JP2018001176A - 超音波接合装置及び熱流センサ固定構造体 - Google Patents

超音波接合装置及び熱流センサ固定構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】接合対象部位から発生される熱流を熱流センサでモニタすることにより接合対象部位の高精度な温度モニタを可能にした超音波接合装置及び熱流センサ固定構造体を提供する。【解決手段】接合対象部位31を含むワーク30をアンビル40上に載置し、ワーク30の接合対象部位31に加重を与えるとともに超音波ホーン23から超音波振動を印加し、接合対象部位を接合する超音波接合装置100であり、アンビル40内のワーク30の接合対象部位31に近接する箇所に、板薄の第1の高熱伝導率材料体51と板厚の第2の高熱伝導率材料体52とで熱流センサ53を挟んで固定した熱流センサ固定構造体50を埋設し、接合対象部位31の接合に際して接合対象部位31から発生する熱流を熱流センサ53によりモニタする。【選択図】図1

Description

本発明は、超音波接合装置及び熱流センサ固定構造体に関し、詳しくは、超音波接合装置による接合対象部位の接合に際して接合対象部位から発生される熱流を熱流センサでモニタするようにした超音波接合装置及び熱流センサ固定構造体に関する。
超音波接合装置は、接合対象部位に超音波振動と加重を与えることにより接合対象部位の接合を行うものである。
従来、超音波接合装置による接合対象部位の接合の良否を判定するために、接合対象部位の温度をモニタする超音波接合装置としては特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示された超音波接合装置は、超音波接合された電極タブの温度分布を測定するサーモカメラと、温度分布が測定される電極タブの未接合領域と超音波接合領域との温度差を利用して、当該電極タブの超音波接合領域を算出する算出部と、を有し、超音波接合された電極タブの温度分布から当該電極タブの超音波接合領域を算出して電極タブの接合状態を検査するように構成されている。
また、特許文献1には、サーモカメラに代えて熱電対からなる温度センサを用いて電極タブの一箇所の温度を測定することにより、電極タブの温度分布を離散的に測定して、簡易的に超音波接合の良否を判断することもできるという記載がある。
しかし、サーモカメラによる接合対象部位の温度モニタは、コンピュータによる温度解析が必要となるので装置が高価、かつ複雑になるという問題があり、また、熱電対を用いた場合は、その配設箇所の選定が難しく、また、熱電対によっては微小な温度変化を捉えることができないので、高精度な温度モニタはできないという問題があった。
特開2008−145252号公報
そこで、本発明は、接合対象部位から発生される熱流を熱流センサでモニタすることにより接合対象部位の高精度な温度モニタを可能にした超音波接合装置及び熱流センサ固定構造体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、接合対象部位を含むワークをアンビル上に載置し、前記接合対象部位に加重を与えるとともに超音波ホーンから超音波振動を印加し、前記接合対象部位を接合する超音波接合装置であって、前記アンビルの前記接合対象部位に近接する箇所に、板薄の第1の高熱伝導率材料体と板厚の第2の高熱伝導率材料体とで熱流センサを挟んで固定した熱流センサ固定構造体を埋設し、前記接合対象部位の接合に際して前記熱流センサにより前記接合対象部位からの熱流をモニタしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記超音波ホーンは、前記接合対象部位に対して垂直な縦方向の超音波振動を印加することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記超音波ホーンは、前記接合対象部位に対して平行な横方向の超音波振動を印加することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項の発明において、前記熱流センサ固定構造体は、前記接合対象部位の直下の位置に前記熱流センサを固定することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項の発明において、前記熱流センサ固定構造体は、前記接合対象部位の直下から偏奇した位置に前記熱流センサを固定することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項の発明において、前記熱流センサの検知温度が第1の温度まで上昇すると、一定時間その温度を維持した後前記超音波ホーンからの超音波振動の印加を停止し、一定の冷却期間を経過後前記接合対象部位に対する加重を解除する制御手段、を更に具備することを特徴とする。
