JP2017506739A - 改良されたジャイロスコープ構造およびジャイロスコープ - Google Patents

改良されたジャイロスコープ構造およびジャイロスコープ Download PDF

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Abstract

駆動構造、検知構造および連結スプリング構造の具体的な配置を有し、非常に限定された表面領域における、より大きな規模の駆動構造と検知構造の直交に方向付けられた運動を可能にする、ジャイロスコープ構造。【選択図】図1

Description

発明の分野
本発明は、微小電気機械デバイス、および、特に独立請求項の前文に記載するジャイロスコープ構造およびジャイロスコープに関する。
発明の背景
微小電気機械システム(マイクロエレクトロメカニカルシステム;Micro−Electro−Mechanical System)、即ち、MEMSは、小型化された機械的システムおよび電気機械的システムであって、少なくともいくつかの要素が機械的機能性を有するもの、と定義できる。MEMSデバイスは、集積回路の作成に使用するツールと同じものを使って作られるので、複数のマイクロマシンとマイクロエレクトロニクスとを1片のシリコン上に組み立てて、先進のマシンが可能となる。
MEMS構造は、物理的性質(physical properties)におけるごく僅かな変化を迅速かつ正確に検出するために適用できる。例えば、微小電気機械のジャイロスコープは、ごく僅かな角変位を迅速かつ正確に検出するために適用できる。運動(motion)は、3直交方向における並進と3直交軸の周りの回転の、6自由度を有する。後者の3つは、ジャイロスコープとしても知られる角速度センサによって測定され得る。MEMSジャイロスコープは、角速度の測定にコリオリ効果を利用する。質量体が1方向において運動中に回転角速度が加えられると、質量体は、コリオリ力の結果として直交方向の力を受ける。そして、コリオリ力によって結果として生じた物理的変位が、例えば、容量型、圧電型または圧抵抗型の検知構造から検出され得る。
MEMSジャイロにおいては、適切なベアリングを欠くため、一次運動(primary motion)は、通常、従来のジャイロにみられるような連続的な回転になりえない。その代わりに、機械的振動(mechanical oscillation)が一次運動として利用され得る。振動ジャイロスコープが一次運動の方向に直交する角運動を受けると、波状の(undulating)コリオリ力が生ずる。これが、該一次運動と該角運動の軸とに直交する二次振動を一次振動の周波数にて作り出す。この連動した振動の振幅を角速度の尺度(measure)に用いることができる。
ジャイロスコープは、非常に複雑な慣性MEMSセンサであり、現在もトレンドは更にコンパクトな構造に向かっている。ジャイロスコープの設計における基本的課題は、コリオリ力がごく小さいため、発生する信号が、ジャイロスコープにおいて存在する他の電気信号に比べて極めて小さくなりがちなことである。スプリアス応答と振動の影響を受けやすいことが、従来の音叉型構造のような、多くのコンパクトなMEMSジャイロ設計における悩みの種である。
外部からの振動に対する感度を低くするための1つの既知のアプローチは、共通軸の周りに延びる内縁または外縁(inner and outer peripheries)を有する環状または輪状の構造を有する平面状振動共振器を含む平衡リング構造(balanced ring structure)である。平面状共振器は、典型的に、45°の相互角度において縮退対の振動モードとして存在するcos2θ共振モードに励起される。これらのモードの1つは、キャリアモードとして励起される。構造がリングの平面に垂直な軸の周りに回転するとき、コリオリ力がエネルギーを応答モードに連動させる。応答モードの運動の振幅は、適用回転速度の直接的な尺度を与える。
リング構造の欠点は、部分的(sectional)振動質量体とそれらの変位が比較的小さく、その結果得られる信号レベルが低いことである。また、部分的アクチュエーションと検知する構造の寸法が、機能を区別できないものにし、ひいては機能を損なうことになる。
発明の概要
本発明の目的は、外部からの衝撃に対して鈍感な、コンパクトなジャイロスコープ構造を提供することである。本発明の目的は、独立請求項の特徴部分に従うジャイロスコープ構造を用いて達成される。
