JP2017531609A - イオン注入方法およびイオン注入されたガラス基材 - Google Patents

イオン注入方法およびイオン注入されたガラス基材 Download PDF

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Abstract

本発明は、一価および多価イオンの注入により、ガラス基材の耐擦傷性を向上させる方法であって、処理されるガラス基材の領域の温度を、ガラス基材のガラス転移温度以下である温度に維持するステップと、注入されるイオンをAr、He、およびNのイオンから選択するステップと、イオンを抽出するための加速電圧を5kV〜200kVに含まれる値に設定するステップと、イオン線量を1014イオン/cm2〜2.5×1017イオン/cm2に含まれる値に設定するステップとを含む方法に関する。本発明は、この方法により一価および多価イオンを注入することによって処理された領域を含むガラス基材と、機械的接触時のガラス基材上の擦傷の可能性を低下させるためのそれらの使用とにさらに関する。【選択図】なし

Description

本発明は、ガラス基材およびそれらの製造に関し、特に、機械的接触にさらされるガラス基材およびそれらのイオン注入による処理に関する。本発明によるガラス基材は、種々の用途を有し得る。これらは、建築用窓ガラス、自動車用窓ガラス、家具、白物家電、シャワーパーティション、スクリーン、ディスプレイ、構造用グレージング、バーコードスキャナ、および時計に使用することができる。
ガラスは擦傷の影響を受けやすいことがよく知られている。擦傷は、ガラスの機械的耐久性を低下させ、ガラスの美的価値を低下させ、ガラスを通した視認性を低下させる。これは、特に、ガラスが頻繁に機械的接触にさらされる任意の用途の場合である。これは、たとえば家具または床に使用されるガラスの場合であるが、あらゆる種類のディスプレイに使用されるガラスの場合でもある。より一般的には、洗浄が行われる任意のガラスでさえも、ガラス表面上の粒子汚染により、および研磨性の洗浄器具の使用により擦傷が生じ得る。ガラスの機械的耐久性の向上に関しては、いくつかの可能性が存在する。
たとえば、ガラス基材の機械的強度の増加のために、熱強化および化学強化が一般に使用されている。しかし、この方法で強化されると、ガラス基材は、のこぎりによる切断、切断、穴あけ、および加工が不可能となる。さらに強化ガラス上の擦傷は、擦傷に沿ったガラスの欠けのため、より見えやすくなることが報告されている。このため、強化によって破壊に関する機械的強度は増加するが、擦傷のある外観は減少しない。
ガラス表面の擦傷に対する感受性を低下させるある種のハードコーティング材料が利用可能である。このようなコーティング材料の1つは、ダイヤモンド様炭素(DLC)である。しかし、DLCコーティングのガラスへのコーティングは、高価な真空蒸着装置を必要とし、透過率が低下する原因となる。別のこのようなコーティング材料は酸化スズである。酸化スズは、通常、化学蒸着(CVD)によって堆積される。酸化スズのCVDは、通常、高温で行われ、多くの場合にフロートガラス製造ライン上で直接行われる。これは、高価な化学物質を使用する必要があり、結果として得られるコーティングはガラス基材の光学的性質を大きく変化させる。
イオン注入によってガラスの機械的性質を変化させ得ることも知られている。特に、これらの注入プロセスは、単一の正電荷を有するH、He、Ne、Ar、N、O、Fのイオンなどのイオンの注入に依拠している。
