JP2017538123A - 時計のための機構及びこのような機構を有する時計 - Google Patents

時計のための機構及びこのような機構を有する時計 Download PDF

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Abstract

時計のための機構は、振動調速機構(7)と、回転式エネルギー供給歯車(5)と、調速機構によって制御されてエネルギー供給車を交互に保持及び解放する阻止機構(6)と、調速機構に連結されてエネルギー供給車の歯を押す単安定弾性部材(9)と、を備える。エネルギー供給車の歯は、車の回転中に、カム効果によって、単安定弾性部材を弾性変形させるように構成されており、単安定弾性部材は、その静止位置に弾性復帰するように構成され、このため、機械的エネルギーを調速機構へ解放する。

Description

本発明は、時計のための機構に、及び、このような機構を有する時計に、関する。
特許文献1には、時計のための機構が記載されており、この機構は、周期運動を有する調速機と、2つの回転式雁木車と、雁木車と協働する阻止機構であって、この供給機構が調速機によって制御されて雁木車を一定間隔で交互に保持及び解放し、それにより、この雁木車が段階的に回転する、阻止機構と、所定の方法で周期的に変形されるように構成されてエネルギーを格納し、弾性復帰によってこのエネルギーを調速機構に解放するように構成された双安定弾性部材と、を備える。
米国特許第8303167号明細書
この機構は、非常に複雑でしたがってコストがかかり、摩擦を伴って移動する多数の部品を有しており、これは、システムのエネルギー効率を制限してしまう。
本発明の1つの目的は、これら欠点を少なくとも軽減することである。
このために、本発明によれば、時計のための機構が提供され、この機構は、
−周期運動で振動するように構成された調速機構と、
−歯を有するエネルギー供給部材と、
−エネルギー供給部材と協働する阻止部材であって、調速機構によって制御されてエネルギー供給部材を一定間隔で交互に保持及び解放し、それにより、上記エネルギー供給部材が反復運動サイクルにしたがって段階的に移動する、阻止部材と、
−調速機構に連結され、エネルギー供給部材の歯を押すように構成された単安定弾性部材であって、第1幾何形状構造を通常有し、上記単安定弾性部材が、エネルギー供給部材の各運動サイクル中に、
・上記エネルギー供給部材の1つの歯が、上記単安定弾性部材を上記第1幾何形状構造から弾性変形させ、
・その後、上記単安定弾性部材が、第1幾何形状構造に弾性復帰し、それにより、機械的エネルギーを調速機構に解放する、
ように構成されている、単安定弾性部材と、
を備える。
このような配置により、機構は、構造及び動作方法においてより簡素であり、コストがよりかからず、より信頼性があり、エネルギー効率に関してよりよい。
本発明にかかる様々な形態の機構において、以下の手段のうちの1つ及び/または他のものをさらに用いる可能性があり得る。
−上記単安定弾性部材が、エネルギー供給部材の各運動サイクル中に、上記エネルギー供給部材の1つの歯が上記単安定弾性部材を単安定弾性部材の上記第1幾何形状構造から所定の第2幾何形状構造まで弾性変形させるように、構成されており、上記第2幾何形状構造が、エネルギー供給部材の全運動サイクルにわたって同じであり、それにより、上記単安定弾性部材が、単安定弾性部材が第1幾何形状構造に復帰すると、所定の一定量の機械的エネルギーを調速機構に解放する、すなわち、このため、機構は、ほぼ一定でありかつエネルギー供給車にかけたトルクとは無関係なエネルギーを調速機構に伝達させることを保証する。特に、単安定弾性部材の弾性変形は、機構の幾何形状に起因して、各運動サイクルで同じであり、したがって、変形中に単安定弾性部材に蓄積されてその後に調速機構へ解放される機械的エネルギーは、一定である。
−上記エネルギー供給部材は、回転式エネルギー供給車である。
−上記単安定弾性部材は、可撓性舌体であり、
可撓性舌体は、調速機構に連結された第1端部と、エネルギー供給車の歯を押す第2の自由端部と、を有する。
−調速機構は、第1弾性サスペンションによって支持体に取り付けられた慣性調速部材を有し、阻止機構は、上記調速部材と同期して移動するように、少なくとも弾性リンクによって調速部材に接続されている阻止部材を有し、上記阻止部材は、単安定弾性部材に接続され、エネルギー供給部材と協働し、上記エネルギー供給部材を交互に保持及び解放する。
−上記阻止部材は、調速部材の振動周波数の2倍の周波数で振動するように、調速部材に接続されている、
すなわち、この特徴は、エネルギー供給車の段階的回転の周波数を増加できるようにし、これにより、順に、時計ムーブメントをより高い時間精度で制御できるようにする。
−調速部材及び第1弾性サスペンションは、上記調速部材が第1及び第2極限調速部材位置間で中立位置から2方向に振動するように構成されており、阻止部材は、第1及び第2極限阻止部材位置間で振動するように取り付けられており、弾性リンクは、
・調速部材が中立位置にあるときに、阻止部材が、弾性リンクによって第2極限阻止部材位置へ移動され、
・調速部材が第1及び第2極限調速部材位置のうちのいずれか一方にあるときに、阻止部材が、弾性リンクによって第1極限阻止部材位置へ移動される、
ように、構成されている。
−上記エネルギー供給部材は、回転式エネルギー供給車であり、上記阻止部材は、エネルギー供給車の上記歯を交代で阻むように構成された第1及び第2停止部材を有し、それにより、上記阻止部材が第1及び第2極限阻止部材位置それぞれにあるときに、上記エネルギー供給車を保持し、上記第1停止部材は、阻止部材が第1脱進位置と第2極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車を阻まないように構成され、上記第2停止部材は、阻止部材が第2脱進位置と第1極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車を阻まないように構成されている。
−エネルギー供給車は、回転方向で移動可能であり、上記エネルギー供給車の歯それぞれは、回転方向を向く前面と、回転方向の反対側を向く後面と、を有し、第1及び第2停止部材は、
・上記阻止部材が第1脱進位置にありかつ第1停止部材が歯の前面に一致しているときに、第2停止部材が、エネルギー供給車のうちの2つの他の歯間で、2つの他の歯のうちの一方の後面の近傍にあり、
・上記阻止部材が第2脱進位置にありかつ第2停止部材が歯の前面に一致しているときに、第1停止部材が、エネルギー供給車のうちの2つの他の歯間で、2つの他の歯のうちの一方の後面の近傍にある、
ように、構成されている。
−機構は、機械伝動装置を介して回転するエネルギー供給車を単一の回転方向に付勢するための付勢手段をさらに有し、上記伝動装置は、阻止部材が第1脱進位置から第2極限阻止部材位置まで移動するのに必要な時間以下である時間で、エネルギー供給車の各回転ステップを完了するように、構成されている。
−上記単安定弾性部材は、阻止部材が第1脱進位置と第2極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車の回転中に、上記エネルギー供給車の歯が単安定弾性部材を上記第1幾何形状構造から上記第2幾何形状構造へ弾性変形させるように、構成されている。
−単安定弾性部材は、阻止部材が第2極限阻止部材位置にあるときに、上記単安定弾性部材が第2幾何形状構造にあり、それにより、阻止部材が第2極限阻止部材位置から第2脱進位置へ移動する間に、単安定弾性部材が、第1幾何形状構造に復帰し、その後、上記所定量の機械的エネルギーを阻止部材に伝達する、ように構成されており、弾性リンクは、上記所定量の機械的エネルギーを調速部材に伝達させるように構成されている、すなわち、この特徴は、特に、単安定弾性部材の弾性変形が阻止部材の運動に抗するのではなくこの運動に伴うので、機構のエネルギー効率を高める。
−単安定弾性部材は、阻止部材が第2脱進位置から第1極限阻止部材位置へ及び上記第1極限阻止部材位置から第1脱進位置へ移動する間に、エネルギー供給車の歯を阻まないように構成されている。
−単安定弾性部材は、第2停止部材に隣接して阻止部材に取り付けられている。
−上記阻止部材は、第2弾性サスペンションによって支持体に取り付けられている。
−上記第1弾性サスペンションは、並進運動または回転運動を調速部材に付与するように構成されており、上記第2弾性サスペンションは、並進運動または回転運動を阻止部材に付与するように構成されている。
−上記第1弾性サスペンションは、第1方向で並進運動を調速部材に付与するように構成されており、上記第2弾性サスペンションは、上記第1方向にほぼ垂直な第2方向で並進運動を阻止部材に付与するように構成されている。
