JP2018001177A - 波付け加工方法、凹凸成形材の製造方法、波付け加工装置、凹凸成形材、及びカバー体 - Google Patents

波付け加工方法、凹凸成形材の製造方法、波付け加工装置、凹凸成形材、及びカバー体 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の波形を形成することができる波付け加工方法及び波付け加工装置、並びに、それらによる凹凸成形材の製造方法、凹凸成形材、及びカバー体を提供することを目的とする。【解決手段】薄板基材120に対して加工方向Lに波付け加工する波付け加工方法であって、加工方向Lにおいて初期間隔Lxを隔てて配置されるとともに、加工方向Lに交差する直交方向Mに沿う一対の第1当接部材31,32を薄板基材120の上面に当接させ、薄板基材120における下面側において、加工方向Lにおける一対の第1当接部材31,32の間に配置されるとともに、直交方向Mに沿う第2当接部材33を薄板基材120の下面に当接させ、一対の第1当接部材31,32のうち少なくとも一方を、加工方向Lにおいて下流側Ldに移動させるとともに、第2当接部材33を、一対の第1当接部材31,32の間に向かって薄板基材120の高さ方向Hに移動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、振動を発生する振動部材をカバーする立体形状のカバー体を構成するコルゲート材などの凹凸成形材を製造するための波付け加工方法及び波付け加工装置、凹凸成形材の製造方法、凹凸成形材、並びにカバー体に関する。
例えば、エンジンの側面に取付けられたエキゾーストマニホールド(以下において、エキマニという)は、エンジンの駆動に応じて、圧力や温度が脈動する燃焼排気ガスが内部を通過するため、エキマニ自体が振動し、振動音を発生する。
さらに、エキマニは、内部を通過する高温の燃焼排気ガスによって加熱され、エキマニ自体が熱を発する。このように、エキマニから発せられる振動音や熱が、エンジンの周辺へ伝播することを抑制するため、エキマニを覆うように立体形状のヒートインシュレータが取付けられている。
例えば、ヒートインシュレータは、エキマニの形状に応じた複雑な立体形状に加工した板材で構成されている。このように、板材を複雑な立体形状に加工するためには、高い限界絞り比(LDR)などの複雑な立体形状に加工できる高い立体加工性が求められており、例えば、特許文献1や特許文献2では、高い立体加工性を実現させるためのコルゲート形状で形成したコルゲート材やエンボス形状で形成されたエンボス材など凹凸形状が設けられた凹凸成形材について開示されている。
これら特許文献1や特許文献2で開示された凹凸成形材は、歯車状に形成された一対構成のギアローラの間に薄板を通過させて波付け加工を施して、上述のようなコルゲート形状やエンボス形状を形成している。
しかしながら、昨今の省スペース化や静寂性の向上の要求により、立体加工性の更なる向上が望まれているものの、上述したように、特許文献1や特許文献2で開示の加工方法は、歯車状に形成された一対構成のギアローラの間に薄板を通過させて波付け加工を施しているため、コルゲート形状やエンボス形状を、立体加工性を更に向上させるような形状に変更することができなかった。
特表2001−507282号公報 特開2009−184001号公報
この発明は、所望の波形を形成することができる波付け加工方法及び波付け加工装置、並びに、それらによる凹凸成形材の製造方法、凹凸成形材、及びカバー体を提供することを目的とする。
この発明は、薄板に対して所定方向に波付け加工する波付け加工方法であって、所定方向において所定の間隔を隔てて配置されるとともに、前記所定方向に交差する交差方向に沿う一対の第1当接部材を前記薄板の一方の主面に当接させ、前記薄板における他方の主面側において、前記所定方向における前記一対の第1当接部材の間に配置されるとともに、前記交差方向に沿う第2当接部材を前記薄板の他方の主面に当接させ、前記一対の第1当接部材のうち少なくとも一方を、前記所定方向において近接方向に移動させるとともに、前記第2当接部材を、前記一対の第1当接部材の間に向かって前記薄板の厚み方向に移動させることを特徴とする。
また、この発明は、上記波付け加工方法を実現する加工装置であって、前記所定方向において所定の間隔を隔てて配置されるとともに、前記薄板の一方の主面に対して、前記所定方向に交差する交差方向に沿って当接する一対の第1当接部材と、前記薄板における他方の主面側において、前記所定方向における前記一対の第1当接部材の間に配置されるとともに、前記薄板の他方の主面に対して前記交差方向に沿って当接する第2当接部材と、前記一対の第1当接部材のうち少なくとも一方を、前記所定方向において近接離間可能に移動させる第1移動手段と、前記第2当接部材を、前記一対の第1当接部材の間に向かって前記薄板の厚み方向に移動させる第2移動手段とが備えられたことを特徴とする。
上記薄板は、例えば、金属製の薄板材、メッシュ、金網、エキスパンドメタルなどを含むものとする。
上述の前記所定方向に交差する交差方向に沿って当接する一対の第1当接部材は、所定方向に直交する直交方向に沿った当接部材、あるいは所定方向に対して斜交する斜交方向に沿った当接部材であってもよく、一対の第1当接部材同士が平行に配置されていてもよく、一対の第1当接部材同士が平行でない、非平行状態で配置されていてもよい。
また、上記一対の第1当接部材は、固定された一方の第1当接部材に対して他方の第1当接部材が近接する方向に移動してもよいし、両方の第1当接部材が対向する側に移動してもよいし、両方の第1当接部材同方向に異なる移動量で移動してもよい。
また、上記第2当接部材は、一対の第1当接部材の少なくとも一方と同方向、つまり平行に配置された当接部材であってもよいし、一対の第1当接部材の少なくとも一方と交差する方向、つまり非平行な状態に配置された当接部材であってもよい。
また、上記第1当接部材及び上記第2当接部材は、可動操作によって移動するように構成されてもよいし、例えば、電気的な駆動部により移動する構成であってもよいし、センサなどの検出手段の検出結果に基づいて自動的に移動する構成であってもよい。
この発明により、薄板に所望の波形を形成することができる。
詳述すると、所定方向において所定の間隔を隔てて配置されるとともに、前記所定方向に交差する交差方向に沿う一対の第1当接部材を前記薄板の一方の主面に当接させ、前記薄板における他方の主面側において、前記所定方向における前記一対の第1当接部材の間に配置されるとともに、前記交差方向に沿う第2当接部材を前記薄板の他方の主面に当接させ、前記一対の第1当接部材のうち少なくとも一方を、前記所定方向において近接方向に移動させるとともに、前記第2当接部材を、前記一対の第1当接部材の間に向かって前記薄板の厚み方向に移動させるため、前記一対の第1当接部材の間に向かう第2当接部材の移動によって、薄板は第2当接部材との当接部分を支点として前記一対の第1当接部材の間に入り込むように押し込まれ、第2当接部材の移動によって押し込まれた薄板は第1当接部材同士が近接することで押し曲げられ、波形を形成することができる。
したがって、一対の第1当接部材同士の前記所定方向における初期間隔及び近接方向の移動量、第2当接部材の移動量、並びに、第1当接部材及び第2当接部材の移動タイミングのうち少なくともひとつを調節することによって、大きさや形状、さらにはピッチなどを調整した所望の波形を薄板に形成することができる。
この発明の態様として、前記一対の第1当接部材の一方を固定するとともに、前記第1当接部材の他方を固定された前記一方に向けて移動させて、前記第1当接部材同士を近接させてもよい。
この発明により、一対の第1当接部材の両方を移動される場合に比べて、簡素な構造で、第1当接部材の移動を簡単にコントロールしながら、薄板に所望の波形を形成することができる。
上述の前記一対の第1当接部材の一方を固定するとは、所定方向に沿う加工方向の下流側の第1当接部材を固定する場合、あるいは加工方向の上流側の第1当接部材を固定する場合とすることができる。
またこの発明の態様として、前記厚み方向の移動に応じて、前記一対の第1当接部材のうち固定された前記一方に近接するように前記所定方向に第2当接部材を移動させてもよい。
この発明により、所定方向にずれることなく、薄板に所望の波形を形成することができる。
詳述すると、前記一対の第1当接部材のうち固定された前記一方に対して他方が近接するように移動するため、第2当接部材を前記一対の第1当接部材の間に向かって前記薄板の厚み方向に移動させるだけでは、前記所定方向においてズレた波形、つまり所定方向において非対称な波形を形成することになるが、前記一対の第1当接部材のうち固定された前記一方に近接するように前記所定方向に第2当接部材を移動させることで、所定方向において対称な波形を形成することができる。
また、移動する第1当接部材に第2当接部材を近接させる場合に比べ、第1当接部材と第2当接部材との間隔を正確かつ簡単に調整することができる。したがって、所定方向にずれることなく、薄板に所望の波形を形成することができる。
またこの発明の態様として、前記第1当接部材の移動と、前記第2当接部材の移動を同期させてもよい。
なお、前記第1当接部材の移動と、前記第2当接部材の移動との同期は、手動操作による同期、あるいはセンサ等を用いた自動的な同期としてもよい。
この発明により、第2当接部材との当接部分を支点とした前記一対の第1当接部材の間に入り込むような薄板の押し込みと、第2当接部材の移動によって押し込まれた薄板の第1当接部材同士の近接による押し曲げとが、バラバラで行われると例えば所定方向にズレた波形となるおそれがあるが、これらを同期することで、所望の波形を形成することができる。
