JP2017224223A - 投資装置及び投資システム - Google Patents

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Abstract

【課題】多額の金額を投資に回すことなく投資を行う。【解決手段】課金装置30は、通信網2に含まれる移動体通信網を利用する端末装置10について、利用に応じた利用料金を月毎に計算する。投資装置20は、月毎に端末装置10のユーザーの金融口座から投資用口座へ引き落とす金額の上限を限度額として記憶し、限度額と、ユーザーの移動体通信網の利用料金との差をユーザーの金融口座から投資用口座へ引き落とす。投資装置20は、投資用口座の金銭を、ユーザーが選択した投資商品の口座へ振り込む。【選択図】図1

Description

本発明は、投資装置及び投資システムに関する。
特許文献1には、携帯電話の通話料や通信料の一部を投資資金とするシステムが開示されている。このシステムは、通話及びデータ通信への課金額に所定割合を乗算して投資金額を算出し、算出した投資金額を取引口座に積み立てる。そして取引口座に積み立てられた金額が証券投資に十分な金額に達している場合、証券投資を行う。
再公表2006/068057号公報
特許文献1に開示されたシステムでは、通話及びデータ通信に対する課金額に応じて投資金額が決まる。この場合、通話時間が長くなった場合や大量のデータ通信を行った場合、通話時間やデータ通信の通信量に応じて投資金額が多くなり、多額の金額を投資に回してしまうこととなる。
本発明は、多額の金額を投資に回すことなく投資を行うことを目的とする。
本発明は、所定項目に対するユーザーの支出額を取得する取得手段と、限度額を設定する限度額設定手段と、前記限度額及び前記支出額に基づいて投資金額を算出する算出手段と、前記投資金額の投資先を設定する投資先設定手段とを備える投資装置を提供する。
本発明においては、前記ユーザーの過去の支出額を前記限度額とする構成としてもよい。
また、本発明においては、前記ユーザーと予め定められた関係にある他ユーザーの支出額に基づいて算出した額を前記限度額とする構成としてもよい。
また、本発明においては、前記所定項目は複数あり、前記算出手段は項目毎に支出額を取得し、項目毎に前記限度額及び前記支出額に基づいて投資金額を算出する構成としてもよい。
また、本発明においては、前記算出手段は、前記複数の項目のうち、ユーザーが選択した項目について前記投資金額を算出する構成としてもよい。
また、本発明においては、前記算出手段は、前記複数の項目のうち、前記支出額が前記限度額未満となった項目について前記投資金額を算出する構成としてもよい。
また、本発明においては、前記算出手段は、前記ユーザーに関する情報に基づいて、前記複数の項目から1又は複数を選択する構成としてもよい。
また、本発明は、所定項目に対するユーザーの支出額を取得する取得手段と、前記ユーザーの端末装置から取得した限度額情報に基づいて限度額を設定する限度額設定手段と、前記限度額及び前記支出額に基づいて投資金額を算出する算出手段と、前記ユーザーの端末装置から取得した投資先情報に基づいて前記投資金額の投資先を設定する投資先設定手段とを有する投資装置と、前記限度額情報と前記投資先情報を前記投資装置へ提供する提供手段を有する端末装置とを備える投資システムを提供する。
本発明によれば、多額の金額を投資に回すことなく投資を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る投資システムに含まれる装置を示した図。 端末装置10のハードウェア構成を示した図。 投資装置20のハードウェア構成を示したブロック図。 投資装置20の機能ブロック図。 実施形態の動作例を説明するためのシーケンス図。 端末装置10に表示されるWebページの一例を示した図。 端末装置10に表示されるWebページの一例を示した図。 実施形態の動作例を説明するためのシーケンス図。 投資装置20が行う処理の流れを示したフローチャート。
[実施形態]
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る投資システム1に含まれる装置を示した図である。通信網2は、インターネットや固定電話網、音声通信やデータ通信などの通信サービスを提供する移動体通信網などを含む。通信網2には、端末装置10が無線通信によって接続される。また、通信網2には、有線で投資装置20と課金装置30が接続されている。