請求項7の発明は、接合対象部位を含むワークをアンビル上に載置し、前記ワークの接合対象部位に加重を与えるとともに超音波ホーンから超音波振動を印加し、前記接合対象部位を接合する超音波接合装置の前記アンビルに埋め込まれ、前記接合対象部位の接合に際して前記接合対象部位からの熱流をモニタする熱流センサ固定構造体であって、前記アンビル内の前記接合対象部位に近接する箇所に配設され、周縁に第1の段差部を有する板薄の第1の高熱伝導率材料体と、熱流センサと、前記熱流センサを前記第1の高熱伝導率材料体の第1の段差部を除く部位との間に挟み、前記第1の段差より周縁に延びる第2の段差部を有する板厚の第2の高熱伝導率材料体と、前記第2の高熱伝導率材料体の前記第2の段差部上で前記第1の高熱伝導率材料体の周縁に設けられた断熱材料体と、を具備し、前記熱流センサを前記第1の高熱伝導率材料体と前記第2の高熱伝導率材料体との間に固定したことを特徴とする。
本発明によれば、接合対象部位を含むワークをアンビル上に載置し、前記接合対象部位に加重を与えるとともに超音波ホーンから超音波振動を印加し、前記接合対象部位を接合する超音波接合装置であって、前記アンビルの前記接合対象部位に近接する箇所に、板薄の第1の高熱伝導率材料体と板厚の第2の高熱伝導率材料体とで熱流センサを挟んで固定した熱流センサ固定構造体を埋設し、前記接合対象部位の接合に際して前記熱流センサにより前記接合対象部位からの熱流をモニタするように構成したので、簡単な構成により接合対象部位の高精度な温度モニタが可能になるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る超音波接合装置の実施例1の概略を示す図である。 図2は、図1に示した超音波接合装置で用いる熱流センサ固定構造体の詳細を示す断面図及び上面図である。 図3は、図1に示した超音波接合装置で用いる熱流センサ固定構造体の他の例を示す上面図である。 図4は、図1に示した超音波接合装置による接合加工例を説明する図である。 図5は、図4に示した接合加工例における熱流センサの出力の一例を示すグラフである。 図6は、図4及び図5に示した接合加工例における超音波接合装置の制御例を示すフローチャートである。 図7は、本発明に係る超音波接合装置の実施例2の概略を示す図である。
以下、本発明を実施するための実施例について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る超音波接合装置の実施例1の概略を示す図であり、図2は、図1に示した超音波接合装置で用いる熱流センサ固定構造体の詳細を示す断面図及び上面図である。
図1及び図2において、本発明に係る実施例1の超音波接合装置100は、図1に示すように、接合対象部位31を含むワーク30を台座60に取り付けられたアンビル40上に載置し、ワーク30の接合対象部位31に対して、加圧装置10により加重を与えるとともに、超音波振動子21から発振された超音波振動を超音波ホーン(以下、単にホーンという)23から印加し、ワーク30の接合対象部位31、すなわち、ワークAとワークBとが接する面でワーク30を接合するものである。
ここで、加圧装置10は、コーン22を介してワーク30の接合対象部位31に対して加重を与える。
また、超音波振動子21は、電源が加えられた超音波発振機20により発振制御され、この超音波振動子21から発振された超音波振動は、コーン22、ホーン23を介してワーク30の接合対象部位31に印加される。ここで、接合対象部位31に対して印加される超音波振動は、図1に矢印Zで示すように、接合対象部位31に対して垂直な縦方向の振動である。
さて、実施例1の超音波接合装置100においては、ワーク30の接合対象部位31の接合に際して該接合対象部位31から発生する熱流が、アンビル40に埋設された図2に詳細を示す熱流センサ固定構造体50により固定された熱流センサ53によりモニタされる。
熱流センサ53は、熱エネルギの流量と方向を検知するセンサで、従来、製品開発や評価に広く使用されている熱電対に比較して温度変化に対する感度が大幅に向上し、また、放熱、吸熱の方向である熱の流れを検知することが可能になるものである。
この熱流センサ53としては、単位時間当たり、単位面積を通過する熱エネルギに対応する電圧信号を出力し、その電圧信号の極性が熱エネルギの通過する方向に対応する周知の半導体式熱流センサ、例えば、ビスマス−テルル系熱流センサを用いることができる。
本実施例において、上記熱流センサ53は、図2に示す熱流センサ固定構造体50により固定され、アンビル40内のワーク30の接合対象部位31に近接する箇所に埋設される。
