JP2017229044A - コミュニケーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】2以上のコミュニケーションの拠点の切替を容易に行うコミュニケーションシステムを提供する。【解決手段】コミュニケーションシステムにおいて、第1拠点と第2拠点は、表示面に映像が表示される2以上の映像表示部と、映像表示部の表示面に映像を投影する2以上の映像部と、映像を撮像する2以上の撮像部とが、それぞれ設置され、一の拠点の撮像部の映像データを他の拠点の映像部に伝送する通信ネットワークと、通信ネットワークに接続された管理装置と、を有する。管理装置は、一の拠点の撮像部と他の拠点の映像部との相互間の接続に必要な情報に拠点の接続先名称を付与して記憶する記憶部と、記憶部に記憶された接続先名称を選択することで、一の拠点の撮像部と他の拠点の映像部との相互間の映像データの伝送を制御する選択部とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、コミュニケーションシステムに関し、特に、少なくとも2以上のコミュニケーションの場の切替を容易に行うコミュニケーションシステムに関する。
第1拠点にいる人と第2拠点にいる人との間で、画面越しにお互いの顔を見ながらコミュニケーションが可能なコミュニケーションシステムとして、例えばテレビ会議システムやウェブ会議システムなどが提案されている。一般的には、そのテレビ会議システム等では、両拠点において机や載置台の上に設置されたテレビサイズのモニターと、両拠点をそれぞれ撮像するカメラと、両拠点の音声を集音するマイクと、を有している。
これらのテレビ会議システム等では、モニターに映し出される映像、即ち、相手方拠点においてカメラが撮影する範囲は、主として会議室の机よりも上側の範囲に過ぎないものであり、会議の参加者の上半身が映る程度のものであった。そのような映像を、テレビサイズのモニターに表示させ、互いの拠点において見ながら会話を行っても、テレビ画面を見ている感覚に留まるものであり、臨場感及びリアリティに欠けるものであった。そのため、臨場感及びリアリティのある映像を相手方に提供するためには、他拠点の映像を大きく表示可能な大型の映像表示手段や複数の映像表示手段を組み合わせることなどが求められる。ここで、特許文献1には、1以上の大きな画面を有するテレビ会議システムが開示されている。
特開2009−81861号
テレビ会議システムにおいては、テレビ会議システムが複数の拠点に設置されている場合、相手方の接続先を選択している。
従来のテレビ会議システムでは、映像部として2台のプロジェクタを用いた場合、プロジェクタの操作も必要であるが、相手方の接続先を選択する場合、相手方の接続先であるテレビ会議システムのIPアドレスを選択するなどの接続動作を行う必要があり、相手方のテレビ会議システムへの接続動作が複雑であるという課題があった。
さらに、接続先となる相手方のテレビ会議システムが複数の拠点に存在する場合などは、その拠点毎のテレビ会議システムのIPアドレスを選択する必要があり、相手方の接続先を切替える操作に多値の操作が要求されている。従って、その多値の操作に未熟な者にとっては、テレビ会議システムの接続動作をスムーズに実行することができず、コミュニケーションに支障が生じることが考えられる。
そこで本発明は、特に、少なくとも2以上のコミュニケーションの場の切替を容易に行うことができるコミュニケーションシステムを提供することを目的とする。
上記解題を解決するため、本発明のコミュニケーションシステムは、第1拠点と第2拠点の相互間でコミュニケーションをするためのコミュニケーションシステムにおいて、前記第1拠点と前記第2拠点は、表示面に映像が表示される2以上の映像表示部と、前記映像表示部の前記表示面に前記映像を投影する2以上の映像部と、前記映像を撮像する2以上の撮像部とが、それぞれ設置され、一の前記拠点の前記撮像部の映像データを他の前記拠点の前記映像部に伝送する通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続された管理装置と、を有し、前記管理装置は、一の前記拠点の前記撮像部と他の前記拠点の前記映像部との相互間の接続に必要な情報に前記拠点の接続先名称を付与して記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記接続先名称を選択することで、一の前記拠点の前記撮像部と他の前記拠点の前記映像部との相互間の前記映像データの伝送を制御する選択部とを有することを特徴とする。
また、本発明のコミュニケーションシステムにおける前記管理装置は、少なくとも一つの前記拠点に設けられていることを特徴する。
また、本発明のコミュニケーションシステムにおける前記管理装置の前記記憶部は、一の前記拠点の前記撮像部と他の前記拠点の前記映像部との相互間の接続に必要な情報に一の前記拠点の接続先名称を付与して複数記憶し、前記管理装置は、前記登録された一の前記拠点と他の前記拠点との複数の前記接続先名称を一覧に表示する表示部を有し、前記選択部は、前記一覧に表示された複数の前記接続先名称の中から接続対象となる前記接続先名称を選択することを特徴とする。
また、本発明のコミュニケーションシステムにおける前記表示部は、登録された複数の前記接続先名称の中から接続可能な前記接続先名称のみを表示することを特徴とする。
また、本発明のコミュニケーションシステムにおける前記管理装置の前記選択部は、各拠点に供給される電源のON・OFFを制御し、前記電源をONして映像データの伝送を行うことを特徴とする。
また、本発明のコミュニケーションシステムにおける一の前記拠点は、他の前記拠点の集音装置で集音された音を前記映像と同期して逐次発する音声装置を有し、前記管理装置の前記選択部は、前記記憶部に記憶された前記接続先名称を選択することで、一の前記拠点の前記音声装置と他の前記拠点の前記集音装置とを接続することを特徴とする。
本発明のコミュニケーションシステムによれば、2以上の映像表示部を有する臨場感のあるコミュニケーションシステムにおいて、それらの映像表示部(スクリーン)の数に応じて必要となる映像部(プロジェクタ)や撮像部(カメラ)、集音装置(マイク)など、様々な複数の機器毎の他の拠点との接続動作を煩雑にすることなく、管理装置に表示された接続先名称を選択するという一の操作のみにより、容易に、且つ、迅速に一の拠点と他の拠点との相互間でコミュニケーションシステムを起動することができる。
本発明のコミュニケーションシステムによれば、管理装置の記憶部に複数の接続先名称を記憶することが出来るため、多数の拠点間の接続動作を一の管理装置で管理することができる。
本発明のコミュニケーションシステムによれば、管理装置の記憶部に記憶された複数の接続先名称は、接続可能な状態にある拠点への接続先名称のみを表示することが出来るため、遠隔地にある他の拠点のコミュニケーションシステムの状態を容易に把握し、複数の接続先名称の中からの必要な情報を容易に選択することができる。
また、本発明のコミュニケーションシステムによれば、管理装置から各拠点の映像部及び撮像部に供給される電源のON・OFFを制御することが出来るため、例えば、コミュニケーションシステムの起動時に他の拠点が無人の場合などにも、コミュニケーションシステムの拠点間の接続を行うことが出来る。
また、本発明のコミュニケーションシステムによれば、一の拠点の音声装置に、他の拠点の集音装置で集音された音を映像と同期させて逐次出力させることができ、映像に対する音ずれを防止し、より臨場感のあるコミュニケーションを行うことができる。
