設けられる。乗降口3は、フロアプレート30を備える。フロアプレート30は、乗降口3の床を構成し、通路の端部(始端部、終端部)を構成する。フロアプレート30の先端は、乗降口3と搬送部4との境界を画する。
搬送部4は、無端搬送体40を備える。無端搬送体40は、複数の踏段(ステップ)41,…が踏段チェーン42を介して無端状に連結されたもので、循環駆動される。無端搬送体40は、駆動モータ43の駆動に伴って踏段チェーン42が循環駆動されることにより、一方向又は反対方向に循環駆動される。
ハンドレール部5は、ハンドレール50と、欄干51とを備える。ハンドレール50は、移動手摺とも呼ばれ、可撓性を有する無端状で、無端搬送体40と連動して循環駆動される。欄干51は、下辺部がトラス2に支持され、ハンドレール50を循環移動可能に支持する。ハンドレール50及び欄干51は、通路の両側に通路に沿って一対設けられる。
図2及び図3に示すように、欄干51は、欄干パネル52と、スカートガード53と、外装材54と、デッキカバー55と、ハンドレールガイド57とを備える。
欄干パネル52は、下辺部がトラス2に支持され、ハンドレール50の上辺部である往路部分50A及び下辺部である復路部分50B間に縦に配置され、通路に面する。スカートガード53は、欄干パネル52よりも内側に欄干パネル52の下辺部の高さ位置から下方に縦に配置され、通路に面する。外装材54は、欄干パネル52よりも外側に欄干パネル52の下辺部の高さ位置から下方に縦に配置され、スカートガード53と所定の間隔を有して縦に配置される。デッキカバー55は、内デッキカバー55Aと、外デッキカバー55Bとを備える。内デッキカバー55Aは、欄干パネル52及びスカートガード53間の上部開放部を閉鎖するように脱着自在に取り付けられ、通路に面する。外デッキカバー55Bは、欄干パネル52及び外装材54間の上部開放部を閉鎖するように脱着自在に取り付けられる。このように、欄干51は、スカートガード53、外装材54及びデッキカバー55に囲まれる内部空間を有する。ハンドレール50の復路部分50Bは、内部空間に収容され、外部から遮蔽される。すなわち、スカートガード53、外装材54及びデッキカバー55は、ハンドレール50の復路部分50Bを遮蔽する遮蔽部56を構成する。
ハンドレールガイド57は、上部ハンドレールガイド57Aと、下部ハンドレールガイド57Bとを備える。上部ハンドレールガイド57Aは、長尺なガイド部材であり、欄干パネル52の上辺部に欄干パネル52の上辺部に沿って取り付けられ、ハンドレール50の内部に挿入されてハンドレール50の往路部分50Aを案内支持する。下部ハンドレールガイド57Bは、長尺なガイド部材であり、トラス2に取り付けられ、ハンドレール50の内部に挿入されてハンドレール50の復路部分50Bを案内支持する。
エスカレータ1は、温度変更部としての温度変更装置7を備える。温度変更装置7は、加熱装置又は冷却装置の少なくとも一方の機能を有し、乗降口3付近のハンドレール50又はこの周囲の少なくとも一方を加熱又は冷却可能である。加熱装置としての温度変更装置7は、たとえば、電熱線を用いるもの、ペルチェ素子を用いるもの、管路内に液体又は気体の熱媒を流通させるもの、ヒータ、エアコン、温風送風機等、公知の各種のものを採用することができる。冷却装置としての温度変更装置7は、たとえば、ペルチェ素子を用いるもの、管路内に液体又は気体の冷媒を流通させるもの、エアコン、冷風送風機等、公知の各種のものを採用することができる。
温度変更装置7は、第1温度変更装置7Aと、第2温度変更装置7Bとを備える。第1温度変更装置7Aは、遮蔽部56のうち、ハンドレール50の移動方向に沿う長手方向の端部領域内、すなわち、乗降口3付近の端部領域内に設けられる。第2温度変更装置7Bは、ハンドレール50の折返し部付近から乗降口3のフロアプレート30の先端位置に相当する上部ハンドレールガイド57A内に設けられる。いずれの温度変更装置7A,7Bも、ハンドレール50の第1接触領域50aにおいて、ハンドレール50又はこの周囲の少なくとも一方の温度状態を変化させるためのものである。なお、第1接触領域50aとは、フロアプレート30上に立つ範囲において乗客が触り得るハンドレール50の部分であり、通常、ハンドレール50の折返し部よりもやや上方の位置からフロアプレート30の先端位置までの領域をいう。