熱流センサ固定構造体50は、図2(A)に示すように、板薄の第1の高熱伝導率材料体51と板厚の第2の高熱伝導率材料体52との間に熱流センサ53を挟んで固定した構造を有する。
この熱流センサ固定構造体50は、アンビル40内のワーク30の接合対象部位31に近接する箇所に配設され、周縁に第1の段差部51aを有する板薄の第1の高熱伝導率材料体51と、熱流センサ53と、熱流センサ53を第1の高熱伝導率材料体51の第1の段差部51aを除く部位との間に挟み、第1の段差51aより周縁に延びる第2の段差部52aを有する板厚の第2の高熱伝導率材料体52と、第2の高熱伝導率材料体52の第2の段差部52a上で、第1の高熱伝導率材料体51の周縁に設けられた断熱材料体54と、を具備し、断熱材料体54を第2の高熱伝導率材料体52の第2の段差部52aに螺子55で螺子止めすることにより熱流センサ53を第1の高熱伝導率材料体51と第2の高熱伝導率材料体52との間に固定した構造を有する。
ここで、断熱材料体54と熱流センサ53との間及び断熱材料体54と第1の高熱伝導率材料体51の第1の段差部51aの直立面との間には、図2(A)に示すように、空隙が設けられている。この空隙は、断熱材料体54への熱拡散を少しでも小さくするために設けられたものである。
なお、第1の高熱伝導率材料体51及び第2の高熱伝導率材料体52は、銅、アルミニウム、グラファイト等の高熱伝導率材料体を用いて形成することができ、断熱材料体54は樹脂系の断熱材料を用いて形成することができる。
また、螺子55は、図2(B)に示すように、この熱流センサ固定構造体50の4隅に設けられ、この4隅に設けられた4本の螺子55により熱流センサ53を断熱材料体54を介して第1の高熱伝導率材料体51と第2の高熱伝導率材料体52との間に挟んで固定する。なお、端子53aは、熱流センサ53から出力される電圧信号を取り出すためのものである。
このような構成によると、熱流センサ53は、板薄の第1の高熱伝導率材料体51と板厚の第2の高熱伝導率材料体52との間に挟まれて固定され、第1の高熱伝導率材料体51と第2の高熱伝導率材料体52との間は、断熱材料体54により断熱されているので、
熱流センサ53の外部からの加圧による損傷を防ぐことができ、また、第1の高熱伝導率材料体51側からの熱流を高精度で検知することができる。
上記構成からなる熱流センサ固定構造体50は、熱流センサ53の表裏での温度差を大きくして、熱流センサ53により検出される熱流量Q(W/m2)の検出値を大きくする。
すなわち、上記熱流センサ固定構造体50の第1の高熱伝導率材料体51は、体積が小さく、厚さも小さいので、接合対象部位31で発生した熱を周囲に拡散することなく、熱流センサ53の表面に効率よく集熱することができる。また、第2の高熱伝導率材料体52は、体積が大きく、厚さも大きいので、熱流センサ53を通過した熱量を直ちに周囲に放熱拡散させ、熱流センサ53の裏面側の温度上昇を防ぐように作用する。
これによって、熱流センサ53による検出値を大きくすることができるので、例えば、樹脂板上に金属板をかしめ接合加工する場合のように、接合対象部位31から樹脂板側に通過する熱流が小さくなる場合でも、熱流センサ固定構造体50によって固定された熱流センサ53によって、接合対象部位31からの熱流を高精度で検知することが可能になる。
図3は、図1に示した超音波接合装置で用いる熱流センサ固定構造体50の他の例を示す上面図である。
図2に示す熱流センサ固定構造体50は、ワーク30の接合対象部位31の直下の位置に熱流センサ53を固定するように構成したが、図3に示す熱流センサ固定構造体50においては、熱流センサ53をワーク30の接合対象部位31の直下から所定距離偏奇した位置に固定するように構成される。
このような構成によると、熱流センサ53の外圧による損傷の虞を更に小さくすることができる。
図4は、図1に示した超音波接合装置100による接合加工例を説明する図であり、図5は、図4に示した接合加工例における熱流センサ53の出力の一例を示すグラフである。
この加工例においては、図1に示した超音波接合装置100による接合加工が、図4に示すようなかしめ接合加工の場合を示している。
図4(A)に示すように、この接合加工例で使用されるワーク30は、ワークAに穿設された孔からワークBに植設されたボス30aの先端が突出しており、このボス30aの先端に図1に示したホーン23の下端に配設されるヘッド部23aが当接してかしめ接合加工が行われる。ここで、ヘッド部23aの下面には、半球面状の凹部が形成されている。
この超音波接合装置100によるかしめ接合加工においては、ボス30aの先端に、ヘッド部23aを介して超音波振動子21からの超音波振動がホーン23から印加され、これによりボス30aが溶融して、図3(B)に示すように、ワークAがワークBにかしめ接合加工される。
