JP2017514654A - かみそりカートリッジ及びこれを利用したかみそり - Google Patents

Abstract

本発明はガード及びキャップを備えるハウジングと、前記ガードと前記キャップとの間で前記ハウジング内に取り付けられ、基底部と、前記基底部の一端から折れ曲がって延長された折曲部と、前記折曲部の一端から延長され、一端にカッティングエッジが形成されるエッジ部を含む複数のかみそりの刃を含み、前記複数のかみそりの刃は、前記基底部の前面から縦方向に沿って延長された直線と前記カッティングエッジの端点との第１離隔距離Ｘが０．３ｍｍないし１．０ｍｍで形成され、互いに隣接した２枚のかみそりの刃のうち後方のかみそりの刃を縦方向に射影し、前方のかみそりの刃の前記第１離隔距離Ｘと重なるオーバーラップの長さＬが０より大きく０．５ｍｍ以下の範囲内で形成されるかみそりカートリッジ及びこれを利用したかみそりに関する。【選択図】図１

Description

本発明はかみそりカートリッジ及びこれを利用したかみそりに関し、より詳細には互いに隣接するかみそりの刃が狭いスパンを形成し、かつオーバーラップサイズを小さくしてかみそりの洗浄性及び髭剃りの快適性を向上させるかみそりカートリッジ及びこれを利用したかみそりに関する。

湿式かみそりは高い密着性を有し、滑らかですっきりとした剃り上がりを提供しながらも傷や切れが生じないようにすることが重要である。このような湿式かみそりのかみそり性能に影響を与える要素としては、かみそりの刃のカッティングエッジと皮膚の間の摩擦抵抗とカッティングエッジの鋭さの程度などがある。このような要素は大体かみそりの刃によって体毛に与えられる切削力（ｃｕｔｔｉｎｇ ｆｏｒｃｅ）と関連する。

かみそりにおいてかみそりの刃の枚数を増加させると、大体かみそりの髭剃り効率を向上させ、皮膚上の押圧力の分布をより良くするが、抗力（ｄｒａｇ ｆｏｒｃｅ）は増加させる。また、かみそりの刃の枚数が増加すると、かみそりの刃によって占有される面積が増加したり、かみそりの刃のカッティングエッジの間の距離（スパン）が狭くなる。

しかし、かみそりの刃によって占有される面積を増加させることは、抗力が増加するため、髭剃り性能に良くない影響を及ぼし得る。また、かみそりの刃の間のスパンが狭いと、滑らかな髭剃りは可能であるが、髭剃りの残骸物がかみそりの刃の間に挟まり、洗浄性（Ｒｉｎｓａｂｉｌｉｔｙ）が低下するか、またはいわゆる二重かみ合いが発生するという問題がある。逆にかみそりの刃の間のスパンが広いと、洗浄性の向上と共に二重かみ合いの発生可能性は低くなるが、皮膚に傷や切れの恐れが高まる問題点がある。

したがって、最適化した髭剃りができるようにかみそりの刃の枚数及びかみそりの刃の間のスパンに関する研究が進んでいる。ここで、二重かみ合いとは、２枚以上のかみそりの刃が同時に同じ体毛とかみ合う現象を意味し、二重かみ合いが発生すると、髭剃りの際、皮膚につっぱり感をもたらす。

また、従来のかみそりの刃は剛度が高い支持台の上にカッティングエッジが形成されたブレードが取り付けられたものであった。しかし、このような従来の技術は支持台の剛度を高めるために支持台の厚さを厚くした。これによって、かみそりに取り付けられる多くのかみそりの刃の枚数が限定され、かみそりの刃の間の間隔を狭くできないという問題点があった。仮に、かみそりの刃の間の間隔を狭くするとしても洗浄性が非常に落ちるという問題点があった。

また、従来のかみそりの刃はブレードと支持台を別途に製造した後、これらを結合するために溶接工程などを経なければならない。したがって、かみそりの刃の生産費用が増えるだけでなく追加工程により生産効率が落ちるという問題点があった。

したがって、かみそりの刃の間の間隔を狭くしながらも髭剃りの性能を維持し、髭剃りの残骸物を容易除去するためにはかみそりの刃の厚さを薄くすることが必須的である。しかし、かみそりの刃が薄すぎると、皮膚の体毛をうまく切断できず、変形されやすく、耐久性が落ちるという問題点がある。したがって、最近では厚さが薄いながらも、剛度が優れたかみそりの刃に関する研究が行われる傾向である。

本発明が解決しようとする課題は、互いに隣接するかみそりの刃が狭いスパンを形成しつつも、オーバーラップサイズを小さくしてかみそりの洗浄性及び髭剃りの快適性を向上させるかみそりカートリッジ及びこれを利用したかみそりを提供することにある。

本発明のまた他の課題はかみそりの刃の幾何学的構造を形状化して薄いながらも、剛度を向上させた一体型かみそりの刃を適用したかみそりカートリッジ及びこれを利用したかみそりを提供することにある。

本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は次の記載から当業者に明確に理解できるであろう。

前記課題を達成するために、本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジは、ガード及びキャップを備えるハウジングと、前記ガードと前記キャップとの間で前記ハウジング内に取り付けられ、基底部と、前記基底部の一端から折れ曲がって延長された折曲部と、前記折曲部の一端から延長され、一端にカッティングエッジが形成されるエッジ部を含む複数のかみそりの刃を含み、前記複数のかみそりの刃は互いに隣接した２枚のかみそりの刃のうち前方のかみそりの刃の基底部の前面から延長された直線と後方のかみそりのカッティングエッジの端点との間の距離で定義されるオーバーラップサイズＬが０より大きく０．５ｍｍ以下の範囲内に形成される。

また、前記課題を達成するため、本発明の一実施形態によるかみそりは、前記かみそりカートリッジと、前記かみそりカートリッジと結合されるハンドルを含む。

その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明及び図面に含まれている。

本発明のかみそりカートリッジ及びこれを適用したかみそりによれば、次のような効果が一つあるいはそれ以上ある。

互いに隣接するかみそりの刃が狭いスパンを形成しつつも、オーバーラップするサイズを適切な範囲に限定し、かみそりの洗浄性及び髭剃りの快適性を向上させる効果がある。また、かみそりの刃の幾何学的構造を形状化して薄いながらも、剛度を向上させ得、一体で形成されたかみそりの刃を提供して生産効率を高める効果がある。

