JP2017520492A - 台車ベースの倉庫用リフト構造 - Google Patents

Abstract

自動倉庫システムおよび自動倉庫システムから物品を入出庫する方法は、通路によって横方向に分離された縦方向に延びる少なくとも２つの積層棚を含み、棚の各々は複数のレベルを有し、レベルの各々において保管場所を含む。レベルの各々における自動台車は、関連する通路に沿って縦方向に走行し、そのレベルで棚の各々から物品を入出庫するように適合されている。積層棚のレベルから物品を入出庫するリフト装置は、少なくとも１つの棚に対して１つ以上のリフトアセンブリを含む。

Description

本発明は、一部または全てのレベルにおいて、通路によって横方向に分離された縦方向に延びる少なくとも２つの積層棚および自動台車を有し、そのレベルの棚の各々から物品を入出庫する自動倉庫システムと、このような自動倉庫システムから物品を入出庫する方法とに関する。

このような自動倉庫システムでは、物品はリフト装置によって倉庫システムの各レベルに供給される。台車は、棚内の保管位置から物品を出庫して、物品をリフト装置へ送るか、または、物品をリフト装置から出庫して棚の１つにある保管位置へ入庫する。コンピュータシステムは、例えば電子商取引またはメール注文システムでの注文を処理するためにその物品を必要とする場合に、自動倉庫システムに保管された任意の物品を出庫することができるようにリフト装置および台車を調整する。物品は、同一の種類または最小在庫管理単位（ＳＫＵ）の複数の個別の品物、または、異なる種類またはＳＫＵの品物の混合を収容するトートなどの容器であってもよい。または、物品は単独で梱包された自己完結型の品物であってもよい。所定の期間に自動倉庫システムから入出庫することができる物品の数は、システムの効率または処理能力の基準となる。

本発明は、自動倉庫システムの効率または処理能力を改善することに向けられている。台車の設計に対する改善は、台車の効率を増大させ、これにより、台車が既知のリフト装置よりも著しく速い速度で物品を入出庫することができ、かつ物品を台車へ運んだり台車から回収したりすることができる。

本発明の態様による自動倉庫システムおよび自動倉庫システムから物品を入出庫する方法は、通路によって横方向に分離された縦方向に延びる少なくとも２つの積層棚を含み、前記棚の各々は複数のレベルを有し、レベルの各々において保管場所を含む。前記レベルの各々における自動台車は、関連する通路に沿って縦方向に走行し、そのレベルで棚の各々から物品を入出庫するように適合される。積層棚のレベルから物品を入出庫するリフト装置は、少なくとも１つの棚に対して１つ以上のリフトアセンブリを含む。

リフト装置は、少なくとも１つの棚に対して少なくとも２つのリフトアセンブリを含んでもよい。リフト装置は、棚の各々に対して少なくとも２つのリフトアセンブリを含んでもよい。

台車は、少なくとも１つの棚内の物品の少なくとも２つの離間した列から物品を入出庫することが可能であり、列の各々は前記通路から異なる距離にあってもよい。少なくとも２つのリフトアセンブリは、少なくとも２つの列と横方向に整列している。横方向に離間したリフトアセンブリから入出庫される物品を一時的に支持するために、通過支持部を備えてもよい。通過支持部は、前記通路から最も遠い前記列の１つと整列している。

リフトアセンブリの各々から物品を受け渡しするアクセスコンベヤを備えてもよい。リフトアセンブリ用のアクセスコンベヤを異なる高さに位置するように適合してもよい。異なる高さ毎にピッキングステーションを備えてもよい。ピッキングステーションは、積層棚のリフトアセンブリ用のアクセスコンベヤと接続される。少なくとも１つのリフトアセンブリに対して１つ以上のアクセスコンベヤを提供してもよい。物品供給コンベヤをアクセスコンベヤの１つと接続してもよい。

少なくとも１つの棚用のリフトアセンブリは棚から異なる距離を隔てて位置してもよい。前記通路から最も遠い物品の列と整列している前記リフトアセンブリのうちの１つは、通路に最も近い物品の列と整列しているリフトアセンブリのうちの１つよりも棚に近くてもよい。

