JP2017513445A - 径方向磁気カップリングを有する回転装置 - Google Patents

径方向磁気カップリングを有する回転装置 Download PDF

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Abstract

ケーシングと、ロータ組立体の内側に配置された磁石カップリングの内側原動部とを有する回転装置が開示される。内側原動部およびロータ組立体は、ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能である。ロータ組立体は、ロータ組立体の磁石間にブッシュを含み、かつ固定キャニスタは、ケーシングに封着されるとともに内側従動部からケーシング内の内部流体室を隔離する。固定キャニスタは、多部品構造または単体構造を有することができ、かつケーシングの前部により適所に保持される。【選択図】 図1

Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2014年3月11日に出願された米国仮特許出願第14/204509号明細書の利益を主張するものであり、その明細書は参照により本明細書に組み込まれる。
[0002]本発明は、一般に、ポンプ、攪拌機および圧縮機などの回転機器において使用され得る径方向磁気カップリングに関し、より詳細には、磁気カップリングが固定流体バリアを通してある構成要素から別の構成要素にトルクを伝達する径方向磁気カップリングを有する回転装置に関する。
[0003]ポンプ、攪拌機および圧縮機などの多くの回転装置では、回転シールを避けることが望ましい。磁気カップリングは、従動構成要素が磁石の径方向の向きでの非接触永久磁石カップリングにより駆動されるという従動構成要素と原動部構成要素とを利用した磁石カップリングで開発されてきた。このような機器は、しばしばシールレスと称されるが、実際には、1つまたは複数の静的シールを用いて封止されるキャニスタにより隔離された内側磁石と外側磁石とを含む。
[0004]永久磁石を利用する径方向磁気カップリングは、例えば、(動力または遠心ポンプとしても知られる)ターボ形ポンプによく見られる。径方向磁気カップリングは、3つの主要な構成要素、すなわち、内側面に複数の永久磁石を備えたより大きな外側カップリング構成要素(外側磁石リングまたは外側ロータとしても知られる)と、外側面に複数の永久磁石を備えたより小さな内側カップリング構成要素(内側磁石リングまたは内側ロータとしても知られる)と、内側構成要素と外側構成要素とを隔離するとともに、流体室用の固定境界または固定バリアを形成する格納キャニスタ(缶、シェル、シュラウド、バリア、またはケーシングの一部としても知られる)とからなる。内側構成要素と外側構成要素における磁石は、内側構成要素と外側構成要素を一致させかつ同期させるために、互いに軸線方向に位置合わせされた状態で配置され、その結果、一方の構成要素を回転させると、他方の構成要素が同期して追従し、それにより、ポンプインペラまたはポンプロータが駆動される。内側カップリング構成要素または外側カップリング構成要素のいずれも他方に物理的に接触せず、内側カップリング構成要素および外側カップリング構成要素は、キャニスタにより隔離される、別々の環境において回転する。
[0005]径方向磁気カップリングは、「外側原動」と「内側原動」の2つの構成を有する。多くの径方向磁気カップリングは外側原動装置を有し、この外側原動装置においては、外側磁気カップリング構成要素は、キャニスタの外側にあり、それゆえ、キャニスタ内に収容される機器の流体室の外側にある。このような機器内の外側磁気カップリング構成要素は通常、モータなどの、外部動力源により駆動される。このような構成において、内側磁気カップリング構成要素は、機器の流体室の内側に配置され、かつ機器のロータに連結される。したがって、このような外側原動装置では、格納キャニスタが機器の流体室に境界を与え、流体室がキャニスタの内側にある。
[0006]一般的ではないが、いくつかの径方向磁気カップリングは、内側原動装置を有し、この内側原動装置では、同じ3つの一般的な構成要素が利用されるが、それらの役割が逆転している。内側磁気カップリング構成要素はキャニスタの内側にあり、機器の流体室は、キャニスタの外側とケーシングとの間の空間により画定される。外側磁気カップリング構成要素が、キャニスタの外側にあるとともに機器の流体室内にあり、機器のロータに連結される一方で、内側原動部も通常は、モータなどの外部動力源により駆動される。この場合もまた、キャニスタが機器の流体室に境界を与えるが、内側原動装置では、流体室がキャニスタの外側にある。
[0007]永久磁石結合ポンプは一般に、軸線方向入口を介しての端部吸引を利用し、単一段または多段構成を有し、オーバーハングインペラ設計構造を含むものとすることができる。オーバーハングインペラ設計構造は、ポンプ要素から間隔を置いて配置された磁石結合原動部の第1の磁石リングを収容するロータ組立体に取り付けられたインペラを有する。第2の磁石リングは、モータまたは動力駆動装置に結合されるフレームの回転可能なシャフトに取り付けられる。ポンプ、回転可能なシャフトを支持するフレーム、および動力駆動装置は、一般に、共通の基板に取り付けられる。直結型の永久磁石結合ポンプは、第2の磁石リングが動力駆動装置の駆動シャフトに直接取り付けられることを除いて、別個に結合されるバージョンにある程度類似した構造を有する傾向にある。駆動セクションは、インペラに動力を伝達するために永久磁石または渦電流駆動システムを利用する。この種類のシールレスポンプは、標準モータを使用して第2の磁石リングを駆動し、そして、この第2の磁石リングが、磁気カップリングにより、第1の磁石リングを駆動する。プロセス流体を収容する格納キャニスタは、磁石構成要素を封止状態で隔離する。
[0008]典型的には、キャニスタは、磁石間の薄肉の略円筒部と、一端部を閉鎖する平坦部またはドーム状部とを備えたカップ状の形状とされた単体(1部品)設計である。薄肉の円筒部は、所与の体積の磁石材料により大きなトルクを生じさせるために、内側磁石と外側磁石との間の径方向の全間隙を最小限に抑えるのに有効である。金属は頑丈だが薄い設計構造を実現するので、大部分の場合、キャニスタは金属で作られる。しかし、金属は導電性であるので、内側磁石と外側磁石との間の回転磁界によりカップリングを回転させると、キャニスタ内に渦電流が生じる。これらの渦電流は、伝達される動力の一部を熱に変換し、これにより、動力が浪費され、多くの場合、機器および/または機器内の流体に悪影響が及ぼされる。
[0009]いくつかのキャニスタ設計構造では、金属の代わりに非金属複合材料が使用される。非金属複合材料の使用は、渦電流加熱を排除するが、通常は、磁石間にかなり厚肉の円筒部をもたらし、このことが、磁石間の径方向の全間隙を増加させ、ひいては、所与の体積の磁石材料に生じるトルクを低減する。
