JP2017505192A5 - - Google Patents

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本発明の特定の実施形態による、関節運動式眼科手術用エンドプローブの概略図である。 本発明の特定の実施形態による、プルワイヤ、カニューレ及びハンドル組立体を示す。 本発明の特定の実施形態による、ハンドル組立体のキー機構及びキーパスポケットを示す。 本発明の特定の実施形態によるフレア状の近位端を有するカニューレを示す。 本発明の特定の実施形態による、プルワイヤの張力を調整するためのサムスイッチを示す。 本発明の特定の実施形態による、プルワイヤの張力を調整するためのサムスイッチを示す。 本発明の特定の実施形態による、サムスイッチを有する保護カバーを示す。 本発明の特定の実施形態による、関節運動式眼科手術用プローブの組立方法の実施例を示すフロー図である。 本発明の特定の実施形態による、関節運動式眼科手術用プローブの組立方法の実施例を示すフロー図である。
図1は本発明の特定の実施形態による、片手で持つのに好適なハンドル12及びカニューレ14を有する関節運動式眼科手術用エンドプローブ10の概略図である。(説明を容易にするために、ハンドル12及びカニューレ14は縮尺通りに描かれておらず、内部プルワイヤのための制御機構などのハンドル12の特定の外部機構は図示されていない)。ハンドル12は、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アセテールホモポリマーまたはポリプロピレンなどの1つまたは複数の剛性プラスチック材で形成される。エンドプローブ10の近位端は、エンドプローブ10の内部を通る少なくとも1つの光ファイバとの接続によって、レーザー及び/または照明光を提供する1つまたは複数の光源(図示せず)に接続される。カニューレ14はステンレス鋼などの剛性の生体適合性金属で形成される。カニューレ14は、遠位端(利用中に外科医からの最遠点を参照)にスロット付き先端20を有する。スロット付き先端20は、スロット付き先端20(図1には図示せず)内に固着されたプルワイヤに張力を加えることにより、制御可能な方法で選択された方向に関節運動してもよい。
カニューレ14は同様に、プローブ10の組立てを容易にする追加機構を有する。特にカニューレ14は、カニューレ14の外部に永久的に取り付けられたキー機構105を有する。図3に示すように、キー機構105は、プラスチックハンドル12の遠位端(「近位」に対して、「遠位」は利用中に外科医に対向するハンドル12の端部を指す)において整合するキー溝ポケット106に嵌合するカニューレから離れる方向に延在する非対称構造である。キー機構105は、カニューレ14に永久的に取り付けられたスリーブの一部とすることができるか、またはカニューレ14に直接取り付けられてもよい。
プローブ10の組立時、カニューレ14は、キー機構105がキー溝ポケット106に到達するまでハンドル12の遠位端に摺動する。キー機構105の対称性により、スロット付き先端20が正しい方向に関節運動するためのカニューレ14の正しい回転整列が確保される。キー機構105はまた、キー機構105がキー溝ポケット106に到達するとカニューレ14のさらなる移動を阻止するストッパーとしての役割を果たし、カニューレ14のハンドル12内での正しい軸方向の位置付けを確保する。
図5及び6は、本発明の特定の実施形態によるプルワイヤのための張力機構を示す。示される実施形態において、サムスイッチ114は、スライダピン116をランプ118に沿って前進させてプルワイヤ100の張力を調整するために利用され、それによりスロット付き先端20がある角度位置まで関節運動する。サムスイッチ114はハンドル12内のスロット115にスナップ嵌合し、スイッチ114の摺動を可能にする。製作公差により、スイッチ114のスロット内での嵌合に若干のばらつきばらつきが生じる可能性がある。その結果として、スイッチ114を前進させるため、ひいてはスロット付き先端20を関節運動させるために必要な力に変動性が生じる場合がある。したがって圧縮挿入体130はスロットに接するスイッチ114内に配置され、均一な摩擦力を発生させる。スイッチ114を前進させるために必要な力を低いが均一なものとするために、この材料は低摩擦シリコンであることが好ましい。
