JP2017532588A - 除去可能な保護フィルムを含む光学レンズ - Google Patents

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Abstract

本発明は、(i)レンズの表面を少なくとも部分的に覆う一時コーティングであって、摩擦及び/又は接触により機械的に劣化しうる最外層を含む一時コーティングと、(ii)対向する第1の面と第2の面とを有し且つその第1の面を介して前記最外層に接着する除去可能なフィルムであって、フィルムの第1の面が750nm未満の粗さRqを有し、且つフィルムの第1の面が38mJ/m2未満の表面エネルギーを有する、除去可能なフィルムと、を含む光学レンズに関する。

Description

本発明は、一般的には、摩擦及び/又は接触により機械的に劣化しうる一時コーティング、典型的にはエッジング促進一時コーティングを含む主面を有する光学レンズ、より特定的には眼用レンズに関する。この一時コーティングは、次に、かかる劣化からそれを保護するために除去可能なフィルムで被覆されており、この除去可能なフィルムは、除去可能な保護フィルムの除去後に一時コーティングの健全性及び性質を変化させず、特に、光学レンズの満足なエッジングを可能にする状態でエッジング促進一時コーティングを残す。
光学レンズ、より特定的には眼用レンズは、レンズの凸及び凹光学表面の両方のジオメトリーを決定し続いて適切な表面処理を行う一連の成形工程及び/又は表面仕上げ/平滑化工程から得られる。
眼用レンズの最終仕上げ工程は、レンズが配置される眼鏡フレームにレンズを適合させるのに必要な寸法に従ってレンズを造形するためにガラスのエッジ又は外周を機械加工で除去することに依拠するエッジング操作である。
エッジングは、以上に規定された機械加工工程を行うダイヤモンドホイールを含む研磨機で一般に行われる。
レンズは、かかる操作時、軸方向に作用するブロッキング部材により保持される。
研磨ホイールに対するレンズの相対移動は、所望の形状を提供するように一般にディジタル方式でモニターされる。
明らかなように、かかる移動時、レンズをしっかりと保持することはほとんど必要不可欠である。
この目的のために、エッジング操作前にレンズブロッキング工程が行われる。即ち、保持手段又はチャックがレンズの凸表面上に位置決めされる。
自己接着パッド、例えば両面接着剤などの保持パッドは、チャックとレンズの凸表面との間に配置される。
そのように配置されたレンズは、上述した軸方向ブロッキング部材の1つ上に位置決めされ、次いで、第2の軸方向ブロッキング部材が、一般にエラストマーで作製された当接体によりレンズをその凹表面上でクランプする。
機械加工工程時、レンズ上に接線トルク応力が発生するので、レンズ保持手段が十分に効率的ではない場合、チャックに対するレンズの回転を引き起こすおそれがある。
レンズの良好な保持は、主に、保持パッド/レンズ凸表面の境界の良好な接着に依存する。
実施形態では、保持手段は、SatisLohのOBM(商標)プロセスのようにチャックとレンズ表面と間に位置する液体硬化性接着剤を用いてレンズに接着するチャックである。チャック/エーコンエレメントをレンズに一体成形することも可能である。
以下の説明では、自己接着パッドを用いる実施形態を参照してブロッキングを説明する。
最新世代の眼用レンズは、ほとんどの場合、表面エネルギーを調整する有機又は無機の外層、例えば、防汚コーティングなどの疎水性及び/又は疎油性コーティングを含む。
これらは、ほとんどの場合、脂肪汚れの接着を回避するために表面エネルギーを低減するフルオロシラン型材料であり、従って、そうした汚れはより容易に除去される。
かかる表面コーティングは非常に効率的でありうるので、それによりパッド/凸表面の境界の接着が変化して満足なエッジング操作が困難になるおそれがあり、特に、ポリカーボネートレンズの場合、他の材料と比較してエッジングにかなり多くの労力がかかる。
以上ではエッジング機で説明したが、この問題は、たとえ低減されるとしても、カッティング機(カッターやドリルのようなカッティングツール、例えば、national optronics 7E machine又はMister Blue)でも生じる。
エッジング操作が劣悪に行われるとレンズの純然たる損失を生じる。
そのため、仏国特許第2824821号明細書に開示されるように、少なくとも15mJ/mに等しい表面エネルギーを与える一時層、特に、フッ化物層、酸化物層、金属水酸化物層、好ましくはMgF保護層、さらにはマーキングインク又はかかるマーキングインクのバインダーである樹脂を外側コーティング上に堆積させることが有利である。一時層は、保持パッド/凸表面の境界の良好な接着を与えるので満足なエッジング性能をもたらす。本出願では、表面エネルギーは実験の部に記載されるように規定される。
典型的には、1つ以上の従来の機能性コーティング、例えば、他の機能性層の接着を改善するプライマーコーティング、耐摩耗性コーティング、及び反射防止コーティングを任意選択的に含み、且つ順にエッジング促進一時コーティングで少なくとも部分的に被覆された疎水性及び/又は疎油性表面コーティング、より特定的には防汚コーティングを含む光学レンズ、より特定的には眼用レンズは、それぞれ、保護コーティングを内側に備えたペーパーバッグに入れて保存され配送される。それぞれレンズを含有するバッグは、取扱い時、保存時、又は輸送時に互いスタックされうる。