[00010]また、多くの磁気カップリング設計構造では、機器内の流体との接触から磁石が保護される必要がある。流体室の内側にあるロータについて、ロータには通常、磁石とキャニスタとの間にスリーブまたはコーティングなどの、1つまたは複数の別個の構成要素が必要となり、このことが、残念ながら、磁石間の径方向の全間隙を増加させ、ひいては、トルクを低減する。
[00011]全ての磁気カップリング設計構造は、流体室の内側のロータを支持するためのいくつかの形態の軸受システムを有する。この支持は通常、径方向と軸線方向の両方で必要とされる。多くの場合、軸受システムは、互いに対して摺動する軸受面により支持が達成される簡素な軸受システムである。また、多くの場合、これらのシステムは、径方向または軸線方向の支持を提供するために各々が互いに係合する1つまたは複数の軸受面を備えた別個独立の固定構成要素と回転構成要素を有する。これらの構成要素のうちの1つの構成要素の唯一のまたは主要な目的が軸受面を提供することである場合に、その構成要素は、一般的にブッシュと称される。磁石間の径方向の全間隙を大幅に増加させ、ひいては、トルクを大幅に低減することになるので、ブッシュ構成要素は通常、磁石間の径方向の間隙内に配置されない。それよりむしろ、ブッシュ構成要素は一般的に、磁石の一端部または両端部を越えてロータに配置される。
[00012]ブッシュが一端部にのみ配置される場合には、ロータ支持体が片持ち状とされ、このことが、不都合なほどにロータのより一層の撓みをもたらす。ブッシュが磁石の両端部を越えて配置された場合には、望ましくない片持ち支持が排除されるが、ブッシュが互いに正確に配置されることを確実にするために特に注意しなければならず、機器により大きな軸線方向空間が必要となる場合がある。
[00013]また、一般に、特にブッシュが細長い設計構造を有する場合には、流体膜が摩擦および摩耗を低減するので、回転ブッシュの軸受面と固定構成要素との間に流体膜を有することが有効である。径方向ブッシュについて、流体膜を改善する1つの方法は、ブッシュの軸受面を軸線方向に長くすることである。しかしながら、ブッシュは典型的には磁石のどちらかの端部を越えて配置されるので、軸受面を長くするには、不都合なほどに実質的により大きな軸線方向空間が必要となる。
[00014]本開示は、本明細書で述べるように、従来技術に勝る数多くの利点をもたらし、磁気カップリングを有する従来技術の機器における問題点を解消する。
[00015]開示される主題の目的および利点は、以下の説明および図面に記載され、かつ以下の説明および図面から明らかであり、ならびに特許請求される主題の実施により学習される。本開示の回転磁気駆動システムは、ポンプの構成の回転装置に組み込まれた状態で示されているが、攪拌機、圧縮機などにおいて、固定流体バリアを通してトルクを伝達するために、構造および動作原理を他の回転機器にも利用し得ることが理解されるであろう。
[00016]第1の態様において、本開示は、前部と後部とを有するケーシングと、内側原動部の外周面の近傍に複数の磁石を有する磁気カップリングの回転可能な内側原動部と、ロータ組立体の内周面の近傍に複数の磁石を有する磁気カップリングの従動部を含むロータ組立体とを備え、内側原動部およびロータ組立体が、ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能である、磁石カップリングを有する回転装置を提供する。回転装置は、内側原動部の磁石とロータ組立体の磁石との間に配置された略円筒部を備える固定キャニスタを更に含み、かつ、ロータ組立体に係合する径方向軸受面と、ロータ組立体に一軸線方向に係合する軸線方向軸受面とを含み、かつ内側従動部からケーシング内の内部流体室を隔離する。
[00017]第2の態様において、本開示は、前部と後部とを有するケーシングと、内側原動部の外周面の近傍に複数の磁石を有する磁気カップリングの回転可能な内側原動部と、ロータ組立体の内周面の近傍に複数の磁石を有する磁気カップリングの従動部を含むロータ組立体とを備え、内側原動部およびロータ組立体が、ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能である、磁石カップリングを有する回転装置を提供する。回転装置は、内側原動部の磁石とロータ組立体の磁石との間に配置された略円筒部と、固定キャニスタの前端部を密閉するとともに、ケーシングの前部により支持されるかまたは前部と一体に形成されるキャニスタ端キャップ部と、ケーシングの後部に接触するかまたは後部と一体である固定キャニスタの後端部とを備える固定キャニスタであって、内側従動部からケーシング内の内部流体室を隔離する固定キャニスタを更に含み、ロータ組立体が、ロータ組立体の磁石の内周面と固定キャニスタとの間に配置されたブッシュを更に備え、ブッシュが、固定キャニスタに係合する径方向軸受面と、固定キャニスタに一軸線方向に係合する軸線方向軸受面とを含むとともに、ケーシング内の流体との接触からロータ組立体の磁石を隔離する。
[00018]第3の態様において、本開示は、前部と後部とを有するケーシングと、内側原動部の外周面の近傍に複数の磁石を有する磁気カップリングの回転可能な内側原動部と、ロータ組立体の内周面の近傍に複数の磁石を有する磁気カップリングの従動部を含むロータ組立体と、内側原動部およびロータ組立体が、ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能であり、内側原動部の磁石とロータ組立体の磁石との間に配置された略円筒部を備える固定キャニスタであって、ケーシング前部とケーシング後部との間において略円筒部を通じて圧縮状態で径方向および軸線方向に所定位置に保持されるとともに、内側従動部からケーシング内の内部流体室を隔離する固定キャニスタとを備える、磁石カップリングを有する回転装置を提供する。
[00019]第4の態様において、本開示は、前部と後部とを有するケーシングと、内側原動部の外周面の近傍に複数の磁石を有する磁気カップリングの回転可能な内側原動部と、ロータ組立体の内周面の近傍に複数の磁石を有する磁気カップリングの従動部を含むロータ組立体と、内側原動部およびロータ組立体が、ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能であり、非導電性または半導電性である材料で作製されるとともに、内側原動部の磁石とロータ組立体の磁石との間に配置される略円筒部と、略円筒部を閉鎖するとともに、非導電性、半導電性または導電性である材料で作製される端キャップ部とを有する多部品のキャニスタであって、内側従動部からケーシング内の内部流体室を隔離する多部品の固定キャニスタとを備える、磁石カップリングを有する回転装置を提供する。
