JP2017528764A - 極紫外(euv)線源 - Google Patents

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Abstract

【課題】 極紫外(EUV)線源及びEUV線を発生させるための装置を提供する。【解決手段】 極紫外(EUV)線源ペレット(8)は、希ガスシェルクラスタ(10)内に収容された重質希ガスクラスタ(20)内に埋め込まれた少なくとも1つの金属粒子(30)を含む。EUV線源組立体は、少なくとも1つの第1のレーザパルス及び少なくとも1つの第2のレーザパルスの逐次的な照射によって活性化することができる。各第1のレーザパルスは、少なくとも1つの金属粒子(30)から外軌道電子を解離し、これら電子を重質希ガスクラスタ(20)内に解放することによって、プラズマを発生させる。各第2のレーザパルスは、重質希ガスクラスタ(20)内に埋め込まれたプラズマを増幅してレーザ駆動自己増幅プロセスをトリガする。増幅されたプラズマは、重質希ガス及び他の構成原子内で軌道間電子遷移を誘導してEUV線の放出をもたらす。該レーザパルシング・ユニットを線源ペレット発生ユニットと組み合わせて統合EUV源システムを形成することができる。【選択図】 図4

Description

本発明の実施形態は、極紫外(EUV)線源及びEUV線を発生させるための装置に関する。
極紫外(EUV)技術は、極紫外(EUV)波長を用いたリソグラフィ技術を指す。現在のEUV技術は、約13.5nmの波長を有する狭帯域電磁放射線の発生に集中している。あるいは、EUV線は、x線帯域と紫外線帯域との間に入るので軟x線と呼ばれることがある。軌道間原子及び分子発光は、このような電磁放射線の潜在的な発生源である。
理論的には、線源ターゲットは、固体、液体小滴、又は気体とすることができる。既知のEUV源型式として、放電生成プラズマ(DPP)システム、レーザ生成プラズマ(LPP)システム、及びシンクロトロン源システムが挙げられる。これらのシステムの中でもとりわけLPP系は高強度のEUV線を与えることが知られており、現在、広範な研究活動の対象となっている。
本発明は、極紫外(EUV)線源及びEUV線を発生させるための装置を提供する。
極紫外(EUV)線源ペレットは、希ガスシェルクラスタ内に収容された重質希ガス(heavy noble gas)クラスタ内に埋め込まれた少なくとも1つの金属粒子を含む。このEUV線源組立体は、少なくとも1つの第1のレーザパルス及び少なくとも1つの第2のレーザパルスの逐次的な照射によって活性化することができる。各第1のレーザパルスは、少なくとも1つの金属粒子から外軌道電子を解離し、これら電子を重質希ガスクラスタ内に解放することによって、プラズマを発生させる。各第2のレーザパルスは、重質希ガスクラスタ内に埋め込まれたプラズマを増幅してレーザ駆動自己増幅プロセスをトリガし、ここで、より大きいプラズマエネルギーはより多くの自由電子を誘導し、逆もまた同様である。増幅されたプラズマは、重質希ガス及び他の構成原子内で軌道間電子遷移を誘導してEUV線の放出をもたらす。このレーザパルシング・ユニットを線源ペレット発生ユニットと組み合わせて統合EUV源システムを形成することができる。
本開示の態様によれば、極紫外(EUV)線を発生するための装置が提供される。該装置は、EUV線ペレットを発生するように構成された極紫外(EUV)線源ペレット発生器を含む。各EUV線ペレットは、少なくとも1つの金属粒子を含み、これは金属元素の原子又は金属元素の複数の原子の凝集体であり、重質希ガスクラスタは、該少なくとも1つの金属粒子を埋め込み、希ガスシェルクラスタは、この重質希ガスクラスタを埋め込む。希ガスクラスタは、He、Ne及びArから選択された軽質希ガス(light noble gas)原子の固相又は液相凝集体である。装置は、少なくとも1つの照射源をさらに含む。各照射源は、EUV線ペレットの経路に向かってレーザビームを照射するように構成される。
本開示の別の態様によれば、極紫外(EUV)線源ペレットが提供され、これは少なくとも1つの金属粒子と、少なくとも1つの金属粒子を埋め込んだ重質希ガスクラスタと、重質希ガスクラスタを埋め込み、かつHe、Ne及びArから選択された軽質希ガスのクラスタを収容した、希ガスシェルクラスタとを含む。
本発明の態様は、二重レーザパルスによって活性化される極紫外(EUV)線源、並びにこれを発生させ活性化することによってEUV線を発生させるための装置に関する。
ここで添付図面を参照して本発明の実施形態を単なる例示のために説明する。
本開示の実施形態による第1の例示的な極紫外(EUV)源ペレットの模式図である。 本開示の実施形態による第2の例示的な極紫外(EUV)源ペレットの模式図である。 本開示の実施形態による第3の例示的な極紫外(EUV)源ペレットの模式図である。 本開示の第1の実施形態によるEUV線を発生させるための第1の例示的な装置の模式図である。 本開示の実施形態による第1のレーザビームによる照射後の例示的なEUV線源ペレットの模式図である。 本開示の実施形態による第2のレーザビームによる照射後の例示的なEUV線源ペレットの模式図である。 本開示の第2の実施形態によるEUVを発生させるための第2の例示的な装置の模式図である