−第1弾性サスペンションは、第2方向にほぼ平行に延在する2つの可撓性を有する第1弾性枝体を備え、第2弾性サスペンションは、第1方向にほぼ平行に延在する2つの可撓性を有する第2弾性枝体を備え、阻止部材は、第2方向にほぼ平行に延在する少なくとも2つの可撓性を有する弾性リンクによって調速部材に接続されている。
−上記第1弾性枝体及び上記可撓性弾性リンクは、調速部材が中立位置にあるときに、ほぼ直線状であるように構成されている、すなわち、この特徴は、単安定弾性部材の弾性変形の精度を高め、このため、単安定弾性部材がその第1幾何形状構造に復帰するたびに調速機構に伝達される所定量のエネルギーの精度を高める。
−上記エネルギー供給部材は、回転式エネルギー供給車であり、上記第1及び第2停止部材と上記第2弾性サスペンションとは、上記第1及び第2停止部材がエネルギー供給車に対してほぼ径方向で交互にエネルギー供給車に向けて及びエネルギー供給車から離間するように移動するように、構成されている。
−機構は、単一のエネルギー供給車を有する。
−調速機構、阻止機構及び単安定弾性部材は、単一プレートで形成された一体構造システムであり、上記プレートの平均平面で本質的に移動するように設計されている。
−機構は、エネルギー供給部材が取り付けられる支持体に対する所定位置を有する固定停止体を有し、単安定弾性部材は、弾性接続体によって調速機構に弾性連結された結合解除支持体に接続されており、上記停止体は、上記エネルギー供給部材の1つの歯が上記単安定弾性部材を上記第1幾何形状構造から弾性変形させる間、上記結合解除支持体をするように位置付けられ、上記弾性接続体は、上記エネルギー供給部材が上記単安定弾性部材を弾性変形させている間、上記結合解除支持体が上記停止体に当接したままとするのに十分な剛性がある。
−結合解除支持体は、上記弾性接続体によって阻止部材に弾性連結されている。
−上記停止体の位置は、支持体に対して調整可能である。
その上、本発明は、同様に、上述した機構を有する時計に関する。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照しながら、非限定的な例として付与された本発明のいくつかの実施形態の詳細な説明から明らかになる。
本発明にかかる機械式時計を示す概略ブロックダイアグラムである。 本発明の第1実施形態にかかる調速機機構、阻止機構及びエネルギー供給車を有する機械式時計を示す平面図である。 図2の阻止機構及びエネルギー供給車を示す詳細図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、本発明の第2実施形態を示す、図である。 図2と同様の図であって、本発明の第3実施形態を示す、図である。 図2と同様の図であって、本発明の第4実施形態を示す、図である。 図2と同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図2aと同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図3と同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図3aと同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図4と同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図4aと同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図5と同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図5aと同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図6と同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図6aと同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図7と同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図7aと同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図8と同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図8aと同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図9と同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。 図9aと同様の図であって、本発明の第5実施形態を示す、図である。
図面において、同じ参照符号は、同一のまたは同様の要素を示す。
図1は、例えば腕時計のような機械式時計1を示す概略ブロックダイアグラムであり、少なくとも以下のもの、
−力学的エネルギー格納体2と、
−エネルギー格納体2によって動力供給される伝動装置3と、
−伝動装置3によって駆動される例えば時計の針などの1以上の時刻表示体4と、
−伝動装置3によって駆動されるエネルギー供給部材5と、
−例えば阻止部材8などを有する阻止機構6であって、この阻止部材が、エネルギー供給部材5を連続的に保持、解放し、それにより、各運動サイクルで一定の行程である反復運動サイクルにしたがって上記エネルギー供給部材が段階的に移動し得る、阻止機構と、
−調速機機構7であって、阻止機構を制御して阻止機構を時間内に一定間隔で移動させる振動機構であり、それにより、阻止機構の保持及び解放シーケンスを一定継続時間となるようにし、このため、エネルギー供給車5、伝動装置3及び時刻表示体4の運動テンポをもたらす、調速機機構と、
を有する。
エネルギー供給部材は、回転式エネルギー供給車5であり得る。以下の説明は、このようなエネルギー供給車に関してなされる。
力学的エネルギー格納体2は、例えば主ゼンマイと通常称される螺旋状バネなどの通常バネである。このバネは、巻真を介して手動で、かつ/または、ユーザの運動によって動力供給される自動式巻回を介して自動で、巻回され得る。
伝動装置3は、通常、一連の歯車(図示略)を備える歯車装置であり、これら歯車は、互いに噛合して入力軸を出力軸(図示略)に接続する。入力軸は、力学的エネルギー格納体2によって動力供給されており、出力軸は、エネルギー供給車に接続されている。いくつかの歯車は、時計の針にまたは他の時刻表示体4に接続されている。
伝動装置3は、エネルギー供給車が入力軸よりもずっと迅速に(例えば3000のオーダーであり得る速度比で)回転するように設計されている。
調速機機構7は、一定の周波数で振動するように設計されており、このため、時計の精度を保証する。調速機の振動は、エネルギー供給車5から、例えば阻止機構6に属し得る単安定弾性部材9を介して、力学的エネルギーを定期的に伝達させることによって、持続される。
力学的エネルギー格納体2、伝動装置3、エネルギー供給車5、阻止機構6及び調速機7は、共に時計ムーブメント10を形成する。
図2から図9の特有の実施形態を詳細に説明する。
この実施形態において、阻止機構6及び調速機機構7は、例えば図2及び図2aに示すように、一体構造であり、単一プレート11に形成され得る。プレート11は、ほぼ平坦である。
プレート11は、材料に応じて、例えば約0.1mmから約0.6mmなど、厚さが薄くなり得る。
プレート11は、上記プレートの平面で(例えば幅及び長さまたは直径)、約15mmから約40mmである横方向寸法を有し得る。
プレート11は、任意の適切な材料で製造され得、好ましくは比較的高いヤング率を有して良好な弾性特性を示す。プレート11に使用可能な材料の例は、シリコン、ニッケル、スチール、チタンである。シリコンの場合において、プレート11の厚さは、例えば0.3mmから0.6mmである。
阻止機構6及び調速機機構7の様々な部材は、以下で詳述され、プレート11に切欠を形成することによって形成されている。これら切欠は、特にMEMSの製造のように、マイクロ工学で公知の製造方法によって形成され得る。
シリコンプレート11の場合において、プレート11は、例えば、深堀反応性イオンエッチング(DRIE)によって、または、いくつかの場合において(特に試作品または小規模量産について)固体レーザ切断によって、局所的に中空化され得る。
ニッケルプレート11の場合において、阻止機構6及び調速機機構7は、例えばLIGAによって得られ得る。
スチールまたはチタンプレート11の場合において、プレート11は、例えばワイヤ放電加工(WEDM)によって、局所的に中空化され得る。
阻止機構6及び調速機機構7の構成部品それぞれは、プレート11の部分によって形成されており、ここで詳述される。これら部品のうちの一部は、硬質であり、他のものは、通常屈曲部において、弾性変形可能である。