本実施形態に係る端末装置10は、SIM(Subscriber Identify Module)を用いて通信を行うスマートフォンである。なお、端末装置10は、スマートフォンに限定されるものではなく、SIMを用いて通信を行うタブレット端末やフィーチャーフォン、データ通信を行うコンピュータ装置などであってもよい。端末装置10は、通信網2を構成する無線基地局と通信を行い、音声通信やデータ通信を行う。なお、通信網2に接続される端末装置10の数は、図1に示した数に限定されるものではなく、図1に示した数以上の装置を接続することができる。
課金装置30は、端末装置10が通信網2の移動体通信網を介して行う通信に対して課金を行う装置である。課金装置30は、移動体通信網を利用する端末装置10について、利用に応じた利用料金を月毎に計算する。月毎の利用料金は、ユーザーの支出額の一例である。
投資装置20は、端末装置10のユーザーの口座(以下、投資用口座と称する)を有し、ユーザーの投資用口座の金銭を投資商品へ投資する装置である。投資装置20が有するユーザーの投資用口座には、ユーザーの銀行口座から金銭が引き落とされる。
(端末装置10の構成)
図2は、端末装置10のハードウェア構成の一例を示した図である。通信部105は、通信網2の無線基地局に対して無線通信を行う通信インターフェースとして機能する。オーディオ部107は、マイクロホンとスピーカを有している。オーディオ部107は、端末装置10同士が音声通話を行う場合、通話相手の音声に係るデジタル信号が通信部105から供給されると、供給されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、スピーカへ供給され、スピーカからは、通話相手の音声が放音される。また、オーディオ部107は、マイクロホンが音声を収音すると、収音した音声をデジタル信号に変換する。オーディオ部107は、端末装置で音声通話を行う場合、ユーザーの音声を変換したデジタル信号を通信部105へ供給する。このデジタル信号は、通信部105から通信網2へ送信され、通話相手の端末装置へ送信される。
タッチパネル103は、液晶ディスプレイなどの表示装置と、表示装置の表示面において指の接触を検出するセンサーとを組み合わせた装置であり、ユーザーにより操作される操作部の一例である。タッチパネル103は、ユーザーが指で触れた位置をセンサーで検出する。制御部101は、タッチパネル103が検出した位置と、タッチパネルに表示されている画面に基づいてユーザーの操作を特定し、特定した操作に応じて各部の制御や各種処理を実行する。なお、端末装置10を操作するための構成はタッチパネル103に限定されるものではなく、複数のボタンであってもよい。端末装置10がフィーチャーフォンの場合には、複数のボタンが操作部となる。
記憶部102は、不揮発性メモリーを有しており、オペレーティングシステムのプログラムやアプリケーションプログラムを記憶する。本実施形態においては、記憶部102は、Webブラウザのアプリケーションプログラムを記憶している。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)を有し、CPUが記憶部102に記憶されているオペレーティングシステムのプログラムを実行すると、スマートフォンのオペレーティングシステムが実現し、アプリケーションプログラムを実行することが可能となる。
(投資装置20の構成)
図3は、投資装置20のハードウェア構成の一例を示した図である。通信部205は、通信網2を介してデータ通信を行う通信インターフェースとして機能する。記憶部202は、ハードディスク装置を有しており、オペレーティングシステムのプログラムや、アプリケーションプログラムなどを記憶している。本実施形態においては、記憶部202は、端末装置10のユーザーの金融口座からユーザーの投資用口座へ移動させる金銭を計算する機能、端末装置10のユーザーの金融口座の金銭をユーザーの投資用口座へ移動させる機能、投資用口座の金銭の投資先となる投資商品を選択する機能、端末装置10のユーザーの投資用口座の金銭で投資商品を運用する機能などを備えたアプリケーションプログラムを記憶している。