特許請求の範囲は、駆動構造の第1のペアと、駆動構造の第2のペアと、検知構造の第1のペアと、検知構造の第2のペアとを有する微小電気機械のジャイロスコープ構造を規定する。駆動構造は、振動質量体に連結され、かつ、振動質量体の一次振動を誘導するように構成されているトランスデューサを含んでいる。駆動構造のペアの振動質量体は、逆位相において振動するように連結され、かつ、一次振動の共通軸に位置合わせされている。駆動構造の第1のペアの一次振動の軸と、駆動構造の第2のペアの一次振動の軸とは、振動の平面に沿って直交して延びる。他方、検知構造は、検知デバイスと連結スプリング構造(coupling spring structure)とを含んでいる。連結スプリング構造は、駆動構造の第1のペアの振動質量体と、駆動構造の第2のペアの振動質量体とに、検知デバイスを連結する。連結スプリング構造は、振動質量体の各々の、その一次振動の軸に垂直な方向の運動の成分を検知デバイスに中継し、かつ、振動質量体の各々の、その一次振動の軸の方向における運動の成分を吸収するように構成されている。検知デバイスは、駆動構造の第1のペアの一次振動の軸に対角であり、かつ駆動構造の第2のペアの一次振動の軸に対角である方向に振動するように構成されている。
また、特許請求の範囲は、微小電気機械のジャイロスコープ構造を含むジャイロスコープを規定する。本発明の有利な実施態様は、従属請求項に開示される。
本発明は、駆動構造、検知構造、および連結スプリング構造の具体的な配置に基づいており、これにより非常に限定された表面領域における、より大きな規模の駆動構造と検知構造の直交に方向付けられた運動を可能にするものである。
本発明のさらなる利点を以下の実施態様とともに詳述する。
図面の簡単な説明
以下に、好ましい実施態様に関連して、添付の図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
図1は、ジャイロスコープ構造の実施態様を示す。 図2は、例示的な駆動構造を示す。 図3は、例示的な中央スプリング構造を示す。 図4は、ジャイロスコープ構造の駆動モードの運動を示す。 図5は、例示的な検知構造を示す。 図6は、ジャイロスコープ構造の検知モードの運動を示す。 図7は、他の例示的な検知構造を示す。 図8は、ジャイロスコープの要素を示す。
いくつかの実施態様の詳細な説明
下記の各実施態様は例示である。明細書中において「或る」、「1つの」または「いくつかの」実施態様ということがあるが、これは、必ずしもこれらの語による言及が同じ実施態様を意味したり、1つの実施態様にのみ適用される特徴を意味したりするものではない。異なる実施態様の特徴を1つずつ組み合わせて更なる実施態様を提供してもよい。
以下、本発明の様々な実施態様を実施しうるデバイス構成の単純な実施例を用いて本発明の特徴を説明するが、実施態様の描写に関係のある要素のみを詳細に説明する。ジャイロスコープ構造の様々な実装においては、一般的に当業者に知られている要素やここに具体的に記載しない要素を有することがある。
図1は、本発明に従うジャイロスコープ構造の実施態様を示す。図の構造は、4つの振動質量体100、102、104、106と、駆動構造120、122、124、126と、検知構造170、172、174、176とを含む。2つの駆動構造120、122は、駆動構造の第1のペアを形成し、他の2つの駆動構造124、126は駆動構造の第2のペアを形成する。図2は、図1の例示的な駆動構造120をより詳細に示す。
本明細書において、駆動構造200は、振動質量体202を懸架し、かつ、これに駆動モードの一次振動を誘導する要素の組み合わせを指す。本明細書において、用語「振動質量体(seismic mass)」は、固定支持体(static support)に懸架されて慣性運動を提供してもよい質量体本体を指す。振動質量体202は、平面形状を有していてもよい。これは、振動質量体の体積の少なくとも一部が二次元(長さ、幅)における平面に沿って広がり、かつ、そこに平坦な表面を形成していることを意味する。許容誤差内で、振動質量体の平坦な表面は、その上の任意の2点を接続する直線を含むと考えることができる。ただし、その表面が振動質量体上にパターン形成された小さな出っ張りや窪みを含んでいてもよいことが理解される。
一次振動のために、駆動構造200は、振動質量体202に振動の平面における2つの自由度を許容する第1のスプリング構造206、220によって、ジャイロスコープの他の本体要素に振動質量体202を懸架してもよい。第1のスプリング構造は、第1の自由度のための一次要素206と第2の自由度のための二次要素220とを含んでいてもよい。一次要素206は、アンカー要素208と懸架スプリング210とを含んでいてもよい。アンカー要素208は、固定(非振動)支持体への接続、典型的には他の本体要素への接続を提供してもよい。ジャイロスコープ構造がMEMS構造ウェハの場合は、他の本体要素は、例えば下層のハンドルウェハまたは、ジャイロスコープダイを被覆するキャップウェハによって提供されていてもよい。懸架スプリング210は、振動質量体202とアンカー要素208との間で、指向性のある方法で延びて、これにより、懸架スプリング210が一方向において非常に弾性があり、それに垂直な他の方向においては剛性であるようにしてもよい。これは、懸架スプリング210が一方向においてその変位に対して及ぼす力が、該懸架スプリング210がそれに垂直な方向においてその変位に対して及ぼす力の数倍(multifold)であることを意味する。懸架スプリング210が、そしてひいては一次要素206が弾性である方向が、第1の自由度(即ち、振動質量体202の一次振動の方向)に対応していてもよい。本明細書において、「一次振動(primary oscillation)」は、指向性の往復運動であって、振動質量体202の励起に起因するものを指す。
