JP2017225395A - 冷凍焼成食品、冷凍焼成食品の製造方法、冷凍焼成食品の製造装置 - Google Patents

冷凍焼成食品、冷凍焼成食品の製造方法、冷凍焼成食品の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】冷凍状態でも容易に分割可能な冷凍焼成食品、及び該冷凍焼成食品の製造方法の提供。【解決手段】流動性を有する生地を含む材料の焼成体が凍結された冷凍焼成食品10であって、板状の焼成体の少なくとも一方の板面に、板面を横断する凹溝11を有する冷凍焼成食品、及び、食品材料を加熱板上に配置する工程と、前記材料を加熱することにより、両面が焼成された板状の焼成体を形成する工程と、前記焼成体の板面にブレードを押しつけ、前記焼成体に前記板面を横断する凹溝11を形成する工程と、凹溝11が形成された前記焼成体を凍結する工程と、を有する冷凍焼成食品10の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は冷凍焼成食品、冷凍焼成食品の製造方法、冷凍焼成食品の製造装置に関する。
お好み焼き、ホットケーキなどの焼成食品を冷凍した冷凍焼成食品が知られている。また、冷凍焼成食品を工業的に製造する方法が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許5770009号公報 特許5770010号公報
お好み焼きなどの焼成食品の厚さは、薄いものから厚いものまでさまざまである。また、その厚さもその時々でどの厚さが好まれるかは異なるが、最近ではその厚さが15〜30mm程度もある厚いお好み焼きやホットケーキのようなものが高級感があることと、その生地の厚さから生じるふわふわ感があるために、好まれる傾向にある。
一方、そのような厚いお好みや焼きやホットケーキなど、特に生地の中にキャベツなどの具材を含んだ厚めの冷凍生地は、冷凍状態では非常に硬く、切ったり割ったりすることができない。そのため、一部だけを使用する場合であっても全体を解凍しなければならず、解凍した後は包丁などでカットする必要があり、生地や具材などが包丁に付着するなど使い勝手の点で改善の余地があった。
本発明は、冷凍状態でも容易に分割可能な冷凍焼成食品とその製造方法並びに製造装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様によれば、流動性を有する生地を含む材料の焼成体が凍結された冷凍焼成食品であって、板状の上記焼成体の少なくとも一方の板面に、上記板面を横断する凹溝を有する、冷凍焼成食品が提供される。
上記の構成を備えた本発明の冷凍焼成食品によれば、凹溝に沿って容易に割ることができる。また、製造、流通、および貯蔵の各段階では分割されずに形状を維持することができ、製造等の各段階で優れたハンドリング性が得られる。一方、食品提供の場面では全体を解凍することなく一部のみを分割して使用することができ、喫食量の調整や他の食品との組合せ提供を容易に行うことができる。
上記凹溝の底部における上記焼成体の厚さが3mm以上8mm以下である構成としてもよい。
上記凹溝の底部における上記焼成体の厚さが4mm以上7mm以下である構成としてもよい。
上記焼成体が円盤状であり、上記凹溝が上記焼成体の板面の中心を通る直線状である構成としてもよい。
上記焼成体の厚さが10mm以上30mm以下である構成としてもよい。
上記焼成体はお好み焼きである構成としてもよい。
本発明の一態様によれば、流動性を有する生地を含む材料の焼成体が凍結された冷凍焼成食品の製造方法であって、上記材料を加熱板上に配置する工程と、上記材料を加熱することにより、両面が焼成された板状の焼成体を形成する工程と、上記焼成体の板面にブレードを押しつけ、上記焼成体に上記板面を横断する凹溝を形成する工程と、上記凹溝が形成された上記焼成体を凍結する工程と、を有する冷凍焼成食品の製造方法が提供される。
上記凹溝を形成する工程において、複数の支持部材によって、上記焼成体の外周部の複数箇所を径方向の外側から内側へ押して支持し、上記支持部材に支持された上記焼成体に上記凹溝を形成する製造方法としてもよい。
複数の上記支持部材は、円筒を二分した一対の半円筒状の掻き寄せ部材であり、上記ブレードは、上記一対の掻き寄せ部材の間に配置され、上記凹溝を形成する工程では、上記ブレードを挟んだ状態で上記一対の掻き寄せ部材を互いに接近させて上記焼成体を支持し、上記一対の掻き寄せ部材の間隙内で上記ブレードを移動させて上記凹溝を形成する製造方法としてもよい。
上記材料はお好み焼き材料である製造方法としてもよい。
本発明の一態様によれば、流動性を有する生地を含む材料の焼成体が凍結された冷凍焼成食品の製造装置であって、板状の上記焼成体の少なくとも一方の板面に、上記板面を横断する凹溝を形成する凹溝形成装置を有し、上記凹溝形成装置は、上記焼成体を固定する固定装置と、上記焼成体に上記凹溝を形成する加工装置とを有し、上記固定装置は、上記焼成体を支持する複数の支持部材と、上記支持部材を移動させる支持部材駆動部とを有し、上記加工装置は、上記焼成体に上記凹溝を形成するブレードと、上記ブレードを移動させるブレード駆動部とを有する、冷凍焼成食品の製造装置が提供される。