いわゆる硬質部品といわゆる弾性部品との間の差は、これら部品の形状に、特にこれら部品の細さに起因したプレート11の平面におけるこれら部品の剛性である。細さは、例えば縦横比(部品の幅に対する部品の長さの比率)によって測定され得る。細さが高い部品は、弾性を有し(すなわち弾性変形可能であり)、細さが低い部品は、硬質である。例えば、いわゆる硬質部品は、プレート11の平面において剛性を有し得、この剛性は、プレート11の平面においていわゆる弾性部品の剛性よりも少なくとも約1000倍である。例えば後述する弾性枝体21、33及び弾性リンク27などの弾性接続体の主な寸法は、例えば5mmから13mmである長さと、例えば0.01mm(10μm)から0.04mm(40μm)、例えば約0.025mm(25μm)である幅と、を有する。
プレート11は、外側枠体を形成し、この外側枠体は、例えばネジなどによってプレート11の貫通孔11bを通して支持プレート11aに固定されている。支持プレート11aは、同様に、時計筐体に固定されている。
図2に示す例において、プレート11は、阻止機構6及び調速機機構7を全体的に囲む閉鎖型硬質枠体を形成するが、この枠体は、その他のように設計され得、特に、阻止機構6及び調速機機構7を囲まないまたは完全には囲まないように設計され得る。図2に示す例において、上記固定された枠体は、第1方向Xに延在する2つのほぼ平行な側部12、15と、第1方向Xにほぼ垂直な第2方向に延在する2つのほぼ平行な側部13、14と、を有する。枠体12〜15、支持プレート11a及び他の全ての固定部品は、本明細書において「支持体」と称され得る。
エネルギー供給車5は、プレート11に垂直な回転軸Z回りで支持体に対して回動可能に取り付けられている。エネルギー供給車5は、エネルギー格納体2によって伝動装置3を介して単一回転方向36で付勢されている。
エネルギー供給車5は、外歯5aを有し、これら外歯それぞれは、回転方向36を向く前面5bと、回転方向36とは反対側の後面5cと、を有する。
例えば、前面5bは、回転軸Zと平行な径方向面に延在し得る一方、後面5cは、軸Zと平行にかつ径方向に対して傾斜して延在し得る(図2a参照)。
留意すべきことは、歯5aがいわゆるスイスレバー脱進機またはいわゆるスイスアンクル脱進機における従来の雁木車の複雑な形状を有する必要がないこと、である。
単安定弾性部材9は、調速機機構7に連結されており、エネルギー供給車5の歯5aを押すように構成されている。単安定弾性部材9は、通常、第1幾何形状構造(静止位置)を有し、エネルギー供給車の歯5aは、カム効果によって上記単安定弾性部材9を上記第1幾何形状構造から第2幾何形状構造へ弾性変形させるように構成されている。単安定弾性部材9は、エネルギー供給車5の各回転サイクルの間で、
−上記エネルギー供給車の1つの歯5aが上記単安定弾性部材9を単安定弾性部材の上記第1幾何形状構造から上記第2幾何形状構造へ弾性変形させ、
−その後、上記単安定弾性部材9が、第1幾何形状構造へ弾性復帰し、それにより、所定量の力学的エネルギーを調速機機構7へ解放する、
ように、構成されている。
調速機機構は、硬質の慣性調速部材17を有し得、この慣性調速部材は、第1弾性サスペンション21によってプレート11の枠体に接続されている。第1弾性サスペンションは、例えば2つの可撓性を有する第1弾性枝体21を備え得、これら第1弾性枝体は、プレート11の側部12から第2方向Yとほぼ平行に延在し、それにより、調速部材17は、支持体に対して第1方向Xとほぼ平行に並進運動可能である。調速部材17及び第1弾性サスペンション21は、上記調速部材17が図2に示す両矢印17aにしたがって、2つの極限位置間で図2に示す中立位置から2方向に振動するように構成されており、本明細書では、これら極限位置を「第1及び第2極限調速部材位置」と称する。
調速部材17の並進運動は、ほぼ直線的であり得る。
有利には、調速部材17は、第1方向Xでの第1振動振幅と第2方向Yでの非ゼロの第2振動振幅とを有する円形並進運動で振動するように支持体に取り付けられている。好ましくは、第1振動振幅は、第2振幅の少なくとも10倍であり、これにより、運動をほぼ直線的にする。
調速部材17は、プレート11の側部12に近接して第1方向Xとほぼ平行に長手方向に延在する主硬質本体18と、主本体18の端部からプレート11の側部15に向けてそれぞれの自由端部20まで延在する2つの分岐硬質腕体19と、を有し得る。自由端部20は、第1方向とほぼ平行に互いに反対側に外側へ延在し得る。
第1弾性枝体21は、それぞれがプレート11の側部13、14に近接し、プレート11の側部12に接続された第1端部と、それぞれが腕体19の自由端部20に接続された第2端部と、を有し得る。第1弾性枝体21は、調速部材17が中立位置で静止しているときにほぼ直線的であり得る(すなわち、曲がっていない)。
第1弾性枝体21の長さと調速部材の振動振幅とは、上記調速部材17の運動が上述したようにほぼ直線的であるようになっている。
阻止機構6は、少なくとも弾性リンク27によって調速部材17に接続された硬質阻止部材8を有し、それにより、上記調速部材17と同期して移動する。
図2に示す例において、阻止部材8は、第2方向Yとほぼ平行に延在する2つの可撓性弾性リンク27によって調速部材17に接続され得る。上記可撓性弾性リンク27は、調速部材17が中立位置にあるときに、ほぼ直線的である(曲がらない)ように構成され得る。
阻止部材8は、第2弾性サスペンション33によってプレート11の枠体に取り付けられ得る。第2弾性サスペンション33は、第2方向Yで並進運動を阻止部材8に付与するように構成され得る。
第2弾性サスペンションは、2つの可撓性を有する第2弾性枝体33を備え得、これら第2弾性枝体は、第1方向Xとほぼ平行に延在し、それにより、阻止部材8は、両矢印8aの方向で、第2方向Yとほぼ平行に並進運動可能である。このため、阻止部材は、2つの極限位置間で、中立位置から2つの両方向で移動可能であり、本明細書では、これら極限位置を「第1及び第2極限阻止部材位置」と称する。弾性枝体33は、阻止部材8が中立位置で静止しているときにほぼ直線状である(曲がっていない)ように構成され得る。
図2に示す例において、阻止部材8は、
−調速部材17の主本体18に近接して第1方向Xで長手方向に延在する硬質基部22と、
−基部22の端部からプレート11の側部15に向けて自由端部24、26まで各別に延在する2つの分岐硬質横方向腕体23、25と、
を有し得る。自由端部24、26は、第1方向Xとほぼ平行に、互いに対して反対側に外側へ延在し得る。
弾性リンク27は、主本体の端部に近接して調速部材17の主本体18に接続された第1端部と、腕体23、25の自由端部24、26に各別に接続された第2端部と、を有し得る。
その上、横方向腕体25の自由端部26は、第1短手方向硬質腕体30によって、他方の横方向腕体23に向けて第1方向Xに延伸され得る。横方向腕体25は、同様に、第2硬質短手方向腕体28によって、他方の横方向腕体23に向けて第1方向に延伸され得、この第2硬質短手方向腕体は、基部22に近接する。エネルギー供給車5は、第1及び第2短手方向腕体30、28間にある。
第1及び第2短手方向腕体30、28の自由端部は、第1及び第2停止部材29a、29bを各別に有し得る。第1及び第2停止部材29a、29bは、第2方向Yで第1及び第2短手方向腕体30、28の自由端部から互いに向けて突出する硬質指体の形態にあり得る。
第1及び第2停止部材29a、29bは、以下で詳細に説明するように、エネルギー供給車5の歯5aと協働するように設計されており、上記エネルギー供給車5を交互に保持及び解放する。第1及び第2停止部材29a、29bは、歯の前面5bを向く停止面29a1、29b1と、反対側の後面29a2、29b2と、を各別に有し得る。停止面29a1、29b1は、好ましくは、軸Zに平行な径方向面に配設され得る一方、後面29a2、29b2は、傾斜して延在し得、それにより、停止部材29a、29bは、尖形を有する。
阻止部材8は、補強体25aをさらに有し得、この補強体は、第2方向に延在し、横方向腕体25を第1短手方向腕体30に結合する。
阻止部材8は、タブ31をさらに有し得、このタブは、短手方向腕体30からプレート11の側部15に向けて第2方向に延在する。
自由端部26及び第1短手方向腕体30は、プレート11の側部15を切欠いた刻目26a内に少しの遊びを持って受けられ得る。また、タブ31は、プレート11の側部15を切欠いたさらなる刻目31a内に受けられ得る。
プレート11は、エネルギー供給車5と阻止部材8の横方向腕体23との間で、プレート11の側部15から側部12に向けて第2方向で延在する硬質舌体16をさらに有し得る。舌体16は、第1縁部16aを有し得、この第1縁部は、エネルギー供給車5を向き、第2方向と平行に延在する。第1縁部16aは、凹状の円状切欠16bを有し得、この円状切欠は、エネルギー供給車5を部分的に受ける。舌体16は、第1縁部の反対側にあり横方向腕体23を向く第2縁部16cをさらに有する。第2縁部16cは、横方向腕体23と平行に傾斜され得、横方向腕体23の近傍に近接し得る。