二次要素220は、振動質量体202と一次要素206との間に指向性のある方法で、かつ、直交して配置されて、これにより、二次要素が弾性である方向が、第2の自由度(即ち、振動質量体202の二次振動の方向)に対応するようにしてもよい。本明細書において、「二次振動(secondary oscillation)」は、指向性の往復運動であって、ジャイロスコープ構造に誘導される角運動に起因するコリオリ力に起因するものを指す。二次要素は、長手方向の寸法が初めは振動質量体202の一次振動の方向にあるように配置され、かつ、振動質量体202における側方の点(lateral point)と一次要素206の側方の点とを直接的または間接的に連結するように配置されている曲げビーム(bending beam)を含んでいてもよい。図2は、振動の平面において連結された点をオフセットする剛性の斜めの延長部分(oblique extension)を含む間接的な連結を示す。指向性の振動を配置(arrange)するための他のスプリング構造が、本発明の技術的範囲内で適用されてもよい。一次要素206と二次要素220とを組み合わせた結果として、振動質量体202は、一次振動の方向において、および二次振動の方向において、自由度を有する。
また、駆動構造200は、入力された電気エネルギーを振動質量体の機械エネルギーに変換するトランスデューサ204も有していてもよい。図2の例示的な駆動構造は、櫛形固定子(stator comb)212と櫛形回転子(rotor comb)214のペアの間の静電容量が、櫛形回転子の変位とともに線形に変化する櫛形駆動の静電容量型アクチュエーションを適用している。静電容量型アクチュエーションの他の形態を本発明の技術的範囲内で適用してもよい。例えば、パラレルプレートの櫛形を使用してもよく、またはパラレルプレートと縦型のコンデンサの特徴を組み合わせたハイブリッド櫛形を使用してもよい。また、圧電型の励起を適用してもよい。対応する励起方法は当業者に周知であり、ここではこれ以上詳細に説明しない。
図1を再び参照すると、駆動構造120、122の第1のペアと、駆動構造124、126の第2のペアとにおいて、振動質量体は、逆位相の一次振動のために、それぞれ、一次振動の共通軸128、130の方向に連結されている。本明細書において、「一次振動の軸(axis of primary oscillation)」は、一次振動の方向と一致し、かつ、振動質量体と重なる軸を指す。有利には、振動質量体は対称軸を有し、かつ、一次振動の軸は振動質量体の対称軸と重なる。駆動構造のペア120、122または124、126に連結されている2つの振動質量体100、102または104、106の一次振動は、一次振動の共通軸128または130の方向において、それぞれ、起こるように構成されている。
図1の構成は、以下、水平方向と垂直方向と呼ぶ方向XとYに関連して示される。駆動構造の第1のペアの一方の駆動構造を第1の垂直駆動構造120と、駆動構造の第1のペアの他方の駆動構造を第2の垂直駆動構造122と呼ぶことがある。対応して、駆動構造の第2のペアは、第1の水平駆動構造124と第2の水平駆動構造126とを含んでいてもよい。一次運動において、垂直駆動構造120、122の各々における振動質量体は、一次振動の垂直軸128の方向に往復振動する。対応して、水平駆動構造124、126の各々の振動質量体は、一次振動の水平軸130の方向に往復振動する。
駆動構造のペアにおける振動質量体の一次振動は、逆位相運動である。これは、例えば、第1の垂直駆動構造120の振動質量体の振動が、第2の垂直駆動構造122の振動質量体と、同じ周波数であり、かつ、時間において同じ点を基準とするが、両者の間の位相差が180度(πラジアン)であることを意味する。したがって、振動質量体は、互いに向かってまたは互いから離れる方向に同じ速度で運動する。水平駆動構造の振動質量体の一次振動も同様であるが、水平方向である。
