JP2018001245A - ケース用組立体およびケースの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ溶接によって生じるガスをケースの外部に排出可能、かつ、ケースの内表面またはケースに収容される物品へのスパッタの付着を防止可能な、ケース用組立体およびケースの製造方法を提供する。【解決手段】ケース用組立体100は、レーザ溶接されることによってケース10を形成するケース用組立体であって、ケースの側面を形成すると共に、レーザ溶接する部位Wbにおいて隙間101を隔てて重なり合う少なくとも2枚の金属板110と、隙間とケースの外部の雰囲気Aとを連通する連通路102と、隙間からケースの内部に向かう経路K1の途中に設けられ、レーザ溶接によって生じるスパッタSがケースの内部に侵入するのを阻止する障壁部120と、を有する。【選択図】図4B

Description

本発明は、ケース用組立体およびケースの製造方法に関する。
電子部品等の物品を収納するケースを、2枚の板材を重ねてレーザ溶接することによって形成する方法が知られている(下記特許文献1参照)。
特開2012−129421号公報
特に、板材が金属板である場合は、レーザ溶接によって生じるガスによってブローホール等が形成されるのを防止するため、2枚の金属板のレーザ溶接する部位の間には、外部の雰囲気に連通するガス排出用の隙間を設けることが好ましい。
しかしながら、上記特許文献1のように2枚の板材を単純に重ね合わせてレーザ溶接する場合は、板材が金属板であると、レーザ溶接によって生じたスパッタが、ガス排出用の隙間からケースの内部に侵入する可能性がある。このため、例えば、ケースの内部に物品を収納した状態でレーザ溶接を行うと、物品にスパッタが付着して、物品の品質を害する可能性がある。また、例えば、ケースの内部に物品が収納されていない状態でレーザ溶接を行ったとしても、ケースの内表面にスパッタが付着して突起等が形成され、レーザ溶接後に物品をケース内に収める際に、形成された突起等が障害となる可能性がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、レーザ溶接によって生じるガスをケースの外部に排出可能、かつ、ケースの内表面またはケースに収容される物品へのスパッタの付着を防止可能な、ケース用組立体およびケースの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るケース用組立体は、レーザ溶接されることによって、収容体を覆うケースを形成するケース用組立体である。ケース用組立体は、前記ケースの側面を形成すると共にレーザ溶接する部位において隙間を隔てて重なり合う少なくとも2枚の金属板を、有する。ケース用組立体は、さらに、前記隙間と前記ケースの外部の雰囲気とを連通する連通路と、前記隙間から前記ケースの内部に向かう経路に設けられ、前記レーザ溶接によって生じるスパッタが前記ケースの内部に侵入するのを阻止する障壁部と、を有する。
また、上記目的を達成する本発明に係るケースの製造方法は、収容体を覆うケースをレーザ溶接によって製造する製造方法である。本発明に係るケースの製造方法によれば、前記ケースの側面を形成する少なくとも2枚の金属板を、隙間を隔てて重なり合うように配置する。前記隙間が設けられている領域において前記2枚の金属板をレーザ溶接すると共に、前記レーザ溶接によって生じたガスを、前記隙間と前記ケースの外部の雰囲気とを連通する連通路を介して、前記ケースの外部に排出し、かつ、前記隙間から前記ケースの内部に向かう経路に設けられた障壁部によって、前記レーザ溶接によって生じたスパッタが前記ケースの内部に侵入するのを阻止する。
上記構成を備える本発明に係るケース用組立体およびケースの製造方法によれば、レーザ溶接によって生じるガスをケースの外部に排出可能である。また、ケースの内表面へのまたはケースに収容される物品へのスパッタの付着を防止することができる。
実施形態1に係るケースおよび同ケースに覆われた電池群等によって構成される組電池を示す斜視図である。 実施形態1に係る組電池を示す分解斜視図である。 実施形態1に係るケースを構成するケース用組立体を示す概略側面図である。 図3の4A−4A線に沿う概略断面図であって、ケース用組立体をレーザ溶接する前の状態を示す図である。 図3の4A−4A線に沿う概略断面図であって、ケース用組立体をレーザ溶接している状態を示す図である。 実施形態1に係るケースの製造方法を適用した組電池の製造手順を示すフローチャートである。 実施形態1の変形例1に係るケース用組立体をレーザ溶接している状態を示す概略断面図である。 実施形態1の変形例2に係るケース用組立体を示す概略側面図である。 実施形態1の変形例2に係るケース用組立体において、スパッタの移動経路の説明に供する図である。 実施形態2に係るケース用組立体を示す概略斜視図である。 図8Aの矢印8Bから見た概略矢視図である。 図8Bの9A−9A線に沿う概略断面図であって、ケース用組立体をレーザ溶接している状態を示す図である。 図8Bの9B−9B線に沿う概略断面図であって、レーザ溶接している状態を示す図である。 実施形態2の変形例1に係るケース用組立体をレーザ溶接している状態を示す概略断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(実施形態1)