一方の第2弾性枝体33は、舌体16の第1縁部16aに接続され、プレート11の側部15に近接する第1端部と、タブ31に接続された第2端部と、を有し得る。他方の第2弾性枝体33は、舌体16の自由端部に近接して舌体16の第1縁部16aに接続される第1端部と、基部22に近接して横方向腕体25に接続される第2端部と、を有し得る。
阻止部材8は、単安定弾性部材9に接続され得る。特に、上記単安定弾性部材は、可撓性舌体9であり得、この可撓性舌体は、阻止部材8に接続された(ひいては可撓性リンク27を介して調速機機構7に連結された)第1端部と、エネルギー供給車5の歯5aを押す第2自由端部と、を有する。可撓性舌体9の主な寸法は、例えば3mmから5mmの長さと、例えば0.01mm(10μm)から0.04mm(40μm)の間、例えば0.025mm(25μm)の幅と、を有する。
可撓性舌体9は、第2停止部材29bに隣接して阻止部材8に取り付けられ得る。特に、可撓性舌体は、短手方向腕体28に近接して阻止部材8の横方向腕体25に接続され得る。可撓性舌体9は、短手方向腕体28とエネルギー供給車5との間で自由端部まで第1方向とほぼ平行に延在し得、この自由端部は、第2停止部材29bに近接する。
可撓性舌体9及び阻止部材8は、2つの別個の部材であり、このため、機構は、(阻止部材8によって提供される)供給車5の阻止/解放機能と、(可撓性舌体9によって提供される)エネルギーを調速機機構から伝達させて調速機機構の振動を維持する機能と、の間に分離を提供する。この機能分離により、阻止部材8の設計は、(阻止及びエネルギー伝達機能双方を取り扱うスイスアンクル脱進機の場合のように)エネルギー伝達の機能を考慮する必要がなく、可撓性舌体9の設計は、供給車5の阻止/解放機能を考慮する必要がない。
動作中、調速部材17は、例えば20Hzから30Hzである周波数fで第1方向Xと平行に並進振動し、阻止部材8は、調速部材17の振動周波数の2倍である周波数2fで振動する。
より正確には、弾性リンク27は、
−阻止部材8が、調速部材17が中立位置にあるときに、弾性リンク27によって(側部15に向けて)第2極限阻止部材位置へ移動され、
−阻止部材8が、調速部材17が第1及び第2極限調速部材位置のいずれかにあるときに、弾性リンク27によって(側部12に向けて)第1極限阻止部材位置へ移動される、
ように、構成されている。
この運動中、第1及び第2停止部材29a、29bは、交互に上記エネルギー供給車に向かうように及びエネルギー供給車から離間するように、エネルギー供給車5に対してほぼ径方向に移動し、このため、第1及び第2停止部材29a、29bは、交代で、エネルギー供給車5の歯5aを阻み、それにより、上記阻止部材8が第1及び第2極限阻止部材位置にあるときに、上記エネルギー供給車5を各別に保持する。
より正確には、第1停止部材29aは、
−阻止部材が(側部12に近接する)第1極限阻止部材位置と第1脱進位置(第1停止部材29aの頂点が歯5aの外径に一致する位置)との間を移動しているときに、エネルギー供給車5を保持し、
−阻止部材8が上記第1脱進位置と(側部15に近接する)第2極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車5を阻まない、
ように、構成されている。
その上、第2停止部材29bは、
−阻止部材が(側部15に近接する)第2極限阻止部材位置と第2脱進位置(第2停止部材29bの頂点が歯5aの外径に一致する位置)との間を移動しているときに、エネルギー供給車5を保持し、
−阻止部材8が上記第2脱進位置と(側部12に近接する)第1極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車5を阻まない、
ように、構成されている。
さらに、阻止部材8の第2脱進位置は、(側部12に近接する)第1極限阻止部材位置と第1脱進位置との間にあり得る。この場合において、有利には、第1及び第2停止部材29a、29bは、
−上記阻止部材8が第1脱進位置にありかつ第1停止部材29aが歯5aの前面5bに一致するときに、第2停止部材29bが、エネルギー供給車の2つの他の歯5aのうちの一方の後面5cの近傍で、これら2つの他の歯の間にあり、
−上記阻止部材8が第2脱進位置にありかつ第2停止部材29bが歯5aの前面5bに一致するときに、第1停止部材29aが、エネルギー供給車の2つの他の歯5aのうちの一方の後面5cの近傍で、これら2つの他の歯の間にある、
ように、構成されている。
可撓性舌体9は、阻止部材8が第1脱進位置と第2極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車5の回転中に、エネルギー供給車5の歯5aが上記単安定弾性部材9を上記第1幾何形状構造から上記第2幾何形状構造へ弾性変形させるように、構成され得る。このため、可撓性舌体9は、所定の第1幾何形状構造と所定の第2幾何形状構造との間のこの可撓性舌体の幾何形状変形に対応する所定の潜在力学的エネルギーを蓄積する。この所定のエネルギーは、エネルギー供給車5の各回転サイクルで同じである。
可撓性舌体9は、阻止部材8が第2極限阻止部材位置にあるときに、上記可撓性舌体9が第2幾何形状構造にあるように、構成され得る。このため、可撓性舌体9は、第1幾何形状構造に復帰し、阻止部材8が第2極限阻止部材位置から第2脱進位置へ移動する間に、上記所定量の力学的エネルギーを阻止部材8に伝達させる。弾性リンク27は、上記所定量の力学的エネルギーを調速部材17に伝達させるように構成されている。
さらに、可撓性舌体9は、阻止部材8が第2脱進位置から第1極限阻止部材位置へ及び上記第1極限阻止部材位置から第1脱進位置へ移動する間に、エネルギー供給車5の歯5aを阻まないように構成され得る。
好ましくは、伝動装置3は、阻止部材8が第1脱進位置から第2極限阻止部材位置まで進む時間以下の時間内にエネルギー供給車5の各回転ステップを完了するように、なっている。
ここで、図3、図3aから図9及び図9aに関して、機構の動作を段階ごとに説明する。
図3及び図3aの位置において、
−調速部材17は、矢印34の方向で側部14に向けて移動し、第2極限調速部材位置に近接し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて移動し、第1極限阻止部材位置に近接し、それにより、エネルギー供給車5を第1停止部材29aで保持し、
−第2停止部材29bは、エネルギー供給車5を阻まず、
−可撓性舌体9は、第1幾何形状位置(静止位置)にある。
よりよく理解するために、図3aから図9aのいくつかの歯5aに参照符号を付した。これら歯の状況は、図3aの位置において以下のようになっており、
−歯5aは、第1停止部材29aによって保持されている歯であり、
−歯5aは、エネルギー供給車5の次の回転ステップにおいて回転方向で第1停止部材29aに向けて移動する次の歯であり、
−歯5a及び5aは、エネルギー供給車5の回転方向36で第2停止部材を越えて及び第2停止部材の前に各別に位置しており、
−歯5aは、次の歯であり、エネルギー供給車5の回転方向で歯5aの後に第2停止部材29bに向けて移動する。
そして、機構は、図4及び図4aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、第2極限調速部材位置に到達し、
−阻止部材8は、第1極限阻止部材位置に到達し、エネルギー供給車5を依然として第1停止部材29aで保持し、
−可撓性舌体9は、依然として第1幾何形状位置(静止位置)にある。
その後、調速部材17及び阻止部材8は、それら運動方向を変更し、機構は、図5及び図5aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて移動し、中立位置に近接して到達し、
−阻止部材8は、矢印38の方向で側部15に向けて移動し、第1脱進位置に到達し、この第1脱進位置では、エネルギー供給車5が第1停止部材29aから解放され、矢印36の方向での1角度方向ステップだけ回転し、
−第2停止部材29bは、エネルギー供給車5の2つの歯5a、5a間にすでにあり、これら歯5aのうちの一方の後面5cに近接し、
−可撓性舌体9は、エネルギー供給車5の歯5aによって曲げられ始める。
そして、エネルギー供給車5は、迅速に1角度方向ステップだけ回転し、機構は、図6及び図6aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動し、依然として中立位置に近接し、
−阻止部材8は、第2阻止部材に近接し、矢印35の方向で側部12に向けてすでに移動しており、