振動質量体の一次振動の方向は、駆動構造の配置に依存する。その方向は、さらに、逆位相の駆動運動の周波数と方向の精度を向上する駆動連結スプリング構造を用いて実現されてもよい。図3は、そのような駆動連結(drive coupling)のための図1の例示的な中央スプリング構造300をより詳細に示す。スプリング構造300は、それらの長手方向の方向における運動を堅固に中継するが、それらの長手方向に垂直な方向においては屈曲する(flex)と考えられてもよい複数の細長いビームを含んでいる。スプリング構造は、4つの対角のビーム302、304、306、308を含んでいてもよい。各々の対角のビーム302、304、306、308の一端は、駆動構造の第1のペアの振動質量体と駆動構造の第2のペアの振動質量体との間のアンカー点310、312、314、316において固定支持体に固定されていてもよい。対角のビーム302、304、306、308は、それぞれのアンカー点から内側に、即ち垂直の一次振動の軸128と水平の一次振動の軸130とが交差するジャイロスコープ構造内の中心点318に向かって、延びていてもよい。対角のビーム302、304、306、308の他端は、接続点から駆動構造を通って隣接する振動質量体に延びる、2つの連結ビームに接続されていてもよい。
例えば、図3の対角のビーム302は、アンカー点310に支持され、かつ、そこから内側に延びている。接続点320において、中心点318の前で、対角のビーム302は、2つの連結ビーム322、324に接続されている。第1の連結ビーム322の一端は、第2の連結ビーム324の一端と、対角のビーム302の一端とに接続され、かつ、第1の連結ビーム322の他端は、第1の垂直駆動構造120の一次振動に従って運動するように接続されている。第1の連結ビーム322の他端は、第1の垂直駆動構造120の可動部分に接続されていてもよく、有利には、その一次振動の軸128における点に接続されていてもよい。第2の連結ビーム324の一端は、第1の連結ビーム322の一端と、対角のビーム302の一端とに接続され、かつ、第2の連結ビーム324の他端は、第1の水平駆動構造124に従って運動するように接続されている。第2の連結ビーム324の他端は、同様に、第1の水平駆動構造124の一次振動の軸における点に接続されていてもよい。
同様の連結ビームのペアが、図3に示すように、対角のビーム302、304、306、308の各々の内向きを指す端部(inward pointing ends)を接続するように配置されていてもよい。対角のビーム302とその2つの連結ビーム322、324の接続点320は、中心点318の前に位置しているため、第1の垂直駆動構造120に接続する連結ビーム322、324は、初めはその一次振動の軸128と小さな鋭角を形成する。連結ビームの同じ配向(orientation)を全ての駆動構造について繰り返してもよい。
図4は、構造の動作時における、一次運動中の図1の駆動構造の構成の動作を示す。第1の垂直駆動構造120が、一次運動において軸128の方向において外向きに運動するとき、連結ビーム322、326は一次振動に従って運動し、軸128に向かって屈曲する。また、対角のビーム302、306の連結された端部は、一次振動に従って軸128に向かって屈曲し、かつ、連結ビーム322、326と第1の垂直駆動構造120の一次振動の軸128とが作る鋭角は減少する。対応する連結ビームと軸128との間の鋭角の対応する屈曲と減少とは、第2の垂直駆動構造122における反対側において起こる。しかしながら、同時に、隣接する水平駆動構造124、126における、対応する連結ビームと軸130との間の鋭角は増加する。
他方、垂直駆動構造120、122が内向き(図示せず)に運動するとき、隣接する駆動構造124、126は外向きの運動にある。第1の垂直駆動構造120の連結ビーム322、326間の鋭角は増加する。対応する連結ビームと軸128との間の鋭角の対応する屈曲と減少は、第2の垂直駆動構造122における反対側において起こる。対角のビーム302、306の連結された端部は、一次振動に従って軸128から離れる方向に屈曲する。水平駆動構造124、126の対応する連結ビームと軸130との間の鋭角は減少し、かつ、それらの対角のビームの連結された端部は、軸130に向かって屈曲する。
対角のビームと連結ビームとの上述の組み合わせは、非常に効率よく、駆動構造のペアの各々における両者の間の一次振動を逆位相モードに強制し、かつ、駆動構造の2組のペアの一次振動を一次振動の共通軸128、130の2つの直交方向に強制する、駆動連結スプリング構造を形成する。
また、駆動構造は、ジャイロスコープ構造によって提供される他の特徴のための更なる要素も含んでいてもよい。例えば、図1の垂直駆動構造120、122は、駆動検知信号のための更なる櫛形構造160、162を含むことが示されている。そのような信号は、駆動構造内の制御されたフォースフィードバック動作(force feedback operation)に適用されてもよい。他の例として、図1の水平駆動構造124,126は、静電直交位相補正のための更なる櫛形構造164、166を含んでいてもよい。