ハンドル12内のスロット115には、スイッチ114がその最後方(すなわち、最遠の近位)位置にある場合に圧縮挿入体130の位置に対応する拡幅部120が含まれる。これはプローブ10が利用されるまでスイッチ114をこの最後方位置に保持するために圧縮挿入体130が拡張することを可能にし、それによって保管中また輸送中にスイッチ114が前進する可能性が低減される。
図8A及び図8Bは本発明の特定の実施形態による、プローブ20の製造方法の実施例を示すフロー図200である。ステップ202では、スロット付き先端を有する直径20Ga以下のカニューレを提供する。ステップ204では、レーザー溶接などによってプルワイヤがスロット付き先端に永久的に接着され、プルワイヤの張力が増大する際に先端が関節運動することを可能にする。ステップ206では、キー機構がカニューレに永久的に取り付けられる。その後ステップ208では、レーザー溶接などによって金属アンカーがプルワイヤに永久的に接着される。ステップ202〜208では、プローブの形成時にハンドル組立体に溶接されるカニューレ組立体が形成される。
ステップ210では、ハンドル組立体が提供される。ハンドル組立体は遠位端に、キー機構に整合するキーパスポケットを有する。ステップ212では、溶接ピンがハンドル組立体内に挿入される。ステップ214では、キー機構がキーパスポケット内に嵌合するまでプルワイヤがハンドル組立体内に挿通される。ステップ216において、カニューレは遠位の溶接ピンに溶接される。
本発明の特定の実施形態がこれまで記されたが、これらの記述は図示説明の目的で行われている。当業者には明らかであろう、上記にて開示されたシステム及び方法からのばらつき、変更、修正及び逸脱が、以下の請求項に記載されるような本発明の範囲から逸脱することなく採用されてもよい。
本明細書に開示される発明は以下の態様を含む。
<態様1>
剛性プラスチック材で形成された、片手に収まる寸法のハンドルと、
前記ハンドルから延在し、20Ga以下の直径を有する剛性カニューレと、
前記カニューレの遠位端にあるスロット付き先端と、
前記ハンドル、前記単一の剛性カニューレ及び前記スロット付き先端を通って延在する少なくとも1つの光ファイバと、
前記スロット付き先端に永久的に取り付けられるプルワイヤであって、前記プルワイヤが前記スロット付き先端に張力を働かせる際に、前記スロット付き先端が真直から前記プルワイヤの前記張力によって制御される屈曲角にずれ、弾性材料で形成された前記スロット付き先端が前記プルワイヤに働いた前記張力が解放される際に前記真直位置に戻る前記プルワイヤと、
前記プルワイヤの遠位端に永久的に取り付けられるアンカーと、
前記アンカーに溶接された前記ハンドル内に固着された溶接ピンと、
を含む関節運動式眼科手術用プローブ。
<態様2>
前記剛性カニューレに永久的に取り付けられるキー機構と、
前記スロット付き先端を前記ハンドルと回転可能に整列させるための前記キー機構を保持するキーパスポケットと、
をさらに含む、態様1に記載のプローブ。
<態様3>
前記剛性カニューレがフレア状の近位端を有し、
前記ハンドルが、前記少なくとも1つの光ファイバに接する前記剛性カニューレの前記フレア状の近位端から離間したガイドピンをさらに含み、前記ガイドピンが前記少なくとも1つの光ファイバを前記フレア状の近位端の外縁部から離れて保持する、
態様1に記載のプローブ。
<態様4>
前記アンカーに溶接された前記溶接ピンが近位の溶接ピンであり、
前記プローブが、前記カニューレに溶接された遠位の溶接ピンをさらに含む、
態様1に記載のプローブ。
<態様5>
前記アンカーが外径を有する円筒状のアンカーであり、
前記アンカーが前記U字溝の底部内に嵌合するように、前記近位の溶接ピンが前記アンカーの前記外径よりも大きい内径を有するU字溝を有する、
態様4に記載のプローブ。
