JP2017227682A - ミラー構造体およびヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の投影方向を、上下方向だけでなく、左右方向ひいては任意の方向に変更することができるミラー構造体、および、このミラー構造体を備えたヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】所定位置に固定されるベース部材と、ベース部材の前方に配置され、前面である反射面でイメージ光を反射させて被投影体に投影する投影ミラーと、ベース部材に固定され、投影ミラーの背面を支持する、3つ以上の支持部材とを備え、この3つ以上の支持部材は、それぞれによる投影ミラーの背面における支持位置が1つの直線とならないように配置され、上記3つ以上の支持部材のうちの少なくとも2つの支持部材のそれぞれは、投影ミラーの背面に対する押圧力を変更可能であり、押圧力の変更によって、投影ミラーとベース部材との間隔をそれぞれ変更する。【選択図】図2

Description

本発明は、投影ミラーを備えたミラー構造体、および、このミラー構造体を備えたヘッドアップディスプレイ装置に関する。
特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、前方の走行車両との車間距離に基づいてヘッドアップディスプレイの表示位置が調整、制御される装置であり、モータを制御してヘッドアップディスプレイ本体を回転させることによって、ウインドシールド上における表示位置が上下に変更される。
特許文献2に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、互いに対向する一対の支持板部に回動可能に支持されたホルダに反射ミラーが保持された装置であり、ホルダを回動させることによって反射ミラーの角度を上下に変更可能としている。
特開2004−322680号公報 特開2013−125193号公報
車両の座席における運転者の座り方には個人差があり、着座位置の深さや、背筋の伸ばし方、背もたれを利用するか等の違いによって、運転者の眼の位置が異なる。また、このような事情は運転者の体形や体格によっても生じうる。しかしながら、特許文献1と特許文献2に記載のヘッドアップディスプレイ装置においては、上記事情が考慮されておらず、運転者の座り方や体形などにしたがった最適な位置に画像を表示することができない。さらに、運転中においては眼や頭の向きが変動しており、頭の動く方向、眼球の回転や視線の移動方向は、上下だけでなく左右もあるが、特許文献1や特許文献2に記載のヘッドアップディスプレイ装置においては、上下方向の変更は可能であるが、眼や頭の左右方向への動きに対応して向きを変えることができない。
そこで本発明は、画像の投影方向を、上下方向だけでなく、左右方向ひいては任意の方向に変更することができるミラー構造体、および、このミラー構造体を備えたヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のミラー構造体は、所定位置に固定されるベース部材と、ベース部材の前方に配置され、前面である反射面でイメージ光を反射させて被投影体に投影する投影ミラーと、ベース部材に固定され、投影ミラーの背面を支持する、3つ以上の支持部材とを備え、この3つ以上の支持部材は、それぞれによる投影ミラーの背面における支持位置が1つの直線とならないように配置され、上記3つ以上の支持部材のうちの少なくとも2つの支持部材のそれぞれは、投影ミラーの背面に対する押圧力を変更可能であり、押圧力の変更によって、投影ミラーとベース部材との間隔をそれぞれ変更することを特徴としている。
これにより、投影ミラーの背面を支持部材で少なくとも3点で支持し、かつ、これらの支持部材で前記背面をそれぞれ押圧することができるため、投影ミラーによる画像の投影方向を、上下方向だけでなく、左右方向ひいては任意の方向に変更することが可能となる。また、支持部材による押圧力が互いに異なっていたとしても、2つの支持部材を結んだ直線を軸にして、3つめの支持部材による押圧力の変化に応じて投影ミラーを傾けることができることから、押圧によって投影ミラーに発生する歪みを低く抑えることができ、これによって投影画像における像面湾曲の発生を防ぐことができる。
