JP2017507955A - 肝臓癌のためのソラフェニブとマイクロrnaの併用療法 - Google Patents
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Abstract
肝臓癌を患う被験体を処置する方法は、肝臓癌を患う被験体に、SEQ ID NO:1−12の少なくとも1つと少なくとも80%同一である配列を含む合成オリゴヌクレオチド(例えば、miR−34またはmiR−215模倣体)を投与する工程;及び被験体にソラフェニブを投与する工程を含み得、ここで、被験体に投与されるソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、約10−2000の範囲にある(例えば、優れた、例えば、相乗的な又は相加作用よりも大きな効果を提供する比率)。【選択図】図4
Description
本発明は、癌のための併用療法(又は多剤療法)、より具体的には、肝臓癌のためのソラフェニブとオリゴヌクレオチド(例えばマイクロRNA模倣体)の併用療法に関する。
肝臓癌(又は肝癌)は肝臓に生じる癌である。原発性肝癌は、世界中で5番目の最も頻繁に診断された癌であり、且つ2番目の癌死亡の主要原因である。肝臓癌は、肝臓の表面又は内部で増殖する悪性腫瘍である。肝臓癌は、肝臓自体、又は、血管又は胆管を含む肝臓内の構造から形成される。
肝臓癌の主要原因はB型肝炎ウイルス又はC型肝炎ウイルスによるウイルス感染である。癌は通常、このようなウイルスにより引き起こされた肝硬変に付随して生じる。このため、肝臓癌の最も高い率は、東アジアとサハラ以南のアフリカを含む、このようなウイルスが風土性である場所で生じる。肝臓癌は二次的な肝臓癌としても知られる肝転移と混同されてはならず、これは、身体のあらゆる場所の臓器から生じ且つ肝臓に移動する癌である。
全ての原発性肝臓癌の約75%を占める最も頻繁な肝臓癌は、肝細胞癌(HCC)である。HCCは、悪性になる肝細胞として知られる、肝臓細胞により形成される癌である。肝臓細胞により形成された癌の別の型は肝芽腫であり、これは未熟な肝臓細胞により特異的に形成される。これは、主として子供において進行し、且つ子供における全ての癌の約1%及び15歳未満の全ての原発性肝臓癌の79%を占める、珍しい悪性腫瘍である。
肝臓癌はまた、胆管、血管、及び免疫細胞などの肝臓内の他の構造から生じ得る。胆管癌(肝内胆管癌と胆管細胞嚢胞腺癌)は、原発性肝臓癌の約6%を占める。HCCと肝内胆管癌の両方から成る、異なる型のHCCも存在する。肝臓血管の腫瘍は血管肉腫と血管内皮細胞腫を含む。胎児性肉腫と線維肉腫は、間葉として知られる一種の結合組織から生成される。肝臓の筋肉から生成された癌は平滑筋肉腫及び横紋筋肉腫である。他のあまり一般的でない肝臓癌は、癌肉腫、奇形腫、卵黄嚢腫瘍、カルチノイド腫瘍、及びリンパ腫を含む。リンパ腫は通常、肝臓に対するびまん性浸潤を有するが、珍しい場合においては肝重(liver mass)を形成する場合もある。
外科的切除は大抵、肝硬変の無い肝臓の処置の選択肢である。肝不全など合併症の危険性の増加が、硬変肝の切除により生じる場合がある。切除後の5年生存率は、ここ数十年にわたり大きく改善されてきたが、今では50%を超える場合がある。初期の腫瘍の拡散又は新たな腫瘍の形成により切除後の再発率は、70%を超える。このような形の処置が許容され得、且つ腫瘍が特異的な基準(例えばMilan基準)を満たす、HCCの場合においては、肝臓移植も使用され得る。癌は大抵後期に検出されるので、HCCを患う個体の30−40%未満は外科手術及び移植に適格である。また、HCCは肝移植の待ち時間の間に進行する場合があり、最終的に移植を妨げ得る。
経皮切除は、治癒を提供することができる唯一の非外科的処置である。経皮切除には多くの形態があり、それは、肝臓への化学物質の注入(エタノール又は酢酸)、又は、高周波アブレーション、マイクロウェーブ、レーザー、又は寒冷療法を使用した過度の温度の生成から成る。このうち、高周波アブレーションは、HCCにおける最良の評判の1つを有しているが、その制限は、発熱とヒートシンク(heat sync)効果それぞれにより他の臓器及び血管の近くにある腫瘍を処置することができないことを含む。
全身性の化学療法剤はHCCにおいて慣例的に使用されないが、局所的な化学療法が経動脈的な化学塞栓術として知られる手順において使用される場合がある。この手順において、リピオドールを含むドキソルビシン又はシスプラチンなどの細胞毒性薬が投与され、肝臓を満たす動脈がゼラチンスポンジ又は他の粒子により塞がれる。大半の全身性の薬物がHCCの処置に効果がないので、肝臓癌の生成に関与する分子経路に対する研究により、ソラフェニブ、細胞増殖を予防する標的化治療薬物、及び幾つかの状況における血液細胞増殖がもたらされた。
肝臓は放射線に耐性がないため、放射線療法はHCCにおいてあまり使用されない。しかし現代の技術により、腫瘍に十分に標的化された放射線をもたらし、その残りに対する用量を最小限にすることが可能である。化学塞栓術、局所化学療法、全身化学療法、又は標的化治療薬物を加えた放射線療法の2重の処置は、放射線療法のみに対して利益を示すかもしれない。
ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標)として市場に出ている)は、進行した原発性肝臓癌を患う患者のためのFDA承認薬である。ソラフェニブは、多数の細胞内キナーゼ及び細胞表面キナーゼと相互に作用する小分子であり、Raf/Mek/Erk経路を標的とするという点で独特である。このようなキナーゼの阻害により、細胞増殖と血管新生に関する遺伝的転写が阻害される。しかし、ソラフェニブのような薬物の開発があっても、肝臓癌のための現在の処置の選択肢は、その限定された効果と重い毒性により不十分である。
新たな治療及び現存の治療に対する研究は進行中であるが、任意の臨床的に関係のある進展をもたらしてはいない。一例において、研究者は、マイクロRNA技術がソラフェニブなど既知の治療剤を改善するかもしれないと仮定した。Yangらの「MicroRNA−34a Targets Bcl−2 and Sensitizes Human Hepatocellular Carcinoma Cells to Sorafenib Treatment」1−10 Technology in Cancer Research and Treatment 2013 July 11を参照。しかし、この研究は、マイクロRNAとソラフェニブとの間に相乗効果、或いは相加作用よりも大きな効果を確立しなかったという点で制限され、投薬時の任意の臨床的関連情報又はガイダンスを確立しなかった。薬物間の相互作用の性質、及び、2つの薬剤が相乗的、付加的、又は拮抗的に協働するかどうかについては、薬物比率、薬物濃度、及び所望の効能に依存して異なり得る。それ故、薬物の組み合わせは典型的に、相加性のLoeweのモデルに基づいて数学アルゴリズムを使用して評価される。このモデルにおいて、組み合わせ指数(combination index)(CI)値は、単独及び組み合わせで使用される場合の単一の薬剤単独の用量−反応曲線に由来すると計算される。CI<1、CI=1、及びCI>1はそれぞれ、相乗的、相加的、及び拮抗的な相互作用を示す。
故に、患者の結果を改善し且つ毒性を減らすための新たな治療が必要とされる。
本発明は、ソラフェニブとマイクロRNAとの特定の組み合わせが、肝臓癌細胞の増殖の阻害及び予防時に特に有効であるという発見に、少なくとも部分的に基づく。この発見は、ソラフェニブ、miR−34、並びにmiR−215、及び肝臓癌(例えばHCC)に特異的な相乗効果、又は相加作用よりも大きな効果として記載され得る。この発見は、多数の肝臓癌の細胞型にわたってmiR−34及びmiR−215には一貫しているが、必ずしも他のマイクロRNA、化学療法剤、及び/又は癌には直接及ばない。更に、この発見は、ソラフェニブとmiR−34又はmiR−215との全ての比率には及ばず、比率の中にはほぼ相加的なものもあれば、拮抗するものもある。従って、本発明は、被験体の肝臓癌細胞を含む肝臓癌を処置するための方法と組成物を提供し、それによりソラフェニブとmiR−34又はmiR−215の模倣体が、特に有効な比率(例えば、相乗的、又は相加的よりも上)で投与される。
例えば、様々な態様及び実施形態において、本発明は、肝臓癌を患う被験体(又は、原発性肝臓癌を患う被験体、或いはHCCを患う被験体)を処置する方法を含む。前記方法は、被験体に合成オリゴヌクレオチドを投与する工程を含む。オリゴヌクレオチドは、SEQ ID NO:1−12の少なくとも1つと少なくとも80%同一である配列を含む。前記方法は被験体にソラフェニブを投与する工程も含む。ソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比(即ち、被験体に投与されるソラフェニブとオリゴヌクレオチドとのモル比)は、約10−2000(即ち、約10−2000の範囲)である。
様々な態様及び実施形態において、本発明は、肝臓癌細胞(又は原発性肝癌細胞、或いはHCC細胞)の増殖を阻害する方法を含む。該方法は細胞に合成オリゴヌクレオチドを投与する工程を含む。オリゴヌクレオチドは、SEQ ID NO:1−12の少なくとも1つと少なくとも80%同一である配列を含む。前記方法は細胞にソラフェニブを投与する工程も含む。ソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は約10−2000である。
様々な態様及び実施形態において、本発明は、肝臓癌細胞の増殖を阻害する方法を含む。該方法は、肝臓癌細胞に、SEQ ID NO:1−12の少なくとも1つと少なくとも80%同一である配列を含むオリゴヌクレオチドを投与する工程;及び細胞にソラフェニブを投与する工程を含み、投与されるソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、約10−2000である。
様々な態様及び実施形態において、本発明は、肝細胞癌(HCC)を患う被験体を処置する方法を含む。該方法は、HCCを患う被験体に、SEQ ID NO:1−12の少なくとも1つと少なくとも80%同一である配列を含むオリゴヌクレオチドを投与する工程;及び被験体にソラフェニブを投与する工程を含み、投与されるソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、約10−2000であり、<1の組み合わせ指数(CI)を持つ。
様々な態様及び実施形態において、本発明は、肝細胞癌(HCC)を患う被験体を処置する方法を含む。該方法は、HCCを患う被験体に、1日につき約10、20、25、30、40、50、75、100、125、150、175、200、225、又は250mg/m2のオリゴヌクレオチドを投与する工程を含み、オリゴヌクレオチドはSEQ ID NO:1−12の少なくとも1つの配列と少なくとも80%同一である配列を含み;及び前記方法は、被験体に約800、600、400、又は200mg/日のソラフェニブを投与する工程を含み、ソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、1日間、1週間、14日間、21日間、又は28日間で被験体に投与されるソラフェニブ:オリゴヌクレオチドの量に基づいて約10−2000であり、ソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、約0.95、0.90、0.85、0.80、0.75、0.70、0.65、0.60、0.55、0.50、0.45、0.40、0.35、0.30、0.25、又は0.20未満の組み合わせ指数(CI)を持つ。
様々な実施形態において、態様及び実施形態の何れかは、以下の特徴の何れか1以上と組み合わせられ得る。例えば次の通りである:
幾つかの実施形態において、肝臓癌は原発性肝臓癌である。
幾つかの実施形態において、肝臓癌は肝細胞癌(HC)である。
幾つかの実施形態において、配列はSEQ ID NO:1−4の少なくとも1つと少なくとも80%同一である。
幾つかの実施形態において、配列はSEQ ID NO:1と少なくとも80%同一である。
幾つかの実施形態において、配列は少なくとも85%、90%、95%、又は100%同一である。
幾つかの実施形態において、モル比は相乗効果を示す。
幾つかの実施形態において、相乗効果は、約0.80、0.75、0.70、0.65、0.60、0.55、0.50、0.45、0.40、0.35、0.30、0.25、又は0.20未満の組み合わせ指数(CI)として定量化される。
幾つかの実施形態において、モル比は、約50−500、50−400、50−300、50−200、50−100、100−500、100−400、100−300、100−200、150−500、150−400、150−300、150−200、200−500、200−400、200−300、250−500、250−400、又は250−300の範囲にある。
モル比は、約15−1723、15−492、60−197、30−492、52−1723の範囲、又は約30、40、53、60、70、79、89、98、106、141、197、266、311、又は931である。
