JP2017045412A - 熱感知器、及び熱感知器の制御方法 - Google Patents

熱感知器、及び熱感知器の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱感知器の外形に依存することなく、感熱部が監視領域での気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することの可能な熱感知器、及び熱感知器の制御方法を提供する。
【解決手段】回路基板19を収容するケース14を構成する底部28のうち、ケース14内に位置する一面28aの上方に配置され、ケース14の外側を流れる気流の熱を感知するとともに、発熱可能な感熱部17と、感熱部17と電気的に接続され、感熱部17が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、感熱部17を発熱させる制御部23と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱を感知する熱感知器、及び熱感知器の制御方法に関する。
従来、火災による周囲温度の上昇をとらえ、火災を感知する熱感知器が用いられている。
従来の熱感知器としては、ケースの開放された底を気密するように配置されたラミネート外材(ケースの外側を流れる気流の熱を受熱する受熱部として機能する部材)上に、ケースの外側を流れる気流の熱を感知する感熱部を配置させたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−215985号公報
しかしながら、特許文献1に開示された熱感知器では、ラミネート外材の受熱面(ケースの外側を流れる気流が当たる面)が平坦な面であるため、気流の熱で受熱面が温まりにくく、感熱部により、ケースの外側を流れる気流の熱を精度良く感知することが困難であった。
このため、感熱部が監視領域での気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間が長くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、熱感知器の外形に依存することなく、感熱部が監視領域での気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することの可能な熱感知器、及び熱感知器の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一観点によれば、回路基板を収容するケースを構成する底部のうち、前記ケース内に位置する一面の上方に配置され、前記ケースの外側を流れる気流の熱を感知するとともに、発熱可能な感熱部と、前記感熱部と電気的に接続され、前記感熱部が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、前記感熱部を発熱させる制御部と、を有することを特徴とする熱感知器が提供される。
本発明の一観点によれば、感熱部が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、感熱部を発熱させる制御部を有することで、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた時点から、感熱部が感知する温度が発報温度に到達するまでの時間を従来よりも短縮することが可能となる。
これにより、熱感知器の外形(例えば、受熱部の形状)に依存することなく、感熱部が気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することができる。
また、前記制御部は、前記感熱部を発熱させる発熱期間と、前記感熱部の発熱を停止する発熱停止期間と、が交互となるように、前記感熱部を制御してもよい。
このように、感熱部を発熱させる発熱期間と、感熱部の発熱を停止する発熱停止期間と、が交互となるように、感熱部を制御可能な制御部を有することで、感熱部の発熱に使用する電力を少なくすることができる。
また、発熱期間と発熱停止期間とを交互に行うことで、感熱部の温度が高くなりすぎることを抑制可能となるため、感熱部により正確な温度を感知することができる。
また、前記制御部は、発報するか否かを判定する際に使用する閾値である発報温度に基づいて、前記発報をするか否かの判定を行い、さらに、前記制御部は、少なくとも前記発報温度の近傍の温度に到達するまで、前記感熱部を発熱させてもよい。
このように、少なくとも発報温度の近傍の温度に到達するまで、感熱部を発熱させるように制御する制御部を有することで、発報温度よりもかなり低い温度まで感熱部を発熱させて、その後、感熱部の発熱を終了させた場合と比較して、感熱部が気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することができる。
上記課題を解決するため、本発明の他の観点によれば、回路基板を収容するケースを構成する底部のうち、前記ケース内に位置する一面に配置され、前記ケースの外側を流れる気流の熱を感知する感熱部と、前記感熱部を加熱する加熱部と、前記感熱部及び前記加熱部と電気的に接続され、前記感熱部が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、前記加熱部を制御することで、前記感熱部を加熱する制御部と、を有することを特徴とする熱感知器が提供される。
本発明の他の観点によれば、感熱部及び加熱部と電気的に接続され、感熱部が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、加熱部を制御して感熱部を加熱する制御部を有することで、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた時点から、感熱部が感知する温度が発報温度に到達するまでの時間を従来よりも短縮することが可能となる。