本発明のミラー構造において、投影ミラーの背面の平面形状の中心をとおり、互いに垂直な2本の直線が想定され、支持部材として、投影ミラーの背面に対する押圧力を変更することが可能な3つの支持部材が設けられており、3つの支持部材のうちの1つの支持部材は、2本の直線のうちの第1直線上であって、背面の平面形状の中心を除く位置を支持するように配置され、3つの支持部材の残りの2つの支持部材は、2本の直線のうちの第2直線に関して、第1直線上に配置した支持部材を設けた領域とは反対側の領域であって、かつ、第1直線に関して互いに反対側の領域を支持するように配置されることが好ましい。
また、背面の平面形状の中心を支持するように配置された支持部材をさらに備えることが好ましい。
このように支持部材を所定の関係で配置することにより、投影ミラーを所望の角度で傾斜させることが可能となる。また、背面の中心に支持部材を設けることによって、投影ミラーを安定して支持することができ、投影ミラーの傾斜の制御も容易となる。
本発明のミラー構造において、投影ミラーの背面の平面形状の中心をとおり、互いに垂直な2本の直線が想定され、支持部材として3つの支持部材が設けられており、3つの支持部材のうちの1つの支持部材は、背面の平面形状の中心を支持するように配置され、3つの支持部材の残りの2つの支持部材は、投影ミラーの背面に対する押圧力を変更することが可能であって、その一方の支持部材は、2本の直線のうちの第1直線上であって、背面の平面形状の中心を除く位置を支持するように配置され、他方の支持部材は、縦横の2本の直線のうちの第2直線上であって、背面の平面形状の中心を除く位置を支持するように配置されることが好ましい。
これにより、支持部材の配置領域をコンパクトにでき、また、このように支持部材を所定の関係で配置することにより、投影ミラーを所望の角度で傾斜させることが可能となる。
本発明のミラー構造において、投影ミラーの背面に対する押圧力を変更可能な支持部材は、ソレノイドまたはカムを備え、ソレノイドまたはカムの動作によって押圧力を発生することが好ましい。
これにより、既存のアクチュエータを用いて安価かつ小型にミラー構造体を構成することができる。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、中間画像が形成される中間画像表示体と、中間画像表示体に形成された中間画像のイメージ光を被投影体に投影する投影ミラーを含むミラー構造体とを備え、ミラー構造体は、上述のいずれか1つのミラー構造体であることを特徴としている。
これにより、投影ミラーによる画像の投影方向を、上下方向だけでなく、左右方向ひいては任意の方向に変更することが可能となり、運転者の座り方、体形・体格、および、眼や頭の向き・動きなどに応じて、最適な位置に情報を表示することができる。
本発明によると、画像の投影方向を、上下方向だけでなく、左右方向ひいては任意の方向に変更することができるミラー構造体、および、このミラー構造体を備えたヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略構成を示す側面図である。 (A)は実施形態に係るミラー構造体の構成を示す斜視図、(B)は(A)の2B−2B’線における断面図である。 実施形態における押圧部材の構成を示す斜視図である。 実施形態における中間プレートと投影ミラーの背面に対する支持位置を示す平面図である。 変形例における中間プレートと投影ミラーの背面に対する支持位置を示す平面図である。 変形例における押圧部材の構成を示す斜視図である。 (A)は変形例に係るミラー構造体の構成を示す斜視図、(B)は(A)の7B−7B’線における断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るミラー構造体およびヘッドアップディスプレイ装置について図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置10の概略構成を示す側面図である。図2(A)は本実施形態に係るミラー構造体30の構成を示す斜視図、(B)は(A)の2B−2B’線における断面図である。図3は、本実施形態における押圧部材35の構成を示す斜視図である。図4は、中間プレート32と投影ミラー31の背面31bに対する支持位置を示す平面図である。
ここで、図1においては、ミラー構造体30の構成を簡略化して示しており、図2(A)においてはベース部材33の図示を省略している。図4は、投影ミラー31の光軸31cに沿って、中間プレート32の背面32bと投影ミラー31の背面31bを見た図である。以下の説明において、投影ミラー31と中間プレート32についての平面視とは、光軸31cに沿って見たときの図を意味する。また、図1には、基準座標としてX−Y−Z座標が示されている。Z方向は、ディフューザ12の光軸12cの方向に沿っており、X−Y面はZ方向に直交する面である。
