JP2017227808A - キャップおよびこれを用いた機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】開き状態においても機器に保持されており、従来よりも小さい力で開き状態から閉じ状態に移行できるキャップおよびこれを用いた機器を提供する。【解決手段】機器に保持されることが可能な被保持部4と、閉じ状態と、閉じ状態とは異なる開き状態になることが可能なキャップ部5と、被保持部4とキャップ部5とを連結している連結部6,7と、を備え、被保持部4の重心とキャップ部5の重心を結ぶ直線に直交するとともに互いに逆向きの方向を第1の方向および第2の方向とするとき、連結部6,7は、直線から第1の方向に離れた位置と直線から第2の方向に離れた位置のうち少なくとも一方の位置に設けられており、連結部6,7の長さは、直線の方向における被保持部4とキャップ部5との間の距離よりも長い。【選択図】図1
Description
本発明は、キャップおよびこれを用いた機器に関し、特にレンズキャンプおよびこれを用いた光学機器に関する。
従来、光学機器のレンズを保護するレンズキャップは、光学機器の使用時に光学機器から外されたり、光学機器をストラップ等で吊り下げた状態で移動したりする際に紛失することがあった。このような問題を解決できるレンズキャップとして、特許文献1に記載のレンズキャップが知られている。
特許文献1は、レンズ鏡筒の外周に嵌合する環状部と、レンズ鏡筒の先端部を覆うためのキャップ部と、キャップ部を環状部に連結する連結部とを弾力性を有する柔軟な材質で一体的に形成したレンズキャップが開示されている。このようなレンズキャップを用いれば、レンズキャップを紛失する可能性を低くすることができる。
しかしながら、前述の特許文献1のレンズキャップでは、キャップ部がレンズ鏡筒の先端部を覆っていない開き状態から、キャップ部がレンズ鏡筒の先端部を覆っている閉じ状態へ移行する際に、連結部を弾性力に抗する方向に湾曲させる必要がある。このため、連結部が発揮する弾性力が強い場合には、それ以上の力で連結部を湾曲させなければならず、レンズキャップの操作性が悪化してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、開き状態においても機器に保持されており、従来よりも小さい力で開き状態から閉じ状態に移行できるキャップおよびこれを用いた機器を提供することを目的とする。
上記課題の解決のために、本発明におけるキャップは、
機器に保持されることが可能な被保持部と、
前記機器のうち所定の領域を覆う閉じ状態と、前記閉じ状態とは異なる開き状態になることが可能なキャップ部と、
前記被保持部と前記キャップ部とを連結している連結部と、を備え、
前記被保持部の重心と前記キャップ部の重心を結ぶ直線に直交するとともに互いに逆向きの方向を第1の方向および第2の方向とするとき、
前記連結部は、前記直線から前記第1の方向に離れた位置と前記直線から前記第2の方向に離れた位置のうち少なくとも一方の位置に設けられており、
前記連結部の長さは、前記直線の方向における前記被保持部と前記キャップ部との間の距離よりも長い、
ことを特徴とする。
機器に保持されることが可能な被保持部と、
前記機器のうち所定の領域を覆う閉じ状態と、前記閉じ状態とは異なる開き状態になることが可能なキャップ部と、
前記被保持部と前記キャップ部とを連結している連結部と、を備え、
前記被保持部の重心と前記キャップ部の重心を結ぶ直線に直交するとともに互いに逆向きの方向を第1の方向および第2の方向とするとき、
前記連結部は、前記直線から前記第1の方向に離れた位置と前記直線から前記第2の方向に離れた位置のうち少なくとも一方の位置に設けられており、
前記連結部の長さは、前記直線の方向における前記被保持部と前記キャップ部との間の距離よりも長い、
ことを特徴とする。
本発明によれば、開き状態においても機器に保持されており、従来よりも小さい力で開き状態から閉じ状態に移行できるキャップおよびこれを用いた機器を提供することができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の相対配置などは、この発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、本発明は後述の実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で様々な変形及び変更が可能である。