モル比は、1日間、1週間、14日間、21日間、又は28日間で被験体に投与されるソラフェニブ:オリゴヌクレオチドの量に基づく。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、7日にわたり1、2、3、4、5、又は7日投与量;14日にわたり1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、又は14日投与量;21日にわたり1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、又は21日投与量;或いは28日にわたり1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、又は28日投与量で被験体に投与される。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、2週間(合計14日);1週間の休止付きで1週間(合計14日);3週間連続(合計21日);1週間の休止付きで2週間(合計21日);2週間の休止付きで1週間(合計21日);4週間連続(合計28日);1週間の休止付きで3週間連続(合計28日);2週間の休止付きで2週間(合計28日);又は3週間連続の休止付きで1週間(合計28日)、被験体に投与される。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、7、14、21、又は28日のサイクルの1日目に;21又は28日のサイクルの1及び15日目に;21又は28日のサイクルの1、8、及び15日目に;又は、21又は28日のサイクルの1、2、8、及び15日目に投与される。
オリゴヌクレオチドは、1、2、3、4、5、6、7、又は8週間ごとに1回投与される。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12のサイクルの間投与される。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、ソラフェニブの前に、ソラフェニブと同時に、又はソラフェニブの後に投与される。
幾つかの実施形態において、ソラフェニブの用量は約800、600、400、又は200mg/日である。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドの用量は、1日当たり約10、20、25、30、40、50、75、100、125、150、175、200、225、又は250mg/m2である。
幾つかの実施形態において、肝臓癌はソラフェニブに対する一次耐性又は二次耐性を持つ。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、長さが17と30の間のヌクレオチドであり、且つ、(i)SEQ ID NO:1又はSEQ ID NO:11と少なくとも80%同一である5’から3’への配列を持つマイクロRNA領域と、(ii)前記マイクロRNA領域に60−100%相補的な5’から3’への配列を持つ相補的領域とを含む。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、長さが17と30の間のヌクレオチドであり、且つ、(i)分子の相補鎖の5’末端におけるヌクレオチドのリン酸塩又はヒドロキシルに対する置換基;(ii)相補的領域の最初又は最後の1乃至6の残基における1以上の糖修飾;又は(iii)相補的領域の3’末端における最後の1乃至5の残基における1以上のヌクレオチドと、対応するマイクロRNA領域のヌクレオチドとの間の非相補性のうち1以上を含む。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、長さが17と30の間のヌクレオチドであり、且つ、(i)5’末端において5’OH又はリン酸塩を遮断する少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含み、少なくとも1つのヌクレオチド修飾は、NH2、ビオチン、アミン基、低級アルキルアミン基、アセチル基、又は2’酸素−メチル(2’O−Me)の修飾であり;又は前記オリゴヌクレオチドは(ii)2’F、2’NH2、2’N3、4’チオ、又は2’O−CH3から選択された少なくとも1つのリボース修飾を含む。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、長さが17と30の間のヌクレオチドであり、且つ、(i)SEQ ID NO:1又はSEQ ID NO:11と少なくとも80%同一である配列を有する第1のポリヌクレオチド;(ii)第1のポリヌクレオチドに60−100%相補的な5’から3’への配列を持つ別個の第2のポリヌクレオチド;及び(iii)相補鎖の5’末端において低級アルキルアミン基を含む。
幾つかの実施形態において、肝臓癌は肝細胞癌(HCC)であり;配列はSEQ ID NO:1又はSEQ ID NO:11と少なくとも80%同一であり;及びモル比は<1の組み合わせ指数(CI)を持つ。
幾つかの実施形態において、前記配列はSEQ ID NO:5−8の少なくとも1つと少なくとも80%同一である。
幾つかの実施形態において、前記配列はSEQ ID NO:9と少なくとも80%同一である。
幾つかの実施形態において、前記配列はSEQ ID NO:10と少なくとも80%同一である。
幾つかの実施形態において、前記配列はSEQ ID NO:11と少なくとも80%同一である。
幾つかの実施形態において、前記配列はSEQ ID NO:12と少なくとも80%同一である。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、7−130、7−30、7−25、15−30、15−25、17−30、17−25、7、8、9、10、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、又は30の核酸塩基長さである。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは二本鎖又はヘアピンの構造を持つ。
幾つかの実施形態において、オリゴヌクレオチドはトランスフェクションにより投与される。
幾つかの実施形態において、被験体は細胞培養物又は組織培養物ではない。
幾つかの実施形態において、被験体は、ヒト、マウス、ラット、モルモット、ウサギ、ブタ、又は非ヒト霊長類である。
本発明の様々な態様、実施形態、及び特徴が、以下に詳しく記載され、且つ請求項に提示される。そうとは言え、前述及び後述の記載は単に例示的且つ説明的なものであり、請求されるように、本発明に制限されない。
本発明は、ソラフェニブとマイクロRNAの特定の組合せが、肝臓癌細胞の増殖を阻害し予防するのに特に有効であるという発見に、少なくとも部分に基づく。この発見は、ソラフェニブと、miR−34、miR−215との特定の組合せに対し、および肝臓癌に対し、特異的な相乗効果として、または相加的作用よりも大きな効果として記載することができる。この発見は、複数の肝臓癌の細胞型にわたり、miR−34およびmiR−215の特定濃度に対し適合するものであるが、必ずしも他のマイクロRNA、化学療法剤、及び/又は癌には直接的には及ばない。確かに、ほとんどの医薬品は相乗効果を示さず、多数は拮抗する可能性がある。相乗効果が存在する場合でも、それは濃度のある範囲内でのみ存在することができる。従って、本発明は、肝臓癌細胞を含む肝臓癌および被験体の肝臓癌細胞を処置するための、予測できない利点を有する方法および組成物を提供し、それによって、ソラフェニブと、miR−34またはmiR−215の模倣体とが、特に効果的(例えば、相乗効果的、または相加作用よりも効果的)な比率で投与される。
マイクロRNAおよび合成オリゴヌクレオチド
マイクロRNA(miRNAs)は、同義遺伝子生成物および細胞経路を制御することによって、転写後に遺伝子発現を調節し細胞運命を決定する、小さな非コード型の自然発生的RNA分子である(Bartel,Cell,2004.116(2):281−97)。miRNAは、mRNAの転写を低下させるか、またはタンパク質翻訳機構をブロックするかのいずれかにより、遺伝子発現を妨害する(Bartel,supra)。miRNAは、完全にまたは部分的に相補的な配列を有するmRNAを標的とし、これらの調節RNAに、広範でありながら特定的であるmRNAのセットを標的とする能力を付与する細胞増殖、分化、アポトーシス、幹細胞発生および免疫機能のような多くの工程において役割を有する、1500ほどの注釈されたヒトのmiRNA遺伝子が、現在までに存在する(Costinean et al.,Proc Natl Acad Sci USA,2006.103(18):7024−9)。miRNAの誤調節はしばしば、癌を含むヒトの疾患の進行の一因となり得る(Esquela−Kerscher et al.,Nat Rev Cancer,2006.6(4):259−69;Calin et al.,2006.6(11):857−66)。癌内で脱調節されたマイクロRNAは、真の腫瘍抑制因子または発癌遺伝子として機能し得る。単一のmiRNAは、複数の発癌遺伝子および発癌遺伝子性のシグナル伝達経路を標的とすることができ(Forgacs et al.,Pathol Oncol Res,2001.7(1):6−13)、この能力を将来の処置へ翻訳することは、腫瘍の異質性に対し効果的な治療薬を作成する見込みを持つ可能性がある。したがってmiRNAは、癌のための強力な治療薬になる潜在能力を有し(Volinia et al.,Proc Natl Acad Sci USA,2006.103(7):2257−61;Tong et al.,Cancer Gene Ther, 2008.15(6):341−55)、前記治療薬は、複数の癌経路に介入したときにのみ首尾よく処置することが可能である「経路疾患」としての癌に関する現在の理解にしたがって作用する(Wiggins et al.,Cancer Res,2010.70(14):5923−5930.;Jones et al.,Science,2008.321(5897):1801−6;Parsons et al.,Science,2008.321(5897):1807−12)。
マイクロRNA(miRNAs)は、同義遺伝子生成物および細胞経路を制御することによって、転写後に遺伝子発現を調節し細胞運命を決定する、小さな非コード型の自然発生的RNA分子である(Bartel,Cell,2004.116(2):281−97)。miRNAは、mRNAの転写を低下させるか、またはタンパク質翻訳機構をブロックするかのいずれかにより、遺伝子発現を妨害する(Bartel,supra)。miRNAは、完全にまたは部分的に相補的な配列を有するmRNAを標的とし、これらの調節RNAに、広範でありながら特定的であるmRNAのセットを標的とする能力を付与する細胞増殖、分化、アポトーシス、幹細胞発生および免疫機能のような多くの工程において役割を有する、1500ほどの注釈されたヒトのmiRNA遺伝子が、現在までに存在する(Costinean et al.,Proc Natl Acad Sci USA,2006.103(18):7024−9)。miRNAの誤調節はしばしば、癌を含むヒトの疾患の進行の一因となり得る(Esquela−Kerscher et al.,Nat Rev Cancer,2006.6(4):259−69;Calin et al.,2006.6(11):857−66)。癌内で脱調節されたマイクロRNAは、真の腫瘍抑制因子または発癌遺伝子として機能し得る。単一のmiRNAは、複数の発癌遺伝子および発癌遺伝子性のシグナル伝達経路を標的とすることができ(Forgacs et al.,Pathol Oncol Res,2001.7(1):6−13)、この能力を将来の処置へ翻訳することは、腫瘍の異質性に対し効果的な治療薬を作成する見込みを持つ可能性がある。したがってmiRNAは、癌のための強力な治療薬になる潜在能力を有し(Volinia et al.,Proc Natl Acad Sci USA,2006.103(7):2257−61;Tong et al.,Cancer Gene Ther, 2008.15(6):341−55)、前記治療薬は、複数の癌経路に介入したときにのみ首尾よく処置することが可能である「経路疾患」としての癌に関する現在の理解にしたがって作用する(Wiggins et al.,Cancer Res,2010.70(14):5923−5930.;Jones et al.,Science,2008.321(5897):1801−6;Parsons et al.,Science,2008.321(5897):1807−12)。
2013年3月時点で、ミルナ セラピューティクス(オースティン、テキサス州)は、cGMP物質の製造を支援するための前臨床開発プログラム、およびmiR−34系補給処置(miR−34ーMim)のためのINDを可能にする研究の実行を完了させた。ミルナは、マウス、ラットおよび非ヒト霊長類を使用した非GLPのパイロット研究において、miR−34模倣体を含む製剤の薬物動態プロファイルとともにその毒性も評価した。これらの試験は、臨床観察、体重、臨床化学(LFT、RFTおよびその他を含む)、血液学、総体病理学、選択した器官の組織病理学、および補体(CH50)によって測定されたように、miR−34−Mimの予測された処置レベルで、有害事象を示さなかった。加えて、脂質ナノ粒子に処方されたmiRNA模倣体は、ヒトの全血試料と同様に、完全免疫適格性マウス、ラット、非ヒト霊長類において実証されるように、先天性免疫系システムを誘発しない。前臨床データのより詳細な評価は、Bader,Front Genet.2012;3:120において提供される。