本明細書において、「検知構造(sense structure)」は、少なくとも1つの振動質量体の特定の運動を検知し、かつ、その検知された運動に対応する信号を生成するように配置されている要素を指す。ジャイロスコープ構造において、検知された運動は、ジャイロスコープ構造の角運動によって作り出されるコリオリ力に起因する。ジャイロスコープ構造は、検知構造170、172の第1のペアと検知構造174、176の第2のペアとを含んでいてもよい。
図5は、図1の例示的な検知構造170をより詳細に示す。検知構造500は、検知デバイス502と検知連結スプリング構造504とを含んでいてもよい。検知デバイス502は、入力された機械エネルギーを電気エネルギーに変換するトランスデューサを有していてもよい。入力された機械エネルギーは、検知デバイスが連結されている1以上の振動質量体の運動に起因する。トランスデューサは、固定子506と回転子508とを含んでいてもよい。また、検知デバイス502は、回転子を固定支持体に懸架するように配置されている第2のスプリング構造530も含んで、これにより、駆動構造の垂直ペアの一次振動の軸128に対角であり、かつ、駆動構造の水平ペアの軸130に対角である方向に振動することができるようにしてもよい。この文脈において、対角方向(diagonal direction)とは、その方向が軸と角度45°(π/4)を形成することを意味する。図1の構造において、第2のスプリング構造530は、該対角方向において非常に弾性であり、かつ、対角方向以外の方向において非常に剛性であると見てもよい。
検知連結スプリング構造504は、回転子508を2つの振動質量体と、駆動構造の垂直ペアの隣接する駆動構造120の振動質量体100と、駆動構造の水平ペアの隣接する駆動構造126の振動質量体106とに連結してもよい。検知連結スプリング構造504は、駆動構造の垂直ペアの隣接する駆動構造120の振動質量体100の、その一次振動の軸128に垂直な方向における運動の成分を回転子508に中継し、かつ、その一次振動の軸128の方向において屈曲する(deflect)ように構成されていてもよい。対応して、検知連結スプリング構造504は、駆動構造の水平ペアの隣接する駆動構造126の振動質量体106の運動の、その一次振動の軸130に垂直な方向における成分を回転子508に中継し、かつ、その一次振動の軸130の方向において屈曲するように構成されていてもよい。
図5の例示的な構造において、検知連結スプリング構造504は、第1の検知ビーム510と第2の検知ビーム512とを含んでいてもよい。回転子508は、延長ビーム514を経由して連結点516まで延びていてもよい。第1の検知ビーム510は、連結点516と垂直駆動構造120の振動質量体100との間を延びていてもよく、第2の検知ビーム512は、連結点516と水平駆動構造126の振動質量体106との間を延びていてもよい。検知時において、振動質量体100、106の運動の成分は、累積し、かつ、図5の矢印によって示されるように、対角方向における線形の振動をもたらす。要素の構成は、図1に示すように、全ての検知構造170、172、176、174において、対称的に繰り返されてもよい。
図6は、ジャイロスコープ構造の上述した構造の検知モードの運動(二次振動)を示す。一次モードの運動が図4に示すように起こるとき、ジャイロスコープ構造の角運動は、ジャイロスコープ構造の振動質量体に、それらの一次振動に垂直な方向に加わるコリオリ力を作り出してもよい。例として、図1の構造が、z方向における角運動にさらされていると仮定する。図6に示すある一定の時点において、コリオリ力は、第1の垂直駆動構造120に連結された振動質量体100を正のx方向に変位させ、第2の垂直駆動構造122の振動質量体102を負のx方向に変位させ、第1の水平駆動構造124の振動質量体104を正のy方向に変位させ、かつ、第2の水平駆動構造126の振動質量体106を負のy方向に変位させると考え得る。
検知連結スプリング構造504は、これらの変位を第1の検知構造170の連結点516に中継し、かつ、第1の検知構造170の回転子に、矢印で示す方向の線形の運動を誘導する。図に示す方向は、第1の垂直駆動構造120の一次振動の軸128に対角であり、かつ第2の水平駆動構造126の一次振動の軸130に対角である。図6の特定の時点において、振動質量体100、106の変位は、第1の検知構造170の回転子を対角に内向きに、中心点318に向かって運動させると考えることができる。同時に、振動質量体102、104の変位は、検知構造の第1のペアの第2の検知構造172の回転子を同様に対角に内向きに変位させると考えることができる。他方、振動質量体100、104の変位は、検知構造の第2のペアの第1の検知構造174の回転子に中継され、これに、対角に外向きに、中心点318から離れる方向に向かう運動を誘導する。同様に、振動質量体102、106は、検知構造の第2のペアの第2の検知構造176の回転子を対角に外向きに変位させると考え得る。