複数の上記支持部材は、円筒を二分した一対の半円筒状の掻き寄せ部材であり、上記支持部材駆動部は、上記一対の掻き寄せ部材を接近させたときに概略円筒状を成すように上記掻き寄せ部材を移動させ、上記ブレードは、上記一対の掻き寄せ部材の間に配置され、上記ブレード駆動部は、上記一対の掻き寄せ部材の間隙に沿って上記ブレードを移動させる構成としてもよい。
上記材料は、お好み焼き材料である構成としてもよい。
本発明によれば、板面を横断する凹溝を有することで、冷凍状態のままでも容易に割ることができ、使い勝手に優れた冷凍焼成食品が提供される。
本発明によれば、使い勝手に優れた冷凍焼成食品を製造することができる製造装置および製造方法が提供される。
図1は、実施形態に係る冷凍焼成食品を示す斜視図である。 図2は、実施形態の冷凍焼成食品を割った状態を示す斜視図である。 図3は、図1のA方向矢視図である。 図4は、図2における冷凍焼成食品の切断面を示す図である。 図5は、実施形態の冷凍焼成食品の製造装置の一例を示す模式的な正面図である。 図6は、実施形態の冷凍焼成食品の製造装置の凹溝形成部を示す模式的な正面図である。 図7は、凹溝形成部の動作説明図である。 図8は、凹溝形成部の動作説明図である。 図9は、凹溝形成工程を説明するための凹溝形成部の平面図である。 図10は、凹溝形成工程を説明するための図9のC−C線に沿う断面図である。 図11は、凹溝形成工程を説明するための凹溝形成部の平面図である。 図12は、凹溝形成工程を説明するための図11のD−D線に沿う断面図である。 図13は、凹溝形成工程を説明するための凹溝形成部の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
(冷凍焼成食品)
図1は、実施形態に係る冷凍焼成食品を示す斜視図である。図2は、実施形態の冷凍焼成食品を割った状態を示す斜視図である。図3は、図1のA方向矢視図である。図4は、図2における冷凍焼成食品の切断面を示す図である。
なお、各図面は模式図のため、形状や寸法は誇張されている(以下の図面も同様)。
本実施形態の冷凍焼成食品10は、焼成後に冷凍された生地である。冷凍焼成食品10はお好み焼きに限定されず、例えばチジミ、ホットケーキなどであってもよい。
本明細書において「お好み焼き」という場合、特に断らない限り、生地と具材とを混合して焼成する、いわゆる関西風のお好み焼きをいう。また、本明細書において「お好み焼き」という場合、特に断らない限り、材料を焼成したお好み焼きの本体を指す。すなわち、食卓に提供される一般的なお好み焼きは、ソースおよびトッピング(マヨネーズ、削りかつお節、粉末状または細断状の青のり、等)を施された状態であることが多いが、以下では、ソースおよびトッピングを施す前の状態ものを指す。
冷凍焼成食品10は、図1に示すように、全体として円盤状であり、上面の中心を通って横断する直線状の凹溝11を有する。冷凍焼成食品10は、図2に示すように、冷凍状態であっても、凹溝11に沿って2つに割ることができる。本実施形態の場合、凹溝11は冷凍焼成食品10の中心を通る直線状であるため、2つの半月状の分割片10a、10bはほぼ同じ形状である。
また、凹溝は、図1では1本であるが、特に1本に限定するわけではなく、数本同時に使用する事により、複数の凹溝を作成することも可能である。
冷凍焼成食品10は、図3に示すように、本体部12と、本体部12の上下面に形成された焼成層13,14とを有する。焼成層13,14は、加熱により焦げ目の付いた硬い層である。凹溝11は冷凍焼成食品10を焼成した後に、上面に切れ込みを入れる加工によって形成される。そのため、凹溝11の内側には、上面の焼成層13の一部が入り込んでおり、凹溝11の側壁には焼成層13aが存在する。したがって、冷凍焼成食品10を割ったときの分割片10aの切断面では、図4に示すように、上部に焼成層13aが位置し、下部に本体部12が露出する。
凹溝11の底部は、本実施形態の場合、平坦な面である。したがって、冷凍焼成食品10を割ったときに、それぞれの分割片10a、10bの切断面に、段差面11a、11bが形成される。このように凹溝11にある程度の幅を持たせることで、分割する際に凹溝11に沿って割れ易い構造とすることができる。
冷凍焼成食品10のうち、凹溝11が形成された部分(薄肉部10c)の厚さL1は、3mm以上8mm以下であることが好ましく、4以上7mm以下であることがより好ましい。薄肉部10cの厚さを上記範囲とすることで、使用時に手で容易に割ることができ、しかも、製造、流通、貯蔵の段階では分割せずに形状を維持することができる冷凍焼成食品とすることができる。
冷凍焼成食品10の全体の厚さLは、5mm以上30mm以下である。薄肉部10cの厚さL1は、全体の厚さLに関わらず、先に記載の範囲とすることが好ましい。
本実施形態の冷凍焼成食品10はお好み焼きであり、具材と生地とからなる被焼成材料を焼成した後、冷凍して製造される。また、ホットケーキなどのように具材がない場合もありうる。
具材としては、少なくともキャベツを用いるほか、一般のお好み焼きに用いる具材を特に制限なく用いることができる。具材の例としては、例えば、肉類(例えば、豚肉、牛肉、鶏肉)、魚介類(例えば、いか、えび、たこ)、餅、麺類(例えば、うどん、中華麺、日本そば)、紅しょうが、天かす、野菜(例えば、葱、たまねぎ、ピーマン、にんじん、ごぼう)、乳製品(例えば、チーズ)などを挙げることができる。