これにより、熱感知器の外形(例えば、受熱部の形状)に依存することなく、感熱部が気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することができる。
また、前記制御部は、前記感熱部を加熱する加熱期間と、前記感熱部の加熱を停止する加熱停止期間と、が交互となるように、前記加熱部を制御してもよい。
このように、感熱部を加熱する加熱期間と、感熱部の加熱を停止する加熱停止期間と、が交互となるように、加熱部を制御可能な制御部を有することで、感熱部の加熱に使用する電力を少なくすることができる。
また、加熱期間と加熱停止期間とを交互に行うことで、感熱部の温度が高くなりすぎることを抑制可能となるため、感熱部により正確な温度を感知することができる。
また、前記制御部は、発報するか否かを判定する際に使用する閾値である発報温度に基づいて、前記発報をするか否かの判定を行い、さらに、前記制御部は、少なくとも前記発報温度の近傍の温度に到達するまで、前記感熱部を加熱してもよい。
このように、少なくとも発報温度の近傍の温度に到達するまで、感熱部を加熱可能な制御部を有することで、発報温度よりもかなり低い温度まで感熱部を発熱させて、その後、感熱部の加熱を終了させた場合と比較して、感熱部が気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することができる。
また、前記ケースの外側を流れる気流と接触する前記ケースの前記底部の他面は、平面であってもよい。
このように、気流の熱を受熱する受熱面として機能するケースの底部の他面が、気流の熱を受熱しにくい平面の場合でも、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、加熱部を用いて感熱部を加熱することが可能となるので、感熱部が気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することができる。
上記課題を解決するため、本発明のその他の観点によれば、回路基板を収容するケースを構成する底部のうち、前記ケース内に位置する一面の上方に配置され、発熱可能な感熱部により、前記ケースの外側を流れる気流の熱を感知する熱感知工程と、前記感熱部が感知する前記気流の温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、前記感熱部を発熱させる発熱工程と、を有することを特徴とする熱感知器の制御方法が提供される。
本発明のその他の観点によれば、感熱部が感知する気流の温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、感熱部を発熱させることで、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた時点から、感熱部が感知する温度が発報温度に到達するまでの時間を従来よりも短縮することが可能となる。
これにより、熱感知器の外形(例えば、受熱部の形状)に依存することなく、感熱部が気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することができる。
また、前記発熱工程では、前記感熱部を発熱させる発熱期間と、前記感熱部の発熱を停止する発熱停止期間と、を交互で行ってもよい。
このように、感熱部を発熱させる発熱期間と、感熱部の発熱を停止する発熱停止期間と、を交互で行うことにより、感熱部の発熱に使用する電力を少なくすることができる。
また、発熱期間と発熱停止期間とを交互に行うことで、感熱部の温度が高くなりすぎることを抑制可能となるため、感熱部により正確な温度を感知することができる。
また、前記発熱工程では、少なくとも前記発報温度の近傍の温度に到達するまで、前記感熱部を発熱させてもよい。
このように、少なくとも発報温度の近傍の温度に到達するまで、感熱部を発熱させることで、発報温度よりもかなり低い温度まで感熱部を発熱させて、その後、感熱部の発熱を終了させた場合と比較して、感熱部が気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することができる。
また、前記発熱工程では、前記単位時間当たりの温度上昇値が前記所定の値を超えて、前記感熱部の発熱を開始させた時点の温度から前記発報温度に向かうにつれて、前記発熱期間の長さを短くしてもよい。
このように、感熱部の発熱を開始させた時点の温度から発報温度に向かうにつれて、発熱期間の長さを短くすることで、感熱部が感知する温度が発報温度に近い段階において、無駄に大きな電力を感熱部に供給して感熱部を発熱させることを抑制可能となるので、感熱部の発熱に使用する電力を低減することができる。
上記課題を解決するため、本発明の他の観点によれば、回路基板を収容するケースを構成する底部のうち、前記ケース内に位置する一面に配置された感熱部により、前記ケースの外側を流れる気流の熱を感知する熱感知工程と、前記感熱部が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、加熱部を用いて、前記感熱部を加熱する加熱工程と、を有することを特徴とする熱感知器の制御方法が提供される。
本発明の他の観点によれば、感熱部が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、加熱部を用いて、感熱部を加熱することで、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた時点から、感熱部が感知する温度が発報温度に到達するまでの時間を従来よりも短縮することが可能となる。