またこの発明は、前記薄板に対して、上述の波付け加工方法により前記第1方向の波付け加工を施すことで第1方向に沿う波付け形状を有する波形成形板を製造し、該波形成形板に対して、上述の波付け加工方法により、前記第1方向に交差する第2方向の波付け加工を施すことで相互に交差する方向にそれぞれ延びる波形による凹凸形状が形成された凹凸成形材を製造する凹凸成形材の製造方法であることを特徴とする。
上述の相互に交差する方向にそれぞれ延びる波形は、直交する方向であってもよいし、斜交方向であってもよい。
この発明により、所望形状で形成された波形に基づき、ピッチや大きさなどを調整した所望の形状のエンボスやコルゲートなどの凹凸形状を有する凹凸成形材を構成することができる。
詳述すると、上述の加工方法(加工装置)によって所望の波形形状の波形成形板を形成することができるとともに、上述の加工方法(加工装置)によって波形成形板に対して所望形状の波形加工を施すことができるため、所望の凹凸形状を有する凹凸成形板を形成することができる。
また、上述の加工方法(加工装置)によって所望の形状の波形加工を施すことができるため、例えば、大きさや形状の異なる凹凸形状を容易に形成することができる。したがって、形状や大きさの異なる凹凸形状あるいはピッチの異なる凹凸形状を有する凹凸成形板や凹凸形状がない部分、つまり凹凸形状とともに平坦な部分を有する凹凸成形板を構成することができる。
またこの発明の態様として、薄膜と前記薄板とを重合させるとともに、前記一対の第1当接部材の近接方向の移動量と、前記第2当接部材の前記厚み方向の移動量を調節して、前記凹凸形状を構成する凸状部分において、重合させた前記薄板との間に空間を形成してもよく、あるいは、前記薄板を重合させるとともに、前記一対の第1当接部材の近接方向の移動量と、前記第2当接部材の前記厚み方向の移動量を調節して、前記凹凸形状を構成する凸状部分において、重合させた前記薄板同士の間に空間を形成してもよい。
あるいは、この発明は、重合する薄膜及び薄板に、相互に交差する方向にそれぞれ延びる波形による凹凸形状が形成され、前記凹凸形状を構成する凸状部分において、前記薄板同士の間に空間が形成された凹凸成形材であることや、少なくとも2枚の重合する薄板に、相互に交差する方向にそれぞれ延びる波形による凹凸形状が形成された凹凸成形材であって、前記凹凸形状を構成する凸状部分において、前記薄板同士の間に空間が形成されたことを特徴する。
この発明により、凹凸形状に形成された空間によって、凹凸成形材の立体加工性を向上することができる
またこの発明の態様として、重合する前記薄板の間に薄膜を配置してから、上述の波付け加工方法による波付け加工を施して、前記空間において、両端部が固定され、重合方向に可動する前記薄膜を配置してもよい。
上記薄膜は、膜状あるいは箔状であってもよく、金属製でも他の素材で構成されていてもよい。所定の間隔で所定の径の孔が配置された薄膜であってもよい。
この発明により、凹凸成形板の吸音性能を向上することができる。
詳述すると、薄膜が前記空間内で重合方向に可動するため、凹凸成形板に振動が作用すると、空間内で可動した薄膜は前記空間を形成する薄板内面と衝突したり、固定された両端部において摩擦が生じたりして、振動エネルギを吸収することができる。したがって、振動を吸収することによる吸音効果、つまり遮音効果を得ることができる。
またこの発明の態様として、前記凹凸形状が、相互に交差する第1方向、及び第2方向に沿ってそれぞれ延びる波形形状によって形成されるコルゲート形状であり、前記コルゲート形状は、それぞれが前記第1方向に沿って延びるとともに、前記第2方向に交互に繰り返される隆起部と谷部とで構成され、前記隆起部は、前記第1方向に沿って、第1起立部と第2起立部とが前記谷部から立上って交互に配列されており、前記谷部は、前記第1方向に沿って、平坦部と凹部とが交互に配列されており、前記第1起立部は、前記谷部から略逆台形状に立ち上がる一対の第1側壁と、該第1側壁の先端が相互に連結されて形成される比較的平坦な頂部とで構成されるとともに、前記側壁と前記頂部とが内曲げ状であり、かつ基端部よりも先端部のほうが幅広であり、前記第2起立部は、前記平坦部からそれぞれ立ち上がる一対の第2側壁と、該第2側壁の先端を相互に連結する凹状の凹部とで構成され、前記第1起立部及び前記凹部、並びに前記第2起立部及び前記平坦部が、前記第2方向に沿ってそれぞれ断続的に連なるように形成してもよい。
この発明により、凹凸成形材の立体加工性がさらに向上するため、振動部材などの取付け対象の形状に応じた形状に凹凸成形材を容易に加工することができる。
詳しくは、凹凸形状における略逆台形状をなして内曲する第一起立部により、凹凸形状が伸縮方向への変形性をより高めることができる。このため、凹凸成形材の立体加工性をさらに向上させることができ、より取付け対象の形状に応じた形状を容易に形成することができる。
なお、複数枚の薄板を重合させた場合、前記第1起立部は、前記谷部から略逆台形状に立ち上がる一対の第1側壁と、該第1側壁の先端が相互に連結されて形成される比較的平坦な頂部とで構成されるとともに、前記側壁と前記頂部とが内曲げ状であるため、重合させた薄板を接合することなく、一体化することができる。
またこの発明の態様として、前記薄膜が、少なくとも片面が緩衝作用のある被覆材で被覆された被覆薄膜で構成されてもよい。
上記緩衝作用のある被覆材は、例えば、ふっ素やシリコーンなどの樹脂であってもよく、コーティング、蒸着あるいは溶射などによって、表側の表面、裏側の表面、あるいは両面、さらには、表面の全体、表面の一部を被覆してもよい。
この発明により、凹凸成形板の吸音性能をより向上することができる。
詳述すると、薄膜が前記空間内で重合方向に可動するため、凹凸成形板に振動が作用すると、空間内で可動した薄膜は前記空間を形成する薄板内面と衝突したり、固定された両端部において摩擦が生じたりする際に緩衝材によって振動エネルギをより吸収することができ、凹凸成形板の表面振動を減衰することによる振動低減及び吸音効果、つまり遮音効果を向上することができる。
またこの発明の態様として、前記薄板に、貫通孔が設けられてもよい。
この発明により、貫通孔を振動する気体が通過することで、さらなる振動低減及び吸音効果、つまり遮音効果を得ることができる。
またこの発明の態様として、凹凸形状の大きさが異なる領域を有してもよい。
この発明により、大きさが異なる凹凸形状によって立体加工性を調整することができる。また、大きさが異なる凹凸形状により、部材の密度を調整することができる。
具体的には、小さな凹凸形状が密に形成されている場合、部材密度を増大するものの、立体加工性が向上する。これに対し、大きな凹凸形状が疎に配置されていると部材密度を低減できるものの、立体加工性が低下するおそれがある。したがって、立体加工性と成形材の重量とのバランスを調整することで、所望の立体加工性を有する凹凸成形材を軽量で構成することができる。
また、凹凸形状の大きさが異なる領域を有する凹凸成形材は、さまざまな周波数の振動を吸収することができ、振動低減及び吸音効果、つまり遮音効果を向上することができる。
またこの発明の態様として、凹凸形状が形成されていない領域を有してもよい。
この発明により、例えば、低い立体加工性でもよい部位に凹凸形状が形成されていない領域を配置するなどして、さらに部材密度を低下させ、軽量化された凹凸成形材を構成することができる。
なお、上述の凹凸形状が形成されていない領域とは、前記第1方向及び第2方向の波付けによる波形がともに形成されていない略平坦な領域のみならず、相互に交差する方向にそれぞれ延びる波形による凹凸形状が形成されていなければ、前記第1方向及び第2方向のうち一方向の波付けによる波形が形成された領域であってもよい。
またこの発明は、上述の凹凸成形材が所定の立体形状に形成され、振動部材に対して覆うように取り付けられるカバー体であることを特徴とする。
この発明により、振動部材の形状に応じて凹凸成形材を所望の立体形状に加工し、遮音性や吸音性の高いカバーを構成することができる。
この発明によれば、所望の波形を形成することができる波付け加工方法及び波付け加工装置、並びに、それらによる凹凸成形材の製造方法、凹凸成形材、及びカバー体を提供することができる。
二方向コルゲート材の斜視図。 二方向コルゲート材の拡大端面説明図。 二方向コルゲート材の斜視図による説明図。 コルゲート材製造装置の概略ブロック図。 コルゲート加工のフロー図。 コルゲート加工部の斜視図。 コルゲート加工部の説明図。 コルゲート加工部の説明図。 コルゲート加工部の説明図。 コルゲート加工部の説明図。 コルゲート加工部の説明図。 薄板基材の分解斜視図。 箔入り二方向コルゲート材及び孔開き箔入り二方向コルゲート材の部分拡大図による説明図。 第2パターン二方向コルゲート材の斜視図。 第3パターン二方向コルゲート材の斜視図。 分割コルゲート加工部の概略斜視図。 異サイズ二方向コルゲート材の斜視図。 断熱材入り二方向コルゲート材及び箔重合二方向コルゲート材の部分拡大図による説明図。 二方向コルゲート材の効果確認試験の試験結果の吸音率比較グラフ。 ヒートインシュレータの装着状態の概略正面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は二方向コルゲート材100の斜視図を示し、図2は二方向コルゲート材100の拡大端面説明図を示している。詳しくは、図2(a)は図1におけるA−A切断部端面図を示し、図2(b)はB−B切断部端面図を示し、図2(c)はC−C切断部端面図を示している。