本発明に係るコミュニケーションシステムを第1拠点、第2拠点にそれぞれ設けた場合の構成を示す図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムの第1拠点の配置図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムのブロック図である。 図4(a)乃至(c)は、本発明に係るコミュニケーションシステムにおける管理装置の接続先名称を選択するための操作画面を示す図である。 図5(a)及び(b)は、本発明に係るコミュニケーションシステムの管理装置における接続先名称の登録画面を示す図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムにおける映像データ等の伝送の流れを示す図であり、図6(a)は第1拠点から第2拠点への映像データ等の伝送を示す図、図6(b)は第2拠点から第1拠点への映像データ等の伝送を示す図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムの接続情報の新規登録の処理を示す処理フローである。 本発明に係るコミュニケーションシステムの拠点間の接続処理を示す処理フローである。 本発明に係るコミュニケーションシステムの拠点間の接続終了の処理を示す処理フローである。 本発明に係るコミュニケーションシステムに係るユニットの他の映像部の例を示す斜視図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムに係るユニットの他の映像表示部の例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明によるコミュニケーションシステムを実施するための形態について説明する。
[コミュニケーションシステムの構成]
本発明は、図1に示すように、第1拠点Aにコミュニケーションシステム10を配置し、第2拠点Bにコミュニケーションシステム10を配置して、第2拠点Bのコミュニケーションシステム10により撮像された映像及び集音された音を、第1拠点Aのコミュニケーションシステム10により第1拠点Aで発信することにより、第1拠点Aと第2拠点Bとの異なる空間(主として遠隔地のオフィス、工場など)において、臨場感のあるリアルタイムなコミュニケーションを実現することができるコミュニケーションシステム1に関するものである。同様に、第1拠点Aのコミュニケーションシステム10により撮像された映像及び集音された音を、第2拠点Bのコミュニケーションシステム10により第2拠点Bで発信することにより、第1拠点Aと第2拠点Bとの異なる空間において、あたかも第1拠点Aと第2拠点Bとが同じ空間にいるような演出をすることができ、双方向に臨場感のあるリアルタイムなコミュニケーションを実現することができるコミュニケーションシステム1に関するものである。なお、図1では、コミュニケーションシステム10,10を設置する拠点A,Bを2箇所に設定したが、前記拠点の箇所は2箇所に限られるものではなく、その設定箇所は適宜2以上の箇所に設定される。
本発明に係るコミュニケーションシステム1は、少なくとも一の拠点Aと他の拠点Bの2箇所の拠点に設置するコミュニケーションシステム10とコミュニケーションシステム10とを備えている。一の拠点Aに設置するコミュニケーションシステム10は少なくとも2基のユニット10A1,10A2を備えており、他の拠点Bに設置するコミュニケーションシステム10も同様に少なくとも2基のユニット10B1、10B2を備えている。
コミュニケーションシステム1におけるユニット10A1とユニット10A2とは、同様の構成を有しているので、以下、ユニット10A1を中心に、まず最小構成であるユニット10について説明する。
ユニット10は図1及び図2に示すように、映像部15、映像表示部14、スクリーンスタンド20及びプロジェクタスタンド30を備える。以下、各構成についてそれぞれ説明する。
以下の説明では、映像表示部14としてスクリーンを用い、映像部15としてプロジェクタを用いた例を説明する。スクリーンスタンド20は、映像表示部(スクリーン)14を設置するための取り付け台であり、支柱21と、台座23と、取り付け部材(図示せず)24とから構成される。
支柱21は、下端は台座23に立設され、上端は映像表示部(スクリーン)14を支えるため、約150〜200cmの高さに延設されている。取り付け部材は支柱21にとりつけられ、さらに取り付け部材に取り付けられた映像表示部(スクリーン)14の上下の高さ位置を、好適な高さに調整して、ねじ等で固定することができ、上下方向における映像表示部(スクリーン)14の高さ位置を変更可能である。
映像表示部(スクリーン)14の設置高さは、ユニット10が設置される場所、用途などにより調整され、例えば、会議室などでは視覚者が着座して視線の位置が自然になる高さや、展示会場などでは視覚者が起立して視線の位置が自然になる高さ等、適宜最適な位置に設定すると良い。
図1及び図2に示すように、支柱21は上端部が2本の柱状の例を示しているが、形状、材質、高さ、は特にこれに限定されるものではなく、映像表示部(スクリーン)14が設置できる形状、高さであればよい。
台座23は、図1及び図2に示すように、ユニット10を設置する床面と平行に設けられた方形の枠組状の部材である。台座23の方形の四隅には、床面上を転動する車輪25が設けられ、移動可能としている。
このように、スクリーンスタンド20は、映像表示部(スクリーン)14を視覚者の見やすい適切な位置に固定することができ、車輪25を有する場合は、映像表示部(スクリーン)14を設置した状態で、移動可能である。
プロジェクタスタンド30は、映像部(プロジェクタ)15を載置するための設置台であり、映像部(プロジェクタ)15を載置する上台31、床面に面して配置される下台32、上台31と下台32を繋ぐ側柱33、上台31の上下位置を調整する上下調整部34、プロジェクタスタンド30とスクリーンスタンド20間を接続する連結器37、プロジェクタスタンド30とスクリーンスタンド20間の距離、ひいては、映像部(プロジェクタ)15と映像表示部(スクリーン)14との間の距離を調整する前後調整部35を有している。
上台31は、映像部(プロジェクタ)15を載置する台である。映像部(プロジェクタ)15は図1及び図2に示すように、傾き調整部36を備えており、傾き調整部36を介して上台31に搭載される。上台31に搭載された映像部(プロジェクタ)15は、傾き調整部36を操作することにより、映像表示部(スクリーン)14の表示面に対する映像部(プロジェクタ)15の投影レンズ16の向きを調整するようになっている。上台31は、映像部(プロジェクタ)15を載置可能であれば、形状、材質、大きさは特に限定されるものではなく、映像部(プロジェクタ)15の投影した映像が映像表示部(スクリーン)14に適合するように、上台31が傾斜した形状でもよい。
下台32は、図1及び図2に示すように、プロジェクタスタンド30を置く床面と平行に設けられた方形の部材である。下台32の下面には、床面と設置する車輪(図示せず)が設けられ、移動可能としている。
側柱33は、上台31と下台32を連結し、さらに、上下方向への伸縮機能である上下調整部34を有している。これにより、上台31は映像部(プロジェクタ)15を載置したまま上下に移動し、映像部(プロジェクタ)15の設置高さを調整することが可能である。
前後調整部35は、図1及び図2に示すように、台座23と正対する下台32の一側面部に設けられ、映像表示部(スクリーン)14に対して前後方向に伸縮する機能を有している。前後調整部35を映像表示部(スクリーン)14に対して前後方向に伸縮することにより、スクリーンスタンド20とプロジェクタスタンド30との間の距離(映像部(プロジェクタ)15〜映像表示部(スクリーン)14間の距離)を調整することが可能である。映像部(プロジェクタ)15が映像表示部(スクリーン)14の正対に配置されて映像部(プロジェクタ)15が投影した映像は、映像表示部(スクリーン)14の表示面の全面若しくはほぼ全面の範囲で表示される。
連結器37は、図1及び図2に示すように、L字形状に形成されており、L字形状の一辺は前後調整部35に固定されている。また、L字形状の他の一辺は台座23のプロジェクタスタンド30側の位置(スクリーンスタンド20の正面側)に接続される。