本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解できるであろう。

本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジが取り付けられたかみそりを示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジの斜視図である。 本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジのかみそりの刃を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジのかみそりの刃を示す側断面図である。 本発明の一実施形態によるかみそりの刃及び従来のかみそりの刃の幾何学的特性を比較して示す側断面図である。 本発明の一実施形態による隣接した２枚のかみそりの刃及び隣接した従来のかみそりの刃が形成する第１離隔距離、スパン及びオーバーラップ距離を比較して示す側断面である。 本発明の一実施形態によるかみそりの刃の角度によるトンネルサイズを比較して示す側断面図である。 本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジと従来技術のかみそりカートリッジを比較して示す側断面図である。 本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジの第１かみそりの刃グループ及び第２かみそりの刃グループのスパン及びオーバーラップサイズを説明するための側断面図である。

発明を実施するための最良の形態
本発明はガード及びキャップを備えるハウジングと、前記ガードと前記キャップとの間で前記ハウジング内に取り付けられ、基底部と、前記基底部の一端から折れ曲がって延長された折曲部と、前記折曲部の一端から延長され、一端にカッティングエッジが形成されるエッジ部を含む複数のかみそりの刃を含み、前記複数のかみそりの刃は、前記基底部の前面から縦方向に沿って延長された直線と前記カッティングエッジの端点との第１離隔距離Ｘが０．３ｍｍないし１．０ｍｍで形成され、互いに隣接した２枚のかみそりの刃のうち後方かみそりの刃を縦方向に射影して前方かみそりの刃の前記第１離隔距離Ｘと重なるオーバーラップの長さＬが０より大きく０．５ｍｍ以下の範囲内に形成されるかみそりカートリッジ及びこれを利用したかみそりに関する。

発明を実施するための形態
本発明の利点及び特徴、これらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述する実施形態において明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現されるものであり、本実施形態は、単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範囲によってのみ定義される。明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を指称する。

他に定義されなければ、本明細書で使用されるすべての用語（技術及び科学的用語を含む）は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通に理解できる意味で使用される。また一般的に使用される辞書に定義されている用語は特別に定義して明らかにしない限り理想的にまたは過度に解釈されない。

以下、本発明の実施形態によってかみそりの刃を説明するための図面を参照して本発明について説明する。

図１は本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジが取り付けられたかみそりを示す斜視図である。図２は本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジの斜視図である。

図１及び図２を参照すると、本発明の一実施形態によるかみそり１はかみそりカートリッジ１０及びハンドル２０を含む。

ハンドル２０はユーザがかみそり１を持つことができるようにする構成要素である。ハンドル２０はかみそりカートリッジ１０に着脱可能に取り付けられるのが一般的であるが、かみそりカートリッジ１０と一体で形成することも可能である。また、かみそり１０は湿式かみそりとして水との接触が頻繁に起こるため、ハンドル２０を持つユーザの手が滑らないように、ハンドル２０の他の部分に比べて相対的に大きい摩擦力を提供する滑り防止部（図示せず）が備えられる。

かみそりカートリッジ１０はコネクタ６００によりハンドル２０に着脱可能であり、ピボット可能に取り付けられるが、これに限定されず、ハンドル２０から着脱は可能であるが、ピボットしない構造で取り付けられ得る。したがって、かみそりカートリッジ１０はユーザの必要に応じてハンドルから分離して新たなかみそりカートリッジに交替され得る。

かみそりカートリッジ１０はハウジング１００及びかみそりの刃２００を含む。また、かみそりカートリッジ１０はラバーストリップ３００、潤滑バンド４００、クリップ５００及びコネクタ６００をさらに含み得る。

ハウジング１００はかみそりカートリッジ１０の外形を形成し、内部に複数のかみそりの刃２００が取り付けられる内部空間を形成する。また、ハウジング１００にはかみそりの刃２００の横方向（図３のＺ軸方向）の終端が挿入される設置溝（図示せず）が形成され得る。前記設置溝は前記かみそりの刃２００がある程度摩擦力を有しながら挿入されるため、取り付けられたかみそりの刃２００が動くもことをある程度防止することができ、かみそりの刃２００の枚数に対応する個数だけ備えられる。例えば、ハウジング１００に７枚のかみそりの刃２００が取り付けられると、設置溝も７個が備えられる。

ただし、所定の実施形態で設置溝は省略できる。この場合、かみそりの刃２００はワイヤラッピング、冷間成形、インサートモールディング及び接着剤などを利用してハウジングに固定及び／または取り付けるが、これに限定されず、当業者に公知された他の組み立て方法が利用されることもできる。

ハウジング１００は複数のかみそりの刃２００のうち最前方に取り付けられたかみそりの刃２００ａの前方に配置されたガード１００ａ及び最後方に取り付けられたかみそりの刃２００ｇの後方に配置されたキャップ１００ｂを含む。ここで前方とは、髭を剃る方向を意味し、後方とは、髭を剃る方向と逆方向を意味する。

ガード１００ａ及びキャップ１００ｂはハウジングと一体で形成されるが、別途構成されて結合されることもできる。また、ガード１００ａ及びキャップ１００ｂはハウジング１００と同じ材質で形成されるだけでなく他の材質で形成されることもできる。ただし、ガード１００ａ及びキャップ１００ｂを連結する仮想の平面（図８のＰ１）が髭剃りの際仮想の髭剃り平面（図８のＰ１）を定義するので、プラスチックのような一定以上の硬度を有する固い材質で形成されることが好ましい。このような、ガード１００ａの前方に位置するラバーストリップ３００は弾性力を有する柔軟な材質で形成され、髭剃りの際皮膚を引っ張り、体毛を整列させる役割を果たす。すなわち、ラバーストリップ３００は髭剃りの際接触する皮膚上の体毛をあらかじめ立たせることによって髭剃りの効率を高める役割を果たす。これによって、後に続くかみそりの刃は皮膚の体毛を簡単にカットできる。

このようなラバーストリップ３００は多数のフィン（ｆｉｎ）で構成されており、多数のフィンは柔軟な材質で形成されるため、髭剃りの際前記仮想の髭剃り平面Ｐ１まで押さえられる。また、ラバーストリップ３００は弾性素材の材質で形成され得る。例えば、ラバーストリップ３００はゴム材質、シリコン材質などからなる。このようにラバーストリップ３００はハウジング１００よりは柔軟な材質で前記ハウジング１００の前方に結合され得る。