−第1停止部材29aは、エネルギー供給車5を阻まず、歯5a及び5a間に角度方向で位置し、
−第2停止部材29bは、歯5aの前面に当接することによってエネルギー供給車5を保持し、
−可撓性舌体9は、第2幾何形状構造にあり、歯5aによって最大限曲げられており、第1幾何形状構造に前進的に復帰することを開始しつつ、阻止部材8及び調速部材17に舌体のエネルギーを解放する。
その後、機構は、図7及び図7aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて依然として移動し、
−第1停止部材29aは、エネルギー供給車5の歯5a及び5a間にすでにあり、歯5aの後面5cに近接し、
−可撓性舌体9は、舌体のエネルギーを解放しており、(曲げられていない)第1幾何形状構造へ復帰している。
そして、機構は、図8及び図8aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて依然として移動し、第2脱進位置に到達しており、この第2脱進位置では、エネルギー供給車5は、第2停止部材29bから解放され、矢印36の方向で1角度方向ステップだけ回転し、
−第1停止部材29aは、エネルギー供給車5の歯5a及び5a間に依然としてあり、歯5aの後面5cに近接し、
−可撓性舌体9は、(曲げられていない)第1幾何形状構造にある。
エネルギー供給車が1角度方向ステップだけ回転した後、その後、機構は、図9及び図9aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動しており、第1極限調速部材位置に近接し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて依然として移動しており、第1極限阻止部材位置に近接して到達し、
−エネルギー供給車5は、第1停止部材29aによって保持され、
−可撓性舌体9は、(曲げられていない)第1幾何形状構造にある。
そして、調速部材17及び阻止部材8は、方向を変え、機構が図3及び図3aの位置に戻るまで、同じ段階を発生させ、その後、サイクルを繰り返す。
このため、エネルギー供給車5の運動サイクルは、2つの角度方向ステップの回転を有し、角度方向ステップそれぞれは、1つの歯5aの角度方向範囲の半分に等しい。図2から図9の例において、エネルギー供給車5は、21の歯5aを有しており、そのため、上記角度方向ステップは、α=360°/(21×2)=8.57°である。留意すべきことは、エネルギー供給車5の各運動サイクルが、調速部材17の振動サイクルの半分の間に完了し、そのため、エネルギー供給車5の運動周波数が、調速機機構7の振動周波数の4倍である、ことである。このため、調速機機構7の周波数fが30Hzである場合、阻止部材8の周波数は、2f=60Hzとなり、エネルギー供給車5の運動周波数は、4f=120Hzとなる。
本発明は、調速部材17及び阻止部材8の並進運動に限定されず、特に、第1弾性サスペンション21は、並進運動または回転運動を調速部材17に付与するように構成され得、第2弾性サスペンション33は、並進運動または回転運動を阻止部材8に付与するように構成され得る。
3つの可能性を示すために、3つの変形例を図10から図12に示す。これら変形例は、これら構想及び動作において図2から図9の実施形態と同様であり、そのため、本明細書では詳細に説明しない。
図10の変形例において、調速機構7は、硬質調速部材117を有し、この硬質調速部材は、回転軸Zと平行な回転軸Z”(軸Z”は、固定軸ではなく、重力、加速または衝撃を受けて動き得る)回りに回動式に取り付けられており、阻止機構6は、回動部材108を有し、この回動部材108は、回転軸Zと平行な回転軸Z’(軸Z’は、固定軸ではなく、重力、加速または衝撃を受けて動き得る)回りに回動式に取り付けられている。
調速部材117は、第1サスペンション121によってプレート11の枠体に接続された中央ハブ117aを有し得る。第1サスペンション121は、回転軸Z”に対して径方向に配設された2つの弾性枝体121を有し得る。
調速部材117は、同様に、ハブ117aから径方向に延在する複数の硬質腕体117b、例えば2つの腕体117bを有し得る。
阻止部材は、共に所定角度を形成する第1及び第2腕体108a、108bを有し得、これら腕体それぞれは、エネルギー供給車5を阻むように構成された停止部材129a、129bを有する。回転軸Z’は、腕体108a、108b間の頂点にあり得る。腕体108bは、単安定弾性部材9、例えば腕体108bの自由端部から停止部材129bに近接する自由端部まで延在する弾性舌体9を支持し得る。
阻止部材108は、第2サスペンション133、例えば回転軸Z’に対して径方向に配設された2つの弾性枝体133によってプレート11の枠体に接続されている。
阻止部材108は、第3硬質腕体108cを有し得、この第3硬質腕体は、回転軸Z’に対して径方向に配設され、弾性リンク127によって調速部材のハブ117aに接続されている。
調速部材117が両矢印117cの方向で軸Z”回りに振動すると、弾性リンク127は、両矢印108dにしたがって軸Z’回りでの阻止部材108の振動を制御し、それにより、停止部材129a、129bは、交互にエネルギー供給車5を保持及び解放する。エネルギー供給車5の各回転中に、エネルギー供給車5の歯5aのうちの1つは、弾性舌体9を曲げ、この弾性舌体は、その後、その機械的エネルギーを阻止部材108及び調速部材117に解放する。
図10の変形例は、図2から図9の実施形態と同様に動作する。
図11の変形例において、調速機構7は、図10の変形例と同様であり、硬質調速部材217を有し、この硬質調速部材は、回転軸Zに平行な回転軸Z”回りに回動式に取り付けられている一方、阻止機構6は、回動部材208を有し、この回動部材は、図1から図9の実施形態におけるように第2方向Yに平行に並進運動可能である。
調速部材217は、第1サスペンション221によってプレート11の枠体に接続された中央ハブ217を有し得る。第1サスペンション221は、回転軸Z”に対して径方向に配設された2つの弾性枝体221を有し得る。
調速部材217は、同様に、ハブ217aから径方向に延在する複数の硬質腕体217b、例えば2つの腕体217bを有し得る。
阻止部材208は、第2方向Yで長手方向に延在する硬質本体208aと、エネルギー供給車5の両側で第1方向Xと平行に本体208aから延在する2つの短手方向腕体208b、208cと、を有し得、短手方向腕体それぞれは、図1から図9の実施形態におけるように、エネルギー供給車5を保持及び解放するように構成されている。
阻止部材の本体208aは、第2サスペンション233によってプレート11の枠体に接続され得、この第2サスペンションは、第1方向Xと平行な例えば2つの第2弾性枝体233を備える。
阻止部材208は、同様に、弾性舌体9を有し、この弾性舌体は、第1方向Xとほぼ平行に本体208aから停止部材229bに近接する自由端部まで延在する。
阻止部材208は、さらなる腕体208dをさらに有し得、この腕体は、本体208aから短手方向腕体とは反対側に延在し、弾性リンク227によって調速部材のハブ217aに接続されている。
調速部材217が両矢印217cの方向で軸Z”回りに振動すると、弾性リンク227は、両矢印208eにしたがって第2方向Yでの阻止部材208の振動を制御し、それにより、停止部材229a、229bは、交互にエネルギー供給車5を保持及び解放する。エネルギー供給車5の各回転中に、エネルギー供給車5の歯5aのうちの1つは、弾性舌体9を曲げ、この弾性舌体は、その後、その機械的エネルギーを阻止部材208及び調速部材217に解放する。
図11の変形例は、図2から図9の実施形態と同様に動作する。
図12の変形例において、調速機構7は、図2から図9の調速機構と同様であり、硬質調速部材317を有し、この硬質調速部材は、第1方向Xと平行に並進運動可能である一方、阻止機構6は、図10の阻止機構である。
調速部材317は、主本体318、2つの横方向腕体319及び自由端部320を有し得、これら自由端部は、図2から図9の実施形態にかかる部品18、19、20と同様であり、図2から図9の実施形態におけるように、第2方向Yと平行に2つの第1弾性枝体321によってプレート11の枠体に接続されている。主本体318は、弾性リンク327によって阻止部材8の腕体108cに接続され得る。
調速部材317が両矢印217aの方向で振動すると、弾性リンク327は、両矢印108dにしたがって軸Z’回りでの阻止部材108の振動を制御し、それにより、停止部材129a、129bは、交互にエネルギー供給車5を保持及び解放する。エネルギー供給車5の各回転中に、エネルギー供給車5の歯5aのうちの1つは、弾性舌体9を曲げ、この弾性舌体は、その後、その機械的エネルギーを阻止部材108及び調速部材117に解放する。