制御部201は、CPU、RAM、ブートローダを記憶したROMを有している。CPUが記憶部202に記憶されているオペレーティングシステムのプログラムを実行すると、アプリケーションプログラムを実行することが可能となり、CPUは、アプリケーションプログラムを実行する。
図4は、投資装置20においてアプリケーションプログラムを実行することにより実現する機能のうち、本発明に係る機能の構成を示したブロック図である。
取得部2001は、端末装置10のユーザーに請求される移動体通信網の利用料金を表す情報を課金装置30から取得する。取得部2001は、本発明に係る取得手段の一例である。
限度額設定部2002は、月毎に投資用口座へ引き落とす金額の上限である限度額を、端末装置10から取得した情報に基づいて設定する。限度額設定部2002は、本発明に係る限度額設定手段の一例である。
算出部2003は、取得部2001が取得した利用料金と、限度額設定部2002が設定した限度額に基づいて、月毎に投資用口座へ引き落とす金額を算出する。算出部2003は、本発明に係る算出手段の一例である。
投資先設定部2004は、端末装置10から取得した情報に基づいて、投資用口座にある金銭の投資先となる投資商品を設定する。投資先設定部2004は、本発明に係る投資先設定手段の一例である。
(実施形態の動作例)
次に本実施形態の動作例について説明する。なお、以下の説明においては、端末装置10のユーザーの投資用口座が予め開設されている場合を想定して動作例の説明を行う。
端末装置10のユーザーは、投資装置20を利用して投資を行うにあたり、投資商品を決定するための操作を行う。具体的には、端末装置10のユーザーは、端末装置10においてWebブラウザを起動させ(図5:ステップS1)、起動したWebブラウザで投資装置20へアクセスする(ステップS2)。投資装置20は、端末装置10からアクセスされると、トップページのWebページを端末装置10へ送信する(ステップS3)。端末装置10は、投資装置20から送信されたWebページを受信し、受信したWebページを表示する(ステップS4)。
端末装置10のユーザーは、表示されたトップページを操作し、サインインのためのWebページへアクセスする(ステップS5)。投資装置20は、端末装置10からサインインのためのWebページへアクセスされると、サインインのためのWebページを端末装置10へ送信する(ステップS6)。端末装置10は、投資装置20から送信されたWebページを受信し、受信したWebページを表示する(ステップS7)。
端末装置10のユーザーは、表示されたWebページに対してユーザー名とパスワードを入力する操作を行い、端末装置10は、入力されたユーザー名とパスワードを取得する(ステップS8)。端末装置10のユーザーは、ユーザー名及びパスワードの入力を終えると、ユーザー名とパスワードを送信する操作を行う。ユーザーの操作に応じて端末装置10がユーザー名とパスワードを送信すると(ステップS9)、投資装置20は、端末装置10が送信したユーザー名とパスワードを受信する(ステップS10)。
投資装置20は、受信したユーザー名とパスワードの組が記憶部202に記憶されている場合、投資装置20の利用を端末装置10のユーザーに対して許可する(ステップS11)。投資装置20は、端末装置10のユーザーに対して利用を許可すると、投資装置20を利用するためのメニュー画面のWebページを端末装置10へ送信する(ステップS12)。端末装置10は、投資装置20から送信されたWebページを受信し、受信したメニュー画面のWebページを表示する(ステップS13)。
端末装置10のユーザーは、投資商品を選択する場合、メニュー画面を操作し、投資商品を選択するためのWebページへアクセスする(ステップS14)。投資装置20は、端末装置10から投資商品を選択するためのWebページへアクセスされると、投資商品を選択するためのWebページを端末装置10へ送信する(ステップS15)。端末装置10は、投資装置20から送信されたWebページを受信し、受信したWebページを表示する(ステップS16)。
本実施形態においては、投資商品を選択するためのWebページは、例えば図6に例示したように、ユーザーへの質問事項と質問への回答の入力欄を備える。ユーザーは、端末装置10を操作して入力欄へ質問事項への回答を入力する。ユーザーが回答の入力を終え、回答を送信する操作を端末装置10において行うと、端末装置10は、入力された回答を取得し(ステップS17)、取得した回答を投資装置20へ送信する(ステップS18)。