図1に示すヘッドアップディスプレイ装置10は、光学エンジン11と、中間画像表示体としてのディフューザ12と、投影ミラー31を含むミラー構造体30とを備える。
光学エンジン11は、ディフューザ12上に中間画像を形成するユニットである。光学エンジン11としては、例えば、光源としてのLEDと、このLEDからの出射光を反射する走査ミラーと、この走査ミラーからの反射光をディフューザ12の光軸12cに平行な光としてディフューザ12に入射させるコリメータレンズと、前記LEDおよび走査ミラーを駆動する駆動回路と、記憶回路とからなる。
中間画像表示体としてのディフューザ12としては、例えば、マイクロレンズアレイ、拡散板、ランダム位相板、回折格子が挙げられる。
また、光学エンジン11は、ディフューザ12上に形成される中間画像に対応する、予め記憶回路に保存された制御データにしたがって駆動される。
光学エンジン11の走査ミラーは、2次元スキャナとして、互いに直交する2つの回動軸を中心として反射面が回動する。この走査ミラーにおいては、第1の回動軸を中心とした回動によって1ライン分の光がコリメータレンズに入射し、第2の回動軸を中心とした所定量の回動の後に、第1の回動軸を中心とする回動を行うことによって次の1ライン分の光がコリメータレンズに入射し、これらを繰り返すことによって1フレーム分の光がコリメータレンズ上に照射される。コリメータレンズに照射された光はディフューザ12へ出射され、ディフューザ12上に中間画像が形成される。
また、走査ミラーに代えて、DMD(デジタルミラーデバイス)やLCOS(商標、Liquid crystal on silicon)を用いることもできる。DMDを用いる場合は、光源からの入射光をマトリックス状に配列した複数のマイクロミラーのそれぞれで反射させ、ディフューザ12上に中間画像を形成する。LCOSは、透過型と反射型のいずれを用いることができ、LCOSでの透過光または反射光によってディフューザ12上に中間画像を形成する。
さらにまた、光学エンジン11とディフューザ12に代えて、自発光デバイス、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)やEL素子(エレクトロルミネッセンス素子)を用いることもできる。
ディフューザ12に形成された中間画像のイメージ光はミラー構造体30の投影ミラー31に入射する。投影ミラー31は、図1に示すように、ディフューザ12側に反射面31rを有する凹面鏡(拡大鏡)である。ディフューザ12で結像した中間画像を含むイメージ光は、投影ミラー31で拡大・反射される。投影ミラー31からの反射光は、被投影体としての、車両のウインドシールド40の表示領域に投影される。このウインドシールド40は半反射面として機能するため、入射したイメージ光は、対象者としての運転者に向けて反射されるとともに、ウインドシールド40の前方位置に虚像50が形成され、運転者の目Eには、ステアリングホイールの前方に、ディフューザ12に結像された中間画像に対応する情報が表示されているように見える。
図2(B)に示すように、ミラー構造体30は、投影ミラー31と、中間プレート32と、ベース部材33とを備える。ベース部材33には、支持部材として、テンショナ34と、押圧部材35、36、37とが設けられている。
中間プレート32は平板状の部材であって、その前側に投影ミラー31が配置される。投影ミラー31と中間プレート32は、投影ミラー31の光軸31cの方向に沿って投影ミラー31を見たときの平面の中央部において、投影ミラー31の背面31bと中間プレート32の前面32aが互いに接触するように固定されている。この固定は、投影ミラー31の両側面31sと中間プレート32の両側面32sに対して、接着等によって固定部材38を設けることによって行う。
ベース部材33は、ヘッドアップディスプレイ装置10の筐体(不図示)の所定位置に固定された平板状の部材である。ベース部材33には、厚み方向に貫通するテンショナ34が設けられている。このテンショナ34は、引っ張りばねを有し、一端がベース部材33に固定され、他端がベース部材33から延出して中間プレート32の背面32bの平面視中央に固定されている。これにより、テンショナ34を介して中間プレート32はベース部材33に支持される。中間プレート32は、押圧部材35〜37を駆動させていない自然状態ではテンショナ34の弾性力によってベース部材33との間隔が所定の距離に維持されるように支持され、また、押圧部材35〜37のいずれかを駆動させたときは駆動に応じてベース部材33との間隔が変動する。