たとえば、国際公開第2005/080285A1号パンフレットには、強化の目的のためにガラス中へHおよびHeのイオンを注入することが開示されている。数百keVのイオンエネルギーおよび1013〜1015イオン/cmの線量を用いると、5000nmを超える注入深さが得られる。しかし、この方法では、表面付近で高い応力が発生し、それによってガラスが湾曲する傾向がある。さらにこのような高イオンエネルギーでイオンを生成するために必要な装置は非常に高価である。この方法で注入されるイオンが単一の正電荷を有する場合、ガラス中に注入されるイオンの深さ分布が狭い範囲に限定され、狭い深さ分布プロファイルが得られる。限定された領域中に注入されるイオンの量が非常に多くなると、たとえばガラス中の応力が増加するため、ガラス基材が劣化する危険性が存在することが知られている。ガラス中のイオンの深さ分布が狭い場合、所定のイオン線量に対して局所濃度がより高くなるため、この危険性がより高くなる。したがって、この技術によって特定の領域中に注入できるイオンの量は非常に限定される。
本発明の目的は、耐擦傷性を改善するためのガラス基材中へのイオン注入方法を提供することである。耐擦傷性が向上すると、機械的接触時の擦傷の可能性が低下する。本発明の特定の目標は、狭い深さ分布プロファイルを回避しながら、高線量のイオンを注入できる、ガラス基材中へのイオン注入方法を提供することである。
本発明の別の目的は、向上した耐擦傷性を有するイオン注入されたガラス基材である。
本発明の別の目的は、機械的接触時のこれらのガラス基材の擦傷の可能性を低下させるための、建築用窓ガラス、自動車用窓ガラス、家具、白物家電、シャワーパーティション、スクリーン、ディスプレイ、構造用グレージング、バーコードスキャナ、および時計におけるイオン注入されたガラス基材の使用である。
本発明によるガラス基材は、ガラスの全重量の重量パーセント値で表される以下の組成範囲を有する任意の厚さのガラス板であってよい。
SiO 55〜85%
Al 0〜30%
0〜20%
NaO 0〜25%
CaO 0〜20%
MgO 0〜15%
O 0〜20%
BaO 0〜20%
全鉄(Feとして表される) 0.002〜0.1%。
本発明によるガラス基材は、好ましくはソーダ石灰ガラス板またはアルミノケイ酸塩ガラス板から選択されるガラス板である。
本発明の一実施形態によると、ガラス基材は、テクスチャー加工されたガラス、酸エッチングされたガラス、またはサンドブラストされたガラスである。
本発明の一実施形態によると、ガラス基材は、化学強化ガラスまたは熱処理されたガラスである。
本発明は、ガラス基材のある領域をイオンビームに曝露することで、ビームのイオンをガラス基材中のある深さまで注入して、3次元注入ゾーンを形成することによるガラス基材の処理方法を提案し、ここで、
1.一価および多価イオン(2つ以上の正電荷を有するイオン)を同時に生成するイオン源により、正に帯電したイオンが生成される。このようなイオン源の1つは、たとえば電子サイクロトロン共鳴(RCE)イオン源であり、
2.ビームのイオンは、Ar、N、およびHeのイオンから選択される。イオン源によって同時に生成される一価および多価イオンがビームのイオンを構成し、
3.イオン加速電圧は、5〜200kVに含まれる値に設定され、
4.ビーム出力は、1W〜500Wに含まれる値に設定され、
5.単位表面積当たりのイオン線量は、1012イオン/cm〜1018イオン/cm、好ましくは1014イオン/cm〜2.5×1017イオン/cmに含まれる値に設定される。
本発明の一実施形態では、イオンビームはAr、Ar2+、Ar3+、Ar4+、およびAr5+を含む。本発明は、異なるArイオンを種々の量で含むイオンビームを使用することができ、それぞれのArイオンの強度の例を以下の表1に示す。
Figure 2017531609
Arイオンは、5kV〜200kVに含まれ、好ましくは10kV〜100kV、より好ましくは20kV〜60kV、より好ましくは20〜35kVに含まれ、最も好ましくは約35kVの加速電圧で抽出される。
Arイオンのイオン線量は、1012イオン/cm〜1018イオン/cm、好ましくは1016イオン/cm〜1018イオン/cm、好ましくは5×1016イオン/cm〜5×1017イオン/cm、最も好ましくは7.5×1016イオン/cm〜2.5×1017イオン/cmに含まれる。