図3は、二方向コルゲート材100の斜視図による説明図を示している。詳しくは、図3(a)は二方向コルゲート材100に比べてコルゲート形状100Xが小さいコルゲート形状100Xaを有するスモール二方向コルゲート材100aの斜視図を示し、図3(b)は二方向コルゲート材100の斜視図を示し、図3(c)は二方向コルゲート材100に比べてコルゲート形状100Xが大きいコルゲート形状100Xbを有するビック二方向コルゲート材100bの斜視図を示している。
図4はコルゲート材製造装置1の主要構成についてのブロック図を示し、図5はコルゲート加工のフロー図を示し、図6はコルゲート加工部10の斜視図を示し、図7乃至図11はコルゲート加工部10の説明図を示している。
詳しくは、図7(a)は、移動第1当接部材32及び第2当接部材33が移動して波付けしている状態のコルゲート加工部10の斜視図を示し、図7(b)は、当接部材30による波付け加工後の基材送り状態のコルゲート加工部10の斜視図を示している。
図8はコルゲート加工部10による波付け加工について正面図による説明図を示している。詳述すると、図8(a)は波付け加工前、つまり当接部材30が移動する前のコルゲート加工部10の正面図を示し、図8(b)は第2当接部材33が移動開始した状態のコルゲート加工部10の正面図を示し、図8(c)は第2当接部材33の移動に伴って移動第1当接部材32が移動開始した状態のコルゲート加工部10の正面図を示し、図8(d)は当接部材30が移動して波付けされた状態のコルゲート加工部10の正面図を示している。
図9はコルゲート加工部10による波付け加工における空間130の形成についての正面図による説明図を示している。詳述すると、図9(a)は上述の図8(b)に対応し、第2当接部材33が移動開始した状態のコルゲート加工部10の正面図を示し、図9(b)は空間130を形成する場合の同状態のコルゲート加工部10の正面図を示し、図9(c)は上述の図8(d)に対応し、当接部材30が移動して波付けされた状態のコルゲート加工部10の正面図を示し、図9(d)は空間130を形成する場合の同状態のコルゲート加工部10の正面図を示している。
図10はコルゲート加工部10による波付け加工における空間130の形成について説明するための正面図を示している。
図11はコルゲート加工部10による大きさの異なる波付け加工について正面図による説明図を示している。詳述すると、図11(a)は小さい波付け加工を行う場合のコルゲート加工部10の正面図を示し、図11(b)は大きい波付け加工を行う場合のコルゲート加工部10の正面図を示している。
図12は空間130に中間箔140を配置する場合の薄板基材120aの分解斜視図を示し、図13は中間箔140が空間130に配置された状態の箔入り二方向コルゲート材100c及び孔開き箔入り二方向コルゲート材100dの部分拡大図による説明図を示している。
詳しくは、図13(a)は空間130に中間箔140が配置された箔入り二方向コルゲート材100cの隆起部101の拡大端面図を示し、図13(b)は空間130に中間箔140が配置された箔入り二方向コルゲート材100cの第一凸部102の拡大端面図を示し、図13(c)は空間130に中間箔140が配置された孔開き箔入り二方向コルゲート材100dの隆起部101の拡大端面図を示し、図13(d)は空間130に中間箔140が配置された孔開き箔入り二方向コルゲート材100dの第一凸部102の拡大端面図を示している。
図14は第2パターン二方向コルゲート材100eの斜視図を示し、図15は第3パターン二方向コルゲート材100fの斜視図を示し、図16は分割コルゲート加工部10aの概略斜視図を示し、図17は分割コルゲート加工部10aによって成形される異サイズ二方向コルゲート材100gの斜視図を示し、図18は中間箔140の代わりに断熱材170が空間130に配置された状態の断熱材入り二方向コルゲート材100h及び異なる材料を重ね合わせて構成した箔重合二方向コルゲート材100iの部分拡大図による説明図を示している。
詳しくは、図18(a)は中間箔140の代わりに断熱膜170が空間130に配置された断熱膜入り二方向コルゲート材100hの隆起部101の拡大端面図を示し、図18(b)は空間130に断熱膜170が配置された断熱膜入り二方向コルゲート材100hの第一凸部102の拡大端面図を示し、図18(c)は薄板121と中間箔140とで構成され、間に空間130が配置された箔重合二方向コルゲート材100iの隆起部101の拡大端面図を示し、図18(d)は薄板121と中間箔140とで構成され、間に空間130が配置された箔重合二方向コルゲート材100iの第一凸部102の拡大端面図を示し、図18(e)は薄板121と中間箔140との順序が入れ替わった箔重合二方向コルゲート材100iの隆起部101の拡大端面図を示し、図18(f)は同状態の箔重合二方向コルゲート材100iの第一凸部102の拡大端面図を示している。
また、図19は二方向コルゲート材100の効果確認試験の試験結果の吸音率比較グラフを示し、図20は二方向コルゲート材100によって構成されたカバー体を、ヒートインシュレータ200に適用した適用例を示す図であり、詳しくは、ヒートインシュレータ200の装着状態の概略正面図を示している。
この実施形態で説明する発明は、所望の凹凸形状を有する凹凸成形材、及びカバー体であり、または所望の波形を形成することができる波付け加工方法及び波付け加工装置、並びに、それらによる凹凸成形材の製造方法、まずは、所望の凹凸形状を有する凹凸成形材に対応する二方向コルゲート材100について説明する。
なお、コルゲート加工部10による波付け加工を二方向から施すことでコルゲート形状100Xを構成するため、厳密にいえば、コルゲート形状100Xを構成するための2回の波付け加工をコルゲート加工といい、コルゲート加工のための各加工が波付け加工というが、それぞれを詳細に記載することがなければ、本明細書において、波付け加工とコルゲート加工とはほぼ同義で用いている。
また、図1に示す様々なパターンのコルゲート形状の二方向コルゲート材100は、斜視図における幅方向W(図中右下から左上)を第一コルゲート加工時の加工方向とし、第一コルゲート加工時の加工方向に対して直交する第二コルゲート加工時の加工方向を奥行き方向V(図中左下から右上)として、さらには二方向コルゲート材100の高さ方向Hを図中の上下方向に図示している。
二方向コルゲート材100は、金属製の薄板121を厚み方向(以下において重合方向という)に重合した薄板基材120に対して、後述する波付け加工を奥行き方向V及び幅方向Wに施して、図1に示すように、奥行き方向Vの波形と幅方向Wの波形とによって凸部100Y及び凹部100Zによる凹凸形状であるコルゲート形状100Xを構成している。なお、本実施形態では、上面側の薄板121は0.3mmのアルミニウム合金製板材を用い、下面側の薄板121は0.125mmのアルミニウム合金製板材を用いている。
詳しくは、図2(a)の端面図に示したように、幅方向Wの側方から見て山形に隆起する隆起部101を一定間隔おきに有する波状であり、前記隆起部101において、幅狭の第一凸部102と、それよりも幅狭の第一凹部103を幅方向Wに繰り返し有している(図2(b)参照)。一方、前記隆起部101間の低い部位において、幅広の第二凸部107と、それより幅狭の第二凹部108を幅方向Wに繰り返す(図2(c)参照)形状である。
前記第一凸部102は、頂面104が下へ若干湾曲し両側105が逆ハの字になる形状であり、第一凹部103は、平坦な底部106を有している。これとは逆に、前記第二凸部107は、頂面109が平坦で、第二凹部108は、底面110が上へ若干湾曲し両側111がハの字になる形状である。これら隆起部101、第一凸部102及び第二凸部107によって凸部100Yを構成し、隆起部101同士の間、第一凹部103、及び第二凹部108によって凹部100Zを構成し、凸部100Yと凹部100Zによって二方向コルゲート材100における凹凸形状であるコルゲート形状100Xを構成している。
なお、コルゲート形状100Xのうち凸状となる凸部100Y(隆起部101、第一凸部102及び第二凸部107)には、薄板基材120を構成する薄板121同士の間に空間130を形成している。
このようにコルゲート形状100Xが形成された二方向コルゲート材100は、図3に示すように、コルゲート形状100Xの大きさを変化させることで、スモール二方向コルゲート材100aやビック二方向コルゲート材100bを構成することができる。
具体的には、二方向コルゲート材100におけるコルゲート形状100X(図3(b)参照)に比べて小さいコルゲート形状100Xaを形成することでスモール二方向コルゲート材100a(図3(a)参照)や、二方向コルゲート材100におけるコルゲート形状100Xに比べて大きいコルゲート形状100Xbを形成することでビック二方向コルゲート材100b(図3(c)参照)を構成することができる。
続いて、上述のような所望の凹凸形状を有する二方向コルゲート材100の製造方法の一例として、後述する波付け加工によって、コルゲート材製造装置1について説明する。
コルゲート材製造装置1は、薄板基材120(波状コルゲート材150)に対してコルゲート加工を施して波状コルゲート材150(二方向コルゲート材100)を製造するコルゲート加工部10と、コルゲート加工部10に対して薄板基材120(波状コルゲート材150)を送りだす送り機構20と、コルゲート材製造装置1を可動させて薄板基材120等に波付け加工するために要するその他の機構とで構成されている。