[00020]第5の態様において、本開示は、前部と後部とを有するケーシングと、内側原動部の外周面の近傍に複数の磁石を有する磁気カップリングの回転可能な内側原動部と、ロータ組立体の内周面の近傍に複数の磁石を有する磁気カップリングの従動部を含むロータ組立体とを備え、内側原動部およびロータ組立体が、ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能である、磁石カップリングを有する回転装置を提供する。回転装置は、内側原動部の磁石とロータ組立体の磁石との間に配置された略円筒部と、固定キャニスタの前端部を密閉するとともに、ケーシングの前部により支持されるかまたは前部と一体に形成されるキャニスタ端キャップ部と、ケーシングの後部に接触するかまたは後部と一体である固定キャニスタの後端部とを備える固定キャニスタを更に含む。回転装置はまた、ロータ組立体の磁石の内周面と固定キャニスタの略円筒部との間に配置されたブッシュを含み、固定キャニスタが内側従動部からケーシング内の内部流体室を隔離し、かつキャニスタ端キャップ部は、ロータ組立体がケーシングの後部内に留まる一方で、内側原動部にアクセスするために取り外し可能である。
[00021]本開示は、3つの目的を果たすブッシュ、3つの目的を果たす固定キャニスタであって、固定キャニスタが、略円筒部とキャニスタ端キャップ部を含む2つの別個の部分で作られ、かつ2つの別個の部分が任意選択的に同じまたは異なる材料で作製され、装置が完全に組み立てられたときに、固定キャニスタが、ケーシング前部とケーシング後部との間において略円筒部を通じて圧縮状態で保持される、固定キャニスタなどの、回転磁気結合装置のための数多くの有効な特徴を含み得る回転装置を提供する。
[00022]これらの利点を、もっと別の方法で更に列挙しまたは説明してもよい。例えば、回転装置は、ブッシュおよび固定キャニスタの略円筒部が複数の役割を果たすので、部品点数がより少なくてもよい。径方向軸受面およびスラスト軸受面が単一のブッシュ構成要素上および相補的キャニスタ上にあるので、軸受面がずれる可能性がない。その設計はまた、最大トルクのために磁石の径方向の間隙を最小限に抑えつつ、渦電流によるエネルギー損失および発熱を排除する、薄肉の非導電性キャニスタ材料を実現する。加えて、ブッシュおよび固定キャニスタの略円筒部の簡単な形状は、炭化ケイ素、炭化タングステン、または他の好適な硬いブッシュ材料から作られる非常に頑丈なブッシュを実現する。ブッシュはまた、ブッシュの長い径方向軸受面により、優れた流体膜を提供する。
[00023]本開示の回転装置はまた、ポンプが組み付けられたときに略円筒部を介して固定キャニスタを圧縮状態に置くことにより、ケーシングに圧縮応力が付与されるので、ケーシングの疲労寿命を向上させ得る。この圧縮応力は、ポンプが加圧されたときに垂直応力の一部を打ち消すので、ケーシングが、垂直圧力のオン/オフサイクル中にあまり極端でない応力サイクルにさらされる。
[00024]加えて、固定キャニスタは、張力でではなく、略円筒部を通じて圧縮状態で軸線方向および径方向に所定位置に保持される。このことは、多くの好適なキャニスタ材料が張力よりも圧縮力に強いので望ましいが、この構成は、固定キャニスタの片持ち支持を不要にする。圧縮力またはクランプ力はまた、固定キャニスタとキャニスタ端キャップ部との間の静的シールに対する簡単な設計の使用を可能にする。
[00025]これに関連して、(頑丈でかつ薄肉の)典型的なキャニスタに好適である非導電材料は、高価でありかつ複雑な形状(円筒状側壁と閉鎖端壁とを有する典型的な単体(1部品)のカップ状キャニスタなどの)に成形するのが困難である。しかしながら、本開示は、別個の部品である略円筒部と端キャップ部とを有する固定キャニスタを含み、略円筒部を経済的に作ることができるように、より小さく(長さがより短く)、かつより一層簡単な形状(カップとは対照的にほぼ開放した円筒体)を有する略円筒部を含む利点をもたらす。このことはまた、(磁石間に位置決めされる)非導電性キャニスタ材料の使用を許容し、非導電性キャニスタ材料の使用により、渦電流によるエネルギー損失および発熱が排除され、また、キャニスタ端キャップ部は、非導電性である必要はなく、むしろ簡単で安価な部品であってもよい。
[00026]この設計はまた、2つの構成要素のみ、すなわち、ケーシング前部とキャニスタ端キャップ部が取り外されたときに、ポンプの前部から内側原動部が容易にアクセスされるという固有の特徴を有する。そして、このことは、回転装置の容易な組み立ておよび分解と、磁気結合構成要素を結合または分離するときの強い磁力に対処する簡単かつ安全な方法と、固定キャニスタが炭化ケイ素で作られ得る装置などにおいて、キャニスタが脆弱である場合に特に有益である、固定キャニスタの略円筒部を保護する正確な制御された仕方で磁気結合部を結合および分離する能力と、主要ポンプを分解せずに内側磁石部を迅速に検査するかまたは取り外す能力とを含む利点をもたらす。
[00027]本開示は、本明細書に示す例はポンプ構成の形態であるが、本発明の主題を種々の設計の機器に適用できることを強調する回転装置の代替的な実施形態の例を更に含む。その上、回転装置は、金属構造を有するか、または流体が非金属面のみに接触するポンプ用などに、少なくとも部分的に非金属構造を有してもよい。実際に、本開示によるポンプは、微生物増殖が防止されなければならない衛生用途でのポンプの使用を内面が許容する、特定の材料で作製されかつ/または特定の内面仕上げを有する内面を含み得る。
[00028]本開示における主題の利用は、磁石カップリングおよびブッシュが基本的に同じ軸線方向空間内に実装されるので、よりコンパクトである回転装置の構造をもたらすことができる。したがって、回転装置の軸線方向長さを低減することができ、このことは、同じ軸線方向空間内でのより大きなトルクの発生のためにより長い磁石を使用する能力をもたらす利点を有し得る。代替的に、このことは、従来の磁石カップリングを有する回転装置と比較して多くのより小さくおよび/またはよりコストのかからない構成要素を使用する選択肢を提供し得る。そして、このことは、取り付けにより小さな容積または空間があればよくならびにより軽量でありかつ取り扱いがより容易である回転装置をもたらすことができる。
[00029]前述の一般的な説明と以下の詳細な説明とは例示的なものであり、解説だけの目的で提供され、特許請求される主題を限定するものではないことは理解されるべきである。本開示の更なる特徴および課題は、好ましい実施形態の以下の説明において、そして添付の特許請求の範囲からより十分に明らかになろう。
[00030]なお、好ましい実施形態の説明する際、類似の部分は類似の参照符号を付した添付図面を参照する。