本発明方法において、特定の合成オリゴヌクレオチド(例えば合成のマイクロRNA模倣体)が、ソラフェニブを組み合わせる併用療法の一部として被験体に投与される。特定の実施形態において、オリゴヌクレオチドは、miR−34a、miR−34b、miR−34c、miR−449a、miR−449b、miR−449c、miR−192またはmiR−215の模倣体である。これらのマイクロRNAはこの技術分野において公知であり、また当業者は、それらが、従来の自然発生的配列、および、その任意の化学的修飾物、および、その配列同族体を含むと理解するだろう。代表的な配列は、下記の表1で提供される。
様々な様相および実施形態において、本発明は、マイクロRNA模倣体として合成オリゴヌクレオチドを使用する。そのため、オリゴヌクレオチドまたはマイクロRNAは、被験体細胞内にトランスフェクトされない。むしろ、様々な実施形態において、オリゴヌクレオチドは、注射または輸液によって投与される。分離された細胞、組織またはそれらの培養物よりもむしろ、被験体は、哺乳動物(例えばヒト、またはマウス、ラット、モルモット、ウサギ、豚、非ヒト霊長類などのような実験動物)であり得る。同様に、本発明は、アンチセンス、RNA干渉(RNAi)または類似の技術を使用しない。繰り返すと、本発明のオリゴヌクレオチドまたはマイクロRNAは、「有意」のストランドまたは模倣体であるという点で上記は重要な相違点であり、これはアンチセンスおよびRNAiの対極にある。
一般に、本発明に関連して使用されるオリゴヌクレオチドは、7−130のヌクレオチド長さであり、二本鎖RNA分子を有し、2本の別々のストランド構造またはヘアピン構造を有する。例えば、オリゴヌクレオチドは、7、8、9、10、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、7−30、7−25、15−30、15−25、17−30または17−25のヌクレオチド長さである。2本のストランドの1本は、「ガイドストランド」と呼ばれ、下記の表に示される親マイクロRNA配列のシード配列(ヌクレオチド位置2−9)と同一または実質的に同一の配列を含んでいる。本明細書で使用されるように、「実質的に同一」とは、せいぜい1または2つの置換及び/又は欠損が許容されることを意味する。いくつかの実施形態において、ガイドストランドは、ここで提供される配列の全長それぞれに対し、少なくとも80%、85%、90%、95%が同一である配列を含む。2本のストランドのうちの他方は、「パッセンジャーストランド」と呼ばれ、対応する所与のマイクロRNAのシード配列に対し相補的または実質的に相補的な配列を含む。本明細書で使用されるように、「実質的に相補的」とは、せいぜい1または2つのミスマッチ及び/又は欠損が許容されることを意味する。いくつかの実施形態において、パッセンジャーストランドは、ここで提供される配列の全長それぞれの相補体に対し、少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%が同一である配列を含む。いくつかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、miR−34a、miR−34b、miR−34c、miR−449a、miR−449b、miR−449c、miR−192もしくはmiR−215の模倣体、またはそれらの類似体もしくは同族体である。いくつかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、これらのマイクロRNAのうちの1つのシード配列を含む。
合成オリゴヌクレオチドは、例えば米国特許第7,858,117号および第7,371,404号、米国特許出願公開第2009−0306194号および第2011−0009641号において記載されたもののように、リポソームの形態に製剤することができる;脂質や様々なリガンドの活用などを含む、他の送達技術が利用可能である。
合成オリゴヌクレオチドも化学的に修飾することができ、例えば、合成オリゴヌクレオチドは、パッセンジャーストランド(例えばNH2−(CH2)6−O−)上の5’キャップ、及び/又は、同じストランドの第1及び/又は第2のヌクレオチドのミスマッチを有する。他の可能な化学的修飾は、骨格修飾(例えばホスホロチオエート、モルフォリノ)、リボース修飾(例えば2’−OMe、2’−Me、2’−F、2’−4’−固定化/架橋化糖(例えばLNA、ENA、UNA))を、核酸塩基修飾とともに含むことができる(例えば、Peacock et al,2011.J Am Chem Soc.,133(24):9200−9203を参照)。ある実施形態において、合成オリゴヌクレオチドは、米国特許第7,960,359号および米国特許出願公開第2012−0276627号および第2012−0288933号において記載されたような修飾を有する。
いくつかの実施形態において、合成オリゴヌクレオチドは、長さが17から30のヌクレオチドであって、(i)SEQ ID NO1−12の少なくとも1つと少なくとも80%が同一である5’から3’への配列を有するマイクロRNA領域、および(ii)マイクロRNA領域と60−100%が相補的である5から3’への配列を有する相補的領域、を含む。
いくつかの実施形態において、合成オリゴヌクレオチドは、SEQ ID NO1−12のうちの少なくとも1つと、少なくとも80、85、90、95、または100%同一である配列を含む。
いくつかの実施形態において、合成オリゴヌクレオチドは、単一のポリヌクレオチド、または2本鎖ポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態において、合成オリゴヌクレオチドは、ヘアピン型ポリヌクレオチドを含む。
いくつかの実施形態において、合成オリゴヌクレオチドは、長さが17から30のヌクレオチドであって、(i)SEQ ID NO1−12のうちの少なくとも1つと少なくとも80%が同一である配列を有する第1のポリヌクレオチド;および(ii)第1のポリヌクレオチドと60−100%相補的である5’から3’への配列を有する別個の第2のポリヌクレオチド、とを含む。
いくつかの実施形態において、合成オリゴヌクレオチドは、長さが17から30のヌクレオチドであって、次の1つ以上を含む。(i)RNA分子の相補的ストランドの5’末端のヌクレオチドのリン酸または水酸基に対する置換基;(ii)相補領域の最初または最後の1つから6番目までの残基における1つ以上の糖修飾;または(iii)相補的領域の3末端の最後1から5番目までの残基における1つ以上のヌクレオチドと、マイクロRNA領域の対応するヌクレオチドとの間の非相補性。
いくつかの実施形態において、合成オリゴヌクレオチドは、長さが17から30のヌクレオチドであって、(i)5’末端において5’OHまたはリン酸をブロックする、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドであって、少なくとも1つのヌクレオチド修飾は、NH2、ビオチン、アミン基、低級アルキルアミン群、アセチル基、または2’酸素−メチル(2’OーMe)修飾であるヌクレオチド;または(ii)2’F、2’NH2、2’N3、4’チオ、または2’O−CH3から選択された少なくとも1つのリボース修飾、を含む。
いくつかの実施形態において、合成オリゴヌクレオチドは、長さが17から30のヌクレオチドであって、(i)SEQ ID NO1−12の少なくとも1つと少なくとも80%が同一の配列を有する第1のポリヌクレオチド;(ii)第1ポリヌクレオチドと60−100%が相補的である、5’から3’への配列を有する別個の第2のポリヌクレオチド;および(iii)相補ストランドの5’末端における低級アルキルアミン基、を含む。
いくつかの実施形態において、合成オリゴヌクレオチドは、長さが17から30のヌクレオチドであって、(i)SEQ ID NO1−12の少なくとも1つと100%同一の第1のポリヌクレオチド;(ii)第1ポリヌクレオチドに100%相補的である、5’から3’への配列を有する分離した第2のポリヌクレオチド;および(iii)相補ストランドの5’末端の低級アルキルアミン基、を含む。
合成オリゴヌクレオチドは通常、低速大量注射として、1投与量当たり0.001−6.0mg/kgの範囲の投与量で、例えば、1投与量当たり0.01−3.0、0.025−1.0、または0.25−0.5mg/kgの量で、1週当たり1、2、3またはそれ以上の回数で、2、4、6、8週の間、あるいは、必要に応じ、より長い期間、静脈内へ投与することができる。合成オリゴヌクレオチドの用法および用量に関するさらなる記述および詳細は、下記の併用化学療法のセクションで提供される。
ソラフェニブ
本発明は、様々な様相および実施形態において、ソラフェニブ(すなわち、ソラフェニブトシラートと、ソラフェニブの薬学的に許容可能な形態、塩、および、エステル)の使用を含む。ソラフェニブは、NEXAVAR(登録商標)として商業的に入手可能であり、これはソラフェニブのトシラート塩である。ソラフェニブトシラートは、化学名が4−(4−{3−[4−クロロ−3(トリフルオロメチル)フェニル]ウレイド}フェノキシ)N−メチルピリジン−2−カルボキサミド 4ーメチルベンゼンスルフォナートであり、その構造式は以下のとおりである:
本発明は、様々な様相および実施形態において、ソラフェニブ(すなわち、ソラフェニブトシラートと、ソラフェニブの薬学的に許容可能な形態、塩、および、エステル)の使用を含む。ソラフェニブは、NEXAVAR(登録商標)として商業的に入手可能であり、これはソラフェニブのトシラート塩である。ソラフェニブトシラートは、化学名が4−(4−{3−[4−クロロ−3(トリフルオロメチル)フェニル]ウレイド}フェノキシ)N−メチルピリジン−2−カルボキサミド 4ーメチルベンゼンスルフォナートであり、その構造式は以下のとおりである:
ソラフェニブトシラートは、分子式がC21H16ClF3N4O3×C7H8O3Sであり、分子量が637.0g/molである、白色から帯黄色または褐色を帯びた固体である。ソラフェニブトシラートは、水性溶媒に実際的に不溶性であり、エタノールにわずかに可溶性であり、PEG400に可溶性である。ソラフェニブは、米国特許第7,235,576号、第7,235,576号、第7,897,623号および第8,124,630号においても記述されている。
ソラフェニブの用法および用量は、食物なしで、400mg(タブレット2錠)を1日2回、経口服用することが承認されている。しかしながら、疑念がある副作用に対処するために、処置の中断及び/又は用量の低減が必要とされる場合がある。そのような場合、用量は、一日1回400mgから一日おきに400mgまで減量され得る。(たとえば、NEXAVAR(登録商標)tablets,oral,Initial U.S.Approval:2005のFDAラベルを参照)。当業者は、ソラフェニブの用法・用量については、医学的に容認されたガイドラインと、同じくそのようなガイドラインに対する医学的に容認された偏移または変更とに従うことができることを理解するであろう。ソラフェニブの用法および用量中のさらなる記述および詳細は、下記の併用化学療法のセクションで提供される。
肝臓癌
本発明は、様々な様相および実施形態において、被験体内の癌細胞を含む肝臓癌細胞の処置、または分離された癌細胞のインビトロの処置に適用可能である。癌細胞が被験体内にある場合、被験体は、肝臓癌を患う、ヒトのような霊長類であり得る。被験体は、マウス以外の哺乳動物のような、哺乳動物であり得る。被験体は、成人(すなわち18歳以上)、または未成年(すなわち18歳未満)であり得る。
本発明は、様々な様相および実施形態において、被験体内の癌細胞を含む肝臓癌細胞の処置、または分離された癌細胞のインビトロの処置に適用可能である。癌細胞が被験体内にある場合、被験体は、肝臓癌を患う、ヒトのような霊長類であり得る。被験体は、マウス以外の哺乳動物のような、哺乳動物であり得る。被験体は、成人(すなわち18歳以上)、または未成年(すなわち18歳未満)であり得る。
様々な実施形態において、肝臓癌(例えばHCC)は、ソラフェニブ耐性ではない。あるいは、肝臓癌(例えばHCC)は、ソラフェニブに対する一次的耐性または二次的耐性を有し得る。被験体は、マイクロRNAまたは合成オリゴヌクレオチドの不存在下で、ソラフェニブに対する反応者となり得る。被験体は、マイクロRNAまたは合成オリゴヌクレオチドの不存在下で、ソラフェニブに対する不反応者になり得る。いくつかの実施形態において、被験体は、少なくとも2、4、6、8、10か月以上続くソラフェニブの先行処置を受けている。他の実施形態において、被験体は、ソラフェニブに対する1以上の重大で有害な副作用を経験しており、そのため、用量の低減を必要とする患者である。