なお、コルゲート材製造装置1について主要な構成のみを図示し、外観やその他の機構などについては図示を省略している。
送り機構20は、例えば、コルゲート加工部10に対して薄板基材120(波状コルゲート材150)を送りだす方向、つまり加工方向Lの下流側Ldに送り出すように回転可能な一対構成のローラで構成されている。
コルゲート加工部10は、3つの当接部材30と、各当接部材30を駆動する駆動部40とで構成されている。
詳しくは、当接部材30は、加工方向L(図4において左右方向)において所定の間隔を隔てて配置されるとともに、薄板基材120(波状コルゲート材150)の上面に対して、加工方向Lに直交する直交方向M(図4において表裏方向)に沿って当接する一対の第1当接部材31,32と、薄板基材120(波状コルゲート材150)における下面側において、加工方向Lにおける一対の第1当接部材31,32の間に配置されるとともに、薄板基材120(波状コルゲート材150)の下面に対し直交方向Mに沿って当接する第2当接部材33とで構成されている。
なお、第1当接部材31,32は、薄板基材120(波状コルゲート材150)の上面側において高さ方向Hの下側Hdに凸となる向きで配置され、第1当接部材31,32のうち、加工方向Lの下流側Ldを加工方向Lに移動しない固定第1当接部材31とし、加工方向Lの上流側Luを加工方向Lにスライド可能な移動第1当接部材32としている。
第2当接部材33は、薄板基材120(波状コルゲート材150)の下面側において高さ方向Hにおいて上側Huに凸となる向きで、加工方向Lに所定間隔を隔てて配置された第1当接部材31,32のおよそ中間となる位置に初期位置として配置されている。そして、第2当接部材33は、後述する揺動機構44によって、図示省略する揺動中心を中心として、下流側Ld且つ上側Huに向かう揺動方向Nに揺動可能に構成されている。
なお、各当接部材30における頂部30a(31a,32a,33a)は、薄板基材120(波状コルゲート材150)に対して、所定の摩擦力を発生させるように直交方向Mに接触する構成である。
各当接部材30を駆動する駆動部40としては、固定第1当接部材31を退避可能に高さ方向Hに移動させる退避機構41と、移動第1当接部材32を固定第1当接部材31に向かって下流側Ldに移動させる、第1移動手段に相当するスライド機構42と、固定第1当接部材31に対する移動第1当接部材32の初期位置を下流側Ld及び上流側Luに移動させて調整する、つまり固定第1当接部材31と移動第1当接部材32との間隔を調整する間隔調整機構43と、第2当接部材33を上述したように揺動方向Nに揺動させる揺動機構44と、第2当接部材33の初期位置を下流側Ld及び上流側Luに調整するとともに、揺動後の高さ方向Hの位置を上側Hu及び下側Hdに調整する、つまり揺動範囲を調整する揺動調整機構45とが備えられている。
なお、駆動部を構成する退避機構41、スライド機構42、間隔調整機構43、揺動機構44及び揺動調整機構45は手動で駆動する構成あってもよいし、サーボモータなどの電動で駆動する構成であってもよい。
このように構成されたコルゲート材製造装置1を用いて薄板基材120(波状コルゲート材150)に波付け加工を施して波状コルゲート材150(二方向コルゲート材100)を形成する波付け加工について以下で説明する。
以下の説明では、薄板基材120に波付け加工を施して波状コルゲート材150を形成した後、向きを変えて波状コルゲート材150に波付け加工を施して二方向コルゲート材100を形成する場合について説明する。
まず、二方向コルゲート材100を形成するにあたりコルゲート形状100Xの大きさに応じて当接部材30を調整する(ステップs1)。詳しくは、間隔調整機構43によって、固定第1当接部材31に対する移動第1当接部材32の位置を上流側Luまたは下流側Ldに移動させて調整し、移動第1当接部材32の上流側Luまたは下流側Ldの移動に伴って、揺動調整機構45によって第2当接部材33の上流側Luまたは下流側Ldの位置を調整するとともに、揺動後の高さ方向Hの位置を上側Huまたは下側Hdに調整する。
具体的には、小さなコルゲート形状100Xを形成する場合、図11(a)に示すように、移動第1当接部材32を下流側Ldに移動させて、第1当接部材31,32の間隔を狭め、移動第1当接部材32の下流側Ldの移動量に応じて第2当接部材33を下流側Ldに移動させるとともに、第2当接部材33の上側Huの移動量が小さくなるように調整する。
逆に、大きなコルゲート形状100Xを形成する場合、図11(b)に示すように、移動第1当接部材32を上流側Luに移動させて、第1当接部材31,32の間隔を広げ、移動第1当接部材32の上流側Luの移動量に応じて第2当接部材33を上流側Luに移動させるとともに、第2当接部材33の上側Huの移動量が大きくなるように調整する。
コルゲート形状100Xの大きさに伴う当接部材30の調整後、送り機構20で薄板基材120をコルゲート加工部10に送り出し、コルゲート加工部10で薄板基材120に波付け加工を施す(ステップs2:コルゲート形成工程)。
詳しくは、図6に示すように、第1当接部材31,32と第2当接部材33との間に薄板基材120を送り出し、所定位置まで薄板基材120が送り出されると、図7(a)に示すように、揺動機構44により、薄板基材120の下面側に配置された第2当接部材33を固定第1当接部材31に近づくように揺動させ、スライド機構42によって移動第1当接部材32を固定第1当接部材31に近接するように移動させる。
具体的には、揺動機構44により、第2当接部材33の頂部33aが薄板基材120の上面側の位置となるまで上側Hu及び下流側Ldに移動させ、加工方向Lに対して固定された固定第1当接部材31に近づくように、移動第1当接部材32を下流側Ldに移動させる。
より詳しくは、まず、図8(b)に示すように、第1当接部材31,32のおよそ中間位置に配置された第2当接部材33を揺動させ、第2当接部材33の頂部33aで薄板基材120の中間付近を第1当接部材31,32同士の間に押し込む。これにより、第1当接部材31,32の間の薄板基材120は上向きに湾曲することとなる。
薄板基材120が上述したように上向きに湾曲した状態で、頂部32aが薄板基材120の上面に当接した移動第1当接部材32をスライド機構42により固定第1当接部材31に向かって下流側Ldに移動させるとともに、揺動機構44により第2当接部材33を揺動方向Nに揺動させることで、図8(c)に示すように、第1当接部材31,32の間の薄板基材120はさらに山形に変形し、図8(d)に示すように、移動第1当接部材32の移動及び第2当接部材33の揺動が完了すると、所望の波形を薄板基材120に形成することができる。
このようにして薄板基材120のひとつの波形が形成されると、図7(b)に示すように、退避機構41によって固定第1当接部材31を、形成された波形の頂部より頂部31aが高い位置となるまで上側Huに移動させるとともに、移動第1当接部材32及び第2当接部材33を初期位置に向かって移動させ、送り機構20で薄板基材120を送りだして、送り出された薄板基材120に対して次の波付け加工を上述の流れで行う。
なお、最初の第2当接部材33の揺動をすることなく、移動第1当接部材32を下流側Ldに移動させてもよい。
これを繰り返して薄板基材120から波状コルゲート材150を形成するが、薄板基材120の途中で波付けする波形やピッチを変更する場合(ステップs3:Yes)はステップs1に戻って、間隔調整機構43や揺動調整機構45によって移動第1当接部材32や第2当接部材33を調整し、上述のフローで波付け加工(ステップs2)を行う。
このようにして、薄板基材120に対してすべて波付け加工が完了する(ステップs4:Yes)、つまり図7(b)に示すように、波状コルゲート材150がコルゲート加工部10から排出されると(ステップs5:No)、波状コルゲート材150の向きを変えてコルゲート加工部10に投入し(ステップs6)、既に波付け加工された波形に対して直交する方向の波付け加工を波状コルゲート材150に対して施して(ステップs1〜s4)、直交方向の波付け加工が完了すると(ステップs5:Yes)、二方向コルゲート材100が形成されることとなる。
なお、上述の波付け加工は、薄板121を重ね合わせて構成した薄板基材120に対しても施すことができるが、もちろん一枚の薄板121に対して施して波状コルゲート材150や二方向コルゲート材100を形成してもよい。
また、上述の説明によって加工された二方向コルゲート材100は、凸部100Yに空間130が形成されないこともあるため、凸部100Yに空間130を形成する場合の加工方法について、より詳細に説明する。
薄板121を重ね合わせて構成した薄板基材120に波付け加工して構成されたコルゲート形状100Xの凸部100Yの空間130は、図9に示すように、揺動方向Nに揺動する第2当接部材33の高さ方向Hの移動量を少なくすることによって形成される。
つまり、移動第1当接部材32の下流側Ldの移動によって、第1当接部材31,32の間の薄板基材120を構成する上面側の薄板121はさらに山形に変形するが、このとき、第2当接部材33からの上側Huの押し上げ量が少ないと、薄板基材120を構成する下面側の薄板121は十分に上側Huに変形せず、図9(b),(d)に示すように、さらに山形に変形する上面側の薄板121と下面側の薄板121との間に空間130が形成されることとなる。