このように、プロジェクタスタンド30は、映像部(プロジェクタ)15を載置した状態で、上下調整部34により、映像部(プロジェクタ)15の上下の設定位置を調整することができる。また、前後調整部35により、映像部(プロジェクタ)15の映像表示部(スクリーン)14に対する前後の設定位置を調整することができる。
また、映像部(プロジェクタ)15は、プロジェクタスタンド30に載置され、映像表示部(スクリーン)14に映像を投影する装置であり、本発明で使用する映像部(プロジェクタ)15は、近距離で拡大映像可能な短焦点型プロジェクタを用いている。映像部(プロジェクタ)15は、プロジェクタスタンド30に載置されて映像表示部(スクリーン)14の表示面に投影レンズ16を対面させて配置され、映像部(プロジェクタ)15が映像を映像表示部(スクリーン)14の表示面の全面若しくはほぼ全面の範囲で投影するようになっている。本実施例の映像部(プロジェクタ)15は、映像表示部(スクリーン)14の表示面より低い位置から斜め上向き姿勢の投影レンズ16から映像を映像表示部(スクリーン)14の表示面に投影する。したがって、映像部(プロジェクタ)15は映像表示部(スクリーン)14に接近して配置され、その映像部(プロジェクタ)15の後方で且つ組み合わされた映像表示部(スクリーン)14A1,14A2の前方に空スペースが確保され、この空スペースに視覚者が位置して映像表示部(スクリーン)14の表示面に投影された映像を視聴することになるため、人の移動によって映像部(プロジェクタ)15の投影レンズ16が覆われることはなく、映像表示部(スクリーン)14の表示面に投影される映像が人の移動によって途切れるのを防止することができ、図1に示す、第1拠点Aのコミュニケーションシステム1と第2拠点Bのコミュニケーションシステム1との空間と空間とが連続して連携することになってコミュニケーションが連続して可能な空間(空スペース)が確保される。
なお、映像部(プロジェクタ)15は、映像表示部(スクリーン)14への投影距離、映像表示部(スクリーン)14との性能関係により、映像表示部(スクリーン)14に映像を投影する機能を有している機器であればよい。以上の実施形態では、映像部15としてプロジェクタを用いたが、これに限定されるものではなく、映像データを映像表示部(スクリーン)14の表示面に投影する機能を有するものであれば、プロジェクタ以外のものを用いてもよい。さらには、映像表示部(スクリーン)14として、外枠に表示面が保持された構造のものを用いたが、ロールに表示面が非使用時に巻き取られ使用時にロールから繰出す構造のものであってもよく、図示したものに限定されない。
また、第2の実施例として、図10に示すように、支柱21の上方に吊下げ具を設置して映像部(プロジェクタ)15を固定し、映像表示部(スクリーン)14の斜め上方から斜め下方に向かって、映像部(プロジェクタ)15から投影する構成にしても良い。この場合もまた、プロジェクタスタンド30を設けなくてもよいため、2以上の映像表示部(スクリーン)14A1,14A2間に確保される内部空間(空スペース)Sをプロジェクタスタンド30の設置面積分だけ大きくとることができ、視覚者は拡大された内部空間Sに入り込んで映像表示部(スクリーン)14に近づくことができるので、より臨場感やリアリティを体感することができる。
以上のように、ユニット10は、スクリーンスタンド20に映像表示部(スクリーン)14を設置し、プロジェクタスタンド30に映像部(プロジェクタ)15を載置して、スクリーンスタンド20とプロジェクタスタンド30とが連結器37で固定されることにより、映像表示部(スクリーン)14の表示面に対する映像部(プロジェクタ)15の投影姿勢を保持して映像表示部(スクリーン)14と映像部(プロジェクタ)15とを一体に組み込み、映像表示部(スクリーン)14の組み合わせにより、コミュニケーションシステムを構築する構造としたことにより、配置、移動又は撤去を容易に行うことができ、且つコミュニケーションシステムを設置するオフィスの躯体環境に左右されることなく、オフィスのスペースを有効利用してコミュニケーションシステムを構築することができる。さらに、映像表示部(スクリーン)14を移動させる際に映像部(プロジェクタ)15も同時に移動させることができ、移動後に再設置した際も、移動前に調整した映像表示部(スクリーン)14に対する映像部(プロジェクタ)15の投影姿勢が維持されており、コミュニケーションシステムを構築する際に最も時間を要する映像表示部(スクリーン)14と映像部(プロジェクタ)15との設置に要する時間を省略することができ、映像関係に不慣れな者であっても容易に設置することができる。このことは、本発明のコミュニケーションシステムが、例えば、教育の現場で使用されるシーンを考えると、極めて有用なシステムを提供することができるものである。
また、ユニット10は、映像表示部(スクリーン)14、映像部(プロジェクタ)15を他の製品に交換する場合は、取り付け部材の取り付け位置、上下調整部34及び前後調整部35による調整のみで交換後の再調整が可能であり、機器の性能差があっても、対応可能である。
[コミュニケーションシステムの配置]
次に、図1及び図2を参照して、本発明のコミュニケーションシステムの構成について説明する。図1は、本発明に係るコミュニケーションシステムを第1拠点、第2拠点にそれぞれ設けた場合の構成を示す図、図2は、本発明に係るコミュニケーションシステムの第1拠点の配置図である。
図2に示す第1拠点Aに配置されるコミュニケーションシステム1は2基のユニット10A1,10A2を組み合わせている。2基のユニット10A1,10A2は上記に説明した図2に示す構造のユニット10を用いており、図2に示す構造のユニット10A1,10A2を2基配置したものである。なお、図示の状態では、映像表示部(スクリーン)14A1,14A2を2組組み合わせてコミュニケーションシステムを構築しているが、2組の映像表示部(スクリーン)14A1,14A2にさらに1組の映像表示部(スクリーン)14を配置して3組の映像表示部(スクリーン)14A1,14A2,14A3(図示せず)の組み合わせによりコミュニケーションシステム1を構築するようにしてもよく、映像表示部(スクリーン)14の配置数は図示のものに限定されるものではない。
ユニット10A1と10A2とは、映像表示部(スクリーン)14A1,14A2の対向する端縁を突合せ又は近接させ、且つ突合せ箇所を奥行き方向に引込めて配置されることが望ましいものである。この時、映像表示部(スクリーン)14A1,14A2のなす角度αは、90〜180度であればよく、180度をなすフラットな面で構成してもよい。要するに、本実施形態に係るコミュニケーションシステム1を演出することができればよいので、角度αは適宜設定することができる。映像表示部(スクリーン)14A1,14A2の対向する端縁を突合せ、又は近接させ、且つ突合せ箇所を奥行き方向に引込めて配置することにより、ユニット10A1と10A2とに挟まれる空間として、内部空間Sが確保される。なお、映像表示部(スクリーン)14A1,14A2の対向する端縁を突合わせ又は近接させずに離して映像表示部(スクリーン)14A1,14A2を設置してもよいものである。また、角度αも180度を超えて構成してもよい。
また、図1に示す第2拠点Bに設置するコミュニケーションシステム1は図2に示したコミュニケーションシステム1と同様であり、図2で説明したユニット10に相当する2基のユニット10B1,10B2を組み合わせることにより、コミュニケーションシステムを構築している。図1では、コミュニケーションシステムを構築する拠点を第1拠点A、第2拠点Bの2箇所に設定したが、拠点の設置箇所は2箇所に限られるものではない。
[映像部]