かかるレンズの保存時又は取扱い時にそれぞれのバッグ内での摩擦さらには単純な圧力が原因で、特にコーティングが金属フッ化物外層、より特定的にはMgF一時層を含む場合に一時コーティングが変化してエッジング操作時に保持パッドとの接着の損失をもたらすおそれがあることを見いだした。より特定的にはMgF外層の場合、肉眼で観察可能なマークが一時外層上に発生することから、かかる変化は目視観察可能である。
以上に挙げた問題を克服するために、高可塑化ポリマーフィルムなどの剥離可能な静電フィルムで一時コーティングを覆うことが提案されてきた。
かかる解決策は、例えば、欧州特許第1664906号明細書に十分に開示されている。
以上の静電フィルムは満足なものであるとされてきたが、経時的にエッジング促進一時コーティングを劣化させて剥離除去時にエッジング促進一時コーティングの少なくとも部分的除去をもたらす傾向がある。
さらに、レンズの伝統的な外側コーティング(疎水性及び/又は疎油性表面コーティング)に変更を加えてこの層の表面エネルギーをさらに低減させた場合、例えば、2層の重畳疎水性層が存在する場合、この外側コーティングとエッジング促進一時コーティングとの接着が低下する可能性がある。結果的に、その場合、先行技術に係る剥離可能な静電フィルムを用いることによりレンズエッジング操作前の除去可能な保護フィルムの剥離除去時にエッジング促進一時コーティングが完全に除去される危険性が高い。
従って、本発明の目的は、先行技術の保護静電フィルムの代替物を提供すること、特に、一時コーティング、好ましくはエッジング促進一時コーティングに十分に接着してこのコーティングを保存工程時及び取扱い工程時に機械的劣化から保護するとともに、一時コーティングの健全性及び性質を損なうことなく剥離除去が可能である保護フィルムを提供することである。
これは、好ましくは低い可塑剤含有率を有し、一時コーティングを効果的に保護するのに十分な程度に一時コーティングへの接着性を呈する特定の粗さ及び表面エネルギーを有し、而も一時コーティングからその健全性及び性質を損なうことなく安全且つ容易に剥離除去可能である、除去可能なプラスチックフィルムを提供することにより本発明に従って達成される。
除去可能なプラスチックフィルムは、好ましくは、なんら外力を加えることなくレンズの曲率に整合してそうした変形を維持するように変形可能なフィルムである。
かかる整合は、低いヤング率と薄い厚さとを有するプラスチックフィルムにより得ることが可能である。
保護プラスチックフィルムの整合の容易性は、欧州特許第1644906号明細書に開示されるデイジー形状などの特定のフィルム形状を用いても改善可能である。
典型的には、フィルムは、レンズの下側表面、特にエッジング促進一時コーティングを保護するのに十分なサイズを持たせてレンズの中心に配置される。
従って、本発明は、
(i)レンズの表面を少なくとも部分的に覆う一時コーティングであって、摩擦及び/又は接触により機械的に劣化しうる最外層を含む一時コーティングと、
(ii)対向する第1の面と第2の面とを有し且つその第1の面を介して前記最外層に接着する除去可能なフィルムであって、
・ フィルムの第1の面が750nm未満の粗さRqを有し、且つ
・ フィルムの第1の面が38mJ/m未満の表面エネルギーを有する、除去可能なフィルムと、
を含む光学レンズに関する。
本発明によれば、光学レンズは、摩擦及び/又は接触により機械的に劣化しうる最外層を含む一時コーティングを含む。
一時コーティングは、単層コーティング(従って、機械的に劣化しうる最外層を構成する)又は最外層が機械的に劣化しうる多層コーティングでありうる。
本発明によれば、摩擦及び/又は接触により機械的に劣化しうるとは、3kg/cmの圧力を維持しながらKIMBERLY−CLARK Corporation製のWypall L40(登録商標)クロスを用いてワイピング領域上で5回の往復移動を行うことに依拠するドライワイピングに付された後にコーティングの最外層が除去されることを意味する。
本発明の具体的な実施形態では、一時コーティングは、欧州特許第1392613号明細書に開示されるようなエッジング促進一時コーティングである。
好ましい実施形態では、一時外側コーティングは、無機外層、より特定的には、金属フッ化物若しくは金属フッ化物のブレンド、金属酸化物若しくは金属酸化物のブレンド、又は金属水酸化物若しくは金属水酸化物のブレンド、さらにはかかるフッ化物と酸化物と水酸化物とのブレンドを含む。より好ましくは、一時保護コーティングの外層は、金属フッ化物、金属酸化物、若しくは金属水酸化物、又はそれらの混合物からなる。
フッ化物の例としては、フッ化マグネシウム(MgF)、フッ化ランタン(LaF)、フッ化アルミニウム(AlF)、及びフッ化セリウム(CeF)が挙げられる。特に好ましい材料はMgFである。
有用な酸化物は、酸化マグネシウム(MgO)、酸化カルシウム(CaO)、チタニア(TiO)、アルミナ(Al)、ジルコニア(ZrO)、又は酸化プラセオジム(Pr)である。アルミナと酸化プラセオジムとの混合物は好適である。特に好適な材料はLeybold Corporation製のPASO2である。酸化ケイ素、特にシリカも使用可能である。特に好ましい材料はMgOである。
金属水酸化物の例としては、Mg(OH)、Ca(OH)、及びAl(OH)、好ましくはMg(OH)が挙げられる。
一時保護コーティングの最も好ましい外層は、MgFとMgOとの二層をこの順に堆積させたものからなる。
一時層は、任意の好適な従来法、好ましくは真空堆積を用いて堆積可能である。