具体的には、図10に示すように、移動前、つまり初期の第1当接部材31,32の加工方向Lの間隔を初期間隔Lx、移動第1当接部材32の下流側Ldの移動後の第1当接部材31,32の加工方向Lの間隔を移動後間隔Ly、揺動後の第2当接部材33の頂部33aの薄板基材120(波状コルゲート材150)の上面からの高さを高さHxとし、
(Hx)<(Lx/2)−(Ly/2)を満足するように、つまり移動第1当接部材32による薄板基材120(波状コルゲート材150)の固定第1当接部材31に向かう押し付け量に対して、第2当接部材33による上側Huの押し上げ量が小さくなるように調整することで凸部100Yに空間130を形成することができる。
次に、このようにして凸部100Yに形成された空間130に、両端部が固定され、重合方向(高さ方向H)に可動する中間箔140が配置された箔入り二方向コルゲート材100cについて説明する。
凸部100Yに形成された空間130に、両端部が固定され、重合方向に可動する中間箔140が配置された箔入り二方向コルゲート材100cは、図12に示すように、薄板121と薄板121との間にコーティング薄膜122を配置し、コーティング薄膜122を挟み込むようにして薄板基材120aを構成する。
コーティング薄膜122は、本実施形態において、0.3mmのアルミニウム合金製板材や0.125mmのアルミニウム合金製板材である薄板121より薄い、0.04mm厚のアルミ箔の両表面の少なくとも一方にふっ素をコーティングして構成している。
もちろん、仕様によっては、ふっ素をコーティングしていないアルミ箔を薄膜として用いてもよい。
このようにして構成した薄板基材120aに対して、上述のような波付け加工(コルゲート加工(ステップs1乃至s6))を施すことで、図13(a)や図13(b)に示すように、隆起部101や第一凸部102などの凸部100Yに形成された空間130に、重合方向に可動する中間箔140が配置された箔入り二方向コルゲート材100cを構成することができる。
また、図13(c),(d)に示すように、凸部100Yを構成する隆起部101や第一凸部102を構成する薄板121に貫通孔160を設けて孔開き箔入り二方向コルゲート材100dを構成してもよい。貫通孔160を設けた金属製板材で構成する薄板121の代わりに、メッシュ材や、金網、エキスパンドメタルなどで薄板121を構成してもよい。
さらには、凸部100Yを構成する隆起部101や第一凸部102を構成する薄板121に貫通孔160を設けるとともに、コーティング薄膜122に貫通孔160を設けてもよい。
なお、上述の説明では、隆起部101、第一凸部102及び第二凸部107によって凸部100Yを構成し、隆起部101同士の間、第一凹部103、及び第二凹部108によって凹部100Zを構成し、凸部100Yと凹部100Zによって凹凸形状であるコルゲート形状100Xが形成された二方向コルゲート材100,100a,100b,100cについて説明したが、第1当接部材31,32の初期間隔、移動第1当接部材32の下流側Ldの移動量、及び第2当接部材33の移動量のうち少なくともひとつを間隔調整機構43や揺動調整機構45によって調整することで、図14に示すように第2パターン二方向コルゲート材100eや図15に示すような第3パターン二方向コルゲート材100fを構成することができる。
第2パターン二方向コルゲート材100eは、上述の二方向コルゲート材100を構成する場合の第1当接部材31,32の初期間隔を変えることなく、スライド機構42による移動第1当接部材32の下流側Ldへの移動量及び揺動機構44による第2当接部材33の揺動方向Nの揺動量を小さくすることで、波長に対して高さの低い波形によるコルゲート形状100Xeが形成されることとなる。
図15に示す第3パターン二方向コルゲート材100fは、1回目の波付け後(コルゲート加工)を上述の二方向コルゲート材100と同様に施し、2回目の波付け(コルゲート加工)において、上述の二方向コルゲート材100を構成する場合の第1当接部材31,32の初期間隔を変えることなく、スライド機構42による移動第1当接部材32の下流側Ldへの移動量及び揺動機構44による第2当接部材33の揺動方向Nの揺動量を小さくすることで、奥行き方向Vに沿う高さの低い波形と、幅方向Wに沿う高さの低い波形とによるコルゲート形状100Xfが形成されることとなる。
また、上述の説明では、当接部材30が直交方向Mに連続していたが、図16に示すように、各当接部材30を直交方向Mに分割された分割コルゲート加工部10aは、分割されたそれぞれについて位置やその移動量を調整する可能に構成することで、例えば、一枚の異サイズ二方向コルゲート材100gに大きさの異なるコルゲート形状100X,100xa,100xbを構成することができる。
さらには、図示省略するが、コルゲート形状が形成されない領域を有する二方向コルゲート材100を構成することもできる。
また、図13では、空間130に中間箔140を配置した箔入り二方向コルゲート材100cや孔開き箔入り二方向コルゲート材100dに図示したが、図18(a),(b)に示すように、空間130の代わりに断熱膜170を空間130に配置してもよく、このように、中間箔140の代わりに断熱膜170が両端固定され、重合方向に移動可能に配置された断熱膜入り二方向コルゲート材100hは、空間130に中間箔140が配置された箔入り二方向コルゲート材100cと同様の効果を奏するとともに、さらに断熱効果を奏することができる。
なお、図示省略するが、断熱膜入り二方向コルゲート材100hにおける薄板121や断熱膜170の少なくとも一方に貫通孔160を設けてもよく、この場合、孔開き箔入り二方向コルゲート材100dと同様の効果を奏することができる。
また、図13に図示する箔入り二方向コルゲート材100cや孔開き箔入り二方向コルゲート材100dは、薄板121の間に中間箔140を配置した薄板基材120aにコルゲート加工を施して、凸部100Yに形成される空間130に中間箔140が配置したが、図18(c),(d)に示すように、薄板121とコーティング薄膜122とを重合した薄板基材にコルゲート加工を施して、薄板121とコーティング薄膜122とで空間130を有する凸部100Yを形成してもよい。このように、薄板121とコーティング薄膜122とで空間130を有する凸部100Yを形成した箔重合二方向コルゲート材100iは、空間130に中間箔140が配置された箔入り二方向コルゲート材100cと同様の効果を奏することができる。
さらにまた、箔重合二方向コルゲート材100iとして、図18(e),(f)に示すように、凸部100Yにおける薄板121とコーティング薄膜122との順序を入れ替えてもよく、この場合であっても箔入り二方向コルゲート材100cと同様の効果を奏することができる。
このようにして、本発明に係る波付け方法によって波付けされた二方向コルゲート材100を、図20に示すように、所望の立体形状に加工してヒートインシュレータ200として用いてもよい。
なお、以下において、二方向コルゲート材100のみならず、上述のモール二方向コルゲート材100a,ビック二方向コルゲート材100b,箔入り二方向コルゲート材100c,孔開き箔入り二方向コルゲート材100d,第2パターン二方向コルゲート材100e,第3パターン二方向コルゲート材100f、異サイズ二方向コルゲート材100g、断熱膜入り二方向コルゲート材100h及び箔重合二方向コルゲート材100iを含めて二方向コルゲート材100という。
図20に示すように、内燃機関としてのエンジン400の側面に取付けられた排気経路としてのエキマニ401では、エンジン400の駆動に応じて、圧力や温度が脈動する燃焼排気ガスが内部を通過するため、エキマニ401自体が振動し、振動音を発生する。さらに、エキマニ401は、内部を通過する高温の燃焼排気ガスによって加熱され、エキマニ401自体が熱を発することとなる。このように、エキマニ401から発せられる振動音や熱が、エンジン300の周辺へ伝播することを抑制するため、エキマニ401を被覆するようにヒートインシュレータ200が取付けられている。
ヒートインシュレータ200は、相互に交差する方向にそれぞれ延びるコルゲート形状を形成した二方向コルゲート材100を、エキマニ401の形状に応じた立体形状に加工して用いている。そして、図20に示すように、エキマニ401に設けられた複数のボルト用ボス403に対して、図示しない公知の緩衝装置を介して、取付ボルト404によって固定される。
このように、被覆対象部分(エキマニ401)を被覆するカバー体(ヒートインシュレータ200)を、上述した二方向コルゲート材100で構成するとともに、これを被覆対象部分の形状に応じた立体形状に形成したことで、立体加工性の高いカバー体をより軽量化することができる。したがって、例えば、被覆対象部分がエキマニ401のように複雑な立体形状である場合であっても、被覆対象部分の立体形状に応じた形状のカバー体を軽量で構成することができる。
また、被覆対象部分をエキマニ401で構成したヒートインシュレータ200に適用することにより、駆動するエンジン400から放出される熱、エンジン400の駆動によって内部を通過する高温の燃焼排気ガスによって加熱された排気経路から放出される熱などを遮蔽することができる。
なお、上述するヒートインシュレータ200に必ずしも限定されるものではなく、例えば、車両下部において前方から後方に流れる走行風を整流するアンダーカバーに二方向コルゲート材100を適用してもよい。