<態様6>
前記近位の溶接ピン及び前記遠位の溶接ピンが一体組立体内に形成される、態様4に記載のプローブ。
<態様7>
前記剛性プラスチック材がアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アセテールホモポリマーまたはポリプロピレンである、態様1に記載のプローブ。
<態様8>
前記カニューレがステンレス鋼で形成される、態様1に記載のプローブ。
<態様9>
前記プルワイヤがステンレス鋼で形成される、態様1に記載のプローブ。
<態様10>
前記溶接ピンがステンレス鋼で形成される、態様1に記載のプローブ。
<態様11>
20Ga以下の外径及びスロット付き先端を有するカニューレの提供と、
プルワイヤの前記スロット付き先端への永久的な取り付けと、
金属アンカーの、前記プルワイヤの遠位端への永久的な取り付けと、
溶接ピンの、片手に収まる寸法のハンドル組立体内での位置付けと、
前記金属アンカーの、前記ハンドル組立体内の前記溶接ピンへの溶接と、
を含む、関節運動式眼科手術用プローブの製造方法。
<態様12>
前記ハンドル組立体が前記ハンドル組立体の遠位端にキーパスポケットをさらに含む方法であって、
キー機構の前記カニューレへの永久的な取り付けと、
前記スロット付き先端を前記ハンドル組立体に対して回転可能に整列させるための、前記プルワイヤの、前記キー機構が前記キーパスポケットに嵌合するまでの、前記ハンドル組立体の前記遠位端への挿通と、
をさらに含む、態様11に記載の方法。
<態様13>
前記溶接ピンが遠位の溶接ピンである方法であって、
近位の溶接ピンの前記ハンドル組立体内での位置付けと、
前記カニューレの前記ハンドル組立体内の前記近位の溶接ピンへの溶接と、
をさらに含む、態様11に記載の方法。
<態様14>
前記金属アンカーの溶接の前記ステップがレーザー溶接を利用して実行される、態様11に記載の方法。
<態様15>
圧縮挿入体を有するサムスイッチの前記ハンドル組立体内のスロットへのスナップ嵌合であって、前記サムスイッチが最後方位置にある場合の前記圧縮挿入体の位置に対応する拡幅部を前記スロットが有する前記スナップ嵌合と、
前記圧縮挿入体が拡張することを可能にし、それによって前記サムスイッチを前記最後方位置に保持する、前記サムスイッチの前記最後方位置内の配置と、
をさらに含む、態様11に記載の方法。

Claims (15)

  1. 剛性プラスチック材で形成された、片手に収まる寸法のハンドルと、
    前記ハンドルから延在し、20Ga以下の直径を有する剛性カニューレと、
    前記カニューレの遠位端にあるスロット付き先端と、
    前記ハンドル、前記剛性カニューレ及び前記スロット付き先端を通って延在する少なくとも1つの光ファイバと、
    前記スロット付き先端に永久的に取り付けられるプルワイヤであって、前記プルワイヤが前記スロット付き先端に張力を働かせる際に、前記スロット付き先端が真直から前記プルワイヤの前記張力によって制御される屈曲角にずれ、弾性材料で形成された前記スロット付き先端が前記プルワイヤに働いた前記張力が解放される際に前記真直位置に戻る前記プルワイヤと、
    前記プルワイヤの近位端に永久的に取り付けられるアンカーと、
    前記アンカーに溶接された前記ハンドル内に固着された溶接ピンと、
    前記ハンドルに設けられて拡幅部を有するスロットと、
    前記スロットに嵌合するスイッチであって、前記ハンドルに対して摺動すると共に前記ハンドルに対して摺動すると前記プルワイヤの張力が調整されるように構成されたスイッチと、を含み、
    前記スイッチは、圧縮可能な挿入体を備え、
    前記圧縮可能な挿入体は、前記スイッチが特定の位置にあるときには前記拡幅部と対面し、前記スイッチが前記特定の位置以外の位置にあるときには前記スイッチを摺動させるのに抗する均一な摩擦力を発生させるように構成される、
    関節運動式眼科手術用プローブ。
  2. 前記剛性カニューレに永久的に取り付けられるキー機構と、