ハウジングでキャップ１００ｂの後方には潤滑バンド４００が結合され得る。潤滑バンド４００は髭剃りの際皮膚に潤滑物質を提供してスムーズな髭剃りを可能にする。また、潤滑バンド（ｌｕｂｒｉｃａｔｉｎｇ ｂａｎｄ、４００）は髭剃り補助剤、ユーザの皮膚に潤滑物質を伝達する髭剃り補助剤複合物（ｓｈａｖｉｎｇ ａｉｄ ｃｏｍｐｏｓｉｔｅ）などを含み得る。潤滑バンド４００は乾燥するときに比べて湿気が多いときに潤滑性が高まる傾向がある。

一方、ラバーストリップ３００及び潤滑バンド４００はハウジング１００に結合されるか、それと一体で形成され得る。例えば、ラバーストリップ３００はハウジング１００の一部として射出成形され得るが、これに限定されず、ハウジング１００にインサートモールディングまたは同時−射出（ｃｏ−ｉｎｊｅｃｔｉｏｎ）成形などで製造され得る。

クリップ５００はかみそりの刃２００がハウジング１００から離脱することを防止するための構成要素として、かみそりの刃２００の横方向（Ｚ軸方向）の両端のうち少なくとも一つに結合され得る。クリップ５００はかみそりの刃２００の幅方向の両端を包む形態でハウジング１００に固定するために、ハウジング１００の両端の開口を通過してハウジング１００の下面で折り曲げられる。

かみそりの刃２００はハウジング１００の内部空間に取り付けられ、ユーザの皮膚から伸びる体毛をカットできるようにする構成要素である。かみそりの刃２００は横方向（Ｚ軸方向）の両端が設置溝に挿入されてハウジング１００に結合され得る。また、かみそりの刃２００は横方向の両端にクリップ５００が結合され得る。これによって、かみそりの刃２００はクリップ５００によってハウジング１００から離脱されることが防止され、ハウジング１００内に安着され得る。

図３は本発明の一実施形態によるかみそりの刃の斜視図である。図４は本発明の一実施形態によるかみそりの刃の側断面図である。図５は本発明の一実施形態によるかみそりの刃及び従来のかみそりの刃の幾何学的特性を比較して示す側断面図である。

一般的にはかみそりの刃２００は体毛（図示せず）をカットするためには十分な剛度が保障されなければならない。かみそりの刃の剛度が充分ではない場合、髭剃りの際加えられる力によって、かみそりの刃に変位が発生し、髭剃りの性能が落ちたり、かみそりの刃によって皮膚が傷つけられ得る。これによって、本発明によるかみそりの刃は薄いながらも、十分な剛性を保障すると同時に、多数の薄いかみそりの刃を制限されたサイズのかみそりカートリッジに取り付けながらも、髭剃りの性能及び洗浄性を十分に確保するためのかみそりの刃の幾何学的形状及び配置的な特性を見つけることが非常に重要である。

図３及び図４を参照すると、先にかみそりの刃２００は基底部２３０、基底部２３０の一端から折れ曲がって延長される折曲部２２０及び折曲部２２０の一端から延長されるエッジ部２１０を含む。

従来のかみそりの刃は支持台（図示せず）にブレード（図示せず）が取り付けられたものを使用し、支持台はブレードを支持しなければならないため、支持台の厚さを０．１ｍｍより大きく形成した。一般的には従来のかみそりの刃の厚さは０．１ｍｍよりは大きいが０．２ｍｍよりは小さく形成された。支持台の厚さｔを厚く形成することによって、狭いスパンを実現することが難しかった。しかし、本発明のかみそりの刃２００はエッジ部２１０、折曲部２２０及び基底部２３０が一体で形成されることによって、厚さｔを０．１ｍｍ以下にして薄く製造することができる。これによって、狭いスパンＳｎを実現することができる。ただし、かみそりの刃２００の厚さｔが０．０５ｍｍより薄く形成される場合、かみそりの刃２００は十分な剛度を確保できなくなってかみそりの刃２００としての機能をうまく遂行することができない。したがって、かみそりの刃の厚さｔは０．０５ｍｍないし０．１ｍｍで形成されなければならなく、剛度はある程度確保しながら狭いスパンを実現することができる。特に、かみそりの刃の厚さｔを０．０７ｍｍないし０．０８ｍｍ（０．０７ｍｍ≦ｔ≦０．０８ｍｍ）で形成する場合、かみそりの刃の剛度を十分に確保しながらも狭いスパンＳｎを実現できることを実験により確認することができる。

カッティングエッジ２１１を除いたエッジ部２１０、折曲部２２０及び基底部２３０の厚さはすべて同じであるか少なくとも一つが相異なるように形成され得る。かみそりの刃２００は刃が鋭い平面を折り曲げて製造され、このような折曲過程を経るとき、折曲部２２０の前面には収縮現象が生じ、折曲部２２０の後面には膨張現象が生じる。このとき、折曲部２２０の後面が前面より大きい変形が起こるため、折曲部２２０の体積を一定に維持するために折曲部２２０の厚さが薄くなる。したがって、基底部２３０の厚さは折曲部２２０の厚さより大きく形成され得る。

基底部２３０は一端に折曲部２２０が接続され、折曲部２２０及びエッジ部２１０を支持する役割を果たす。また、基底部２３０はかみそりの刃の縦方向（Ｙ軸方向）と平行するように配置される。基底部２３０は厚さが０．０７５ｍｍで形成され、前述したように折曲部２２０より厚さが多少大きく形成され得る。

基底部２３０の縦方向の距離ｈ１は１．７ｍｍないし２．１ｍｍ（１．７ｍｍ≦Ｙ１≦２．１ｍｍ）で形成され得、従来のかみそりの刃の支持台などと比較して高さ（約１．５ｍｍ）が高く形成される。仮に、かみそりの刃の長さが一定であれば、基底部２３０の縦方向の距離ｈ１が大きいほど後述する第１離隔距離Ｘが大体的に短く形成される。

折曲部２２０は基底部２１０の一端から折れ曲がって延長される。折曲部２２０は内部曲率半径Ｒが０．３ｍｍないし１．２ｍｍ（０．３ｍｍ≦Ｒ≦１．２ｍｍ）で形成される。ここで内部曲率半径Ｒとは、折曲部の前面の曲率半径を意味し、内部曲率半径が大きいほど折曲程度が緩慢になる。