このように、薄板121(薄板基材120)に対して加工方向Lに波付け加工する波付け加工方法は、加工方向Lにおいて初期間隔Lxを隔てて配置されるとともに、加工方向Lに交差する直交方向Mに沿う一対の第1当接部材31,32を薄板121(薄板基材120)の上面に当接させ、薄板121(薄板基材120)における下面側において、加工方向Lにおける一対の第1当接部材31,32の間に配置されるとともに、直交方向Mに沿う第2当接部材33を薄板121(薄板基材120)の下面に当接させ、一対の第1当接部材31,32のうち少なくとも一方を、加工方向Lにおいて下流側Ldに移動させるとともに、第2当接部材33を、一対の第1当接部材31,32の間に向かって薄板121(薄板基材120)の高さ方向Hに移動させることで、薄板121(薄板基材120)に所望の波形を形成することができる。
また、上述の波付け加工方法を実現する加工装置としてコルゲート材製造装置1は、加工方向Lにおいて初期間隔Lxを隔てて配置されるとともに、薄板121(薄板基材120)の上面に対して、加工方向Lに交差する直交方向Mに沿って当接する一対の第1当接部材31,32と、薄板121(薄板基材120)における下面側において、加工方向Lにおける一対の第1当接部材31,32の間に配置されるとともに、薄板121(薄板基材120)の下面に対して直交方向Mに沿って当接する第2当接部材33と、一対の第1当接部材31,32のうち第2当接部材33を、加工方向Lにおいて近接離間可能に移動させるスライド機構42と、第2当接部材33を、一対の第1当接部材31,32の間に向かって薄板121(薄板基材120)の高さ方向Hに移動させる揺動機構44とを備えているため、薄板121(薄板基材120)に所望の波形を形成することができる。
詳述すると、加工方向Lにおいて初期間隔Lxを隔てて配置されるとともに、加工方向Lに交差する直交方向Mに沿う一対の第1当接部材31,32を薄板121(薄板基材120)の上面に当接させ、薄板121(薄板基材120)における下面側において、加工方向Lにおける一対の第1当接部材31,32の間に配置されるとともに、直交方向Mに沿う第2当接部材33を薄板121(薄板基材120)の下面に当接させ、一対の第1当接部材31,32のうち移動第1当接部材32を、加工方向Lにおいて下流側Ldに移動させるとともに、第2当接部材33を、一対の第1当接部材31,32の間に向かって薄板121(薄板基材120)の高さ方向Hに移動させることにより、一対の第1当接部材31,32の間に向かう第2当接部材33の移動によって、薄板121(薄板基材120)は第2当接部材33の頂部33aが当接して、支点として一対の第1当接部材31,32の間に入り込むように押し込まれ、第2当接部材33の移動によって押し込まれた薄板121(薄板基材120)は第1当接部材31,32同士が近接すること、つまり移動第1当接部材32が固定第1当接部材31に向かって移動することで押し曲げられ、波形を形成することができる。
したがって、一対の第1当接部材31,32同士の加工方向Lにおける初期間隔及び近接方向の移動量、第2当接部材33の移動量、並びに、第1当接部材31,32及び第2当接部材33の移動タイミングのうち少なくともひとつを調節することによって、薄板121(薄板基材120)に所望の波形を形成することができる。
また、固定第1当接部材31の一方を固定するとともに、前記移動第1当接部材32を固定された固定第1当接部材31に向けて移動させて、第1当接部材31,32同士を近接させてもよく、一対の第1当接部材31,32の両方を移動する場合に比べて、簡素な構造で、第1当接部材32の移動を簡単にコントロールしながら、薄板121(薄板基材120)に所望の波形を形成することができる。
また、高さ方向Hの移動に応じて、一対の第1当接部材31,32のうち固定された固定第1当接部材31に近接するように加工方向Lに第2当接部材33を移動させてもよく、加工方向Lにずれることなく、薄板121(薄板基材120)に所望の波形を形成することができる。
詳述すると、一対の第1当接部材31,32のうち固定された固定第1当接部材31に対して移動第1当接部材32が近接するように移動するため、第2当接部材33を一対の第1当接部材31,32の間に向かって薄板121(薄板基材120)の高さ方向Hに移動させるだけでは、加工方向Lにおいてズレた波形、つまり加工方向Lにおいて非対称な波形を形成することになるが、一対の第1当接部材31,32のうち固定された固定第1当接部材31に近接するように加工方向Lに第2当接部材33を移動させることで、加工方向Lにおいて対称な波形を形成することができる。
また、移動する移動第1当接部材32に第2当接部材33を近接させる場合に比べ、固定された固定第1当接部材31と第2当接部材33との間隔を正確かつ簡単に調整することができる。したがって、加工方向Lにずれることなく、薄板121(薄板基材120)に所望の波形を形成することができる。
また、第1当接部材31,32と、第2当接部材33との移動を同期させて移動させてもよく、第2当接部材33との当接部分を支点とした一対の第1当接部材31,32の間に入り込むような薄板121(薄板基材120)の押し込みと、第2当接部材33の移動によって押し込まれた薄板121(薄板基材120)の第1当接部材同士の近接による押し曲げとが、バラバラで行われると例えば加工方向Lにズレた波形となるおそれがあるが、これらを同期することで、所望の波形を形成することができる。
また、薄板121(薄板基材120)を重合させるとともに、薄板基材120に対して、上述の波付け加工方法により奥行き方向Vの波付け加工を施すことで奥行き方向Vに沿う波付け形状を有する波状コルゲート材150を製造し、波状コルゲート材150に対して、上述の波付け加工方法により、奥行き方向Vに交差する幅方向Wの波付け加工を施すことで相互に交差する方向にそれぞれ延びる波形によるコルゲート形状100Xが形成された二方向コルゲート材100を製造する二方向コルゲート材100の製造方法であることを特徴とする。
この発明により、所望形状で形成された波形に基づき、所望の形状のエンボスやコルゲートなどのコルゲート形状100Xを有する二方向コルゲート材100を構成することができる。
上述の加工方法(コルゲート材製造装置1)によって所望の波形形状の波状コルゲート材150を形成することができるとともに、上述の加工方法(加工装置)によって波状コルゲート材150に対して所望形状の波形加工を施すことができるため、所望のコルゲート形状100Xを有する二方向コルゲート材100を形成することができる。
また、上述の加工方法(コルゲート材製造装置1)によって所望の形状の波形加工を施すことができるため、例えば、大きさや形状状の異なるコルゲート形状100Xを容易に形成することができる。したがって、形状や大きさの異なるコルゲート形状100Xを有する二方向コルゲート材100やコルゲート形状100Xがない部分、つまりコルゲート形状100Xとともに平坦な部分を有する二方向コルゲート材100を構成することができる。
また、一対の第1当接部材31,32のうち移動第1当接部材32の下流側Ldの移動量と、第2当接部材33の高さ方向Hの移動量を調節して、コルゲート形状100Xを構成する凸部100Yにおいて、薄板121同士の間に空間130を形成してもよく、コルゲート形状100Xに形成された空間130によって、二方向コルゲート材100の立体加工性を向上することができる
また、重合する薄板121(薄板基材120)の間に中間箔140を配置してから、上述の波付け加工方法による波付け加工を施した箔入り二方向コルゲート材100cにおける空間130において、両端部が固定され、重合方向に可動する中間箔140を配置した箔入り二方向コルゲート材100c,孔開き箔入り二方向コルゲート材100dは吸音性能を向上することができる。
詳述すると、中間箔140が空間130内で重合方向に可動するため、二方向コルゲート材100に振動が作用すると、空間130内で可動した中間箔140は空間130を形成する薄板121(薄板基材120)内面と衝突したり、薄板121同士に挟まれて固定された両端部において摩擦が生じたりして、振動エネルギを吸収することができる。したがって、箔入り二方向コルゲート材100c,孔開き箔入り二方向コルゲート材100dは、振動を吸収することによる吸音効果、つまり遮音効果を得ることができる。
また、コルゲート形状100Xのうち凸状となる凸部100Yに形成された空間130内に配置された中間箔140は、その両端部が、上述の当接部材30による押し曲げ加工によって形成された凸部100Yを構成する薄板121同士に挟まれて固定されているため、適度な張力が作用しており、より確実に振動エネルギを吸収することができる。
また、相互に交差する奥行き方向V、及び幅方向Wに沿ってそれぞれ延びる波形形状によって形成されるコルゲート形状100Xは、それぞれが奥行き方向Vに沿って延びるとともに、幅方向Wに交互に繰り返される隆起部101と谷部とで構成され、隆起部101は、奥行き方向Vに沿って、第1起立部と第2起立部とが谷部から立上って交互に配列されており、谷部は、奥行き方向Vに沿って、平坦部と凹部とが交互に配列されており、第1起立部は、谷部から略逆台形状に立ち上がる一対の第1側壁と、第1側壁の先端が相互に連結されて形成される比較的平坦な頂部とで構成されるとともに、側壁と頂部とが内曲げ状であり、かつ基端部よりも先端部のほうが幅広であり、第2起立部は、平坦部からそれぞれ立ち上がる一対の第2側壁と、第2側壁の先端を相互に連結する凹状の凹部とで構成され、第1起立部及び凹部、並びに第2起立部及び平坦部が、幅方向Wに沿ってそれぞれ断続的に連なるように形成してもよく、二方向コルゲート材100の立体加工性がさらに向上するため、エキマニ401などの取付け対象の形状に応じた形状に二方向コルゲート材100を容易に加工することができる。
