JP2017510730A5 - - Google Patents

Claims (15)

1. ナノセルロース、その前駆体および濃縮物の製造のための方法であって、光、制御された加熱または水溶性有機溶媒によって水を除去することによって、有機溶媒または他の疎水性液体媒体中で、ナノメートルサイズの粒子が、乾燥または空気乾燥の状態にあるセルロース材料のフィブリルから分離されることを特徴とする、方法。
2. 熱処理が、１８０℃を超えない温度で行われることを特徴とする、請求項１に記載の方法。
3. 加熱が、電磁エネルギーを発生する熱を供給することによって行われることを特徴とする、請求項１に記載の方法。
4. 処理される材料が、木ではない植物の一部または構成物質からなることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか一項に記載の方法。
5. 処理される材料が、再循環されたセルロース繊維またはこれを含有するセルロース材料であることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一項に記載の方法。
6. セルロース材料が、ヘミセルロースまたはペクチン分解酵素で前処理されることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか一項に記載の方法。
7. ナノメートルスケールの粒子は、エアロゾルとして乾燥状態で、懸濁物として液体媒体中で分離されることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか一項に記載の方法。
8. ナノメートルスケールの粒子が互いに合わさり、鎖、基本フィブリル、ミクロフィブリル、二次的に作られたフィブリルおよびこれらの網目構造を形成することを特徴とする、請求項１〜７のいずれか一項に記載の方法。
9. ミクロフィブリル、二次フィブリルまたはこれらの網目構造が、セルロース繊維またはフィブリルを架橋することを特徴とする、請求項８に記載の方法。
10. ナノスケールの粒子の分離およびその後の段階は、乾燥または空気乾燥した（空気中の湿度と平衡状態にある含水量を有する）セルロース材料中で行われることを特徴とする、請求項８に記載の方法。
11. 紙の機械特性および表面特性を向上させるミクロフィブリル網目構造を成長させることを特徴とする、請求項８または９に記載の方法。
12. セルロース材料からのナノスケールの粒子の分離およびその後の段階は、疎水性液体媒体に懸濁したときに行われることを特徴とする、請求項１０に記載の方法。
13. 液体媒体が、コンポジットまたは塗料材料の成分からなることを特徴とする、請求項１２に記載の方法。
14. ナノサイズの粒子が、亀裂または裂け目で分離することなく、結合材料と結合することを特徴とする、請求項１３に記載の方法。
15. 前記ナノセルロースまたはその前駆体が、傷または火傷を治療するための被覆材の中で生成され、かつ、傷または火傷の表面に前記被覆材等から放出されるか、又は、光、制御された加熱または水溶性有機溶媒によって活性化した後に放出されることを特徴とする、請求項１〜１４のいずれか一項に記載の方法。