振動質量体の変位方向が反転(図示せず)するとき、振動質量体100、106の変位は、第1の検知構造170の回転子を対角に外向きに運動させ、振動質量体102、104の変位は、検知構造の第1のペアの第2の検知構造172の回転子を対角に外向きに引っ張り、振動質量体100、104の変位は、検知構造の第2のペアの第1の検知構造174の回転子を対角に内向きに押し、かつ、振動質量体102、106の変位は、検知構造の第2のペアの第2の検知構造176の回転子を対角に内向きに押す、と考えることができる。したがって、構造の角運動は、対角の方向性を持つ検知構造170、172、174、176の回転子の対角の周期的な振動を誘導する。この振動は、ジャイロスコープ構造が経験する角運動を表す電気信号に変換されてもよい二次振動である。
上記の振動質量体100、102、104、106、駆動構造120、122、124、126、および検知構造170、172、174、176の対称かつ直交する配置のために、振動の周期中の一次振動においておよび二次振動において運動する要素の線形運動量と角運動量との和は、実質的にゼロである。これは、駆動モードと検知モードとが線形または角度加速度に連結する程度を有意に減少させる。加えて、要素の配置は、平衡状態の慣性力をもたらす。これは、周囲へのエネルギー漏れを減少させ、そしてこれにより、この構成を用いて実現される共振器のための高いクオリティファクター(high quality factor)を可能にする。また、平衡状態の慣性力は、外部からの振動に対して堅牢さも提供する。
さらにまた、上述の構成において、駆動モードおよび検知モードの共振周波数は、最低のものである。すべての他のモードは、駆動モードおよび検知モードのものよりも少なくとも2倍高い周波数であり得る。極小規模の要素において、製作公差は不可避である。従来の構造において、外部からの衝撃または振動は、したがって、駆動または検知運動に連結する傾向のある共通モードの運動を生じさせ得る。これらのモードは、典型的には、駆動運動の周波数または検知モード共振周波数に近い周波数において生じ、かつ、少なくともこれらのいずれかよりも低い。いまや望ましくない共通モードの周波数が顕著に高いものであるからには、モードもまた、より硬く(stiffer)、かつ外部の振動によって生ずる運動の振幅も、より小さい。請求項に記載の駆動構造と検知構造の構成は、ジャイロスコープ構造を外部からの振動に対して格別に堅牢にする、強度の連結(即ち、差動モードの振動の周波数のオーダーのうち、共通モードと差動モードの振動の周波数における差が大きい)を提供する。
駆動構造、検知構造および連結スプリング構造の具体的な配置のために、検知構造は、駆動モードにおいて本質的に変位せず、かつ駆動構造は、検知モードにおいて本質的に変位しない。駆動モードにおける検知構造の変位が効果的に最小化されるので、検知構造のペアからの共通モードのエラー信号が非常に小さい。加えて、エラーは、それ自体として当業者に周知である示差測定原理を適用することによりさらに減少させ得る。
微小電気機械の構造においては、運動する要素の非線形のおよび/または回転性の変位によって生ずる調波信号のような、二次効果が存在し得る。上述の構成において、駆動構造および検知構造の変位は、たとえ10マイクロメートルまでの高振幅の場合であっても、直線的であり、かつ、そうあり続ける。
図7は、微小電気機械のジャイロスコープ構造において適用できる代替的な検知構造を示す。この解決手段において、機械ドメインから電気ドメインへの移行には圧電性を応用する。検知構造は、圧電型検知デバイス702と、検知デバイス702を固定支持体に懸架するよう配置されている第2のスプリング構造730とを含んでいてもよく、これにより、駆動構造の垂直ペアの一次振動の軸に対角であり、かつ、駆動構造の水平ペアの軸に対角である方向に運動することができるようにする。
図5に示すように、検知連結スプリング構造704は、検知デバイス702を2つの振動質量体に連結して、検知デバイスに両方の振動質量体の運動の成分を中継するようにしてもよい。検知デバイス702は、延長構造714を経由して連結点716に延びて、連結スプリング構造704に接続してもよい。検知時において、振動質量体の運動の成分は、累積し、かつ、図7の矢印によって示されるように、対角方向における線形の振動をもたらす。