本発明のこれらおよび他の目的、利点および特徴は、図面と共に以下の明細書を検討することで明らかになるであろう。

本発明の一実施例による自動倉庫システムおよび方法の斜視図である。

図１のＩＩ−ＩＩ線による断面図である。

リフト装置を示す図２の一部分の拡大図である。

リフト装置を介した例示的な流れの経路を示す図３と同一の図である。

リフト装置を介した流れの経路の別の例を示す図３と同一の図である。

図面および図示された例示的な実施例を参照して、自動倉庫システム１０は、通路１６によって横方向に分離された縦方向に延びる少なくとも２つの積層棚１２を有する。各棚１２は、レベルの各々にある保管場所１５とともに複数のレベル１４を有する。このような自動倉庫は、Ｓｈｉｎ Ｙａｍａｓｈｉｔａによる米国特許出願公開第２０１１／０００８１３７号明細書に一般的に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。複数の自動台車１８はレベル１４毎に１つ備えられる。本発明は、台車が１つ以上のレベル１４を取り扱うことができ、かつレベル間でリフト装置に乗る自動倉庫に適用することができるが、少なくとも倉庫のレベルの数に等しい台車の数での使用について本発明を説明する。以降では、台車およびレベルの任意の組み合わせを各レベルの台車と称する。自動台車１８は、そのレベルの関連する通路１６に沿って縦方向に走行し、そのレベル１４で棚１２の各々の保管場所１５から物品を入出庫する。図示の実施例では、自動台車１８は、棚１２の各々において物品の少なくとも２つの離間した列３０、３２から物品を入出庫することが可能である。前記列の各々は通路１６から異なる距離にあり、通路１６に最も近い列は３０と表され、通路から最も遠い列は３２と表される。物品のこのような配置は「ダブルディープ」型倉庫として知られる。台車１８の詳細は、Ｓｈｉｎ Ｙａｍａｓｈｉｔａによる米国特許出願公開第２０１１／０００８１３８号明細書に開示されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。なお、自動倉庫システムの１つのセルのみが示されているが、多数のセルは倉庫システム全体において複製されることが理解されるべきである。

全体的に２０で示されるリフト装置は、前記積層棚のレベル１４から物品を入出庫するために提供される。以下により詳細に説明するように、リフト装置２０は第１リフトアセンブリ２２、第２リフトアセンブリ２４、第３リフトアセンブリ２６および第４リフトアセンブリ２８で構成される。４つ（４）のリフトアセンブリおよび２つの棚１２が存在するため、リフト装置２０は各棚１２に１つ以上のリフトアセンブリ（２２−２８）を有することが分かる。各リフトアセンブリ（２２−２８）は、少なくとも各棚１２の高さに延びる垂直マスト３４と、従来技術を用いてマスト３４に沿って昇降するリフトプラットフォーム３６とを有する。プラットフォーム３６は、物品をプラットフォーム３６に積んだりプラットフォームから降ろしたりするために逆方向に駆動することができる複数の従動ローラ３７で構成される。棚１２の各レベルでは、その物品をリフトアセンブリがピッキングするのを待つ間またはリフトアセンブリから降ろされた後、または物品が台車１８によってピッキングされて保管場所１５に保管されるのを待つ間に、通路コンベヤ３８が物品を保持する緩衝として役立つ。図示の実施例では、リフトプラットフォーム３６に物品を供給し、および／または、リフトプラットフォーム３６から物品を受け取るために、一対のアクセスコンベヤ４２ａ、４２ｂが１階４４で提供され、リフトプラットフォーム３６に物品を供給し、および／または、リフトプラットフォーム３６から物品を受け取るために、一対のアクセスコンベヤ４２ｃ、４２ｄが中２階４６などの異なる階高で提供される。なお、他の数のアクセスコンベヤが可能であり、リフトアセンブリの数に等しくする必要はないことが理解されるべきである。また、アクセスコンベヤは異なるレベルに配置されてもよい。例えば、４つのリフトアセンブリに対して４つ以上のアクセスコンベヤを有することが可能であり、それらを倉庫の２以上のレベルに配置してもよい。実際に、アクセスコンベヤの使用がリフトアセンブリから切り離されることは本発明の利点である。