生地は、小麦粉、水、卵、油脂類を含む生地原料を混合したものを用いることができる。生地には、上記成分の他に、山芋(すりおろしたもの、粉等)、調味料(塩、こしょう、醤油、味噌、砂糖、みりん、酒)、エキス類(例えば、鰹節エキス、昆布エキス、酵母エキス)、穀粉類、澱粉(例えば、生でん粉および加工でん粉)、トレハロース、デキストリン、大豆蛋白質、えんどう蛋白質、小麦グルテン、乳製品(例えば、牛乳、脱脂粉乳)、食物繊維、膨脹剤、増粘剤(例えばキサンタンガム、タマリンドガム、グアガム、カードラン、ローカストビンガム、ジェランガム、サイリウムシードガム、カラギーナン、プルラン、CMC、アルギン酸ナトリウム等)、乳化剤、食塩、糖類、甘味料、香辛料、調味料、ビタミン類、ミネラル類等を適宜含むことができる。
以上に説明した本実施形態の冷凍焼成食品10によれば、上面を横断する凹溝11が形成されていることで、冷凍状態であっても、手作業等により容易に割ることができる。これにより、全体を解凍することなく製品の一部のみを割って使用することができ、使い勝手を向上させることができる。
また、凹溝11によって冷凍焼成食品10の分割片の大きさを調整できる。本実施形態のように冷凍焼成食品10の中心を通って横切る凹溝11を形成することで、冷凍焼成食品10をほぼ正確に二等分することができる。これにより、例えば分割片を他の食品と組み合わせて販売する場合に、商品毎の分割片の大きさを容易に揃えることができる。
なお、本実施形態では、凹溝11が1本のみである構成について説明しているが、凹溝11は複数本設けられていてもよい。例えば、冷凍焼成食品10の中心で交差する2〜4本の凹溝を設け、4〜8等分可能な冷凍焼成食品としてもよい。
また、凹溝11を形成する面は冷凍焼成食品10の上面であっても下面であっても構わない。例えば、上面に凹溝11を加工しにくくするような具材(いか、豚肉など)がある場合には、下面に凹溝11を形成しても良い。
また、本実施形態では冷凍焼成食品10をほぼ一定の厚さを有する円盤状としたが、この形状には特に限定されない。冷凍焼成食品10の外形は、例えば多角形状や楕円形状であってもよい。
(冷凍焼成食品の製造装置)
図5は、本実施形態の冷凍焼成食品の製造装置の一例を示す模式的な正面図である。図6は、本実施形態の冷凍焼成食品の製造装置の凹溝形成部を示す模式的な正面図である。図7および図8は、凹溝形成部の動作説明図である。
図5に示す本実施形態の焼成食品製造装置100(冷凍焼成食品の製造装置)は、冷凍される焼成体F5を製造する装置である。焼成食品製造装置100は、流動性を有する生地を含む被焼成材料Fを延ばす工程、被焼成材料の外周形状を整形する工程、表裏面を焼く工程、焼成食品に凹溝を形成する工程を順次実行することにより焼成体F5を自動的に製造する。焼成食品製造装置100は、後述する本実施形態の冷凍焼成食品の製造方法を実施するための装置の一例である。
被焼成材料Fは後述する各工程によって状態および位置が変化する。このような状態および位置を区別するため、被焼成材料F0、F1、F2のように、被焼成材料Fに添字をつけて区別する場合がある。
焼成体F5の種類は、特に限定されないが、例えば、お好み焼き、ホットケーキなどを挙げることができる。以下では、一例として、焼成体F5がお好み焼きである場合について説明する。
焼成食品製造装置100は、材料供給部1、整形部2、制御部4、搬送部5、加熱部6、および凹溝形成部7を備える。
搬送部5は、被焼成材料Fを配置するための複数の加熱板Pと、図示略の駆動部を備える。加熱板Pは、互いに一定間隔を置いて近接して配置され、駆動部によって平面における一定方向である搬送方向Mに移動される。加熱板Pの移動は、配置ピッチごとに、間欠的に行われる。
図5に示すように、複数の加熱板Pである加熱板P1、P2、P3、P4、P5が、搬送方向Mにおいてこの順に、位置p1、p2、p3、p4、p5に配列されているとする。この状態から、1回の移動が行われると、各加熱板Pは、現在図示右隣にある加熱板Pの位置に移動する。
図示略の駆動部は、後述する制御部4と通信可能に接続されている。駆動部は、制御部4からの制御信号に基づいて上記の動作を行う。
以下では、焼成食品製造装置100において、搬送方向Mにおける相対位置を説明する場合に、基準となる位置から搬送方向Mに移動して到達する位置を、搬送方向Mにおいて下流側の位置と称する場合がある。また、基準となる位置から搬送方向Mと反対方向に移動して到達する位置を、搬送方向Mにおいて上流側の位置と称する場合がある。
例えば、位置p2は、位置p1よりも搬送方向Mにおける下流側である。
各加熱板Pの材質は、被焼成材料Fを焼成可能な温度の加熱できる板部材であれば、特に限定されない。本実施形態では、加熱板Pは鉄板で構成される。
各加熱板Pの搬送方向Mの幅は、1つの焼成体F5を形成するために、必要な被焼成材料Fが配置できる幅とされる。
各加熱板Pの図示奥行き方向の幅は、加熱板P1枚当たり複数の焼成体F5が焼成可能な幅とされる。本実施形態では、各加熱板Pは、一例として、1枚当たり、最大6つの焼成体F5を焼成できる幅を有する。