本発明の別の一実施形態では、イオンビームはN、N2+、およびN3+を含む。本発明は、異なるNイオンを種々の量で含むイオンビームを使用することができ、それぞれのNイオンの強度の例を以下の表2に示す。
Figure 2017531609
Nイオンは、10kV〜100kVに含まれ、好ましくは15kV〜60kVに含まれ、より好ましくは25kV〜60kV、より好ましくは25kV〜35kVに含まれ、最も好ましくは約35kVの加速電圧で抽出される。
Nイオンのイオン線量は、1012イオン/cm〜1017イオン/cm、好ましくは1014イオン/cm〜1017イオン/cm、より好ましくは5×1014イオン/cm〜1017イオン/cm、より好ましくは2.5×1015イオン/cm〜1017イオン/cm、最も好ましくは2.5×1015イオン/cm〜5×1016イオン/cmに含まれる。
Nイオンは、0.1μm〜0.5μmに含まれる深さまで基材中に注入される。
本発明の別の一実施形態では、イオンビームはHeおよびHe2+を含む。異なるHeイオンを種々の量で含むイオンビームを使用することができ、それぞれのHeイオンの強度の例を以下の表3に示す。
Figure 2017531609
Heイオンは、5kV〜1000kVに含まれ、好ましくは5kV〜200kVに含まれ、より好ましくは10kV〜100kV、最も好ましくは20〜60kVに含まれる加速電圧で抽出される。
Heイオンのイオン線量は、1012イオン/cm〜1018イオン/cmに含まれる。好ましくは、Heイオンのイオン線量は、少なくとも1015イオン/cmであり、かつ1017イオン/cm未満であり、最も好ましくは1015イオン/cm〜5×1016イオン/cmに含まれる。
加速器電圧およびビーム出力ならびに単位表面積当たりのイオン線量は、ビームからのイオンを0.1μm〜1μm、好ましくは0.1μm〜0.5μmの厚さDを有する注入ゾーンに注入できるように選択される。
一定加速電圧の場合、それぞれ異なる電荷のイオンは異なるエネルギーを有する。たとえば、Ar、Ar2+、Ar3+、Ar4+、およびAr5+を含み、加速電圧が35kVであるイオンビームでは、Ar、Ar2+、Ar3+、Ar4+、およびAr5+のイオンは、それぞれ35keV、70keV、105keV、140keV、および175keV(キロ電子ボルト)のエネルギーを有する。最大注入深さは、最小エネルギーのイオン(Ar)から最大エネルギーのイオン(Ar5+)まで増加する。
より高いエネルギーを有するため、より多い電荷を有するイオンは、より少ない電荷を有するイオンよりも深く基材中に注入される。したがって、所定の全イオン線量の場合、一価イオンのみが注入される場合には狭い深さ分布が得られ、一価および多価イオンが同時に注入される場合にはより幅広の深さ分布が得られる。
本発明の好ましい一実施形態では、処理される領域の下にある、処理されるガラス基材の領域の温度は、ガラス基材のガラス転移温度以下である。この温度は、たとえば、ビーム中のイオン強度、ビーム中の処理される領域の滞留時間、および基材の任意の冷却手段による影響を受ける。
本発明の一実施形態では、ガラス基材が徐々に処理されるように、ガラス基材およびイオンビームが互いに対して移動する。好ましくは、これらは、0.1mm/s〜1000m/sに含まれる速度Vで互いに対して移動する。Vは、処理される領域のイオン線量および温度に影響を与えるビーム中のサンプルの滞留時間が適切に制御されるように選択される。
一実施形態では、ガラス基材は、その表面の一方または両方の一部が少なくとも処理される。
一実施形態では、ガラス基材は、その表面の一方または両方の全体が少なくとも処理される。
本発明の一実施形態では、ガラス基材を処理するために数種類のイオンビームが同時にまたは連続して使用される。
