JP2018000723A - 洗濯物仕分け支援装置 - Google Patents

Abstract

【課題】身体障害者でも簡単に仕分け作業を行うことができる洗濯物仕分け支援装置を提供する。【解決手段】予めＩＣタグ２が取り付けられた洗濯物３の仕分け作業を行う仕分けテーブル４と洗濯物３を収納する収納室５を多数備えた収納ラック６とを設け、仕分けテーブル４にはＩＣタグ２に対して洗濯物情報の読書きをするリーダーライタ１０と該リーダーライタ１０に洗濯物情報を入出力する端末１２を備え、収納ラック６の各収納室５にはそれぞれ登録番号を付与するとともにアンサーユニット１３を備え、端末１２にはアンサーユニット１３との間で信号を送受信する送受信ユニット１４を備え、前記洗濯物情報には少なくとも登録番号、氏名、洗濯物の種類、洗濯物の種類に応じたたたみ方の情報が含まれる。【選択図】図２

Description

本発明は、身体障害者でも洗濯物の仕分け作業を容易に行うことができる洗濯物仕分け支援装置に関する。

従来、顧客から預けられクリーニング物を管理するシステムが種々開発されている。例えば、特許文献１には、ＩＤ番号表示が付いた無線式のＩＣタグと、ＩＣタグのＩＤ情報を読み取るＩＣリーダと、レジスタ処理を行うＰＯＳレジスタとを備え、ＰＯＳレジスタは、情報入力部と、情報記憶部と、情報処理部と、情報出力部とを有し、情報処理部は、情報入力部で入力したクリーニング情報と、クリーニング物の預かり時よりも前に情報記憶部で記憶した複数のＩＤ情報のうちの所定のＩＤ情報とを互いに関連付けるようにしたクリーニング物管理装置が開示されている。かかるクリーニング物管理装置は、クリーニング店とクリーニング工場との間でクリーニング物を管理するためのものである。

ところで、特別養護老人ホーム等の施設においては、入所者の入浴後の衣類を施設内でまとめて洗濯し又は業者に委託して洗濯を行い、洗濯済の洗濯物を仕分けして各入所者に戻す。この仕分け作業は、現場のヘルパーが手作業で行っているのが、現状である。近年では、各入所者の好みに応じた色々なデザインの衣類が着用されるようになっており、これらが乱雑に入り混じって仕分け現場に戻ってくる。仕分け間違いは問題となり、洗濯物に記入された名前がかすれていたりして、仕分け作業には多大な労力と時間を要している。
このような仕分け作業を身体障害者が行うことができれば、洗濯物の仕分け作業からヘルパーが開放され、身体障害者の就労支援につながり有意義である。

特開２０１２−１０５７３１号公報

そこで、本発明は、身体障害者でも簡単に仕分け作業を行うことができる洗濯物仕分け支援装置を提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、請求項１に係る洗濯物仕分け支援装置は、予めＩＣタグが取り付けられた洗濯物の仕分け作業を行う仕分けテーブルと洗濯物を収納する収納室を多数備えた収納ラックとを設け、仕分けテーブルにはＩＣタグに対して洗濯物情報の読書きをするリーダーライタと該リーダーライタに洗濯物情報を入出力する端末を備え、前記収納ラックの各収納室にはそれぞれ登録番号を付与するとともにアンサーユニットを備え、前記端末には前記アンサーユニットとの間で信号を送受信する送受信ユニットを備え、前記洗濯物情報には少なくとも登録番号、氏名、洗濯物の種類、洗濯物の種類に応じたたたみ方の情報が含まれること、を特徴としている。
請求項２に係る洗濯物仕分け支援装置は、たたみ方の情報は、たたみ方の手順が図面又は写真で端末に表示されるようにしたものである。
請求項３に係る洗濯物仕分け支援装置は、収納ラックの下端部にキャスターを取り付けて収納ラックを移動可能としたものである。

請求項１に係る発明によれば、洗濯物に予め取り付けたＩＣタグの洗濯物情報に洗濯物の種類に応じたたたみ方の情報が含まれるので、洗濯物の仕分け作業の際に、洗濯物の種類に応じて洗濯物のたたみ方が表示され、該表示に従って簡単に折りたたむことができる。洗濯物に取り付けたＩＣタグの洗濯物情報により収納すべき収納室が特定されて表示されるので、折りたたんだ洗濯物が収納されるべき収納室を間違えることなく収納することができる。このため、身体障害者でも洗濯物を簡単に仕分けることができ、身体障害者の就労支援に繋がる。
請求項２に係る発明によれば、たたみ方の情報は、たたみ方の手順が図面又は写真で端末に表示されるようにしたので、たたみ方が一目瞭然である。
請求項３に係る発明によれば、収納ラックの下端部にキャスターを取り付けているので、仕分けの終了した収納ラックを移動させて入所者の部屋まで届けるのが容易である。