本実施形態においては、図1及び図2に示すように、コミュニケーションシステム1は、第2拠点Bにおいて撮像された映像(DB1及び/又はDB2、図6(a)、図6(b)参照)を投影する映像部(プロジェクタ)15を有している。図1及び図2に示すコミュニケーションシステム1の映像部(プロジェクタ)15は、第2拠点Bにおいて撮像された映像(DB1及び/又はDB2、図6(b)参照)を映像表示部(スクリーン)14の表示面に投影する。一例として、映像部15はプロジェクタ、映像表示部14はスクリーンで構成されるが、これに限られるものではない。映像表示部14として図11に示す液晶ディスプレイなどのデジタル型ディスプレイを用いてもよく、デジタル型ディスプレイを用いた場合、その液晶パネルが映像表示部14を構成し、前記液晶パネルを駆動制御して映像を表示する駆動部が映像部15を構成することになる。またこの場合には、プロジェクタを用いる必要がないためプロジェクタスタンド30を設けなくてもよい。
図1に示す第2拠点Bに設置するコミュニケーションシステム1は図2に示すコミュニケーションシステム1と同様に映像部(プロジェクタ)15を有している。図1及び図2に示すコミュニケーションシステム1の映像部(プロジェクタ)15は、第1拠点Aにおいて撮像された映像(DA1及び/又はDA2、図6(a)参照)を映像表示部(スクリーン)14の表示面に投影する。一例として、映像部15はプロジェクタ、映像表示部スクリーン14はスクリーンで構成されるが、これに限られるものではない。
本実施形態では、図2に示す第1拠点Aに設置される2台の映像部(プロジェクタ)15A1,15A2はプロジェクタスタンド30A1,30A2に支持されて映像表示部(スクリーン)14A1,14A2の表示面に向けて設置されている。
図1に示す第2拠点Bに設置される2台の映像部(プロジェクタ)15B1,15B2はプロジェクタスタンド30B1,30B2に支持されて映像表示部(スクリーン)14B1,14B2の表示面に向けて設置されている。
また、図1に示す第1拠点Aのコミュニケーションシステム1の2組の映像表示部(スクリーン)14A1,14A2で挟まれた内部空間Sに立つ者が撮像部11A1,11A2により撮像され、その映像(DA1,DA2)が第2拠点Bのコミュニケーションシステム1の映像表示部(スクリーン)14に投影されるに際して、内部空間Sに立つ者の全身の映像が投影されることが可能なサイズでスクリーン14が構成されるのが好ましい。同様に、図1に示す第2拠点Bのコミュニケーションシステム1の2組の映像表示部(スクリーン)14B1,14B2で挟まれた内部空間(内部空間Sに相当する空間)に立つ者が撮像部11B1,11B2により撮像され、その映像(DB1,DB2)が第1拠点Aのコミュニケーションシステム1の映像表示部(スクリーン)14に投影されるに際して、内部空間(S)に立つ者の全身の映像が投影されることが可能なサイズで映像表示部(スクリーン)14が構成されるのが好ましい。
[音声装置]
図1及び図2に示すように、音声装置17はスピーカーなどで構成され、第2拠点Bにおいて集音された音(V、図6(b)参照)を発する装置である。臨場感のある音を発することができるように、第2拠点Bに設置する集音装置13を2台以上で構成し、それに対応させて音声装置17を2台以上で構成してもよい。
図1及び図2に示すように、音声装置17はスピーカーなどで構成され、第1拠点Aにおいて集音された音(V、図6(a)参照)を発する装置である。臨場感のある音を発することができるように、第1拠点Aに設置する集音装置13を2台以上で構成し、それに対応させて音声装置17を2台以上で構成してもよい。
音声装置17の配置場所は特に限定されないが、第2拠点において集音された音(V)をユニット10A1,10Aの内部空間Sにおいて明瞭に聞き取ることができる位置に適宜配置すればよい。例えば、支柱21の前面に取り付けるようにしてもよい。
同様に、音声装置17の配置場所は特に限定されないが、第1拠点において集音された音(V)をユニット10B1,10Bの内部空間S(図示せず)において明瞭に聞き取ることができる位置に適宜配置すればよい。例えば、支柱21の前面に取り付けるようにしてもよい。
[撮像部]
図1及び図2に示すように、第1拠点Aに設置された撮像部11はビデオカメラなどで構成され、第1拠点Aにおける所定空間を撮像するためのものである。図1に示すように、第2拠点Bに設置された撮像部11はビデオカメラなどで構成され、第2拠点Bにおける所定空間を撮像するためのものである。
図1及び図2に示す通り、本実施形態においては、第1拠点Aに設置される撮像部11として、2台の撮像部11A1,11A2で構成する例を示しているが、撮像部11の配置台数は2台に限定されるものではなく、映像表示部(スクリーン)14に応じて適宜必要な台数であればよい。第2拠点Bに設置される撮像部11についても同様である。
図1及び図2に示すように、第1拠点Aに設置される撮像部11は撮像部11A1及び撮像部11A2を有しており、撮像部11A1及び撮像部11A2は、組み合わされた2台の映像表示部(スクリーン)14A1と映像表示部(スクリーン)14A2との境界近傍に配置され、その配置場所(1点)から2方向を夫々個別に撮像する。撮像部11A1及び撮像部11A2は、各撮像方向をそれぞれ個別に撮像した映像(DA1,DA2、図6(a)参照)を逐次出力するようになっている。
図1及び図2に示すように、第2拠点Bに設置される撮像部11は撮像部11B1及び撮像部11B2を有しており、撮像部11B1及び撮像部11B2は、組み合わされた2台の映像表示部(スクリーン)14B1と映像表示部(スクリーン)14B2との境界近傍に配置され、その配置場所(1点)から2方向を夫々個別に撮像する。映像部(プロジェクタ)15A1が映り込まないように画角を調節すると、これらが第2拠点Bで投影される映像に表示されなくなり、臨場感・リアリティのある映像を第2拠点Bへ提供できるようになる。カメラレンズ12A2も、映像部(プロジェクタ)15A2が映り込まないように調節する。
撮像部11B1及び撮像部11B2は、各撮像方向をそれぞれ個別に撮像した映像(DB1,DB2、図6(b)参照)を逐次出力するようになっている。
図1及び図2に示すように、第1拠点Aの撮像部11A1及び撮像部11A2は、ユニット10A1,10Aで形成される内部空間Sのみならず、その外側空間まで撮像される。したがって、内部空間Sを移動する人のみならず、該内部空間Sを越えて移動する人や空間も撮像するため、異なる空間が一体化される映像を撮像することができる。
第2拠点Bの撮像部11B1及び撮像部11B2についても、第1拠点Aの撮像部11A1及び撮像部11A2と同様である。
[集音装置]
図1及び図2に示すように、第1拠点Aの集音装置13は、マイクロフォンなどで構成され、第1拠点Aにおける所定空間の音を集音するための装置であり、集音した音(V、図6(a)参照)を逐次出力するようになっている。配置場所は特に限定されないが、主としてユニット10A1と10A2とに挟まれる空間として、内部空間Sにおける音を集音することができる位置に適宜配置すればよい。また、例えば上述の音声装置17においてステレオ音声を提供可能なように、集音装置13を2台以上で構成してもよい。
同様に、図1及び図2に示すように、第2拠点Bの集音装置13は、マイクロフォンなどで構成され、第2拠点Bにおける所定空間の音を集音するための装置であり、集音した音(V、図6(b)参照)を逐次出力するようになっている。配置場所は特に限定されないが、主としてユニット10B1と10B2とに挟まれる空間として、内部空間S(図示せず)における音を集音することができる位置に適宜配置すればよい。また、例えば上述の音声装置17においてステレオ音声を提供可能なように、集音装置13を2台以上で構成してもよい。
[送信部及び受信部]
図3及び図6に示すように、コミュニケーションシステム1は、インターネットなどの通信ネットワーク49を介した通信を行うための通信手段として、送信部41及び受信部43を有する。送信部41は、撮像部11A1,11A2により撮像され出力された映像DA1,DA2や、集音装置13により集音され出力された音Vを通信ネットワーク49に送出するようになっている。受信部43は、第2拠点Bで撮像され出力された映像DB1,DB2や、集音されて出力された音Vを通信ネットワーク49から受信するようになっている。なお、通信ネットワーク49は、インターネットのみならず、イントラネット、その他の通信回線での通信ネットワークでもよい。また、有線、無線、専用回線の何れでも良い。