投資装置20は、端末装置10が送信した回答を受信する。投資装置20は、受信した回答に基づいて、ユーザーに適した投資商品を複数選択し(ステップS19)、選択した投資商品を説明するWebページを端末装置10へ送信する(ステップS20)。端末装置10は、投資装置20から送信されたWebページを受信し、受信したWebページを表示する(ステップS21)。
本実施形態においては、投資商品を説明するためのWebページは、例えば図7に例示したように、投資商品毎に説明欄と、投資商品を選択するボタンのUI(User Interface)を備える。選択ボタンのUIをユーザーが操作すると(ステップS22)、端末装置10は、操作された選択ボタンに対応した投資商品を表す情報(投資先情報)を投資装置20へ送信する(ステップS23)。ここで端末装置10の通信部105は、投資先情報を投資装置20へ提供する提供手段として機能する。投資装置20は、投資商品を表す情報を受信すると、受信した情報が表す投資商品を、認証したユーザーが選択した投資商品として記憶する(ステップS24)。
次に、ユーザーの金融口座から投資用口座へ月毎に引き落とす金額を設定するときの動作例について説明する。端末装置10のユーザーは、上述したメニュー画面が表示されているときに、メニュー画面を操作し、投資用口座へ移動する金額を設定するためのWebページへアクセスする(図8:ステップS31)。投資装置20は、投資用口座へ引き落とす金額を設定するWebページへ端末装置10からアクセスされると、投資用口座へ移動する金額を設定するWebページを端末装置10へ送信する(ステップS32)。端末装置10は、投資装置20から送信されたWebページを受信し、受信したWebページを表示する(ステップS33)。
本実施形態においては、月毎に投資用口座へ引き落とす金額の上限をユーザーが限度額として定め、この限度額から移動体通信網の利用料金を引いた額をユーザーの金融口座から投資用口座へ引き落とす金額とする。このため、表示されたWebページは、限度額を設定するためのUIを有する。例えば、限度額を1万円とし、ある月の利用料金が5千円であれば、この月においてユーザーの金融口座から投資用口座へ移動される金額は5千円となり、別の月において利用料金が7千円であれば、別の月においてユーザーの金融口座から投資用口座へ移動される金額は3千円となる。
ユーザーが限度額の設定を終え、設定した限度額を送信する操作を端末装置10において行うと、端末装置10は、ユーザーが設定した限度額を表す情報(限度額情報)を投資装置20へ送信する(ステップS34)。ここで端末装置10の通信部105は、限度額情報を投資装置20へ提供する提供手段として機能する。投資装置20は、限度額を表す情報を受信すると、受信した情報が表す限度額を、認証したユーザーの限度額として記憶する(ステップS35)。
次に投資装置が投資を行うときの動作例について説明する。投資装置20は、月毎に予め定められた日(例えば、1日)となると、端末装置10のユーザーに請求される先月分の移動体通信網の利用料金を表す情報を課金装置30から取得する(図9:ステップS41)。投資装置20は、この情報を取得すると、ユーザーの金融口座から投資用口座へ引き落とす金額をユーザーが設定した限度額と、課金装置30から取得した利用料金に基づいて算出する(ステップS42)。例えば、ユーザーが設定した限度額が1万円であり、先月の利用料金が5千円である場合、ユーザーの金融口座から投資用口座へ移動される金額は5千円となる。投資装置20は、ユーザーの金融口座から投資用口座へ移動させる金額を計算すると、計算した金額をユーザーの金融口座からユーザーの投資用口座へ引き落とす(ステップS43)。なお、限度額と利用料金の関係が、限度額≦利用料金の関係である場合、ユーザーの金融口座からユーザーの投資用口座への引き落としは行われない。
投資装置20は、ユーザーの金融口座から投資用口座への引き落としを終えると、投資用口座の残高が、ユーザーが選択した投資商品の売買の最低単位に達しているか判断する(ステップS44)。投資装置20は、投資用口座の残高が、ユーザーが選択した投資商品の売買の最低単位に達している場合(ステップS44でYES)、最低単位の売買に要する金額をユーザーの投資用口座から引き落とし、引き落とした金額をユーザーが選択した投資商品の口座へ振り込む(ステップS45)。