    前記スロット付き先端を前記ハンドルと回転方向において整列させるための前記キー機構を保持するキーパスポケットと、
    をさらに含む、請求項1に記載のプローブ。
  3. 前記剛性カニューレがフレア状の近位端を有し、
    前記ハンドルが、前記少なくとも1つの光ファイバに接する前記剛性カニューレの前記フレア状の近位端から離間したガイドピンをさらに含み、前記ガイドピンが前記少なくとも1つの光ファイバを前記フレア状の近位端の外縁部から離れて保持する、
    請求項1に記載のプローブ。
  4. 前記アンカーに溶接された前記溶接ピンが近位の溶接ピンであり、
    前記プローブが、前記カニューレに溶接された遠位の溶接ピンをさらに含む、
    請求項1に記載のプローブ。
  5. 前記アンカーが外径を有する円筒状のアンカーであり、
    前記近位の溶接ピンがU字溝を有し、該U字溝は、前記アンカーが前記U字溝の底部内に嵌合するように前記アンカーの前記外径よりも大きい内径を有する、
    請求項4に記載のプローブ。
  6. 前記近位の溶接ピン及び前記遠位の溶接ピンが一体組立体内に形成される、請求項4に記載のプローブ。
  7. 前記剛性プラスチック材がアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アセテールホモポリマーまたはポリプロピレンである、請求項1に記載のプローブ。
  8. 前記カニューレがステンレス鋼で形成される、請求項1に記載のプローブ。
  9. 前記プルワイヤがステンレス鋼で形成される、請求項1に記載のプローブ。
  10. 前記溶接ピンがステンレス鋼で形成される、請求項1に記載のプローブ。
  11. 20Ga以下の外径及びスロット付き先端を有するカニューレを提供することと、
    記スロット付き先端へプルワイヤを永久的取り付けることと、
    記プルワイヤの近位端へ金属アンカーを永久的取り付けることと、
    拡幅部を有するスロットを備えた片手に収まる寸法のハンドル組立体内に溶接ピンを位置付けすることと、
    記ハンドル組立体内の前記溶接ピンへ前記金属アンカーを溶接することと、
    前記スロット内にスイッチを挿入すること、とを含み、
    前記スイッチは前記ハンドル組立体に対して摺動すると共に前記ハンドル組立体に対して摺動すると前記プルワイヤの張力が調整されるように構成されており、
    前記スイッチは圧縮可能な挿入体を備え、
    前記圧縮可能な挿入体は、前記スイッチが特定の位置にあるときには前記拡幅部と対面し、前記スイッチが前記特定の位置以外の位置にあるときには前記スイッチを摺動させるのに抗する均一な摩擦力を発生させるように構成される、関節運動式眼科手術用プローブの製造方法。
  12. 前記ハンドル組立体が前記ハンドル組立体の遠位端にキーパスポケットをさらに含み、
    当該方法は、
    前記カニューレへキー機構を永久的取り付けることと、
    前記スロット付き先端を前記ハンドル組立体に対して回転方向において整列させるべく、前キー機構が前記キーパスポケットに嵌合するまで、前記プルワイヤを前記ハンドル組立体の前記遠位端へ挿通することと、
    をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 記ハンドル組立体内に遠位の溶接ピンを位置付けすることと、
    記ハンドル組立体内の前記遠位の溶接ピンへ前記カニューレを溶接することと、
    をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記金属アンカーを溶接することがレーザー溶接を利用して実行される、請求項11に記載の方法。
  15. 記圧縮可能な挿入体が拡張することを可能にし、それによって前記スイッチを最後方位置に保持するように、前記スイッチ前記最後方位置配置することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
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