一例として、折曲部２２０は内部曲率半径Ｒが０．３ｍｍないし０．４５ｍｍ（０．３ｍｍ≦Ｒ≦０．４５ｍｍ）で形成され得る。ただし、折曲部２２０の内部曲率半径が０．３ｍｍないし０．４５ｍｍで形成される場合、曲げ作業時にクラック（ｃｒａｃｋ）が発生する可能性が高まる。これによって、折曲部２２０はクラック発生を防止するために熱処理をすることが好ましい。

また他の一例として、折曲部２２０の内部曲率半径Ｒは０．４５ｍｍ＜Ｒ＜０．９ｍｍの条件を満足するように形成され得る。この場合、折曲部２２０は曲げ作業時に熱処理をしなくてもクラックが発生しない。

折曲部２２０は基底部２３０の一端から９０度ないし１２０度の角度Ａで延長されて折り曲げられる。これによって、エッジ部２１０と基底部２３０は９０度ないし１２０度の角度Ａで形成される。前記角度Ａは髭剃りの際体毛（図示せず）とエッジ部２１０が接する角度と関連するため、髭剃り性能に密接な関連がある。

一例として、折曲部２２０は基底部２３０から１０５度ないし１１５度の角度で延長されて折り曲げられる。これによって、エッジ部２１０と体毛が接する鋭角は１５度ないし２５度の角度で形成されるため、体毛を効果的にカットすることができる。

エッジ部２１０は一端にカッティングエッジ２１１が形成され、他端が折曲部２２０と連結される。ここで、カッティングエッジ２１１は体毛をカットする役割を果たす。

エッジ部２１０は基底部２３０と９０度ないし１２０度の角度で形成される。これによって、エッジ部２１０及び体毛が接する鋭角が０度ないし３０度の角度で形成される。特に、エッジ部２１０及び体毛が接する鋭角が１５度ないし２５度の角度で形成される場合、髭剃り性能が優れるため、エッジ部２１０と基底部２３０が成す角度Ａは１０５度ないし１１５度（１０５度≦Ａ≦１１５度）で形成されることが好ましい。ただし、かみそりの刃の髭剃り性能に対する実験結果によれば、エッジ部２１０と基底部２３０が成す角度Ａが１０６度ないし１０８度（１０６度≦Ａ≦１０８度）で形成される場合、かみそりの刃による髭剃り性能が最も優れた。したがって、エッジ部２１０と基底部２３０が成す角度Ａが１０６度ないし１０８度（１０６度≦Ａ≦１０８度）で形成されることが最も好ましい。

かみそりの刃２００はエッジ部２１０、折曲部２２０及び基底部２３０が一体で形成される。かみそりの刃２００が一体で形成されると、かみそりの刃２００の作業工程を減らしながらも薄く製造することができる。ただし、このように一体型のかみそりの刃２００を薄く製造する場合はかみそりの刃２００の剛性を十分に保障することが要求される。

したがって、かみそりの刃は２００の十分な剛性を保障するため、かみそりの刃２００は基底部２３０の前面から縦方向（Ｙ軸方向）に延長された直線とカッティングエッジ２１１の端点との第１離隔距離Ｘを従来のかみそりの刃に比べて短く形成する。このような第１離隔距離Ｘは基底部２３０を鉛直方向に立てたとき、この基底部２３０からカッティングエッジ２１１の端部までの距離で定義されるという点は注目する必要がある。かみそりの刃２００が実際にかみそりカートリッジに取り付けられることにおいては、基底部２３０が必ずしも鉛直方向に向うものではない。仮に、かみそりの刃２００の基底部２３０がハウジング（図２の１００）に斜めに取り付けられると、エッジ部２１０及び折曲部２２０が有する水平方向の距離は本発明の第１離隔距離Ｘと異なる。すなわち、本発明による第１離隔距離Ｘはかみそりカートリッジ（図２の１０）に取り付けられた状態を考慮せず、唯一かみそりの刃自体の幾何学的形状によって決定される。このように、基底部２３０が鉛直方向に向かうという仮定下で第１離隔距離Ｘを定義することは、片持ち梁（ｃａｎｔｉｌｅｖｅｒ）としての動きを有するかみそりの刃の他の部分に基底部２３０が影響を及ぼさないようにするためである。すなわち、この場合、基底部２３０は鉛直方向、すなわち接触平面Ｐ１に垂直である方向に向かうため、かみそりカートリッジ（図２の１０）に接触した皮膚から圧縮力を受けるだけであり、少なくとも基底部２３０による片持ち梁効果は現れない。

このように、第１離隔距離Ｘを短く形成する場合、髭剃り中にかみそりの刃に作用する力Ｆに対するカッティングエッジ２１１の抵抗力、すなわちカッティングエッジ２１１の剛度が向上する。これはかみそりの刃２００の中でエッジ部２１０と折曲部２２０の前まで続く部分を片持ち梁とする場合、その断面のサイズまたは厚さが一定であるとしても長さが減るだけで外力に対する片持ち梁の変形が減ることに起因する。

したがって、かみそりの刃２００の基底部２３０の前面で縦方向（Ｙ軸方向）に延長された直線とカッティングエッジ２１１の端点との第１離隔距離Ｘが０．３ｍｍないし１．０ｍｍで形成される。仮に、前記第１離隔距離Ｘが、０．３ｍｍ未満であれば折曲時に形成される基本的な折曲部２２０のサイズによって最小限のエッジ部２１０の確保は難しく、前記第１離隔距離Ｘが１．０ｍｍを超過すると、薄いかみそりの刃において十分な剛性を確保しにくい。

特に、前記第１離隔距離Ｘの範囲で０．０５ｍｍ単位ごとにかみそりの洗浄効率を実験した結果、前記第１離隔距離Ｘが０．３ｍｍないし０．８５ｍｍである場合、制限されたサイズのカートリッジの内部に多数のかみそりの刃を取り付ける場合にも最小限のスパン（Ｓｐａｎ）を確保することができ、かみそりの洗浄効率が適切な水準以上を維持することが確認できた。ただし、前記第１離隔距離Ｘが０．３ｍｍないし０．７５ｍｍである場合、他の数値範囲より優れた洗浄効率を示すことが確認でき、そのうち第１離隔距離Ｘが約０．７ｍｍであるとき、かみそりの洗浄効率が最適であることが確認できた。

このように、従来技術のかみそりの刃と本発明のかみそりの刃の第１離隔距離を比較するために以下の表１及び図５を参照する。ここで図５の（ａ）は従来技術のかみそりの刃であり、図５の（ｂ）は本発明の一実施形態によるかみそりの刃であり、表１は従来のかみそりの刃と本発明のかみそりの刃の幾何学的特性の一部を示す表である。