[制御装置]
各ユニット10は、撮像部11、集音装置13、映像部(プロジェクタ)15、音声装置17、送信部41、受信部43の全部又は一部と接続されて、それらの動作を制御するための、制御部40を有する。制御部40は、ユニット10毎に通信ネットワーク49上で識別するための管理番号(例えば、ユニット10の送信部41、受信部43が通信ネットワーク49において映像データの送受信に必要なIPアドレス、端末固有番号など)を有している。制御部40は、例えば、パーソナルコンピュータで構成されている。また、制御部40は、1つの拠点で少なくとも1台あればよく、例えば、ユニット10A1,10A2で1台の制御部40を共有し、制御部40は、ユニット10A1,10A2の2つの管理番号(例えば、2つのIPアドレス、端末固有番号)を有するようにしてもよい。
図3に示す制御部40、送信部41や受信部43の配置場所は特に限定されるものではなく、上記各装置と接続されていればよい。
[管理装置]
以上の説明は、本発明のコミュニケーションシステムを適用する主として映像表示部14及び映像部15の構成について説明したが、次に、本発明の特徴である管理装置50について説明する。
本発明のコミュニケーションシステムは、コミュニケーションを行う拠点間の接続状態を、例えば操作ボタンのON・OFFの二値の操作に集約することにより、操作に不慣れな者にとっても容易に行うことができるコミュニケーションシステムを提供するものである。具体的は、一の拠点A(又はB)の撮像部11の映像データを他の拠点B(又はA)の映像部15に通信ネットワーク49を介して伝送する制御を管理装置50で実行するものであり、管理装置50は、一の前記拠点の前記撮像部11と他の拠点の前記映像部15との相互間の接続に必要な情報を前記拠点の接続先名称を付与して記憶部52に登録する設定登録部54と、前記記憶部52に記憶された接続先名称を選択することで、一の前記拠点の前記撮像部11と他の拠点の前記映像部15との相互間の映像データの伝送を制御する選択部53とを有していることを特徴とする。
図6及び図3に示すように、第1拠点Aにはコミュニケーションシステム1が、第2拠点Bにはコミュニケーションシステム1がそれぞれ配置され、各装置を起動させることによって、コミュニケーションシステム1の送信部41及び受信部43、並びに、コミュニケーションシステム1の送信部41及び受信部43が通信ネットワーク49を介して接続される。
図3乃至図5を参照して、以下に本発明の管理装置50について具体的に説明する。
図3に示すように、一の拠点Aと他の拠点Bとを接続する通信ネットワーク49には、一の拠点A側の制御部40と他の拠点B側の制御部40とが接続されており、それぞれの制御部40,40が該当するコミュニケーションシステムのユニット10A1,10A2,10B1,10B2にそれぞれ接続されている。図3の例では、一の拠点A側の制御部40と他の拠点B側の制御部40が1つずつあるものとしたが、これら制御部40を2以上に設定してもよいものである。
図3に示す例は、コミュニケーションシステムのユニット10A1,10A2は第1拠点Aに設置され、ユニット10B1,10B2は第2拠点Bに設置され、また、第1拠点A及び第2拠点B以外の第3拠点C(図示せず)を設置している。
なお、管理装置50は、図3に示すように、通信ネットワーク49に繋がる、少なくとも一の拠点に設けられていればよい。また、各拠点に1台ずつ設けられていてもよく、必要な台数を適宜設ければよいのである。
管理装置50は図3に示すように、管理装置50の各構成を制御する制御部51と、一の拠点B(又はA)の撮像部11と他の拠点A(又はB)の映像部15との相互間の接続に必要な情報に前記拠点の接続先名称を付与して記憶する記憶部52と、記憶部52に記憶された接続先名称を選択することで、一の前記拠点の撮像部11と他の拠点の映像部15との相互間の映像データの伝送を制御する選択部53と、一の前記拠点の撮像部11と他の拠点の映像部15との相互間の接続に必要な情報を前記拠点の接続先名称を付与して記憶部52に登録する設定登録部54と、前記登録された一の前記拠点と他の前記拠点との複数の接続先名称を一覧に表示する表示部56を有している。
選択部53は、前記一覧に表示された複数の接続先名称の中から接続対象となる接続先名称を選択する。
制御部51は、記憶部52、選択部53、設定登録部54、及び表示部56を統括する機能を有する。また、入力装置として、キーボード、マウス、タッチパネル等を制御する。
記憶部52は、管理装置50の各種ソフトウェア、コミュニケーションシステム1の設定情報を記憶する記憶媒体(HDD、データベース)、及び、各種ソフトウェアを実行するための一時記憶媒体からなる。
選択部53は、登録済のコミュニケーションシステム1同士の接続、切断の実行操作を行う機能を有している。また、図4(a)に示す、表示部56の表示画面である接続先切替操作画面60を有している。接続先切替操作画面60には、複数の拠点の接続先名称を一覧にして表示する名称一覧表示部61、名称一覧表示部61から選択されて相互間が接続対象となる一の拠点の名称を表示する第1拠点表示欄62と他の拠点の名称を表示する第2拠点表示欄63と、一の第1拠点表示欄62に表示された拠点と他の第2拠点表示欄63に表示された拠点との間の音声データの伝送の接続状況をON・OFFの文字で示す音声マーク64と、前記接続対象の拠点間の映像データ伝送の接続状況を絵文字で示す接続状況マーク65とが表示される。
図4の例では名称一覧表示部61には、接続対象となる接続先名称を一覧にして表示している。図示の例では、複数の拠点として、接続先名称として「東京」「大阪」「名古屋」「福岡」「札幌」が表示され、それぞれの接続先名称に対応して「東京」を選択するボタン、「大阪」を選択するボタン、「名古屋」を選択するボタン、「福岡」を選択するボタン、「札幌」を選択するボタンがそれぞれ設けられている。
また、選択部53は、一覧に表示された複数の接続先名称の中から接続対象となる接続先名称を選択する。また、表示部56は、記憶部52に登録された複数の接続名称の中から接続可能な拠点のみを表示する機能を有している。例えば、図4(b)では、接続先名称の一覧として、接続先名称「東京」「大阪」「名古屋」「福岡」「札幌」が表示されている。このうち、接続先名称「東京」「大阪」「名古屋」は接続可能な拠点として表示されており、第1拠点表示欄62及び第2拠点表示欄63への選択入力が可能である。しかし、接続先名称「福岡」「札幌」が回線故障や、使用中につき、接続不可能と判断された場合には、図4(b)の表示が反転して接続不可能な状態を示す。この場合、第1拠点表示欄62及び第2拠点表示欄63への選択入力が不可能となる。
図4(a)に示すように、名称一覧表示部61からまず拠点「東京」のボタンを選択して操作すると、図4(b)に示すように、第1拠点表示欄62に「東京」の文字が表示され、次に、図4(b)に示すように、名称一覧表示部61から接続相手先である接続先名称「名古屋」のボタンを選択して操作すると、図4(c)に示すように、第2拠点表示欄63に「名古屋」の文字が表示され、接続先名称「東京」と接続先名称「名古屋」との間で接続がされると、音声マーク64及び接続状況マーク65及び音声マーク64がそれぞれ点灯する。図4(c)の図示では、音声マーク64の下に印を伏し、接続状況マーク65を黒塗り等の変更をすることにより、接続先名称「東京」と接続先名称「名古屋」との間で映像データ・音声データの伝送が実施されていることを示している。なお、音声のみをOFF(音声マーク64が「OFF」)として、映像データのみを伝送し、無音状態で静かに映像を観るようにしてもよい。
設定登録部54は、コミュニケーションシステム1への接続に必要な情報を新規登録、登録内容の変更をする機能を有する。また、設定登録部の図5(b)に示す接続先設定画面70を有している。