無機材料で作製する場合、一時保護コーティングの厚さは、好ましくは100nm以下、好ましくは50nm以下、一般的には1〜50nm、より好ましくは5〜50nmの範囲内である。
一般に、保護コーティングの厚さが薄すぎると、表面エネルギーが不十分に改変される危険性がある。
それとは対照的に、一時コーティングの厚さが厚すぎると、より特定的には本質的に無機のコーティングの場合、予想される性質に有害な機械的応力がコーティング内に発生する危険性があることを本発明者らは見いだした。
有機材料で作製する場合、一時コーティングの厚さは、好ましくは5〜150μmの範囲内である。
上述した無機材料の代替物として、累進眼鏡レンズのマーキングに使用しうる有機インク及び/又は累進眼鏡レンズのマーキングに使用可能なインクの結合剤を形成しうる樹脂から選択される樹脂を使用することが可能である。アルキド型の樹脂は特に好適である。
一時外側コーティングは単層又は多層、特に二層でありうる。
層はすべて無機でありうるか、又はその一部が有機で残りが無機でありうる。二層一時コーティングの場合、有機層は、好ましくは無機層上に堆積される。前記無機層は、好ましくは5〜200nmの厚さであり、且つ前記有機層は、好ましくは0.2〜10μmの厚さである。
本発明の他の実施形態では、一時層は2つの無機層のスタックを含み、好ましくは、MgFの第1の層上にMgOの第2の層が堆積される。また、例えば、基材から離れる方向に組成が純粋な第1の材料から純粋な第2の材料に変化するグラジエントが得られるように、第1の材料の一部を蒸発させ、次いで第2の材料の蒸発を開始し、次いで第1の材料の蒸発を停止することにより、グレード一時保護層を得ることも可能である。
特に好ましい実施形態では、一時コーティングは、金属フッ化物を含む層と、金属酸化物、金属水酸化物、又はそれらの混合物からなる群から選択される材料を含んで金属フッ化物の前記層上に堆積された層と、を含む。
好ましい実施形態では、一時コーティングは、疎水性及び/又は疎油性コーティング上に形成される。
かかる疎水性及び/又は疎油性コーティングは当技術分野で周知であり、次の特許、即ち、米国特許第4410563号明細書、欧州特許第0203730号明細書、欧州特許第749021号明細書、欧州特許第844265号明細書、欧州特許第933377号明細書に広範に開示されている。
フッ素化基、より特定的にはペルフルオロカーボン基又はペルフルオロポリエーテル基を有するシラン系化合物は、ほとんどの場合に使用される。
例としては、以上に挙げたようなフッ素化基を1個以上含むシラザン、ポリシラザン、又はケイ素化合物が挙げられうる。
公知の方法は、フッ素化基とSi−R基(式中、Rは−OH基又はその前駆体、好ましくはアルコキシ基を表す)とを有する化合物を反射防止コーティング上に堆積させることを含む。かかる化合物は、直接又は加水分解後のいずれかに、反射防止コーティング表面で重合及び/又は架橋反応行うことが可能である。
ガラスの表面エネルギーを減少させるための化合物の適用は、特に、前記化合物の溶液中への浸漬により、遠心により、又は気相堆積により慣例的に行われる。一般に、疎水性及び/又は疎油性コーティングは、10nm未満の厚さ、好ましくは5nm未満の厚さである。
本発明は、好ましくは14mJ/m未満、より好ましくは12mJ/m以下の表面エネルギーを与える疎水性及び/又は疎油性表面コーティングを含むレンズを用いて行われる。
一時コーティングは、一般に、レンズの表面エネルギーを少なくとも15mJ/mの値まで増加させるであろう。
レンズの2つの面の少なくとも一方の全体にわたる領域上に又は保持パッドと前記レンズとの接触が意図される領域上のみに適用可能である。
より正確には、チャックに関連付けられた保持パッドをレンズ凸面上に堆積させるのが一般的である。従って、凸面全体又は他の選択肢としてマスク若しくは任意の他の適切な技術を用いて凸面の中心領域のみを保護コーティングで覆うことが可能である。
堆積物は対応する領域を均等に覆うことが可能であるが(即ち、連続構造を有する)、例えば、フレームの形状で不連続構造を有することも可能である。
かかる場合には、保持パッドの所要の接着を提供するように十分に表面を残して不規則堆積物が形成される。
不連続構造堆積物はタンポグラフィーにより得ることが可能である。
本発明によれば、光学レンズは、その凸主面(前面)、凹主面(後面)、又は両面を以上に挙げたコーティング又はフィルムのスタックで被覆しうる。
本発明に係る光学レンズは、一般に、疎水性及び/又は疎油性表面コーティングを含み、好ましくは、単層又は多層反射防止コーティング上に堆積された疎水性及び/又は疎油性表面コーティングの両方を含む。
実際には、疎水性及び/又は疎油性コーティングは、一般に、例えばグリーシー堆積物に対して強い汚れ傾向を低減するために、反射防止コーティングを含むレンズ上に、特に無機材料で作製されたレンズ上に適用される。
防汚トップコートは、疎水性及び/又は疎油性表面コーティングとして定義される。疎水性及び/又は疎油性コーティングは、レンズの表面エネルギーを低減する化合物を一般に反射防止コーティングの表面上に適用することにより得られる。本発明で好ましく使用されるものは、物品の表面エネルギーを20mJ/m未満に低減するものである。本発明は、14mJ/m未満、好ましくは13mJ/m未満、さらにより良好には12mJ/m未満の表面エネルギーを有する防汚トップコートを使用する場合に特に関心が持たれる。
好ましくは、疎水性及び/又は疎油性コーティングは、少なくとも90°、好ましくは少なくとも100°、より好ましくは少なくとも110°の静的水接触角をレンズに付与する。