ところで、エスカレータには、乗客が横並び可能な幅の通路を備える幅広タイプのものと、乗客一人分の幅の通路を備える幅狭タイプのものとがある。いずれのタイプであっても、ハンドレール部5は、通路の左右に通路に沿って一対設けられる。そこで、温度変更装置7は、左右両方に設けられる。
また、温度変更装置7は、第1温度変更装置7Aだけであってもよく、あるいは、第2温度変更装置7Bだけであってもよい。そして、第1温度変更装置7A及び第2温度変更装置7Bのいずれも、加熱装置の機能だけを有するものであってもよく、あるいは、冷却装置の機能だけを有するものであってもよく、あるいは、加熱装置及び冷却装置の両方の機能を有するものであってもよい。あるいは、別々の加熱装置及び冷却装置が適宜のレイアウトで同居するものであってもよい。
温度変更装置7は、制御部6によって制御される。具体的には、温度変更装置7は、エスカレータ1が上りの場合と下りの場合とで異なるように制御される。制御内容は、たとえば、次のパターンi)ないしvi)のいずれかである。
i) エスカレータ1が上りの場合:乗り口側の温度変更装置7:加熱モード
エスカレータ1が下りの場合:乗り口側の温度変更装置7:非作動モード
ii) エスカレータ1が上りの場合:乗り口側の温度変更装置7:加熱モード
エスカレータ1が下りの場合:乗り口側の温度変更装置7:冷却モード
iii)エスカレータ1が上りの場合:乗り口側の温度変更装置7:非作動モード
エスカレータ1が下りの場合:乗り口側の温度変更装置7:加熱モード
iv) エスカレータ1が上りの場合:乗り口側の温度変更装置7:非作動モード
エスカレータ1が下りの場合:乗り口側の温度変更装置7:冷却モード
v) エスカレータ1が上りの場合:乗り口側の温度変更装置7:冷却モード
エスカレータ1が下りの場合:乗り口側の温度変更装置7:加熱モード
vi) エスカレータ1が上りの場合:乗り口側の温度変更装置7:冷却モード
エスカレータ1が下りの場合:乗り口側の温度変更装置7:非作動モード
以上のとおり、本実施形態に係るエスカレータ1によれば、温度変更装置7の制御が異なると、ハンドレール50やこの周囲の温度状態は異なるものとなり、この結果、乗り口3においてハンドレール50を触る視覚障害者の手の感覚は異なるものとなる。ここで、第1の温度状態(たとえば温度変更装置7による加熱状態)であることが上りのエスカレータに対応し、第2の温度状態(たとえば温度変更装置7が非作動であることによる常温状態又は温度変更装置7による冷却状態)であることが下りのエスカレータに対応すると視覚障害者が事前に把握しているとする。あるいは、温度変更装置7による加熱状態であることが(密度が小さくなって上昇するということで)視覚障害者に上向きの感覚を与え、温度変更装置7が非作動であることによる常温状態又は温度変更装置7による冷却状態であることが(密度が大きくなって下降するということで)視覚障害者に下向きの感覚を与え得る。視覚障害者は、これらハンドレール50やこの周囲の温度状態が異なることをもって、ここは上りのエスカレータの乗り口である、あるいは、ここは下りのエスカレータの乗り口であると把握する。このため、本実施形態に係るエスカレータ1によれば、上りか下りかを容易に判別することができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2に係るエスカレータについて、図4及び図5を参酌して説明する。なお、以下に説明すること以外については、実施形態2に係るエスカレータと実施形態1に係るエスカレータとは同じである。そこで、同じ点については、実施形態1についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
図4に示すように、乗降口3は、フロアプレート30のほかに、ポール31を備える。ポール31は、通路の両側の少なくとも一方に設けられ、通路の端(始端及び終端)に設置される。