まず、実施形態1に係るケース10およびケース10を構成するケース用組立体100を、図1〜図4Bを参照しつつ説明する。
図1は、ケース10および同ケース10に覆われた電池群20等によって構成される組電池1を示す斜視図である。図2は、組電池1を示す分解斜視図である。図3は、ケース10を構成するケース用組立体100を示す概略側面図である。図4Aは、図3の4A−4A線に沿う概略断面図であって、ケース用組立体100をレーザ溶接する前の状態を示す図である。図4Bは、図3の4A−4A線に沿う概略断面図であって、ケース用組立体100をレーザ溶接している状態を示す概略図である。なお、図3では、電池群20は省略して示している。
本実施形態に係るケース10は、図1および図2に示すように、電池群20を覆って収納するケースとして構成している。電池群20(「収容体」に相当)は、複数の扁平型の単電池21を厚み方向に積層することによって構成している。ケース10に収納された電池群20に、複数のバスバ31を備えるバスバユニット30と、バスバユニット30を覆う保護カバー40と、を取付けることによって、電気自動車の動力部に使用される組電池1を構成している。
以下、電池群20における単電池21の積層方向を「Z軸方向」と称する。また、Z軸方向と交差し、かつ、電池群20の長手方向に沿う方向を「X軸方向」と称する。また、Z軸方向と交差し、かつ、電池群20の短手方向に沿う方向を「Y軸方向」と称する。
ケース10は、図1および図2に示すように、Z軸方向において電池群20を隔てて対向する一対の側面111、112と、Y軸方向において電池群20を隔てて対向する一対の側面113、114と、を備えている。ケース10は、図1に示すように、X軸方向において側面を備えず、開口している。
ケース10は、ケース用組立体100をレーザ溶接することによって形成している。
ケース用組立体100は、図2、図4Aおよび図4Bを参照して概説すると、ケース10の側面を形成すると共に、レーザ溶接する部位Wcにおいて隙間101を隔てて重なり合う複数の金属板110を有している。ケース用組立体100は、さらに、隙間101とケース10の外部の雰囲気Aとを連通する連通路102と、隙間101からケース10の内部に向かう経路K1に設けられ、レーザ溶接によって生じるスパッタSがケース10の内部に侵入するのを阻止する障壁部120と、を有している。以下、ケース用組立体100について詳述する。
複数の金属板110のうち、図2に示すように、Z軸方向に電池群20を挟むように配置される一対の金属板を「上板111」および「下板112」と称する。また、複数の金属板110のうち、Y軸方向に電池群20を挟むように配置される一対の金属板を「側板113、114」と称する。
上板111は、電池群20の上に載置される略矩形状の板部111aと、板部111aの長辺部分に連なると共にZ軸方向に沿って下板112に向かって突出する一対の縦壁部111b、111cと、を備えている。
下板112は、電池群20が載置される略矩形状の板部112aと、板部112aの長辺部分に連なると共にZ軸方向に沿って上板111に向かって突出する一対の縦壁部112b、112cと、を備えている。
側板113、114は、略平板状の外形形状を備えている。
本実施形態では、上板111、下板112および側板113、114は、母材よりも融点が低い被覆材によって被覆されたメッキ鋼板によって構成している。メッキ鋼板としては、例えば、耐食性に優れた亜鉛を主成分とする被覆材によって母材が被覆された亜鉛メッキ鋼板を用いることができる。一般的に、メッキ鋼板をレーザ溶接すると、母材よりも融点が低い被覆材が気化し、被覆材のガスGが発生する(図4B参照)。
ケース10を形成する際に、上板111の縦壁部111bと側板113とはレーザ溶接される。同様に、ケース10を形成する際に、上板111の縦壁部111cと側板114とはレーザ溶接される。同様に、ケース10を形成する際に、下板112の縦壁部112bと側板113とはレーザ溶接される。同様に、ケース10を形成する際に、下板112の縦壁部112cと側板114とはレーザ溶接される。
以下、ケース用組立体100の各金属板110においてレーザ溶接される予定の部位を、「レーザ溶接する部位Wc」と称する(図2、図3、図4A参照)。そして、レーザ溶接中の部位を「溶接中の部位Wb」と称する(図4B参照)。そして、ケース10において、レーザ溶接された部位を「溶接部位Wa」と称する(図1参照)。
また、以下、ケース用組立体100において、レーザ溶接する部位Wc周辺の構造を、上板111と側板113との構造を例に説明する。なお、その他の金属板110同士のレーザ溶接する部位Wc周辺の構造は、上板111および側板113の構造と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態では、図1に示すように、上板111および側板113は、縦壁部111bと側板113とが重なっている領域をX軸方向に沿って2か所レーザ溶接することによって、接合される。このため、ケース10において、上板111と側板113との溶接部位Waは、X軸方向に沿って2か所並んで形成されている。したがって、図2に示すように、上板111の縦壁部111bにおいてX軸方向に沿って並んだ2か所の領域、および、側板113においてX軸方向に沿って並んだ2か所の領域が、レーザ溶接する部位Wcに相当する。