本発明に係る防汚トップコートは、好ましくは有機性であり、好ましくは少なくとも1種のフッ素化化合物を含む。有機性とは、コーティング層の全重量を基準にして少なくとも40重量%、好ましくは少なくとも50重量%の有機材料で構成された層を意味する。
疎水性及び/又は疎油性表面コーティングは、ほとんどの場合、フッ素化基、特にペルフルオロカーボン基又はペルフルオロポリエーテル基を有するシラン系化合物を含む。例としては、以上に挙げたようなフッ素含有基を1個以上含むシラザン又はケイ素化合物が挙げられる。かかる化合物は、従来技術に、例えば、米国特許第4410563号明細書、欧州特許第0203730号明細書、欧州特許第749021号明細書、欧州特許第844265号明細書、及び欧州特許第933377号明細書に広範に開示されている。
防汚トップコートを形成するための伝統的な方法は、フッ素化基とSi−R基(式中、Rは、−OH基又はその前駆体、例えば、−Cl、−NH、−NH−、又は−O−アルキル、好ましくはアルコキシ基を表す)とを有する化合物を堆積させることに依拠する。かかる化合物は、直接又は加水分解後、堆積された表面で重合及び/又はペンダント反応性基による架橋反応を行いうる。
好ましいフッ素化化合物は、フッ素化炭化水素、ペルフルオロカーボン、フッ素化ポリエーテル、例えば、FC−(OC24−O−(CF−(CH−O−CH−Si(OCH及びペルフルオロポリエーテル、特にペルフルオロポリエーテルから選択される少なくとも1個の基を有するシラン及びシラザンである。
フルオロシランとしては、国際公開第2008/141981号パンフレット(本出願をもって参照により組み込まれる)に示される式を有する化合物が挙げられうる。疎水性及び/又は疎油性トップコートの作製に同様に有用なフルオロシラン化合物を含有する組成物は、米国特許第6183872号明細書に開示されている。疎水性及び/又は疎油性表面コーティングを形成するための他の好ましい組成物は、フッ素化ポリエーテル基、特にペルフルオロポリエーテル基を含む化合物を含有するものである。フッ素化ポリエーテル基を含有する特に好ましいクラスの組成物は、米国特許第6277485号明細書に開示されている。
かかる防汚トップコートの堆積技術は、ディップコーティング、スピンコーティング(遠心)、スプレーコーティングなどの液相堆積又は気相堆積(真空蒸発)を含めて、非常に多岐にわたる。それらのうち、スピンコーティング又はディップコーティングによる堆積が好ましい。好ましくは、防汚トップコートを形成するためのコーティング材料は液体であるか、又は加熱により液体にして堆積に好適な状態にしうるものである。堆積に続いて硬化が行われる。
本発明の防汚トップコートを形成するための液体コーティング材料は、以上に挙げた化合物の1つ以上、例えば、国際公開第2008/053020号パンフレット又は欧州特許第2078977号明細書に開示されるようなフッ素化化合物の混合物を含みうる。
防汚トップコートを作製するための市販の重合性組成物は、組成物KY130(登録商標)(特開2005−187936号公報に記載されている)、信越化学工業株式会社により商品化されたKP801M(登録商標)、又はOF110(商標)、並びにダイキン工業株式会社により商品化された組成物OPTOOL DSX(登録商標)(米国特許第6183872号明細書に記載されるようにペルフルオロプロピレン部分を含むフッ素系樹脂)及びAES4(登録商標)である。OPTOOL DSX(登録商標)は防汚トップコートに最も好ましいコーティング材料である。
防汚コーティングは単層又は多層でありうる。即ち、以上に記載したように防汚材料のいくつかの層、特に二層のスタックを含みうる。かかる多層の疎水性及び/又は疎油性コーティングの例は、国際公開第2014/102298号パンフレット及び国際公開第2014/102271号パンフレットに見いだしうる。
疎水性及び/又は疎油性コーティングは、国際公開第2014/102271号パンフレットに開示されたプロセスに従って異なる分子量を有する第1の疎水性材料と第2の疎水性材料とを逐次的に適用することにより作製されたコーティングでありうる。
疎水性及び/又は疎油性コーティングは、第1の表面エネルギーを有する第1の疎水性材料と、第1の表面エネルギーよりも高い第2の表面エネルギーを有する第2の疎水性材料と、を逐次的に適用することにより作製されたコーティングでありうる。
典型的には、二層の疎水性及び/又は疎油性コーティングは、OPTOOL DSX(商標)/OF110(商標)若しくはOF210(商標)、又はAES4(商標)/OF110(商標)若しくはOF210(商標)を堆積させることにより得られる。
一般に、堆積された防汚トップコートは、30nm未満、好ましくは20nm未満、より好ましくは20nm未満、さらにより良好には10nm未満、理想的には5nm未満の物理的厚さを有する。防汚トップコートは、好ましくは1〜10nm、より好ましくは2〜5nm、さらにより良好には2〜4nmの厚さを有する。堆積厚さの制御は、石英スケールにより行うことが可能である。
一時コーティングは、一般に、レンズの表面エネルギーを少なくとも15mJ/mの値まで増加させる。一般に、疎水性及び/又は疎油性コーティング上に直接堆積される。
レンズの2つの面の少なくとも一方の全体にわたる領域上に又は保持パッドと前記レンズとの接触が意図される領域上のみに適用可能であり、好ましくは少なくともレンズの中心部を覆う。