これにより、熱感知器の外形(例えば、受熱部の形状)に依存することなく、感熱部が気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することができる。
また、前記加熱工程では、前記感熱部を加熱する加熱期間と、前記感熱部の加熱を停止する加熱停止期間と、を交互で行ってもよい。
このように、感熱部を加熱する加熱期間と、感熱部の加熱を停止する加熱停止期間と、を交互で行うことにより、感熱部の加熱に使用する電力を少なくすることができる。
また、加熱期間と加熱停止期間とを交互に行うことで、感熱部の温度が高くなりすぎることを抑制可能となるため、感熱部により正確な温度を感知することができる。
また、前記加熱工程では、少なくとも前記発報温度の近傍の温度に到達するまで、前記感熱部を加熱してもよい。
このように、少なくとも発報温度の近傍の温度に到達するまで、感熱部を加熱することで、発報温度よりも低い温度まで感熱部を発熱させて、その後、感熱部の発熱を終了させた場合と比較して、感熱部が気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することができる。
また、前記加熱工程では、前記単位時間当たりの温度上昇値が前記所定の値を超えて、前記感熱部の発熱を開始させた時点の温度から前記発報温度に向かうにつれて、前記加熱期間の長さを短くしてもよい。
このように、感熱部の発熱を開始させた時点の温度から発報温度に向かうにつれて、加熱期間の長さを短くすることで、感熱部が感知する温度が発報温度に近い段階において、無駄に大きな電力を加熱部に供給して感熱部を加熱することを抑制可能となるので、加熱部で使用する電力を低減することができる。
本発明によれば、熱感知器の外形に依存することなく、感熱部が監視領域での気流の温度上昇を検知してから熱感知器が発報するまでの時間を短縮することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る熱感知器の断面図である。 第1の実施の形態に係る熱感知器の制御方法を説明するためのフローチャートである。 第1の実施の形態に係る熱感知器の制御方法を行った際の発熱期間、発熱停止期間、及び感熱部が感知する温度の変化、並びに従来の熱感知器の感熱部が感知する温度の変化を模式的に示す図(グラフ)である。 発熱停止期間後に発熱期間を開始するときの条件の一例を説明するための図(グラフ)である。 本発明の第2の実施の形態に係る熱感知器の断面図である。 第2の実施の形態に係る熱感知器の制御方法を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施の形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の熱感知器の寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る熱感知器の断面図である。図1では、説明の便宜上、第1の実施の形態の熱感知器10の構成要素ではないリード線11,12を図示する。
また、実際の回路基板19には、複数の電子部品が実装されているが、図1では、説明に必要な電子部品である制御部23のみ図示する。
図1を参照するに、第1の実施の形態の熱感知器10は、ケース14、回路基板支持部材16と、感熱部17と、回路基板19と、導線21と、電子部品である制御部23と、封止層24と、を有する。
ケース14は、側壁部27と、底部28と、を有する。側壁部27は、内側に回路基板支持部材16を収容可能な円環状の部材である。側壁部27は、その上端及び下端が開放端とされている。
側壁部27は、回路基板支持部材16を固定するための部材である。収側壁部27は、回路基板支持部材16の側方を覆っている。これにより、収側壁部27は、回路基板支持部材16の側方を保護する機能を有する。
底部28は、板状とされた部材である。底部28は、感熱部17が配置される平面である一面28aと、一面28aの反対側に配置された平面である他面28bと、を有する。
底部28は、他面28bが外側となるように(言い換えれば、他面28bがケース14の外側を流れる気流の熱の受熱面となるように)、回路基板支持部材16を介して、側壁部27の下端に固定されている。これにより、側壁部27の下端は、底部28により塞がれている。
底板部28の材料としては、例えば、ポリカーボネートフィルムや絶縁層を設けたアルミニウム板等を用いることができる。また、底板部28の厚さは、例えば、30μm〜1000μmの範囲内で適宜設定することができる。
上記構成とされたケース14は、回路基板支持部材16の他に、感熱部17、回路基板19、制御部23、封止層24、及び導線21を収容している。
回路基板支持部材16は、側壁部27内に収容されており、側壁部27の下端、及び側壁部27の上端または側壁部27の中部に固定されている。回路基板支持部材16は、円環状部の部材であり、上端及び下端が開放端とされている。
回路基板支持部材16は、基板載置面16aと、基板位置規制部16Aと、切欠き部16Bと、を有する。
基板載置面16aは、リング状とされた面であり、回路基板19の外周部が載置される。
基板位置規制部16Aは、基板載置面16aから突出した突出部である。基板位置規制部16Aは、回路基板19の外周縁に当接することで、回路基板19の位置を規制する部材である。
切欠き部16Bは、回路基板支持部材16の下端の内側に設けられている。切欠き部16Bは、リング状とされた切欠き部である。切欠き部16Bには、底部28の外周縁が挿入された状態で接着される。
感熱部17は、ケース14を構成する底部28のうち、ケース14内に位置する一面28a上に配置されている。
感熱部17は、ケース14の外側を流れる気流の熱を感知するとともに、発熱可能な構成とされている。このような感熱部17としては、例えば、サーミスタ素子を用いることができる。なお、感熱部17として、ダイオードやトランジスタ等の半導体素子を用いてもよい。
