JP2017538902A - 頭部穴付き固締具とドライバの組み合わせ - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2014年12月17に出願された米国仮特許出願第62/093236号の恩典を請求しており、これによってその内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
従来技術は、十字形穴の駆動(ドライブ)機構を有することの利点を認識している。様々な代替案を説明する例示的な交付済み特許は、以下のものを含む。即ち、
Phillips他による「SCREW」と題する米国特許第2046839号(良く知られたプラスのネジ頭のネジに関連する)
Phippardによる「RECESSED HEAD FASTENER」と題する米国特許第2592462号**
GKN Screws and Fasteners, Ltd.による「IMPROVEMENTS IN OR RELATING TO SCREW THREADED FASTENERS ANDDRIVERS FOR USE THEREWITH」と題する英国特許第1006509号(所謂POZIDRIV(登録商標)穴)**
GKN Fasteners Ltd.による「THREADED FASTENER」と題する英国特許第1521141号(所謂SUPARIV(登録商標)穴)
Gillによる「FASTENERS AND DRIVER COMBINATION」と題する米国特許第4464957号**。
本発明は、参照される特許の従来技術により示唆された特質を認識し、更にドライバと穴の双方の実質的に適合(matching:整合、一致)する構成を有するネジ穴およびドライバの組み合わせによりネジが効果的に駆動され得る発明的技術を提供する。ドライバ/穴の組み合わせの進歩を提供する発明的特徴は、3ウイング機構を用いて考察される。しかしながら、中央コアから放射状に広がる3ウイングを有することによる使用された方法は、2つの放射状に広がるウイング又は4つの放射状に広がるウイングを有する機構に適用可能である。これら変形の何れかが考察される場合、2つのウイング機構は、長円形の中央コアを必要とし、4つのウイング機構は4つのローブ状中央コアを必要とする。ネジとドライバを安定させるための援助として使用されるウイングの先端および円錐台は、図示されたような特性内に包含され、図5、図6、図7、及び図9に関連して後述される。
本発明の例示的な実施形態を構成する特徴要素の組み合わせを説明するために、制限された数のネジサイズに適切な機構が選択されている。説明の目的だけのために、一般に知られていて、「メートル法の平頭ネジ」が使用されることに関連する頭部形式に更に限定されている。他のネジサイズ及び頭部形式が、本発明の革新的な特徴から除外されず、設計の原理は、穴駆動(ドライブ)機構を組み込み且つ本発明から恩恵を受けることができる全てのネジサイズ及び頭部形式に関係するものとみなされるべきである。
内側の円錐直径306=203−(2(305/tanα))
我々は、ローブ状内側コアの内接する寸法=306を設定できる立場にある。
「ネジの駆動(ドライブ)」の特徴として必要とされる回転力を伝達し、嵌合する楕円形およびローブ状の構造を通じてそのように行う駆動機構;
関連する穴とドライバのウイング及び穴のコア特徴要素の厳格な許容誤差を設定する必要なしに、ネジの穴とドライバが軸平面において穴に近づくドライバと係合することを可能にする機構;
ウイングの接触が好適な駆動区域において生じることを可能にするために、穴とドライバとの間で、穴からドライバを後退させる必要がない機械的付着を提供するドライバと穴の機構。
最初の目的は、90°皿頭形式のM3.5からM5のネジ頭部寸法に適切であるように述べられた角度αの大きさを確立することである。
頭部の寸法200(図7)は、M5ネジのものを表す(選択されたサイズは9.3mmの直径)。
頭部寸法201(図7)は、M3.5ネジのものを表す(選択されたサイズは7.3mmの直径)。
これは、3.5mmのネジが、図7の202で示された、5mm直径のネジの頭部高さより下1.00mmである頭部高さを有する(図7aに示されるように14の位置より下の14aの位置)。
M5のネジに関して、穴のウイングの外周に関係する外接円の直径203(図5)は、5.60mmであるように選択される。
M3.5の直径のネジに関して、穴のウイングの外周に関係する外接円の直径は、4.58mmであるように選択される。
これら外接円の直径の選択は、本イノベーションをこれらの数値に制限しない。それらは、本イノベーションの要素のそれぞれにより形成された関係の説明のために選択された。
かくして、角度αの正接(タンジェント)は以下から展開され、
tanα=(5.6−4.58)/2=0.509=27°、及びドライバ及び穴ウイングの円錐内角は54°である。
この次のステージは、穴ウイングの形状および構築を創り出すことである。M5のネジに関してウイング幅の選択は、1.65mmの大きさを有するものである。上述したように、当該選択は、やはり実証のためであり、本イノベーションに対する制限と考えられるべきではない。半径方向ウイングの形状は、円錐から創り出された。