接続先設定画面70は、コミュニケーションシステム1への接続に必要な情報を接続先切替操作画面60の名称一覧表示部61に表示させたい接続先名称を入力する表示名称欄71と、一の拠点に設置されるコミュニケーションシステム1の2基のユニット10への接続に必要な情報を入力する、IPアドレス入力欄72、パスワード入力欄73、ポート番号入力欄74とを有している。また、入力した接続先名称および2基のユニット10への接続に必要な情報を記憶部52に記憶する保存ボタン75を有している。
また、管理装置50は通信ネットワーク49に接続されている状況であれば、どこに設置されていても、各拠点のコミュニケーションシステム1同士を接続することができる。たとえば、管理装置50は東京に設置され、第1拠点表示欄62に接続先名称「名古屋」、第2拠点表示欄63に接続先名称「大阪」を設定し、「名古屋」と「大阪」に設置されている2基のユニット10同士を接続することも可能である。
各拠点の接続先名称を設定する処理について図5及び図7を用いて説明する。
最初に、図5(a)に示す、設定登録部54の設定登録画面67を表示する。接続先編集ボタン69には、現在登録されている設定の名称一覧が表示される。ここで、新規に登録する場合は、接続先新規ボタン68を押下すると(ステップS1)、設定登録部の図5(b)に示す接続先設定画面70が表示される。
まず、コミュニケーションシステム1が設置されている拠点への接続情報に対して、接続先名称を付与し、表示名称欄71に入力する(ステップS2)。この接続先名称が、後に接続先切替操作画面60の名称一覧表示部61に表示されるデータとなる。接続先名称はコミュニケーションシステム1の設置場所や、部署名など、明確な名称が好適である。
次に、接続先名称を付与した拠点に設置されたコミュニケーションシステム1の2基のユニット10への接続に必要な情報をそれぞれ入力する(ステップS3)。ここで入力する情報は、例えば、コミュニケーションシステム1のユニット10,10への接続情報(IPアドレス、端末番号など)である。本実施例では、IPアドレス入力欄72、パスワード入力欄73、ポート番号入力欄74には、ユニット10A1への接続情報を入力し、IPアドレス入力欄72、パスワード入力欄73、ポート番号入力欄74には、ユニット10A2への接続情報を入力する。
そして、入力した設定情報に誤りが無いことを確認し、保存ボタン75を押下することで(ステップS4)、設定情報に対して付与された接続先名称が記憶部52に記憶される(ステップS5)。
新たに登録された接続先名称は、接続先切替操作画面60の名称一覧表示部61に表示される。図4(a)と図4(b)とを比較すると、図4(b)に接続先名称「名古屋」ボタンが追加されていることがわかる。
このように、各拠点に設置されたコミュニケーションシステム1の2基のユニットへの接続に必要な情報を1箇所に纏めて管理することで、各拠点間での接続実施時の、操作の手数を軽減することができるので、使用者の接続時の設定ミスや、接続までの時間を短縮し、使用者の負担を軽減することができる。
次に、接続先名称を付与して登録した各拠点に設置されているコミュニケーションシステム1を選択して、接続する場合について、図4及び図8に基づいて説明する。
まず、接続先切替操作画面60を起動すると、登録済の接続先名称一覧が記憶部52から読み込まれる(ステップS11)。制御部51は、その登録済の接続先名称一覧に表示された、接続先名称の接続情報を用いて、各拠点のコミュニケーションシステム1、より詳しくは、各拠点の2基のユニット10が通信ネットワーク49を経由して、接続可能かどうか判定する(ステップS12)。そして、判定が終了したら、図4(a)に示すように、名称一覧表示部61に名称一覧を表示する(ステップS13)。このとき、接続可能な拠点と接続不可能な拠点が判別できるように表示する。接続可能な拠点のみを表示するようにしてもよい。
次に、使用者は、自らのいる拠点を第1拠点表示欄62の拠点として選択し、接続をしたいコミュニケーションシステム1が設置された拠点の接続先名称を名称一覧表示部61から選択して、第2拠点表示欄63へ入力する(ステップS14)。この場合、第1拠点表示欄62、第2拠点表示欄63の選択順序は問わない。例えば、拠点としての第1拠点表示欄62に接続先名称「東京」、接続先の第2拠点に接続先名称「大阪」を入力する、或いは拠点としての第1拠点に接続先名称「大阪」、接続先の第2拠点表示欄63に接続先名称「東京」を入力するようにしてもよいものである。さらには、管理装置50が設置されている拠点においては、予め自拠点を登録し、接続先切替操作画面60を起動すると、第1拠点表示欄62に自拠点が既に選択されている状態としても良い。
制御部51は、第1拠点表示欄62及び第2拠点表示欄63に入力された接続先名称に対応した設定情報を、記憶部52から読みだす(ステップS15)。
読みだされた設定情報はそれぞれ接続先の制御部40に送信される(ステップS16)。例えば、接続先名称「東京」の接続情報は接続先名称「大阪」の制御部40に送信され、接続先名称「大阪」の接続情報は接続先名称「東京」の制御部40に送信され、それぞれの制御部40は、受信した接続情報を基に、相互間を接続し相互間の映像データの伝送を開始する処理を行う(ステップS17)。
そして、コミュニケーションシステム1の送信部41及び受信部43、並びに、コミュニケーションシステム1の送信部41及び受信部43が通信ネットワーク49を介して接続され相互間の映像データの伝送がなされる(ステップS18)。接続がされると、映像データの伝送を示す接続状況マーク65が黒塗り等の表示に変わり、音声データの伝送を示す音声マーク64が「ON」に変わり、接続状態及び音声ON/OFFの状況を目視することができる。
このように、接続先切替操作画面60上で、第1拠点表示欄62の接続先名称及び第2拠点表示欄63の接続先名称を選択して入力することにより、第1拠点のコミュニケーションシステムユニット1と、第2拠点のコミュニケーションシステムユニット1とを容易に接続することができ、使用者の接続時の設定ミスや、接続までの時間を短縮し、使用者の負担を軽減することができる。また、この管理装置50は、使用者1名で第1拠点及び第2拠点間の接続設定をすることができるので、人的負荷を軽減することができる。
次に、接続された2拠点のコミュニケーションシステム1,1間の接続を終了する処理について、図4及び図9を参照して説明する。
まず、接続先切替操作画面60の、第1拠点表示欄62及び映像データ源である第2拠点表示欄63から、接続を終了したい接続先名称を選択する(ステップS21)。
制御部51は、選択された接続先名称に対応された設定情報を、記憶部52から読みだす(ステップS22)。読みだされた設定情報は、終了する接続先の制御部40に送信される(ステップS23)。制御部40は、受信した接続情報を基に、通信の終了処理を行う(ステップS24)。切断がされると、接続状況マーク65の表示が変わり、及び音声マーク64が「OFF」に変わり、接続状態及び音声ON/OFFを目視することができる。このように、切断処理も、接続先切替操作画面60から接続先名称を選択することで容易にできることにより、使用者1名で容易に実行することができる。
さらに、管理装置50は以下の機能を搭載するようにしてもよい。
管理装置50は、集中電源装置等と組み合わせることにより、選択部53で第1拠点表示欄62及び第2拠点表示欄63に選択した接続先名称への接続処理(ステップS15,S16)に必要な各機器に供給される電源の電源をONとすることを可能にしてもよい。また、電源OFFを可能とするようにしてもよい。このように接続先名称を選択して、その接続先のコミュニケーションシステム1の電源をON・OFFすることができるので、他の拠点が無人の場合などにも、使用者1名で容易に実行することができる。
もしくは、選択部53で第1拠点表示欄62及び第2拠点表示欄63に選択した接続先名称への接続処理(ステップS15,S16)が行われた際に、第1拠点表示欄62及び第2拠点表示欄63のコミュニケーションシステム1の各機器に供給される電源を、自動的に電源ONにし、映像データの伝送するようにしてもよい。また、自動電源OFFにするようにしてもよい。このように接続先名称を選択するのみで、接続先のコミュニケーションシステム1を自動的にON・OFFすることができるので、他の拠点が無人の場合などにも、使用者1名で容易に実行することができる。