図12の変形例は、図2から図9の実施形態と同様に動作する。
図13から図20に示す本発明の第5実施形態は、その構造及び動作において図2から図9の第1実施形態と同様である。主に、ここでは、第1実施形態に対する第5実施形態の差異を詳細に説明し、第1実施形態の残りの説明を第5実施形態に依然として適用する。
この第5実施形態において、図に示すように、プレート11は、依然として、枠体を形成しており、この枠体は、第1実施形態のように、第1方向Xに延在する2つのほぼ平行な側部12、15と、第2方向Yに延在するほぼ平行な側部13、14と、を有し得る。
阻止部材8は、依然として、上記第2弾性サスペンション33によってプレート11の枠体に取り付けられ得る。第2弾性サスペンションは、ここでは、1つの可撓性を有する第2弾性枝体33を備え得、この第2弾性枝体は、第1方向Xにほぼ平行に延在し、それにより、阻止部材8は、両矢印8aの方向で、第2方向Yとほぼ平行に並進運動可能である。
このため、阻止部材は、2つの極限位置間で、中立位置から2つの両方向で移動可能であり、本明細書では、これら極限位置を「第1及び第2極限阻止部材位置」と称する。弾性枝体33は、阻止部材8が中立位置で静止しているときにほぼ直線状である(曲がっていない)ように構成され得る。
図13及び図13aに示す例において、阻止部材8は、
−調速部材17の主本体18に近接して第1方向Xで長手方向に延在する硬質基部422と、
−基部422の端部からプレート11の側部15に向けて自由端部424、426まで各別に延在する2つの分岐硬質横方向腕体423、425と、
を有し得る。自由端部424、426は、第1方向Xとほぼ平行に、互いに対して反対側に外側へ延在し得る。
弾性リンク27は、主本体の端部に近接して調速部材17の主本体18に接続された第1端部と、腕体423、425の自由端部424、426に各別に接続された第2端部と、を有し得る。
その上、横方向腕体425の自由端部426は、硬質腕体430によって延伸され得る。硬質腕体430は、第2方向Yで基部22から離間するようにエネルギー供給車5の周りに部分的に延在し、そして、第1方向Xで他方の横方向腕体423に向けて自由端部430aまで延在する。
基部422は、同様に、例えばエネルギー供給車5に向けて延在する硬質部分428を有し得る。
エネルギー供給車5は、硬質腕体430の自由端部430aと硬質部分428の自由端部428aとの間にある。
自由端部430a、428aそれぞれは、第1及び第2停止部材429a、429bを各別に有し得る。第1及び第2停止部材429a、429bは、第2方向Yで自由端部430a、428aから互いに向けて突出する硬質指体の形態にあり得る。
第1及び第2停止部材429a、429bは、第1実施形態ですでに説明したように、エネルギー供給車5の歯5aと協働するように設計されており、上記エネルギー供給車5を交互に保持及び解放する。第1及び第2停止部材429a、429bは、歯の前面5bを向く停止面429a1、429b1と、反対側の後面429a2、429b2と、を各別に有し得る。停止面429a1、429b1は、好ましくは、軸Zに平行な径方向面に配設される一方、後面429a2、429b2は、傾斜して延在し得、それにより、停止部材429a、429bは、尖形を有する。
阻止部材8は、結合解除支持体439を介して単安定弾性部材9に接続され得る。結合解除支持体439は、第2方向Yで阻止部材8に対して移動可能であるように阻止部材8に弾性的に取り付けられた硬質部材である。より詳しくは、結合解除支持体439は、例えば2つの可撓性連結体440など、少なくとも1つの弾性及び可撓性を有する連結体440を介して阻止部材8に取り付けられ得、この連結体は、結合解除支持体439と硬質部分428のうち結合解除支持体439を向く横方向面428bとの間で第1方向に延在する。
第1実施形態におけるように、単安定弾性部材は、可撓性舌体9であり得、この可撓性舌体は、阻止部材8に接続された第1端部(ここでは、第1端部は、結合解除部材439と共に硬質である)と、第2停止部材429bに近接し、エネルギー供給車5の歯5aを押す第2の自由端部と、の間で、第1方向Xとほぼ平行に延在する。
その上、結合解除支持体439のプレート11に対する運動は、プレート11にしっかりと接続された停止体441によって制限される。
特に図13及び図13aに示す例において、停止体441は、本体部441aと、第2方向Yで本体部441aよりも大きくなり得る拡大頭部442と、を有し得る。拡大頭部442は、結合解除支持体の運動を制限するために結合解除支持体439の横方向面439aを向く停止面442aを有し得る。
一実施形態において、図13及び図13aに示すように、停止体441は、プレート11に対して位置を調整可能であり得る。例えば、停止体441は、本体部441aの穴部444を通るネジによってプレート11aを支持するために固定され得、上記穴部は、ネジの軸部よりも大きい寸法である。停止体441は、少なくとも1つのリンク443、例えば好ましくは第1方向Xと平行に延在する2つのこのような可撓性リンク443によって、プレート11にさらに接続され得る。可撓性リンク443は、機構の動作中に影響を及ぼさず、停止体441がプレート11と一体であることを可能とする。
機構の動作は、可撓性舌体9の第1端部がプレート11に対して及びエネルギー供給車5の回転軸Zに対して所定の固定位置を有する一方で、上記可撓性舌体9がエネルギー供給車5の歯5aによって上記第1幾何形状構造から上記第2幾何形状構造まで弾性変形されることを除いて、第1実施形態と同様である。これは、阻止部材8が第1脱進位置と第2極限阻止部材位置との間にあるときにエネルギー供給車5の回転中に、上記可撓性舌体9がエネルギー供給車5の歯5aと接触しようとする前に、停止体441が結合解除支持体439を停止させるように位置付けられていること、に起因する。このため、可撓性舌体9は、所定の第1幾何形状構造と所定の第2幾何形状構造との間の可撓性舌体の幾何形状変形に従った弾性変形の非常に正確な潜在機械的エネルギーを蓄積する。結合解除支持体439は、いったんエネルギー供給車5を第2停止部材429bで停止させると、停止体441から離れる。
可撓性舌体9に格納されかつ各サイクルで振動機に戻されるこの非常に正確な量のエネルギーは、結合解除支持体439を用いて得られ、この結合解除支持体は、エネルギー供給車の回転が遅くなり始めても(例えば主ゼンマイ2が低いエネルギーを有するとき)、エネルギー供給車5の回転中に可撓性舌体の第1端部を固定することを保証する。結合解除支持体439がない場合、エネルギー供給車5の回転が遅くなり始めると、可撓性舌体9は、上記可撓性舌体が通常値に変形される前に、エネルギー供給車から離間し得る。
ここで、図14、図14aから図20及び図20aに関して、機構の動作を段階ごとに説明する。
図14及び図14aの位置において、
−調速部材17は、矢印34の方向で側部14に向けて移動し、第2極限調速部材位置に近接し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて移動し、第1極限阻止部材位置に近接し、それにより、エネルギー供給車5を第1停止部材429aで保持し、
−第2停止部材429bは、エネルギー供給車5を阻まず、
−可撓性舌体9は、第1幾何形状位置(静止位置)にあり、
−結合解除支持体439は、停止体441と接触していない。
よりよく理解するために、図14aから図20aのいくつかの歯5aに参照符号を付した。これら歯の状況は、図14aの位置において以下のようになっており、
−歯5aは、第1停止部材429aによって保持されている歯であり、
−歯5aは、エネルギー供給車5の次の回転ステップにおいて回転方向で第1停止部材429aに向けて移動する次の歯であり、
−歯5a及び5aは、エネルギー供給車5の回転方向36で第2停止部材429bを越えて及び第2停止部材の前に各別に位置しており、
−歯5aは、次の歯であり、エネルギー供給車5の回転方向で歯5aの後に第2停止部材429bに向けて移動する。
そして、機構は、図15及び図15aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、第2極限調速部材位置に到達し、
−阻止部材8は、第1極限阻止部材位置に到達し、エネルギー供給車5を依然として第1停止部材429aで保持し、
−可撓性舌体9は、依然として第1幾何形状位置(静止位置)にあり、
−結合解除支持体439は、依然として停止体441に接触していない。
その後、調速部材17及び阻止部材8は、それら運動方向を変更し、機構は、図16及び図16aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて移動し、中立位置に近接して到達し、