エスカレータ1は、送信器8を備える。送信器8は、一方のポール31に内蔵される。あるいは、乗降口3が乗客の横行を阻止するためのガードや柵を備える場合、送信器8は、これらの立設物に内蔵されるようにしてもよい。
図5に示すように、送信器8は、インターフェイス部と、信号生成部と、送信部とを備える。インターフェイス部は、エスカレータ1の制御部6から必要な情報を取得する。必要な情報とは、当該送信器8を備えるエスカレータ1が上りか下りかの情報、又は、当該送信器8を備える乗降口3が乗り口か降り口かの情報の少なくとも一方である。信号生成部は、これらの情報に関する信号を生成する。送信部は、この信号を近距離無線通信で送信する。近距離無線通信とは、通信距離が1メートル程度以内ないし数メートル以内、又は、数十メートル以内の無線通信であり、無線LAN、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信等、携帯端末(スマートフォン、タブレット等)が通信可能な通信規格に係る無線通信である。
そして、エスカレータ1は、エスカレータ1を利用しようとする者が所持する携帯端末(スマートフォン、タブレット等)9とともにエスカレータシステムを構成する。携帯端末9は、受信部と、解析部と、報知部とを備える。受信部は、送信部から信号を受信する。解析部は、受信した信号を解析する。解析部は、携帯端末9の情報処理部及び携帯端末9にインストールされているプログラムないしアプリケーション(いわゆるアプリ)で構成される。報知部は、信号の内容に応じて異なる出力形態で所持者に報知する。報知部は、一般的な携帯端末が備える振動部(バイブレーション)、画面表示部(ディスプレイ)、音声出力部(スピーカ)等である。
振動部による報知内容(出力形態)は、たとえば、次のようなものである。
・エスカレータ1が上りで、乗降口3が乗り口の場合:振動パターン1
・エスカレータ1が上りで、乗降口3が降り口の場合:振動パターン2
・エスカレータ1が下りで、乗降口3が乗り口の場合:振動パターン3
・エスカレータ1が下りで、乗降口3が降り口の場合:振動パターン4
あるいは、振動部による報知内容(出力形態)は、たとえば、次のようなものである。
・エスカレータ1が上りの場合:振動パターン1
・エスカレータ1が下りの場合:振動パターン2
あるいは、振動部による報知内容(出力形態)は、たとえば、次のようなものである。
・乗降口3が乗り口の場合:振動パターン1
・乗降口3が降り口の場合:振動パターン2
画面表示部及び音声出力部の場合は、もちろん、エスカレータ1が上りか下りかの情報、乗降口3が乗り口か降り口かの情報をダイレクトに報知するものである。
以上のとおり、本実施形態に係るエスカレータ1及びエスカレータシステムによれば、エスカレータ1を利用しようとする者が乗降口3の送信器8から近距離無線通信の通信距離の範囲内に進入すると、その者が所持する携帯端末9は、エスカレータ1が上りか下りかの情報又は乗降口3が乗り口か降り口かの情報の少なくとも一方に関する信号を受信可能となる。そして、携帯端末9は、信号の受信後、所持者に情報の内容を報知する。所持者は、この情報に基づき、そこないしあそこは上りのエスカレータである、あるいは、そこないしあそこは下りのエスカレータである、あるいは、そこないしあそこは乗り口である、あるいは、そこないしあそこは降り口であると把握する。このため、本実施形態に係るエスカレータ1及びエスカレータシステムによれば、上りか下りかを、あるいは、乗り口か降り口かを容易にかつより早くに判別することができる。
なお、“そこ”とは、近距離無線通信の通信距離が1メートル程度以内ないし数メートル以内の仕様の送信器8に対応した表現であり、“あそこ”とは、近距離無線通信の通信距離が数十メートル以内の仕様の送信器8に対応した表現である。前者は、視覚障害者の利便性向上を目的とし、後者は、視覚障害者でない一般的な利用者の利便性向上を目的とする。
ところで、図4に示すように、2機又は3機以上のエスカレータ1が並設され、複数の乗降口3が並ぶ場合、すなわち、所定のエリア内に複数の乗降口3が存在する場合、携帯端末9は、複数の送信器8から複数の信号を受信することになる。これを防止し、利用者に一番近い乗降口3における情報を提供するために、携帯端末9の解析部は、各信号の強度を解析し、報知部は、強度が一番強い信号に係る報知を行う。たとえば、図4において利用者(視覚障害者)が右寄りにいる場合、強度が一番強い信号は、右側の送信器8から送信されるものであり、利用者には、右側の乗降口3における情報が提供される。