本発明の一実施形態では、ガラス基材の単位表面積当たりのイオンの全線量は、イオンビームによる1回の処理で得られる。
本発明の別の一実施形態では、ガラス基材の単位表面積当たりのイオンの全線量は、イオンビームによる数回の連続する処理によって得られる。
したがって、選択されたイオンの特定の線量をガラス基材中の大きい深さまで導入することにより、ガラス基材の表面の耐擦傷特性を向上させることが可能である。
選択されたイオンを種々の線量でガラス基材上の異なる注入ゾーン中に導入することにより、ガラス基材の表面の種々の耐擦傷特性を得ることも可能である。
本発明の目的は、一価および多価イオンの注入により、ガラスの耐擦傷性を向上させる方法を提供することである。
したがって、希望する耐擦傷性に基づいてこれらの条件を選択することができる。
本発明によるガラス基材は、切断および端部の研磨、化学強化、熱強化、または表面の親水性もしくは疎水性を変化させるための処理などのさらなる処理および改質を行うことができる。
一価および多価イオンのビームを発生させるためのRCEイオン源を用いて、以下の表に詳細が示される種々のパラメータにより、イオン注入例を作製した。
すべてのサンプルは、10×10cmのサイズおよび4mmの厚さを有し、80mm/sの速度でイオンビームを通過するようにガラス基材を移動させることによって表面全体を処理した。
処理されるガラス基材の領域の温度は、ガラス基材のガラス転移温度以下の温度に維持した。
すべての例の場合で、10−5mbarの圧力の真空室中で注入を行った。
ガラス基材の耐擦傷性は、漸増荷重スクラッチ試験によって測定した。この試験は、下にあるサンプルの規定された変位中に加えられた荷重の変化に相当する。ここで、測定は、CSM Instrumentsのマイクロスクラッチ試験機「MicroCombi tester」を用いて行った。このスクラッチ試験は、線形的に増加する垂直力下で、指定の線に沿って基材表面上に配置されるダイヤモンドスタイラスを一定速度で移動させることを含む。ソーダ石灰型のガラスサンプルの場合、擦傷は、チップ半径が200μmであるロックウェルダイヤモンド圧子(200μmチップ)と、チップ半径が100μmであるロックウェルダイヤモンド圧子(100μmチップ)とを用いて形成した。アルミノケイ酸塩型のガラスサンプルの場合、擦傷は、チップ半径が100μmであるロックウェルダイヤモンド圧子(100μmチップ)を用いて形成した。
スタイラスは、長さ1.5cmの直線に沿って移動させた。速度は5mm/分で一定に維持した。スタイラス上に加えられる垂直力(荷重)は、スクラッチ開始時の0.03Nから、スクラッチ終了時の30Nまで増加させた。スクラッチ中、侵入深さ、アコースティックエミッション、および接線力を記録し、侵入深さの関数として擦傷の外観を観察する。
ガラス表面上に最初に亀裂が表されるときのスタイラスに加えられた荷重は、使用したロックウェルダイヤモンド圧子の半径により、100μmチップを用いた臨界荷重または200μmチップを用いた臨界荷重とする。100μmチップを用いて行われるスクラッチ試験は、200μmチップを用いて行われるスクラッチ試験よりも過酷になる。特定のチップを用いたサンプルの耐擦傷性は、スクラッチ試験でこのチップを用いて得られる臨界荷重に比例する。
各サンプルに対して、少なくとも3回の測定の平均を求める。耐擦傷性が高いほど、最初に亀裂が表される荷重が大きくなる。擦傷に沿った亀裂の外観により、肉眼による擦傷の検出がより容易になる。同一サンプル上では、100μmチップ上のより小さい荷重、および200μmチップ上のより大きい荷重で亀裂が表される。
本明細書の実験に使用した装置上では、可能な最大荷重は30Nに制限された。
非常に高い耐擦傷性を有する一部のサンプル上では、200μmチップを有するスタイラスに最大荷重を加える場合でさえも亀裂が全く見られない。