加熱部6は、各加熱板Pの下方に配置され、各加熱板Pを加熱する装置部分である。本実施形態では、加熱部6は、火力が調整されたバーナーを備え、バーナーの火力によって、加熱板Pをその下面側から加熱する。
材料供給部1は、加熱板P上に、被焼成材料Fを配置する装置部分である。材料供給部1は、位置p1に停止する加熱板Pの中心軸線上に配置されている。
材料供給部1の構成は、被焼成材料Fとして、生地と具材とを混合した被焼成材料F0を加熱板Pの上方から供給できれば、特に限定されない。材料供給部1は、後述する制御部4と通信可能に接続され、制御部4からの制御信号によって、動作が制御される。
ここで、材料供給部1が供給する被焼成材料F0の一例について説明する。
被焼成材料F0は、お好み焼きを製造するための材料であり、特に、焼成後のお好み焼きを冷凍して冷凍焼成食品とするのに適している。
被焼成材料F0の主要部は、具材と生地とからなるが、具材は必ずしも必要ではない。
また、お好み焼きの場合は、キャベツを用いることが多い。
ここで、「キャベツ」は、野菜としてのキャベツの可食部を指す。被焼成材料F0に用いるキャベツは、生キャベツであっても塩漬けなど加工処理がされた加工キャベツであってもよいが、生キャベツを用いることが好ましい。キャベツの切り方については、その好みに合わせた切り方をすればよく、特に限定されない。
被焼成材料F0に用いる具材としては、キャベツのほかにも、一般のお好み焼きに用いる具材を特に制限なく用いることができる。具材の例としては、例えば、肉類(例えば、豚肉、牛肉、鶏肉)、魚介類(例えば、いか、えび、たこ)、餅、麺類(例えば、うどん、中華麺、日本そば)、紅しょうが、天かす、野菜(例えば、葱、たまねぎ、ピーマン、にんじん、ごぼう)、乳製品(例えば、チーズ)などを挙げることができる。
これらのキャベツの他の具材の大きさ(カットサイズ、形状)および使用量は、通常のお好み焼きの場合を参考に、当業者であれば適宜設計することができる。
被焼成材料F0に用いる生地は、小麦粉、水、卵、油脂類を含む生地原料を混合することにより調製される。
生地の主原料である小麦粉は、特に制限はなく、強力系、準強力系、中力系、薄力系の小麦粉のいずれも使用できる。卵は、生のものを用いてもよく、冷凍したものを用いてもよい。全卵を用いてもよく、卵黄のみを用いてもよい。
生地に用いる油脂類として、動物性のもの、植物性のもの、およびこれらの混合物のうちいずれかを用いることができる。また油脂類は、固型脂、半固型脂、液状油、およびこれらの2種以上の混合物のうちいずれかを用いることができる。
油脂類の例として、牛脂(精製牛脂を含む。)、豚脂(精製豚脂を含む。)、大豆油、菜種油、オリーブ油、パーム油、ショートニング、粉末油脂等が挙げられる。
生地における水は、生地原料の全重量に対して、20%〜40%用いる。
生地は、上記の生地材料をすべて混合した後、必要に応じ、適切な大きさのメッシュを通して、生地中のダマを除くことができる。
生地は、上記成分の他に、山芋(すりおろしたもの、粉等)、調味料(塩、こしょう、醤油、味噌、砂糖、みりん、酒)、エキス類(例えば、鰹節エキス、昆布エキス、酵母エキス)、穀粉類、澱粉(例えば、生でん粉および加工でん粉)、トレハロース、デキストリン、大豆蛋白質、えんどう蛋白質、小麦グルテン、乳製品(例えば、牛乳、脱脂粉乳)、食物繊維、膨脹剤、増粘剤(例えばキサンタンガム、タマリンドガム、グアガム、カードラン、ローカストビンガム、ジェランガム、サイリウムシードガム、カラギーナン、プルラン、CMC、アルギン酸ナトリウム等)、乳化剤、食塩、糖類、甘味料、香辛料、調味料、ビタミン類、ミネラル類等を適宜含むことができる。
被焼成材料F0を形成するには、生地を製造した後、生地および具材を計量して、混合する。生地と具材との重量比は、5:5〜3:7が好適である。より好ましい重量比は、4.5:5.5〜3.5:6.5、さらに好ましい重量比は、4.2:5.8〜3.8:6.2である。
整形部2は、材料供給部1によって、加熱板P上に配置された被焼成材料Fの外形を整形する装置部分である。以下、特に、加熱板P1上に配置された被焼成材料Fを被焼成材料F1と称する場合がある。
整形部2は、加熱板の中心軸線上に配置されている。整形部2の構成は特に限定されず、加熱板P上の被焼成材料F1を所定形状(例えば円盤状)に整形できる機構を適宜採用可能である。
凹溝形成部(凹溝形成装置)7は、両面が焼成された焼成体F4に凹溝を形成する装置部分である。
凹溝形成部7は、加熱板P5の中心軸線上に配置されている。
凹溝形成部7は、図6に示すように、支持板75、昇降板73、支持軸72、エアチャック71(支持部材駆動部)、掻き寄せ部材(支持部材)70A、70B、およびブレード77を備える。凹溝形成部7において、エアチャック71と掻き寄せ部材70A、70Bとが、凹溝形成時に焼成体F4を固定する固定装置を構成する。
支持板75は、図示略の支持部材に固定され、位置p5に停止する加熱板Pの上方の一定位置に水平に配置された板状部材である。支持板75は、図6の図示奥行き方向における加熱板Pの全幅を覆うように設けられている。
昇降板73は、支持板75の下方において、支持板75と平行に配置された板状部材である。