ポンプのインペラを含むロータ組立体内に配置される回転可能な内側原動部と磁石カップリングとを有する装置の第1の例の断面図である。 内周面にブッシュを含む図1に示すロータ組立体の拡大断面図である。 図1および図2に示すロータ組立体の斜視分解図である。 図1に示すロータ組立体と固定キャニスタの略円筒部の部分断面分解図である。 図1に示す固定キャニスタを伴う、組み立てられたケーシング前部とケーシング後部の断面図である。 図5に示す構成要素の斜視分解図である。 ケーシング前部が取り外された図1に示す装置の断面図である。 内側原動部がロータ組立体に部分的に挿入された位置にある図7Aに示す装置の断面図である。 内側原動部がロータ組立体と位置合わせされ挿入可能な状態にある図7Aに示す装置の断面図である。 図1の例に示すものと異なる、代替的なケーシング前部および別個のキャニスタ端キャップ部の断面図である。 ケーシング前部を部分断面図で示す、図8Aに示す構成要素の斜視分解図である。 図1および図8Aの例に示すものと異なる、代替的なケーシング前部および別個の単体の固定キャニスタの断面図である。 ケーシング前部を部分断面図で示す、図9Aに示す構成要素の斜視分解図である。 図1、図8Aおよび図9Aの例に示すものと異なる、別の代替的なケーシング前部および別個のキャニスタ端キャップ部の断面図である。 ケーシング前部を部分断面図で示す、図10Aに示す構成要素の斜視分解図である。 内側原動部がロータ組立体と位置合わせされ挿入可能な状態にある、代替例の回転装置の図10Aおよび図10Bに示すものに対する相補的な構成要素の断面図である。 内側原動部がロータ組立体に部分的に挿入された位置にある図11Aに示す装置の断面図である。 内側原動部がロータ組立体に完全に挿入された、図11Aに示す装置の断面図である。
[00049]図面が原寸に比例したものではないことが理解されるべきである。締結手段の細部と特定の構成要素の他の平面図および断面図とを含む、磁石カップリングを備えた回転装置のいくつかの機械的細部が含まれていないが、そのような細部は、本開示に照らして当業者の理解の範囲内で十分に考慮されべきである。本発明が図示された例示的な実施形態に限定されるものではないことも理解されるべきである。
[00050]全体的に図1〜図7Cを参照すると、ポンプの構成における回転装置10、およびその構成部品が示されていることが認識されるであろう。回転装置10は、ケーシング前部14がケーシング後部16に連結されたケーシング12を含む。その連結は、例えば、ケーシング前部14における穴20を通過してケーシング後部16におけるねじ穴22に入るねじ付きボルトとして示される締結具18を使用することにより、行われてもよい。ケーシング前部14はまた、エラストマーOリングまたは予め成形されたガスケットもしくは液状ガスケットなどの静的シール24を用いてケーシング後部16に封着され、このシール24は、ケーシング前部14におけるシール保持ウェル26内に配置される。
[00051]ケーシング12は、鋼、ステンレス鋼、鋳鉄もしくは他の金属材料、または構造用プラスチックなどの、硬質材料から作製され得る。しかしながら、ポンプを通って流れる流体に接触する全ての面およびケーシング12が、ライナの使用または非金属コーティングの塗布などにより、非金属面を提示し得ることが認識されるであろう。したがって、本開示の回転機器は、微生物増殖が防止されなければならない衛生用途での機器の使用を許容する特定の材料で作製されかつ/または特定の内面仕上げを有する内面を有し得る。この例におけるケーシング12はまた、軸線方向の向きを有するケーシング前部14における入口ポート28と、径方向の向きを有するとともに、ケーシング12内にあるポンプ室32と連通するケーシング後部16における出口ポート30とを含む。
[00052]回転可能な内側原動部34は、ケーシング12内に配置されるとともに、回転軸線Rを中心に回転可能である。内側原動部34は、内側磁石リング36を含む。内側磁石リング36は、好ましくは炭素鋼または他の好適な強磁性材料で作製される。複数の磁石38は、内側原動部34の外周面の近傍に連結される。磁石38は、永久磁石であるとともに、任意の構成を有してもよいが、好ましくは矩形であり、化学的手段により(エポキシもしくは接着剤などにより)内側磁石リング36に連結されるか、または好適な締結具により(リベットなどにより)連結されてもよい。
[00053]内側原動部34は、内側磁石リング36における穴44を通過するねじ付きボルトとして示される締結具42を受け入れることにより、スピンドルまたはシャフト延在部40に連結される。締結具42は、内側磁石リング36のすぐ内側で締結具42のシャフト上の溝に保持リング43を受け入れる。この構成において、内側磁石リング36の端部は、締結具42の頭部45と保持リング43との間にて拘束されるが、締結具42に対して自由に回転する。締結具42のねじ付きシャフトは、スピンドル40におけるねじ穴46に受け入れられる。そして、スピンドル40は、スピンドル40のキー溝54およびシャフト48の対応するキー溝56内における軸線方向に配置されたキー52を用いて、モータ50のシャフト48に連結される。加えて、止めねじ58は、スピンドル40におけるねじ穴60内に径方向に配置され、モータのシャフト48に係合する。スピンドル40とロータ組立体70の磁気カップリングに対して内側原動部34を接近または離間させるように締結具42を回転させてもよい。スピンドル40は、スピンドル40の設置中または取り外し中における磁石74との相互作用を防止する、ステンレス鋼、アルミニウムまたは他の好適な非強磁性材料で作製されることが好ましい。
[00054]この例では、モータ50をケーシング後部16に対して配置するために、ブラケットまたはアダプタ62が使用される。このことは、コストを抑制しようとする場合に望ましいように、ケーシング後部16がステンレス鋼で作製されると同時に、ケーシング後部16がブラケット62と異なる材料で作製されることを許容する。ブラケット62は、ブラケット62における穴66を通過してケーシング後部16におけるねじ穴68に入るねじ付きボルトとして示される締結具64により、ケーシング後部16に連結される。
[00055]ロータ組立体70は、ケーシング12のポンプキャビティ(空洞部)32内に配置されるとともに、回転軸線Rを中心に回転可能である。ロータ組立体70は、ロータ組立体70の内周面の近傍に連結された複数の磁石74を備えた外側磁石リング72を含む。外側磁石リング72は、好ましくは炭素鋼または他の好適な強磁性材料で作製される。内側原動部34の磁石の38と同じように、ロータ組立体70の磁石74は、永久磁石であるとともに、任意の構成を有し得るが、好ましくは矩形でありかつ磁石の端部間のより良好な磁束のために交互の極性で配設される。外側磁石リング72および磁石74は、カップ状保持リング78により後部に接合されるインペラ76内に配置され、ロータ組立体70の後部におけるカップ状保持リング78からロータ組立体70の前部におけるインペラ76の内側まで径方向外方に延びる前縁84まで長手方向に延びる略円筒部82を含むブッシュ80により、内側が閉鎖される。ロータ組立体70のこれらの構成要素は、化学的手段により(エポキシもしくは接着剤などにより)相互に保持されるか、または好適な締結具により(リベットなどにより)連結され得る。
[00056]固定キャニスタ86は、ケーシング内の流体から内側原動部34を保護する。固定キャニスタ86は、略円筒部88と、別個のキャニスタ端キャップ部90とを含む。本回転装置10の内側原動装置では、ケーシング12と固定キャニスタ86の外側面とが、入口ポート28および出口ポート30と連通するポンプキャビティ32を画定する。略円筒部88は、一体の閉鎖端部のない比較的簡単な構成を有し、その結果、略円筒部88を、炭化ケイ素、炭素黒鉛、または強磁性材料以外の任意の他の好適な材料などの材料でより容易に作製することができる。略円筒部88は、内側原動部34の磁石38とロータ組立体70の磁石74との間に延びるとともにロータ組立体70の磁石74から内側原動部34の磁石38を隔離する略円筒部92を含む。略円筒部88はまた、後端部における首部94と、前端部において径方向外方に延びる前縁96とを含む。