ガラス基材の注入ゾーン中の、ガラス中の窒素の深さ分布プロファイルを二次イオン質量分析(SIMS)によって測定した。SIMS深さ分布プロファイルは、Cameca imsf−4装置上で実施した。スパッタエロージョン条件は以下の通りである:一次ビーム5.5KeV Cs+、電流密度0.16mA/cm;スパッタ領域125×125μm。分析される領域は直径60μmである。MCs+イオンが検出され、ここで、Mは検出される元素を意味する。スパッタリング時間に対する各元素Mの検出強度信号I(M)を所定の時間間隔で記録することで、時間スケールに対するこの元素の強度プロファイルが得られる。深さスケールは、SIMS測定後にステッププロファイラーを用いてスパッタエロージョン後に得られるクレーターの全体の深さを測定することによって得られる。スパッタリング速度が一定であると仮定して、時間スケールが深さスケールに変換される。
各サンプル(処理済みおよび基準としての未処理のもの)に対して、同位体比およびCs強度に関して規格化したMCsイオンの強度I(CsM)の深さ分布(μm)の積分が計算される。この場合、Mは元素NおよびSiを意味する。注入された窒素量の半定量は、処理済みガラスの注入深さにわたって積分したI(CsN)/I(CsSi)の値と、未処理の基準ガラスのI(CsN)/I(CsSi)の値との間の差Δを計算することによって行われる。処理済みサンプルの注入深さDは、I(CsN)/I(CsSi)の値が未処理の基準ガラスのI(CsN)/I(CsSi)のレベルまで低下する深さである。
本発明の目的では、強度比I(CsN)/I(CsSi)は、窒素の場合のNCs+の強度信号I(CsN)、およびケイ素の場合のSiCs+の強度信号I(CsSi)から計算され、ここで、検出される窒素同位体は14Nであり、検出されるケイ素同位体は28Siである。
注入ゾーン中のNイオン濃度の半定量は、比Δ/Dを計算することによって行われる。
ガラス中に注入されたArまたはHeの分布プロファイルを求めるための適切な方法は見つけることができなかった。
表4は、未処理のソーダ石灰ガラスである基準例R1、およびアルゴンイオンビームで処理したソーダ石灰ガラス基材を示している。未処理のソーダ石灰ガラスは、200μmチップを用いた臨界荷重が12.5Nである。
実施例1〜3は、注入された一価および多価アルゴンイオンのイオン線量が増加すると、臨界荷重が増加することを示している。したがって、ソーダ石灰ガラスの耐擦傷性はアルゴンイオンの注入によって向上する。
Figure 2017531609
表5は、ヘリウムイオンビームで処理したソーダ石灰ガラス基材を示している。
実施例4および5は、1015〜1016イオン/cmのイオン線量を用いると、200μmチップを用いた臨界荷重が未処理のソーダ石灰ガラスの場合よりも大きくなることを示している。
比較例C1は、1017イオン/cmのイオン線量の場合、200μmチップを用いた臨界荷重が未処理のソーダ石灰ガラスの場合よりも小さくなることを示している。したがって、少なくとも最大1016イオン/cmのイオン線量までヘリウムを注入することで、ソーダ石灰ガラスの耐擦傷性が向上する。1017イオン/cmのより高い線量では、注入されるヘリウムイオン量が多すぎ、耐擦傷性が低下する。
Figure 2017531609
表6は、窒素イオンビームで処理したソーダ石灰ガラス基材を示している。
Nで処理したサンプルをArまたはHeで処理したサンプルと比較すると分かるように、はるかに高い耐擦傷性が得られ、200μmチップを用いたマイクロスクラッチ試験機上で利用可能な最大荷重に到達することが多い。
実施例7〜9は、20kVのイオン加速電圧において1015〜1017イオン/cmのイオン線量を用いると、200μmチップを用いた臨界荷重が未処理のソーダ石灰ガラスの場合よりも大きいことを示している。