昇降板73の上面と支持板75の下面とは、支持板75に対して昇降板73を昇降移動するアクチュエータ74によって連結されている。アクチュエータ74は、昇降板73を鉛直方向に進退させる適宜の駆動機構を採用することができる。本実施形態では、アクチュエータ74は、直動型のエアシリンダを採用している。
アクチュエータ74の設置数は特に限定されないが、本実施形態では、昇降板73の四隅にそれぞれ1台ずつ設けられている。
支持軸72は、昇降板73の下面から、鉛直下方に延ばして配置された管状部材である。支持軸72の上端部は、昇降板73の下面に固定されている。各支持軸72の下端部には、後述するエアチャック71が固定されている。
図7に示すように、エアチャック71は、図示略のエア供給源から供給されるエア圧により、エアチャック71の中心を通る1つの水平軸線に沿って互いに線対称に進退する複数の作動軸71cを有する。
各作動軸71cの進出方向の先端部には、エアチャック71の中心を挟んで互いに対向する位置に作動板71a、71bが固定されている。このため、各作動軸71cが進退すると、これに応じて、作動板71a、71bの対向間隔が変化する。
エアチャック71の中心部には、支持軸72における中心部の貫通孔と連通する貫通孔71dが形成されている。
掻き寄せ部材70A、70Bは、加熱板上に配置された焼成体F4を外周から内側へ押圧して支持し、焼成体F4を固定する支持部材である。掻き寄せ部材70A、70Bは、各エアチャック71の作動板71a、71bにそれぞれ連結され、作動板71a、71bと連動して対向間隔が変化する。
掻き寄せ部材70A、70Bは、対向方向において最も近づいた状態では、少なくとも、加熱板P上の被焼成材料Fと当接する下端において、焼成体F4の外径に等しい円筒部を形成する。
掻き寄せ部材70A、70Bの形状は、半円筒状には限定されない。
本実施形態では、掻き寄せ部材70A、70Bは、一例として、焼成体F4の外径に等しい内径を有する円筒をその中心軸線に沿って2分割した形状に形成される。すなわち、掻き寄せ部材70A、70Bは、焼成体F4の外周部の円形に沿って半円状に延びる湾曲板からなる。
掻き寄せ部材70A、70Bの対向方向の端部である各開口端部70bは、エアチャック71の進退によって接近、離間可能に対向している。
以下では、エアチャック71の各作動板71a、71bの後退によって掻き寄せ部材70A、70Bが最も近づいた状態を、凹溝形成部7あるいはエアチャック71の閉状態と称する。エアチャック71の各作動板71a、71bの進出によって掻き寄せ部材70A、70Bが最も離間した状態を、凹溝形成部7あるいはエアチャック71の開状態と称する。
開状態における掻き寄せ部材70A、70Bの対向間隔は、加熱板Pに配置された焼成体F4の外周部を、掻き寄せ部材70A、70Bの各開口端部70bで挟める間隔に設定される(図8参照)。
掻き寄せ部材70A、70Bの高さは、焼成体F4の厚さよりも高く、かつ後述するブレード77を昇降移動可能に収容できる高さとする。
ブレード77は、加熱板Pに配置された焼成体F4の上面に凹溝11を加工する板状部材である。ブレード77は、対向する開口端部70b同士の間に配置され、閉状態で円筒形状を形成した掻き寄せ部材70A、70Bの隙間の内部で昇降可能である。ブレード77は、アクチュエータ(ブレード駆動部)78を介して昇降可能に支持されている。
ブレード77およびアクチュエータ78は、4対の掻き寄せ部材70A、70Bのそれぞれの間に、1つずつ設けられている。
本実施形態において、ブレード77およびアクチュエータ78が、焼成体F4に凹溝11を形成する加工装置を構成する。
アクチュエータ78は、各支持軸72の貫通孔の内部に挿通され、図示略の上端部が昇降板73の下面に固定された直動型のアクチュエータである。
各アクチュエータ78の下端部は、各ブレード77の円板部の中心に連結されている。
アクチュエータ78は、被焼成材料Fを適宜圧で押圧することができる適宜の直動型アクチュエータを採用することができる。例えば、アクチュエータ78としては、エアシリンダ、モータ駆動によるアクチュエータなどを採用することができる。
凹溝形成部7において、アクチュエータ74,78、および各エアチャック71は、後述する制御部4と通信可能に接続されている。上述したアクチュエータ74,78、および各エアチャック71の動作は、制御部4からの制御信号に基づいて制御される。
制御部4は、焼成食品製造装置100の動作制御を行う装置部分である。
制御部4は、少なくとも、材料供給部1、整形部2、搬送部5、加熱部6、および凹溝形成部7と通信可能に接続される。制御部4は、これらの装置部分にそれぞれに制御信号を送出することにより動作制御を行う。制御部4が行う動作制御の詳細については、焼成食品製造装置100の動作とともに後述する。
制御部4の装置構成は、CPU、メモリ、入出力インターフェース、外部記憶装置などを備えるコンピュータを採用している。
焼成食品製造装置100の動作について、本実施形態の冷凍焼成食品の製造方法とともに説明する。