押圧部材35、36、37は、不図示の制御部の制御によって伸縮可能なソレノイドであり、その伸縮動作は互いに独立して制御される。図3に示す押圧部材35は、ベース部材33に固定される直方体状の本体部35aと、本体部35aの中心線35xに沿って伸縮可能な軸部35bとを備える。この押圧部材35は、制御部から与えられた駆動信号にしたがって軸部35bが伸縮する。なお、押圧部材36、37も押圧部材35と同一の構成を有している。
押圧部材35、36、37は、それぞれの軸部35b、36b、37bの伸縮方向が投影ミラー31の光軸31cに沿うように、本体部35a、36a、37aがベース部材33に対してそれぞれ固定されている(図2(A)、(B))。また、軸部35b、36b、37bは、先端面が中間プレート32の背面32bに対して一定以上の押圧力、別言すると、テンショナ34の引っ張りばねの弾性力と釣り合う大きさと同一またはそれ以上の押圧力で接触している。
軸部35b、36b、37bの先端面は、図4に示すように、中間プレート32の背面32bに対して、1つの直線上に乗らないように、互いに離間して配置されている。より具体的には、中間プレート32の背面32bには、その平面の中心32cをとおり、互いに垂直な直線L1、L2が想定されており、第1直線L1は図4において縦方向(Y方向)に延びる直線であり、第2直線L2は、図4において横方向(X方向)に延びる直線である。軸部35bの先端面は、第1直線L1上であって、第2直線L2よりも上側において背面32bを支持するように配置されている。これに対して、軸部36b、37bの先端面は、第2直線L2よりも下側であって、第1直線L1に関して互いに反対側の領域を支持するように配置されている。
以上の構成において、軸部35b、36b、37bのすべてが縮んでいる状態、または、すべてが同一の伸張状態では、ベース部材33と中間プレート32の背面32bとの距離は均一となる。これに対して、軸部35b、36b、37bのいずれか1つまたは2つが残りの軸部よりも伸張している状態では、中間プレート32のうち、伸張している押圧部材に支持されている領域については、ほかの領域よりも大きな押圧力がかかるためベース部材33との距離が広がっており、また、残りの領域については、ベース部材33との距離はテンショナ34の弾性力によって従前の距離を保持しようとしている。このような距離の違いにより、中間プレート32、および中間プレート32に一体化された投影ミラー31は全体として傾斜する。
さらに、軸部35b、36b、37bを、中間プレート32の背面32bに対して、一直線に並ばないような位置で支持するように配置したため、中間プレート32の背面32bに接触した、テンショナ34の先端面34aを中心として、中間プレート32、および中間プレート32に一体化された投影ミラー31を任意の向きに傾かせることが可能となる。ここで、軸部36b、37bの先端面の位置を、図4に示すように、第2直線L2に平行な第3直線L3上であって、第1直線L1からの距離が同一な位置とすると、軸部35b、36b、37bの伸縮を制御しやすくなる。さらに、第2直線L2と軸部35bの先端位置との距離を、第2直線L2と軸部36b、37bの先端位置との最短距離と同一とすると、さらに軸部35b、36b、37bの伸縮が制御しやすくなる。
以下に変形例について説明する。
上記実施形態では投影ミラー31とベース部材33の間に中間プレート32を設けたが、中間プレート32を設けずに、テンショナ34と押圧部材35〜37が投影ミラー31の背面31bを直接支持するように接触させてもよい。ここで、図4に示すように、投影ミラー31の光軸31cは、中間プレート32の背面32bの平面の中心32cと一致し、投影ミラー31の背面31bは中間プレート32の背面32bと同じ横幅を有する長方形状であるため、中間プレート32を設けない構成においても、2つの直線L1、L2を想定した軸部35b、36b、37bの配置は、中間プレート32を設けた場合と同様となる。
第1直線L1と第2直線L2は、中間プレート32の中心32cを通る互いに垂直な関係にあれば、図4に示すような縦横の関係以外の2直線としてもよい。また、第1直線と第2直線は、中間プレート32の平面形状が矩形以外の形状であっても想定できる。