実施例10〜12は、35kVのイオン加速電圧において5×1015〜1016イオン/cmのイオン線量を用いると、200μmチップを用いた臨界荷重が未処理のソーダ石灰ガラスの場合よりも大きいことを示している。
比較例C2は、35kVのイオン加速電圧において5×1017イオン/cmのイオン線量の場合、200μmチップを用いた臨界荷重が未処理のソーダ石灰ガラスよりも小さくなることを示している。したがって、最大1017イオン/cmのイオン線量までの窒素の注入で、ソーダ石灰ガラスの耐擦傷性が向上する。5×1017イオン/cm以上のより高い線量では、注入される窒素イオン量が多すぎ、耐擦傷性が低下する。
Figure 2017531609
表7は、窒素を注入したソーダ石灰ガラスのさらなるサンプルの耐擦傷性の未処理のソーダ石灰ガラスサンプル(R1)との比較を示している。これらの実施例および比較例において、耐擦傷性は100μmチップを用いて測定した。それぞれ15kV(実施例13〜16)または25kV(実施例17〜20)のイオン加速電圧を用いて注入したサンプルの各グループの場合、線量を5.0×1014イオン/cmから7.5×1016イオン/cmまで増加させると、臨界荷重が増加し、したがって耐擦傷性が改善される。35kVのイオン加速電圧を用いて注入したサンプルのグループの場合、イオン線量を5.0×1014イオン/cmから7.5×1015イオン/cmまで増加させると、臨界荷重が増加し(実施例21〜23)、5.0×1016イオン/cmの線量では再びわずかに減少する(実施例24)。1017イオン/cmを超えるイオン線量(例C3、C4、C5、C6、C7)では、臨界荷重が大きく減少し、したがって耐擦傷性が大きく低下する。これらのサンプルでは、臨界荷重は、未処理のソーダ石灰ガラスサンプルR1で得られた臨界荷重よりもさらに小さくなる。これも以下の表から分かるように、同じ線量の場合、イオン加速電圧が高い場合に臨界荷重が大きくなる。
Figure 2017531609
表6および7から分かるように、5.0×1014イオン/cm〜1017イオン/cmに含まれるイオン線量で窒素を注入したソーダ石灰ガラスサンプルは、未処理のソーダ石灰ガラスと比較して耐擦傷性の向上を示している。
2.5×1015イオン/cm〜1017イオン/cmに含まれるイオン線量では、耐擦傷性が特に高い。2.5×1015イオン/cm〜5.0×1016イオン/cmに含まれるイオン線量で最良の耐擦傷性結果が得られた。
15kV〜35kVに含まれるイオン加速電圧においてこれらの実施例で耐擦傷性の向上が確認されたが、イオン加速電圧は60kVまで上昇させることができる。耐擦傷性の向上は、15kVのイオン加速電圧よりも25kV〜35kVに含まれるイオン加速電圧の方が大きかった。これらの実施例では、耐擦傷性の向上は35kVのイオン加速電圧で最も大きかった。
表8は、窒素イオンビームで処理した未処理のアルミノケイ酸塩ガラスである基準例R2、および窒素イオンビームで処理したアルミノケイ酸塩ガラス基材を示している。
この未処理のアルミノケイ酸塩ガラスサンプルR2は、100μmチップを用いた臨界荷重が5.0Nである。
実施例25は、一価および多価窒素イオンを35kVの加速電圧において1016イオン/cmの線量で注入すると、臨界荷重が増加することを示している。したがって、アルミノケイ酸塩ガラスの耐擦傷性は、窒素イオンの注入によって向上する。したがって、本発明によるNの注入は、アルミノケイ酸塩型のガラス基材にも適用可能である。
Figure 2017531609
表9は、注入された窒素の量および深さと、200μmチップを用いた臨界荷重との間にどのような関係があるかを示している。驚くべきことに、一方の臨界荷重によって測定される耐擦傷性と、他方の注入された窒素の量および深さの分布(比Δ/Dによって求められる)との間に関係が存在することが分かった。
大きいΔ/D値の場合、窒素量が多くなり、その分布深さは小さくなり、それによって耐擦傷性は最大値より小さくなる(実施例9参照)。