上述のように、本開示は、二重レーザパルスによって活性化される極紫外(EUV)線源、並びにこれを発生させ及び活性化することによってEUV線を発生させるための装置に関する。本開示の態様をここで添付図面と共に詳細に説明する。図面全体を通じて、同じ参照番号又は符号は、同様の又は均等な要素を示すために用いられる。図面は必ずしも縮尺通りには描かれていない。
図1、図2、及び図3参照すると、例示的な極紫外(EUV)線ペレット8が模式的に描かれている。図1は、第1の例示的なEUV線源ペレット8の模式図であり、図2は第2の例示的なEUV線源8の模式図であり、図3は、第3の例示的なEUV線源ペレット8の模式図である。本明細書で用いる場合、「ペレット」は、少なくとも2つの成分材料を含み、最大寸法が100μmを超えない球形又は非球形の複合粒子を指す。
各々の例示的EUV線源ペレット8は、希ガスシェルクラスタ10を含む。本明細書で用いる場合、「クラスタ」は、物理的に隣接した原子又は分子の集合を指す。本明細書で用いられる場合、「シェルクラスタ」は、シェル構造のクラスタを指し、これは内部に物体を埋め込んで該物体がシェルクラスタの外部の他の要素から該シェルクラスタによって物理的に分離されるようになっている。本明細書において、「希ガスシェルクラスタ」は、少なくとも1つの軽質希ガスから本質的に成るシェルクラスタを指す。従って、希ガスシェルクラスタ10の組成は、少なくとも1つの希ガスから成るものとすることができ、又は少なくとも1つの軽質希ガスと微量レベルの不純物原子とから成るものとすることができる。微量レベルの不純物原子は、存在する場合、当該分野で知られた不純物レベルを超えず、例えば10p.p.m未満、好ましくは1p.p.m未満である。本明細書で用いる場合、軽質希ガスは、He、Ne、及びArのいずれか1つを指す。
1つの実施形態において、希ガスシェルクラスタ10は、He、Ne、及びArから選択された単一の希ガスから本質的に成るものとすることができる。1つの実施形態において、希ガスシェルクラスタ10中の軽質希ガスの原子の総数は、10乃至1016の範囲内とすることができるが、それより少数又は多数の軽質希ガス原子が希ガスシェルクラスタ10内に存在してもよい。別の実施形態において、希ガスシェルクラスタ10内の軽質希ガスの原子の総数は、1010乃至1015の範囲内とすることができる。
各々の例示的なEUV線源ペレット8は、希ガスシェルクラスタ10内に埋め込まれた重質希ガスクラスタ20をさらに含む。本明細書で用いる場合、「重質希ガス」は、Xe、Kr、及びRnのいずれかを指す。13.5nm付近のEUV線の発生にはXe原子が適しているが、Kr又はRnのような他の重質希ガスもまた別の選択肢として使用することができる。1つの実施形態において、重質希ガスはキセノンである。重質希ガスクラスタ20の組成は、重質希ガス原子、又は重質希ガス原子と微量レベルの不純物原子との組合せから成るものとすることができる。微量レベルの不純物原子は、存在する場合、当該分野で知られた不純物レベルを超えず、例えば10p.p.m未満、好ましくは1p.p.m未満である。
重質希ガスクラスタ20の最大寸法は、希ガスシェルクラスタ10の最大寸法より小さい。重質希ガス原子の付着力が希ガスシェルクラスタ10内の軽質希ガス原子よりも本質的に強いことに起因して重質希ガスクラスタ20はより高密度を維持するので、重質希ガスクラスタ20は、希ガスシェルクラスタ10のほぼ幾何学的中心に位置することになる。重質希ガス原子はクラスタの中心に向かって拡散して重質希ガス中心凝集体を形成するのに十分な時間を有することがさらに注目される。シェルクラスタ10内での重質希ガスの拡散速度は、クラスタの希ガスに依存する。より軽質の希ガスを選択すると、シェルクラスタ10内での重質希ガスの拡散はより速くなる。従って、Heに基づくシェルクラスタ10が好ましい。
1つの実施形態において、希ガスシェルクラスタ10内の軽質希ガスの原子の総数は、重質希ガスクラスタ内の重質希ガス原子の総数よりも少なくとも2倍多いものとすることができる。別の実施形態において、希ガスシェルクラスタ10内の軽質希ガスの原子の総数は、重質希ガスクラスタ内の重質希ガス原子の総数よりも少なくとも100倍多いものとすることができる。さらに別の実施形態において、重質希ガスクラスタ20内の重質希ガス原子の総数は、10乃至1015の範囲内にあるものとすることができる。
各々の例示的なEUV線源ペレット8は、少なくとも1つの金属粒子30をさらに含む。少なくとも1つの金属粒子30は、重質希ガスクラスタ20内に埋め込まれる。1つの実施形態において、複数の金属粒子30を重質希ガスクラスタ20内に埋め込むことができる。1つの実施形態において、複数の金属粒子30は、図1に示す第1の例示的なEUV線源ペレット8の場合のように金属粒子30のクラスタとして存在することができる。この場合、複数の金属粒子30は、金属粒子30同士が互いに物理的に接触したクラスタの構成にあるものとすることができる。別の実施形態において、複数の金属粒子30は、図2に示す第2の例示的なEUV線源ペレット8の場合のように、重質希ガスクラスタ20内で散乱した互いに接触しない分散した金属粒子30として存在することができる。さらに別の実施形態において、複数の金属粒子30は、図3に示すように、重質希ガスクラスタ20と外側シェル10との界面で散乱した、分散した金属粒子30として存在することができる。