圧電型検知デバイス702は、少なくとも1つの検出要素740を含んでいてもよい。検出要素は、連結点の運動に従って屈曲するように配置されている検出ビームであってもよい。検出ビーム740は、その両端から可動延長構造714に、およびその中心から、アンカー、または固定された(anchored)構造に連結されていてもよい。図7は、検知デバイスが第1のビーム740と第2のビーム742とを含んでいる例を示す。第1のビーム740は、その両端から可動延長構造714に、およびその中心から、第2のビーム742の中心に連結されていてもよい。第2のビーム742は、その両端の各々から支持構造に固定されていてもよい。この方法により、連結ビーム740、742は、連結点の運動に従って屈曲するように配置されている。検出ビーム740、742は、検出ビームの屈曲に従って屈曲する圧電型フィルムを含んでいてもよい。結果として生ずる電荷が、検知された運動を示す信号として読み出され使用されてもよい。
図8は、第1の部分800と第2の部分802とを含むジャイロスコープの要素を示す。第1の部分800は、図1のジャイロスコープ構造を含んでいてもよく、第2の部分802は、電気信号をジャイロスコープ構造と交換するように接続されている電気回路を含んでいてもよい。図2に示すように、信号s1は、検知構造から電気回路802に、または電気回路からジャイロスコープ構造に、入力されてもよい。検出された角運動に対応する出力信号Sは、信号s1から計算されてもよい。
ジャイロスコープは、様々なセンサ要素を含む複合的なセンサ要素に含まれていてもよく、その例を挙げれば、有線または移動コンピューティング、ゲーム用または通信用デバイス、測定デバイス、レンダリングデバイス、または車両用機能制御ユニット等がある。
技術の進歩に従い、本発明の基本概念が様々な方法で実施し得ることは、当業者に自明である。従って、本発明およびその実施態様は、上記の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の適用範囲内で変化しうるものである。

Claims (11)

  1. 微小電気機械のジャイロスコープ構造であって、該微小電気機械のジャイロスコープ構造が、
    駆動構造の第1のペアと、
    駆動構造の第2のペアと、
    検知構造の第1のペアと、
    検知構造の第2のペアとを有するものであって、該微小電気機械のジャイロスコープ構造において、
    駆動構造が、振動質量体に連結され、かつ、前記振動質量体の一次振動を誘導するよう構成されたトランスデューサを含んでおり、
    駆動構造のペアの振動質量体が、逆位相において振動するように連結され、かつ、一次振動の共通軸に位置合わせされており、
    駆動構造の前記第1のペアの一次振動の軸と駆動構造の前記第2のペアの一次振動の軸とが、振動の平面に沿って直交して延びており、
    検知構造が、検知デバイスと連結スプリング構造とを含んでおり、
    前記連結スプリング構造が、前記検知デバイスを駆動構造の前記第1のペアの振動質量体と、駆動構造の前記第2のペアの振動質量体とに接続しており、
    前記連結スプリング構造が、前記振動質量体の各々の、その一次振動の軸に垂直な方向における、運動の成分を前記検知デバイスに中継し、かつ、前記振動質量体の各々の、その一次振動の軸の方向における、運動の成分を吸収するように構成されているものであり、
    前記検知デバイスが、固定支持体に懸架され、かつ駆動構造の前記第1のペアの一次振動の前記軸に対角であり、かつ駆動構造の前記第2のペアの一次振動の前記軸に対角である方向において振動するように構成されているものである
    微小電気機械のジャイロスコープ構造。
  2. 駆動構造の前記第1のペアが、第1の振動質量体に連結された第1の垂直駆動構造と、第2の振動質量体に連結された第2の垂直駆動構造とを含んでおり、
    駆動構造の前記第2のペアが、第3の振動質量体に連結された第1の水平駆動構造と、第4の振動質量体に連結された第2の水平駆動構造とを含んでおり、
    検知構造の前記第1のペアが、第1の検知構造と第2の検知構造とを含んでおり、
    検知構造の前記第2のペアが、第3の検知構造と第4の検知構造とを含んでおり、
    前記第1の検知構造が、前記第1の振動質量体と前記第4の振動質量体とに連結されており、
    前記第2の検知構造が、前記第2の振動質量体と前記第3の振動質量体とに連結されており、
    前記第3の検知構造が、前記第1の振動質量体と前記第3の振動質量体とに連結されており、
    前記第4の検知構造が、前記第2の振動質量体と前記第4の振動質量体とに連結されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の微小電気機械のジャイロスコープ構造。