〔第1実施例〕
図1〜図3を参照して本発明の第1実施例としてのレンズキャップ11について説明する。なお、図1は、本実施例のレンズキャップ11を2つ装着した双眼鏡2(機器、光学機器)の斜視図である。図2は第1実施例のレンズキャップ11の正面図である。図3は図1の双眼鏡2の断面図である。
図1〜図3を参照して本発明の第1実施例としてのレンズキャップ11について説明する。なお、図1は、本実施例のレンズキャップ11を2つ装着した双眼鏡2(機器、光学機器)の斜視図である。図2は第1実施例のレンズキャップ11の正面図である。図3は図1の双眼鏡2の断面図である。
レンズキャップ11は、双眼鏡2の先端部外周に設けられたキャップ取付溝3(保持部)に嵌め合って保持される被保持部4と、双眼鏡2のうち所定の領域を覆う閉じ状態と、閉じ状態とは異なる開き状態になることが可能なキャップ部5と、を備えている。より詳細には、キャップ部5は双眼鏡2の先端部の内周に嵌め合い先端部を覆うことが可能であって、キャップ部5が双眼鏡2の先端部を覆った状態を閉じ状態とし、キャップ部5が双眼鏡2の先端から外された状態を開き状態とする。なお、図3に示すようにキャップ部5は凹部51を有しており、閉じ状態から開き状態にする際にユーザーが凹部51に指を引っかけることで、閉じ状態から開き状態にしやすくしている。
レンズキャップ11はさらに、被保持部4とキャップ部5を連結する第1の連結部6と第2の連結部7を備えている。被保持部4とキャップ部5と第1の連結部6及び第2の連結部7は、弾力性を有する成形材料(弾性部材、例えば、ゴムやエラストマーなど)で一体的に形成されている。ユーザーが、第1の連結部6と第2の連結部7を弾性力に抗する方向に湾曲させることで、キャップ部5を双眼鏡2の先端部に装着することができる。
第1の連結部6は固定部4の中心(重心)Oとキャップ部5の中心(重心)O’を結ぶ直線OO’に対し鉛直な方向−Aにオフセットした(離れた)位置に設けられている。一方、第2の連結部7は直線OO’に対し鉛直な方向Aにオフセットした(離れた)位置に設けられている。そして、第1の連結部6、第2の連結部7はそれぞれ固定部4と第1の連結位置6a、7aにて、キャップ部5とは第2の連結位置6b、7bにて連結されている。
キャップ部5が双眼鏡2の先端部に装着されるとき、第1の連結部6と第2の連結部7は湾曲位置6c、7cで湾曲される。湾曲位置6cは、第1の連結位置6aと第2の連結位置6bより直線OO’から鉛直方向−A(直線OO´と直交する方向、第1の方向)に離反する位置に設けられている。湾曲位置7cは、第1の連結位置7aと第2の連結位置7bより直線OO’から鉛直方向A(直線OO´と直交する方向、第2の方向)に離反する位置に設けられている。
言い換えると、第1の連結部6は、第1の連結部6が被保持部4と連結している第1の連結位置と、第1の連結部6がキャップ部5と連結している第2の連結位置との間の位置に第1の湾曲部を有している。さらに、第2の連結部7は、第1の連結位置と第2の連結位置との間の位置に第2の湾曲部を有している。
そして、第1の湾曲部と第2の湾曲部との間の距離は、第1の連結部6における第1の連結位置と第2の連結部7における第1の連結位置との間の距離よりも長い。なお、第1の湾曲部と第2の湾曲部との間の距離は第1の連結部6における第2の連結位置と第2の連結部7における第2の連結位置との間の距離よりも長くてもよい。つまり、両湾曲間の距離は上記の2つの距離のうち少なくとも一方よりも長ければよい。
なお、ここでいう両湾曲部間の距離を第1の連結部6の内周面(内側)と第2の連結部7の内周面(内側)との間の直線OO´と直交する距離のうち最大の距離としてもよい。さらに、両湾曲部間の距離を第1の連結部6の外周面(外側)と第2の連結部7の外周面(外側)との間の直線OO´と直交する距離のうち最大の距離としてもよい。
これにより、キャップ部5が双眼鏡2の先端部に装着される時、第1の連結部6と第2の連結部7は弾性力に抗する方向に湾曲されるが、湾曲位置6cと7cは鉛直方向−AあるいはAに変形しやすいため、弾性力に抗する力は分散される。そのため、キャップ部5は双眼鏡2の先端部に装着し易く操作性を改善させることでき、また不用意に外れ難くなる。また、キャップ部5を装着した状態で長期間放置した場合にも、湾曲位置6c、7cの負荷は低減されているため変質し難い。