上記実施形態では、3つの押圧部材35、36、37と、テンショナ34とで中間プレート32を支持したが、押圧部材37を省略して、2つの押圧部材35、36とテンショナ34とで中間プレート32を支持してもよい。図5は、変形例における中間プレート32の背面32bと投影ミラー31の背面31bに対する支持位置を示す平面図である。2つの押圧部材35、36とテンショナ34は、中間プレート32の背面32bの平面において1直線上に乗らないように配置する。その配置としては、例えば図4に示す配置から押圧部材37の軸部37bを除いたものとしてもよいが、図5に示すような配置とすると、押圧部材35、36の配置領域をコンパクトにできるため好ましい。図5に示す配置においては、押圧部材35の軸部35bを伸縮させることによって、中間プレート32および投影ミラー31を上下に傾けることができ、押圧部材36の36bの伸縮によって中間プレート32および投影ミラー31を左右に傾けることができる。
上記実施形態ではテンショナ34を用いたが、テンショナ34は用いずに、3つの押圧部材35、36、37のみで中間プレート32を支持するようにしてもよい。この場合は、中間プレート32の支持を確実にするために、押圧部材35、36、37の少なくとも1つの先端面を中間プレート32の背面32bに対して、接着等によって固定することが好ましい。
上記実施形態では、3つの押圧部材としてソレノイドを用いたが、中間プレート32の背面32bに対してそれぞれが押圧力を与えることができればほかのアクチュエータとしてもよく、例えば図6と図7に示すような板カムを備えた押圧部材を用いてもよい。また、3つの押圧部材として互いに異なる種類のアクチュエータを用いてもよい。図6は、変形例における押圧部材の構成を示す斜視図である。図7(A)は、変形例に係るミラー構造体の構成を示す斜視図、(B)は(A)の7B−7B’線における断面図である。
図6に示す押圧部材135は、支持部材として、ベース部材33に固定される円柱状のモータ部135aと、モータ部135aの中心線135xに沿って延びる軸部135bと、軸部135bの先端に設けられた板カム135cとを備える。板カム135cは、中心線135xからの距離が一定でない側面135dを有している。この押圧部材135は、制御部(不図示)から与えられた駆動信号にしたがってモータ部135aが駆動されて軸部135bが回転し、これにしたがって、板カム135cが中心線135xを中心として回転する。押圧部材135は、図7(B)に示すように、側面135dが中間プレート32の背面32bに対して一定以上の押圧力で接触する。
図7(A)に示す例では、押圧部材135と同一の構成の2つの押圧部材136、137が設けられている。図7(B)に示すモータ部137a、板カム137c、および側面137dは、押圧部材135におけるモータ部135a、板カム135c、および側面135dにそれぞれ対応する。3つの押圧部材135、136、137の板カムを中間プレート32の背面32bに接触させて支持させる位置は、図4に示す第1実施形態の配置と同様である。
上述の実施形態では、テンショナ34を引っ張りばねとしていたが、これを圧縮ばねとしてもよい。この場合は、押圧部材35〜37において、テンショナの弾性力に抗して中間プレート32を後方に引くように軸部を縮めることによって投影ミラー31を所望の角度に傾ける。
上記実施形態では、投影ミラー31からの反射光を、被投影体としてのウインドシールド40に投影させていたが、被投影体としてウインドシールド40の内側にコンバイナを配置し、投影ミラー31からの反射光をコンバイナに投影する構成も可能である。この構成においては、コンバイナが半反射面として機能するため、入射したイメージ光は、対象者としての運転者に向けて反射されるとともに、ウインドシールド40の前方位置に虚像が形成される。
以上のように構成されたことから、上記実施形態または変形例によれば、次の効果を奏する。
(1)投影ミラー31と一体化された中間プレート32の背面32bを押圧部材35〜37(支持部材)で支持し、かつ、これらの押圧部材で背面32bをそれぞれ別個に押圧することができるため、投影ミラー31による画像の投影方向を、上下方向だけでなく、左右方向ひいては任意の方向に変更することが可能となる。これにより、運転者の座り方、体形・体格、および、眼や頭の向き・動きなどに応じて、最適な位置に情報を表示することができる。
(2)押圧部材35〜37による押圧力が互いに異なっていたとしても、いずれか2つの支持部材を結んだ直線を軸にして、3つめの支持部材による押圧力の変化に応じて投影ミラー31を傾けることができることから、押圧によって投影ミラー31に発生する歪みを低く抑えることができ、これによって投影画像における像面湾曲の発生を防ぐことができる。