本実施形態の冷凍焼成食品の製造方法は、材料配置工程、整形工程、焼成工程、および凹溝形成工程を含む焼成体形成工程と、焼成体を冷凍する冷凍工程とを備える。これらの工程のうち、焼成体形成工程は、焼成食品製造装置100によって、各加熱板Pが搬送方向Mに搬送される過程で、この順にそれぞれ実行される。このため、各加熱板P上では、搬送位置に対応して、上記工程のいずれかが並行して実行される。以下では、1つの加熱板P上における動作を説明する。
なお、各装置部分は、すべて制御部4からの制御信号に基づいて動作する。ただし、参照図面には、制御部4が記載されていない場合もある。また、制御部4からの制御指令が容易に理解される場合には、単に動作主体の動作のみを説明する場合がある。
焼成食品製造装置100によって、焼成体F5の製造を開始するにあたって、まず、加熱部6によって、各加熱板Pが加熱される。加熱部6は、図5に示す位置p1、p2、p3、p4、p5における火力を個別に調整することが可能である。
加熱板Pの温度は、通常のお好み焼きの調理と同様に、例えば、230℃〜250℃に設定することができる。本実施形態では、工程によって加熱温度を変えることができるため、例えば、160℃〜260℃の範囲で適宜設定すればよい。
また、加熱板Pの上方に、図示略の加熱装置を配置して、上火による加熱を併用してもよい。この場合、加熱板Pの温度は、例えば、160℃〜220℃に設定することも可能である。
材料配置工程は、加熱板P上に、被焼成材料Fを配置する工程である。
制御部4は、材料供給部1に制御信号を送出して、加熱板Pに対して一定量の被焼成材料F0を吐出させる。被焼成材料F0は、それぞれ1つの焼成体F4を製造するために必要な量が計量されて、各供給口から下方に押し出される。
被焼成材料F0は、上述した好適な量の範囲の生地および具材が混ぜ合わされた状態で直後に供給される。生地および具材は、混ぜ合わせて長時間置くと、具材から水分が出て生地の物性を変えてしまう。本実施形態では、材料供給部1には、被焼成材料F0が長時間滞留しないように、少なくとも1個の焼成体F4を製造できる一定量が供給される。
図5に示すように、供給口から押し出された被焼成材料F0は、材料供給部1に対向する位置p1に静止している加熱板P1上に落下する。被焼成材料F0は、流動性を有するため、加熱板P上では、落下位置から略円状に広がって、扁平な被焼成材料F1となる。被焼成材料F1の上面は、生地および具材が全体として、上に山高形状となり、凸面を構成する。被焼成材料F1の厚さは、中心部では厚くなり、外縁部では薄くなる。被焼成材料F1の外径は、被焼成材料F0の処方に応じた流動性の大きさによって決まる略一定値になる。
ただし、形状が一定しない固形物を具材として含む被焼成材料F0の特性上、被焼成材料F1の厚さ分布および外径には、ある程度のバラツキが生じる。このため、図5に模式的に示すような、滑らかな凸形状にはならないことが多い。
被焼成材料F1を配置してから一定時間が経過すると、制御部4は、搬送部5に制御信号を送出して、各加熱板Pを搬送方向Mに一定ピッチだけ移動する。これにより、位置p1の加熱板P1は、位置p2に移動する。被焼成材料F1は、その中心が、整形部2の直下となる位置に移動する。図5には、被焼成材料F1が配置される直前の材料配置工程で加熱板P2上に配置された被焼成材料F2が、位置p2に移動された様子が描かれている。
以上で、材料配置工程が終了する。
次に、整形工程を行う。本工程は、加熱板P上の被焼成材料Fの外周部を整形する工程である。本実施形態では、本工程は、整形部2によって実行される。
制御部4は、整形部2に制御信号を送出して、加熱板P上の被焼成材料Fを所定形状に整形する。被焼成材料Fは、加熱板P上に配置されて間もないため、被焼成材料Fの下面は加熱されていても充分には焼成されておらず、あまり固形化していない。
このため、被焼成材料Fに対して、ヘラや、丸枠などにより、外周部から内側に掻き寄せたり、平板等により、上方から押さえつけたりすることで、所定の形状に整形することができる。
整形部2により、加熱板P上の被焼成材料Fは、例えば、外周部が円弧状に整形された側面S3を備え、上面が略平坦な材料表面S0’’とされた、円盤状の整形体F3に整形される。
次に、制御部4は、搬送部5に制御信号を送出して、各加熱板Pを搬送方向Mに一定ピッチだけ移動する。これにより、位置p2の加熱板Pは、位置p3に移動する。
以上で、整形工程が終了する。
図5には、材料配置工程、および整形工程が実行された整形体F3が、位置p3に移動された様子が描かれている。
位置p3では、焼成工程が行われる。本工程は、被焼成材料Fの外周部が整形された整形体F3を加熱板P、あるいは加熱板Pと図示略の上部に配置した加熱装置とにより両面を加熱して、焼成体F4を形成する工程である。
位置p3に移動された整形体F3は、加熱板Pからの加熱を受け続ける。並行して行われる他の材料配置工程、整形工程が終了とすると、位置p3の加熱板Pは、位置p4に移動される。その間に、整形体F3は、上部に配置した加熱装置や反転装置等により反転されて加熱を受け続け、両面が焼成される。これにより、上面に第1焼成面S1が形成され、下面に第2焼成面S2が形成された焼成体F4が形成される。以上で、焼成工程が終了する。
なお、本実施形態では、焼成工程の後に凹溝形成工程が実行される。凹溝形成工程においても焼成体F4は引き続き加熱板P上に配置されるため、凹溝形成工程においても焼成体F4の焼成が進行することを考慮して、焼成工程のタクトを設定することが好ましい。