各金属粒子30は、金属元素の単原子粒子とすることができ、又は金属元素の複数の原子を含むナノ粒子を含むことができる。本明細書で用いる場合、ナノ粒子は、100nmを超えない最大寸法を有する粒子を指す。金属粒子中の原子の数は、例えば、1乃至100の範囲内とすることができる。重質希ガスクラスタ20内の重質希ガス原子の総数は、全金属粒子30中の原子の総数よりも少なくとも10倍多いものとすることができる。1つの実施形態において、重質希ガスクラスタ20内の重質希ガス原子の総数は、全金属粒子30中の原子の総数よりも少なくとも百倍多いものとすることができる。別の実施形態において、重質希ガスクラスタ20内の重質希ガス原子の総数は、全金属粒子30中の原子の総数よりも少なくとも千倍多いものとすることができる。
金属粒子30内の金属元素は、レーザビームの照射下で励起されてプラズマを発生することができるいずれかの金属原子とすることができる。金属粒子30内の金属元素は、遷移金属元素、ランタノイド元素、アクチノイド元素、Al、Ga、In、Tl、Sn、Pb、又はBiとすることができる。1つの実施形態において、金属元素は、スズ(Sn)とすることができる。
図4を参照すると、本開示の第1の実施形態によるEUV線を発生させるための第1の例示的な装置は、EUV線ペレット8を発生させるように構成された極紫外(EUV)線源ペレット発生器(50、60、70)を含む。各EUV線ペレット8は、少なくとも1つの金属粒子30と、少なくとも1つの金属粒子30を埋め込んだ重質希ガスクラスタ20と、重質希ガスクラスタ20を埋め込み、かつHe、Ne、及びArから選択される希ガスのクラスタを収容した希ガスシェルクラスタ10とを含む。第1の例示的な装置は、少なくとも1つの照射源(82、84)をさらに含む。照射源の各々は、それぞれの焦点面(83、86)上に合焦される。少なくとも1つのレーザ照射源(82、84)の各々は、それぞれの焦点面(83、86)においてEUV線ペレット8の経路に向かってレーザビームを照射するように構成することができる。第1の例示的な装置は、真空筐体を含むことができ、その中でEUV線源ペレット8が発生され、少なくとも1つの照射源によって照射される。
EUV線源ペレット発生器(50、60、70)は、He、Ne、及びArから選択される希ガスのクラスタを小滴通過経路に沿って放出するように構成された小滴発生器ユニット50を含む。希ガスの各クラスタ4は、He、Ne、及びArから選択された軽質希ガスから本質的に成る、実質的に球形の希ガス小滴とすることができる。希ガスの各クラスタ4は、場合に応じて、その中の軽質希ガスの原子の表面張力、最密充填又は結晶化に起因して実質的に球形になることができる。小滴発生器ユニット50は、軽質希ガスが貯蔵される小滴源タンク52と、希ガスのクラスタ4がそこを通って放出される開口部を含む小滴射出装置54とを含むことができる。小滴発生器ユニット50は、軽質希ガスのクラスタ4を下方に放出するように構成することができる。1つの実施形態において、軽質希ガスの各クラスタ4は、無視できる横方向速度で放出することができるので、小滴通過経路は実質的に鉛直の下向きの線になることができる。小滴発生器ユニット50を使用して、軽質希ガスのクラスタ4が明確に規定された粒子経路に沿って真空筐体内に放出されるようにすることができる。小滴発生器は、ノズル後(真空側)の圧力が小滴源タンク側のノズル前の圧力の約40%未満となるように、ノズルを通して軽質希ガスを真空中へ膨張させることによって機能する。小滴発生器50のノズル条件(温度、圧力、ノズル径)を調整して、発生するクラスタ4のサイズ及び密度を制御することができる。このことにより、ペレット8の密度を制御すること、従って、照射源の焦点体積内で照射されるペレットの数を制御することが可能になる。
EUV線源ペレット発生器(50、60、70)は、小滴発生器ユニット50に隣接した金属粒子含浸ユニット60を含む。金属粒子含浸ユニット60は、本明細書において第1の交差領域と呼ばれる領域において小滴通過経路と交差する金属粒子ビーム方向に沿って金属粒子30を放出するように構成された金属粒子発生器62を含む。金属粒子含浸ユニット60は、第1の真空チャンバ65をさらに含み、これは真空筐体の一部であり、この中に小滴発生器ユニット50から軽質希ガスのクラスタ4が放出される。金属粒子発生器62は、上述の金属組成のいずれかを有することができる金属粒子30のビームを発生することができる、あらゆる供給源とすることができる。典型的な粒子ビーム発生器は、熱的に発生される金属原子のビームを含む。金属粒子30のビームは、第1の真空チャンバ65の壁に金属堆積部分68の形成を生じさせることができる。金属粒子含浸ユニット60は、金属粒子を発生させ、これが小滴10と衝突し、小滴10の表面上で凝縮し、次いで小滴10の中心へ向かって拡散し、その後、小滴10の中心において凝集する。従って、含浸された希ガスクラスタ6は、軽質希ガスのクラスタ4と小滴10の中心における金属粒子30との組合せを形成する。