図５及び表１によれば、本発明のかみそりの刃２００の第１離隔距離Ｘは０．３７ｍｍないし０．８６ｍｍ範囲で分布するため、概ね０．３ｍｍないし１．０ｍｍで形成されることが分かる。これに比べて従来のかみそりの刃の第１離隔距離Ｘは１．１５ｍｍないし１．５４ｍｍ範囲で分布してすべて１．０ｍｍを上回っていることが分かる。

かみそりの刃２００の第１離隔距離Ｘが短く形成される場合、かみそりの刃の剛度が向上することを調べるために表１の従来のかみそりの刃のサンプル１と表１の本発明のかみそりの刃のサンプル３に所定の外力を加えるテストを行った。ここで、前記従来のかみそりの刃のサンプル１（図５Ａ）と前記本発明のかみそりの刃のサンプル３（図５（ｂ））の厚さｔ、曲率Ｒ、角度Ａ及び第２離隔距離（高さ、Ｙ）は同一に維持し、第１離隔距離Ｘのみを異なるようにした。ここで、従来のかみそりの刃のサンプル１（図５Ａ）の第１離隔距離Ｘは１．２７ｍｍであり、本発明のかみそりの刃のサンプル３（図５（ｂ））の第１離隔距離Ｘは０．７７ｍｍである。

その結果、従来技術のかみそりの刃は縦方向（Ｙ軸方向）に約−０．００８１ｍｍ、前後方向（Ｘ軸方向）に約＋０．００６５ｍｍの変形が発生したことに比べて、本発明のかみそりの刃は縦方向（Ｙ軸方向）に約−０．００４１ｍｍ、前後方向（Ｘ軸方向）に約＋０．００３９ｍｍの変形が発生することが確認できた。前記テスト結果のように、第１離隔距離が短く形成される場合、かみそりの刃の剛度が向上するという点は明らかである。

図６は本発明の一実施形態による隣接する２枚のかみそりの刃及び隣接する従来のかみそりの刃が形成する第１離隔距離、スパン及びオーバーラップ距離を比較して図示す側断面である。図７は本発明の一実施形態によるかみそりの刃の角度によるトンネルサイズを比較して示す側断面図である。図８は本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジと従来技術のかみそりカートリッジを比較して示す側断面図である。

かみそり技術の発展につれ、かみそりの刃の数は増加する傾向にあり、現在は４枚ないし６枚のかみそりカートリッジが主であるが、今後は図８（ｂ）のように７枚またはそれ以上の枚数を有するかみそりカートリッジが通用されるであろう。ただし、かみそりカートリッジのサイズ、特に前後方向のサイズがある程度限定されていると見ると、かみそりの刃を薄く形成する場合、かみそりカートリッジのかみそりの刃の個数を増加させ得る。ただし、かみそりの刃を薄く形成する場合はかみそりの刃の剛性が相対的に低下する。これによって、本発明のかみそりの刃は第１離隔距離を短く形成されるように設計し、かみそりの刃の剛性をある程度確保できることは前述した通りである。

ただし、制限されたカートリッジのサイズでかみそりの刃の個数を増加させると、自然にかみそりの刃の間のスパンは減少する。たとえ多くのかみそりの刃をかみそりカートリッジに取り付けられる長所があるとしても、このようなスパンの減少は多様な問題を引き起こす。したがって、このような問題を考慮したかみそりカートリッジの設計が要求されている。ここで、スパン（Ｓｐａｎ）とは、通常互いに隣接するかみそりの刃のカッティングエッジの間の距離Ｓｎを意味し、このようなスパン（Ｓｐａｎ）は様々な方式で髭剃りの過程に影響を及ぼすものとして理論化されている。詳細に説明すると、スパンは皮膚がかみそりの刃の間で盛り上がる（ｃｏｎｖｅｘ ｏｆ ｓｋｉｎ）程度を制御することができる。例えば、狭いスパンは髭剃りの際、皮膚の膨張を減らし、皮膚の快適さを向上させるが、かみそりの洗浄効率を落とす。また、広いスパンはかみそりの洗浄効率を向上させるが、皮膚の膨張が大きくなって皮膚の快適さを減少させる。

以下、多数のかみそりの刃を取り付けることにより狭いスパンが形成された場合もかみそりの洗浄効率などを向上させるためのかみそりカートリッジの設計について図６ないし図８を参照して説明する。

図８を参照すると、従来のかみそりカートリッジ（図８の（ａ））に取り付けられた従来のかみそりの刃（２０ａ〜ｄ）のスパンＳｎより本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジ（図８の（ｂ））に取り付けられたかみそりの刃（２００ａ〜ｇ）のスパンＳｎがより狭く形成される。これによって、従来のかみそりカートリッジに４枚のかみそりの刃（２０ａ〜ｄ）が備えられているが、本発明のかみそりの刃２００を取り付けたかみそりカートリッジ１０は７枚のかみそりの刃（２００ａ〜ｇ）まで備えられ得る。

複数のかみそりの刃２００はガード１００ａとキャップ１００ｂとの間でハウジング１００の内に取り付けられる。前述した通り、ハウジング１００内には７枚のかみそりの刃２００が取り付けられ得る。このように、相対的に多くのかみそりの刃２００がかみそりカートリッジ１０に取り付けられる場合、かみそりの刃２００は狭いスパンＳｎを形成するため、かみそりの洗浄効率が落ちる。

このように、狭いスパンＳｎが形成されるとき、かみそりの洗浄効率が落ちる理由は、互いに隣接したかみそりの刃２００がオーバーラップするオーバーラップ領域（図６（ａ）、（ｂ）の斜線領域）も増えるからである。ここで、オーバーラップ領域（図６（ａ）、（ｂ）の斜線領域）とは、後方のかみそりの刃のエッジ部が前方のかみそりの刃のエッジ部または折曲部を覆う領域を意味し、オーバーラップ領域が増えると、それだけかみそりの洗浄効率が落ちる。このようなオーバーラップ領域のサイズの尺度として、オーバーラップサイズＬを定義できるが、オーバーラップサイズＬとは、互いに隣接した２枚のかみそりの刃のうち前方のかみそりの刃の基底部の前面から基底部に沿って延長された直線と後方のかみそりの刃のカッティングエッジの端点との間の距離を意味する。また、オーバーラップするサイズは互いに隣接する２枚のかみそりの刃のうちに後方のかみそりの刃を縦方向に射影するとき前方のかみそりの刃の第１離隔距離Ｘと重なる距離としても定義され得、これは前に定義したオーバーラップサイズＬと同じ意味を有する
したがって、前記オーバーラップサイズＬが大きくなると、オーバーラップ領域も増える。したがって、互いに隣接するかみそりの刃の間に流入する髭くず及び／または洗浄液が前記かみそりの刃の基底部の間に排出されるまで前記かみそりの刃による抵抗面積が増加し、かみそりの洗浄効率が落ちる。このような、オーバーラップサイズＬを小さくするため、かみそりの刃２００の第１離隔距離Ｘを短く形成することが重要である。かみそりの刃２００の第１離隔距離Ｘが短く形成されると、後方に位置したかみそりの刃が前方に位置したかみそりの刃を覆う領域すなわち、オーバーラップ領域が減る。これによって、互いに隣接したかみそりの刃が形成するオーバーラップサイズＬも短く形成され、かみそりの洗浄効率が向上する。