本実施形態によれば、月毎に投資用口座に引き落とされる金額は、ユーザーが設定した限度額を超えることがないため、多額の金額を投資に回すことなく投資を行うことができる。また、本実施形態においては、移動体通信網の利用料金を抑えた分が投資へ回るため、通信費の節約分を投資に回すことができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
上述した実施形態においては、限度額をユーザーが設定する構成となっているが、限度額を設定する構成は実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、投資装置20は、月が替わる毎に、ユーザーの先月分の移動体通信網の利用料金を限度額として更新するようにしてもよい。また、先月分ではなく、前年度の同月の利用料金を限度額として設定するようにしてもよい。この構成によれば、利用料金を前年度より抑えて投資に回すことができる。
本発明においては、ユーザーの属性に関する情報を投資装置20が記憶し、投資装置20は、記憶されている情報に基づいて限度額を設定するようにしてもよい。例えば、投資装置20は、複数のユーザー毎にユーザーの属性として年齢、性別、職業、年収などを記憶する。投資装置20は、年齢、性別、職業、年収について、予め定められた条件を満たすユーザーを特定する。投資装置20は、特定したユーザー毎に、移動体通信網の利用料金を取得し、取得した利用料金の平均額を計算する。投資装置20は、年齢、性別、職業、年収について、予め定められた条件を満たすユーザーについて、計算した平均額を限度額としてもよい。また、本発明においては、家計簿のサービスを投資装置20で提供し、複数のユーザーの移動体通信網の利用料金の平均額を各ユーザーの限度額としてもよい。また、家計簿については、端末装置10が備える家計簿のアプリケーションにおいて、他者の移動体通信網の利用料金の平均額を取得し、取得した平均額を限度額としてもよい。この構成によれば、限度額を簡単に設定することができる。
上述した実施形態においては、限度額と移動体通信網の利用料金の差を投資用口座へ引き落とすようにしているが、投資商品へ回す金額は実施形態の金額に限定されるものではない。例えば、電気料金について限度額を設定し、設定した限度額と電気料金の差も投資用口座へ引き落とすようにしてもよく、また、電気料金だけでなくガス料金についても設定した限度額と利用料金の差を投資用口座へ引き落とすようにしてもよい。また、家計簿のサービスを投資装置20がユーザーへ提供する構成にあっては、遊興費や食費、光熱費などの複数項目についてそれぞれ限度額を設定し、限度額との差を投資用口座へ引き落とすようにしてもよい。また、複数項目で投資用口座へ引き落とす構成においては、費用が限度額を超えた項目については、限度額との差がマイナスとなるため、投資用口座へ引き落とさないようにし、費用が限度額未満となった項目についてのみ、限度額と費用との差を投資用口座へ引き落とすようにしてもよい。この構成によれば、複数の項目で節約し、節約した金額を投資に回すことができる。また、限度額に対して節約できた項目についてのみ、節約できた分を投資へ回すことができる。
また、通信費、電気料金、遊興費、食費などの複数の所定項目から投資用口座へ引き落としが可能な構成においては、投資用口座へ引き落としを行う項目をユーザーが選択してもよい。この構成によれば、出費が多かった項目を節約して節約した分を投資へ回すことができる。また、複数の項目から投資用口座へ引き落としが可能な構成においては、端末装置10がユーザーに対して質問し、投資用口座へ引き落としを行う項目を質問への回答に応じて選択する構成としてもよい。例えば、ユーザーへの質問への回答により、ユーザーが省エネに関心があると判断した場合、限度額と光熱費との差を投資用口座に引き落とすようにし、他の項目については引き落としをしないようにしてもよい。また、ユーザーへの質問への回答により、家計に対して遊興費や被服費の割合が高いと判断した場合、限度額と遊興費との差や限度額と被服費との差を投資用口座へ引き落とすようにしてもよい。また、ユーザーへの質問の回答により、ユーザーがダイエットに関心があると判断した場合、限度額と食費との差や、限度額とガソリン代との差を投資用口座へ引き落とすようにしてもよい。この構成によれば、出費を節約して投資に回す項目を簡単に選択することができる。また、質問への回答に応じて投資装置20が自動的に項目を選択するのではなく、投資用口座へ引き落としを行う項目を質問への回答に応じてユーザーへ勧めるようにしてもよい。