EUV線源ペレット発生器(50、60、70)は、重質希ガスクラスタ含浸ユニット70をさらに含む。重質希ガスクラスタ含浸ユニット70は、本明細書において第2の交差領域と呼ばれる領域において小滴通過経路と交差する重質希ガスビーム方向に沿って重質希ガスクラスタ20を放出するように構成された重質希ガスクラスタ発生器72を含む。重質希ガスクラスタ含浸ユニット70は、第2の真空チャンバ75をさらに含み、これは開口部を通して第1の真空チャンバ65と隣接する。第2の真空チャンバ75は、真空筐体の一部であり、この中に第1の真空チャンバ65から金属粒子含浸希ガスクラスタ6が放出される。金属粒子含浸希ガスクラスタ6は、第1の真空チャンバ65と第2の真空チャンバ75との間の開口部を通って第2の真空チャンバ75に入る。重質希ガスクラスタ発生器72は、重質希ガス源タンク(明示的に示さず)から重質希ガスクラスタ20を発生させ、少なくとも1つの金属粒子30が含浸した希ガスのクラスタの経路と交差する方向に沿って重質希ガスクラスタ20を放出するように構成することができる。重質希ガスクラスタ20は、1つより多くの重質希ガス原子を有する凝集体である。少なくとも1つの重質希ガスクラスタ20が、少なくとも1つの金属粒子30が含浸した希ガスクラスタ6の中へ含浸する。少なくとも1つの金属粒子が含浸した希ガスクラスタ6の中に含浸した複数の重質希ガスクラスタ20は、典型的には含浸後に希ガスクラスタ6の中心において凝結することができる。
第2の真空チャンバ75の重質希ガスクラスタ発生器72の反対側に真空ポンプ78を取り付けて、金属粒子含浸希ガスクラスタ6に組み込まれなかった重質希ガスクラスタ20を第2の真空チャンバ75から吸い出すことができる。重質希ガスクラスタ含浸ユニット70は、金属粒子含浸希ガスクラスタ6の組合せからEUV線源ペレット8を発生させる。各EUV線源ペレット8内の希ガス原子の集まりが希ガスクラスタ10を構築し、これが重質希ガスクラスタ20及び少なくとも1つの金属粒子30を埋め込む。各希ガスクラスタ10は、重質希ガスクラスタ20及び複数の金属粒子30を内部に包み込んだシェル構成を有することができる。第1の実施形態のEUV線源ペレット8は、図1〜図3に示すEUV線源ペレット8と同じものとすることができる。
EUV線源ペレット8の各々において、希ガスクラスタ10内に含まれる軽質希ガスの原子の総数は、重質希ガスクラスタ20内の重質希ガス原子の総数よりも少なくとも2倍多い。1つの実施形態において、希ガスシェルクラスタ10内の軽質希ガスの原子の総数は、重質希ガスクラスタ内の重質希ガス原子の総数の少なくとも10倍多いものとすることができる。別の実施形態において、希ガスシェルクラスタ10内の軽質希ガスの原子の総数は、重質希ガスクラスタ内の重質希ガス原子の総数の少なくとも100倍多いものとすることができる。さらに別の実施形態において、重質希ガスクラスタ20内の重質希ガス原子の総数は、10乃至1015の範囲内とすることができる。
金属粒子30が軽質希ガスのクラスタ4内に組み込まれる第1の交差領域は、第1の真空チャンバ65内に位置し、重質希ガスクラスタ20が金属粒子含浸希ガスクラスタ6内に組み込まれる第2の交差領域は、第2の真空チャンバ75内に位置する。従って、第1の交差領域は、軽質希ガスのクラスタ4が放出される位置、すなわち小滴発生器ユニット50の開口部に対して、軽質希ガスのクラスタ4が放出される該位置に対する第2の交差領域よりも近位にある。
第1の例示的な装置は、放射線発生ユニット80をさらに含むことができる。放射線発生ユニット80は、第3の真空チャンバ85を含み、これは真空筐体の一部であり、開口部を介して第2の真空チャンバ75に接続される。EUV線源ペレット8は、引力によって及び/又はペレット8の実質的に鉛直下向きの線運動量によって、第2の真空チャンバ75から第3の真空チャンバ85の中へ進むことができる。この場合、第3の真空チャンバ85内のEUV線源ペレット8の経路は、実質的に鉛直方向下向きの経路とすることができる。ペレット8が有意な運動量(射出源に起因する)を有しているので、全装置をペレット流に対する重力に依存することなく水平方向に作動させることができる。
放射線発生ユニット80は、少なくとも1つの照射源(82、84)さらに含み、これはEUV線源ペレット8内の少なくとも1つの金属粒子30からプラズマを励起するように構成された第1の照射源82と、少なくとも1つの金属粒子のプラズマを増幅及び加熱し、重質希ガスクラスタ20内で熱プラズマを発生させるように構成された第2の照射線源84とを含むことができる。両方の照射源は、それぞれの焦点面(83、86)上にそれぞれ合焦する。典型的な焦点面のビームサイズは、約100ミクロンであり、最大ペレット8のサイズはおよそこの寸法に制限される。別の実施形態において、より高密度のより小サイズのペレット8が照射源(82、84)の焦点体積内に存在する場合があり、1つより多くのペレット8が同時に照射される。焦点面(83、86)は、垂直距離dによって隔てられる。