このように、かみそりの刃２００の第１離隔距離Ｘが短く形成される場合、狭いスパンＳｎを形成しながらもオーバーラップするサイズＬが小さくなることについて調べる。

先ず、図６を見ると、互いに隣接する２枚のかみそりの刃の間にオーバーラップが生じる場合、第１離隔距離ＸはスパンＳｎとオーバーラップサイズＬの和（Ｘ＝Ｓｎ＋Ｌ）であることが分かる。したがって、互いに隣接する２枚のかみそりの刃の間にオーバーラップが発生するためにはスパンＳｎが第１離隔距離Ｘより小さく形成されなければならない。

図６（ａ）は隣接した従来のかみそりの刃は２枚であり、図６（ｂ）は隣接した本発明のかみそりの刃は２枚である。ここで、図６（ａ）と図６（ｂ）のかみそりの刃の厚さｔ、内部曲率半径（図４のＲ）、角度（図４のＡ）及び第２離隔距離（高さ、図４のＹ）は同一であり、第１離隔距離（Ｘａ、Ｘｂ）のみ違う場合である。また、図６（ａ）でかみそりの刃の第１離隔距離Ｘａは１．２ｍｍであり、図６（ａ）のかみそりの刃が形成するスパンＳｎａは０．５ｍｍである。また、図６（ｂ）のかみそりの刃の第１離隔距離Ｘｂは０．７ｍｍであり、図６（ｂ）のかみそりの刃が形成するスパンＳｎｂは０．５ｍｍである。

その結果、図６（ａ）のかみそりの刃が形成するオーバーラップサイズＬａは０．７ｍｍであり、図６（ｂ）のかみそりの刃が形成するオーバーラップサイズＬｂは０．２ｍｍであることが分かる。前記結果のように、スパンが同一であっても、第１離隔距離Ｘが短く形成されると、オーバーラップサイズＬが小さくなりかみそりの刃の間の開放性が良くなる。

したがって、かみそりの刃２００は基底部２３０の前面で縦方向に沿って延長された仮想の直線とカッティングエッジ２１１の端点との第１離隔距離Ｘが相対的に短い０．３ｍｍないし１．０ｍｍで形成されると、互いに隣接した２枚のかみそりの刃のうち前方のかみそりの刃の基底部の前面から延長された直線と後方のかみそりの刃のカッティングエッジの端点間の距離で定義されるオーバーラップサイズＬが相対的に短い０より大きく０．５ｍｍ以下の範囲（０＜Ｌ≦０．５ｍｍ）内に形成される。これによって、ハウジング１００に多少多くのかみそりの刃２００を取り付けて狭いスパンＳｎが実現されても、オーバーラップサイズＬが小さく形成され得るため、かみそりの洗浄効率を維持または向上することができる。

ただし、オーバーラップサイズＬが０．５ｍｍより大きいと、スパンＳｎが狭すぎるため、洗浄効率が落ちる。また、実験的に第１離隔距離Ｘが０．３ｍｍないし１．０ｍｍで形成される場合、オーバーラップサイズＬが０．０１ｍｍないし０．２５ｍｍで形成されるとき髭剃り性能、洗浄効率などが比較的優れることが確認できた。したがって、オーバーラップサイズＬが０．０１ｍｍないし０．２５ｍｍで形成されることが好ましい。

また、表２は従来のかみそりカートリッジ及び本発明のかみそりカートリッジの情報の一部を示す表である。以下の表２を参照すると、第１離隔距離Ｘが長く形成される従来のかみそりカートリッジはかみそりの刃の第１離隔距離Ｘが１．０ｍｍを超過して形成され、オーバーラップサイズＬは０．４ｍｍないし０．７ｍｍの範囲で分布し、すべて０．３ｍｍを上回っていることが分かる。これに比べて、本発明のかみそりカートリッジは、かみそりの刃２００の第１離隔距離Ｘが０．５ｍｍないし０．９ｍｍ、概ね０．３ｍｍないし１．０ｍｍで形成されることが分かり、オーバーラップサイズＬは０．１ｍｍないし０．３ｍｍで形成されることが分かる。

また、狭いスパンＳｎ及び小さいオーバーラップサイズＬを実現しても、互いに隣接した２個のかみそりが形成するトンネルサイズ（図７のｕ）が小さいと、かみそりの洗浄効率が落ちるだけでなく、髭剃りの際かみそりの刃の間に体毛が引っかかり、髭剃り性能も落ちる。これによって、髭剃り性能及び洗浄効率などと関連してかみそりカートリッジはスパンＳｎ及びオーバーラップサイズＬだけでなく、トンネルｕの大きさも共に考慮して設計する必要がある。ここで、トンネルサイズｕとは、互いに隣接する２枚のかみそりの刃のうち前方のかみそりの刃の後面から後方のかみそりの刃のカッティングエッジまでの最短距離で定義される。すなわち、トンネルサイズｕは互いに隣接する２枚のかみそりの刃の間に洗浄液が流入する入口のサイズを意味する。したがって、トンネルサイズｕが大きく形成されるほど、かみそりの洗浄効率が向上することは明らかである。前述したオーバーラップサイズＬと共に考慮すると、オーバーラップサイズＬは小さいほど、トンネルサイズｕは大きいほどかみそりの刃の間の開放性が良くなり、これによって洗浄性能及び髭剃りの快適性が向上する。