円錐は、穴の幅1.65mmに関して選択された幅に等しい底面の直径を有する(図6の205)。また、この図は、本イノベーションに対する制限と考えられるべきではない。
円錐角は、実証のために包括的に8°(図6のΦ)であるように選択されたが、ドライバにおける整合角が同じ選択された値に維持されるという条件で4°〜8°の範囲内にあることができる。
角度βは、当該角度に対する垂線が、ウイングがネジの頭部内へプレスされる方向をネジの軸に対して制御する角度である角度に直接的に関係している。
かくして、β=α−(Φ/2)=23°(8°の円錐角に関して、及び4°の円錐角に関しては25°)
実際上は、円錐台のより小さい直径が頭部を貫通するはずである高さ211(図6)がM5の直径のネジの頭部高さよりも大きくなるべきではない(2.70mm)。及び
貫通深さ207(図6)=(211/cosα)(cos(Φ/2))
=(2.70/0.8910)(0.9976)=3.02mm
円錐台の小さい直径206(図6)は以下のように計算される。即ち、
206=205−(2×(207×(tan(Φ/2))))
=1.65−(2×(3.02(0.0699)))=1.23
これら計算は、穴の半径方向外側ウイングの形状を設定する。
本イノベーションのこの断面の上面が楕円形であるように見えることが看取される。それは、ドライバと穴との間の整合楕円駆動面であり、トルクの有利な伝達を行う。
本開発において、我々は、穴の上部において区域を構成する円錐台を考察する。この開発は、穴を強化するために多数のことを行う。即ち、
a)図5の210として示されている抵触(interference:締めしろ、干渉)領域が取り除かれる;
b)穴の深さを検査するために使用され得る場所が当該穴内に形成される;
c)穴とドライバとの間で機械的付着の場所を可能にする;
頭部の上面における円錐の直径の寸法は、以下から展開される、即ち
直径204(図8)=203−205(図5及び図6)
204=5.6−1.65=3.95mm
円錐台の深さ305=1.25×高さの差202(図7)
=1.25×1.00=1.25mm
実例として、この高さは、1.25と1.50との間で変動してもよい。どんなものが選択されても、ローブ状の中央の内接円に対して行われるべき調整を必要とする。
実証の目的で、円錐角αは、27°の選択値のままである。円錐台のより小さい直径306(図8)は、以下のように計算される。即ち、
直径306=直径204−(2×(305tanα))
=3.95−(2×(1.25×0.5095))
=3.95−1.274=2.68mm
この計算された値は、穴のローブ状内側コアの内接円306になる。
ローブ状コアの外接円307(図9)は、トルクが印加される際にドライバと穴との間でのすべりを防止するために適切であると認識される選択値である。
実証の目的で、外接円307の値は、以下であるように選択される。即ち、
3.137mm
かくして、内側コアのローブ状の形状は、実例としてTRILOBULAR(登録商標)構成の形状であり、以下の特性を有する。即ち
307外接円=3.137mm
306内接円=2.68。
当業者にとって、同一のサイズ及び構成を有するドライバ及び穴をもたらすように、且つ本発明の考えられる最良の使用法を疑いなく提供するように寸法の制御をすることは明らかである。また、明らかであるように、本発明は、円錐に対する変更に基づいた形状の新規な使用を用いて、既知の十字形および3ウイングの機構の直線状の面を持つ半径方向ウイングでもって達成されない、ドライバの形状と穴の形状の嵌合において達成されるべき一貫性を可能にし、POZIDRIV(登録商標)、SUPADRIV(登録商標)又はPHILLIPS(登録商標)の穴またはドライバの外側円錐角になされる変更は、本発明に利用された方法および手法と同程度の効果を達成しない。
更に認識されることは、最も効果的な方法でトルクを伝達するために、及び適用されるべき寸法公差の考察において、目的とされる接触は、穴の上部の外側の場所に近接するべきである。
かくして、最初の接触がドライバと穴の中心部に近い深さの位置で生じることを避けるために、ウイングの円錐角が、穴内のその個々の対応部分よりも大きい大きさからなることが許容可能である。
穴のウイングの円錐角は以下であると考えられる。即ち、
8°+0/−1°内角、及び
ドライバのウイングの円錐角は以下であると考えられる。即ち、
8°−0/+1°内角。
利点は、我々が再び、ドライバを穴の最大深さまで穴内に入れることができる場合に達成される。これは、穴の理論的な円錐の底面寸法よりも小さい、ドライバの円錐の底面寸法を有することにより達成される。
穴の理論的な円錐の底面寸法が以下であると考える、即ち
1.65mm−0+0.04mm
ドライバに関する理論的な円錐の底面寸法は以下である、即ち
1.65mm−0.04+0mm。