1つの実施形態において、第1の照射源82は、EUV線源ペレット8の経路内の第1の点において第1のレーザビームを照射するように構成された第1のレーザ源とすることができ、第2の照射源84は、EUV線源ペレットの経路内の第2の点において第2のレーザビームを照射するように構成された第2のレーザ源とすることができる。第2の点は、金属粒子含浸希ガスクラスタ6と重質希ガスクラスタ20との組合せからEUV線源ペレット8が発生する位置から、EUV線源ペレット8が発生する該位置からの第1の点よりも遠位にある。
第1の照射源82は、EUV線源ペレット8内の少なくとも1つの金属粒子30からプラズマを励起し、第2の照射源84は、該プラズマを増幅及び加熱して重質希ガスクラスタ20内で軌道間電子遷移を励起するので、上述の2つの異なる目的を達成するように第1及び第2の照射源からのレーザビームの波長及び強度を調節することができる。第1のレーザ照射において発生した初期プラズマが第2の照射に曝される前に著しく減衰するのに十分な時間を有しないように、かつ、第1の照射によって引き起こされたペレット膨張が第2の照射前に完全なペレット崩壊に至らないように、焦点面(83、86)間の距離dは十分に短くなるように選択される。距離dは、ペレット8の速度に基づいて、第2のレーザ照射が第1のレーザ照射で発生した初期プラズマに対して最大出力を伝達するように選択される。望ましくないプラズマ減衰及び過剰のペレット膨張をさらに低減するために、焦点面(83、86)をEUVペレット経路の近傍で重ね合わせることによって距離dをゼロ近くまで短くすることができる。焦点面同士の重なりは、照射源(82、84)を互いに傾けることによって達成することができる(図示せず)。
一般に、純粋な重質希ガスクラスタから初期プラズマを発生することは、純粋な金属小滴からプラズマを発生することよりも多くのエネルギーを使う。このプラズマ発生閾値の不均衡は、レーザエネルギーを金属小滴内には存在するが希ガスクラスタ内には最初は存在しない自由電子に結合する、より長波長の放射線に関して特に大きい。純粋な重質希ガスクラスタを電離する又は点火するための高出力閾値は、レーザ出力をEUV線に変換する効率を低減することになる。従来技術のEUV源が純金属(スズ)小滴を10.6μmレーザによって励起するのは、この理由による。本発明は、金属粒子30を重質希ガスクラスタ20内に組み込むこと及び二重パルス照射方式を使用することにより、これらの限界を克服する。二重パルス方式において、第1の照射の目的は、金属粒子を電離して重質希ガスクラスタ20内で初期プラズマを作る出すことである。第2の照射の目的は、初期プラズマを増幅し、その電子温度を、EUV線を励起するのに十分な高さまで上げることである。これに対応して、第2の照射源84からの第2のレーザビームは、第1の照射源82からの第1のレーザビームの強度よりも少なくとも3倍高い強度を有することができる。1つの実施形態において、第2の照射源84からの第2のレーザビームは、第1の照射源82からの第1のレーザビームの強度よりも少なくとも2倍高い強度を有することができる。別の実施形態において、第2の照射源84からの第2のレーザビームは、第1の照射源82からの第1のレーザビームの強度よりも少なくとも100倍高い強度を有することができる。
さらに、第1の照射源82からの第1のレーザビームの波長は、照射されたビームが金属粒子30の電子と結合するように選択される。比較的大きい金属小滴とは異なり、金属ナノ粒子30は、内部に十分な数の自由電子を有しない場合がある。この場合、第1の照射は外殻電子に結合して電離を開始させる。一般に、金属原子の電離を開始するには、可視光波長(400nm乃至800nm)又は紫外線波長(10nm乃至400nm)に対応する高い光子エネルギーを必要とする。従って、第1の照射源82からの第1のレーザビームの波長は、この範囲からになるように選択することができる。
対照的に、第2のレーザビームの波長は、金属粒子30から既に解離した自由電子を含む既存のプラズマを増幅することができ、従って入射放射線の光子エネルギーを自由プラズマ電子によって吸収することにより重質希ガスクラスタ20内で稠密なプラズマの発生を引き起こすことができるので、金属原子との結合のための波長範囲に限定されない。従って、第2の照射源84からの第2のレーザビームの波長は、第2の照射源84が第2のレーザビームの波長にかかわらず高強度のレーザビームを出力することができるという条件で、任意の波長で選択することができる。1つの実施形態において、第2のレーザビームは、第1のレーザビームより長波長を有することができる。例えば、第2のレーザビームは、800nmより長波長を有することができ、第1のレーザビームは、800nmより短波長を有することができる。1つの実施形態において、第2の照射源84は、約10,600nmの波長で動作するCOレーザのような遠赤外レーザ照射源とすることができる。COレーザは、その優れた出力効率及びスケーラビリティゆえに好ましい。1つの実施形態において、第2のレーザビームは、COレーザからのレーザビームである。