(3)ソレノイドまたはカムのような既存のアクチュエータを用いることにより、安価かつ小型にミラー構造体を構成することができる。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
以上のように、本発明に係るミラー構造体およびヘッドアップディスプレイ装置は、運転者の座り方などに応じて最適な位置に情報画像を表示できる点で有用である。
10 ヘッドアップディスプレイ装置
11 光学エンジン
12 ディフューザ(中間画像表示体)
12c 光軸
30 ミラー構造体
31 投影ミラー
31b 背面
31c 光軸
31r 反射面
32 中間プレート
32a 前面
32b 背面
32c 中心
33 ベース部材
34 テンショナ(支持部材)
34a 先端面
35、36、37 押圧部材(支持部材)
35a、36a、37a 本体部
35b、36b、37b 軸部
35x 中心線
38 固定部材
40 ウインドシールド(被投影体)
50 虚像
135、136、137 押圧部材(支持部材)
135a、137a モータ部
135b 軸部
135c、137c 板カム
135d、137d 側面
135x 中心線
E 運転者の目
L1 第1直線
L2 第2直線
L3 第3直線

Claims (6)

  1. 所定位置に固定されるベース部材と、
    前記ベース部材の前方に配置され、前面である反射面でイメージ光を反射させて被投影体に投影する投影ミラーと、
    前記ベース部材に固定され、前記投影ミラーの背面を支持する、3つ以上の支持部材とを備え、
    前記3つ以上の支持部材は、それぞれによる前記投影ミラーの背面における支持位置が1つの直線とならないように配置され、
    前記3つ以上の支持部材のうちの少なくとも2つの支持部材のそれぞれは、前記投影ミラーの背面に対する押圧力を変更可能であり、前記押圧力の変更によって、前記投影ミラーと前記ベース部材との間隔をそれぞれ変更することを特徴とするミラー構造体。
  2. 前記投影ミラーの背面の平面形状の中心をとおり、互いに垂直な2本の直線が想定され、
    前記支持部材として、前記投影ミラーの背面に対する押圧力を変更することが可能な3つの支持部材が設けられており、
    前記3つの支持部材のうちの1つの支持部材は、前記2本の直線のうちの第1直線上であって、前記背面の平面形状の中心を除く位置を支持するように配置され、
    前記3つの支持部材の残りの2つの支持部材は、前記2本の直線のうちの第2直線に関して、前記第1直線上に配置した支持部材を設けた領域とは反対側の領域であって、かつ、前記第1直線に関して互いに反対側の領域を支持するように配置されることを特徴とする請求項1に記載のミラー構造体。
  3. 前記背面の平面形状の中心を支持するように配置された支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のミラー構造体。
  4. 前記投影ミラーの背面の平面形状の中心をとおり、互いに垂直な2本の直線が想定され、
    前記支持部材として3つの支持部材が設けられており、
    前記3つの支持部材のうちの1つの支持部材は、前記背面の平面形状の中心を支持するように配置され、
    前記3つの支持部材の残りの2つの支持部材は、前記投影ミラーの背面に対する押圧力を変更することが可能であって、その一方の支持部材は、前記2本の直線のうちの第1直線上であって、前記背面の平面形状の中心を除く位置を支持するように配置され、他方の支持部材は、前記縦横の2本の直線のうちの第2直線上であって、前記背面の平面形状の中心を除く位置を支持するように配置されることを特徴とする請求項1に記載のミラー構造体。
  5. 前記投影ミラーの背面に対する押圧力を変更可能な支持部材は、ソレノイドまたはカムを備え、前記ソレノイドまたは前記カムの動作によって前記押圧力を発生することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のミラー構造体。
  6. 中間画像が形成される中間画像表示体と、
    前記中間画像表示体に形成された前記中間画像のイメージ光を被投影体に投影する投影ミラーを含むミラー構造体とを備え、
    前記ミラー構造体は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のミラー構造体であることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
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