様々な実施形態において、肝臓癌(例えばHCC)は、中期、進行期、または末期である。肝臓癌(例えばHCC)は、転移性または非転移性であり得る。肝臓癌(例えばHCC)は、切除可能または切除不可能であり得る。肝臓癌(例えばHCC)は、単一の腫瘍、外発性腫瘍、(門脈または肝静脈の内部への)浸潤性増殖パターンを有する定義しにくい腫瘍を含み得る。肝臓癌(例えばHCC)は、線維層板型、偽腺管型(アデノイド)、多形態型(巨細胞)、または明細胞パターンを含み得る。肝臓癌(例えばHCC)は高分化型形態を含み得るとともに、腫瘍細胞は、肝細胞に類似し、線維柱体、索状組織および胞巣を形成し、及び/又は、細胞質内に胆汁色素を含む。肝臓癌(例えばHCC)は、分化が不十分な形態を含み得るとともに、悪性上皮細胞は、非凝集性、多形態型、未分化、及び/又は巨大である。いくつかの実施形態において、肝臓癌(例えばHCC)は、B型肝炎、C型肝炎、肝硬変、または2型糖尿病に関連する。
いくつかの実施形態において、被験体は、Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)の活動度が≦2であるヒトである。
いくつかの実施形態において、被験体は、以下に規定される許容可能な肝機能を有するヒトである。(i)総ビリルビン≦標準値上限(ULN)の1.5倍;肝細胞癌のみを有する被験体に対し、総ビリルビン≦3mg/dL(すなわち、ビリルビンのChild−Pughスコアが2以下である);(ii)アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)およびアルカリホスファターゼ(ALP)≦5xULN;または(iii)許容可能な腎機能:クレアチニンレベルがインスティテューショナルノーマル(institutional normal)の1.5倍である患者に対し、血清中クレアチニン≦ULNの1.5倍、またはクレアチニン・クリアランスの測定値≧60mL/分/1.73m2。
いくつかの実施形態において、被験体は、以下のように規定される、許容可能な血液状態を有するヒトである。(i)絶対好中球数(ANC)≧1500細胞/mm3;(ii)血小板数≧100,000plts/mm3(輸血なし);肝細胞癌のみを有する被験体に対しては、≧75,000plts/mm3;または(iii)ヘモグロビン≧9g/dL。
いくつかの実施形態において、被験体は、プロトロンビン時間(PT)または国際標準比(INR)≦1.25×ULN;INR<1.7またはプロトロンビン時間(PT)または<ULNより4秒上(つまり、凝固パラメータに対するChild−Pughスコアが、1以下である);または血清アルブミン>2.8g/dL(つまり、アルブミンに対するChild−Pughスコアが2以下である)ヒトである。
いくつかの実施形態において、被験体は、プロトロンビンChild−PughクラスA(スコア5−6)の疾患を有するヒトである。Child−Pughクラスの決定のための、肝性脳障害のスコアは1でなければならず;腹水のスコアは2以下であり、臨床的に無関係でなければならない。
いくつかの実施形態において、被験体は、New York Heart Association(NYHA)のクラスIIIまたはIVの心臓病、過去6か月以内の心筋梗塞、不安定な及び/又は徴候的な不整脈、またはECG上で虚血の形跡を持たないヒトである。
いくつかの実施形態において、被験体は、全身処置を必要とする、活動中の、制御されないバクテリア性、ウイルス性、または真菌性の感染症を持たない。
いくつかの実施形態において、被験体は、妊娠中でも保育中でもない女性である。
いくつかの実施形態において、被験体は、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)による既知の感染がないヒトである。
いくつかの実施形態において、被験体は、処置の信用を貶め得る重篤な非悪性の疾患(例えば水腎症、肝不全または他の症状)を持たないヒトである。
いくつかの実施形態において、被験体は、最近の出血の経歴がないヒト、および凝固障害または構造的異常のために出血を起こしやすい患者である。
いくつかの実施形態において、被験体は、クマリン型抗凝血薬の処置的投与による処置を必要としないヒトである。
いくつかの実施形態において、被験体は、Child−PughのBまたはCとして分類される肝硬変を持たないヒトである。
いくつかの実施形態において、被験体は、アルファ胎児蛋白質(AFP)>10、50、100、200、300、400または500ng/mLを有するヒトである。
いくつかの実施形態において、被験体は、AFP−L3レベルを上昇(>10%)させるヒトである。
いくつかの実施形態において、被験体は、デズーガンマーカルボキシ(異常)プロトロンビン(DCP)>5、7.5、10、25、50、70または100ng/mLを有するヒトである。
いくつかの実施形態において、被験体は、表皮成長因子受容体(EGFR)(erbB−1)、c−erb−2(Her−2/neu)、c−erb−3(HER−3)、c−erb−4(HER−4)またはこれらの組合せの異常レベルを有するヒトである。
いくつかの実施形態では、被験体は異常なレベルのアルファ−フェトプロテイン(AFP);グリピカン−3(GPC3);Des−ガンマ−カルボキシ(異常な)プロトロンビン(DCP);血清ガンマ−グルタミルトランスフェラーゼ(GGT);アルファ−1−フコシダーゼ(AFU);ヒトカルボニル還元酵素2;ゴルジリン酸化タンパク質2(GOLPH2);トランスフォーミング成長因子ベータ(TGFベータ);腫瘍特異的成長因子(TSGF);肝細胞増殖因子/散乱係数(HGF/SF);塩基性線維芽細胞増殖因子;アルファ−フェトプロテインmRNA(AFP mRNA);ガンマ−グルタミルトランスフェラーゼmRNA(GGT mRNA);インスリン様成長因子II(IGF−II)mRNA;アルブミンmRNA;DKK1;ゴルジタンパク質73(GP73);ビタミンK依存性凝固因子前駆体II(vitamin K absence or antagonist II)(PIVKAII);miR−122、miR−192、miR−21、miR−223、miR−26a、miR−27a、および、miR−801、あるいはこれらの組み合わせを有するヒトである。
(併用化学療法)
(併用化学療法)
併用化学療法または多剤療法は、1つを超える薬物の使用または他の治療(例えば、任意の治療を単独で受ける単剤療法に対立するものとして)の使用である。本発明に関連して本明細書で使用されるように、この用語はソラフェニブとオリゴヌクレオチド(例えば、miR−34またはmiR−215模倣体)の特定の組み合わせ(例えば、比率および/または投薬スケジュール)を使用することを指す。
具体的には、本発明は、ソラフェニブとオリゴヌクレオチド(例えば、miR−34またはmiR−215模倣体)が特に効果的な(例えば、相乗的であるか、または、相加的よりも多い)比率で投与される肝臓癌を処置するための方法と組成物を提供する。様々な実施形態では、比率(例えばソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比)は、約50−500、50−400、50−300、50−200、50−100、100−500、100−400、100−300、100−200、150−500、150−400、150−300、150−200、200−500、200−400、200−300、250−500、250−400、または250−300である。いくつかの実施形態では、モル比は約50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、または1000であるか、あるいは少なくとも約50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、または1000である。いくつかの実施形態では、モル比は約1000、1050、1100、1150、1200、1250、1300、1350、1400、1450、1500、1550、1600、1650、1700、1750、1800、1850、1900、または2000であるか、あるいは少なくとも約1000、1050、1100、1150、1200、1250、1300、1350、1400、1450、1500、1550、1600、1650、1700、1750、1800、1850、1900、または2000である。モル比の例は、約15−1723、15−492、60−197、30−492、52−1723、30、40、53、60、70、79、89、98、106、141、197、266、311、または931である。他の例は本明細書と実施例にわたって提供される。
例えば、比率、投与量、回数などの範囲を記載するために本明細書で用いられるように、用語「約」は、適切な誤差限界内にある、本質的に同じ(例えば正規分布またはガウス分布に従う現象の95%などの当該技術分野で認められている信頼区間内で)変動を包含し、あるいはさもなければ、定量化されているものの効果を実質的に変更しない。
ソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は異なる時間にわたって測定可能である。例えば、モル比は1日、1週間、14日、21日、または28日間被験体に投与されたソラフェニブ:オリゴヌクレオチドの量であり得る。
ソラフェニブの投薬量および/または投薬スケジュールは、臨床的に承認された、または実験的なガイドラインに従うことがある。様々な実施形態では、ソラフェニブの投与量は、約800、600、400、または200mg/日である。400mgの投与量を一日おきに投与することができ、200mg/日の投与量を投与することができる。
同様に、オリゴヌクレオチドの投薬量および/または投薬スケジュールは、臨床的に承認された、または実験的なガイドラインに従うことがある。様々な実施形態では、オリゴヌクレオチドの投与量は、1日当たり約10、20、25、30、40、50、75、100、125、150、175、200、225、または250mg/m2である。投与量は、ソラフェニブの選択された比率と投与量に基づいて、治療上有効な範囲内に設定可能である。上で議論されるように、比率は、1日、1週間、14日、21日、または28日にわたって被験体に投与されたオリゴヌクレオチドの量を使用して決定することができる。
様々な実施形態では、オリゴヌクレオチドは、1週間(7日)にわたって1、2、3、4、5、6、または7回の1日投与量で被験体に投与される。オリゴヌクレオチドは、14日にわたって、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、または14回の1日投与量で被験体に投与可能である。オリゴヌクレオチドは、21日にわたって、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、または21回の1日投与量で被験体に投与可能である。オリゴヌクレオチドは、28日にわたって、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、または28回の1日投与量で被験体に投与可能である。
様々な実施形態では、オリゴヌクレオチドは:2週間(合計14日);1週間の休薬期間を伴って1週間(合計14日);3週間連続して(合計21日);1週間の休薬期間を伴って2週間(合計21日);2週間の休薬期間を伴って1週間(合計21日);4週間連続して(合計28日);1週間の休薬期間を伴って3週間連続して(合計28日);2週間の休薬期間を伴って2週間(合計28日);3週間の休薬期間を伴って1週間(合計28日)投与される。
様々な実施形態では、オリゴヌクレオチドは:7、14、21、または28日のサイクルの1日目に投与され;21日または28日のサイクルの1日目と15日目に投与され;21日または28日のサイクルの1、8、および15日目に投与され;あるいは、21日または28日のサイクルの1、2、8、および15日目に投与される。オリゴヌクレオチドは1、2、3、4、5、6、7、または8週毎に一度投与可能である。
臨床医は、ソラフェニブ−オリゴヌクレオチド(例えば、miR−34またはmiR−215模倣体)治療のコースを規定することができる。オリゴヌクレオチド(従って併用療法)は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12回のサイクルにわたって投与可能である。
ソラフェニブ−オリゴヌクレオチド(例えば、miR−34またはmiR−215模倣体)治療のコースは臨床エンドポイントが満たされるまで継続可能である。いくつかの実施形態では、病状の悪化または承諾しがたい毒性が生じるまで、治療は継続される。いくつかの実施形態では、治療は、肝臓癌(例えばHCC)の欠如として定義される病理学的な完全寛解(pCR)速度を達成するまで継続される。いくつかの実施形態では、治療は肝臓癌の部分的または完全に寛解するまで継続される。HCCを抱える複数の被験体にオリゴヌクレオチドとソラフェニブを投与することで、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、無病生存期間(DFS)、奏効率(RR)、生活の質(QoL)、またはその組み合わせが増大する。
様々な実施形態では、処置は、肝臓癌腫瘍のサイズおよび/または数を減らす。処置は、肝臓癌腫瘍がサイズおよび/または数を増加させるのを防ぐことができる。処置は、肝臓癌腫瘍が転移するのを防ぐことができる。