なお、図1では、一例として、底部28の一面28a上に感熱部17を配置した場合を例に挙げて説明したが、感熱部17は、例えば、底部28の一面28aの上方(具体的には、回路基板支持部材16に固定された回路基板19、底部28、及び回路基板支持部材16で区画された空間内)に配置してもよい。
また、図1では、一例として、底部28の一面28aの中央に1つの感熱部17を配置させた場合を例に挙げて図示したが、感熱部17の位置は適宜選択することができる。また、底部28の一面28aに複数の感熱部17を設けてもよい。
回路基板19は、回路基板支持部材16の基板載置面16aに固定されることで、ケース14内に収容されている。回路基板19は、その中央部において、リード線11,12と電気的に接続されている。これにより、回路基板19には、リード線11,12を介して、電力が給電される。
回路基板19は、基板本体31と、第1の配線パターン33と、第2の配線パターン34と、貫通ビア35と、を有する。
基板本体31は、矩形とされた板状の部材である。基板本体31は、平面である一面31aと、一面31aの反対側に配置された他面31bと、を有する。
基板本体31の一面31aは、底部28の一面28aと対向するように配置されている。基板本体31の一面31aの外周部は、基板載置面16aと接触している。
第1の配線パターン33は、基板本体31の一面31aに設けられている。第2の配線パターン34は、基板本体31の他面31bに設けられている。
貫通ビア35は、第1の配線パターン33と第2の配線パターン34との間に位置する基板本体31を貫通するように設けられている。貫通ビア35は、その一端が第1の配線パターン33と接続され、他端が第2の配線パターン34と接続されている。
これにより、貫通ビア35は、第1の配線パターン33と第2の配線パターン34とを電気的に接続している。
導線21は、その一端が第2の配線パターン34と接続されており、他端が感熱部17と接続されている。これにより、導線21は、感熱部17と第1の配線パターン33とを電気的に接続している。
制御部23は、第1の配線パターン33に実装されている。これにより、制御部23は、貫通ビア35、第2の配線パターン34、及び導線21を介して、感熱部17と電気的に接続されている。
制御部23には、感熱部17が感知する温度(具体的には、ケース14の外側を流れる気流の温度)がデータとして連続的に送信される。
制御部23は、記憶する部分である記憶領域(以下、「記憶領域A」という)と、演算する部分である演算領域(以下、「演算領域B」という)と、制御する部分である制御領域(以下、「制御領域C」という)と、を含む。
記憶領域Aには、熱感知器10の制御全般に関するプログラム、単位時間当たりの温度上昇値に関する所定の値(以下、「所定の値D」という)、後述する温度差ΔTの値を判定する際に使用する所定の温度差E、発熱期間及び発熱停止期間に関するデータ、発熱停止期間後に感熱部17の発熱を開始させる時期の算出方法、発報温度(以下、「発報温度T」という)等が格納されている。
発報温度Tは、例えば、70℃に設定することができる。また、所定の温度差Eは、例えば、−3℃〜+1℃の範囲内の所定の温度を用いることができる。
演算領域Bでは、感熱部17が感知する温度に基づいて、演算領域Bにおいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出したり、記憶領域Aに格納されたプログラムやデータ、及び感熱部17から送信される温度に基づいて、発熱停止期間後に感熱部17の発熱を開始させる時期を算出したりする。
制御領域Cでは、記憶領域Aに格納されたプログラムやデータ、感熱部17から送信される温度、演算領域Bで算出された結果等に基づいて、熱感知器10の制御を行う。
上記構成とされた制御部23は、感熱部17が感知する温度に基づいて、演算領域Bにおいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えた際、感熱部17を発熱させる。
また、制御部23は、感熱部17の発熱後において、温度差ΔTが所定の温度差Eよりも小さい場合には、火災が発生していないと判定し、温度差ΔTが所定の温度差Eよりも大きい場合には、火災が発生したと判定する。
そして、制御部23は、温度差ΔTが所定の温度差Eよりも大きい場合において、発熱する感熱部17が感知する温度、及び発報温度Tに基づいて、発報をするか否かの判定を行う。なお、発報は、例えば、図示していないスピーカー(熱感知器10の構成要素のうちの1つ)を用いて行う。
このように、感熱部17が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えた際、少なくとも発報温度Tの近傍の温度に到達するまで、感熱部17を発熱させる制御部23を有することで、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えた時点から、感熱部17が感知する温度が発報温度Tに到達するまでの時間を従来よりも短縮することが可能となる。
これにより、熱感知器10の外形(例えば、受熱部である底部28の形状)に依存することなく、感熱部17が気流の温度上昇を検知してから熱感知器10が発報するまでの時間を短縮することができる。
なお、本発明において、「少なくとも発報温度Tの近傍の温度」には、発報温度Tよりも低く、かつ発報温度Tの近傍の温度(具体的には、発報温度Tよりも2〜3℃程度低い温度)、発報温度T、発報温度Tよりも高く、発報温度Tの近傍の温度(具体的には、発報温度Tよりも2〜3℃程度高い温度)が含まれる。
なお、本実施の形態では、一例として、「発報温度Tの近傍の温度」が、発報温度Tよりも2〜3℃程度低い温度である場合を例に挙げて、以下の説明を行う。