このような、トンネルサイズｕはかみそりの刃２００の第１離隔距離Ｘともある程度関連性がある。図６を参照して説明すると、図６（ａ）及び図６（ｂ）のかみそりの刃はかみそりの厚さｔ、曲率Ｒ、角度Ａ、第２離隔距離（高さ、図４のＹ）は同一に維持し、前記第１離隔距離Ｘのみを異なるようにした。図６（ｂ）のように、第１離隔距離Ｘが短い場合、トンネルサイズｕｂは前方のかみそりの刃２００の折曲部２２０から後方のかみそりの刃２００のカッティングエッジ２１１までの最短距離で形成され得る。これに比べて図６（ａ）のように第１離隔距離Ｘが長い場合、トンネルサイズｕａは前方のかみそりの刃２００のエッジ部２１０から後方のかみそりの刃２００のカッティングエッジ２１１までの距離で形成され得る。したがって、第１離隔距離Ｘが短い場合、トンネルサイズｕｂが大きく形成され得る（ｕａ＜ｕｂ）。

また、トンネルサイズｕはかみそりの刃２００のエッジ部２１０及び基底部２３０が成す角度の影響を受け得、これは図７を参照して説明する。ここで、図７（ａ）及び図７（ｂ）のかみそりの刃はかみそりの刃の厚さｔ、曲率（図４のＲ）、第１離隔距離（Ｘ１、Ｘ２）及び第２離隔距離（高さ、図４のＹ）は同一に維持し、前記角度（Ａ１１、Ａ１２、Ａ２１、Ａ２２）はＡ２２のみ異なるようにした。また、前記角度は図７（ａ）のＡ１１、Ａ１２及び図７（ｂ）のＡ２１の角度サイズを同一に形成し、図７（ｂ）のＡ２２の角度サイズはＡ１１、Ａ１２及びＡ２１の角度より大きく形成した。したがって、図７（ｂ）の後方のかみそりの刃の角度Ａ２２が他のかみそりの刃より大きく形成されることによって、図７（ｂ）のトンネルサイズｕ２は図７（ａ）のトンネルサイズｕ１より大きく形成されることが分かる（ｕ１＜ｕ２）。

また本発明の一実施形態によるかみそりカートリッジ１０は複数のかみそりの刃（２００ａ〜ｇ）を含む。複数のかみそりの刃（２００ａ〜ｇ）はガード１００ａと隣接した少なくとも２枚のかみそりの刃（２００ａ〜ｃ）を含む第１かみそりの刃グループＧ１及びキャップ１００ｂと隣接した少なくとも２枚のかみそりの刃（２００ｄ〜ｇ）を含む第２かみそりの刃グループＧ２を含み、第１かみそりの刃グループＧ１のかみそりの刃（２００ａ〜ｃ）は髭剃りの最初の段階で皮膚に接触し、第２かみそりの刃グループＧ２のかみそりの刃（２００ｄ〜ｇ）は髭剃りの後半に皮膚に接触する。

第１かみそりの刃グループＧ１のかみそりの刃（２００ａ〜ｃ）の上に形成されるオーバーラップサイズ（Ｌ１〜Ｌ３）は第２かみそりの刃グループＧ２のかみそりの刃（２００ｄ〜ｇ）の上に形成されるオーバーラップサイズ（Ｌ４〜Ｌ６）より小さい。これに対し、第１かみそりの刃グループＧ１のかみそりの刃（２００ａ〜ｃ）が形成するスパン（Ｓｎ１〜Ｓｎ３）は第２かみそりの刃グループＧ２のかみそりの刃（２００ｄ〜ｇ）が形成するスパン（Ｓｎ４〜Ｓｎ６）より大きい。これは、髭剃りの最初の段階で相対的に長い体毛をカットするため、スパンＳｎを狭くすれば二重かみ合いが生じ得、髭剃りの最初の段階で相対的に残骸物が多く発生するが、スパンＳｎを狭くすると、洗浄性が落ちるからである。これによって、第１かみそりの刃グループＧ１のスパン（Ｓｎ１〜Ｓｎ３）を相対的に長くすると、髭剃りの最初の段階で生じ得る二重かみ合いの発生を最小化し、かつかみそりの洗浄効率を向上させることができる。また、第２かみそりの刃グループＧ２のスパン（Ｓｎ４〜Ｓｎ６）を相対的に狭くすると、第１かみそりの刃グループＧ１でカットできない小さい体毛をカットしながら安全でかつ滑らかな剃り上がりを提供することができる。ここで、二重かみ合いとは、２枚以上のかみそりの刃が同時に同一の毛髪とかみ合う現象であり、かみそりのユーザの皮膚につっぱり感じをもたらす。

理解を深めるため、図９を参照してさらに説明すると、第１かみそりの刃グループＧ１は第１かみそりの刃２００ａ、第２かみそりの刃２００ｂ、第３かみそりの刃２００ｃを含み、第２かみそりの刃グループＧ２は第４かみそりの刃２００ｄ、第５かみそりの刃２００ｅ、第６かみそりの刃２００ｆ、第７かみそりの刃２００ｇを含む。

また、第１かみそりの刃グループＧ１のかみそりの刃の上に形成されるＬ１、Ｌ２及びＬ３は第２かみそりの刃グループＧ２のかみそりの刃の上に形成されるＬ４、Ｌ５及びＬ６より小さい。反面、第１かみそりの刃グループＧ１のかみそりの刃（２００ａ〜ｃ）が形成するＳｎ１、Ｓｎ２及びＳｎ３は第２かみそりの刃グループＧ２のかみそりの刃（２００ｄ〜２００ｇ）が形成するＳｎ４、Ｓｎ５及びＳｎ６より大きい。これは前述したように、かみそりの刃２００の第１離隔距離Ｘが一定である場合、オーバーラップサイズＬとスパンＳｎは反比例の関係を形成するからである。

また、第１かみそりの刃グループＧ１及び第２かみそりの刃グループＧ２は少なくとも複数のかみそりの刃（２枚のかみそりの刃）を含んで複数のオーバーラップサイズを形成することができる。本発明による一実施形態で第１かみそりの刃グループＧ１のかみそりの刃（２００ａ〜ｃ）の上に形成される前記オーバーラップサイズ（Ｌ１〜Ｌ３）はすべて同一に形成される。また、第２かみそりの刃グループＧ２のかみそりの刃（２００ｄ〜ｇ）の上に形成されるオーバーラップサイズ（Ｌ４〜Ｌ６）もすべて同一に形成される。すなわち、Ｌ１＝Ｌ２＝Ｌ３＜Ｌ４＝Ｌ５＝Ｌ６とＳｎ１＝Ｓｎ２＝Ｓｎ３＞Ｓｎ４＝Ｓｎ５＝Ｓｎ６で示し得る。