実施例による洗濯物仕分け支援装置の概略を示す斜視図である。 実施例における洗濯物の仕分けシステムの構成を示す概略図である。 新規登録画面の画像を示す図である。 追加登録画面の画像を示す図である。 実施例における洗濯物仕分けシステムの操作画面の画像を示す図である。 洗濯物のたたみ方の手順を説明する表示画面の画像を示す図である。

以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。本発明の実施例による洗濯物仕分け支援装置（支援システム）１は、予めＩＣタグ２が取り付けられた洗濯物３の仕分け作業を行う仕分けテーブル４と、洗濯物３を収納する収納室５を多数備えた収納ラック６とを備える。

仕分けテーブル４は、ＩＣタグ２が取り付けられた洗濯物３を載せて、ＩＣタグ２に洗濯物情報を登録する作業を行い、また、読み出した洗濯物情報に基づいて洗濯物３をたたむ作業を行うためのテーブルである。
仕分けテーブル４には、天板７の下側の棚８にアンテナモジュール９、ＩＣタグ２に対して洗濯物情報の読書きを行うリーダーライタ本体１０、無線ＬＡＮ１１が収容されており、天板７上にはリーダーライタ１０に洗濯物情報を入出力する端末（モニタＰＣ）１２が備えられている。アンテナモジュール９とリーダーライタ本体１０とは同軸ケーブルにより接続され、リーダーライタ本体１０と無線ＬＡＮ１１とはＬＡＮケーブルにより接続され、無線ＬＡＮ１１とモニタＰＣ１２とはＷｉ−Ｆｉにより接続されている。モニタＰＣ１２には、収納ラック６の各収納室５に備えたアンサーユニット１３との間で信号を送受信する送受信ユニット１４が備えられている。
なお、仕分けテーブル４の支持台（脚）１５の下端にはキャスター１６を取り付けてある。

洗濯物情報としては、各人に割り当てられた登録番号、氏名、洗濯物の種類（シャツ、ズボンなど）、洗濯物の種類に応じたたたみ方などが挙げられる。その他、性別、施設名、フロアなどが登録可能である。
ここで、洗濯物３のたたみ方は、たたみ方の手順を図面又は写真でモニタＰＣ１２に表示することが好ましい。併せて、音声でたたみ方の手順を説明するようにしてもよい。又は動画で表示するようにしてもよい。

収納ラック６は、例えば図１に示すように、横方向に５列、縦方向に５段の計２５の収納室５を正面側に設け、背面側も同様に計２５の収納室５を設け、正面側と背面側とを合わせて５０の収納室５を設けたものである。各収納室５の左端側にはアンサーユニット１３がそれぞれ備えられている。各アンサーユニット１３には、登録番号１７と氏名１８が表示され、報知手段｛点灯又は点滅可能な確認ランプ１９、及び／又は音（音声を含む）を発する器具｝、確認スイッチ２０などが備えられている。仕分けテーブル４上にＩＣタグ２が取付けられた洗濯物３を載せると、仕分けテーブル４上のモニタＰＣ１２の送受信ユニット１４を介して信号が送られ、ＩＣタグ２の登録番号に対応する収納室５のアンサーユニット１３の確認ランプ１９が点灯又は点滅する｛及び／又は音（音声を含む）を発する｝。音声は、人の声、人工的な声のいずれでもよい。
なお、収納室５の数は施設等に応じて適宜変更可能である。
収納ラック６を支持する支持台（脚）２１の下端にはキャスター２２を取り付けてある。また、収納ラック６の側面には取っ手２３を設けてある。

洗濯物仕分け装置１の使用に際し、先ず、洗濯物３にＩＣタグ２を取り付けておく。洗濯物３にＩＣタグ２を取り付けるには、洗濯物３の適所にＩＣタグ２を載せ、接着シートで被い、熱転写式圧着機で圧着して取付ける。その他の方法により取付けるようにしてもよい。