制御部23は、感熱部17が感知する温度が発報温度Tよりも低い温度(発報温度Tよりも2〜3℃程度低い温度)まで、連続して感熱部17を発熱させてもよいが、例えば、感熱部17を発熱させる発熱期間と、感熱部17の発熱を停止する発熱停止期間と、が交互となるように、感熱部17を制御してもよい。
このように、感熱部17を発熱させる発熱期間と、感熱部17の発熱を停止する発熱停止期間と、が交互となるように、感熱部17を制御することで、感熱部17の発熱に使用する電力を少なくすることができる。
また、発熱期間と発熱停止期間とを交互に行うことで、感熱部17の温度が高くなりすぎることを抑制可能となるため、感熱部17により正確な温度を感知することができる。
また、制御部23は、感熱部17が感知する温度が、発報温度Tを超えるまで、感熱部17を発熱させてもよい。
このように、感熱部17が感知する温度が、発報温度Tを超えるまで、感熱部17を発熱させることで、発報温度Tよりも低い温度まで感熱部17を発熱させて、その後、感熱部17の発熱を終了させた場合と比較して、感熱部17が気流の温度上昇を検知してから熱感知器10が発報するまでの時間を短縮することができる。
封止層24は、回路基板19に実装された制御部23を封止するように、回路基板19の一面19aを覆うように設けられている。封止層24は、回路基板19と接続されたリード線11,12の端部も封止している。
封止層24としては、例えば、封止樹脂を用いることができる。
第1の実施の形態の熱感知器10によれば、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えた際、感熱部17を発熱させる制御部23を有することで、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えた時点から、感熱部17が感知する温度が発報温度Tに到達するまでの時間を従来よりも短縮することが可能となる。
これにより、熱感知器10の外形(例えば、受熱部となる底部28の形状)に依存することなく、感熱部17が気流の温度上昇を検知してから熱感知器10が発報するまでの時間を短縮することができる。
また、熱感知器10の外形に依存することなく、感熱部17が気流の温度上昇を検知してから熱感知器10が発報するまでの時間を短縮することが可能となることで、熱感知器10のデザインの自由度を向上させることができる。
また、熱感知器10のデザインの自由度が向上することで、熱感知器10に、煙を検知する煙検知機構を組み込みやすくすることができる。
さらに、感熱部17が発熱することで、熱感知器10の自動試験を容易に行うことができる。
図2は、第1の実施の形態に係る熱感知器の制御方法を説明するためのフローチャートである。
図3は、第1の実施の形態に係る熱感知器の制御方法を行った際の発熱期間、発熱停止期間、及び感熱部が感知する温度の変化、並びに従来の熱感知器の感熱部が感知する温度の変化を模式的に示す図(グラフ)である。
なお、図3における「従来の熱感知器」とは、感熱部が発熱しない熱感知器のことをいう。
次に、図1〜図3を参照して、図1に示す熱感知器10を用いたときの第1の実施の形態の熱感知器の制御方法について説明する。
図2に示すフローチャートの処理が開始されると、S1では、熱感知工程が行われる。熱感知工程では、回路基板19を収容するケース14を構成する底部28の一面28a上に配置され、発熱可能な感熱部17により、ケース14の外側を流れる気流の熱を連続的に感知する。感熱部17が感知した温度は、リアルタイムで連続して、制御部23に送信される。
なお、先に説明したように、感熱部17は、底部28の一面28aの上方に配置させてもよい。
続く、S2では、感熱部17が感知する気流の温度に基づいて、制御部23が単位時間当たりの温度上昇値を算出し、制御部23において、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えたか否かの判定が行われる。
S2において、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えたと判定(Yesと判定)されると、処理は、S3へと進む。
図3において、「感熱部の発熱を開始する時間t」が単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えたと判定された時間であり、このときの温度が、図3に示す「感熱部の発熱を開始する温度T」となる。
一方、S2において、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えていないと判定(Noと判定)されると、処理は、S1へと戻る。
例えば、上記単位時間を3秒とした場合、温度上昇値である所定の値Dは、例えば、3℃とすることができる。
S3では、発熱工程が行われる。発熱工程では、図3に示す時間tから感熱部17を発熱させるとともに、感熱部17により温度を感知させる。感熱部17が感知した温度は、リアルタイムで連続して、制御部23に送信される。S3の処理が終わると、処理は、S4へと続く。
ここで、図3を参照して、感熱部17を発熱させる発熱期間と、感熱部17の発熱を停止する発熱停止期間と、を交互で行う場合の発熱工程について説明する。
1回目の発熱期間の時間は、例えば、100msとすることができる。この期間は、感熱部17を発熱させているため、感熱部17が感知する温度の上昇は、従来の熱感知器を構成する感熱部(発熱しない感熱部)が感知するする温度よりも早く上昇する。
そして、1回目の発熱期間が終了すると、感熱部17の発熱が停止される発熱停止期間(1回目の発熱停止期間)が開始される。
図4は、発熱停止期間後に発熱期間を開始するときの条件の一例を説明するための図(グラフ)である。