つまり、特許文献1においては直線OO´上に短い連結部を設けてキャップ部5を双眼鏡2の先端に取り付けられる構成であったが、連結部が短いと連結部を湾曲させるためにより多くの力が必要となる。これに対して本実施例に記載のレンズキャップ1では、まず、連結部が、被保持部4の重心とキャップ部5の重心を結ぶ直線OO´から直線OO´と直交する方向に離れた位置に設けられている。さらに連結部の長さ直線がOO´の方向における被保持部4とキャップ部5との間の距離よりも長い。
その結果、従来よりも小さい力で開き状態から閉じ状態にできるキャップを実現することができる。さらに、前述のように連結部を湾曲させることで弾性力に抗する力を外側に逃がすことで、より小さい力で開き状態から閉じ状態にできる。
なお、特許文献1に記載の構成のように直線OO´上に連結部を設けて、その連結部を位置を固定したまま長くすることも考えられる。しかしながら、このような構成ではキャップ全体が大型化してしまうし、閉じ状態になったときに折り曲げられた連結部が大きく突出してしまうため、好ましくない。これに対して本発明の各実施例に記載のキャップは、被保持部4とキャップ部5との間の距離を広げずに連結部の位置をより外側に置くことで、前述のように操作性を改善しつつ、キャップ全体が大きくなってしまうことも抑制することができる。
〔第2実施例〕
図4を参照して本発明の第2実施例としてのレンズキャップ12について説明する。前述の第1実施例としてのレンズキャップ11との違いは、被保持部4とキャップ部5との間に連結部が1つのみであり、双眼鏡2ようの左右のキャップが連結されている点である。それ以外の構成は前述の各実施例と同様のため、説明を省略する。
図4を参照して本発明の第2実施例としてのレンズキャップ12について説明する。前述の第1実施例としてのレンズキャップ11との違いは、被保持部4とキャップ部5との間に連結部が1つのみであり、双眼鏡2ようの左右のキャップが連結されている点である。それ以外の構成は前述の各実施例と同様のため、説明を省略する。
具体的には、図1に示したように第1実施例では双眼鏡2の各光学系に1つずつレンズキャップ11を用いたが、本実施例では図4のように固定部4とキャップ部5のいずれか、あるいは両方に二眼連結部8を設けた二眼一体のレンズキャップ12を用いている。このような構成であっても、特許文献1に記載の構成よりも連結部を長くすることができるため、前述の第1実施例に記載のレンズキャップと同様に、従来よりも小さい力で開き状態から閉じ状態にできる。
〔第3実施例〕
図5を参照して本発明の第3実施例としてのレンズキャップ13について説明する。前述の各実施例との違いは、第1の連結部および第2の連結部が湾曲していない点である。つまり、連結部が被保持部と4連結している第1の連結位置と、連結部がキャップ部5と連結している第2の連結位置との間の位置における連結部の幅が、第1の連結位置における幅および第2の連結位置における幅と等しくなっている。それ以外の構成は前述の各実施例と同様のため、説明を省略する。
図5を参照して本発明の第3実施例としてのレンズキャップ13について説明する。前述の各実施例との違いは、第1の連結部および第2の連結部が湾曲していない点である。つまり、連結部が被保持部と4連結している第1の連結位置と、連結部がキャップ部5と連結している第2の連結位置との間の位置における連結部の幅が、第1の連結位置における幅および第2の連結位置における幅と等しくなっている。それ以外の構成は前述の各実施例と同様のため、説明を省略する。
本実施例で示すレンズキャップ13は、湾曲していない第1の連結部63と第2の連結部73を有する。このような構成であっても、特許文献1に記載の構成よりも連結部を長くすることができるため、前述の各実施例に記載のレンズキャップと同様に、従来よりも小さい力で開き状態から閉じ状態にできる。具体的には、図5に示すように連結部の長さdоは被保持部4とキャップ部5との間の距離diよりも長くなっている。
〔第4実施例〕
図6を参照して本発明の第4実施例としてのレンズキャップについて説明する。前述の第3実施例と本実施例との違いは、連結部の内側が湾曲している点である。つまり、連結部が被保持部4と連結している第1の連結位置と、連結部がキャップ部5と連結している第2の連結位置との間の位置における連結部の幅は、第1の連結位置における幅および第2の連結位置における幅のうち少なくとも一方よりも狭くなっている。具体的には図6に示すように、幅wiが幅wоよりも狭くなっている。それ以外の構成は前述の各実施例と同様のため、説明を省略する。