  3. 一次振動の軸に対角である方向が、一次振動の前記軸と角度45°(π/4)を形成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の微小電気機械のジャイロスコープ構造。
  4. 前記駆動構造の各々が、前記連結された振動質量体に2つの自由度を許容する第1のスプリング構造を含んでいる
    ことを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の微小電気機械のジャイロスコープ構造。
  5. 前記第1のスプリング構造が、第1の自由度のための一次要素(206)と第2の自由度のための二次要素(220)とを含んでおり、
    前記一次要素(206)が、アンカー要素(208)と、振動質量体(202)と前記アンカー要素(208)との間に延びる懸架スプリング(210)とを含んでおり、
    前記懸架スプリング(210)が、前記振動質量体の前記一次振動の方向の方向において弾性であり、
    前記二次要素(220)が、前記振動質量体(202)と前記一次要素(206)とを連結し、かつ、前記振動質量体(202)の前記二次振動の方向において弾性であって、前記振動質量体(202)の前記二次振動の前記方向が、前記振動質量体(202)の前記一次振動の前記方向に直交する
    ことを特徴とする請求項4に記載の微小電気機械のジャイロスコープ構造。
  6. 前記駆動構造の少なくとも1つが、前記駆動構造(200)に一次振動を励起するためのトランスデューサを含んでいる
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の微小電気機械のジャイロスコープ構造。
  7. 前記構造が、駆動構造のペアにおける両者の間の前記一次振動を逆位相モードに強制するよう配置されている駆動連結スプリングを含んでいる
    ことを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の微小電気機械のジャイロスコープ構造。
  8. 前記駆動連結スプリングが、4つの対角のビーム(302、304、306、308)を含んでおり、
    前記対角のビーム(302、304、306、308)の各々の一端が、駆動構造(120、122)の第1のペアの振動質量体と隣接する駆動構造(124、126)の第2のペアの振動質量体との間のアンカー点(310、312、314、316)に固定されており、
    前記対角のビーム(302、304、306、308)が、それぞれのアンカー点から前記ジャイロスコープ構造内の中心点(318)に向かって延びており、
    前記対角のビーム(302、304、306、308)の他端が、2つの連結ビームへの接続点において接続されており、前記2つの連結ビームの1つは、前記接続点から、駆動構造(120、122)の第1のペアの前記振動質量体に向かって延びており、かつその他端は、前記接続点から、駆動構造(124、126)の前記隣接する第2のペアの前記振動質量体に向かって延びている
    ことを特徴とする請求項7に記載の微小電気機械のジャイロスコープ構造。
  9. 前記検知構造の各々において、
    前記連結スプリング構造(504)が、第1の検知ビーム(510)と第2の検知ビーム(512)とを含んでおり、
    前記検知デバイスが、延長ビーム(514)を経由して連結点(516)に延びる回転子(508)を含んでおり、
    前記第1の検知ビーム(510)が、前記連結点(516)と前記駆動構造の前記第1のペアの前記振動質量体(100)との間に延びており、かつ、
    前記第2の検知ビーム(512)が、前記連結点(516)と前記駆動構造の前記第2のペアの前記振動質量体(106)との間に延びている
    ことを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の微小電気機械のジャイロスコープ構造。
  10. 前記検知デバイスが、連結点に連結され、かつ前記連結点の運動に従って屈曲するよう配置されている少なくとも1つの柔軟な検出要素を含んでおり、
    前記柔軟な検出要素の1以上が、前記検出要素の前記屈曲に従って屈曲する圧電型フィルムを含んでいる
    ことを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の微小電気機械のジャイロスコープ構造。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の微小電気機械のジャイロスコープ構造を含んでいる
    ことを特徴とする微小電気機械のジャイロスコープ。



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