−阻止部材8は、矢印38の方向で側部15に向けて移動し、第1脱進位置に到達し、この第1脱進位置では、エネルギー供給車5が第1停止部材429aから解放され、矢印36の方向での1角度方向ステップだけ回転し、
−第2停止部材429bは、エネルギー供給車5の2つの歯5a、5a間にすでにあり、これら歯5aのうちの一方の後面5cに近接し、
−可撓性舌体9は、エネルギー供給車5の歯5aと接触するが、まだ曲げられておらず、
−結合解除支持体439は、すでに停止体441と接触している。
そして、エネルギー供給車5は、回転方向36で迅速に1角度方向ステップだけ回転し、機構は、図17及び図17aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動し、依然として中立位置に近接し、
−阻止部材8は、第2阻止部材に近接し、矢印35の方向で側部12に向けてすでに移動しており、
−第1停止部材429aは、エネルギー供給車5を阻まず、歯5a及び5a間に角度方向で位置し、
−第2停止部材429bは、歯5aの前面に当接することによってエネルギー供給車5を保持し、
−可撓性舌体9は、第2幾何形状構造にあり、歯5aによって最大限曲げられており、
−結合解除支持体439は、依然として停止体441に当接しており、弾性リンク443は、結合解除支持体439が停止体441に当接したままとしつつ可撓性舌体9を曲げるのに十分な剛性を有する。
その後、機構は、図18及び図18aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて依然として移動し、
−第1停止部材429aは、エネルギー供給車5の歯5a及び5a間にすでにあり、歯5aの後面5cに近接し、
−可撓性舌体9は、舌体のエネルギーを解放しており、(曲げられていない)第1幾何形状構造へ復帰しており、
−結合解除支持体439は、停止体441から離間し始める。
そして、機構は、図19及び図19aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて依然として移動し、第2脱進位置に到達しており、この第2脱進位置では、エネルギー供給車5は、第2停止部材429bから解放され、矢印36の方向で1角度方向ステップだけ回転し、
−第1停止部材429aは、エネルギー供給車5の歯5a及び5a間に依然としてあり、歯5aの後面5cに近接し、
−可撓性舌体9は、(曲げられていない)第1幾何形状構造にあり、
−結合解除支持体439は、停止体441から離間している。
エネルギー供給車が1角度方向ステップだけ回転した後、その後、機構は、図20及び図20aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動しており、第1極限調速部材位置に近接し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて依然として移動しており、第1極限阻止部材位置に近接して到達し、
−エネルギー供給車5は、第1停止部材429aによって保持され、
−可撓性舌体9は、(曲げられていない)第1幾何形状構造にあり、
−結合解除支持体439は、依然として停止体441から離間している。
そして、調速部材17及び阻止部材8は、方向を変え、機構が図14及び図14aの位置に戻るまで、同じ段階を発生させ、その後、サイクルを繰り返す。
1 機械式時計、5 エネルギー供給部材,回転式エネルギー供給歯車、5a,5a,5a,5a,5a,5a 外歯、5b 前面、5c 後面、6 阻止機構、7 調速機機構、8 硬質阻止部材、9 単安定弾性部材、10 機構,時計ムーブメント、11 単一プレート、11a 支持体,支持プレート、12〜15 支持体,側部,枠体、17,117,217,317 慣性調速部材,硬質調速部材、21,121,221,321 第1弾性サスペンション,第1弾性枝体、27,127,227,327 可撓性弾性リンク、29a,129a,229a,429a 第1停止部材、29b,129b,229b,429b 第2停止部材、33,133,233 第2弾性サスペンション,第2弾性枝体、36 単一回転方向、108,208 硬質阻止部材,回動部材、439 結合解除支持体,結合解除部材、440 弾性接続体,可撓性連結体、441 固定停止体、X 第1方向、Y 第2方向

Claims (25)

  1. 時計のための機構(10)であって、
    −周期運動で振動するように構成された調速機構(7)と、
    −歯(5a)を有するエネルギー供給部材(5)と、
    −前記エネルギー供給部材(5)と協働する阻止機構(6)であって、前記調速機構(7)によって制御されて前記エネルギー供給部材(5)を一定間隔で交互に保持及び解放し、それにより、前記エネルギー供給部材が反復運動サイクルにしたがって段階的に移動する、阻止部材と、
    −前記調速機構(7)に連結され、前記エネルギー供給部材(5)の前記歯(5a)を押すように構成された単安定弾性部材(9)であって、第1幾何形状構造を通常有し、当該単安定弾性部材(9)が、前記エネルギー供給部材(5)の各運動サイクル中に、
    ・前記エネルギー供給部材(5)の1つの前記歯(5a)が、当該単安定弾性部材(9)を前記第1幾何形状構造から弾性変形させ、
    ・その後、前記単安定弾性部材(9)が、前記第1幾何形状構造に弾性復帰し、それにより、機械的エネルギーを前記調速機構(7)に解放する、
    ように構成されている、単安定弾性部材と、
    を備えることを特徴とする機構。
  2. 前記単安定弾性部材(9)が、前記エネルギー供給部材(5)の各運動サイクル中に、前記エネルギー供給部材(5)の1つの前記歯(5a)が当該単安定弾性部材(9)を当該単安定弾性部材(9)の前記第1幾何形状構造から所定の第2幾何形状構造まで弾性変形させるように、構成されており、
    前記第2幾何形状構造が、前記エネルギー供給部材(5)の全運動サイクルにわたって同じであり、それにより、前記単安定弾性部材(9)が、当該単安定弾性部材が前記第1幾何形状構造に復帰すると、所定の一定量の機械的エネルギーを調速機構(7)に解放することを特徴とする請求項1に記載の機構。
  3. 前記エネルギー供給部材が、回転式エネルギー供給車(5)であることを特徴とする請求項1または2に記載の機構。
  4. 前記単安定弾性部材が、可撓性舌体(9)であり、
    前記可撓性舌体が、前記調速機構(7)に連結された第1端部と、前記エネルギー供給車(5)の前記歯(5a)を押す第2の自由端部と、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の機構。
  5. 前記調速機構(7)が、第1弾性サスペンション(21;121;221;321)によって支持体(12〜15、11a)に取り付けられた慣性調速部材(17;117;217;317)を有し、
    前記阻止機構(6)が、前記調速部材(17;117;217;317)と同期して移動するように、少なくとも弾性リンク(27;127;227;327)によって前記調速部材(17;117;217;317)に接続されている阻止部材(8;108;208)を有し、
    前記阻止部材(8;108;208)が、前記単安定弾性部材(9)に接続され、前記エネルギー供給部材(5)と協働し、前記エネルギー供給部材を交互に保持及び解放することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の機構。
  6. 前記阻止部材(8;108;208)が、前記調速部材(17;117;217;317)の振動周波数の2倍の周波数で振動するように、前記調速部材(17;117;217;317)に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の機構。
  7. 前記調速部材(17;117;217;317)及び前記第1弾性サスペンション(21;121;221;321)が、当該調速部材が第1及び第2極限調速部材位置間で中立位置から2方向に振動するように構成されており、
    前記阻止部材(8;108;208)が、第1及び第2極限阻止部材位置間で振動するように取り付けられており、
    前記弾性リンク(27;127;227;327)が、
    ・前記調速部材(17;117;217;317)が前記中立位置にあるときに、前記阻止部材(8;108;208)が、当該弾性リンク(27;127;227;327)によって前記第2極限阻止部材位置へ移動され、
    ・前記調速部材(17;117;217;317)が前記第1及び第2極限調速部材位置のうちのいずれか一方にあるときに、前記阻止部材(8;108;208)が、当該弾性リンク(27;127;227;327)によって前記第1極限阻止部材位置へ移動される、
    ように、構成されていることを特徴とする請求項6に記載の機構。
  8. 前記エネルギー供給部材が、回転式エネルギー供給車(5)であり、