図6を参照して本発明の第4実施例としてのレンズキャップについて説明する。前述の第3実施例と本実施例との違いは、連結部の内側が湾曲している点である。つまり、連結部が被保持部4と連結している第1の連結位置と、連結部がキャップ部5と連結している第2の連結位置との間の位置における連結部の幅は、第1の連結位置における幅および第2の連結位置における幅のうち少なくとも一方よりも狭くなっている。具体的には図6に示すように、幅wiが幅wоよりも狭くなっている。それ以外の構成は前述の各実施例と同様のため、説明を省略する。
本実施例で示すレンズキャップ14は、外側が湾曲しておらず内側が湾曲している第1の連結部64と第2の連結部74を有する。このような構成であっても、特許文献1に記載の構成よりも連結部を長くすることができるため、前述の各実施例に記載のレンズキャップと同様に、従来よりも小さい力で開き状態から閉じ状態にできる。具体的には、図5に示すように連結部の長さdоは被保持部4とキャップ部5との間の距離diよりも長くなっている。
ここで、キャップ部5が閉じ状態になる際のキャップ部5の回転運動の回転軸をCとする。第1の連結部64と第2の連結部74のうち軸Cと重なる部分はキャップ部5が閉じ状態になる際に折り曲げられる部分である。より小さい力で折り曲げられるようにする、つまりキャップ部5を閉じ状態にしやすくすることを考えると、この部分はなるべく細いことが好ましい。そこで、本実施例では前述のように第1の連結部64と第2の連結部74のうち内側を湾曲させることで、前述の第3実施例におけるレンズキャップ13と比較してより小さい力で開き状態から閉じ状態にできるようにした。
〔第5実施例〕
図7を参照して本発明の第5実施例としてのレンズキャップについて説明する。前述の第1実施例と本実施例との差異は連結部としては連結部75のみを有する点である。つまり、直線OO´に直交するとともに互いに逆向きの方向を第1の方向および第2の方向とするとき、連結部は、直線OO´から第1の方向に離れた位置と直線OO´から第2の方向に離れた位置のうち少なくとも一方の位置に設けられていればよい。それ以外の点は第1実施例と同様のため、説明を省略する。
図7を参照して本発明の第5実施例としてのレンズキャップについて説明する。前述の第1実施例と本実施例との差異は連結部としては連結部75のみを有する点である。つまり、直線OO´に直交するとともに互いに逆向きの方向を第1の方向および第2の方向とするとき、連結部は、直線OO´から第1の方向に離れた位置と直線OO´から第2の方向に離れた位置のうち少なくとも一方の位置に設けられていればよい。それ以外の点は第1実施例と同様のため、説明を省略する。
図7に示す構成であっても、前述の各実施例に記載のレンズキャップと同様に、特許文献1に記載の構成よりも連結部を長くすることができるため、従来よりも小さい力で開き状態から閉じ状態にできる。具体的には、図7に示すように連結部の長さdоは被保持部4とキャップ部5との間の距離diよりも長くなっている。
(各種寸法および位置の定義)
本発明の各実施例においては、図5から図7に示すように、連結部が被保持部4と連結している第1の連結位置CP46と、連結部がキャップ部5と連結している第2の連結位置CP56との間の直線OO´方向の距離を連結部の長さdоとしている。同様に、図5から図7に示すように、被保持部4の外径部とキャップ部5の外径部との間の直線OO´上の距離を被保持部4とキャップ部5との間の距離diとしている。
本発明の各実施例においては、図5から図7に示すように、連結部が被保持部4と連結している第1の連結位置CP46と、連結部がキャップ部5と連結している第2の連結位置CP56との間の直線OO´方向の距離を連結部の長さdоとしている。同様に、図5から図7に示すように、被保持部4の外径部とキャップ部5の外径部との間の直線OO´上の距離を被保持部4とキャップ部5との間の距離diとしている。
連結部の長さの定義は上記の定義に限るものではない。図7に示すように、被保持部4の外径部のうち連結部と連結している領域の最も内側の位置と、キャップ部5の外径部のうち連結部と連結している領域の最も内側の位置との間の直線OO´方向の距離dо1を連結部の長さとしてもよい。さらに、被保持部4の外径部のうち連結部と連結している領域の最も外側の位置と、キャップ部5の外径部のうち連結部と連結している領域の最も外側の位置との間の直線OO´方向の距離dо2を連結部の長さとしてもよい。