ここで、図4を参照して、2回目の発熱期間を開始する条件の一例について説明する。
1回目の発熱停止期間では、感熱部17の発熱を停止しているため、感熱部17が感知する温度は、1回目の発熱期間の終了時点に感熱部17が感知した温度T1から徐々に低下していく。
2回目の発熱期間を開始する時点での温度を温度T2とし、下記(1)式から求められる温度差ΔTが、所定の温度差E(例えば、−3℃〜+1℃の範囲内の所定の温度)を超えた際に、2回目の発熱期間を開始する。このような手法により、発熱停止期間の長さと、再度、発熱期間を開始するタイミングと、を決定することができる。
そして、温度差ΔTが、所定の温度差Eを超えない場合には、火災ではないと判定され、再度、発熱させることはしない。
ΔT=T2−T1 ・・・(1)
発熱期間の長さ(ms)は、例えば、下記(2)式から求めることができる。
発熱期間の長さ(ms)=k×(ΔT+α) ・・・(2)
上記(2)式において、kは、例えば、1とすることができ、この場合、αは、例えば、10(ms)とすることができる。
kは、例えば、無風で温度上昇が無い状態において、例えば、温度が0.5℃上昇する加熱時間に基づき決定される値である。この場合、αは、発熱制御を開始してから温度上昇が開始するまでの時間である。
具体的には、第1の発熱期間の長さが100msの場合、第2の発熱期間の長さは、例えば、70msとすることができる。この場合、発熱工程における最後の発熱期間の長さは、例えば、50msとすることができる。
なお、発熱停止期間は、熱感知器10の設置環境において、感熱部17の発熱を停止後、十分にS/Nが確保される程度の温度低下が発生する時間よりも長く設定すればよい。
上述したように、感熱部17を発熱させる発熱期間と、感熱部17の発熱を停止する発熱停止期間と、を交互で行うことにより、感熱部17の発熱に使用する電力を少なくすることができる。
また、発熱期間と発熱停止期間とを交互に行うことで、感熱部17の温度が高くなりすぎることを抑制可能となるため、感熱部17により正確な温度を感知できる。
また、図3に示すように、感熱部の発熱を開始させた時点の温度から発報温度Tに向かうにつれて、発熱期間の長さを短くすることで、感熱部17が感知する温度が発報温度Tに近い段階において、無駄に大きな電力を感熱部17に供給して感熱部17を発熱させることを抑制可能となる。これにより、感熱部17の発熱に使用する電力を低減することができる。
さらに、図3に示すように、発熱工程では、感熱部17が感知する温度が、少なくとも発報温度Tの近傍の温度に到達するまで、感熱部17を発熱させてもよい。
このように、感熱部17が感知する温度が、少なくとも発報温度Tの近傍の温度に到達するまで、感熱部17を発熱させることで、発報温度Tよりもかなり低い温度(例えば、2℃程度低い温度)まで感熱部17を発熱させて、その後、感熱部17の発熱を終了させた場合と比較して、感熱部17が気流の温度上昇を検知してから熱感知器10が発報するまでの時間を短縮することができる。
続く、S4では、感熱部17の発熱を停止後において、温度差ΔTが所定の温度差Eよりも大きいか否かの判定が行われる。
S4において、温度差ΔTが所定の温度差Eよりも大きいと判定(YESと判定)されると、処理は、S5へと進む。S4において、温度差ΔTが所定の温度差Eよりも小さいと判定(YESと判定)される(言い換えれば、火災が発生していないと判定される)と、処理は、図2に示す処理が終了する。
続く、S5では、制御部23により、感熱部17が感知する温度が発報温度Tを超えたか否かの判定が行われる。S5において、感熱部17が感知する温度が発報温度Tを超えたと図3に示す時間tにおいて判定(Yesと判定)されると、処理は、S6へと進む。
一方、S5において、感熱部17が感知する温度が発報温度Tを超えていないと判定(Noと判定)されると、処理は、S3へと戻る。
S6では、図3に示す時間tにおいて、熱感知器10を構成するスピーカー(図示せず)により、火災が発生したことを発報する。その後、図2に示す処理は、終了する。
第1の実施の形態の熱感知器の制御方法によれば、感熱部17が感知する気流の温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、感熱部17を発熱させることで、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた時点から、感熱部17が感知する温度が発報温度Tに到達するまでの時間を従来よりも短縮することが可能となる。
これにより、熱感知器10の外形(例えば、受熱部の形状)に依存することなく、感熱部17が気流の温度上昇を検知してから熱感知器10が発報するまでの時間を短縮することができる。
第1の実施の形態の熱感知器の制御方法を用いることで、図3に示す例の場合、従来の熱感知器が発報する時間tから第1の実施の形態の熱感知器10が発報する時間tを引いた時間(=t−t)短縮することができる。
なお、図3では、一例として、感熱部の発熱を開始させた時点の温度Tから発報温度Tに向かうにつれて、発熱期間の長さを短くした場合を例に挙げて説明したが、複数の発熱期間の長さは、これに限定されない。
例えば、図3において、時間t〜時間tまでの時間のうち、前半部分に関しては、同じ長さとされた第1の発熱期間を繰り返し行い、後半部分に関しては、第1の発熱期間よりも短い時間とされた第2の発熱期間を繰り返し行うことで、感熱部17が感知する温度を発報温度Tに到達させてもよい。
この場合、第1の実施の形態の熱交換器の制御方法と同様な効果を得ることができる。
或いは、1回の発熱期間で、感熱部17が感知する温度を、温度Tから発報温度Tの間の所定の温度まで到達させ、その後、時間を短くした発熱期間と、発熱停止期間と、を繰り返し行うことで、感熱部17が感知する温度を発報温度Tに到達させてもよい。