機能は、ドライバと穴との間で或る程度の安定性を提供することであるが、更にドライバと穴との間で機械的付着を達成することである(この付着は、組立体の位置に与えられている間にネジがドライバから落ちることを阻止する特徴を提供するためだけである)。ひとたびネジが適切な位置に置かれて、駆動が行われると、この特徴はもはや必要とされない。穴の上部外側位置における寸法は、3.95mmの直径として計算され、下側の直径では2.68mmとして計算された。円錐台の開先角度(included angle:狭角、内角)は54°である。
目的は、この角度に関して、1°未満だけ増加させることである。
かくして、穴の中央円錐角は、以下の範囲内に含まれる。即ち
54°+1°−0 及び
このデータにおけるドライバの円錐角は、以下の範囲内に含まれる。即ち
54°+0−1°
これは、円錐(錐台)の中心部に近い区域の方へ、穴とドライバの接触(付着)区域を向ける。
テーパ上のこの中心部に近い接触場所は、期待されている付着を与えるが、ドライバと穴との間の安定性も維持し、2°を超えるドライバと穴の軸のずれが生じないようになっている。
内側円錐台の目的寸法は、2.68mmのままであるが、ローブ状コアの実際の内接円の直径は、制限内にある。
かくして、内接円=2.68+0.02/−0
かくして、ドライバの円錐との交差点におけるドライバの内接円は、以下である。即ち、
2.86mm−0.02/−0.04。
Claims (12)
- 固締具であって、
頭部と、
前記頭部内の中央キャビティと、前記中央キャビティが前記固締具の前記頭部内で末端をなす溝からなる3つの放射部を更に含むことと、
前記中央キャビティが、半径方向に延びる前記溝の仮想の中心と一致して配置された最大外接円を有する3つのローブを有するローブ状内側区域を含むことと、
前記半径方向に延びる溝が、円錐台から作られ、その中心線が前記固締具の軸に平行である中心線から離れて傾斜しており且つウイングが前記固締具の前記頭部内へ進む際に楕円形で内向きにテーパ状をなす楕円セクションを提供する結果をもたらす穴の内向きにテーパ状をなす外側円錐角を提供することと、
前記ローブ状内側区域の内接円において最高点に達する円錐台として構築されている前記キャビティの追加の中央部分とを含む、固締具。 - 前記穴のウイングの前記外側円錐角が、前記固締具の軸に対して27°の角度である、請求項1に記載の固締具。
- 前記ウイングの前記外側円錐角が、前記固締具の軸に対して25°から27°の角度である、請求項1に記載の固締具。
- 前記穴の半径方向のウイングを作るために使用された円錐台が、8°の円錐内角を有する、請求項1に記載の固締具。
- 前記穴の半径方向のウイングを作るために使用された円錐台が、4°から8°の範囲内にある内角を有する、請求項1に記載の固締具。
- 前記半径方向のウイングを作るために使用された前記円錐台の前記中心線が、請求項2又は請求項3に記載された前記穴の外側円錐角に適合するために前記キャビティの半径方向の最も外側の側部を提供するようになっている、請求項1に記載の固締具。
- 前記頭部の上面に隣接する前記中央キャビティにおける前記円錐台が、半径方向の前記ウイングの楕円形上部エッジの最大幅未満で、半径方向の前記ウイングの最も外側の位置の外接円に等しい大きさを有する、請求項1に記載の固締具。
- 前記円錐台の内角は54°であり、前記頭部の表面において最大直径から内向きにテーパ状をなす、請求項1に記載の固締具。
- 前記円錐台の円錐角が、54°から55°の範囲内にある、請求項8に記載の固締具。
- 前記円錐台から作られる際に前記中央キャビティの深さが、前記ローブ状中央キャビティの内接円直径において末端をなす
- 特定の種類の固締具であって、前記固締具の頭部内で末端をなす溝からなる4つの放射部を更に含む前記頭部の中央キャビティにより特徴付けられ、前記中央キャビティが、半径方向に延びる前記溝の仮想の中心と一致して配置された最大外接円を有する4つのローブを有するローブ状内側区域を含み、前記半径方向に延びる溝が、円錐台から作られ、その中心線が前記固締具の軸に平行である中心線から離れて傾斜しており且つウイングが前記固締具の前記頭部内へ進む際に楕円形で内向きにテーパ状をなす楕円セクションを提供する結果をもたらす穴の内向きにテーパ状をなす外側円錐角を提供し、
前記キャビティの追加の中央部分が、前記ローブ状内側区域の内接円において最高点に達する円錐台として構築されている、固締具。 - 特定の種類の固締具であって、前記固締具の頭部内で末端をなす2つの直径方向に対向する半径方向溝を更に含む前記頭部の中央キャビティにより特徴付けられ、前記中央キャビティが、前記直径方向に対向する溝の仮想の中心線と一致して配置された最大の外接する直径を有する長円形内側区域を含み、前記直径方向に対向する溝が、円錐台から作られ、その中心線が前記固締具の軸に平行である中心線から離れて傾斜しており且つウイングが前記固締具の前記頭部内へ進む際に楕円形で内向きにテーパ状をなす楕円セクションを提供する結果をもたらす穴の内向きにテーパ状をなす外側円錐角を提供し、
前記キャビティの追加の中央部分が、前記長円形内側区域の内接円において最高点に達する円錐台として構築されている、固締具。
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