第1の連結位置CP46は図5および図6に示すように、被保持部4の外径部のうち連結部と連結している領域の中心(円周が半分になる位置)としている。同様に、第2の連結位置CP56はキャップ部5の外径部のうち連結部と連結している円周部の中心としている。もう一つの第1の連結位置である第2の連結部と被保持部4との連結位置CP47と、もう一つの第2の連結位置である第2の連結部とキャップ部5との連結位置CP57も同様の定義である。
第1の連結位置および第2の連結位置は上記の定義に限るものではない。図7に示すように、連結部上の位置のうち、その位置における連結部の幅が半分になる少なくとも3つの位置を通る円と被保持部4とが交差する位置を第1の連結位置としてもよい。同様に、連結部上の位置のうち、その位置における連結部の幅が半分になる少なくとも3つの位置を通る円とキャップ部5とが交差する位置を第2の連結位置としてもよい。また、連結部の幅は、前述の少なくとも3つの位置を通る円上にある位置における接線と直交する方向の幅としてもよいし、直線OO´と直交する方向の幅としてもよい。
(本発明の各実施例のその他の効果)
前述のように、本発明の各実施例に記載のキャップは、特許文献1に記載の構成よりも連結部を長くすることができるため、従来よりも小さい力で開き状態から閉じ状態にできる。その結果、ユーザーの操作性を向上させることができる。しかしながら、本発明の各実施例に記載のキャップは上記の効果以外にも次の効果を発揮することもできる。
前述のように、本発明の各実施例に記載のキャップは、特許文献1に記載の構成よりも連結部を長くすることができるため、従来よりも小さい力で開き状態から閉じ状態にできる。その結果、ユーザーの操作性を向上させることができる。しかしながら、本発明の各実施例に記載のキャップは上記の効果以外にも次の効果を発揮することもできる。
特許文献1に記載のように被保持部とキャップ部との間の中心に短い連結部を設けたキャップを開き状態から閉じ状態としてキャップ部が機器に固定されると、連結部のうち折り曲げられた部分に応力が集中することになる。このような、連結部のうち折り曲げられた部分のうち内側は圧縮されて外側が伸長された状態が長時間続くと、キャップの品質が劣化してしまい、例えばキャップ部を機器から取り外しても弾性力で自然に開き状態に戻らなくなってしまうおそれがある。
これに対して、本発明の各実施例に記載のキャップは特許文献1に記載の構成よりも小さい力で開き状態から閉じ状態にすることができ、特許文献1に記載の構成よりも連結部のうち折り曲げられた部分に集中する応力を小さくすることができる。その結果、前述のような品質の劣化を抑制することが可能となる。
〔他の実施例〕
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、前述の各実施例では光学機器として対物光学系と接眼光学系を備える双眼鏡と、双眼鏡用のレンズキャップについて説明したが、本発明はこのようなレンズキャップおよび光学機器に限定されるものではない。双眼鏡と同じ光学機器としての単眼鏡やカメラ用レンズに取り付けるためのレンズキャップなどに本発明の各実施例に記載の構成を適用してもよい。さらに、レンズやガラス板などの光学素子を備える光学機器以外にも、飲料用容器を密閉するためのキャップなどに本発明の各実施例に記載の構成を適用してもよい。さらに、前述の各実施例に記載のキャップを装着可能な機器あるいは光学機器も本発明の適用範囲内である。
また、前述の各実施例ではレンズキャップ1の固定部4が双眼鏡2の先端部の外周に固定されている構成を例示したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、固定部4が双眼鏡2の先端部の内周に取り付け可能な構成などであってもよい。
また、前述の各実施例ではレンズキャップを双眼鏡2から取り外すことができる構成を例示したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、固定部4が双眼鏡2の先端部と一体化しているためにレンズキャップ1が双眼鏡2から取り外せない構成などであってもよい。
また、前述の各実施例では被保持部、キャップ部、連結部が弾性部材で一体的に成型された構成を例示したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、被保持部と連結部が弾性部材で、キャップ部がそれとは異なる材料で成型された構成や、連結部のみが弾性部材で、被保持部とキャップ部がそれとは異なる材料で成型された構成などであってもよい。