上板111の縦壁部111bと側板113とは、図4Aに示すように、レーザ溶接する部位Wcにおいて隙間101を隔てて重なり合っている。
本実施形態では、隙間101は、固定治具(図示せず)を用いて上板111および側板113を所定の位置に固定することによって形成している。隙間101の幅L1(上板111の縦壁部111bから側板113に向かう方向に沿う長さ)は、レーザ溶接によって生じるガスGを排出可能であって、かつ、レーザ光Rを照射した際に縦壁部111bと側板113とを溶接可能である限り特に限定されないが、例えば0.1mmとすることができる。
連通路102は、上板111と側板113との間に設けられており、隙間101とケース10の外部の雰囲気Aとを連通している。このため、図4Bに示すように、上板111と側板113とをレーザ溶接しているときに、溶接中の部位Wbから生じたガスGを、ケース10の外部に排出することができる。その結果、溶接部位Waにブローホール等が形成されるのを好適に防止することができる。
特に、本実施形態では、連通路102は、図3に示すように、レーザ溶接する部位Wcを囲むように設けられている。このため、溶接中の部位Wbの各部で生じたガスGを、効率的にケース10の外部に排出することができる。
障壁部120は、図3および図4Bに示すように、隙間101からケース10の内部に向かう方向K1と異なる方向K2にスパッタSを導くガイド部121を備えている。
ガイド部121は、上板111の縦壁部111bから側板113側に向かって突出した突出部122を備えている。側板113には、突出部122と対向する位置に、突出部122を挿入可能な貫通穴123が設けられている。図4Aに示すように、上板111と側板113とが隙間101を隔てて重なり合うように配置されている状態では、突出部122は、貫通穴123に挿入されている。
突出部122は、縦壁部111bの一部が側板113側に膨出するように、縦壁部111bをエンボス加工することによって形成している。なお、突出部122の形成方法は、上記に限定されず、例えば、縦壁部111bの側板113に臨む面に、側板113に向かって突出する部材等を取付けることによって形成してもよい。
図4Bに示すように、レーザ溶接によって生じたスパッタSが、溶接中の部位Wbからケース10の内部に向かう方向K1に移動したとしても、突出部122に衝突する。これによって、スパッタSの移動方向は、ケース10の内部に向かう方向K1から貫通穴123に向かう方向K2に変化する。このように、2枚の金属板110の間にガスGを排出するための隙間101および連通路102を設けたとしても、障壁部120によって、スパッタSがケース10の内部に侵入するのを好適に防止することができる。その結果、高温のスパッタSが電池群20に付着することによって、電池群20が短絡する等、電池群20の品質が害されるのを好適に防止することができる。また、スパッタSが、ケース10の内表面に付着するのを好適に防止することができる。
なお、連通路102は、貫通穴123と連通している。このため、スパッタSだけでなく、レーザ溶接によって生じるガスGも、貫通穴123から排出することができる。連通路102を介してだけでなく、貫通穴123を介してもガスGを排出することができるため、ガスGをケース10の外部に比較的効率的に排出することができる。
また、本実施形態では、突出部122の頂部(最も側板113に向かって突出している部分)が貫通穴123に挿入されており、突出部122は、貫通穴123を完全に挿通してはいない。このように、少なくとも突出部122の頂部が貫通穴123に挿入されていれば、溶接中の部位Wbからケース10の内部に向かうスパッタSは、突出部122に衝突し、移動方向を変える。なお、突出部122が、貫通穴123を完全に挿通し、側板113よりもケース10の外部側に突出するように構成することも可能である。
また、突出部122および貫通穴123は、図3に示すように、レーザ溶接する方向(X軸方向)に沿って延在している。ここで、図3において、X軸方向の左側に向かう方向を矢印X1方向、右側に向かう方向を矢印X2方向とする。突出部122の矢印X1方向側の端部122aは、レーザ溶接する部位Wcの矢印X1方向側の端部よりも、矢印X1方向に突出している。突出部122の矢印X2方向側の端部122bは、レーザ溶接する部位Wcの矢印X2方向側の端部よりも、矢印X2方向に突出している。同様に、貫通穴123の矢印X1方向側の端部123aは、レーザ溶接する部位Wcの矢印X1方向側の端部よりも、矢印X1方向に突出している。貫通穴123の矢印X2方向側の端部123bは、レーザ溶接する部位Wcの矢印X2方向側の端部よりも、矢印X2方向に突出している。このため、仮に、スパッタSが、レーザ溶接する部位WcのX軸方向における両端部からケース10の内部に向かう方向K3に移動しても、スパッタSは突出部122に衝突する。これによって、スパッタSの移動方向は、ケース10の内部に向かう方向K3から貫通穴123に向かう方向K2に変化する。このように、突出部122および貫通穴123は、レーザ溶接する方向に沿って、レーザ溶接する部位Wcよりも広い領域に設けられている。このため、スパッタSが突出部122の両脇をすり抜けて、ケース10の内部に侵入するのを好適に防止できる。