詳しくは、コルゲート形状100Xにおける略逆台形状をなして内曲する第一起立部により、コルゲート形状100Xが伸縮方向への変形性をより高めることができる。このため、二方向コルゲート材100の立体加工性をさらに向上させることができ、より取付け対象の形状に応じた形状を容易に形成することができる。
また、箔入り二方向コルゲート材100cにおける中間箔140が、少なくとも片面が緩衝作用のあるふっ素で被覆されたコーティング薄膜122で構成されてもよく、吸音性能をより向上することができる。
詳述すると、中間箔140が空間130内で重合方向に可動するため、二方向コルゲート材100に振動が作用すると、空間130内で可動した中間箔140は空間130を形成する薄板121(薄板基材120)内面と衝突したり、固定された両端部において摩擦が生じたりする際に、ふっ素コーティングによって振動エネルギをより吸収することができ、箔入り二方向コルゲート材100c,孔開き箔入り二方向コルゲート材100dは、その表面振動を減衰することによる振動低減及び吸音効果、つまり遮音効果を向上することができる。
また、孔開き箔入り二方向コルゲート材100dは、図9(c),(d)に示すように、隆起部101や第一凸部102を構成する薄板121(薄板基材120)に貫通孔160が設けられているため、貫通孔160を振動する気体が通過することで、さらなる振動低減及び吸音効果、つまり遮音効果を得ることができる。
また、異サイズ二方向コルゲート材100gのように、コルゲート形状100Xの大きさが異なる領域を有してもよく、大きさが異なるコルゲート形状100Xbによって立体加工性を調整することができる。また、大きさが異なるコルゲート形状100Xaにより、部材の密度を調整することができる。
具体的には、小さなコルゲート形状100Xが密に形成されている場合、部材密度を増大するものの、立体加工性が向上する。これに対し、大きなコルゲート形状100Xが疎に配置されていると部材密度を低減できるものの、立体加工性が低下するおそれがある。したがって、立体加工性と二方向コルゲート材100の重量とのバランスを調整することで、所望の立体加工性を有する二方向コルゲート材100を軽量で構成することができる。
また、このように、コルゲート形状100Xの大きさが異なる領域を有する異サイズ二方向コルゲート材100gは、さまざまな周波数の振動を吸収することができ、振動低減及び吸音効果、つまり遮音効果を向上することができる。
また、コルゲート形状100Xが形成されていない領域を有してもよく、例えば、低い立体加工性でもよい部位にコルゲート形状100Xが形成されていない領域を配置するなどして、さらに部材密度を低下させ、軽量化された二方向コルゲート材100を構成することができる。
なお、上述のコルゲート形状100Xが形成されていない領域とは、奥行き方向V及び幅方向Wの波付けによる波形がともに形成されていない略平坦な領域のみならず、相互に交差する方向にそれぞれ延びる波形によるコルゲート形状100Xが形成されていなければ、奥行き方向V及び幅方向Wのうち一方向の波付けによる波形が形成された領域であってもよい。
また、上述の二方向コルゲート材100が所定の立体形状に形成され、エキマニ401に対して覆うように取り付けられるヒートインシュレータ200は、エキマニ401の形状に応じて二方向コルゲート材100を所望の立体形状に加工し、遮音性や吸音性の高いカバーを構成することができる。
最後に、上述の二方向コルゲート材100についての効果を確認するため実施した効果確認試験について図19とともに説明する。
また、二方向コルゲート材100の効果確認試験として、残響室法による透過御測定を実施した。具体的には、音出力側である残響室と音測定側となる無響室との間に試験体を配置し、残響室から全方向音を出力し、試験体を介した透過音を、無響室に配置した音響インテンシティマイクで集音し、試験体の吸音率を評価した。
なお、凸部100Yに空間130が形成されていない二方向コルゲート材を試験体A、二方向コルゲート材100を試験体B、中間箔140がふっ素コーティングされていない箔入り二方向コルゲート材100cを試験体C、及び箔入り二方向コルゲート材100cを試験体Dとして試験を実施した結果、図19の吸音率比較グラフに示すように、空間130が形成されてない二方向コルゲート材である試験体Aに比べ、凸部100Yに空間130が形成されている試験体B乃至試験体Dはおよそ2000Hzより低い周波数で、試験体Aより吸音率が高くなっていることが確認された。
また、空間130に中間箔140が配置されている試験体C及び試験体Dは、空間130に中間箔140が配置されていない試験体Bに比べて吸音率が高くなっていることが確認された。さらに、中間箔140がふっ素コーティングされた試験体Dは、中間箔140がふっ素コーティングされていない試験体Cに比べてより低い周波数帯で吸音率が高くなっていることが確認された。
このように、当該効果確認試験では、凸部100Yに空間130が形成されることにより、空間130が形成されていない二方向コルゲート材(試験体A)に比べ、低い周波数帯で吸音効果が高く、また空間130に中間箔140を配置すること、さらにまた空間130に中間箔140をふっ素コーティングすることにより、より吸音効果が向上することが確認できた。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明の薄板は薄板121(薄板基材120)に対応し、
同様に、
所定方向は加工方向Lに対応し、
所定の間隔は初期間隔Lxに対応し、
交差方向は直交方向Mに対応し、
一対の第1当接部材は第1当接部材31,32に対応し、
一方の主面は上面に対応し、
他方の主面は下面に対応し、
第2当接部材は第2当接部材33に対応し、
近接方向は下流側Ldに対応し、
厚み方向は高さ方向Hに対応し、
第1当接部材の一方は固定第1当接部材31に対応し、
第1当接部材の他方は移動第1当接部材32に対応し、
重合させた薄板は薄板基材120に対応し、
第1方向は奥行き方向Vに対応し、
波形成形板は波状コルゲート材150に対応し、
第2方向は幅方向Wに対応し、
凹凸成形材は二方向コルゲート材100,スモール二方向コルゲート材100a,ビック二方向コルゲート材100b,箔入り二方向コルゲート材100c,孔開き箔入り二方向コルゲート材100d,第2パターン二方向コルゲート材100e,第3パターン二方向コルゲート材100f,異サイズ二方向コルゲート材100g,断熱膜入り二方向コルゲート材100h及び箔重合二方向コルゲート材100iに対応し、
空間は空間130に対応し、
薄膜は中間箔140または断熱膜170に対応し、
貫通孔は貫通孔160に対応し、
コルゲート形状はコルゲート形状100Xに対応し、
波付け加工装置はコルゲート材製造装置1に対応し、
第1移動手段はスライド機構42に対応し、
第2移動手段は揺動機構44に対応し、
移動側第1当接部材は移動第1当接部材32に対応し、
固定側第1当接部材は固定第1当接部材31に対応し、
被覆材はふっ素に対応し、
被覆薄膜はコーティング薄膜122に対応し、
カバー体はヒートインシュレータ200に対応し、
装着対象部材はエキマニ401に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述の加工方向Lに交差する直交方向Mに沿って当接する一対の第1当接部材31,32は、加工方向Lに直交する直交方向に沿った当接部材、あるいは加工方向Lに対して斜交する斜交方向に沿った当接部材であってもよく、一対の第1当接部材31,32同士が平行に配置されていてもよく、一対の第1当接部材31,32同士が平行でない、非平行状態で配置されていてもよい。
また、上記第2当接部材33は、一対の第1当接部材31,32の両方と同方向、つまり平行に配置されたが、一対の第1当接部材31,32の少なくとも一方と交差する方向、つまり非平行な状態に配置されてもよい。
また、センサなどの検出手段の検出結果に基づいて移動第1当接部材32や第2当接部材33を同期させて移動させる同期制御手段を設け、自動的に同期して移動する構成であってもよい。
上述の説明では、一対の第1当接部材31,32のうち加工方向Lの下流側Ldを固定第1当接部材31とし、移動第1当接部材32が上流側Luから下流側Ldに向かって移動するように構成したが、一対の第1当接部材31,32のうち加工方向Lの上流側Luを固定第1当接部材31とし、移動第1当接部材32が下流側Ldから上流側Luに向かって移動するように構成してもよい。しかしながら、薄板基材120が流れる加工方向Lに沿う下流側Ldに向かって移動第1当接部材32が移動する上述の説明の構成の方がスムーズな流れで波付け加工することができる。
また、固定第1当接部材31と移動第1当接部材32との両方を近接する方向に移動させても、固定第1当接部材31と移動第1当接部材32とをその移動量を調整して、同方向に移動させて固定第1当接部材31と移動第1当接部材32とを近接移動させる構成であってもよい。
異サイズ二方向コルゲート材100gには、大きさの異なるコルゲート形状100X,100Xa,100Xbが形成されているが、大きさだけでなく、第2パターン二方向コルゲート材100eのコルゲート形状100Xeや第3パターン二方向コルゲート材100fのコルゲート形状100Xf、さらには、これらのピッチが異なるコルゲート形状100Xであってもよい。
また、箔入り二方向コルゲート材100cにおける空間130に配置された中間箔14に貫通孔160が形成されていてもよい。