そして、取り付けられたＩＣタグ２に対して洗濯物情報を新規登録又は追加登録する。ＩＣタグ２が取付けられた洗濯物３を仕分けテーブル（登録テーブル）４上に載置し、モニタＰＣ１２、リーダーライタ１０を介してＩＣタグ２に洗濯物情報を登録する。洗濯物情報としては、新規登録では、登録番号、氏名、性別、洗濯物種類、たたみ方を特定して登録する（図３）。その他必要に応じて施設名、フロア等を登録することができる。同一人の洗濯物を追加登録する場合は、氏名、洗濯物種類、たたみ方を特定する（図４）。このようにして、ＩＣタグ２を取り付けた全ての洗濯物３を新規登録又は追加登録しておく。

次に、仕分け作業の手順を説明する。ＩＣタグ２が取り付けられた洗濯物３を仕分けテーブル４（天板７）に載せると、モニタＰＣ１２に入所者情報（登録番号、氏名）、洗濯物の種類、たたみ方が表示される。と同時に、対応する登録番号の収納室５の確認ランプ１９が点灯又は点滅する｛及び／又は音（音声を含む）を発する｝。
モニタＰＣ１２に表示されたたたみ方に従って洗濯物をたたむ。例えば、Ｔシャツの場合、図５に示すように、下から１／４ほどたたむ、と表示されるとともに図が表示されるので、該表示に従ってたたむ。「進む」ボタンを押すと、図６（ａ）に示すように、上から１／４ほどたたむ、と表示されるとともに図が表示されるので、該表示に従ってたたむ。「進む」ボタンを押すと、図６（ｂ）に示すように、中央部を半分にたたむ、と表示されるとともに図が表示されるので、該表示に従ってたたむ。これにより、たたみ方が完了し、収納室に収納して下さい、と表示される。収納室５のランプ１９が点灯又は点滅している｛及び／又は音（音声を含む）を発している｝ので、該収納室５にたたみ終わった洗濯物３を収納する。収納後、収納室５の確認スイッチ２０を押して、確認ランプ１９を消灯させ｛音（音声）を止め｝、リセットする。と同時に、仕分けテーブル４のモニタＰＣ１２の表示もリセットされる。これにより、１つの洗濯物３の仕分け作業が終了する。
次いで、次の洗濯物３を仕分けテーブル４に載せ、上記と同様の手順で仕分け作業を行う。すべての洗濯物３について、同様の仕分け作業を行い、仕分け作業を完了させる。こうして、すべての洗濯物３は仕分けされて収納されるべき収納室５に収納される。最後に、収納ラック６を入所者の居る各部屋に移動させて、各入所者に配布すれば、全ての作業が完了する。

洗濯物３の仕分け作業に当って、洗濯物３の種類に応じてたたみ方がモニタＰＣ１２に表示されるので、作業者はその表示に従ってたためばよく、また、たたんだ洗濯物３の収納すべき収納室５が確認ランプ１９の点灯又は点滅により｛及び／又は音（音声を含む）により｝表示されるので、収納すべき収納室５を間違えることがない。このように簡単な作業で洗濯物３を仕分けすることができ、身体障害者でも簡単に仕分け作業をおこなうことができ、身体障害者の就労支援にも繋がるものである。

１ 洗濯物仕分け支援装置（支援システム）
２ ＩＣタグ
３ 洗濯物
４ 仕分けテーブル
５ 収納室
６ 収納ラック
７ 天板
８ 棚
９ アンテナモジュール
１０ リーダーライタ（本体）
１１ 無線ＬＡＮ
１２ 端末（モニタＰＣ）
１３ アンサーユニット
１４ 送受信ユニット
１５ 支持台（脚）
１６ キャスター
１７ 登録番号
１８ 氏名
１９ 確認ランプ
２０ 確認スイッチ
２１ 支持台（脚）
２２ キャスター
２３ 取っ手

Claims (3)

1. 予めＩＣタグが取り付けられた洗濯物の仕分け作業を行う仕分けテーブルと洗濯物を収納する収納室を多数備えた収納ラックとを設け、仕分けテーブルにはＩＣタグに対して洗濯物情報の読書きをするリーダーライタと該リーダーライタに洗濯物情報を入出力する端末を備え、前記収納ラックの各収納室にはそれぞれ登録番号を付与するとともにアンサーユニットを備え、前記端末には前記アンサーユニットとの間で信号を送受信する送受信ユニットを備え、前記洗濯物情報には少なくとも登録番号、氏名、洗濯物の種類、洗濯物の種類に応じたたたみ方の情報が含まれることを特徴とする洗濯物仕分け支援装置。
2. たたみ方の情報は、たたみ方の手順が図面又は写真で端末に表示されるものである請求項１に記載の洗濯物仕分け支援装置。
3. 収納ラックの下端部にキャスターを取り付けて収納ラックを移動可能とした請求項１又は２に記載の洗濯物仕分け支援装置。
   
   

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