次に、図5を参照して、ケース10の製造方法を適用した組電池1の製造手順について説明する。図5は、組電池1の製造手順を示すフローチャートである。
組電池1の製造手順は、図5を参照して概説すると、まず、ケース10の側面を形成する複数の金属板110を、隙間101を隔てて重なり合うように配置する(S11)。次に、隙間101が設けられている領域において金属板110同士をレーザ溶接する(S12)。この際、レーザ溶接によって生じたガスGを、隙間101とケース10の外部の雰囲気Aとを連通する連通路102を介して、ケース10の外部に排出する(S12)。また、この際、隙間101からケース10の内部に向かう経路K1に設けられた障壁部120によって、レーザ溶接によって生じたスパッタSがケース10の内部に侵入するのを阻止する(S12)。次に、ケース10に収容された電池群20に、バスバユニット30および保護カバー40を取付ける(S13)。以下、組電池1の製造手順について詳述する。
ステップS11では、ケース用組立体100の下板112を、載置台の上に載置する(図示せず)。次に、下板112の上に電池群20を載置する。次に、電池群20の上に、上板111を載置し、電池群20をZ軸方向に加圧した状態で、上板111を固定治具(図示せず)によって固定する。次に、一対の側板113、114のそれぞれが上板111および下板112と隙間101を隔てて重なり合うように、一対の側板113、114所定の位置に配置する(S11)。配置した一対の側板113、114を、固定治具によって固定する。
ステップS12では、側板113の隙間101が設けられている領域の外表面に向かってレーザ光Rを照射し、側板113と上板111、および、側板113と下板112を接合する。同様に、側板114の隙間101が設けられている領域の外表面に向かってレーザ光Rを照射し、側板114と上板111、および、側板114と下板112を接合する。このように、複数の金属板110が電池群20を覆った状態で、金属板110同士はレーザ溶接される。レーザ溶接中、レーザ溶接によって生じるガスGおよびスパッタSは、連通路102および貫通穴123を介してケース10の外部に排出される。これによって、電池群20を収納したケース10が形成される。
ステップS13では、バスバユニット30および保護カバー40をケース10に収納されている電池群20に取り付ける。これにより、組電池1が形成される。
以上、本実施形態に係るケース用組立体100は、ケース10の側面を形成すると共に、レーザ溶接する部位Wcにおいて隙間101を隔てて重なり合う複数の金属板110と、隙間101とケース10の外部の雰囲気Aとを連通する連通路102を有している。ケース用組立体100は、さらに、隙間101からケース10の内部に向かう経路K1に設けられ、レーザ溶接によって生じるスパッタSがケース10の内部に侵入するのを阻止する障壁部120と、を有している。
このため、レーザ溶接によって生じるガスGを、ケース10の連通路102を介してケース10の外部に排出することができる。その結果、ブローホールの形成を防止し、比較的良好な溶接品質を得ることができる。また、障壁部120によって、ケース10の内表面に収容される電池群20へのスパッタSの付着を防止することができる。その結果、電池群20の品質を良好に保つことができる。また、ケース10の内表面にスパッタSが付着するのを好適に防止することができる。
また、障壁部120は、隙間101からケース10の内部に向かう方向K1と異なる方向K2にスパッタSを導くガイド部121を備える。このため、ガイド部121によって、スパッタSが、ケース10の内部に侵入するのを好適に防止することができる。
また、ガイド部121は、2枚の金属板110のうちの一方の金属板110から他方の金属板110側に向かって突出した突出部122を備え、他方の金属板110は、突出部122を挿入可能な貫通穴123を備える。このため、スパッタSが、ケース10の内部に向かう方向K1に移動していても、突出部122に衝突する。これによって、スパッタSの移動方向は、ケース10の内部に向かう方向K1から貫通穴123に向かう方向K2に変化する。その結果、スパッタSは、ケース10の外部に排出され、ケース10内にスパッタSが侵入するのを好適に防止することができる。
また、金属板110は、母材よりも融点の低い被覆材によって母材が被覆されたメッキ鋼板から形成されている。このため、隙間101および連通路102を介してメッキ鋼板をレーザ溶接することによって生じるガスGをケース10の外部に排出しつつ、レーザ溶接によって生じたスパッタSが、ケース10の内部に侵入するのを好適に防止することができる。
また、ケース10が覆う収容体は、電子部品である。このため、レーザ溶接によって生じた高温のスパッタSが、電子部品に付着して、電子部品が短絡する等、電子部品の品質が害されるのを好適に防止することができる。
また、上記実施形態1に係るケース10の製造方法によれば、ケース10の側面を形成する複数の金属板110を、隙間101を隔てて重なり合うように配置する。そして、隙間101が設けられている領域において金属板110同士をレーザ溶接すると共に、レーザ溶接によって生じたガスGを、隙間101とケース10の外部の雰囲気Aとを連通する連通路102を介して、ケース10の外部に排出し、かつ、隙間101からケース10の内部に向かう経路K1に設けられた障壁部120によって、レーザ溶接によって生じたスパッタSがケース10の内部に侵入するのを阻止する。