本発明の方法では、投与は任意の特定の送達システムに限定されず、制限されることなく、非経口(皮下、静脈内、髄内、関節内、筋肉内、または腹腔内の注入)、直腸、局所、経皮、または、経口(例えばカプセル剤、懸濁剤、または錠剤の中で)を含み得る。個体への投与は、単回投与または繰り返し投与で、および、様々な生理学的に許容可能な塩形態において、および/または、医薬組成物の一部として許容可能な製薬の担体および/または添加剤を伴って生じることがある。生理学的に許容可能な塩形態と標準的な医薬製剤の技術、用量、および賦形剤は当業者には周知である(例えば、Physicians’ Desk Reference (PDR(登録商標)) 2005, 59th ed., Medical Economics Company, 2004; and Remington: The Science and Practice of Pharmacy, eds. Gennado et al. 21th ed., Lippincott, Williams & Wilkins, 2005を参照)。
さらに、1匹の動物で達成される有効量は、当該技術分野で知られている変換係数を使用して、ヒトを含む別の動物で使用するために推定されることがある。例えば、Freireich et al., Cancer Chemother Reports 50(4):219−244 (1966) と、等価な表面積の投与量係数に関する表2を参照。
本発明の併用療法は、任意の特定のコースまたはレジメンに具体的に限定されず、別々に、または他の治療手段(例えば、化学療法または放射線療法)と共に使用されてもよい。
様々な実施形態では、オリゴヌクレオチドはソラフェニブの前に、ソラフェニブと同時に、ソラフェニブの後に、またはこれらを組み合わせて投与される。オリゴヌクレオチドは静脈内に投与可能である。オリゴヌクレオチドは全身的にまたは局部的に投与可能である。
本発明に係る併用療法は、ソラフェニブとオリゴヌクレオチド以外に追加の治療(例えば、医薬品、放射線など)を含み得る。同様に、本発明はアジュバント療法(例えば外科手術と組み合わせるとき)として使用可能である。様々な実施形態では、被験体は、外科的切除、経皮へのエタノールまたは酢酸の注入、経カテーテル動脈化学塞栓療法、ラジオ波焼灼療法、レーザー焼灼術、凍結融解壊死治療、集束外部ビーム放射線定位放射線治療、選択的な内部放射線療法、動脈内ヨウ素−131−リピオドール投与、および/または高輝度集束超音波によって処置される。
オリゴヌクレオチドとソラフェニブの組み合わせは、アジュバント、ネオアジュバント、併用療法、同時療法、または対症療法として使用することができる。オリゴヌクレオチドとソラフェニブの組み合わせは一次治療、二次治療、またはクロスオーバー治療として使用することができる。
いくつかの実施形態では、治療上有効なソラフェニブの量は、オリゴヌクレオチドとの併用で減少される。例えば、ソラフェニブの毎週または毎月の投与量は、最大推奨量または最大耐用量に対して、少なくとも10% 20% 30% 40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上減少可能である。他の実施形態において、ソラフェニブは、オリゴヌクレオチド(またはマイクロRNA阻害剤)の投与のない状態で効果的となるために必要とされる投与量の少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以下の有効量で投与される。いくつかの実施形態では、ソラフェニブのIC50は、合成オリゴヌクレオチド(またはマイクロRNA阻害剤)のない状態のIC50に対して少なくとも4−、5−、10−、20−、30−、40−、50−、または100−倍減少する。
併用療法のさらなる記載と実施形態が以下の実施例の段落で提供される。
(相乗作用と組み合わせ指数(CI)値)
上に議論され、さらに以下の実施例で例証されるように、本発明は、ソラフェニブとmiR−34が特に効果的な(例えば、相乗的であるか、または、相加的よりも多い)比率で投与される肝臓癌を治療するための方法と組成物を提供する。相乗作用と同意語の用語は当該技術分野で一般に使用されているが、その特性は必ずしも常に定義または定量化されるわけではない(従って、主張される相乗作用が実際に存在しないことがある)。本発明と以下の実施例に関連して、組み合わせ指数(combination index)(CI)値は、ソラフェニブとオリゴヌクレオチドの様々な組み合わせの効果を定量化するために使用された。
上に議論され、さらに以下の実施例で例証されるように、本発明は、ソラフェニブとmiR−34が特に効果的な(例えば、相乗的であるか、または、相加的よりも多い)比率で投与される肝臓癌を治療するための方法と組成物を提供する。相乗作用と同意語の用語は当該技術分野で一般に使用されているが、その特性は必ずしも常に定義または定量化されるわけではない(従って、主張される相乗作用が実際に存在しないことがある)。本発明と以下の実施例に関連して、組み合わせ指数(combination index)(CI)値は、ソラフェニブとオリゴヌクレオチドの様々な組み合わせの効果を定量化するために使用された。
CI値はLoeweの相加性モデルに基づき、様々な薬物−薬物濃度と効果レベル(Fa、影響を受けた画分;癌細胞増殖の阻害)について付加的(CI=1)、拮抗的(CI>1)、または相乗的(CI<1)であり得る薬物−薬物相互作用の性質を評価するために測定された。CI値は、Chouらの方法に従ってCompuSynソフトウェア(ComboSyn Inc.,Paramus、NJ)を使用して直線回帰傾向線に基づいて計算され、それによって、双曲線とS字型の用量効果曲線は線形形式に変換される(Chou TC (2010) Drug combination studies and their synergy quantification using the Chou−Talalay method. Cancer Res 70: 440−6, instructions also available at ComboSyn, Inc., www.combosyn.com)。
様々な実施形態において、ソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、肝臓癌(例えばHCC)においてCI<1を示す。ソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、肝臓癌(例えばHCC)において、CI<0.95、0.90、0.85、0.80、0.75、0.70、0.65、0.60、0.55、0.50、0.45、0.40、0.35、0.30、または0.20を示すことがある。1つの実施形態では、オリゴヌクレオチドはmiR−34(例えば、miR−34模倣体)であり、CI<0.60である。例えば、CIは他のパラメータと共に使用することができ、CI<0.60、DRI>2、および、Fa>65%である。1つの実施形態では、オリゴヌクレオチドはmiR−215(またはmiR−215模倣体)であり、CI<0.80、0.75、0.70、0.65、0.60、または0.50(および、随意に他のパラメータと組み合わせて、例えば、DRI>2、およびFa>65%である)である。
以下の実施例は本発明の実例となる実施形態を提供する。当業者は本発明の精神や範囲を変えることなく行われ得る多くの修正と変更を認識する。こうした修正と変更は本発明の範囲内に包含される。実施例はいかなる方法でも本発明を制限するものではない。
実施例1−肝臓癌細胞中のソラフェニブとmiRNAの併用に関する研究
目的:治療用のmiRNA模倣体がソラフェニブと相乗的に協同して、培養された肝臓癌細胞を阻害するかどうかを調査する。
要約:miR−34−Mim、miR−124a−Mim、miR−215−Mim、miR−101−Mim、およびmiR−26a−Mimは、それぞれ有力な治療用のmiRNAs miR−34、miR−124a、miR−215、miR−101、およびmiR−26aの模倣体である。miR−449がmiR−34と同じ種子配列を有するため、miR−34−MimをmiR−449模倣体であるとみなすこともできる。miR−192がmiR−215と同じ種子配列を有するため、miR−215−MimをmiR−192模倣体であるとみなすこともできる。ここで、我々はmiR−34−MimとmiR−215−Mimを、4つの肝臓癌細胞株中のソラフェニブとともに相乗作用を与えるmiRNA模倣体であると同定した。データは、miR−34−Mimとソラフェニブとの間の相乗効果が特定の組み合わせ比率と高レベルの癌細胞阻害で観察されたことを示している。
導入:小さな非コードRNAのクラスであるマイクロRNA(miRNA)は腫瘍抑制遺伝子としての役目を果たすことができる。miRNAは多くの発癌性の遺伝子産物と経路を阻害し、したがって、薬物抵抗性を改善し、他の抗癌剤と相乗的に機能する傾向にある。この例は、ソラフェニブとの併用に関する研究の課題である一連の前臨床および臨床薬物候補を示す。miRNA/ソラフェニブの組み合わせは、相加的(CI=1)、相乗的(CI<1)、または拮抗的(CI>1)な薬物効果を示す組み合わせ指数(CI)値をもたらすために、Loeweの相加性モデルに基づいてChou−Talalayのアルゴリズムによって試験された。併用効果は4つの肝臓癌細胞株中で測定された。
材料と試薬:
miRNA: miR−34−Mim (Ambion, Cat# AM16099, Lot# ASO0012XE)
miR−124a−Mim (Ambion, Cat# AM17104, Lot# ASO0L5VC)
miR−215−Mim (Ambion, Cat# AM17104, Lot# ASO0M54V)
miR−101−Mim (Ambion, Cat# AM17104, Lot# ASO0M5VA)
miR−26a−Mim (TriLink, Lot# M109−E01B)
miRNA製品はインビボでの使用準備の整った品質であり、ヌクレアーゼを含まないH2O中の600nMの保存溶液として調製される。
ソラフェニブ:DMSO中の10mM(LC Laboratories, CAT# S−8502, Lot# BSF−105)
細胞株:Hep3b、HepG2、C3A(ATCC HB−8064、HB−8065、CRL−10741)およびHuh7(日本)
細胞培養培地:EMEM (ATCC, Cat# 30−2003, Lot#60946371)
DMEM (Gibco, Cat# 11320−033, Lot# 1147373)
トリプシン(Gibco、Cat# 25300−054)
PBS(Ambion、Cat# AM9625)
Opti−MEM(Gibco、Cat# 31985−070、Lot#1293625)
リポフェクタミン RNAiMAXトランスフェクション試薬(Life Technology, Cat# 13778−150, Lot# 1233863)
機器:PolarStar Optimaプレートリーダー(BMG Labtech)
データ分析:ソラフェニブとmiRNAsのIC50はGraphPad(プリズム)ソフトウェアを使用して測定された。組み合わせ指数値(CI)と用量減少指数値(DRI)はCompuSynソフトウェアを使用して測定された。DRIは、(i)単剤療法中の薬物と(ii)併用療法中の同じ薬物との間のあらかじめ定義された効果を達成するのに要する薬物濃度の変化(例えば相乗作用が存在する場合の減少)を反映する。
miRNA: miR−34−Mim (Ambion, Cat# AM16099, Lot# ASO0012XE)
miR−124a−Mim (Ambion, Cat# AM17104, Lot# ASO0L5VC)
miR−215−Mim (Ambion, Cat# AM17104, Lot# ASO0M54V)
miR−101−Mim (Ambion, Cat# AM17104, Lot# ASO0M5VA)
miR−26a−Mim (TriLink, Lot# M109−E01B)
miRNA製品はインビボでの使用準備の整った品質であり、ヌクレアーゼを含まないH2O中の600nMの保存溶液として調製される。
ソラフェニブ:DMSO中の10mM(LC Laboratories, CAT# S−8502, Lot# BSF−105)
細胞株:Hep3b、HepG2、C3A(ATCC HB−8064、HB−8065、CRL−10741)およびHuh7(日本)
細胞培養培地:EMEM (ATCC, Cat# 30−2003, Lot#60946371)
DMEM (Gibco, Cat# 11320−033, Lot# 1147373)
トリプシン(Gibco、Cat# 25300−054)
PBS(Ambion、Cat# AM9625)
Opti−MEM(Gibco、Cat# 31985−070、Lot#1293625)
リポフェクタミン RNAiMAXトランスフェクション試薬(Life Technology, Cat# 13778−150, Lot# 1233863)
機器:PolarStar Optimaプレートリーダー(BMG Labtech)