また、管理装置50は、ステップS13で接続中と判定された接続先名称のコミュニケーションシステム1に対して、強制的に接続・切断をさせる強制手段を備えるようにしてもよい。例えば、管理装置50は、他の管理装置50が第1拠点表示欄62の接続先名称「東京」及び第2拠点表示欄63の接続先名称「大阪」間の接続を切断し、当該管理装置50の第1拠点表示欄62に接続先名称「東京」及び第2拠点表示欄63に接続先名称「名古屋」を選択して強制接続を行えるようにしてもよい。この強制手段により、緊急時に目的の地点に接続する等の運用をすることができる。
以上、説明したように、管理装置50の選択部53の接続先切替操作画面60で接続先名称を選択することによって、コミュニケーションシステム1,1間の接続を容易に行うことができる。
[コミュニケーションシステムの動作及び処理]
図3及び図6に示すように、第2拠点Bに配置するためのコミュニケーションシステム1は、上述したコミュニケーションシステム1と同様にして、撮像部11(11B1,11B2)と、集音装置13と、映像部(プロジェクタ)15(15B1,15B2)と、映像表示部(スクリーン)14(14B1,14B2)と、音声装置17と、送信部41と、受信部43と、制御部40と、によって構成する。コミュニケーションシステム1は、第1拠点Aにコミュニケーションシステム1を配置し、第2拠点Bにコミュニケーションシステム1を配置することにより、第1拠点Aと第2拠点Bとの間(主として遠隔地のオフィス、工場など)のコミュニケーションを行うことができる。以下、コミュニケーションシステム1について、図6及び図3を参照して説明する。図3は、図1に示すコミュニケーションシステム1,1におけるデータの流れを示す図であり、(a)は第1拠点Aから第2拠点Bへのデータ送受信を示す図、(b)は第2拠点Bから第1拠点Aへのデータ送受信を示す図である。
図3及び図6に示すように、第1拠点Aにはコミュニケーションシステム1が、第2拠点Bにはコミュニケーションシステム1がそれぞれ配置され、各装置を起動させることによって、コミュニケーションシステム1の送信部41及び受信部43、並びに、コミュニケーションシステム1の送信部41及び受信部43が制御部40A、制御部40及び通信ネットワーク49を介して接続される。また、第1拠点Aの撮像部11(11A1,11A2)及び集音装置13が第1拠点Aの所定空間において撮像及び集音を開始し、逐次出力される映像(DA1,DA2)及び音(V)が送信部41によって通信ネットワーク49へ送出される。第2拠点Bの受信部43が第1拠点Aで撮像・集音された映像(DA1,DA2)及び音(V)を受信し、リアルタイムに、第2拠点Bの映像部(プロジェクタ)15(15B1,15B2)がその映像(DA1,DA2)を映像表示部(スクリーン)14(14B1,14B2)に投影し、音声装置17が音(V)を発する。更に、第2拠点Bの撮像部11(11B1,11B2)及び集音装置13が第2拠点Bの所定空間において撮像及び集音を開始し、逐次出力される映像(DB1,DB2)及び音(V)が送信部41によって通信ネットワーク49へ送出される。第1拠点Aの受信部43が第2拠点Bで撮像・集音された映像(DB1,DB2)及び音(V)を受信し、リアルタイムに、第1拠点Aのプロジェクタ15(15A1,15A2)がその映像(DB1,DB2)を映像表示部(スクリーン)14(14A1,14A2)に投影し、音声装置17が音(V)を発する。
ここで、第1拠点Aの映像表示部(スクリーン)14A1、映像表示部(スクリーン)14A2に第2拠点Bの映像DB1,DB2を投影するに際して、映像部(プロジェクタ)15A1及び映像部(プロジェクタ)15A2において行われる映像処理について説明する。
第1拠点Aに配置されるコミュニケーションシステム1は、第2拠点Bに配置されたコミュニケーションシステム1の撮像部11B1及び撮像部11B2が撮像した第2拠点Bの映像DB1,DB2を、映像表示部(スクリーン)14A1と映像表示部(スクリーン)14A2とからなる横長の映像表示部(スクリーン)14に対して、恰も一連の横長の映像のごとく投影するものである。そこで、第1拠点Aの映像表示部(スクリーン)14は、受信部43で受信した映像DB1,DB2を恰も一連の横長の映像のごとく投影するための映像処理を実行する。
第2拠点Bにおける撮像部11B1のカメラレンズ12B1の画角と撮像部11B2のカメラレンズ12B2の画角とが一部重複している場合には撮像範囲が一部重複してしまい、その結果、撮像部11B1が撮像した映像DB1及び撮像部11B2が撮像した映像DB2は、同一の撮像対象が映り込んでしまう。そこで、映像部(プロジェクタ)15は、映像DB1,DB2のうち、重複した映像部分をカットする第1映像処理を実行する。例えば、カメラレンズ12B1の撮像方向と、カメラレンズ12B2の撮像方向と、の中間を境界として、プロジェクタ15A1では映像DB1から映像DB2との重複部分をカットし、プロジェクタ15A2では映像DB2から映像DB1との重複部分をカットするようにすればよい。
また、映像部(プロジェクタ)15A1は、映像表示部(スクリーン)14A1の中心よりも下側の位置から映像DB1を投影することになるため、映像表示部(スクリーン)14A1に映し出される映像は台形に歪んでしまう。この歪みを解消するために、映像表示部(スクリーン)14A1の表示面に沿って映像を四角く見せるための台形歪み補正(keystone補正)をする第2映像処理を実行する。
更には、映像表示部(スクリーン)14には、撮像部11が撮像した第2拠点Bの映像が、映像表示部(スクリーン)14の幅方向両端まで表示されることと相まって、映像表示部(スクリーン)14の幅方向両端に、映像が表示されない余白部分がほぼなくなり、実際の第1拠点Aと、映像表示部(スクリーン)14に表示される映像としての第2拠点Bとの連続感を一層向上させることができ、テレビ画面を見ているかのような感覚を払拭した、更なる臨場感とリアリティのある映像を提供することができる。
第1拠点Aのコミュニケーションシステム1と、第2拠点Bのコミュニケーションシステム1をそれぞれ稼動し続けておくことにより空間の連続性が生まれて臨場感・リアリティのある映像を提供でき、第1拠点Aにいる者と第2拠点Bにいる者との間の円滑なコミュニケーションを常時実現することが可能となる。なお、コミュニケーションシステム1及び/又はコミュニケーションシステム1のオン・オフやその接続時間などは利用目的等に応じて適宜設定すればよい。例えば、第1拠点Aとしてのオフィスと、第2拠点Bとしてのオフィスとで利用する場合には、コミュニケーションの活性化及び誘発を促進するために、両オフィスの営業時間の間、常時稼働させるのが好適である。
[コミュニケーションシステムの配置場所]
第1拠点Aにおけるコミュニケーションシステム1の配置場所、及び、第2拠点Bにおけるコミュニケーションシステム1の配置場所は、コミュニケーションシステム1の用途に応じて適宜配置すればよい。
例えば、第1拠点A及び第2拠点Bがそれぞれ会社のオフィスであって、第1拠点Aにいる社員と第2拠点Bにいる社員との間でのコミュニケーションを図りやすくするために、各オフィスのうち人の往来が多い動線(移動線)に沿ってコミュニケーションシステム1及び/又はコミュニケーションシステム1を配置する。このような配置場所を採択することによって、会議のような予定を合わせていなくても、偶然に通り過ぎる者との間でさえも自然にお互いの拠点からコミュニケーションをする(声をかける)ことや、相手方拠点における立ち話を見つけて他拠点からそのコミュニケーションに参加すること等を実現し、コミュニケーションの相手が同じ拠点(すぐ隣、目の前)にいるかのような距離感でのコミュニケーションを実現させることができる。