上述の通り、台車１８は、棚１２の各々において物品の少なくとも２つの離間した列３０、３２から物品を入出庫することが可能であり、列の各々は通路１６から異なる距離にある。２つのリフトアセンブリ２２、２６のリフトプラットフォーム３６は一方の棚１２の２つの列３０、３２とそれぞれ横方向に整列している。２つのリフトアセンブリ２４、２８のリフトプラットフォーム３６は他方の棚１２の２つの列３０、３２とそれぞれ横方向に整列している。台車１８は、図２および図３に示す実線の位置にある場合に、リフトアセンブリ２２、２４のコンベヤ３８間で、物品が棚の内側の列３０から入出庫されているかのように、同じ動作を用いて物品を取り扱うことが可能である。台車１８はまた、図３に示す破線の位置にある場合に、リフトアセンブリ２６および２８の通路コンベヤ３８間で、物品が棚の外側の列３２から入出庫されているかのように、同じ動作を用いて物品を取り扱うことが可能である。通過支持部４０は、各リフトアセンブリ２６、２８に通路１６と通路コンベヤ３８との間に提供され、これにより、台車１８は、リフトアセンブリ２６、２８間で物品をスライドさせるための連続面を有することができる。また、リフトアセンブリ２６、２８は、リフトアセンブリ２２、２４よりも棚１２に縦方向に近接していることが分かる。この縦方向の間隔は、台車１８が単純な横方向の動きで４つのリフトアセンブリ全ての通路コンベヤ３８にアクセスすることを可能にする。なお、台車１８は、各棚に１つの列のみ、または２つ以上の列に物品を保管することが可能であり、この場合、各棚は、トリプルディープ型倉庫、クアドラプルディープ型倉庫などと呼ばれることが理解されるべきである。リフトアセンブリの数を増加させることで、このようなトリプルディープ型倉庫およびクアドラプルディープ型倉庫を最適化することができ、リフトアセンブリは、当業者にとって明らかな上述の原理を用いて配置される。

物品の流れ経路を、リフトアセンブリ２２から２８を用いて構成することができるが、この経路は特定の設置に最も便利であり倉庫の負荷に応じて変更することもできる。例えば、図４に示すように、外側のリフトアセンブリ２６、２８を使用して、物品を設備の一方の高さでピッキングステーションなどの工程から受け渡しすることができる一方で、内側のリフトアセンブリ２２、２４は別の工程を設備の他方の高さで提供する。あるいは、図５に示すように、内側のリフトアセンブリ２２、２４は入って来ることができ、外側のリフトアセンブリ２６、２８は出て行くことができる。また、入庫の流れの経路のいくつかは、自動倉庫に入庫される物品を供給するコンベヤからのものとすることができる。他の配置も可能であり、必要に応じて変更することができる。

上述の説明では、本発明のいくつかの実施例について説明したが、以下の特許請求の範囲で定義されるように本発明の精神および範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に対して変形および修正を行うことができることを当業者は理解するであろう。本発明は、本明細書に記載の本発明の様々な実施例または態様の全ての組み合わせを包含する。本発明の追加の実施例を説明するために、本発明の任意および全ての実施例をその他の実施例と組み合わせてもよいことが理解される。さらに、追加の実施例を説明するために、一実施例の任意の要素を任意の実施例の任意および全ての他の要素と組み合わせてもよい。

Claims (22)