データ分析:ソラフェニブとmiRNAsのIC50はGraphPad(プリズム)ソフトウェアを使用して測定された。組み合わせ指数値(CI)と用量減少指数値(DRI)はCompuSynソフトウェアを使用して測定された。DRIは、(i)単剤療法中の薬物と(ii)併用療法中の同じ薬物との間のあらかじめ定義された効果を達成するのに要する薬物濃度の変化(例えば相乗作用が存在する場合の減少)を反映する。
実験手順:連続希釈法におけるmiRNA模倣体は、LAB−SOP−018に記載のプロトコルに従ってリポフェクタミンRNAiMAXを使用して肝臓癌細胞へとリバーストランスフェクトされた。
細胞増殖はAlamarBlue(Invitrogen)を使用して測定された。トランスフェクション後6日目に、GraphPad(Prism)ソフトウェアを使用して、非線形の回帰曲線とIC50値を計算した。
ソラフェニブ用量反応曲線は各細胞株において確立され、薬物療法後3日目にAlamarBlue(Invitrogen)を用いて細胞増殖を測定した。GraphPad(Prism)ソフトウェアを使用して非線形回帰とIC50値を計算した。
以下の表3のプレートレイアウトにおいて示されるように、miRNAおよびソラフェニブの各々が、一定の比率で使用されるように、併用の研究を行った。各データポイントを、3回繰り返して行った。
第1に、miRNAを、表3に示されるような濃度でリバーストランスフェクトした。
次に、トランスフェクションの3日後、上清を、新鮮な培地(1ウェル当たり90μL)と取り替え、ソラフェニブを、表3に示されるような濃度で加えた(1ウェル当たり10μL)。細胞増殖を、ソラフェニブ処置の3日後に判定さした。CIおよびDRIの値を、CompuSynソフトウェアを使用して計算した。
次に、トランスフェクションの3日後、上清を、新鮮な培地(1ウェル当たり90μL)と取り替え、ソラフェニブを、表3に示されるような濃度で加えた(1ウェル当たり10μL)。細胞増殖を、ソラフェニブ処置の3日後に判定さした。CIおよびDRIの値を、CompuSynソフトウェアを使用して計算した。
miR−34−Mim/ソラフェニブの組み合わせに対して、フルプレートレイアウト(full plate layout)を使用して、Hep3B細胞における複数の薬物比率で効果を判定した(一定濃度および一定の比率法の両方、以下を参照)。各データポイントを、3回繰り返して行い、実験を、別々に3回繰り返した。
すべての対照および基準値は、アッセイの範囲内であった。
結果:肝臓癌細胞におけるmiRNAsおよびソラフェニブの用量反応曲線およびIC50値を、図1および図2に示す。
図1は、肝臓癌細胞における試験したmiRNA模倣体の用量効果曲線を例証する。
上に記載されるように、連続希釈したmiRNAs(0.03−30nM)を、肝臓癌細胞においてリバーストランスフェクトし、細胞増殖またはパーセント阻害(効果)を、トランスフェクションの6日後にAlamarBlueによって判定した。IC50値を、GraphPadソフトウェアを使用して計算した。図1のAは、miR−34に対するデータを示し、図1のBは、miR−124aに対するデータを示し、図1のCは、miR−215に対するデータを示し、図1のDは、miR−101に対するデータを示し、および図1のEは、miR−26aに対するデータを示す。
上に記載されるように、連続希釈したmiRNAs(0.03−30nM)を、肝臓癌細胞においてリバーストランスフェクトし、細胞増殖またはパーセント阻害(効果)を、トランスフェクションの6日後にAlamarBlueによって判定した。IC50値を、GraphPadソフトウェアを使用して計算した。図1のAは、miR−34に対するデータを示し、図1のBは、miR−124aに対するデータを示し、図1のCは、miR−215に対するデータを示し、図1のDは、miR−101に対するデータを示し、および図1のEは、miR−26aに対するデータを示す。
図2は、肝臓癌細胞におけるソラフェニブの用量効果曲線を例証する。細胞を、1ウェル当たり2000個の細胞で96ウェルのプレートにおいて播種した。細胞を接種した3日後、(0.1−100μM)からの連続希釈中のソラフェニブを、培地に加えた。細胞増殖またはパーセント阻害を、薬物処置の3日後にAlamarBlueによって判定し、IC50値を、GraphPadソフトウェアを使用して計算した。
表5は、GraphPadを使用して判定したソラフェニブおよびmiRNAsのIC50を列挙している。表5は、2回あるいは回3の実験から引き出した一連のIC50値を示す。miR−26−Mimが、Huh7細胞においてあまり強力ではなかったため、IC50の計算は不可能であり、組み合わせを、この細胞株中で試験しなかった。
図3は、miRNA/ソラフェニブの組み合わせ(単比)の組み合わせ指数(CI)プロットを例証する。CIプロットは、0(阻害なし)から1(100%阻害)までの軸上の癌細胞阻害のレベルに対する実際のCI値を示している。Compusynソフトウェアを使用して、傾向線を作成した。相乗効果があると考えられ、臨床的価値を有する組み合わせは、最大癌細胞阻害で低いCI値(好ましくは0.6未満)を有する組み合わせである。上に示すように、miR−34−Mimは、4つのHCC細胞株すべてにわたって一貫してソラフェニブとともに相乗効果を与える唯一の模倣体であった。CI、組み合わせ指数;Fa、影響を受けた画分(=増殖の阻害)。横線より下のデータポイントは、相乗効果を示す。図3Aは、miR−34に対するデータを示し、図3Bは、miR−101に対するデータを示し、図3Cは、miR−26aに対するデータを示し、および図3Dは、miR−215に対するデータを示す。
結果が、薬物比率、薬物濃度および所望の効能に依存するため、薬物−薬物相互作用の正確な評価は複雑である。具体的には、および図3に示すように、CI値は、低い薬物濃度では1を超え、より高い薬物濃度では1を下回り、これは、低い薬物濃度での拮抗的相互作用およびより高い濃度での相乗効果を示している。
表6Aにおける4つのHCC細胞株中のmiR−34−Mim、/ソラフェニブの組み合わせ(単比)のCIおよびDRIの値。ソラフェニブと組み合わせたmiR−34−Mimの与えられた効果でのCIおよびDRIの値。CompuSynソフトウェアを使用して、値を測定した。上下のデータは、2回の独立した実験を示した。
表6Bにおける4つのHCC細胞株中のmiR−215−Mim/ソラフェニブの組み合わせ(単比)のCIおよびDRIの値。CompuSynソフトウェアを使用して、値を測定した。
Hep3B細胞中のmiR−34−Mim/ソラフェニブの組み合わせ(相乗比)のCIおよびDRIの値を、表7−10に列挙する。
ソラフェニブとmiR−34−Mimとの間の相乗効果を、Hep3B細胞において相乗配合比(multiple combination ratios)で観察した。強調された領域は、以下の基準を満たす相乗効果を示している:癌細胞阻害のレベル>70%;CI<0.6;DRI>2。
結論:相乗効果は、ソラフェニブと組み合わせた抗腫瘍microRNAsの共有の特性ではない。miR−34−MimおよびmiR−215−Mimは、ソラフェニブと組み合わせた相乗効果を示したが、miR−124a−Mim、miR−101−Mim、またはmiR−26a−Mimはいずれも、そのような効果を示さなかった。さらに、相乗効果は、2つの他の化学療法剤−ドキソルビシンおよび5−FUとの組み合わせでは特定されなかった(データは示されず)。特定のソラフェニブ:miR−34−Mimの組み合わせの相乗効果は、4つの肝臓癌細胞株すべてにわたって一貫していた。特定のソラフェニブ:miR−34−Mim/miR−215−Mimの組み合わせの相乗効果が、高レベルの癌細胞阻害で観察された。相乗効果のソラフェニブ:miR−34−Mim/miR−215−Mimの組み合わせが、miRNA模倣体およびソラフェニブの多くの比率で観察され、これは、肝臓癌治療の開発に適用することができる。
実施例2 − 肝臓癌のマウスモデルにおけるソラフェニブと組み合わせたmiR−34−Mimの優れた効果
雌のNod/Scidマウスにおける肝臓の外側左葉に2×106のHep3b細胞を同所的に注入した。腫瘍成長をモニタリングするために、血清サンプルを、2週間に1回収集し、肝臓癌用のバイオマーカーである、DRG Human AFP ELISAを使用して、アルファ−フェトプロテイン(AFP)のレベルを判定した。3週間後、平均AFP濃度が各群(n=8)において同じとなるように、マウスを、無作為に5つの群に分けた。動物を、以下のような用量レベルおよび間隔で単一の薬剤単独で処置した:miR−34−Mimを、1回の投与当たり0.1mg/kgで静脈内に1週間に3回投与し;ソラフェニブを、10mg/kg(M−F)で強制経口投与によって毎日与えた。組み合わせに関して、両方の薬物を、単一の薬剤の各々と同じ用量および比率で与えた。対照マウスを、(i)0.1mg/kgのmiR−34−Mimと同等な脂質濃度を使用してIV注入(3x/週)により充填されない(unloaded)リポソーム(NOV340、空のリポソーム);または(ii)毎日(M−F)のPOビヒクル(12.5%のEtOH:12.5%のCremaphor:75%のH2O)のいずれかで処置した。処置の2週間後、血清AFP濃度を、腫瘍成長に対して測定し、屠殺後の腫瘍重量を収集して、腫瘍退縮を評価した。データを、スチューデントt検定及び/又はDunnett's Post検定を用いる一元配置分散分析(MS−ExcelおよびGraphad Prism)を使用して、統計的変化のために分析した。結果を、図4に示し、これは、同所性のヒトHep3b異種移植片におけるmiR−34−Mim/ソラフェニブの組み合わせのインビボの効果を例証する。
雌のNod/Scidマウスにおける肝臓の外側左葉に2×106のHep3b細胞を同所的に注入した。腫瘍成長をモニタリングするために、血清サンプルを、2週間に1回収集し、肝臓癌用のバイオマーカーである、DRG Human AFP ELISAを使用して、アルファ−フェトプロテイン(AFP)のレベルを判定した。3週間後、平均AFP濃度が各群(n=8)において同じとなるように、マウスを、無作為に5つの群に分けた。動物を、以下のような用量レベルおよび間隔で単一の薬剤単独で処置した:miR−34−Mimを、1回の投与当たり0.1mg/kgで静脈内に1週間に3回投与し;ソラフェニブを、10mg/kg(M−F)で強制経口投与によって毎日与えた。組み合わせに関して、両方の薬物を、単一の薬剤の各々と同じ用量および比率で与えた。対照マウスを、(i)0.1mg/kgのmiR−34−Mimと同等な脂質濃度を使用してIV注入(3x/週)により充填されない(unloaded)リポソーム(NOV340、空のリポソーム);または(ii)毎日(M−F)のPOビヒクル(12.5%のEtOH:12.5%のCremaphor:75%のH2O)のいずれかで処置した。処置の2週間後、血清AFP濃度を、腫瘍成長に対して測定し、屠殺後の腫瘍重量を収集して、腫瘍退縮を評価した。データを、スチューデントt検定及び/又はDunnett's Post検定を用いる一元配置分散分析(MS−ExcelおよびGraphad Prism)を使用して、統計的変化のために分析した。結果を、図4に示し、これは、同所性のヒトHep3b異種移植片におけるmiR−34−Mim/ソラフェニブの組み合わせのインビボの効果を例証する。
実施例3 − ソラフェニブ:オリゴヌクレオチドの比率および投与量の選択
図5は、様々な範囲のソラフェニブ:miR−34−Mimの比率および投与量を示す。第1段のコホート(1st tier cohort)は、800mg/日のソラフェニブ投与量を表わし、第2段のコホート(2nd tier cohort)は、400mg/日のソラフェニブ投与量を表わす。すべての臨床的比率は、200mg/日のソラフェニブ投与量の他に、第1段および第2段のコホートを含む。毎週投与R1は、1週当たり2日のmiR−34投与を示し、1週当たり5日間連続のmiR−34投与を示す。日用量は、1日の投与にわたって計算された比率を示し、一方で、毎週投与は、1週間の投与にわたって計算された比率を示す。他の投薬スケジュールも可能である(例えば、1週当たり1回)。オリゴヌクレオチド(リポソーム製剤中の)薬注は50−250mg/m2から変動することができる。
図5は、様々な範囲のソラフェニブ:miR−34−Mimの比率および投与量を示す。第1段のコホート(1st tier cohort)は、800mg/日のソラフェニブ投与量を表わし、第2段のコホート(2nd tier cohort)は、400mg/日のソラフェニブ投与量を表わす。すべての臨床的比率は、200mg/日のソラフェニブ投与量の他に、第1段および第2段のコホートを含む。毎週投与R1は、1週当たり2日のmiR−34投与を示し、1週当たり5日間連続のmiR−34投与を示す。日用量は、1日の投与にわたって計算された比率を示し、一方で、毎週投与は、1週間の投与にわたって計算された比率を示す。他の投薬スケジュールも可能である(例えば、1週当たり1回)。オリゴヌクレオチド(リポソーム製剤中の)薬注は50−250mg/m2から変動することができる。