これは、数十メートル離れたところにいる利用者の前方2箇所に乗降口があるようなケースにおいても同様である。このため、無駄な移動が無くなり、利用者の負担軽減を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施形態においては、乗客コンベアは、エスカレータである。しかし、本発明は、動く歩道にも適用できることは言うまでもない。
1…エスカレータ、2…トラス、3…乗降口、30…フロアプレート、4…搬送部、40…無端搬送体、41…踏段、42…踏段チェーン、43…駆動モータ、5…ハンドレール部、50…ハンドレール、50A…往路部分、50B…復路部分、50a…第1接触領域、51…欄干、52…欄干パネル、53…スカートガード、54…外装材、55…デッキカバー、55A…内デッキカバー、55B…外デッキカバー、56…遮蔽部、57…ハンドレールガイド、57A…上部ハンドレールガイド、57B…下部ハンドレールガイド、6…制御盤(制御部)、7…温度変更装置(温度変更部)、7A…第1温度変更装置、7B…第2温度変更装置、8…送信器、9…携帯端末

Claims (7)

  1. 乗り口及び降り口の乗降口と、通路に沿って循環移動する無端搬送体により乗客を搬送する搬送部と、通路の側方において通路に沿って循環移動するハンドレール及びハンドレールを支持する欄干で構成されるハンドレール部とを備える乗客コンベアであって、
    乗降口付近のハンドレール又はこの周囲の少なくとも一方を加熱又は冷却可能な温度変更部と、
    乗客コンベアが上りの場合と下りの場合とでハンドレール又はこの周囲の温度状態が異なるように温度変更部を制御する制御部とを備える
    乗客コンベア。
  2. 制御部は、乗客コンベアが上り下りのいずれか一方の場合に加熱モードとなり、いずれか他方の場合に非作動モード又は冷却モードとなるよう、温度変更部を制御する
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 欄干は、ハンドレールの復路部分を遮蔽する遮蔽部を備え、
    温度変更部は、遮蔽部のうち、ハンドレールの移動方向に沿う長手方向の端部領域内に設けられる
    請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア。
  4. 乗り口及び降り口の乗降口と、通路に沿って循環移動する無端搬送体により乗客を搬送する搬送部とを備える乗客コンベアであって、
    乗降口付近に設けられ、乗客コンベアが上りか下りかの情報又は乗降口が乗り口か降り口かの情報の少なくとも一方に関する信号を近距離無線通信で送信する送信部を備える
    乗客コンベア。
  5. 請求項4に記載の乗客コンベアと、乗客コンベアを利用しようとする者が所持する携帯端末とで構成される乗客コンベアシステムであって、
    携帯端末は、
    送信部から信号を受信する受信部と、
    信号を解析する解析部と、
    信号の内容に応じて異なる出力形態で所持者に報知する報知部とを備える
    乗客コンベアシステム。
  6. 報知部は、振動又は音声等の非視覚的出力形態で報知する
    請求項5に記載の乗客コンベアシステム。
  7. 所定のエリア内に複数の乗降口が存在することに伴い、受信部が複数の送信部から複数の信号を受信する場合、
    解析部は、各信号の強度を解析し、
    報知部は、少なくとも強度が一番強い信号に係る報知を行う
    請求項5又は請求項6に記載の乗客コンベアシステム。
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JP2017007868A (ja) * 2013-09-26 2017-01-12 三菱電機株式会社 エスカレータ手摺
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