さらには、二方向コルゲート材100は、凸部100Yに空間130が形成されれば、コルゲート材製造装置1によることなく、歯車状に形成された一対構成のギアローラの間に薄板を通過させて波付け加工を施して構成してもよい。
1…コルゲート材製造装置
31,32…第1当接部材
31…固定第1当接部材
32…移動第1当接部材
33…第2当接部材
42…スライド機構
44…揺動機構
100…二方向コルゲート材
100a…スモール二方向コルゲート材
100b…ビック二方向コルゲート材
100c…箔入り二方向コルゲート材
100d…孔開き箔入り二方向コルゲート材
100e…第2パターン二方向コルゲート材
100f…第3パターン二方向コルゲート材
100g…異サイズ二方向コルゲート材
100h…断熱膜入り二方向コルゲート材
100i…箔重合二方向コルゲート材
100X…コルゲート形状
101…隆起部
120,120a…薄板基材
121…薄板
122…コーティング薄膜
130…空間
140…中間箔
150…波状コルゲート材
160…貫通孔
170…断熱膜
200…ヒートインシュレータ
401…エキマニ
H…高さ方向
L…加工方向
Ld…下流側
Lx…初期間隔
M…直交方向
V…奥行き方向
W…幅方向

Claims (22)

  1. 薄板に対して所定方向に波付け加工する波付け加工方法であって、
    所定方向において所定の間隔を隔てて配置されるとともに、前記所定方向に交差する交差方向に沿う一対の第1当接部材を前記薄板の一方の主面に当接させ、
    前記薄板における他方の主面側において、前記所定方向における前記一対の第1当接部材の間に配置されるとともに、前記交差方向に沿う第2当接部材を前記薄板の他方の主面に当接させ、
    前記一対の第1当接部材のうち少なくとも一方を、前記所定方向において近接方向に移動させるとともに、
    前記第2当接部材を、前記一対の第1当接部材の間に向かって前記薄板の厚み方向に移動させる
    波付け加工方法。
  2. 前記一対の第1当接部材の一方を固定するとともに、前記第1当接部材の他方を固定された前記一方に向けて移動させて、前記第1当接部材同士を近接させる
    請求項1に記載の波付け加工方法。
  3. 前記厚み方向の移動に応じて、前記一対の第1当接部材のうち固定された前記一方に近接するように前記所定方向に第2当接部材を移動させる
    請求項1または2に記載の波付け加工方法。
  4. 前記第1当接部材の移動と、前記第2当接部材の移動を同期させる
    請求項1乃至3のうちいずれかに記載の波付け加工方法。
  5. 前記薄板に対して、請求項1乃至4のうちいずれかに記載の波付け加工方法により前記第1方向の波付け加工を施すことで第1方向に沿う波付け形状を有する波形成形板を製造し、
    該波形成形板に対して、請求項1乃至4のうちいずれかに記載の波付け加工方法により、前記第1方向に交差する第2方向の波付け加工を施すことで相互に交差する方向にそれぞれ延びる波形による凹凸形状が形成された凹凸成形材を製造する
    凹凸成形材の製造方法。
  6. 薄膜と、前記薄板とを重合させるとともに、
    前記一対の第1当接部材の近接方向の移動量と、前記第2当接部材の前記厚み方向の移動量を調節して、前記凹凸形状を構成する凸状部分において、重合させた前記薄板との間に空間を形成する
    請求項5に記載の凹凸成形材の製造方法。
  7. 前記薄板を重合させるとともに、
    前記一対の第1当接部材の近接方向の移動量と、前記第2当接部材の前記厚み方向の移動量を調節して、前記凹凸形状を構成する凸状部分において、重合させた前記薄板同士の間に空間を形成する
    請求項5に記載の凹凸成形材の製造方法。
  8. 重合する前記薄板の間に薄膜を配置してから、
    請求項1乃至4のうちいずれかに記載の波付け加工方法による波付け加工を施して、
    前記空間において、両端部が固定され、重合方向に可動する前記薄膜を配置する
    請求項7に記載の凹凸成形材の製造方法。
  9. 前記凹凸形状が、
    相互に交差する第1方向、及び第2方向に沿ってそれぞれ延びる波形形状によって形成されるコルゲート形状であり、
    前記コルゲート形状は、
    それぞれが前記第1方向に沿って延びるとともに、前記第2方向に交互に繰り返される隆起部と谷部とで構成され、
    前記隆起部は、
    前記第1方向に沿って、第1起立部と第2起立部とが前記谷部から立上って交互に配列されており、
    前記谷部は、
    前記第1方向に沿って、平坦部と凹部とが交互に配列されており、
    前記第1起立部は、
    前記谷部から略逆台形状に立ち上がる一対の第1側壁と、該第1側壁の先端が相互に連結されて形成される比較的平坦な頂部とで構成されるとともに、前記側壁と前記頂部とが内曲げ状であり、かつ基端部よりも先端部のほうが幅広であり、
    前記第2起立部は、
    前記平坦部からそれぞれ立ち上がる一対の第2側壁と、該第2側壁の先端を相互に連結する凹状の凹部とで構成され、
    前記第1起立部及び前記凹部、並びに前記第2起立部及び前記平坦部が、前記第2方向に沿ってそれぞれ断続的に連なるように形成する
    請求項5乃至8のうちいずれかに記載の凹凸成形材の製造方法。
  10. 薄板に対して所定方向に波付け加工する波付け加工装置であって、
    前記所定方向において所定の間隔を隔てて配置されるとともに、前記薄板の一方の主面に対して、前記所定方向に交差する交差方向に沿って当接する一対の第1当接部材と、
    前記薄板における他方の主面側において、前記所定方向における前記一対の第1当接部材の間に配置されるとともに、前記薄板の他方の主面に対して前記交差方向に沿って当接する第2当接部材と、
    前記一対の第1当接部材のうち少なくとも一方を、前記所定方向において近接離間可能に移動させる第1移動手段と、
    前記第2当接部材を、前記一対の第1当接部材の間に向かって前記薄板の厚み方向に移動させる第2移動手段とが備えられた
    波付け加工装置。
  11. 前記第1移動手段は、
    前記一対の第1当接部材の一方を固定された固定側第1当接部材とするとともに、他方を前記固定側第1当接部材に向けて移動する移動側第1当接部材とし、前記移動側第1当接部材を前記固定側第1当接部材に向けて移動させて第1当接部材同士を近接させる構成である
    請求項10に記載の波付け加工装置。
  12. 第2移動手段は、
    前記厚み方向の移動に応じて、前記一対の第1当接部材のうち固定された前記一方に近接するように前記所定方向に第2当接部材を移動させる構成である
    請求項10または11に記載の波付け加工装置。
  13. 前記第1移動手段による前記第1当接部材の移動及び前記第2移動手段による前記第2当接部材の移動を同期させる同期制御手段が備えられた
    請求項10乃至12のうちいずれかに記載の波付け加工装置。
  14. 重合する薄膜及び薄板に、相互に交差する方向にそれぞれ延びる波形による凹凸形状が形成され、
    前記凹凸形状を構成する凸状部分において、前記薄板同士の間に空間が形成された
    凹凸成形材。
  15. 少なくとも2枚の重合する薄板に、相互に交差する方向にそれぞれ延びる波形による凹凸形状が形成された凹凸成形材であって、
    前記凹凸形状を構成する凸状部分において、前記薄板同士の間に空間が形成された
    凹凸成形材。
  16. 前記空間において、両端部が固定され、重合方向に可動する薄膜が配置された
    請求項15に記載の凹凸成形材。
  17. 前記薄膜が、少なくとも片面が緩衝作用のある被覆材で被覆された被覆薄膜で構成された
    請求項14または16に記載の凹凸成形材。
  18. 前記薄板に、貫通孔が設けられた
    請求項14乃至17のうちいずれかに記載の凹凸成形材。
  19. 凹凸形状の大きさが異なる領域を有する
    請求項14乃至18のうちいずれかに記載の凹凸成形材。
  20. 凹凸形状が形成されていない領域を有する
    請求項14乃至19のうちいずれかに記載の凹凸成形材。
  21. 前記凹凸形状が、
    相互に交差する第1方向、及び第2方向に沿ってそれぞれ延びる波形形状によって形成されるコルゲート形状であり、
    前記コルゲート形状は、
    それぞれが前記第1方向に沿って延びるとともに、前記第2方向に交互に繰り返される隆起部と谷部とで構成され、
    前記隆起部は、
    前記第1方向に沿って、第1起立部と第2起立部とが前記谷部から立上って交互に配列されており、
    前記谷部は、
    前記第1方向に沿って、平坦部と凹部とが交互に配列されており、
    前記第1起立部は、
    前記谷部から略逆台形状に立ち上がる一対の第1側壁と、該第1側壁の先端が相互に連結されて形成される比較的平坦な頂部とで構成されるとともに、前記側壁と前記頂部とが内曲げ状であり、かつ基端部よりも先端部のほうが幅広であり、
    前記第2起立部は、
    前記平坦部からそれぞれ立ち上がる一対の第2側壁と、該第2側壁の先端を相互に連結する凹状の凹部とで構成され、
    前記第1起立部及び前記凹部、並びに前記第2起立部及び前記平坦部が、前記第2方向に沿ってそれぞれ断続的に連なるように形成されている
    請求項14乃至20のうちいずれかに記載の凹凸成形材。
  22. 請求項14乃至21のうちいずれかに記載の凹凸成形材が所定の立体形状に形成され、
    装着対象部材に対して覆うように取り付けられる
    カバー体。
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