1つの実施形態において、第1の照射源からの第1のレーザビームの電力出力は、1,000ワット乃至20,000ワットすなわち1kW乃至20kWの範囲内とすることができ、第2の照射源からの第2のレーザビームの電力出力は、10,000ワット乃至200,000ワットすなわち10kW乃至200kWの範囲内とすることができるが、各々、それより低い又は高い電力出力レベルを使用することも可能である。これらの最高レベルの電力出力を達成するために、レーザはパルスモードで作動され、典型的な繰返し率は約10kHz乃至約100kHzであり、繰返し率50kHzがより典型的である。第1の照射源82及び第2の照射源84のパルシングは、互いに同期され、かつそれぞれの焦点面(83、86)を通るペレット8の通過と同期される。
EUV線源ペレット8内の重質希ガス原子は、第2のレーザビームで照射されると極紫外線を発生する。第3の真空チャンバ85は、側壁上にフィルタ窓98を含むことができ、所望の波長範囲内のEUV線99、例えば13.5nm波長付近の狭帯域放射線はフィルタ窓98を通過することができる一方で、所望の波長領域外の電磁放射線はフィルタ窓98を通過しないようになっている。照射プロセス中にペレット8は膨張し、ついには破裂する。残ったペレット8のデブリは、真空チャンバ85からポンプで吸い出さなければならない。希ガスは傷つきやすい窓98上に再堆積することなく容易にポンプで吸い出すことができるので、本発明の希ガスに基づくペレット8は純金属小滴に比べて有利である。EUV線源ペレット8デブリは、第3の真空チャンバ85からポンピングユニット90内の真空ポンプ92によって吸い出すことができ、該ポンピングユニット90は、EUV線源ペレット8の種々の構成要素を分離し、リサイクルし又はリユースするために、随意にリサイクルユニットに接続することができる。
EUV線源ペレット8の励起プロセスを図5及び図6に示す。図5は、第1の照射源82からの第1のレーザビームによる照射後の例示的なEUV線源ペレット8を模式的に示す。第1のレーザビームのエネルギーは、少なくとも1つの金属粒子30によって吸収され、該少なくとも1つの金属粒子30から解離した電子のブラズマを発生させる。第1のレーザビームから発生したプラズマが活性である間に、図6に示すように、第2のレーザビームがプラズマに照射され、少なくとも1つの金属粒子30からのプラズマを増幅し加熱する。少なくとも1つの金属粒子30からの増幅されたプラズマは、重質希ガスクラスタ20内の電子から、別のより稠密なプラズマの発生を誘導する。第2のレーザビームのエネルギーは、重質希ガスクラスタ20内で発生したプラズマによってさらに吸収され、励起されたプラズマはEUV線99を放出し、これがフィルタ窓98を通して濾波され放出される。
放射線発生ユニット80はこのようにして2つのパルスプラズマ励起方式を使用して電離閾値を効果的に低減する。詳細には、少なくとも1つの金属粒子30をEUV線源ペレット8内で使用することで、初期プラズマを少なくとも1つの金属粒子30から発生させることが可能になる。少なくとも1つの金属粒子30から発生したプラズマ内の電子は、第2のレーザパルスによる照射の際の重質希ガス原子に対する有効電離閾値エネルギーを低減する。従って、少なくとも1つの金属粒子30からのプラズマは、第2のレーザビームの波長が重質希ガス原子からのプラズマの直接励起を誘導するのに十分なほど短波長でない場合であっても、第2の照射源84による照射の際の第2のレーザビームからのエネルギーの吸収を可能にする。換言すれば、重質希ガスクラスタ20内の重質希ガス原子の周囲のプラズマ状態を誘導することにより、プラズマ内の電子が第2のレーザビームと結合し、重質希ガス原子からのプラズマの発生、増幅、及び加熱を可能にする。少なくとも1つの金属粒子30は、EUV線源ペレット8内でドーパントとして機能し、少なくとも1つの金属粒子30が存在しなければ不可能なカスケード電離を誘導する。重質希ガス原子から励起されたプラズマは、EUV線99を発生させる。
図7を参照すると、本開示の第2の実施形態によるEUV線を発生するための第2の例示的な装置は、EUV線ペレット8を発生させるように構成された極紫外(EUV)線源ペレット発生器(50、60、70)を含む。各EUV線源ペレット8は、少なくとも1つの金属粒子30と、少なくとも1つの金属粒子30を埋め込んだ重質希ガスクラスタ20と、重質希ガスクラスタ20を埋め込み、かつHe、Ne、及びArから選択される希ガスのクラスタを収容した希ガスシェルクラスタ10とを含む。第2の例示的な装置は、少なくとも1つの照射源(82、84)をさらに含む。少なくとも1つのレーザ照射源(82、84)の各々は、EUV線源ペレット8の経路に向かってレーザビームを照射するように構成することができる。第2の例示的な装置は、真空筐体を含むことができ、その中でEUV線源ペレット8が発生され、少なくとも1つの照射源によって照射される。
EUV線源ペレット発生器(50、60、70)は、He、Ne、及びArから選択される希ガスのクラスタを小滴通過経路に沿って放出するように構成された小滴発生器ユニット50を含む。小滴発生器ユニット50は、第1の実施形態と同じものすることができ、第1の実施形態と同じ軽質希ガスのクラスタ4を発生することができる。