Δ/D値が多すぎる場合、窒素量が多くなりすぎ、その分布深さは小さくなりすぎ、そのために十分な耐擦傷性が得られない(例C2参照)。
少なくとも4.5μm−1および21.3μm−1未満のΔ/D値の好ましい範囲内では、ガラス基材の耐擦傷性が向上する。少なくとも4.5μm−1および15.4μm−1未満のΔ/D値のより好ましい範囲内では、ガラス基材の耐擦傷性がさらに向上する。
Figure 2017531609

Claims (11)

  1. Nの一価および多価イオンの注入により、ガラス基材の耐擦傷性を向上させる方法であって、
    − 処理される前記ガラス基材の領域の温度を、前記ガラス基材のガラス転移温度以下である温度に維持するステップと、
    − 前記イオンを抽出するための加速電圧を25kV〜60kVに含まれる値に設定するステップと、
    − イオン線量を1014イオン/cm〜1017イオン/cmに含まれる値に設定するステップと
    を含む方法。
  2. 前記加速電圧が25kV〜35kVに含まれる値、好ましくは35kVに設定される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記イオン線量が5.0×1014イオン/cm〜1017イオン/cm、好ましくは2.5×1015イオン/cm〜1017イオン/cm、好ましくは2.5×1015イオン/cm〜5×1016イオン/cmに含まれる値に設定される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ガラス基材がソーダ石灰ガラスおよびアルミノケイ酸塩ガラスから選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の一価および多価イオンの注入によって処理された領域を含むガラス基材。
  6. 機械的接触時の前記ガラス基材上の擦傷の可能性を低下させるために、イオン濃度Δ/Dが少なくとも4.5μm−1であり、かつ21.3μm−1未満である窒素イオン注入ゾーンを含むガラス基材の使用。
  7. 前記イオン濃度Δ/Dが少なくとも4.5μm−1であり、かつ16.5μm−1未満である、請求項6に記載のガラス基材の使用。
  8. 前記イオン濃度Δ/Dが4.5μm−1〜7.7μm−1に含まれる、請求項6に記載のガラス基材の使用。
  9. 前記イオン濃度Δ/Dが5μm−1〜6μm−1に含まれる、請求項6に記載のガラス基材の使用。
  10. ガラス基材の使用であって、前記ガラス基材は、機械的接触時の前記ガラス基材上の擦傷の可能性を低下させるために、
    − 処理される前記ガラス基材の領域の温度を、前記ガラス基材のガラス転移温度以下である温度に維持するステップと、次に、
    − 注入されるイオンをN、Ar、およびHeのイオンから選択するステップと、
    − 前記イオンを抽出するための加速電圧を15kV〜60kVに含まれる値に設定するステップと、
    − イオン線量を、前記注入されるイオンがNのイオンである場合には1014イオン/cm〜1017イオン/cmに含まれ、前記注入されるイオンがArのイオンである場合には7.5×1016イオン/cm〜2.5×1017イオン/cmに含まれ、前記注入されるイオンがHeのイオンである場合には1015イオン/cm〜5×1016イオン/cmに含まれる値に設定するステップと
    により、一価および多価イオンが注入されている、ガラス基材の使用。
  11. 前記ガラス基材が、建築用窓ガラス、自動車用窓ガラス、家具、白物家電、シャワーパーティション、スクリーン、ディスプレイ、構造用グレージング、バーコードスキャナ、および時計のためのガラスである、請求項6〜10のいずれか一項に記載のガラス基材の使用。
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