JPH0673424U - 自己螺進ビス - Google Patents

自己螺進ビス

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JPH0673424U
JPH0673424U JP1540393U JP1540393U JPH0673424U JP H0673424 U JPH0673424 U JP H0673424U JP 1540393 U JP1540393 U JP 1540393U JP 1540393 U JP1540393 U JP 1540393U JP H0673424 U JPH0673424 U JP H0673424U
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head
screw
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synthetic resin
metal head
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JP1540393U
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Inventor
▲隆▼夫 若井
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若井産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属頭部を覆う合成樹脂製多角形頭部に破壊
の発生がない自己螺進ビスを提供する。 【構成】 自己螺進する軸部12の端部に金属頭部17
を一体に設け、この金属頭部の平面形状を略楕円形に形
成し、上記金属頭部17を合成樹脂製の多角形頭部19
で覆い、ビスの螺締時に多角形頭部19の角部近傍に加
わる力を金属頭部16の曲面で合成樹脂内に逃がして分
散し、多角形頭部19の破壊を防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、タッピングビスや穿孔ビスの如き自己螺進ビス、更に詳しくは軸 部の上端に設ける頭部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、建築分野において、被着物にパネル等の取付物を固定する場合にタッ ピングビスや穿孔ビスが使用されており、前者のタッピングビスは被着物に予め 設けた下孔に対してタッピングしながら自己螺進するものであり、また、後者の 穿孔ビスは、下孔を形成していない被着物に対して自己ドリリングしながら螺進 するものである。
【0003】 上記のような自己螺進ビスは、頭部が金属製であると、取付物の表面に単純な 金属色を呈した頭部がそのまま露見し、取付物の色調とマッチングせずに美的外 観を損なうと共に、経時的に錆が発生する不都合があり、このため、金属製頭部 を合成樹脂製の頭部で覆った自己螺進ビスが提案されている。
【0004】 従来の上記した自己螺進ビス1は、図3(A)に示すように、自己螺進する軸 部2の上端部に、円形の鍔3と、この鍔3の上面に六角形の金属頭部4を一体に 設け、金属頭部4の上面にドライバーの係合溝5を形成すると共に、金属頭部4 の外面から鍔3の外面を合成樹脂製の六角形頭部6で覆った構造になっている。
【0005】 自己螺進ビス1を被着物に螺入するには大きな回転トルクが必要になり、一般 的には、電動やエアを駆動源とする動力工具に取付けたソケットレンチを六角形 頭部6に外嵌係合させ、この状態で自己螺進ビス1に回転を与えることによって 螺入するものであり、従って六角形頭部6には大きな荷重が作用し、特に被着物 への螺入が完了する時荷重は最大になる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の自己螺進ビス1における金属頭部4は、図3(B)のように 、平面六角形に形成し、また、合成樹脂製の六角形頭部6は、金属頭部4の外周 に均一な厚みで六角形にすることにより金属頭部4を覆うように形成されていた ため、金属頭部4及び六角頭部6のソケットレンチによる荷重を受ける面は共に 平面となっていた。
【0007】 このため、螺締完了時に、ソケットレンチによってねじ込み方向への荷重が加 わって合成樹脂製六角頭部6がソケットレンチと金属頭部4との間で圧縮を受け たとき、特に六角頭部6の角部近傍に図3(B)の矢印で示すように力Aが集中 することになるが、金属頭部4は周面が平面になっているため、荷重を平面で受 けることになり、このため、六角頭部6に作用した荷重を合成樹脂内に分散させ ることができず、合成樹脂に物性の優れたものを用いていても、これが原因で六 角頭部6の角部に破壊Bが発生するという問題がある。
【0008】 そこで、この考案の課題は、金属頭部の形状に改良を加え、合成樹脂製に六角 頭部の破壊発生を防止することができる自己螺進ビスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この考案は、自己螺進する軸部の端部に、 平面形状を略楕円形に形成した金属頭部を一体に設け、この金属頭部を合成樹脂 製の多角形頭部で覆った構成を採用したものである。
【0010】
【作用】
金属頭部を略楕円形に形成したので、長軸方向に位置する両端の外周面は円形 になり、締付時に、合成樹脂製多角形頭部の角部近傍に作用した荷重を、金属頭 部の曲面に沿って合成樹脂内に分散させることができ、これによって多角形頭部 における角部の破壊を防止できる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付図面の図1及び図2に基づいて説明する。