EUV線源ペレット発生器(50、60、70)は、重質希ガスクラスタ含浸ユニット70をさらに含む。重質希ガスクラスタ20は、1つより多くの重質希ガス原子を有する凝集体である。重質希ガスクラスタ含浸ユニット70は、本明細書において第2の交差領域と呼ばれる領域において小滴通過経路と交差する重質希ガスビーム方向に沿って重質希ガスクラスタ20を放出するように構成された重質希ガスクラスタ発生器72を含む。重質希ガスクラスタ含浸ユニット70は、第2の真空チャンバ75をさらに含み、これは真空筐体の一部であり、この中に小滴発生器ユニット50から軽質希ガスのクラスタ4が放出される。重質希ガスクラスタ発生器72は、重質希ガス源タンク(明示的に示さず)から重質希ガスクラスタ20を発生させ、希ガスのクラスタ4の経路と交差する方向に沿って重質希ガスクラスタ20を放出するように構成することができる。重質希ガスクラスタ含浸ユニット70は、軽質希ガスのクラスタ4と重質希ガスクラスタ20との組合せから重質希ガスクラスタ含浸希ガスクラスタ6’を発生させる。少なくとも1つの重質希ガスクラスタ20が、少なくとも1つの金属粒子30が含浸した希ガスクラスタ6の中へ含浸する。少なくとも1つの金属粒子が含浸した希ガスクラスタ6の中に含浸した複数の重質希ガスクラスタ20は、典型的には含浸後に希ガスクラスタ6の中心において凝結することができる。第2の真空チャンバ75の重質希ガスクラスタ発生器72の反対側に真空ポンプ78を取り付けて、重質希ガスクラスタ含浸希ガスクラスタ6’に組み込まれなかった重質希ガスクラスタ20を第2の真空チャンバ75から吸い出すことができる。各EUV線源ペレット8内の希ガス原子の集まりが希ガスクラスタ10を構築し、これが重質希ガスクラスタ20を埋め込む。各希ガスクラスタ10は、重質ガスクラスタ20を内部に包み込んだシェル構成を有することができる。
EUV線源ペレット発生器(50、60、70)は、重質希ガスクラスタ含浸ユニット70に隣接した金属粒子含浸ユニット60を含む。金属粒子含浸ユニット60は、本明細書において第1の交差領域と呼ばれる領域において小滴通過経路と交差する金属粒子ビーム方向に沿って金属粒子30を放出するように構成された金属粒子発生器62を含む。金属粒子含浸ユニット60は、第1の真空チャンバ65をさらに含み、これは開口部を通して第2の真空チャンバ75と隣接する。第1の真空チャンバ65は、真空筐体の一部であり、この中に第2の真空チャンバ75から重質希ガスクラスタ含浸希ガスクラスタ6’が放出される。重質希ガスクラスタ含浸希ガスクラスタ6’は、第1の真空チャンバ65と第2の真空チャンバ75との間の開口部を通って第1の真空チャンバ65に入る。金属粒子発生器62は、上述の金属組成のいずれかを有することができる金属粒子30のビームを発生することができる、あらゆる供給源とすることができる。金属粒子30のビームは、第1の真空チャンバ65の壁に金属堆積部分68の形成を生じさせることができる。金属粒子含浸ユニット60は、重質希ガスクラスタ含浸希ガスクラスタ6’と金属粒子30との組合せからEUV線源ペレット8を発生させる。
第2の実施形態のEUV線源ペレット8は、図4に示す第1の実施形態のEUV線源ペレット8、並びに図1、図2及び図3に示すEUV線源ペレット8と同じものとすることができる。
金属粒子30が重質希ガスクラスタ含浸希ガスクラスタ6’内に組み込まれる第1の交差領域は、第1の真空チャンバ65内に位置し、重質希ガスクラスタ20が軽質希ガスのクラスタ4内に組み込まれる第2の交差領域は、第2の真空チャンバ75内に位置する。従って、第2の交差領域は、軽質希ガスのクラスタ4が放出される位置、すなわち小滴発生器ユニット50の開口部に対して、軽質希ガスのクラスタ4が放出される該位置に対する第1の交差領域よりも近位にある。
第2の例示的な装置は、放射線発生ユニット80をさらに含むことができ、これは第1の実施形態と同じものとすることができる。放射線発生ユニット80は、第3の真空チャンバ85を含み、これは真空筐体の一部であり、開口部を介して第1の真空チャンバ65に接続される。EUV線源ペレット8は、引力、及びチャンバ65からチャンバ85へ向かって実質的に鉛直下向きに移動するペレットの線運動量によって、第1の真空チャンバ65から第3の真空チャンバ85の中へ進むことができる。
放射線発生ユニット80は、少なくとも1つの照射源(82、84)さらに含み、これはEUV線源ペレット8内の少なくとも1つの金属粒子30からプラズマを励起するように構成された第1の照射源82と、少なくとも1つの金属粒子のプラズマを増幅し、重質希ガスクラスタ20のプラズマを発生させるように構成された第2の照射源84とを含むことができる。少なくとも1つの照射源(82、84)の各々は、第1の実施形態と同じものとすることができ、第1の実施形態と同じ様式で機能することができる。
本開示を特定の実施形態に関して説明してきたが、上記説明に鑑みて、多数の代替、修正、及び変形が当業者には明らかとなることは明白である。本明細書で説明した実施形態の各々は、個別に実装することができ、又は別段の断りのない限り若しくは明らかに両立しないものでない限り他の実施形態との組合せで実装することができる。従って、本開示は、本開示の範囲及び以下の特許請求の範囲内に入るこのような代替、修正、及び変形の全てを包含することを意図する。
4:軽質希ガスのクラスタ
6:金属粒子含浸希ガスクラスタ
6’:重質希ガスクラスタ含浸希ガスクラスタ
8:極紫外(EUV)線源ペレット
10:希ガスシェルクラスタ
20:重質希ガスクラスタ
30:金属粒子