このため、レーザ溶接によって生じるガスGを、ケース10の連通路102を介してケース10の外部に排出することができる。その結果、ブローホールの形成を防止し、比較的良好な溶接品質を得ることができる。また、障壁部120によって、ケース10の内表面に収容される電池群20へのスパッタSの付着を防止することができる。その結果、電池群20の品質を良好に保つことができる。また、ケース10の内表面にスパッタSが付着するのを好適に防止することができる。
また、複数の金属板110が電池群20を覆った状態で、金属板110同士をレーザ溶接する。このため、レーザ溶接によって生じたスパッタSが、ケース10の内部の電池群20に付着して、電池群20の品質が害されるのを好適に防止することができる。
(実施形態1の変形例1)
次に、図6を参照して、実施形態1の変形例1に係るケース用組立体200について説明する。図6は、ケース用組立体200をレーザ溶接している状態を示す概略断面図である。
実施形態1の変形例1に係るケース用組立体200は、上板111の縦壁部111bの端部を側板113側に向かって折り曲げることによって、突出部222を形成している点において、実施形態1に係るケース用組立体100と相違する。以下、ケース用組立体200について詳述する。なお、実施形態1に係るケース用組立体100と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
突出部222は、上板111の縦壁部111bの端部を、側板113側に向かって折り曲げることによって形成している。上板111と側板113とを、隙間101を隔てて重なるように配置した状態では、突出部222の端部は、貫通穴123に挿入されている。
このため、レーザ溶接によって生じたスパッタSが、ケース10の内部に向かう方向K1に移動しても、突出部222に衝突する。これによって、スパッタSの移動方向は、ケース10の内部に向かう方向K1から貫通穴123に向かう方向K2に変化する。その結果、スパッタSは、ケース10の外部に排出され、ケース10内にスパッタSが侵入するのを好適に防止することができる。
また、本実施形態では、突出部222の端部は、貫通穴123に挿入されている。このため、仮に、突出部222においてスパッタSがはね返らずに突出部222の表面に沿って突出部222の端部に向かって移動したとしても、ケース10の内部にスパッタSが侵入するのをより好適に防止することができる。
(実施形態1の変形例2)
次に、図7Aおよび図7Bを参照して、実施形態1の変形例2に係るケース用組立体300について説明する。図7Aは、ケース用組立体300を示す概略平面図である。図7Bは、ケース用組立体300において、スパッタSの移動経路の説明に供する図である。なお、図7Aでは、電池群20を省略して示している。また、図7Bでは、電池群20および側板113を省略して示している。
実施形態1の変形例2に係るケース用組立体300は、一つのレーザ溶接する部位Wcに対応して、複数の突出部322および複数の貫通穴323が設けられている点において、実施形態1に係るケース用組立体100と相違する。以下、ケース用組立体300について詳述する。なお、実施形態1に係るケース用組立体100と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
各突出部322は、図7Bに示すように、上板111の縦壁部111bから側板113に向かって突出している。各突出部は、例えば、縦壁部111bの一部が側板113に向かって膨出するように、縦壁部111bをエンボス加工することによって形成することができる。
また、各突出部322は、側板113から上板111の縦壁部111bに向かう方向(Y軸方向)の平面視において、中央部が両端部よりもレーザ溶接する部位Wcから突出部322に向かう方向K1に突出した矢尻状の外形形状を備えている。このため、各突出部322のレーザ溶接する部位Wcに臨む側の面には、Vの字状に凹んだ凹み322aが形成されている。なお、凹み322aは、Vの字状ではなく、例えばUの字状であってもよい。
このため、図7Bに示すように、溶接中の部位Wbからケース10の内部に向かう方向K1に移動するスパッタSは、突出部322の凹み322aと衝突する。その結果、スパッタSの移動経路は、凹み322aの最も凹んだ部分(図では略中央部)に向かう方向に変化し、貫通穴323を介してケース10の外部に排出される(矢印K2で示している)。このため、スパッタSが各突出部322の両脇をすり抜けてケース10の内部に侵入しにくく、スパッタSがケース10の内部に侵入するのを好適に防止することができる。なお、図7Bでは、突出部322の両端に衝突してはね返ったスパッタSが、突出部322の中央部に衝突してはね返り、貫通穴323から排出される様子を図示している。ただし、スパッタSの移動経路は、図7Bに示す経路に限定されない。例えば、突出部322の両端に衝突してはね返ったスパッタSは、再び突出部322に衝突することなく、突出部322の中央部側に向かいつつ貫通穴323から排出されてもよい。