次に、凹溝形成工程を行う。本工程は、焼成工程を経て製造された焼成体F4の上面に、凹溝11を形成する工程である。本実施形態では、本工程は、凹溝形成部7によって実行される。
図9から図13は、凹溝形成工程の説明図である。図9および図11は凹溝形成部の平面図である。図10は、図9のC−C線に沿う断面図である。図12は図11のD−D線に沿う断面図である。
本工程の開始前の凹溝形成部7は、アクチュエータ74によって、掻き寄せ部材70A、70Bの下端部における加熱板Pからの高さが、焼成体F4の厚さを超える位置に上昇されている(図6参照)。ブレード77は、アクチュエータ78によって、掻き寄せ部材70A、70Bの下端部よりもさらに焼成体F4の厚さ以上高い位置に配置されている。エアチャック71は、図6は閉状態に描かれているが、本工程の開始直前には、開状態とされる(図9参照)。
制御部4は、凹溝形成部7のアクチュエータ74に制御信号を送出して、掻き寄せ部材70A、70Bの下端部が、加熱板Pに当接するまで下降させる。このとき、エアチャック71が開状態でない場合には、制御部4は下降を行う前に、エアチャック71を開状態にする制御信号を送出して、エアチャック71を開状態としておく。
この結果、図9及び図10に示すように、加熱板P上の焼成体F4が、掻き寄せ部材70A、70Bによって挟まれる。
次に、制御部4は、各エアチャック71に制御信号を送出して、各エアチャック71を開状態から閉状態に近付けていく。これにより、図11および図12に示すように、掻き寄せ部材70A、70Bが対向方向において互いに近づく。このとき、焼成体F4は、焼成が完了して固形化しているため、加熱板P上を摺動する。これにより、焼成体F4は外周部から掻き寄せ部材70A、70Bの内周面70aに押されて内側に押し込まれ、掻き寄せ部材70A、70Bが形成する円筒の中心に移動される。
その後、制御部4は、アクチュエータ78に制御信号を送出して、図12に示すように、ブレード77を下降させる。ブレード77の下降は、ブレード77と加熱板Pとの距離が、製造すべき焼成体F5における薄肉部の厚さ(図3に示した薄肉部10cの厚さL1)と同程度になると停止される。このようにして、焼成体F4の上面にブレード77によって凹溝が形成され、凹溝11を有する焼成体F5となる。
その後、制御部4は、エアチャック71、アクチュエータ78、およびアクチュエータ74に制御信号を送出して、焼成体F5を解放する。すなわち、図13に示すように、エアチャック71を開状態とし、アクチュエータ78を上昇させて、焼成体F5の表面からブレード77を退避させる。さらに、各掻き寄せ部材70A、70B、ブレード77を焼成体F5の上方に移動させる。
次に、制御部4は、搬送部5に制御信号を送出して、各加熱板Pを搬送方向Mに一定ピッチだけ移動する。これにより、位置p5の加熱板Pは、位置p6に移動する。
以上で、凹溝形成工程が終了する。
このように、本実施形態における凹溝形成工程は、一定形状を2分割した形状を有し、互いに離間して配置された一対の掻き寄せ部材70A、70Bによって、加熱板P上に配置された焼成体F5を挟み、焼成体F5を一対の掻き寄せ部材70A、70Bが形成する円筒の中心に固定し、この状態でブレード77により焼成体F5の中心を通って横断する凹溝を形成する工程になっている。
このような工程は、各加熱板P上で、順次並行して行われるため、一定のタクト時間ごとに、焼成体F5が間欠的に製造される。
焼成体F5は、本実施形態では、加熱板Pから適宜の冷却場所に移動される。冷却場所である程度冷ましてから冷凍工程が行われる。
冷凍のための手段としては、適宜の従来技術を適用することができる。例えば、スパイラルフリーザー、ワゴンフリーザー、フレキシブルフリーザー等が適用できる。冷凍は、例えば,約−30℃で、スパイラルフリーザーを利用して急速に行うことができる。
冷凍された焼成体F5は、例えば、電子レンジで解凍調理することにより、焼きたての状態を再現して食卓に提供することができる。
以上説明したように、焼成食品製造装置100を用いた本実施形態の冷凍焼成食品の製造方法によれば、凹溝形成部7を用いて、焼成体F5を所定位置に固定した状態で、ブレード77により凹溝を形成する。このため、焼成体F5をほぼ正確に二等分することができる凹溝11を、再現性よく効率的に形成することができる。
なお、上記実施形態の説明では、凹溝形成部7の掻き寄せ部材70A、70Bが閉状態で円筒状を成す構成としたが、これに限定されない。掻き寄せ部材70A、70Bは、焼成体F4を所定位置に固定できる構造であればよく、例えば、板状や棒状の部材であっても良い。
また、上記実施形態の説明では、焼成体F5としてお好み焼きを製造する場合の例で説明した。これは一例である。例えば、ホットケーキを製造する場合には、被焼成材料Fとして、ホットケーキ用の材料を採用する事により、同様にして製造を行うことができる。
ホットケーキ用の被焼成材料の一例について説明する。ホットケーキ用の被焼成材料として、生地のみからなる。
ホットケーキ用の被焼成材料は、被焼成材料の全重量に対して、例えば、小麦粉40%、全卵10%、砂糖10%、脱脂粉乳5%、水飴2%、ショートニング2%、食塩1%、加工助剤3%、水27%を混合して形成することができる。