50、60、70:極紫外(EUV)線源ペレット発生器
50:小滴発生ユニット
52:小滴源タンク
54:小滴射出装置
60:金属粒子含浸ユニット
62:金属粒子発生器
65:第1の真空チャンバ
68:金属堆積部分
70:重質希ガスクラスタ含浸ユニット
72:重質希ガスクラスタ発生器
75:第2の真空チャンバ
78、92:真空ポンプ
80:放射線発生ユニット
82、84:照射源
83、86:焦点面
85:第3の真空チャンバ
90:ポンピングユニット
98:フィルタ窓
99:EUV線

Claims (20)

  1. 少なくとも1つの金属粒子と、
    前記少なくとも1つの金属粒子を埋め込んだ重質希ガスクラスタと、
    前記重質希ガスクラスタを埋め込み、かつHe、Ne及びArから選択される軽質希ガスのクラスタを収容した希ガスシェルクラスタと、
    を含むEUV線ペレットを発生するように構成された、
    極紫外(EUV)線源ペレット発生器と、
    各々が前記EUV線ペレットの経路に向かってレーザビームを照射するように構成された少なくとも1つの照射源と、
    を備えた、
    極紫外(EUV)線を発生させるための装置。
  2. 前記少なくとも1つの照射源が、
    前記EUV線ペレットの前記経路内の第1の点に第1のレーザビームを照射するように構成された第1のレーザ源と、
    前記EUV線ペレットの前記経路内の第2の点に第2のレーザビームを照射するように構成された第2のレーザ源であって、前記第2の点が、前記EUV線ペレットが発生される位置から、該位置からの前記第1の点よりも遠位にある、第2のレーザ源と、
    を備える、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第2のレーザビームは、前記第1のレーザビームより少なくとも2倍高い強度を有する、請求項2に記載の装置。
  4. 前記第2のレーザビームは、前記第1のレーザビームより長い波長を有する、請求項2に記載の装置。
  5. 前記第2のレーザビームは、COレーザからのレーザビームであり、前記第1のレーザビームは、800nmより短い波長を有する、請求項2に記載の装置。
  6. 前記EUV線源ペレット発生器が、
    前記軽質希ガスHe、Ne、及びArのクラスタを小滴通過経路に沿って放出するように構成された小滴発生器ユニットと、
    前記少なくとも1つの金属粒子を、第1の交差領域において前記小滴通過経路と交差する金属粒子ビーム方向に沿って放出するように構成された金属粒子発生器と、
    前記重質希ガスのクラスタを、第2の交差領域において前記小滴通過経路と交差する重質希ガスクラスタビーム方向に沿って放出するように構成された重質希ガスクラスタビーム発生器と、
    を備えた、請求項1に記載の装置。
  7. 前記第1の交差領域が、前記軽質希ガスの前記クラスタが放出される位置に対して、該位置に対する前記第2の交差領域よりも近位にある、請求項6に記載の装置。
  8. 前記第2の交差領域が、前記軽質希ガスの前記クラスタが放出される位置に対して、該位置に対する前記第1の交差領域よりも近位にある、請求項6に記載の装置。
  9. 前記EUV線ペレットの前記経路が実質的に鉛直下向きの経路である、請求項1に記載の装置。
  10. 前記EUV線ペレットの各々において、前記軽質希ガスの原子の総数が、前記重質希ガスクラスタ内の重質希ガス原子の総数よりも少なくとも2倍多い、請求項1に記載の装置。
  11. 少なくとも1つの金属粒子と、
    前記少なくとも1つの金属粒子を埋め込んだ重質希ガスクラスタと、
    前記重質希ガスクラスタを埋め込み、かつHe、Ne及びArから選択される軽質希ガスのクラスタを収容した希ガスシェルクラスタと、
    を含む、極紫外(EUV)線源ペレット。
  12. 前記軽質希ガスの原子の総数が、前記重質希ガスクラスタ内の重質希ガス原子の総数よりも少なくとも2倍多い、請求項11に記載のEUV線源ペレット。
  13. 前記重質希ガスクラスタ内の重質希ガス原子の総数が、前記少なくとも1つの金属粒子の原子の総数より少なくとも10倍多い、請求項11に記載のEUV線源ペレット。
  14. 前記少なくとも1つの金属粒子が複数の金属粒子である、請求項11に記載のEUV線源ペレット。
  15. 前記複数の金属粒子が前記重質希ガスクラスタ内に散乱された、請求項14に記載のEUV線源ペレット。
  16. 前記複数の金属粒子が、前記複数の金属粒子が互いに物理的接触状態にあるクラスタの構成である、請求項14に記載のEUV線源ペレット。
  17. 前記希ガスシェルクラスタ内の前記軽質希ガスの原子の総数が10乃至1016の範囲内である、請求項11に記載のEUV線源ペレット。
  18. 前記重質希ガスクラスタ内の重質希ガス原子の総数が10乃至1015の範囲内である、請求項11に記載のEUV線源ペレット。
  19. 前記少なくとも1つの金属粒子が、金属元素の単原子粒子を含む、請求項11に記載のEUV線源ペレット。
  20. 前記金属粒子の金属元素がスズである、請求項11に記載のEUV線源ペレット。
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