なお、前述の各実施例において、連結部が被保持部4の重心とキャップ部の重心とを結ぶ直線から、この直線と直交する方向に離れているとは、図2などに示すように直線OO´と連結部が重ならないことを意味する。
また、前述の各実施例において、キャップ部5が双眼鏡2のうち所定の領域を覆う状態閉じ状態とし、閉じ状態とは異なる状態を開き状態としていたが、ここでいう所定の領域とは図1および図4に示すようにカバーガラスCGの外側の面のことをいう。
ここで、キャップ部5が閉じ状態にあるときの連結部による弾性力は、キャップ部5が開き状態にあるときの連結部による弾性力よりも強い。つまり、連結部が第1の状態にあるときを開き状態とし、連結部が、連結部による弾性力が第1の状態よりも強い状態である第2の状態にあるときを閉じ状態と定義してもよい。さらに、第2の状態は第1の状態よりも連結部に強い応力が発生している状態、あるいは強い復元力が作用している状態としてもよい。
1 レンズキャップ
2 双眼鏡
3 キャップ取付溝
4 被保持部
5 キャップ部
6 第1の連結部
7 第2の連結部
6a、7a 第1の連結位置
6b、7b 第2の連結位置
6c、7c 湾曲位置
8 二眼連結部
OO’ 固定部中心とキャップ部中心を結ぶ直線
A、−A OO’に鉛直な方向
2 双眼鏡
3 キャップ取付溝
4 被保持部
5 キャップ部
6 第1の連結部
7 第2の連結部
6a、7a 第1の連結位置
6b、7b 第2の連結位置
6c、7c 湾曲位置
8 二眼連結部
OO’ 固定部中心とキャップ部中心を結ぶ直線
A、−A OO’に鉛直な方向
Claims (16)
- 機器に保持されることが可能な被保持部と、
前記機器のうち所定の領域を覆う閉じ状態と、前記閉じ状態とは異なる開き状態になることが可能なキャップ部と、
前記被保持部と前記キャップ部とを連結している連結部と、を備え、
前記被保持部の重心と前記キャップ部の重心を結ぶ直線に直交するとともに互いに逆向きの方向を第1の方向および第2の方向とするとき、
前記連結部は、前記直線から前記第1の方向に離れた位置と前記直線から前記第2の方向に離れた位置のうち少なくとも一方の位置に設けられており、
前記連結部の長さは、前記直線の方向における前記被保持部と前記キャップ部との間の距離よりも長い、
ことを特徴とするキャップ。 - 前記連結部は、前記直線から前記第1の方向に離れた位置に設けられた第1の連結部と、前記直線から前記第2の方向に離れた位置に設けられた第2の連結部と、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のキャップ。 - 前記連結部は、前記連結部が前記被保持部と連結している第1の連結位置と、前記連結部が前記キャップ部と連結している第2の連結位置との間の位置に湾曲部を有し、
前記湾曲部は、前記直線から離れる方向に湾曲している、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。 - 前記第1の連結部は、前記連結部が前記被保持部と連結している第1の連結位置と、前記連結部が前記キャップ部と連結している第2の連結位置との間の位置に第1の湾曲部を有し、
前記第2の連結部は、前記第1の連結位置と前記第2の連結位置との間の位置に第2の湾曲部を有し、
前記第1の湾曲部と前記第2の湾曲部との間の距離は、前記第1の連結部における前記第1の連結位置と前記第2の連結部における前記第1の連結位置との間の距離および前記第1の連結部における前記第2の連結位置と前記第2の連結部における前記第2の連結位置との間の距離のうち少なくとも一方よりも長い、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のキャップ。 - 前記被保持部として第1の被保持部および第2の被保持部を有し、
前記キャップ部として第1のキャップ部および第2のキャップ部を有し、
前記第1の連結部は前記第1の被保持部と前記第1のキャップ部との間に設けられ、