材料配置工程、整形工程、凹溝形成工程は、上記実施形態と同様にして行う。また、焼成工程は、180℃で1分間程度の焼成を行う。
焼成されたホットケーキは、上記実施形態と同様にして、冷凍工程を行う。
上記実施形態では、焼成食品の製造方法として、材料配置工程、整形工程、焼成工程凹溝形成工程、および冷凍工程を備える場合の例で説明した。
焼成食品の種類に応じて、これらの工程の他の工程を追加することも可能である。例えば、具材原料下処理工程(例えば、具材として含まれる魚介類、肉類を、予め加熱調理し、調味する工程)、検査工程、および包装工程のうち、1以上の工程が含まれていてもよい。包装工程は、冷凍工程の後に行うことができる。包装に際しては、お好み焼き自体を包装し、別途個別に包装されたソースおよびトッピング類(例えば、マヨネーズ、削りかつお節、粉末状又は細断状の青のり)を添え、お好み焼き製品とすることもできる。
上記に説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせたり、削除したりして実施することができる。
7…凹溝形成部(凹溝形成装置)、10…冷凍焼成食品、11…凹溝、71…エアチャック(支持部材駆動部、固定装置)、70A,70B…掻き寄せ部材(支持部材、固定装置)、77…ブレード、78…アクチュエータ(ブレード駆動部)、F4,F5…焼成体、P,P1〜P6…加熱板

Claims (13)

  1. 流動性を有する生地を含む材料の焼成体が凍結された冷凍焼成食品であって、
    板状の前記焼成体の少なくとも一方の板面に、前記板面を横断する凹溝を有する、冷凍焼成食品。
  2. 前記凹溝の底部における前記焼成体の厚さが3mm以上8mm以下である、請求項1に記載の冷凍焼成食品。
  3. 前記凹溝の底部における前記焼成体の厚さが4mm以上7mm以下である、請求項2に記載の冷凍焼成食品。
  4. 前記焼成体が円盤状であり、前記凹溝が前記焼成体の板面の中心を通る直線状である、請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍焼成食品。
  5. 前記焼成体の厚さが10mm以上30mm以下である、請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍焼成食品。
  6. 前記焼成体はお好み焼きである、請求項1から5のいずれか1項に記載の冷凍焼成食品。
  7. 流動性を有する生地を含む材料の焼成体が凍結された冷凍焼成食品の製造方法であって、
    前記材料を加熱板上に配置する工程と、
    前記材料を加熱することにより、両面が焼成された板状の焼成体を形成する工程と、
    前記焼成体の板面にブレードを押しつけ、前記焼成体に前記板面を横断する凹溝を形成する工程と、
    前記凹溝が形成された前記焼成体を凍結する工程と、
    を有する冷凍焼成食品の製造方法。
  8. 前記凹溝を形成する工程において、
    複数の支持部材によって、前記焼成体の外周部の複数箇所を径方向の外側から内側へ押して支持し、前記支持部材に支持された前記焼成体に前記凹溝を形成する、請求項7に記載の冷凍焼成食品の製造方法。
  9. 複数の前記支持部材は、円筒を二分した一対の半円筒状の掻き寄せ部材であり、
    前記ブレードは、前記一対の掻き寄せ部材の間に配置され、
    前記凹溝を形成する工程では、前記ブレードを挟んだ状態で前記一対の掻き寄せ部材を互いに接近させて前記焼成体を支持し、前記一対の掻き寄せ部材の間隙内で前記ブレードを移動させて前記凹溝を形成する、
    請求項8に記載の冷凍焼成食品の製造方法。
  10. 前記材料はお好み焼き材料である、請求項7〜9のいずれか1項に記載の冷凍焼成食品の製造方法。
  11. 流動性を有する生地を含む材料の焼成体が凍結された冷凍焼成食品の製造装置であって、
    板状の前記焼成体の少なくとも一方の板面に、前記板面を横断する凹溝を形成する凹溝形成装置を有し、
    前記凹溝形成装置は、前記焼成体を固定する固定装置と、前記焼成体に前記凹溝を形成する加工装置とを有し、
    前記固定装置は、前記焼成体を支持する複数の支持部材と、前記支持部材を移動させる支持部材駆動部とを有し、
    前記加工装置は、前記焼成体に前記凹溝を形成するブレードと、前記ブレードを移動させるブレード駆動部とを有する、
    冷凍焼成食品の製造装置。
  12. 複数の前記支持部材は、円筒を二分した一対の半円筒状の掻き寄せ部材であり、
    前記支持部材駆動部は、前記一対の掻き寄せ部材を接近させたときに概略円筒状を成すように前記掻き寄せ部材を移動させ、
    前記ブレードは、前記一対の掻き寄せ部材の間に配置され、
    前記ブレード駆動部は、前記一対の掻き寄せ部材の間隙に沿って前記ブレードを移動させる、
    請求項11に記載の冷凍焼成食品の製造装置。
  13. 前記材料は、お好み焼き材料である、請求項11又は12に記載の冷凍焼成食品の製造装置。
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