より正確には、エーコンに関連付けられた保持パッドをレンズ凸面上に堆積させるのが一般的である。従って、凸面全体又は他の選択肢としてマスク若しくは任意の他の適切な技術を用いて凸面の中心領域のみを保護コーティングで覆うことが可能である。
堆積物は対応する領域を均等に覆うことが可能であるが(即ち、連続構造を有する)、例えば、フレームの形状で不連続構造を有することも可能である。かかる場合には、保持パッドの所要の接着を提供するように十分に表面を残して不規則堆積物が形成される。不連続構造堆積物はパッド印刷により得ることが可能である。
しかしながら、一時外側コーティング(本発明に係る)により覆われた領域は、保護コーティングと保持パッドとの間の接触表面がパッドへのレンズの接着を提供するのに十分であるようなものとすべきである。
一般に、一時コーティングは、少なくとも5%、好ましくは少なくとも10%、より好ましくは少なくとも15%、さらにより好ましくは少なくとも20%、さらにより良好には少なくとも40%、最も好ましくはパッドが接着されるレンズの全表面を覆う。
一時外側コーティングの堆積の結果として、エッジング可能な状態のレンズが得られる。このことは、本発明の方法に従ってエッジング操作を行った後、ガラスが眼鏡フレームに好適に挿入できる所要の寸法を有し、例えば、仏国特許第2860303号明細書に記載されるように配置されることを意味する。
除去可能なフィルムは、対向する第1の面と第2の面とを有し、第1の面は、一時コーティングの機械的に劣化しうる最外層に接触することが意図される。
本発明によれば、フィルムの第1の面は、750nm未満の粗さRq(根平均二乗)と38mJ/m未満の表面エネルギーとを有する。
粗さRq及び表面エネルギーは、実験の部に示される方法に従って決定される。
好ましくは、除去可能なフィルムの第1の面は、150nm以下、さらにより良好には100nm以下、理想的には60nm以下の粗さRqを有する。
典型的には、粗さRqは少なくとも10nmである。
この粗さRqは、実験の部に規定されたプロファイルメーターを用いて測定される。
好ましくは、除去可能なフィルムの第1の面はまた、35mJ/m以下、最も好ましくは25mJ/m以下の表面エネルギーを有する。
典型的には、除去可能なフィルムの第1の面の表面エネルギーは少なくとも6mJ/mである。
好ましくは、本発明に係る除去可能なフィルムは、典型的には170MPa未満、好ましくは100MPa以下、最も好ましくは50MPa以下、より良好には20MPa以下、さらにより良好には10MPa以下、理想的には5MPa以下の低いヤング率を有する。
本発明の好ましい実施形態では、除去可能なフィルムは、低い含有率、即ち、フィルムの全重量を基準にして20wt%未満、好ましくは10wt%以下の可塑剤を有するプラスチックフィルムである。最も好ましくは、本発明の除去可能なフィルムは、完全に可塑剤フリーである。
本発明に係る除去可能なフィルムは、一般に0.5マイクロメートル〜1ミリメートルの厚さを有する。
すでに述べたように、除去可能なフィルムは、均一な形状でありうるか、又はレンズ表面へのフィルムの整合能を改善するためにデイジー形状などのカッティングを有する種々の形状を有する。
除去可能なフィルムは一時コーティングの最外層の全表面領域を覆うことが可能であるが、このことは必要ではない。実際には、使用されるフィルムに依存して、最外層の表面領域の少なくとも5%を除去可能なフィルムにより覆う必要があるにすぎない。
本発明の実施形態では、除去可能なフィルムは、フィルムの第1の面が一時コーティングの最外層への適用時にその表面部分を横切って少なくとも1つの接着性ゾーンと少なくとも1つの非接着性ゾーンとを含むフィルムでありうる。
第1の面は、その全表面上に又は前記表面のいくつかのゾーン上のみに本発明の粗さRq及び表面エネルギーの性質を有しうる。但し、これらのゾーン、例えば接着性ゾーンの表面は、一時コーティング上へのフィルムの接着を付与するのに十分である。
フィルムのこれらの接着性ゾーンは、一時コーティング、好ましくはエッジング促進一時コーティングへの十分な接着を提供するとともに、この一時コーティングを保存工程時及び取扱い工程時に機械的劣化から保護し、且つその健全性及びその性質を損なうことなく剥離除去を可能にする。
特に、除去可能なフィルムの第1の面は、表面部分から外向きに延在し且つ谷部により分離された複数の三次元接着性突起/山部を含む少なくとも1つの表面部分を有しうる。但し、この突起の上側表面は接着性ゾーンを規定する。
他の実施形態では、除去可能なフィルムの第1の面は、突起を含む表面部分を有してない。
好ましい実施形態では、除去可能なフィルムの第1の面の全表面は、以上に規定されたように接着を提供可能である。
通常、除去可能なフィルムは、ポリオレフィン、フッ素化ポリマー、及びシリコーン系ポリマーから選択されるポリマー又はコポリマーで作製される。
好ましくは、除去可能なフィルムは、シロキサン単位−Si−O−Si−を含むシリコーン系ポリマー、例えば、ポリジアルキルシロキサン、特にポリジメチルシロキサン(PDMS)で作製される。
実験の部
1・ 材料及び方法
・ レンズ:L1
ハードコートと反射防止コーティングとを前記順序で基材上に被覆して有する有機レンズを作製した。本出願人名義の欧州特許第614957号明細書の実施例3に対応するポリシロキサン型の耐摩耗性コーティングを両面上に含むポリカーボネート眼用レンズである基材上に堆積を行った。処理レンズは丸形の直径65mmのレンズであった。
・ 層/コーティングの堆積:
使用した真空処理機は、電子銃と、Mark2 Commonwealth型のイオン銃と、ジュール効果型の蒸発源と、を備えたBalzer製のBAK760機である。
処理されるレンズを収容することが意図された円形開口を備えたカルーセル上に凹面を蒸発源及びイオン銃に向けて耐摩耗性コーティングレンズを配置する。
二次真空に達するまで真空引きを行う。次いで、以下に詳述される条件で電子銃を用いて又はジュール効果により材料の逐次的蒸発を行う。
耐摩耗性コーティング上に適用された反射防止(AR)スタックは、次のZrO(28nm)/SiO(22nm)/ZrO(68nm)/酸化インジウムチタン/SiO(ITO)(6.5nm)(84nm)である。
次いで、ダイキン工業株式会社により商品化されたOPTOOL DSX(登録商標)の層を次の条件で堆積させる。所与の量のOPTOOL DSX(登録商標)を直径18mmの銅カプセル内に配置し、続いてジュール効果坩堝(タンタル坩堝)内に配置する。厚さ1〜5nmの疎水性及び疎油性コーティングを蒸発により堆積させる。石英スケールにより堆積厚さの設定を行う。
キヤノンオプトロン株式会社により商品化されたOF210(登録商標)の層をOptool DSX(登録商標)と同一の条件で堆積させる。
一時保護コーティングの堆積:
次いで、一時コーティングを蒸発堆積させる。堆積材料は、Merck Corporationにより販売されている1〜2.5nmの粒子サイズを有する式MgFの化合物である。電子銃を用いて蒸発を行う。プログラムされた堆積厚さは70nmであり、堆積速度は0.52nm/sに等しい。石英スケールにより堆積厚さの設定を行う。
次いで、電子銃を用いて一時MgF層上にMgOを直接蒸発堆積させることによる特定の処理工程にレンズを付して、MgO層を真空蒸発で堆積させる(MgOペレットから)。MgF保護層上に直接堆積させるようにプログラムされた堆積厚さは20nmである。
続いて、処理チャンバーを所定の気圧に戻す。次いで、レンズを上下逆にして凸面を処理領域に向け、凹面と同一の処理に付す。
Figure 2017532588
・ レンズ:L2
ハードコートと反射防止コーティングとを前記順序で基材上に被覆して有する有機レンズを作製した。本出願人名義の欧州特許第614957号明細書の実施例3に対応するポリシロキサン型の耐摩耗性コーティングを両面上に含むCR39(登録商標)(ORMA)眼用レンズである基材上に堆積を行った。処理レンズは丸形の直径65mmのレンズであった。
・ 層/コーティングの堆積:
使用した真空処理機は、電子銃と、Mark2 Commonwealth型のイオン銃と、ジュール効果型の蒸発源と、を備えたBalzer製のBAK760機である。処理されるレンズを収容することが意図された円形開口を備えたカルーセル上に凹面を蒸発源及びイオン銃に向けてレンズを配置する。二次真空に達するまで真空引きを行う。次いで、以下に詳述される条件で電子銃を用いて又はジュール効果により材料の逐次的蒸発を行う。
耐摩耗性コーティング上に適用されたARスタックは、次のSiO(150nm)/ZrO(27nm)/SiO(22nm)/ZrO(70nm)/ITO(6nm)/SiO(85nm)である。
次いで、ダイキン工業株式会社により商品化されたOPTOOL DSX(登録商標)の層を次の条件で堆積させる。所与の量のOPTOOL DSX(登録商標)を直径18mmの銅カプセル内に配置し、続いてジュール効果坩堝(タンタル坩堝)内に配置する。厚さ1〜5nmの疎水性及び疎油性コーティングを蒸発により堆積させる。石英スケールにより堆積厚さの設定を行う。
一時コーティングの堆積:
次いで、保護層を蒸発堆積させる。堆積材料は、Merck Corporationにより販売されている1〜2.5nmの粒子サイズを有する式MgFの化合物である。電子銃を用いて蒸発を行う。プログラムされた堆積厚さは160nmであり、堆積速度は0.52nm/sに等しい。石英スケールにより堆積厚さの設定を行う。
次いで、電子銃を用いて一時MgF層上にMgOを直接蒸発堆積させることによる特定の処理工程にレンズを付して、MgO層を真空蒸発で堆積させる(UMICORE corporation製のMgOチップ(製品番号0481263)から)。MgF一時層上に直接堆積させるようにプログラムされた堆積厚さは27nmである。
続いて、処理チャンバーを所定の気圧に戻す。次いで、レンズを上下逆にして凸面を処理領域に向け、凹面と同一の処理に付す。
Figure 2017532588
試験:
接着試験
軽く圧力を加えてレンズの上にフィルムを手で配置した。レンズを反転させた場合、その状態を維持したフィルムは、良好な接着を有するとみなした。フィルムが落下した場合、不十分な接着を有するとみなした。
続いて結果の範囲によるナンバリングを行う。
−:フィルムは自然に除去されるか、又はフィルムは保存終了時までレンズ上に接着しているかは疑問である。
+:フィルムはレンズ上に接着する。
++:フィルムはレンズ上に接着し、且つ強い接着が存在する。
除去可能な保護フィルム/除去試験
軽く圧力を加えてレンズの上に除去可能な保護フィルムを手で配置した。熱帯条件下(40℃、湿度85%)で29日間後、すべてのレンズをエンベロープから取り出して、除去可能なフィルムを手で剥離除去した。Waldmannランプ下でレンズを検査する。反射により一時層の健全性を目視検査する。一時層が無傷である場合、その反射は紫青色であり、且つ表面全体に一様である。一時層が改変されている場合、その反射は均一ではなく、且つ緑色になる。
粗さ測定