したがって、様々な実施形態では、モル比は、約15−1723、15−492、60−197、30−492、30、40、53、60、70、79、98、106、141、197、298、または492となり得る。相乗的に増加した効果によって、miR−34投与量は、減少され(例えば、miR−34単剤療法におけるよりも少ない)、ソラフェニブの事前承認された投与量(例えば、単剤療法に対してFDA承認された投与量)を維持しながら、所望の比率を達成することができる。相乗的に増加した効果によって、幾つかの実施形態では、ソラフェニブ投与量は、減少され(例えば、800mg/日または400mg/日の特定のFDA承認された投与量の単剤療法投与量より下)、毒性(例えば、ソラフェニブ毒性)が減少したなかで、所望の比率を達成することができる。様々な実施形態では、そのような組み合わせによって、ソラフェニブ単剤療法よりも効果を改善することができる。
本発明に従うすべてのオリゴヌクレオチドと同様に、miR−215に対する比率および投与量は、同じ基準で判定され得る。
すべての比率が、治療上有効なレジメンを提供するとは限らないことに留意されるべきである。例えば、相乗効果は、少量では存在しない。また、相乗効果であると技術的に考えられ得るより少ない投与量でさえ、有効な治療を提供しないかもしれない。同様に、特定の時点での比率は、拮抗性を証明し得る。例えば、図5における「HepG2の相乗効果比率」および「HepG2の拮抗作用比率」の比率を参照。したがって、様々な実施形態では、本発明は、ソラフェニブおよびmiR−34が肝臓癌治療において(例えば、miR−34aおよびHCC)相乗効果を与えるデータだけでなく、相乗効果のみが特定の治療上有効な範囲内に存在するデータにも基づいている。同様の結果を、miR−215に対しても観察した。
実施例4−ソラフェニブ:オリゴヌクレオチド例示的な投薬範囲
以下の表11−13は、(例えばヒトの肝臓ガン治療において)例示的なソラフェニブ:オリゴヌクレオチドの臨床的に関連のある投薬比率を示す。本実施例における比率は(質量ではなく)部分に基づく。オリゴヌクレオチドは、本発明に記載のオリゴヌクレオチドのいずれかであり得る(例えば、miR−34−Mim、miR−215−Mimなど)。
以下の表11−13は、(例えばヒトの肝臓ガン治療において)例示的なソラフェニブ:オリゴヌクレオチドの臨床的に関連のある投薬比率を示す。本実施例における比率は(質量ではなく)部分に基づく。オリゴヌクレオチドは、本発明に記載のオリゴヌクレオチドのいずれかであり得る(例えば、miR−34−Mim、miR−215−Mimなど)。
表11−インビトロで調査した例示的な投薬範囲を。投薬量は1:143(最小)から1:9143(最大)までの範囲である。miR−Mimは、本発明に従うオリゴヌクレオチドであり得る(例えばmiR−34−Mim、miR−215−Mimなど)。
表12−ヒト肝臓癌の動物(マウス)モデルで調査した例示的な投薬範囲。投薬量は1:2(最小)から1:217338(最大)の範囲であり、1:2329(実測)を含む。miR−Mim投薬量は20gのマウス体重に基づいた。miR−Mimは、本発明に従うオリゴヌクレオチドであり得る(例えばmiR−34−Mim、miR−215−Mimなど)。
表13−ヒト被験体における例示的な投薬範囲。投薬量は1:22(最小)から1:3105(最大)までの範囲である。miR−Mim投薬量は70kgのヒト体重に基づいた。miR−Mimは、本発明に従うオリゴヌクレオチドであり得る(例えばmiR−34−Mim、miR−215−Mimなど)。
表14−ソラフェニブとmiR−Mimの一日の投薬量に基づく、70kgの患者に基づいた、例示的なヒトの臨床の投薬範囲(ソラフェニブ mw=637、miR−34 mw=14834)。miR−Mimは、本発明に従うオリゴヌクレオチドであり得る(例えばmiR−34−Mim、miR−215−Mimなど)。
表15−毎日のソラフェニブの投薬、及び隔週のmiR−Mimの投薬に基づく70kgの患者に基づいた、ヒトにおける例示的な臨床の投薬範囲(ソラフェニブ mw=637、miR−34 mw=14834)。miR−Mimは、本発明に従うオリゴヌクレオチドであり得る(例えばmiR−34−Mim、miR−215−Mimなど)。
表16−70kgの患者に基づいた、毎日のソラフェニブの投与、および1週当たり5回の日用量に基づいたmiR−Mimの投薬量に基づく例示的な臨床の投薬範囲(ソラフェニブ mw=637、miR−34 mw=14834)。miR−Mimは、本発明に従うオリゴヌクレオチドであり得る(例えばmiR−34−Mim、miR−215−Mimなど)。
ヒト被験体を処置するいくつかの実施形態では、ソラフェニブ投薬量は800mg/日であり、(例えばリポソーム製剤においてmiR−34−Mimなどの)miR−Mimは、1mg/kg/日であり、その結果として一日あたり、および週あたりそれぞれ1:266および1:931の比率になる。
ヒト被験体を処置する他の実施形態では、ソラフェニブ及びmiR−Mimの両方が、最大耐用量(MTD)で投与される。(リポソーム製剤中における)miR−34のためのMTDを3mg/kgと仮定して、投薬量は、一日あたり、及び週あたりそれぞれ1:89および1:310の比率になる。このような投薬量は、上記の実施例で議論されたインビトロの研究を通じて同定された相乗効果の比率に一致している。様々な実施形態において、ソラフェニブに対するmiR−Mimの投薬量を減らすことにより、望ましい比率を達成することが可能である。
実施例5 800mg/日のソラフェニブに基づく併用療法。
臨床診療については、miR−34−Mim+ソラフェニブの組み合わせを以下のように使用する。患者は、毎日800mgのソラフェニブの経口投与(400mgを1日当たり2度)、および50mg/m2から165mg/m2の範囲の投薬量レベルでmiR−34−Mimの30分から3時間の静脈注射を受ける。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づき、60〜197のソラフェニブ対miR−34模倣体のモル比を示す。特定の状況では、miR−34−Mimは、50、70、93、124、または165mg/m2の投薬量レベルで与えられる。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づいて1日ごとのソラフェニブとmiR−34模倣体の間の197、141、106、79および60のモル比を示す。
臨床診療については、miR−34−Mim+ソラフェニブの組み合わせを以下のように使用する。患者は、毎日800mgのソラフェニブの経口投与(400mgを1日当たり2度)、および50mg/m2から165mg/m2の範囲の投薬量レベルでmiR−34−Mimの30分から3時間の静脈注射を受ける。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づき、60〜197のソラフェニブ対miR−34模倣体のモル比を示す。特定の状況では、miR−34−Mimは、50、70、93、124、または165mg/m2の投薬量レベルで与えられる。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づいて1日ごとのソラフェニブとmiR−34模倣体の間の197、141、106、79および60のモル比を示す。
別の例において、ソラフェニブは1日800mgの経口投与量として与えられ、miR−34−Mimは、50mg/m2から165mg/m2の範囲の投薬量レベルで30分から3時間の注入の間、週2回を3回(例えば月曜日と木曜日など)与えられる。これらの投量薬レベルは、70kgの患者に基づき、ソラフェニブ対miR−34模倣体の209から689の1週間当たりのモル比を示す。特定の状況では、miR−34−Mimは、50、70、93、124、または165mg/m2の投薬量レベルで与えられる。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づき週当たりのソラフェニブとmiR−34模倣体の間の689、492、371、278および209のモル比を示す。
別の例において、ソラフェニブは1日800mgの経口投与量として与えられ、miR−34−Mimは、5日間連続で50mg/m2から165mg/m2の範囲の投薬量レベルでmiR−34−Mimの30分から3時間の静脈注入、その後1週間に2日間の休薬期間が続く。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づき、1週間当たりのソラフェニブ対miR−34模倣体の84から276のモル比を示す。特定の状況では、miR−34−Mimは、50、70、93、124、または165mg/m2の投薬量レベルで与えられる。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づいて週当たりのソラフェニブとmiR−34模倣体の間の276、197、148、111および84のモル比を示す。
現在の本発明に従うすべてのオリゴヌクレオチドに加えて、mir−215比率および投薬量も同様の方式で決定することができる。
実施例6−400mg/日のソラフェニブに基づいた併用療法
別の例において、miR−34−Mim+ソラフェニブの組み合わせを以下のように使用する。患者は毎日400mgのソラフェニブの経口投与、および50mg/m2から165mg/m2の範囲である投薬量レベルでmiR−34−Mimの30分から3時間の静脈注射を受ける。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づいた1日当たりのソラフェニブ対miR−34模倣体の30から98のモル比を示す。特定の状況では、miR−34−Mimは、50、70、93、124、または165mg/m2の投薬量レベルで与えられる。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づいた、1日当たりのソラフェニブとmiR−34模倣体の間の98、70、53、40および30のモル比を表す。
別の例において、miR−34−Mim+ソラフェニブの組み合わせを以下のように使用する。患者は毎日400mgのソラフェニブの経口投与、および50mg/m2から165mg/m2の範囲である投薬量レベルでmiR−34−Mimの30分から3時間の静脈注射を受ける。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づいた1日当たりのソラフェニブ対miR−34模倣体の30から98のモル比を示す。特定の状況では、miR−34−Mimは、50、70、93、124、または165mg/m2の投薬量レベルで与えられる。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づいた、1日当たりのソラフェニブとmiR−34模倣体の間の98、70、53、40および30のモル比を表す。
別の例において、ソラフェニブは、1日400mgの経口投与量として与えられ、miR−34−Mimは、50mg/m2から165mg/m2に及ぶ投薬量レベルで30分から3時間の注入の間、週2回を3回(例えば月曜日と木曜日など)与えられる。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づき1週あたりソラフェニブ対miR−34模倣体の104から345のモル比を表す。特定の状況では、miR−34−Mimは、50、70、93、124、または165mg/m2の投薬量レベルで与えられる。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づき1週あたりのソラフェニブとmiR−34模倣体の間の345、246、185、139および104のモル比を表す。
別の例において、ソラフェニブは1日400mgの経口投与量として与えられ、miR−34−Mimは、5日間連続して、50mg/m2から165mg/m2の範囲の投薬量レベルで30分から3時間の静脈注入によって毎日与えられ、その後1週間に2日間の休薬期間が続く。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づき1週当たりのソラフェニブ対miR−34模倣体の42〜138のモル比を表す。特定の状況では、miR−34−Mimは、50、70、93、124、または165mg/m2の投薬量レベルで与えられる。これらの投薬量レベルは、70kgの患者に基づき週あたりのソラフェニブとmiR−34模倣体の間の138、98、74、56および42のモル比を表す。
現在の本発明に従うすべてのオリゴヌクレオチドに加えて、mir−215比率および投薬量も同様の方式で決定することができる。
本明細書は、明細書内において引用される参考文献の教示を参照することでほとんど十分に理解される。本明細書内の実施形態は、本発明の実施形態の実例を提供し、本発明の範囲を制限するようには解釈されるべきでない。当業者は、本発明が他の多くの実施形態を包含することを容易に認識する。それらの当業者は、わずかに慣例的な実験を行うだけで、本明細書に記載の本発明の具体的な実施形態と同等のものを多数認識するか、または確認することが出来るだろう。そのような等価物は下記の請求項によって包含されるように意図されている。
Claims (40)
- 肝臓癌を患う被験体を処置する方法であって、該方法は:
肝臓癌を患う被験体に、SEQ ID NO:1−12の少なくとも1つと少なくとも80%同一である配列を含む合成オリゴヌクレオチドを投与する工程;及び
被験体にソラフェニブを投与する工程
を含み、
投与されるソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、約10−2000の範囲にある
ことを特徴とする方法。 - 肝臓癌は原発性肝臓癌である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 肝臓癌は肝細胞癌(HCC)である、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記配列はSEQ ID NO:1−4の少なくとも1つと少なくとも80%同一である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記配列はSEQ ID NO:1と少なくとも80%同一である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記配列は少なくとも85%、90%、95%、又は100%同一である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- モル比は相乗効果を示す、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 相乗効果は、約0.80、0.75、0.70、0.65、0.60、0.55、0.50、0.45、0.40、0.35、0.30、0.25、又は0.20未満の組み合わせ指数(CI)として定量化される、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
- モル比は、約50−500、50−400、50−300、50−200、50−100、100−500、100−400、100−300、100−200、150−500、150−400、150−300、150−200、200−500、200−400、200−300、250−500、250−400、又は250−300の範囲にある、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- モル比は、約15−1723、15−492、60−197、30−492、52−1723の範囲、又は約30、40、53、60、70、79、89、98、106、141、197、266、311、又は931である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- モル比は、1日間、1週間、14日間、21日間、又は28日間で被験体に投与されるソラフェニブ:オリゴヌクレオチドの量に基づく、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドは、
7日にわたり1、2、3、4、5、又は7日投与量;
14日にわたり1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、又は14日投与量;
21日にわたり1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、又は21日投与量;或いは
28日にわたり1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、又は28日投与量
で被験体に投与される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - オリゴヌクレオチドは、
2週間(合計14日);
1週間の休止付きで1週間(合計14日);
3週間連続(合計21日);
1週間の休止付きで2週間(合計21日);
2週間の休止付きで1週間(合計21日);
4週間連続(合計28日);
1週間の休止付きで3週間連続(合計28日);
2週間の休止付きで2週間(合計28日);又は
3週間連続の休止付きで1週間(合計28日)
被験体に投与される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - オリゴヌクレオチドは:
7、14、21、又は28日のサイクルの1日目;
21又は28日のサイクルの1及び15日目;
21又は28日のサイクルの1、8、及び15日目;又は
21又は28日のサイクルの1、2、8、及び15日目
に投与される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - オリゴヌクレオチドは、1、2、3、4、5、6、7、又は8週間ごとに1回投与される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12のサイクルの間投与される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドは、ソラフェニブの前に、ソラフェニブと同時に、又はソラフェニブの後に投与される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- ソラフェニブの用量は約800、600、400、又は200mg/日である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドの用量は、1日当たり約10、20、25、30、40、50、75、100、125、150、175、200、225、又は250mg/m2である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 肝臓癌はソラフェニブに対する一次耐性又は二次耐性を持つ、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドは、長さが17と30の間のヌクレオチドであり、且つ、(i)SEQ ID NO:1又はSEQ ID NO:11と少なくとも80%同一である5’から3’への配列を持つマイクロRNA領域と、(ii)前記マイクロRNA領域に60−100%相補的な5’から3’への配列を持つ相補的領域とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドは、長さが17と30の間のヌクレオチドであり、且つ、(i)分子の相補鎖の5’末端におけるヌクレオチドのリン酸塩又はヒドロキシルに対する置換基;(ii)相補的領域の最初又は最後の1乃至6の残基における1以上の糖修飾;又は(iii)相補的領域の3’末端における最後の1乃至5の残基における1以上のヌクレオチドと、対応するマイクロRNA領域のヌクレオチドとの間の非相補性のうち1以上を含む、ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドは、長さが17と30の間のヌクレオチドであり、且つ、(i)5’末端において5’OH又はリン酸塩を遮断する少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含み、少なくとも1つのヌクレオチド修飾は、NH2、ビオチン、アミン基、低級アルキルアミン基、アセチル基、又は2’酸素−メチル(2’O−Me)の修飾であり;又は前記オリゴヌクレオチドは(ii)2’F、2’NH2、2’N3、4’チオ、又は2’O−CH3から選択された少なくとも1つのリボース修飾を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドは、長さが17と30の間のヌクレオチドであり、且つ、(i)SEQ ID NO:1又はSEQ ID NO:11と少なくとも80%同一である配列を有する第1のポリヌクレオチド;(ii)第1のポリヌクレオチドに60−100%相補的な5’から3’への配列を持つ別個の第2のポリヌクレオチド;及び(iii)相補鎖の5’末端において低級アルキルアミン基を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 肝臓癌細胞の増殖を阻害する方法であって、該方法は:
肝臓癌細胞に、SEQ ID NO:1−12の少なくとも1つの配列と少なくとも80%同一である配列を含むオリゴヌクレオチドを投与する工程;及び
細胞にソラフェニブを投与する工程
を含み、
投与されるソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、約10−2000の範囲にある
ことを特徴とする方法。 - 肝臓癌は肝細胞癌(HCC)であり;
配列はSEQ ID NO:1又はSEQ ID NO:11と少なくとも80%同一であり;及び
モル比は<1の組み合わせ指数(CI)を持つ
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。 - 肝細胞癌(HCC)を患う被験体を処置する方法であって、該方法は:
HCCを患う被験体に、SEQ ID NO:1又はSEQ ID NO:11と少なくとも80%同一である配列を含むオリゴヌクレオチドを投与する工程;及び
被験体にソラフェニブを投与する工程
を含み、
投与されるソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、約10−2000の範囲にあり、<1の組み合わせ指数(CI)を持つ
ことを特徴とする方法。 - 相乗効果は、約0.95、0.90、0.85、0.80、0.75、0.70、0.65、0.60、0.55、0.50、0.45、0.40、0.35、0.30、0.25、又は0.20未満の組み合わせ指数(CI)として定量化される、ことを特徴とする請求項27に記載の方法。
- モル比は、約15−1723、15−492、60−197、30−492、52−1723の範囲、又は約30、40、53、60、70、79、89、98、106、141、197、266、311、又は931である、ことを特徴とする請求項27に記載の方法。
- 肝細胞癌(HCC)を患う被験体を処置する方法であって、該方法は:
HCCを患う被験体に1日につき約10、20、25、30、40、50、75、100、125、150、175、200、225、又は250mg/m2のオリゴヌクレオチドを投与する工程を含み、
オリゴヌクレオチドはSEQ ID NO:1−12の少なくとも1つの配列と少なくとも80%同一である配列を含み;及び
前記方法は、
被験体に約800、600、400、又は200mg/日のソラフェニブを投与する工程を含み、
ソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、1日間、1週間、14日間、21日間、又は28日間で被験体に投与されるソラフェニブ:オリゴヌクレオチドの量に基づいて約10−2000の範囲にあり、ソラフェニブ:オリゴヌクレオチドのモル比は、約0.95、0.90、0.85、0.80、0.75、0.70、0.65、0.60、0.55、0.50、0.45、0.40、0.35、0.30、0.25、又は0.20未満の組み合わせ指数(CI)を持つ
ことを特徴とする方法。 - 前記配列はSEQ ID NO:5−8の少なくとも1つと少なくとも80%同一である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記配列はSEQ ID NO:9と少なくとも80%同一である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記配列はSEQ ID NO:10と少なくとも80%同一である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記配列はSEQ ID NO:11と少なくとも80%同一である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記配列はSEQ ID NO:12と少なくとも80%同一である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドは、7−130、7−30、7−25、15−30、15−25、17−30、17−25、7、8、9、10、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、又は30の核酸塩基長さである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドは二本鎖構造又はヘアピン構造を持つ、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- オリゴヌクレオチドはトランスフェクションにより投与されない、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 被験体は細胞培養物又は組織培養物ではない、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 被験体は、ヒト、マウス、ラット、モルモット、ウサギ、ブタ、又は非ヒト霊長類である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
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