1. 通路によって横方向に分離された縦方向に延びる少なくとも２つの積層棚であって、前記棚の各々が複数のレベルを有し、前記レベルの各々に保管場所を含む、積層棚と、
   前記レベルの各々における自動台車であって、前記自動台車が、関連する前記通路に沿って縦方向に走行し、そのレベルで前記棚の各々から物品を入出庫するように適合された、自動台車と、
   前記積層棚の前記レベルから物品を入出庫するリフト装置とを含み、前記リフト装置は、少なくとも１つの前記棚に対して１つ以上のリフトアセンブリを含む
   自動倉庫システム。
2. 前記リフト装置は、少なくとも１つの前記棚に対して少なくとも２つのリフトアセンブリを含む
   請求項１に記載のシステム。
3. 前記リフト装置は、前記棚の各々に対して少なくとも２つのリフトアセンブリを含む
   請求項２に記載のシステム。
4. 前記台車は、少なくとも１つの前記棚内の物品の少なくとも２つの離間した列から物品を入出庫することが可能であり、前記列の各々は前記通路から異なる距離にあり、少なくとも２つのリフトアセンブリは、前記少なくとも２つの列と横方向に整列している
   請求項１に記載のシステム。
5. 前記通路から最も遠い前記列の１つと整列している、前記横方向に離間したリフトアセンブリから入出庫される物品を一時的に支持する通過支持部を含む
   請求項４に記載のシステム。
6. 前記リフトアセンブリの各々から物品を受け渡しするアクセスコンベヤを含む
   請求項１に記載のシステム。
7. 前記リフトアセンブリ用の前記アクセスコンベヤは異なる高さに位置する
   請求項６に記載のシステム。
8. 前記異なる高さ毎に１つ存在する複数のピッキングステーションを含み、前記ピッキングステーションは、前記積層棚の前記リフトアセンブリ用の前記アクセスコンベヤに隣接して位置する
   請求項７に記載のシステム。
9. 少なくとも１つの前記リフトアセンブリ用の複数のアクセスコンベヤを含む
   請求項６に記載のシステム。
10. 少なくとも１つの前記アクセスコンベヤと接続された物品供給コンベヤを含む
    請求項６に記載のシステム。
11. 少なくとも１つの前記棚の前記少なくとも２つのリフトアセンブリ用の前記リフトアセンブリは前記棚から異なる距離を隔てて位置する
    請求項１から１０のいずれか一項に記載のシステム。
12. 前記通路から最も遠い前記物品の列と整列している前記リフトアセンブリのうちの１つは、前記通路に最も近い前記物品の列と整列している前記リフトアセンブリのうちの１つよりも前記棚に近い
    請求項１１に記載のシステム。
13. 通路によって横方向に分離された縦方向に延びる少なくとも２つの積層棚を有する自動倉庫システムから物品を入出庫する方法であって、前記棚の各々は複数のレベルを有し、前記レベルの各々に保管場所と前記レベルの各々における自動台車とを含み、前記自動台車は、前記関連する通路に沿って縦方向に走行し、そのレベルで前記棚の各々から物品を入出庫するように適合されたものであり、前記方法は、
    前記積層棚の前記レベルにリフト装置を動かすステップであって、前記リフト装置が少なくとも１つの前記棚に対して１つ以上のリフトアセンブリを含む、ステップと、
    前記１つ以上の前記リフトアセンブリで前記少なくとも１つの前記棚から物品を入出庫するステップとを含む
    方法。
14. 前記リフト装置は、少なくとも１つの前記棚に対して少なくとも２つのリフトアセンブリを含む
    請求項１３に記載の方法。
15. 前記リフト装置は、前記棚の各々に対して少なくとも２つのリフトアセンブリを含む
    請求項１４に記載のシステム。
16. 前記台車は、少なくとも１つの前記棚内の物品の少なくとも２つの離間した列から物品を入出庫することが可能であり、前記列の各々は前記通路から異なる距離にあり、少なくとも２つのリフトアセンブリは、前記少なくとも２つの列と整列しており、前記台車を用いて、前記少なくとも２つのリフトアセンブリのうちの一方へ物品を送り、前記少なくとも２つのリフトアセンブリの他方から物品を取り出すステップを含む
    請求項１３に記載の方法。
17. 前記通路から最も遠い前記列の１つと整列している、前記横方向に離間したリフトアセンブリから入出庫される物品を一時的に支持する通過支持部を含み、物品が前記通過支持部によって支持されている間に、前記横方向に離間したリフトアセンブリから物品を入出庫するステップを含む
    請求項１６に記載の方法。
18. 前記リフトアセンブリの各々から物品を受け渡しするアクセスコンベヤを含む
    請求項１３に記載の方法。
19. 前記棚の各々の前記リフトアセンブリ用の前記アクセスコンベヤは高さが異なる
    請求項１８に記載の方法。
20. 各々が前記異なる高さ毎に存在する複数のピッキングステーションを含み、前記ピッキングステーションは、前記積層棚の前記リフトアセンブリ用の前記コンベヤに隣接して位置し、前記リフトアセンブリ用の積層棚から入出庫される容器で構成される物品から品物をピッキングするか、または前記物品へ品物を投入するステップを含む
    請求項１９に記載の方法。
21. 少なくとも１つの前記棚の前記少なくとも２つのリフトアセンブリは前記棚から異なる縦方向の距離を隔てて位置する
    請求項１３から１８のいずれか一項に記載の方法。
22. 前記通路から最も遠い前記物品の列と整列している前記リフトアセンブリのうちの１つは、前記通路に最も近い前記物品の列と整列している前記リフトアセンブリのうちの１つよりも前記棚に近い
    請求項２１に記載の方法。

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