また、他の実施形態で第１かみそりの刃グループＧ１のかみそりの刃（２００ａ〜ｃ）の上に形成される前記オーバーラップサイズ（Ｌ１〜Ｌ３）はすべて同一に形成される。また、第２かみそりの刃グループＧ２のかみそりの刃（２００ｄ〜ｇ）が形成するオーバーラップサイズ（Ｌ４〜Ｌ６）はキャップ方向に行くほど条々に大きくなる。すなわち、Ｌ１＝Ｌ２＝Ｌ３＜Ｌ４＜Ｌ５＜Ｌ６とＳｎ１＝Ｓｎ２＝Ｓｎ３＞Ｓｎ４＞Ｓｎ５＞Ｓｎ６で示し得る。

また、また他の実施形態で第１かみそりの刃グループＧ１のかみそりの刃（２００ａ〜ｃ）の上に形成される前記オーバーラップサイズ（Ｌ１〜Ｌ３）はキャップ方向に行くほど徐々に大きくなる。また、第２かみそりの刃グループＧ２のかみそりの刃（２００ｄ〜ｇ）の上に形成されるオーバーラップサイズ（Ｌ４〜Ｌ６）もキャップ方向に行くほど徐々に大きくなる。すなわち、Ｌ１＜Ｌ２＜Ｌ３＜Ｌ４＜Ｌ５＜Ｌ６とＳｎ１＞Ｓｎ２＞Ｓｎ３＞Ｓｎ４＞Ｓｎ５＞Ｓｎ６と示し得る。

このように、少なくとも一部がキャップ方向に行くほど徐々に増加するオーバーラップサイズＬを有するかみそりカートリッジ１０はかみそりの性能を低下させないながらも、同一個数のかみそりの刃の間に均一のオーバーラップサイズＬを有するかみそりカートリッジのサイズよりさらに小さいカートリッジのサイズを形成することができる。

また、かみそりカートリッジ１０は前記複数のかみそりの刃（２００ａ〜ｇ）のうち前記ガード１００ａに隣接したかみそりの刃２００ａのカッティングエッジ２１１と前記ガード１００ａとの離隔距離ｆは０．１ｍｍないし０．８ｍｍで形成され、前記複数のかみそりの刃（２００ａ〜ｇ）のうち前記キャップ１００ｂに隣接したかみそりの刃２００ｇのカッティングエッジ２１１と前記キャップ１００ｂとの離隔距離ｒは０．５ｍｍないし２．５ｍｍで形成される。すなわち、第１かみそりの刃とガードとの離隔距離が０．１ｍｍないし０．８ｍｍで形成され、第７かみそりの刃とキャップとの離隔距離が０．５ｍｍないし２．５ｍｍで形成される。

以上では本発明の好ましい実施形態について図示し、説明したが、本発明は前述した特定の実施形態に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を外れず、当該発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能になることは勿論であり、このような変形実施は本発明の技術的思想や展望から個別に理解されてはならない。

Claims (10)

1. ガード及びキャップを備えるハウジングと、
   前記ガードと前記キャップとの間で前記ハウジング内に取り付けられ、基底部と、前記基底部の一端から折れ曲がって延長された折曲部と、前記折曲部の一端から延長され、一端にカッティングエッジが形成されるエッジ部を含む複数のかみそりの刃を含み、
   前記複数のかみそりの刃は、
   互いに隣接した２枚のかみそりの刃のうち前方のかみそりの刃の基底部の前面から延長された直線と後方のかみそりの刃のカッティングエッジの端点との間の距離で定義されるオーバーラップサイズＬが０より大きく０．５ｍｍ以下の範囲内に形成される、かみそりカートリッジ。
2. 前記複数のかみそりの刃は、
   前記ガードと隣接した少なくとも２枚のかみそりの刃を含む第１かみそりの刃グループと、
   前記キャップと隣接した少なくとも２枚のかみそりの刃を含む第２かみそりの刃グループを含み、
   前記第１かみそりの刃グループのかみそりの刃の上に形成される前記オーバーラップサイズＬは、
   前記第２かみそりの刃グループのかみそりの刃の上に形成される前記オーバーラップサイズＬより小さく形成される、請求項１に記載のかみそりカートリッジ。
3. 前記第１かみそりの刃グループのかみそりの刃の上に形成される前記オーバーラップサイズＬは同一であり、
   前記第２かみそりの刃グループのかみそりの刃の上に形成される前記オーバーラップサイズＬは同一である、請求項２に記載のかみそりカートリッジ。
4. 前記第１かみそりの刃グループのかみそりの刃の上に形成される前記オーバーラップサイズＬは同じであり、
   前記第２かみそりの刃グループのかみそりの刃の上に形成される前記オーバーラップサイズＬはキャップ方向に行くほど大きくなるように形成される、請求項２に記載のかみそりカートリッジ。
5. 前記第１かみそりの刃グループのかみそりの刃の上に形成される前記オーバーラップサイズＬは前記キャップ方向に行くほど大きくなるように形成され、
   前記第２かみそりの刃グループのかみそりの刃の上に形成される前記オーバーラップサイズＬはキャップ方向に行くほど大きくなるように形成される、請求項２に記載のかみそりカートリッジ。
6. 前記複数のかみそりの刃のうち前記ガードに隣接したかみそりの刃のカッティングエッジと前記ガードとの離隔距離は０．１ｍｍないし０．８ｍｍの範囲内に形成され、
   前記複数のかみそりの刃のうち前記キャップに隣接したかみそりの刃のカッティングエッジと前記キャップとの離隔距離は０．５ｍｍないし２．５ｍｍの範囲内に形成される、請求項１に記載のかみそりカートリッジ。
7. 前記オーバーラップサイズＬは０．０１ｍｍないし０．２５ｍｍの範囲内に形成される、請求項１に記載のかみそりカートリッジ。
8. 前記基底部の前面に延長された直線と前記カッティングエッジの端点との第１離隔距離Ｘが０．３ｍｍないし１．０ｍｍの範囲内に形成される、請求項１に記載のかみそりカートリッジ。
9. 前記かみそりカートリッジは、３ないし１０枚の前記かみそりの刃を含む、請求項１に記載のかみそりカートリッジ。
10. 請求項１ないし請求項９のうちいずれか一項のかみそりカートリッジと、
    前記かみそりカートリッジと結合されるハンドルを含む、かみそり。