図5に、上記かしめ接合加工が超音波接合装置100により最適に行われた場合の熱流センサ53から得られる出力電圧波形の一例を示す。
図5に示す電圧波形においては、マイナスの電圧(mV)が、熱流センサ固定構造体50の板薄の第1の高熱伝導率材料体51側からの熱流を示しており、その値はその熱流の温度に対応している。
すなわち、上記かしめ接合加工において、熱流センサ53による検知温度は、超音波振動の印加が開始される時点t1からt2まで順次増加する。そして、時点t2からt3まで熱流センサ53による検知温度は略一定の温度を保持され、時点t3で超音波振動の印加を停止する。その後熱流センサ53による検知温度は、時点t3からt4までの冷却期間の間順次低くなり、時点t4でヘッド部23aが上昇制御される。
図6は、図5に示したかしめ接合加工が最適に行われた場合のグラフに基づく超音波接合装置100の制御例を示すフローチャートである。
この制御例において、まず、加圧装置10によりワーク30が加重された状態で、超音波振動子21が超音波振動を開始する。この超音波振動子21からの超音波振動はヘッド部23aを介してボス30aに印加される(ステップ601)。これにより、ボス30aの熱溶融による変形が開始される。
この状態で、熱流センサ固定構造体50により固定された熱流センサ53の出力をモニタしながら、熱流センサ53の出力が第1の値、すなわち、図5のグラフの例においては、時点t2に対応する温度(−200mV)に達したかを調べる(ステップ602)。ここで、熱流センサ53の出力が第1の値に達していないと(ステップ602でNO)、ステップ602に戻り、熱流センサ53の出力が第1の値に達するのを待つ。
ステップ602で、熱流センサ53の出力が第1の値に達したと判断されると(ステップ602でYES)、熱流センサ53の出力が第1の値を維持するように、超音波振動子21の発振出力を制御して超音波振動を継続する(ステップ603)。
次に、熱流センサ53の出力が第1の値に達し、超音波振動を継続してから一定時間、図5のグラフの例においては、時点t2からt3にいたる時間が経過したかを調べる(ステップ604)。ここで、一定時間経過していないと判断されると(ステップ604でNO)、ステップ604に戻り、一定時間の経過を待つ。
ステップ604で熱流センサ53の出力が第1の値に達してから一定時間経過したと判断されると(ステップ604でYES)、超音波振動子21の超音波振動を停止し、ワーク30の冷却期間に入る。この冷却期間においては、加圧装置10による加圧が継続される。
この冷却期間において、熱流センサ53の出力が第2の値、すなわち、図5のグラフの例においては、−170mVに対応する温度まで戻ったかを調べ(ステップ606)、熱流センサ53の出力が第2の値に戻っていないと(ステップ606でNO)、ステップ606に戻り、熱流センサ53の出力が第2の値に戻るのを待つ。
そして、ステップ606で、熱流センサ53の出力が第2の値に戻ったと判断されると(ステップ606でYES)、ヘッド部23aを上昇制御し(ステップ607)、このかしめ接合加工を終了する。
上記構成によると、上記超音波接合装置100によるかしめ接合加工において、超音波振動子21の振動停止タイミング、ヘッド部23aの上昇タイミングを、熱流センサ53の出力の監視のみで最適、かつ最小の時間で制御することが可能になり、これにより、超音波接合装置100によるかしめ接合加工を最適、かつ最短時間で行うことができる。
なお、上記図3乃至図5の説明においては、かしめ接合加工を例にして説明したが、リベット接合加工、樹脂に設けたリブを溶融変形させて接合する溶着加工等においても同様に実現できる。
実施例1においては、ワーク30の接合箇所に対して超音波振動子21から垂直な縦方向の超音波振動を印加する超音波接合装置100について示したが、本発明はワーク30の接合箇所に対して水平な横方向の超音波振動を印加して接合する超音波接合装置にも同様に適用することができる。
図7は、本発明に係る超音波接合装置の実施例2の概略を示す図である。なお、図7において、図1に示した超音波接合装置100と同一の機能を有する部分には説明の便宜上同一の符号付してその詳細説明は省略する。
図7において、本発明に係る実施例2の超音波接合装置200は、図7に示すように、接合対象部位31を含むワーク30を、台座60に取り付けられたアンビル40上に載置し、ワーク30の接合対象部位31に対して加圧装置10により加重を与えるとともに超音波振動子21からの超音波振動をホーン23を介して印加し、ワーク30の接合対象部位31、すなわち、ワークAとワークBとが接する面でワーク30を接合するものである。
ここで、加圧装置10は、ワーク30の接合対象部位31、すなわち、ワークAとワークBとが接する面に対してコーン22を介して加重を与える。