[00057]この例において、首部94は、略円筒部92よりも小さな直径を有する。首部94は、ケーシング後部16の中央穴98内に嵌合し、かつ静的シール100によりケーシング後部に封着される。ケーシング前部14とケーシング後部16との間のシール24と同様に、シール100を、エラストマーOリングまたは予め成形されたガスケットもしくは液状ガスケットなどの、種々の材料で作製してもよく、このシール100は、首部94から略円筒部92への直径における段差において略円筒部88の外壁に位置決めされる。
[00058]この例において、キャニスタ端キャップ部90は、ケーシング前部14と一体に形成される。ケーシング前部14におけるリブまたは脚部102の形態のウェブは、ドーム状のキャニスタ端キャップ部90まで内方に延びる。キャニスタ端キャップ部90は、固定キャニスタ86の前縁96と略円筒部88の穴106内に嵌合するように後方に延びる位置決め用延在部104を含む。キャニスタ端キャップ部90はまた、固定キャニスタ86の前縁96に封着される静的シール110を受け入れるシール保持ウェル108を有する。前述のシール24、100と同じように、シール110を、エラストマーOリングまたは予め成形されたガスケットもしくは液状ガスケットなどの、種々の材料で作製してもよく、このシール110は、シール保持ウェル108と前縁96との間に配置される。
[00059]図2〜図4で分かるように、ブッシュ80は、略円筒部82の内側に沿った細長い径方向軸受面112と、前縁84の端部における軸線方向スラスト軸受面114とを含む。そのようなものとして、ロータ組立体70のブッシュ80は、固定キャニスタ86に係合する径方向軸受面と、固定キャニスタ86に一軸線方向に係合する軸線方向軸受面とを含むことにより、かつケーシング12内の流体との接触からロータ組立体70の磁石74を隔離するまたは分離することにより、3つの目的を果たす。径方向軸受面112に沿った流体膜を強化するために、ブッシュ80は、レリーフまたはアンダーカット116を含み得る。
[00060]固定キャニスタ86は、略円筒部92の外側面に沿った細長い径方向軸受面118と、前縁96の後面上の軸線方向軸受面120とを提供するものであると図4で分かる。固定キャニスタ86は、ロータ組立体70に係合する径方向軸受面と、ロータ組立体70に一軸線方向に係合する軸線方向軸受面とを含むことにより、かつ固定キャニスタ86の外側とケーシング12との間の空間により画定されるポンプ室32内の流体から内側原動部34およびその磁石38を隔離するまたは分離することにより、3つの目的を果たす。ブッシュ80の径方向軸受面112に配置されるレリーフまたはアンダーカット116の代替案として、固定キャニスタ86の略円筒部92の外側面に沿った径方向軸受面118にレリーフまたはアンダーカットを作ることができる。
[00061]図1〜図7Cに示す例のポンプの形態の回転装置10を組み立てるときに、ブラケット62は、締結具64を使用してケーシング後部16に連結され、次いで、ブラケット62は、モータ50と整列され、構成要素を互いに直接連結するためのまたは基板または他の構成要素(図示せず)などの、第3の取付構成要素に構成要素の各々をそれぞれ連結するための締結具などを用いて、連結される。そして、固定キャニスタ86がロータ組立体70のブッシュ80に通される。次いで、静的シール100が首部94の周りに配置され、かつ首部94がケーシング後部16における中央穴98に挿入される。その後、スピンドル40が、キー52および止めねじ58を使用してモータ50のシャフト48に取り付けられる。
[00062]スピンドル40が、首部94よりも大きな直径を有する拡径部119を含み、それゆえ、固定キャニスタ86の前進移動を阻止することが認識されるであろう。そして、キャニスタ86は、前縁96の後面上の軸線方向軸受面120においてロータ組立体70の前進移動を阻止するが、さもなければ、ロータ組立体70は、磁石38と74との間の引力に起因して、内側原動部34を挿入するかまたは取り外すときに前方に移動しようとする。全ての構成要素が設置され、かつロータ組立体70が軸線方向に移動するように磁力により付勢されない時点で、固定キャニスタ86は、拡径部119にもロータ組立体70の自由な回転移動にも干渉しない。
[00063]この接合部への構成要素の組み付けが、内側原動部34を固定キャニスタ86の略円筒部92に挿入するための位置に移動させた状態で、図7Cに示されている。内側原動部34の挿入を制御しかつ吸引磁力と反発磁力を克服するために、締結具42を使用して内側原動部34を組立位置に移動させる。このことは、締結具42のねじ付きシャフトを内側磁石リング36における穴44に挿通し、かつ保持リング43を締結具42における溝内に係合させることにより達成される。締結具42は、次いで、スピンドル40におけるねじ穴46に挿入される。その後、締結具42の頭部45が把持され、(7Bに中間位置で示し、そして図7Aに完全挿入位置で示す)内側原動部34を前進させるために締結具42を回転させる。このことは、保持リング43が、ロータ組立体70に磁気吸引される内側原動部34の急激な移動に抗する一方で、固定キャニスタ86の略円筒部92を保護する正確な制御された移動により、磁気結合構成要素を結合または分離するときの強い磁力に対処する簡単かつ安全な方法を提供する。このことは、炭化ケイ素などの、固定キャニスタ86の略円筒部88に脆弱な材料を使用する場合に特に有益である。
[00064]回転装置10を組み立てる最終ステップとして、一体のキャニスタ端部90を備えたケーシング前部14が設置される。したがって、シール保持ウェル26内の静的シール24と、保持ウェル108内の静的シール110を備えた、ケーシング前部14が、キャニスタ端キャップ部90の位置決め用延在部104を略円筒部92における穴106に挿入する位置に運ばれる。位置決め用延在部104が穴106に挿入されると、ケーシング前部14における穴20がケーシング後部16におけるねじ穴22と整列される。次いで、締結具18を使用して、ケーシング前部14をケーシング後部16に引き寄せ、それにより、キャニスタ端部90と固定キャニスタ86の略円筒部88の前縁96との間のシール100を圧縮すると同時に、ケーシング前部14とケーシング後部16との間のシール24を圧縮する。