【0012】 図示のように、自己螺進ビス11は、自己螺進する軸部12の外周に雄ねじ1 3を周設すると共に、先端に穿孔用のドリル部14を設け、この軸部14の上端 に、ねじなしの大径頭部15と、この大径頭部15上に円形の鍔16と、この鍔 16の上面に平面略楕円形の金属頭部17を順次一体に設けて構成され、上記金 属頭部27と鍔16が合成樹脂を用いて一体に覆われている。
【0013】 鍔16を覆う合成樹脂は、鍔16の下面から外周面及び上面を覆う合成樹脂鍔 18になり、また、金属頭部17を覆う部分は六角形の多角形頭部19に形成さ れ、この合成樹脂鍔18と多角形頭部19とは、耐圧潰性、耐摩耗性に優れた合 成樹脂を用いて一体成形され、かつ所望する色に着色されている。
【0014】 図1(C)のように、金属頭部17に対して合成樹脂製の多角形頭部19は、 金属頭部17の長軸方向に六角形の一つの対角線が一致するように位相を決めて 成形されていると共に、金属頭部17の平面形状は完全な楕円形だけでなく、長 円形であってもよい。
【0015】 上記のように、金属頭部17の長軸と短軸を有する平面形状は、金属頭部17 に対する合成樹脂製多角形頭部19の回り止機能を発揮することになる。
【0016】 なお、図示の場合、大径軸部15にパッキング20を取付けると共に、自己螺 進ビス11は、ドリル部14を有する自己穿孔ビスを示したが、軸部の先端まで 雄ねじを設けたタッピングビスであってもよい。
【0017】 この考案の自己螺進ビスは上記のような構成であり、合成樹脂製の多角形頭部 19にソケットレンチを係合し、自己螺進ビス11に回転を与えることにより被 着物に螺締する。
【0018】 ソケットレンチによる螺締時において、特に被着物への螺入が完了するとき、 合成樹脂製六角頭部19の各角部近傍に対して回転を与える面側に大きな力が作 用する。
【0019】 このとき、図1(C)のように、多角形頭部19の周囲の厚みは、金属頭部1 7の短軸方向側に位置する角部が厚くなっており、これらの角部は荷重に対して 十分な強度を有している。
【0020】 これに対して長軸方向に位置する角部近傍は、他の部分より薄くなるが、この 角部には金属頭部17の弧状面が位置しているため、図1(C)に矢印で示すよ うに、角部近傍に対して加わる力Aを金属頭部17の弧状面に沿って逃がし、こ の力を多角形頭部19を形成する合成樹脂内に分散させることができ、これによ って多角形頭部19の破壊発生を防止することができる。
【0021】
【考案の効果】
以上のように、この考案によると、合成樹脂の多角形頭部で覆う金属頭部を略 楕円形の平面形状に形成したので、自己螺進ビスの被着物に対する螺締完了時に 、多角形頭部の角部近傍に加わる力を多角形頭部の合成樹脂内に分散させること ができ、多角形頭部の破壊発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの考案に係る自己螺進ビスの正面
図、(B)は同上要部の縦断正面図、(C)は要部の横
断平面図
【図2】自己螺進ビスの金属頭部を示す斜視図
【図3】(A)は従来の自己螺進ビスを示す縦断正面
図、(B)は同上の横断平面図
【符号の説明】
11 自己螺進ビス 12 軸部 13 雄ねじ 14 ドリル部 16 鍔 17 金属頭部 19 合成樹脂製多角形頭部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己螺進する軸部の端部に、平面形状を
    略楕円形に形成した金属頭部を一体に設け、この金属頭
    部を合成樹脂製の多角形頭部で覆った自己螺進ビス。
JP1540393U 1993-03-30 1993-03-30 自己螺進ビス Expired - Lifetime JPH0741930Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1540393U JPH0741930Y2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 自己螺進ビス

Applications Claiming Priority (1)

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JP1540393U JPH0741930Y2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 自己螺進ビス

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Publication Number Publication Date
JPH0673424U true JPH0673424U (ja) 1994-10-18
JPH0741930Y2 JPH0741930Y2 (ja) 1995-09-27

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ID=11887771

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JP1540393U Expired - Lifetime JPH0741930Y2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 自己螺進ビス

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JP (1) JPH0741930Y2 (ja)

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JPH0741930Y2 (ja) 1995-09-27

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