複数の突出部322は、図7Aに示すように、レーザ溶接する方向(X軸方向)に沿って配列されている。なお、本実施形態では、突出部322には、外形形状が比較的大きいものと、外形形状が比較的小さいものの2種類がある。外形形状が比較的大きい突出部322と外形形状が比較的小さい突出部322とは、交互に配列されている。実施形態1のように、一つのレーザ溶接する部位Wcをレーザ溶接する方向に沿って連続した貫通穴123を設ける必要がないため、金属板110の強度を比較的良好に保つことができる。
さらに、各突出部322は、一のレーザ溶接する部位Wcから突出部322に向かう方向K1から見たときに、隣接する他の突出部322と部分的に重なる位置に設けられている。また、複数の貫通穴323は、一のレーザ溶接する部位Wcから突出部322に向かう方向K1から見たときに、隣接する他の貫通穴323と部分的に重なる位置に設けられている。このため、スパッタSが、隣接する突出部322同士の間をすり抜けてケース10の内部に侵入するのを好適に防止することができる。
以上、実施形態1の変形例2に係るケース用組立体300は、一のレーザ溶接する部位Wcに対応する複数の突出部322および複数の貫通穴323を備えている。複数の突出部322および複数の貫通穴323は、一のレーザ溶接する部位Wcから突出部322に向かう方向から見たときに隣り合う突出部322同士および隣り合う貫通穴323同士が部分的に重なるように、一のレーザ溶接する部位Wcをレーザ溶接する方向に沿って配列されている。このため、金属板110の強度を比較的良好に保つことができると共に、スパッタSが、隣接する突出部322同士の間をすり抜けてケース10の内部に侵入するのを好適に防止することができる。
また、突出部322は、レーザ溶接する部位Wcに臨む面を凹ませた凹み322aを備える。このため、スパッタSが突出部322と衝突すると、スパッタSの移動方向は、凹み322aの中央部側に向かう方向に変化する。したがって、スパッタSが各突出部322の両脇をすり抜けてケース10の内部に侵入しにくく、スパッタSがケース10の内部に侵入するのを好適に防止することができる。
(実施形態2)
次に、図8A〜図9Bを参照して、実施形態2に係るケース用組立体400について説明する。図8Aは、実施形態2に係るケース用組立体400を示す概略斜視図である。図8Bは、図8Aの矢印8Bから見た概略矢視図である。図9Aは、図8Bの9A−9A線に沿う概略断面図であって、レーザ溶接している状態を示す図である。図9Bは、図8Bの9B−9B線に沿う概略断面図であって、レーザ溶接している状態を示す図である。なお、図8Aおよび図8Bでは、電池群20を省略して示している。
実施形態2に係るケース用組立体400は、図9Bに示すように、障壁部420を、隙間401とケース10の内部との連通を塞ぐ閉塞部421によって構成している点において、実施形態1に係るケース用組立体100と相違する。以下、ケース用組立体400について詳述する。なお、実施形態1に係るケース用組立体100と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施形態1と同様に、ケース用組立体400において、レーザ溶接する部位Wc周辺の構造を、上板111と側板113との構造を例に説明する。その他の金属板110同士のレーザ溶接する部位Wc周辺の構造は、上板111および側板113の構造と同様であるため、その説明を省略する。
側板113は、図8A、図9Aおよび図9Bに示すように、側板113において縦壁部111bに臨む面を、縦壁部11bが設けられる側と反対側に向かって窪ませた2つの窪み113aを備えている。
2つの窪み113aは、側板113の一部が縦壁部111b側の反対側に向かって膨出するように、側板113をエンボス加工することによって形成している。なお、2つの窪み113aは、側板113をエンボス加工するのではなく、例えば、側板113の縦壁部111bに臨む面を厚み方向に切削することによって形成してもよい。
2つの窪み113aは、側板113のX軸方向に延在する縁部113xおよびその周辺において、X軸方向に沿って並ぶように設けられている。各窪み113aは、図8Bに示すように、矢印X方向に延在する隙間形成部113bと、隙間形成部113bに連なると共に縁部113xに向かって延在する3つの連通路形成部113cと、を備えている。
隙間形成部113bは、図8Bおよび図9Aに示すように、側板113と上板111の縦壁部111bとが当接した場合に、縦壁部111bとの間で隙間401を形成する。ケース10を形成する際は、隙間形成部113bを形成する側板113の外表面に向かってレーザ光Rが照射され、側板113と上板111とが溶接される。
隙間401の幅L2は、ガスGを排出可能であって、かつ、側板113の外表面にレーザ光Rを照射した際に縦壁部111bと側板113とをレーザ溶接可能である限り特に限定されないが、例えば0.1mmとすることができる。
各連通路形成部113cは、図8Bおよび図9Bに示すように、側板113と上板111の縦壁部111bとが当接した場合に、縦壁部111bとの間で、隙間401を外部の雰囲気Aに連通する連通路402を形成する。このため、レーザ溶接によって生じたガスGを、連通路402を介して、ケース10の外部に排出することができる。その結果、ブローホール等が形成されるのを好適に防止することができる。