また、例えば、第1拠点A(及び/又は第2拠点B)である屋内空間(部屋)のコーナー部にコミュニケーションシステム1(及び/又はコミュニケーションシステム1)を配置する。屋内空間(部屋)の角であるコーナー部は、デッドスペースとなり易く、有効利用がされないままに荷物置き場などにされてしまうことも多いが、このような場所にコミュニケーションシステム1(及び/又はコミュニケーションシステム1)を配置することは、フロアの有効利用の向上を図ることができると共に、比較的大型のコミュニケーションシステム1(及び/又はコミュニケーションシステム1)を常設する場所としても受け入れられ易い。
[その他の変形例]
上記の実施形態においては、第1拠点Aに配置されるコミュニケーションシステム1と第2拠点Bに配置されるコミュニケーションシステム1とが同一構成の場合を説明したが、コミュニケーションシステム1を配置する第1拠点Aの環境と、コミュニケーションシステム1を配置する第2拠点Bの環境とが異なることもあるため、配置場所や用途等の条件によってコミュニケーションシステム1とコミュニケーションシステム1とを異なる構成としてもよい。
例えば、第1拠点Aに配置されるコミュニケーションシステム1においては、映像部(プロジェクタ)15(15A1,15A2)が映像表示部(スクリーン)14(14A1,14A2)に対して、第2拠点Bに配置された撮像部11(11B1,11B2)が撮像した映像を投影し、第2拠点Bに配置された集音装置13が集音した音を音声装置17が発することが可能な構成であれば、第2拠点Bの内部空間Sの臨場感をリアルタイムに体験することができる。したがって、コミュニケーションシステム1は、少なくとも第2拠点Bの内部空間Sの映像、音を送信可能な構成(撮像部11(撮像部11B1,11B2)及び集音装置13)を有していればよい。
また、カメラレンズ12A1,12A2とカメラレンズ12B1,12B2とで画角の異なるカメラレンズを使用してもよいし、映像表示部(スクリーン)14(14A1,14A2)と映像表示部(スクリーン)14(14B1,14B2)とで大きさが異なる構成を採用したり、第1拠点の映像表示部(スクリーン)14A1及び映像表示部(スクリーン)14A2がなす角度α(図2参照)と、第2拠点の映像表示部(スクリーン)14B1及び映像表示部(スクリーン)14B2がなす角度(図示せず)とで異なる構成を採用してもよい。
また、本発明によるコミュニケーションシステムは、第1拠点Aの映像表示部(スクリーン)14に、第2拠点Bで撮像された映像を表示する映像システムとすることも可能であり、この場合には、少なくとも第2拠点Bの床面の一部を含む所定空間を撮像して映像を出力する撮像部11と、撮像部11により撮像された第2拠点Bの映像が表示される映像表示部(スクリーン)14と、を備えるものであればよいため、集音装置13,12、音声装置17,17などを有しない構成としてもよい。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1 コミュニケーションシステム
コミュニケーションシステム(第1拠点側コミュニケーションシステム)
コミュニケーションシステム(第2拠点側コミュニケーションシステム)
10 ユニット
10 ユニット(第1拠点側ユニット)
10A1 ユニット(第1拠点側第1ユニット)
10A2 ユニット(第1拠点側第2ユニット)
10 ユニット(第2拠点側ユニット)
10B1 ユニット(第2拠点側第1ユニット)
10B2 ユニット(第2拠点側第2ユニット)
11 撮像部
11A,11A1,11A2 撮像部(第1拠点側撮像部)
11B,11B1,11B2 撮像部(第2拠点側撮像部)
12 カメラレンズ
12A1,12A2 カメラレンズ(第1拠点側カメラレンズ)
12B1,12B2 カメラレンズ(第2拠点側カメラレンズ)
13 集音装置(音響装置)
13 集音装置(第1拠点側音響装置)
13 集音装置(第2拠点側音響装置)
14 映像表示部(スクリーン)
14A、14A1,14A2 映像表示部(第1拠点側映像表示部)
14B,14B1,14B2 映像表示部(第2拠点側映像表示部)
15 映像部(プロジェクタ)
15A,15A1,15A2 映像部(第1拠点側映像部)
15B,15B1,15B2 映像部(第2拠点側映像部)
16 投影レンズ
17 音声装置(第1拠点側音響装置)
17 音声装置(第2拠点側音響装置)
20 スクリーンスタンド
21 支柱
23 台座
25 車輪
30 プロジェクタスタンド
31 上台
32 下台
33 側柱
34 上下調整部
35 前後調整部
36 傾き調整部
37 連結器
40 制御部
41A、41 送信部
43A、43 受信部
49 通信ネットワーク
50 管理装置
51 制御部
52 記憶部
53 選択部
54 設定登録部
56 表示部
60 接続先切替操作画面
61 名称一覧表示部
62 第1拠点表示欄
63 第2拠点表示欄
64 音声マーク
65 接続状況マーク
70 接続先設定画面
71 表示名称欄
72 IPアドレス入力欄
73 パスワード入力欄
74 ポート番号入力欄
75 保存ボタン
A 第1拠点
B 第2拠点
内部空間
H1 撮像部高さ

Claims (6)

  1. 第1拠点と第2拠点の相互間でコミュニケーションをするためのコミュニケーションシステムにおいて、
    前記第1拠点と前記第2拠点は、
    表示面に映像が表示される2以上の映像表示部と、
    前記映像表示部の前記表示面に前記映像を投影する2以上の映像部と、
    前記映像を撮像する2以上の撮像部とが、それぞれ設置され、
    一の前記拠点の前記撮像部の映像データを他の前記拠点の前記映像部に伝送する通信ネットワークと、
    前記通信ネットワークに接続された管理装置と、
    を有し、
    前記管理装置は、
    一の前記拠点の前記撮像部と他の前記拠点の前記映像部との相互間の接続に必要な情報に前記拠点の接続先名称を付与して記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記接続先名称を選択することで、一の前記拠点の前記撮像部と他の前記拠点の前記映像部との相互間の前記映像データの伝送を制御する選択部とを有する
    ことを特徴とするコミュニケーションシステム。
  2. 前記管理装置は、少なくとも一つの前記拠点に設けられていることを特徴する請求項1に記載のコミュニケーションシステム。
  3. 前記管理装置の前記記憶部は、一の前記拠点の前記撮像部と他の前記拠点の前記映像部との相互間の接続に必要な情報に前記拠点の接続先名称を付与して複数記憶し、
    前記管理装置は、前記登録された一の前記拠点と他の前記拠点との複数の前記接続先名称を一覧に表示する表示部を有し、
    前記選択部は、前記一覧に表示された複数の前記接続先名称の中から接続対象となる前記接続先名称を選択する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコミュニケーションシステム。
  4. 前記表示部は、登録された複数の前記接続先名称の中から接続可能な前記接続先名称のみを表示することを特徴とする請求項3に記載のコミュニケーションシステム。
  5. 前記管理装置の前記選択部は、各拠点に供給される電源のON・OFFを制御し、前記電源をONして映像データの伝送の制御を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1に記載のコミュニケーションシステム。
  6. 一の前記拠点は、他の前記拠点の集音装置で集音された音を前記映像と同期して逐次発する音声装置を有し、
    前記管理装置の前記選択部は、前記記憶部に記憶された前記接続先名称を選択することで、一の前記拠点の前記音声装置と他の前記拠点の前記集音装置とを接続することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1に記載のコミュニケーションシステム。
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