この場合、第1の実施の形態の熱交換器の制御方法と同様な効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る熱感知器の断面図である。図5において、図1に示す第1の実施の形態の熱感知器10と同一構成部分には、同一符号を付す。
図5を参照するに、第2の実施の形態の熱感知器40は、第1の実施の形態の熱感知器10を構成する感熱部17に替えて、感熱部41及び加熱部42を有すること以外は、熱感知器10と同様に構成されている。
感熱部41は、底部28の一面28aの大部分を覆うように設けられている。感熱部41は、自ら発熱しない感熱部である。感熱部41は、制御部23と電気的に接続されている。
感熱部41としては、例えば、1対の電極層間にセラミック層が配置された構成とされた感熱素子を用いることができる。該セラミック層は、例えば、監視領域の温度が変化すると、焦電効果により、焦電電流を出力する強誘電性物質を薄膜状に焼結することで形成することができる。
このような構成とされた感熱素子は、サーミスタ素子のような狭い感知領域で温度を感知する素子と比較して、広い領域の熱を感知することが可能となるため、熱応答性を高めることができる。
加熱部42は、感熱部41を覆うように、底部28の一面28aに設けられている。加熱部42は、制御部23と電気的に接続されており、制御部23による制御が可能な構成とされている。
加熱部42は、感熱部41が感知する気流の温度に基づいて、制御部23が単位時間当たりの温度上昇値を算出し、制御部23において、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えた際、感熱部41を加熱する。
加熱部42としては、例えば、マイクロヒーターを用いることができる。
第2の実施の形態の熱感知器40によれば、感熱部41及び加熱部42と電気的に接続され、感熱部41が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えた際、加熱部42を制御することで、感熱部42を加熱する制御部23を有することで、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えた時点から、感熱部41が感知する温度が発報温度Tに到達するまでの時間を従来よりも短縮することが可能となる。
これにより、熱感知器40の外形(例えば、受熱部の形状)に依存することなく、感熱部41が気流の温度上昇を検知してから熱感知器40が発報するまでの時間を短縮することができる。
図6は、第2の実施の形態に係る熱感知器の制御方法を説明するためのフローチャートである。図6において、先に説明した図2に示すフローチャートと同様な処理を行うステップには、同じステップナンバーを付す。
次に、図5及び図6を参照して、図5に示す熱感知器40を用いたときの第2の実施の形態の熱感知器の制御方法について説明する。
図6に示すフローチャートの処理が開始されると、S1では、熱感知工程が行われる。S1では、第1の実施の形態で説明した図2に示すS1と同様な処理が行われる。
続く、S2では、感熱部41が感知する気流の温度に基づいて、制御部23が単位時間当たりの温度上昇値を算出し、制御部23において、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えたか否かの判定が行われる。
S2において、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えたと判定(Yesと判定)されると、処理は、S7へと進む。
S7では、加熱工程が行われる。加熱工程では、加熱部42により感熱部41の加熱が行われる。加熱工程では、先に説明した図3に示す発熱期間に替えて、感熱部41を加熱する加熱期間が行われ、発熱停止期間に替えて、感熱部41の加熱を停止する加熱停止期間が行われる。つまり、加熱期間と、加熱停止期間と、が交互に行われる。
このように、感熱部41を加熱する加熱期間と、感熱部41の加熱を停止する加熱停止期間と、を交互で行うことにより、感熱部41の加熱に使用する電力を少なくすることができる。
また、加熱期間と加熱停止期間とを交互に行うことで、感熱部41の温度が高くなりすぎることを抑制可能となるため、感熱部41により正確な温度を感知することができる。
なお、加熱期間の長さや加熱停止期間の長さについては、第1の実施の形態で説明した手法により、それぞれ決定することができる。
続く、S4では、感熱部17の発熱を停止後において、温度差ΔTが所定の温度差Eよりも大きいか否かの判定が行われる。
S4において、温度差ΔTが所定の温度差Eよりも大きいと判定(YESと判定)されると、処理は、S5へと進む。S4において、温度差ΔTが所定の温度差Eよりも小さいと判定(YESと判定)される(言い換えれば、火災が発生していないと判定される)と、処理は、図2に示す処理が終了する。
続く、S5では、制御部23により、感熱部41が感知する温度が発報温度Tを超えたか否かの判定が行われる。S5において、感熱部41が感知する温度が発報温度Tを超えたと判定(Yesと判定)されると、処理は、S6へと進む。
一方、S5において、感熱部17が感知する温度が発報温度Tを超えていないと判定(Noと判定)されると、処理は、S7へと戻る。
S6では、熱感知器40を構成するスピーカー(図示せず)により、火災が発生したことを発報する。その後、図6に示す処理は、終了する。
第2の実施の形態の熱感知器の制御方法によれば、感熱部41が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えた際、加熱部42を用いて、感熱部41を加熱することで、単位時間当たりの温度上昇値が所定の値Dを超えた時点から、感熱部41が感知する温度が発報温度Tに到達するまでの時間を従来よりも短縮することが可能となる。