プロファイルメーターTencor P−16+を用いてフィルムの粗さRq(根平均二乗)を測定した。プロファイルメーターのダイヤモンドスタイラスの半径は5μmであり、スタイラスは常にサンプルに接触した状態であった。スタイラストラッキング力は5ミリグラムであり、スキャンは0.4mmの長さ全体にわたり20μm/sで行った。結果は5回の測定の平均である。
表面エネルギー
3つの液体:脱イオン水、エチレングリコール、及びジヨードメタンを用いてKruess製のDSA100 Digidropゴニオメーターにより接触角を測定した。次の参照文献:“Estimation of the surface force energy of polymers”,Owens D.K.,Wendt R.G.(1969)J.Appl.Polym.Sci.,13,1741−1474、“Dispersion−Polar Surface Tension Properties of Organic Solids”,Kaelble,D.H.(1970)J.Adhesion 2,66−81、“Einige Aspekte der Benetzungstheorie und ihre Anwendung auf die Untersuchung und Veraenderung der Oberflaecheneigenschaften von Polymeren”,Rabel,W.(1971)Farbe und Lack 77,10,997−1005に開示される二成分オーエンス・ウェント・ラベル・ケルブルモデルに従って表面エネルギーを計算する。
2・ 実施例
実施例1
以上に記載したように作製されたレンズL1上にMc Master Carr製のA86915K12フィルム(シリコーンフィルム)を堆積させる。フィルムは、0.5mmの厚さ、48.8nmの粗さ、及び15.4mJ/mの表面エネルギーを有する。一時コーティング上への除去可能なフィルムの接着を試験する。フィルムはレンズ上に留まるので、接着は良好である。次いで、フィルムを手で剥離除去し、一時コーティングを検査する。一時コーティングの最外層はフィルムの剥離除去後に除去されないことが分かった。
実施例2
以上に記載したように作製されたレンズL2上にRogers Corporation製のBISCO HT−6240フィルム(シリコーンフィルム)を堆積させる。フィルムは、0.5mmの厚さ、43.8nmの粗さ、及び20mJ/mの表面エネルギーを有する。接着を試験する。フィルムはレンズ上に留まるので、接着は良好である。次いで、フィルムを手で剥離除去し、一時コーティングを検査する。一時コーティングの最外層はフィルムの剥離除去後に除去されないことが分かった。
実施例3
激しい撹拌下でSylgard(商標)184(Dow Corning)ベースと硬化剤とを10:1の重量比でビーカー内で完全に混合した。混合後、脱気のために真空オーブン内に配置した。混合物を矩形ガラス成形型(150mm×100mm×1mm)内に注加し、そしてオーブン内に配置して65℃で4時間硬化させた。硬化時に気泡を生じた場合、真空を再度適用した。硬化後、フィルムを取り出してデイジー形状にダイカットした。
得られたキャストフィルムSylgard(商標)184を以上に記載したように作製されたレンズL1上に堆積させる。フィルムは、51.3nmの粗さ及び9.2mJ/mの表面エネルギーを有する。接着を試験する。フィルムはレンズ上に留まるので、接着は非常に良好であると思われる。次いで、フィルムを手で剥離除去し、一時コーティングを検査する。一時コーティングの最外層はフィルムの剥離除去後に除去されないことが分かった。
実施例4:比較例
Avery Dennison製のFT9205(ポリビニルクロリドフィルム)を以上に記載したように作製されたレンズL1上に堆積させる。フィルムは、0.15mmの厚さ、129.8nmの粗さ、及び39.7mJ/mの表面エネルギーを有する。接着を試験する。フィルムはレンズ上に留まるので、接着は良好である。次いで、フィルムを手で剥離除去し、一時コーティングを検査する。一時コーティングの最外層はフィルムの剥離除去後に除去されることが分かった。
実施例5:比較例
Avery Dennison製のFT9205(ポリビニルクロリドフィルム)を以上に記載したように作製されたレンズL2上に堆積させる。フィルムは、0.15mmの厚さ、129.8nmの粗さ、及び39.7mJ/mの表面エネルギーを有する。接着を試験する。フィルムはレンズ上に留まるので、接着は良好である。次いで、フィルムを手で剥離除去し、一時コーティングを検査する。一時コーティングの最外層はフィルムの剥離除去後に除去されることが分かった。
実施例6:比較例
MSC製のMSC White84278670フィルム(シリコーンフィルム)を以上に記載したように作製されたレンズL2上に堆積させる。フィルムは、0.8mmの厚さ、797.3nmの粗さ、及び9.3mJ/mの表面エネルギーを有する。接着を試験する。接着は弱く、フィルムはレンズから離層する傾向を有する。次いで、フィルムを手で剥離除去し、一時コーティングを検査する。一時コーティングの最外層はフィルムの剥離除去後に除去されないことが分かった。
実施例7:比較例
MSC製のMSC Translucent31939168フィルム(シリコーンフィルム)を以上に記載したように作製された他のレンズL2上に堆積させる。フィルムは、0.8mmの厚さ、816.1nmの粗さ、及び9.3mJ/mの表面エネルギーを有する。接着を試験する。接着は弱く、フィルムはレンズから離層する傾向を有する。次いで、フィルムを手で剥離除去し、一時コーティングを検査する。一時コーティングの最外層はフィルムの剥離除去後に除去されないことが分かった。