[00065]回転装置10が完全に組み立てられるときに、内側原動部34における磁石38は、ロータ組立体70の磁石74にごく近接し、ロータ組立体70の磁石74と軸線方向に整列されるが、固定キャニスタ86の比較的薄壁の略円筒部92によりロータ組立体70の磁石74から隔離される。駆動モータ50のシャフト48が回転すると、そのシャフト48の回転により内側磁石38が回転し、この内側磁石38が、外側磁石74との磁気カップリングによりロータ組立体70とそのインペラ76とを回転させる。インペラ76の回転により、ケーシング前部14の前端部における軸線方向入口ポート28を通して流体がケーシング12内に引き込まれ、かつケーシング後部16側の径方向出口ポート30を通して流体が排出される。内側原動部34とロータ組立体70との間にブッシュ80を備えた、密結合駆動構成はまた、より短く、より空間効率が良くかつより軽量な、駆動/回転装置の設置を実現する。
[00066]この構造はまた、主要ポンプを分解せずに磁気内側原動部34を迅速に検査するかまたは取り外すために、ケーシング前部14を取り外せるようにすることが有効である。加えて、ロータ組立体70との磁気カップリングからの内側原動部34の制御された隔離を達成するために、内側原動部34を設置する工程を逆転させてもよい。このことは、締結具42および内側原動部34をスピンドル40との係合から離脱させるために、締結具42の頭部45を把持して締結具42を回転させることにより達成される。締結具42を取り外すための回転の継続により、最終的にロータ組立体70との磁気カップリングから内側原動部34が取り外され、この取り外しは、締結具42が引き抜かれるときに内側原動部34を締結具42と共に軸線方向に移動させる締結具42の溝内の保持リング43により容易になる。
[00067]図8Aおよび図8Bを参照すると、第2の例のケーシング前部130およびキャニスタ端キャップ部132は、第1の例の回転装置10の組立体の残りの部分と共に使用されるように構成される。第2の例のケーシング前部130は、第1の例のケーシング前部14と構造がある程度類似しており、軸線方向入口ポート134と、ケーシング後部16との連結用の締結具を受け入れるための穴136と、ケーシング後部16への封着用の静的シール24を受け入れるシール保持ウェル138とを有する。
[00068]第2の例において、固定キャニスタは、ケーシング前部130とは別個の構成要素であるキャニスタ端キャップ部132と、固定キャニスタの略円筒部88とを含む。先に説明した第1の例に対して、第2の例のキャニスタ端キャップ部132はまた、同様の位置決め用延在部140と、静的シール110を受け入れるシール保持ウェル142とを含む。キャニスタ端キャップ部132は、軸線方向入口穴134内における切り欠き146に係合する前方に延びるリブまたは脚部144を含む。リブ144が切り欠き146内に受け入れられるこの構成は、ケーシング前部130およびその位置決め用延在部140が回転装置のケーシング内に固定キャニスタを軸線方向および径方向に配置することを可能にする。
[00069]この例は、キャニスタ端キャップ部132が、固定キャニスタの略円筒部88と同じかまたは異なる材料で作製されることが可能であると同時に、ケーシング前部130に使用される材料と異なる材料で任意選択的に作製されることを許容する。
[00070]図9Aおよび図9Bを参照すると、第3の例のケーシング前部150および代替的な固定キャニスタ152が図示されている。第3の例のケーシング前部150は、第1の例のケーシング前部14と構造がある程度類似しており、軸線方向入口ポート154と、ケーシング後部16との連結用の締結具を受け入れるための穴156と、ケーシング後部16への封着用の静的シール24を受け入れるシール保持ウェル158とを有する。
[00071]第3の例において、固定キャニスタ152は、単体構造、したがって、一体に形成された単一部品であり、略円筒部160とキャニスタ端キャップ部162の両方を含む。先の例と同様に、略円筒部160は、略円筒部164と、固定キャニスタ152の後部における首部166とを含む。固定キャニスタ152およびケーシング前部150は、第1の例の回転装置10の組立体の残りの部分と共に使用されるように構成される。
[00072]代替的な第3の例では、固定キャニスタ152をケーシング前部150の材料と異なる材料で作製してもよい。キャニスタ端キャップ部162は、ケーシング前部150におけるリブまたは脚部172によりケーシング前部150に一体に連結される凸部170を受け入れる凹部168を含む。凹部168内に嵌合する凸部170は、ケーシング前部150が回転装置のケーシング内に固定キャニスタ152を軸線方向および径方向に配置することを可能にする。
[00073]図10Aおよび図10Bに移ると、第4の例のケーシング前部176およびキャニスタ端キャップ部178は、第1の例の回転装置10の組立体の残りの部分と一緒に使用されるように構成される。第4の例のケーシング前部176は、第1の例のケーシング前部14と構造がある程度類似しており、軸線方向入口ポート180と、ケーシング後部16との連結用の締結具を受け入れるための穴182と、ケーシング後部16への封着用の静的シール24を受け入れるシール保持ウェル184とを有する。
[00074]第4の例において、固定キャニスタは、ケーシング前部176とは別個の構成要素であるキャニスタ端キャップ部178と、固定キャニスタの略円筒部88とを含む。先に説明した第1の例に対して、第4の例のキャニスタ端キャップ部178はまた、同様の位置決め用延在部185と、静的シール110を受け入れるシール保持ウェル186とを含む。キャニスタ端キャップ部178は、ケーシング前部176の前方端部に連結されるとともに軸線方向入口ポート192を含む前方フランジ190に接合される前方に延びるリブまたは脚部188を含む。ケーシング前部176がねじ穴196を含む一方で、前方フランジ190は、穴194を含み、ねじ付きボルトなどの、締結具198が、穴194を通過してねじ穴196に螺合可能に受け入れられる。リブ188が前方フランジ190に連結されるこの構成は、ケーシング前部176およびその位置決め用延在部184が回転装置のケーシング内に固定キャニスタを軸線方向および径方向に配置することを可能にする。
[00075]この第4の例は、キャニスタ端キャップ部178が、固定キャニスタの略円筒部88と同じかまたは異なる材料で作製されることが可能であると同時に、ケーシング前部176に使用される材料と異なる材料で任意選択的に作製されることを許容する。例の各々は、固定キャニスタに係合するブッシュを有するロータ組立体を含み、これらの構成要素の各々が、図1〜図7Cの第1の例の実施形態に関して説明したのと同じ3つの目的を果たす。
[00076]一連の図7A〜図7Cを第1の例の実施形態と、その実施形態の内側原動部34が、締結具42を使用して制御された方式で設置されることに加えて、ケーシング前部14が取り外された状態でどのようにアクセスされ得るかに関して上で説明した。同じような方式で、図10Aおよび図10Bに示すケーシング前部176が設置される間に第4の例の内側原動部200がどのように試験され、設置され、または取り外され得るかを確認するために図11A〜図11Cを参照してもよい。