また、超音波振動子21から発振された超音波振動は、コーン22、ホーン23を介してワーク30の接合対象部位31に印加される。ここでの、接合対象部位31に印加される超音波振動は、図7に矢印Xで示すように、接合対象部位31に対して平行な横方向の振動となる。
その他の構成は、図1及び図2に示したものと同様である。
すなわち、実施例2の超音波発振装置200においても、ワーク30の接合対象部位31の接合に際して接合対象部位31から発生する熱流は、アンビル40に埋設された図2に詳細を示したと同様の熱流センサ固定構造体50により固定された熱流センサ53によりモニタされる。
なお、上記実施例2においても、熱流センサ固定構造体50は、図3に示したように、ワーク30の接合対象部位31の直下から所定距離偏奇した位置に熱流センサ53を固定するように構成してもよい。
この横方向の超音波振動を利用した超音波接合装置200は、例えば、プラスチック溶着接合、特に、薄いプラスチックシートやフィルムの溶着接合、金属接合等に用いることができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内であれば、当業者の通常の創作能力によって多くの変形が可能である。
10…加圧装置
20…超音波発振機
21…超音波振動子
22…コーン
23…ホーン
23a…ヘッド部
30…ワーク
40…アンビル
50…熱流センサ固定構造体
51…第1の高熱伝導率材料体
52…第2の高熱伝導率材料体
53…断熱材料体
60…台座
100…超音波接合装置
200…超音波接合装置

Claims (7)

  1. 接合対象部位を含むワークをアンビル上に載置し、前記接合対象部位に加重を与えるとともに超音波ホーンから超音波振動を印加し、前記接合対象部位を接合する超音波接合装置であって、
    前記アンビルの前記接合対象部位に近接する箇所に、板薄の第1の高熱伝導率材料体と板厚の第2の高熱伝導率材料体とで熱流センサを挟んで固定した熱流センサ固定構造体を埋設し、前記接合対象部位の接合に際して前記熱流センサにより前記接合対象部位からの熱流をモニタしたことを特徴とする超音波接合装置。
  2. 前記超音波ホーンは、
    前記接合対象部位に対して垂直な縦方向の超音波振動を印加することを特徴とする請求項1に記載の超音波接合装置。
  3. 前記超音波ホーンは、
    前記接合対象部位に対して平行な横方向の超音波振動を印加することを特徴とする請求項1に記載の超音波接合装置。
  4. 前記熱流センサ固定構造体は、
    前記接合対象部位の直下の位置に前記熱流センサを固定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の超音波接合装置。
  5. 前記熱流センサ固定構造体は、
    前記接合対象部位の直下から偏奇した位置に前記熱流センサを固定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の超音波接合装置。
  6. 前記熱流センサの検知温度が第1の温度まで上昇すると、一定時間その温度を維持した後前記超音波ホーンからの超音波振動の印加を停止し、一定の冷却期間を経過後前記接合対象部位に対する加重を解除する制御手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の超音波接合装置。
  7. 接合対象部位を含むワークをアンビル上に載置し、前記ワークの接合対象部位に加重を与えるとともに超音波ホーンから超音波振動を印加し、前記接合対象部位を接合する超音波接合装置の前記アンビルに埋め込まれ、前記接合対象部位の接合に際して前記接合対象部位からの熱流をモニタする熱流センサ固定構造体であって、
    前記アンビル内の前記接合対象部位に近接する箇所に配設され、周縁に第1の段差部を有する板薄の第1の高熱伝導率材料体と、
    熱流センサと、
    前記熱流センサを前記第1の高熱伝導率材料体の第1の段差部を除く部位との間に挟み、前記第1の段差より周縁に延びる第2の段差部を有する板厚の第2の高熱伝導率材料体と、
    前記第2の高熱伝導率材料体の前記第2の段差部上で前記第1の高熱伝導率材料体の周縁に設けられた断熱材料体と、
    を具備し、前記熱流センサを前記第1の高熱伝導率材料体と前記第2の高熱伝導率材料体との間に固定したことを特徴とする熱流センサ固定構造体。
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CN111250859A (zh) * 2020-02-26 2020-06-09 机械科学研究总院江苏分院有限公司 一种具有双向定位金属超声焊接装置

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