除去可能なフィルムの性質及び実施例1〜7の試験結果を以下の表にまとめる。
Figure 2017532588
実施例8:比較例
ポリエステルフィルム(Eastman製のFN005)を試験した。フィルムは平滑表面を有するが、PDMSフィルムよりも高いヤング率(170MPa)を有する。かかるフィルムは、手で強く圧縮した後、レンズ表面との密な接触を形成ことが可能である。しかしながら、より高いベース値を有するレンズでは、レンズの曲率に一致するようにフィルムを変形させることが困難になる。接着は弱く、フィルムはレンズから離層する傾向を有する。この結果は、好ましくはフィルムのヤング率を少なくとも170MPa未満にすべきことを示している。

Claims (16)

  1. (i)レンズの表面を少なくとも部分的に覆う一時コーティングであって、摩擦及び/又は接触により機械的に劣化しうる最外層を含む一時コーティングと、
    (ii)対向する第1の面と第2の面とを有し且つその第1の面を介して前記最外層に接着する除去可能なフィルムであって、
    ・ 前記フィルムの第1の面が750nm未満の粗さRqを有し、且つ
    ・ 前記フィルムの第1の面が38mJ/m未満の表面エネルギーを有する、除去可能なフィルムと、
    を含む光学レンズ。
  2. 前記除去可能なフィルムが170MPa未満のヤング率を有する、請求項1に記載の光学レンズ。
  3. 前記除去可能なフィルムが、100MPa以下、好ましくは50Mpa以下、より好ましくは20MPa以下、より良好には10MPa以下、さらにより良好には5MPa以下のヤング率を有する、請求項1又は2に記載の光学レンズ。
  4. 前記フィルムの第1の面の表面エネルギーが35mJ/m以下、好ましくは25mJ/m以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学レンズ。
  5. 前記除去可能なフィルムが、ポリオレフィン、フッ素化ポリマー、シリコーン系ポリマー、好ましくはポリシロキサン単位−Si−O−Si−を含むシリコーン系ポリマーから選択されるポリマーで作製される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学レンズ。
  6. 前記除去可能なフィルムがポリジメチルシロキサン(PDMS)ポリマーを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学レンズ。
  7. 前記除去可能なフィルムの表面粗さRqが150nm以下、好ましくは100nm以下、より好ましくは60nm以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学レンズ。
  8. 前記フィルムの厚さが0.5ミクロン〜1mmの範囲内である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学レンズ。
  9. 前記一時コーティングの最外層が、金属フッ化物、金属酸化物、金属水酸化物、及びそれらの混合物から選択される少なくとも1種の材料で作製される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学レンズ。
  10. 前記金属フッ化物がMgF、LaF、AlF、及びCeF、好ましくはMgFから選択され、前記金属酸化物がMgO、CaO、TiO、Al、ZrO、及びPr、好ましくはMgOから選択され、且つ前記金属水酸化物がMg(OH)、Ca(OH)、及びAl(OH)、好ましくはMg(OH)から選択される、請求項9に記載の光学レンズ。
  11. 前記一時コーティングが、金属フッ化物を含む層と、金属フッ化物の前記層の上に堆積された、金属酸化物、金属水酸化物、又はそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む層と、を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の光学レンズ。
  12. 前記一時コーティングが疎水性及び/又は疎油性コーティング上に形成される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の光学レンズ。
  13. 前記疎水性及び/又は疎油性コーティングが14mJ/m以下、好ましくは12mJ/m以下の表面エネルギーを有する、請求項12に記載の光学レンズ。
  14. 前記疎水性及び/又は疎油性コーティングが、第1の表面エネルギーを有する第1の疎水性材料と第2表面エネルギーを有する第2の疎水性材料とを逐次的に適用することにより得られ、前記第2表面エネルギーが前記第1の表面エネルギーよりも高い、請求項12又は13に記載の光学レンズ。
  15. 前記除去可能なフィルムが、前記フィルムの全重量に基づいて20wt%未満、好ましくは10wt%未満の可塑剤を含有し、より好ましくは可塑剤フリーである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の光学レンズ。
  16. 前記最外層の表面の少なくとも5%が前記除去可能なフィルムにより覆われる、請求項1〜15のいずれか一項に記載の光学レンズ。
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