[00077]第4の例において、内側原動部200は、永久磁石204を備えた内側磁石リング202を含む。内側磁石リング202は、中央開口206と、離間した1対の穴208とを有する。内側原動部200は、中央ねじ穴212と離間した1対のねじ穴214とを含む代替的なスピンドル210に連結されるように構成される。細長いねじ付き締結具216を中央ねじ穴212に挿入してもよく、この中央ねじ穴212は、内側原動部200をスピンドル210に対して前進または後退させるために、内側磁石リング202の前端部における中央開口206に通して回転させることでアクセス可能であってもよい。このことは、図11Aに内側原動部200を初期係合位置で示し、そして図11Bに内側原動部200を中間の設置位置で示す、図11Aおよび図11Bを参照したときに、内側原動部200とロータ組立体70との間の磁気引力に抗するために、締結具216がスピンドル210からの内側原動部200の隔離を制御するために使用されるジャッキねじの機能を果たすことを認識することにより認識することができる。
[00078]内側原動部200がスピンドル210に比較的近接しているときに、1対の締結具218を、内側磁石リング202における穴208に挿通し、離間したねじ穴214に挿入してもよい。図1〜図7Cに示す第1の例の回転装置10の場合と同じ方式で作製され得る、残りの部分のケーシング後部16、モータ50、ブラケット62およびロータ組立体70に加えて、1対の締結具218が完全に設置された状態で図11Cに示されている。この例の回転装置の組み立てが先に説明した順序と同じ順序であるが、キャニスタ端キャップ部178およびその前方フランジ190および静的シール110が、最後に設置され得るか、またはケーシング前部176に連結され、ケーシング前部176およびその静的シール24が最後に設置され得ることが認識されるであろう。
[00079]第4の例の回転装置が完全に組み立てられるときに、内側原動部200における磁石204は、ロータ組立体70の磁石74にごく近接し、ロータ組立体70の磁石74と軸線方向に位置合わせされるが、固定キャニスタ86の比較的薄壁の略円筒部92によりロータ組立体70の磁石74から隔離される。駆動モータ50のシャフト48が回転すると、そのシャフト48の回転により内側磁石204が回転し、この内側磁石204が、外側磁石74との磁気カップリングによりロータ組立体70とそのインペラ76とを回転させる。インペラ76の回転により、ケーシング前部176の前端部における軸線方向入口ポート180を通して、かつキャニスタ端部178の前方フランジ190における軸線方向入口ポート192を通してケーシング12内に流体が引き込まれ、ならびにケーシング後部16側の径方向出口ポート30を通して流体が排出される。第1の例と同じように、内側原動部200とロータ組立体70との間にブッシュ80を備えた、第4の回転装置の密結合駆動構成はまた、より短く、より空間効率が良くかつより軽量な、駆動/回転装置の設置を実現する。
[00080]上記開示から、本開示に従って作製された回転装置が、従来の構造に勝る数多くの利点をもたらす多くの構造的特徴を含み得ることが認識されるであろう。本明細書に示す例のポンプは、選択される特定の設計に応じて、上述の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を呈し得る。
[00081]本開示に従って作製された回転装置が種々の構造で提供され得ることが認識されるであろう。エンドユーザの特定の需要および要求を満たすために、構成要素のための構造、構成、形状および大きさの任意の様々な好適な材料、ならびに構成要素の連結方法を利用してもよい。特許請求される主題の範囲または精神から逸脱することなく、かかる回転装置の設計また構造に種々の修正を加えることができることと、特許請求の範囲が本明細書に例示した好ましい実施形態に限定されるものではないことが当業者には明らかであろう。重要な構成要素に重点を置くために、ならびに本開示に必要ではなくかつ図面を必要以上に複雑にする構造を含めることを避けるために、例の実施形態が簡略化された形態で示されていることも認識されるであろう。

Claims (20)

  1. 磁石カップリングを有する回転装置であって、
    当該回転装置が、
    前部と後部とを有するケーシングと、
    磁気カップリングの回転可能な内側原動部であり、該内側原動部の外周面の近傍に複数の磁石を有する内側原動部と、
    ロータ組立体であり、該ロータ組立体の内周面の近傍に複数の磁石を有する前記磁気カップリングの従動部を含むロータ組立体と
    を備え、
    前記内側原動部および前記ロータ組立体が、前記ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能であり、
    当該回転装置が、
    前記内側原動部の前記磁石と前記ロータ組立体の前記磁石との間に配置された略円筒部を備える固定キャニスタであり、前記ロータ組立体に係合する径方向軸受面と、前記ロータ組立体に一軸線方向に係合する軸線方向軸受面とを含み、内側の前記従動部から前記ケーシング内の内部流体室を隔離する固定キャニスタ
    を備える、回転装置。
  2. 前記ロータ組立体が、前記ロータ組立体の前記磁石の前記内周面と前記固定キャニスタの前記略円筒部との間に配置されたブッシュを更に備える、請求項1に記載の回転装置。
  3. 前記ロータ組立体の前記磁石の前記内周面と前記固定キャニスタの前記略円筒部との間に配置された前記ブッシュが、前記固定キャニスタに係合する前記径方向軸受面と、前記固定キャニスタに一軸線方向に係合する前記軸線方向軸受面とを含むとともに、前記ケーシング内の流体との接触から前記ロータ組立体の前記磁石を隔離する、請求項2に記載の回転装置。
  4. 当該回転装置がポンプを更に備え、前記ケーシングは、前記ロータ組立体がポンプキャビティ内に配置された状態で、前記ポンプキャビティと連通する入口ポートと出口ポートとを更に備える、請求項1に記載の回転装置。
  5. 磁石カップリングを有する回転装置であって、
    当該回転装置が、
    前部と後部とを有するケーシングと、
    磁気カップリングの回転可能な内側原動部であり、該内側原動部の外周面の近傍に複数の磁石を有する内側原動部と、
    ロータ組立体であり、該ロータ組立体の内周面の近傍に複数の磁石を有する前記磁気カップリングの従動部を含むロータ組立体と
    を備え、
    前記内側原動部および前記ロータ組立体が、前記ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能であり、
    当該回転装置が、
    前記内側原動部の前記磁石と前記ロータ組立体の前記磁石との間に配置された略円筒部を備える固定キャニスタであり、該固定キャニスタの前端部を密閉するとともに、前記ケーシングの前記前部により支持されるかまたは前記ケーシングの前記前部と一体に形成されるキャニスタ端キャップ部と、前記ケーシングの前記後部に接触するかまたは前記ケーシングの前記後部と一体である該固定キャニスタの後端部とを備え、内側の前記従動部から前記ケーシング内の内部流体室を隔離する固定キャニスタ
    を備え、