なお、隣り合う連通路形成部113cの間は、窪み113aが形成されておらず(エンボス加工が施されておらず)、縦壁部111bと当接する当接部113d(「他の閉塞部」に相当)が設けられている。当接部113dによって、隙間401とケース10の外部の雰囲気Aとは部分的に閉塞されている。
閉塞部421は、図9Aおよび図9Bに示すように、上板111の縦壁部111bと側板113とを直接接触させることによって構成している。本実施形態では、押さえ治具Pによって、上板111の縦壁部111bを側板113に相対的に押付けることによって、縦壁部111bと側板113とが直接接触している。このため、図9Aに示すように、レーザ溶接によって生じたスパッタSが、ケース10の内部に向かう方向K1に移動しても、閉塞部421によって、スパッタSがケース10の内部に侵入するのを好適に防止できる。
さらに、閉塞部421は、図8Bに示すように、窪み113aを囲むようにしてUの字状に設けられている。このため、隙間401のX軸方向の両端からケース10の内部に向かうスパッタSや連通路402からケース10の内部に向かうスパッタSが、ケース10の内部に侵入するのも好適に防止することができる。
また、当接部113dと閉塞部421とは、図9Aに示すように、隙間401を隔てて、互いに対向するように設けられている。このため、側板113の当接部113dが設けられている領域および閉塞部421が設けられている領域を押さえ治具Pによって押さえた際に、がたつき等が発生せず、隙間401を安定的に確保することができる。
以上、実施形態2に係るケース用組立体400によれば、障壁部420は、隙間401とケース10の内部との連通を塞ぐ閉塞部421を備える。このため、スパッタSがケース10の内部に侵入するのを好適に防止できる。
また、ケース用組立体400は、隙間401を隔てて閉塞部421と対向するように設けられて隙間401とケース10の外部の雰囲気Aとの連通を部分的に閉塞する当接部113dをさらに備える。このため、隙間401の両脇の金属板110の閉塞部42が設けられている領域および閉塞部421が設けられている領域を押さえ治具Pによって押さえることができる。したがって、金属板110を押さえる際にがたつき等が発生せず、隙間401を比較的安定的に確保することができる。
(実施形態2の変形例1)
次に、図10を参照して、実施形態2の変形例1に係るケース用組立体500について説明する。図10は、ケース用組立体500をレーザ溶接している状態を示す概略断面図である。
実施形態2の変形例1に係るケース用組立体500は、閉塞部521を、隙間401とケース10の内部との連通を塞ぐ間隙部材522によって構成している点において、実施形態2に係るケース用組立体400と相違する。以下、ケース用組立体500について詳述する。なお、実施形態1に係るケース用組立体100および実施形態2に係るケース用組立体400と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
閉塞部521は、側板113と上板111の縦壁部111bとを隙間401を隔てて重ねたときに、側板113および縦壁部111bの両方に接触する間隙部材522を備えている。
間隙部材522の構成材料としては、例えば、側板113および縦壁部111bの両方に密着可能な両面テープを用いることができる。
間隙部材522によれば、レーザ溶接によって生じたスパッタSが、ケース10の内部に向かう方向K1に移動しても、隙間401とケース10の内部の連通は遮断されているため、スパッタSがケース10の内部に侵入するのを好適に防止できる。
以上説明したように、実施形態2の変形例1に係るケース用組立体500によれば、金属板110に加工を施すことなく、金属板110同士の間に間隙部材522を配置するだけで、閉塞部521を形成することができる。このため、金属板110の加工に要する手間やコストを省くことができる。
以上、実施形態および変形例を通じて本発明に係る溶接装置および溶接方法を説明したが、本発明は説明した各構成のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施形態および変形例では、ケースに収納される物品が電池群である形態を説明したが、ケースに収納される物品は電池群に限定されない。例えば、ケースには、コンデンサ等の電子部品やその他の物品を収納することも可能である。
また、上記実施形態および変形例では、ケース用組立体が物品(電池群)を収納した状態においてレーザ溶接される形態を説明したが、ケース用組立体をレーザ溶接した後に、ケースの開口している部分から物品を収納してもよい。
また、上記実施形態および変形例では、ケースおよびケース用組立体を4枚の金属板によって構成している形態を説明したが、ケースおよびケース用組立体を構成する金属板の枚数は2枚以上であれば、特に限定されない。
また、上記実施形態および変形例では、ケースがX軸方向において側面を備えず、開口している形態を説明したが、ケースは、全ての面において側面を備えていてもよい。
また、上記実施形態1およびその変形例2では、Y軸方向の平面視において、突出部および貫通穴の外形形状が矩形状である形態や矢尻状である形態を説明したが、突出部および貫通穴の外形形状は、これらの形状に限定されない。例えば、突出部および貫通穴は、Y軸方向の平面視において、丸や楕円形状、多角形であってもよい。