前記第2の連結部は前記第2の被保持部と前記第2のキャップ部との間に設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載のキャップ。 - 前記連結部が前記被保持部と連結している第1の連結位置と、前記連結部が前記キャップ部と連結している第2の連結位置との間の位置における前記連結部の幅は、前記第1の連結位置における幅および前記第2の連結位置における幅と等しい、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。 - 前記連結部が前記被保持部と連結している第1の連結位置と、前記連結部が前記キャップ部と連結している第2の連結位置との間の位置における前記連結部の幅は、前記第1の連結位置における幅および前記第2の連結位置における幅のうち少なくとも一方よりも狭い、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。 - 前記連結部は弾性部材である、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のキャップ。 - 前記機器は光学素子を備える光学機器であって、
前記キャップは、前記キャップ部が前記閉じ状態にあるときに前記光学素子を前記キャップ部で覆うレンズキャップである、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のキャップ。 - 前記キャップ部が前記閉じ状態にあるときの前記連結部による弾性力は、前記キャップ部が前記開き状態にあるときの前記連結部による弾性力よりも強い、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のキャップ。 - 前記被保持部を保持する保持部と、
請求項1乃至10のいずれか一項に記載のキャップと、を備える、
ことを特徴とする機器。 - 前記機器は光学素子を備える光学機器であって、
前記キャップ部が前記閉じ状態にあるときに前記光学素子が前記キャップ部で覆われる、
ことを特徴とする請求項11に記載の機器。 - 前記機器は、
前記光学素子としてのカバーガラスと、
対物光学系と、
接眼光学系と、を備える光学機器である、
ことを特徴とする請求項12に記載の機器。 - 機器に保持されることが可能な被保持部と、前記機器のうち所定の領域を覆う閉じ状態と、前記閉じ状態とは異なる開き状態になることが可能なキャップ部と、前記被保持部と前記キャップ部とを連結している連結部と、を備え、前記被保持部の重心と前記キャップ部の重心を結ぶ直線に直交するとともに互いに逆向きの方向を第1の方向および第2の方向とするとき、前記連結部が、前記直線から前記第1の方向に離れた位置と前記直線から前記第2の方向に離れた位置のうち少なくとも一方の位置に設けられており、前記連結部の長さが、前記直線の方向における前記被保持部と前記キャップ部との間の距離よりも長くなっているキャップを装着可能な機器であって、
前記被保持部を保持する保持部を有する、
ことを特徴とする機器。 - 前記機器は光学素子を備える光学機器であって、
前記キャップ部が前記閉じ状態にあるときに前記光学素子が前記キャップ部で覆われる、
ことを特徴とする請求項14に記載の機器。 - 前記機器は、
前記光学素子としてのカバーガラスと、
対物光学系と、
接眼光学系と、を備える光学機器である、
ことを特徴とする請求項15に記載の機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016124962A JP2017227808A (ja) | 2016-06-23 | 2016-06-23 | キャップおよびこれを用いた機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016124962A JP2017227808A (ja) | 2016-06-23 | 2016-06-23 | キャップおよびこれを用いた機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017227808A true JP2017227808A (ja) | 2017-12-28 |
Family
ID=60891735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016124962A Pending JP2017227808A (ja) | 2016-06-23 | 2016-06-23 | キャップおよびこれを用いた機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017227808A (ja) |
-
2016
- 2016-06-23 JP JP2016124962A patent/JP2017227808A/ja active Pending
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