JPH0744356U - 丸ネジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は ネジ回し穴２を垂直穴にし楕円
溝３の取付部に緩和曲線４を設け、丸ネジ回し５の楕円
突起６の７の作用により、丸ネジ回し５の円面と丸ネジ
１の円面を摩擦結合させ、回転力を受けることを目的と
した、ネジ回し穴の改良に関するものである。 【構成】 丸ネジ１のネジ回し穴２を垂直穴にし その
円周上１２０度間隔に３ヶ所楕円溝３を設け楕円溝３の
取付部に緩和曲線４を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

この考案は，ネジのネジ回し穴の形を丸形にして作業を安全に，又能率をよく することを目的にしたものである。 従来の，十字穴ネジは，締め込む力を増せば増すほど，ネジ回しが浮きあがり やすく（特に電動工具などの場合）空回りして，ネジ回し穴を不良にし作業能率 を悪くした。 そのため，ネジ生産者は，ネジ回し穴がつぶれない様に焼き入れなど努力して いるが，現状では十字穴ネジに，かぎり解決されていない。 本案は，その欠点を除くために考案されたもので，これを図面について説明す れば，丸ネジ１のネジ回し穴２の形を丸形にし，その円周上に３ヶ所．丸溝を設 ける。 なお，ネジ回し穴２の円周上にある溝の数は，これ以外でもよい。 本案は，このような構造であるから，図２のように丸ネジ１に，丸ネジ回し３ を差し込み回転させれば，自動的に遠心力と求心力又は作用と反作用の原理によ って，丸ネジ回し３と，丸ネジ１が一体となり，作業性抜群である。 又，ネジ製作上の利点として，次のことがいえる。 （イ） 空回りして，ネジ回し穴２を不良にしないからネジ頭部保護だけの目的 で，焼入れをしていた場合は，焼入れ省略ができる。 （ロ） 全体が丸形で角がないから，過度の熱応力及び変体応力によって焼入れ 時に発生する，焼割れが少い。 （ハ） 全体が丸形で角がないから，ネジ用パンチ，及び締付工具の精度と耐久 性の高度化ができる。 （ニ） 丸形で角がないから，外観が美しい。

【提出日】平成４年３月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ネジのネジ回し穴の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のネジがネジ回しから回転力を受ける方法は角の組み合わせによる方法で ある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の十字穴ネジは 締め込む力を増せば増すほどネジ回しが ぬけ出しやす く 空回りしてネジ回し穴の角をつぶし、作業能率を悪くした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は その欠点を除くために考案されたもので これを図面について説明 すれば 丸ネジ１のネジ回し穴２を垂直穴とし、その円周上１２０度間隔に３ヶ 所楕円溝３を設け 楕円溝３の取付部に緩和曲線４を設ける。

【０００５】

【作用】

本考案は このような構造であるから 図２、及び図３のように丸ネジ１のネ ジ回し穴２に丸ネジ回し５を差し込み回転させれば、丸ネジ回しの楕円突起６の 緩和曲線７が楕円溝３の緩和曲線４に喰い込むことにより（重要な特徴）丸ネジ 回し５の円面と丸ネジ１の円面が摩擦結合され、回転力が丸ネジ回し５から丸ネ ジ１につたわり作業性抜群である。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。

【図４】のＢ図Ｌは 丸ネジ回し５が丸ネジ１のネジ頭への付着性をよくする ために設けたもので Ｌの深さはネジ回し穴２の深さ１０対２〜２．５の割合が 適当である。 又、Ｈは楕円突起６の高さで 丸ネジ回し５の直径１０対１〜１．５の割合が 適当である。

【０００７】 また、請求項１の（ハ） 円面の摩擦を利用して回転力を受けることを特徴と するネジ回穴の理由は、 （イ） 角を付けると、角がつぶれる。 （ロ） 角を付けると、丸ネジ回し５の楕円突起６が剪断される。

【０００８】 従って、本考案の方法は

【図２】及び

【図３】のように、楕円突起６の緩和曲 線７が楕円溝３の緩和曲線４に喰い込むことにより 丸ネジ回し５の円面と丸ネ ジ１の円面が摩擦結合され回転力を受ける方法であるから、この点が従来の方法

【０００２】と まったく異なる所である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は 上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 （イ） ネジ回しが ぬけ出さない。 （ロ） むだな ねじ込み推力を使わない。 （ハ） ネジ回しへの喰い付きがよい。 （ニ） 斜め締めがない。 （ホ） 丸形で角がないから 外観が美しい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の上部断面図

【図２】本案の使用中の斜視断面図

【符号の説明】

１は丸ネジ，２はネジ回し穴 ３は丸ネジ回し。

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成４年３月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【考案の名称】 丸ネジ

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図１】Ａは本考案の平面図、ＢはＡ図Ｂ−Ｂで破断し
た断面図、

【図２】Ａは本考案の使用中の斜視断面図 ＢはＡ図Ｂ−Ｂで破断した断面図

【図３】図２、Ｂの一部拡大図

【図４】Ａは本考案の丸ネジ回し５の平面図 Ｂは本考案の丸ネジ回し５の側面図。

【符号の説明】 １は丸ネジ、 ２はネジ回し穴、 ３は楕円溝、４は３
の緩和曲線、 ５は丸ネジ回し ６は５の楕円突起 ７は６の緩和曲線。

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネジのネジ回し穴の形を丸形にしたネ
   ジ。