    前記ロータ組立体が、前記ロータ組立体の前記磁石の前記内周面と前記固定キャニスタとの間に配置されたブッシュを更に備え、
    前記ブッシュが、前記固定キャニスタに係合する径方向軸受面と、前記固定キャニスタに一軸線方向に係合する軸線方向軸受面とを含むとともに、前記ケーシング内の流体との接触から前記ロータ組立体の前記磁石を隔離する、回転装置。
  6. 当該回転装置がポンプを更に備え、前記ケーシングが、前記ロータ組立体を収納するポンプキャビティと連通する入口ポートと出口ポートとを更に備える、請求項5に記載の回転装置。
  7. 前記ロータ組立体がインペラを更に備える、請求項6に記載の回転装置。
  8. 前記内側原動部の前記磁石および前記ロータ組立体の前記磁石が永久磁石である、請求項5に記載の回転装置。
  9. 磁石カップリングを有する回転装置であって、
    当該回転装置が、
    前部と後部とを有するケーシングと、
    磁気カップリングの回転可能な内側原動部であり、該内側原動部の外周面の近傍に複数の磁石を有する内側原動部と、
    ロータ組立体であり、該ロータ組立体の内周面の近傍に複数の磁石を有する前記磁気カップリングの従動部を含むロータ組立体と
    を備え、
    前記内側原動部および前記ロータ組立体が、前記ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能であり、
    当該回転装置が、
    前記内側原動部の前記磁石と前記ロータ組立体の前記磁石との間に配置された略円筒部を備える固定キャニスタであり、前記ケーシングの前記前部と前記ケーシングの前記後部との間において前記略円筒部を通じて圧縮状態で径方向および軸線方向に所定位置に保持されるとともに、内側の前記従動部から前記ケーシング内の内部流体室を隔離する固定キャニスタ
    を備える、回転装置。
  10. 前記固定キャニスタが、前記固定キャニスタの前端部を密閉するとともに前記ケーシングの前記前部により支持されるかまたは前記ケーシングの前記前部と一体に形成されるキャニスタ端キャップ部を更に備える、請求項9に記載の回転装置。
  11. 前記固定キャニスタの前記前端部が、静的シールにより前記キャニスタ端キャップ部に封着される周縁フランジを含む、請求項10に記載の回転装置。
  12. 前記固定キャニスタが、前記ケーシングの前記後部に接触するかまたは前記ケーシングの前記後部と一体である後端部を更に備える、請求項9に記載の回転装置。
  13. 磁石カップリングを有する回転装置であって、
    当該回転装置が、
    前部と後部とを有するケーシングと、
    磁気カップリングの回転可能な内側原動部であり、該内側原動部の外周面の近傍に複数の磁石を有する内側原動部と、
    ロータ組立体であり、該ロータ組立体の内周面の近傍に複数の磁石を有する前記磁気カップリングの従動部を含むロータ組立体と
    を備え、
    前記内側原動部および前記ロータ組立体が、前記ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能であり、
    当該回転装置が、
    非導電性または半導電性である材料で作製されるとともに、前記内側原動部の前記磁石と前記ロータ組立体の前記磁石との間に配置される略円筒部と、前記略円筒部を閉鎖するとともに、非導電性、半導電性または導電性である材料で作製される端キャップ部とを有する多部品の固定キャニスタであり、内側の前記従動部から前記ケーシング内の内部流体室を隔離する多部品の固定キャニスタ
    を備える、回転装置。
  14. ブッシュが、前記ロータ組立体の前記磁石の前記内周面と前記固定キャニスタの前記略円筒部との間に配置され、前記ブッシュが、前記固定キャニスタに係合しかつ前記ロータ組立体の前記磁石の全長にわたって延びる径方向軸受面と、前記固定キャニスタに一軸線方向に係合する軸線方向軸受面とを提供するとともに、前記ケーシング内の流体との接触から前記ロータ組立体の前記磁石を隔離する、請求項13に記載の回転装置。
  15. 前記固定キャニスタが、前記ケーシングの前記前部と前記ケーシングの前記後部との間において前記略円筒部を通じて圧縮状態で径方向および軸線方向に所定位置に保持される、請求項13に記載の回転装置。
  16. 前記固定キャニスタの前端部が、静的シールにより前記固定キャニスタの前記端キャップ部に封着される周縁フランジを含む、請求項13に記載の回転装置。
  17. 磁石カップリングを有する回転装置であって、
    当該回転装置が、
    前部と後部とを有するケーシングと、
    磁気カップリングの回転可能な内側原動部であり、該内側原動部の外周面の近傍に複数の磁石を有する内側原動部と、
    ロータ組立体であり、該ロータ組立体の内周面の近傍に複数の磁石を有する前記磁気カップリングの従動部を含むロータ組立体と
    を備え、
    前記内側原動部および前記ロータ組立体が、前記ケーシング内に配置されるとともに、回転軸線を中心に回転可能であり、
    当該回転装置が、
    前記内側原動部の前記磁石と前記ロータ組立体の前記磁石との間に配置された略円筒部を備える固定キャニスタであり、該固定キャニスタの前端部を密閉するとともに、前記ケーシングの前記前部により支持されるかまたは前記ケーシングの前記前部と一体に形成されるキャニスタ端キャップ部と、前記ケーシングの前記後部に接触するかまたは前記ケーシングの前記後部と一体である該固定キャニスタの後端部とを備える固定キャニスタと、
    前記ロータ組立体の前記磁石の前記内周面と前記固定キャニスタの前記略円筒部との間に配置されたブッシュと
    を備え、
    前記固定キャニスタが、内側の前記従動部から前記ケーシング内の内部流体室を隔離し、前記キャニスタ端キャップ部は、前記ロータ組立体が前記ケーシングの前記後部内に保持される一方で、前記内側原動部にアクセスするために取り外し可能である、回転装置。
  18. 前記ロータ組立体の前記磁石の前記内周面と前記固定キャニスタの前記略円筒部との間に配置された前記ブッシュが、前記固定キャニスタに係合する径方向軸受面と、前記固定キャニスタに一軸線方向に係合する軸線方向軸受面とを含むとともに、前記ケーシング内の流体との接触から前記ロータ組立体の前記磁石を隔離する、請求項17に記載の回転装置。
  19. 前記回転装置がポンプを更に備え、前記ケーシングは、前記ロータ組立体がポンプキャビティ内に配置された状態で、前記ポンプキャビティと連通する入口ポートと出口ポートとを更に備える、請求項17に記載の回転装置。
  20. 前記固定キャニスタが、非導電性または半導電性である材料で作製されるとともに、前記内側原動部の前記磁石と前記ロータ組立体の前記磁石との間に配置される略円筒部と、前記略円筒部を閉鎖するとともに、非導電性、半導電性または導電性である材料で作製される端キャップ部とを有する多部品構造を有する、請求項17に記載の回転装置。
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