    前記阻止部材(8;108;208)が、前記エネルギー供給車(5)の前記歯(5a)を交代で阻むように構成された第1及び第2停止部材(29a、29b;129a、129b;229a、229b;429a、429b)を有し、それにより、前記阻止部材(8;108;208)が前記第1及び第2極限阻止部材位置それぞれにあるときに、前記エネルギー供給車(5)を保持し、
    前記第1停止部材(29a;129a;229a;429a)が、前記阻止部材(8;108;208)が第1脱進位置と前記第2極限阻止部材位置との間にあるときに、前記エネルギー供給車(5)を阻まないように構成され、
    前記第2停止部材(29b;129b;229b;429b)が、前記阻止部材(8;108;208)が第2脱進位置と前記第1極限阻止部材位置との間にあるときに、前記エネルギー供給車(5)を阻まないように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の機構。
  9. 前記エネルギー供給車(5)が、回転方向(36)で移動可能であり、
    前記エネルギー供給車の前記歯(5a)それぞれが、前記回転方向(36)を向く前面(5b)と、前記回転方向(36)の反対側を向く後面(5c)と、を有し、
    前記第1及び第2停止部材(29a、29b;129a、129b;229a、229b;429a、429b)が、
    ・前記阻止部材(8;108;208)が前記第1脱進位置にありかつ前記第1停止部材(29a;129a;229a;429a)が前記歯(5a)の前記前面(5b)に一致しているときに、前記第2停止部材(29b;129b;229b;429b)が、前記エネルギー供給車のうちの2つの他の歯(5a)間で、前記2つの他の歯のうちの一方の前記後面(5c)の近傍にあり、
    ・前記阻止部材(8;108;208)が前記第2脱進位置にありかつ前記第2停止部材(29b;129b;229b;429b)が前記歯(5a)の前記前面(5b)に一致しているときに、前記第1停止部材(29a;129a;229a;429a)が、前記エネルギー供給車のうちの2つの他の歯(5a)間で、前記2つの他の歯のうちの一方の前記後面(5c)の近傍にある、
    ように、構成されていることを特徴とする請求項8に記載の機構。
  10. 機械伝動装置(3)を介して回転する前記エネルギー供給車(5)を単一の回転方向(36)に付勢するための付勢手段(2)をさらに有し、
    前記伝動装置(3)が、前記阻止部材(8;108;208)が前記第1脱進位置から前記第2極限阻止部材位置まで移動するのに必要な時間以下である時間で、前記エネルギー供給車(5)の各回転ステップを完了するように、構成されていることを特徴とする請求項9に記載の機構。
  11. 前記単安定弾性部材(9)が、前記阻止部材(8;108;208)が前記第1脱進位置と前記第2極限阻止部材位置との間にあるときに、前記エネルギー供給車(5)の回転中に、前記エネルギー供給車(5)の前記歯(5a)が当該単安定弾性部材(9)を前記第1幾何形状構造から第2幾何形状構造へ弾性変形させるように、構成されていることを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の機構。
  12. 前記単安定弾性部材(9)が、前記阻止部材(8;108;208)が第2極限阻止部材位置にあるときに、当該単安定弾性部材(9)が前記第2幾何形状構造にあり、それにより、前記阻止部材(8;108;208)が前記第2極限阻止部材位置から前記第2脱進位置へ移動する間に、当該単安定弾性部材(9)が、前記第1幾何形状構造に復帰し、その後、前記所定量の機械的エネルギーを前記阻止部材(8;108;208)に伝達する、ように構成されており、
    前記弾性リンク(27;127;227;327)が、所定量の機械的エネルギーを前記調速部材(17;117;217;317)に伝達させるように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の機構。
  13. 前記単安定弾性部材(9)が、前記阻止部材(8;108;208)が前記第2脱進位置から前記第1極限阻止部材位置へ及び前記第1極限阻止部材位置から前記第1脱進位置へ移動する間に、前記エネルギー供給車(5)の前記歯(5a)を阻まないように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の機構。
  14. 前記単安定弾性部材(9)が、前記第2停止部材(29b;129b;229b;429b)に隣接して前記阻止部材(8;108;208)に取り付けられていることを特徴とする請求項8から13のいずれか1項に記載の機構。
  15. 前記阻止部材(8;108;208)が、第2弾性サスペンション(33;133;233)によって前記支持体に取り付けられていることを特徴等する請求項5から13のいずれか1項に記載の機構。
  16. 前記第1弾性サスペンション(21;121;221;321)が、並進運動または回転運動を前記調速部材(17;117;217;317)に付与するように構成されており、
    前記第2弾性サスペンション(33;133;233)が、並進運動または回転運動を前記阻止部材(8;108;208)に付与するように構成されていることを特徴とする請求項15に記載の機構。
  17. 前記第1弾性サスペンション(21)が、第1方向(X)で並進運動を前記調速部材(17)に付与するように構成されており、
    前記第2弾性サスペンション(33)が、前記第1方向(X)にほぼ垂直な第2方向(Y)で並進運動を前記阻止部材に付与するように構成されていることを特徴とする請求項16に記載の機構。
  18. 第1弾性サスペンションが、前記第2方向(Y)にほぼ平行に延在する2つの可撓性を有する第1弾性枝体(21)を備え、
    前記第2弾性サスペンションが、前記第1方向(X)にほぼ平行に延在する2つの可撓性を有する第2弾性枝体(33)を備え、
    前記阻止部材(8)が、前記第2方向(Y)にほぼ平行に延在する少なくとも2つの可撓性を有する弾性リンク(27)によって前記調速部材(17)に接続されていることを特徴とする請求項17に記載の機構。
  19. 前記第1弾性枝体(21)及び前記可撓性弾性リンク(27)が、前記調速部材(17)が中立位置にあるときに、ほぼ直線状であるように構成されていることを特徴とする請求項18に記載の機構。
  20. 前記エネルギー供給部材が、回転式エネルギー供給車(5)であり、
    前記第1及び第2停止部材(29a、29b;129a、129b;229a、229b;429a、429b)と第2弾性サスペンション(33;133;233)とが、当該第1及び第2停止部材(29a、29b;129a、129b;229a、229b;429a、429b)が前記エネルギー供給車(5)に対してほぼ径方向で交互に前記エネルギー供給車に向けて及び前記エネルギー供給車から離間するように移動するように、構成されていることを特徴とする請求項14から18のいずれか1項に記載の機構。
  21. 前記調速機構(7)、前記阻止機構(6)及び前記単安定弾性部材(9)が、単一プレート(11)で形成された一体構造システムであり、前記プレートの平均平面で本質的に移動するように設計されていることを特徴とする請求項1から20のいずれか1項に記載の機構。
  22. 前記エネルギー供給部材(5)が取り付けられる支持体(12〜15、11a)に対する所定位置を有する固定停止体(441)を有し、
    前記単安定弾性部材(9)が、弾性接続体(440)によって前記調速機構(7)に弾性連結された結合解除支持体(439)に接続されており、
    前記停止体(441)が、前記エネルギー供給部材の1つの前記歯(5a)が前記単安定弾性部材(9)を前記第1幾何形状構造から弾性変形させる間、前記結合解除支持体(439)をするように位置付けられ、
    前記弾性接続体(440)が、前記エネルギー供給部材(5)が前記単安定弾性部材(9)を弾性変形させている間、前記結合解除支持体(439)が前記停止体(441)に当接したままとするのに十分な剛性があることを特徴とする請求項1から21のいずれか1項に記載の機構。
  23. 前記結合解除支持体(439)が、前記弾性接続体(440)によって前記阻止部材(8)に弾性連結されていることを特徴とする請求項22及び5に記載の機構。
  24. 前記停止体(441)の前記位置が、前記支持体(12〜15、11a)に対して調整可能であることを特徴とする請求項22または23に記載の機構。
  25. 請求項1から24のいずれか1項に記載の機構(10)を有することを特徴とする時計。
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