また、上記実施形態2では、側板に窪みを設けて隙間を形成する場合を説明したが、上板に窪みを設けて隙間を形成してもよい。また、側板および上板の両方に窪みを設けて隙間を形成してもよい。
また、上記実施形態2の変形例1では、上板と側板との間に間隙部材を設け、間隙部材が上板および側板の両方に接触することによって隙間とケースの内部との連通を閉塞する形態を説明した。ただし、閉塞部は、隙間とケースの内部との連通を閉塞可能である限り特に限定されない。例えば、上板に、側板に向かって突出すると共に側板と接触する突起を設け、閉塞部は、当該突起を側板に接触させて、隙間とケースの内部との連通を閉塞することによって構成してもよい。
また、上記実施形態1では、金属板を固定する固定治具によって隙間を形成する形態を説明したが、例えば、2枚の金属板の間において、隙間を挟んで対向するように一対の突起を設け、上記実施形態2のように、金属板において当該突起が設けられている部分を押さえ治具によって押さえてもよい。これによって、安定的に隙間を確保することができる。
1 組電池、
10 ケース、
20 電池群(収容体)、
30 バスバユニット、
40 保護カバー、
100、200、300、400、500 ケース用組立体、
101、401 隙間、
102、402 連通路、
110 金属板、
113d 当接部(他の閉塞部)、
120、420 障壁部、
121 ガイド部、
122、222、322 突出部、
123、323 貫通穴、
322a 凹み、
421、521 閉塞部、
A ケースの外部の雰囲気、
G ガス、
K1 隙間からケースの内部に向かう経路、隙間からケースの内部に向かう方向、
K2 隙間からケースの内部に向かう方向と異なる方向、
S スパッタ、
Wc レーザ溶接する部位。

Claims (12)

  1. レーザ溶接されることによって、収容体を覆うケースを形成するケース用組立体であって、
    前記ケースの側面を形成すると共に、レーザ溶接する部位において隙間を隔てて重なり合う少なくとも2枚の金属板と、
    前記隙間と前記ケースの外部の雰囲気とを連通する連通路と、
    前記隙間から前記ケースの内部に向かう経路に設けられ、前記レーザ溶接によって生じるスパッタが前記ケースの内部に侵入するのを阻止する障壁部と、を有する、ケース用組立体。
  2. 前記障壁部は、前記隙間から前記ケースの内部に向かう方向と異なる方向に前記スパッタを導くガイド部を備える、請求項1に記載のケース用組立体。
  3. 前記ガイド部は、前記2枚の金属板のうちの一方の金属板から他方の金属板に向かって突出した突出部を備え、
    前記他方の金属板は、前記突出部を挿入可能な貫通穴を備える、請求項2に記載のケース用組立体。
  4. 一の前記レーザ溶接する部位に対応する複数の前記突出部および複数の前記貫通穴を備え、
    複数の前記突出部および複数の前記貫通穴は、前記一のレーザ溶接する部位から前記突出部に向かう方向から見たときに隣り合う突出部同士および隣り合う貫通穴同士が部分的に重なるように、前記一のレーザ溶接する部位をレーザ溶接する方向に沿って配列されている、請求項3に記載のケース用組立体。
  5. 前記突出部は、前記レーザ溶接する部位に臨む面に凹みを備える、請求項3または請求項4に記載のケース用組立体。
  6. 前記障壁部は、前記隙間と前記ケースの内部との連通を塞ぐ閉塞部を備える、請求項1に記載のケース用組立体。
  7. 前記隙間を隔てて前記閉塞部と対向するように設けられ、前記隙間と前記ケースの外部の雰囲気との連通を部分的に閉塞する他の閉塞部をさらに備える、請求項6に記載のケース用組立体。
  8. 前記2枚の金属板の少なくともいずれか一方は、母材よりも融点の低い被覆材によって前記母材が被覆されたメッキ鋼板から形成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のケース用組立体。
  9. 前記収容体は、電子部品である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のケース用組立体。
  10. 収容体を覆うケースをレーザ溶接によって製造するケースの製造方法であって、
    前記ケースの側面を形成する少なくとも2枚の金属板を、隙間を隔てて重なり合うように配置し、
    前記隙間が設けられている領域において前記2枚の金属板をレーザ溶接すると共に、
    前記レーザ溶接によって生じたガスを、前記隙間と前記ケースの外部の雰囲気とを連通する連通路を介して、前記ケースの外部に排出し、かつ、前記隙間から前記ケースの内部に向かう経路に設けられた障壁部によって、前記レーザ溶接によって生じたスパッタが前記ケースの内部に侵入するのを阻止する、ケースの製造方法。
  11. 前記2枚の金属板が前記収容体を覆った状態で、前記2枚の金属板をレーザ溶接する、請求項10に記載のケースの製造方法。
  12. 前記収容体は、電子部品である、請求項10または請求項11に記載のケースの製造方法。
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