これにより、熱感知器40の外形(例えば、受熱部の形状)に依存することなく、感熱部41が気流の温度上昇を検知してから熱感知器40が発報するまでの時間を短縮することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、第1及び第2の実施の形態では、受熱部である底部28の他面28bが平面(フラット)とされた熱感知器10,40を例に挙げて説明したが、本発明は、このような形状とされた熱感知器にも適用可能である。
また、底部28の形状が、例えば、下方に凸状に膨らんだ曲面や球面形状の場合や、平面から柱体、錐体、半球形状の突起物が突起しているような形状である場合にも適用可能である。
10,40…熱感知器、11,12…リード線、14…ケース、16…回路基板支持部材、16a…基板載置面、16A…基板位置規制部、16B…切欠き部、17,41…感熱部、19…回路基板、21…導線、23…制御部、24…封止層、27…側壁部、28…底部、28a,31a…一面、28b,31b…他面、31…基板本体、33…第1の配線パターン、34…第2の配線パターン、35…貫通ビア、42…加熱部

Claims (15)

  1. 回路基板を収容するケースを構成する底部のうち、前記ケース内に位置する一面の上方に配置され、前記ケースの外側を流れる気流の熱を感知するとともに、発熱可能な感熱部と、
    前記感熱部と電気的に接続され、前記感熱部が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、前記感熱部を発熱させる制御部と、
    を有することを特徴とする熱感知器。
  2. 前記制御部は、前記感熱部を発熱させる発熱期間と、前記感熱部の発熱を停止する発熱停止期間と、が交互となるように、前記感熱部を制御することを特徴とする請求項1記載の熱感知器。
  3. 前記制御部は、発報するか否かを判定する際に使用する閾値である発報温度に基づいて、前記発報をするか否かの判定を行い、
    さらに、前記制御部は、少なくとも前記発報温度の近傍の温度に到達するまで、前記感熱部を発熱させることを特徴とする請求項1または2記載の熱感知器。
  4. 回路基板を収容するケースを構成する底部のうち、前記ケース内に位置する一面に配置され、前記ケースの外側を流れる気流の熱を感知する感熱部と、
    前記感熱部を加熱する加熱部と、
    前記感熱部及び前記加熱部と電気的に接続され、前記感熱部が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、前記加熱部を制御することで、前記感熱部を加熱する制御部と、
    を有することを特徴とする熱感知器。
  5. 前記制御部は、前記感熱部を加熱する加熱期間と、前記感熱部の加熱を停止する加熱停止期間と、が交互となるように、前記加熱部を制御することを特徴とする請求項4記載の熱感知器。
  6. 前記制御部は、発報するか否かを判定する際に使用する閾値である発報温度に基づいて、前記発報をするか否かの判定を行い、
    さらに、前記制御部は、少なくとも前記発報温度の近傍の温度に到達するまで、前記感熱部を加熱することを特徴とする請求項4または5記載の熱感知器。
  7. 前記ケースの外側を流れる気流と接触する前記ケースの前記底部の他面は、平面であることを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載の熱感知器。
  8. 回路基板を収容するケースを構成する底部のうち、前記ケース内に位置する一面の上方に配置され、発熱可能な感熱部により、前記ケースの外側を流れる気流の熱を感知する熱感知工程と、
    前記感熱部が感知する前記気流の温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、前記感熱部を発熱させる発熱工程と、
    を有することを特徴とする熱感知器の制御方法。
  9. 前記発熱工程では、前記感熱部を発熱させる発熱期間と、前記感熱部の発熱を停止する発熱停止期間と、を交互で行うことを特徴とする請求項8記載の熱感知器の制御方法。
  10. 前記発熱工程では、少なくとも前記発報温度の近傍の温度に到達するまで、前記感熱部を発熱させることを特徴とする請求項8または9記載の熱感知器の制御方法。
  11. 前記発熱工程では、前記単位時間当たりの温度上昇値が前記所定の値を超えて、前記感熱部の発熱を開始させた時点の温度から前記発報温度に向かうにつれて、前記発熱期間の長さを短くすることを特徴とする請求項10記載の熱感知器の制御方法。
  12. 回路基板を収容するケースを構成する底部のうち、前記ケース内に位置する一面に配置された感熱部により、前記ケースの外側を流れる気流の熱を感知する熱感知工程と、
    前記感熱部が感知する温度に基づいて、単位時間当たりの温度上昇値を算出し、該単位時間当たりの温度上昇値が所定の値を超えた際、加熱部を用いて、前記感熱部を加熱する加熱工程と、
    を有することを特徴とする熱感知器の制御方法。
  13. 前記加熱工程では、前記感熱部を加熱する加熱期間と、前記感熱部の加熱を停止する加熱停止期間と、を交互で行うことを特徴とする請求項12記載の熱感知器の制御方法。
  14. 前記加熱工程では、少なくとも前記発報温度の近傍の温度に到達するまで、前記感熱部を加熱することを特徴とする請求項11または12記載の熱感知器の制御方法。
  15. 前記加熱工程では、前記単位時間当たりの温度上昇値が前記所定の値を超えて、前記感熱部の発熱を開始させた時点の温度から前記発報温度に向かうにつれて、前記加熱期間の長さを短くすることを特徴とする請求項14記載の熱感知器の制御方法。
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