複数の項目から投資用口座へ引き落としが可能な構成においては、投資装置20は、家計簿のアプリケーション又はインターネット上の家計簿サービスから項目毎に金額を取得し、取得した金額が例えば所定の閾値以上という条件を満たした項目を、投資用口座へ引き落としを行う項目として選択してもよく、また、所定の条件を満たした項目をユーザーへ勧めるようにしてもよい。また、投資装置20は、家計簿のアプリケーションや家計簿サービスを利用する構成においては、支出の履歴から支出が閾値以上の項目を特定し、特定した項目を投資用口座へ引き落としを行う項目として選択してもよく、また、特定した項目をユーザーへ勧めるようにしてもよい。
投資装置20は、移動体通信網の利用料金について、端末装置10のユーザーの家族についても取得し、家族の平均の利用料金を計算し、計算結果を限度額としてもよい。移動体通信網の利用料金については、音声通信やデータ通信の利用料金だけではなく、端末装置10がコンテンツを利用することにより発生する利用料金や、端末装置10がアプリケーションを利用することにより発生する利用料金も含めるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、投資装置20は、限度額と利用料金との差で計算された金額をユーザーの金融口座から投資用口座へ移動させているが、投資用口座へ資金を移動する構成は実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、投資装置20は、移動体通信網を利用したユーザーの利用料金と、限度額と利用料金との差で計算された金額とをユーザーの金融口座から引き落とし、限度額と利用料金との差で計算された金額についてはユーザーの投資用口座へ移動するようにし、利用料金については、移動体通信網を運用する事業者の口座に移動させるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、投資用口座への資金の移動は投資装置20が行っているが、投資用口座へ資金を移動する方法は実施形態の方法に限定されるものではない。
例えば、ユーザーは、限度額と利用料金との差で計算された金額をクレジットカードで処理してもよく、また、限度額と利用料金との差で計算された金額を請求する請求書をユーザーへ発行し、請求書で請求された金額をユーザーが投資用口座へ振り込む方法であってもよい。
上述した実施形態においては、端末装置10は、Webブラウザで投資装置20へアクセスしているが、端末装置10から投資装置20へアクセスする方法は実施形態の方法に限定されるものではない。例えば、投資装置20を利用するアプリケーションプログラムを端末装置10へインストールし、このアプリケーションプログラムにより投資装置20へのアクセスやサインイン、投資商品の選択、限度額の設定などを行うようにしてもよい。
上述した実施形態においては、投資装置20へのサインインをユーザー名とパスワードにより行っているが、生体認証を行う構成でもよく、また、端末装置10の携帯電話番号によりサインインを行う構成としてもよい。
ユーザーが限度額を設定する際に、ユーザーの過去の利用料金を端末装置10に表示させ、限度額を設定する目安となるようにしてもよい。この構成の場合、投資装置20は、ステップS31の後、ユーザーの過去の利用料金を課金装置30から取得する。投資装置20は、投資用口座へ移動する金額を設定するWebページに取得した過去の利用料金を含め、限度額を設定するWebページをステップS32で端末装置10へ送信する。この構成によれば、過去の利用料金をユーザーが見ることができるため、過去の利用料金から限度額と利用料金の差をイメージすることができる。
1…投資システム、10…端末装置、20…投資装置、30…課金装置、101…制御部、102…記憶部、103…タッチパネル、105…通信部、107…オーディオ部、201…制御部、202…記憶部、205…通信部、2001…取得部、2002…限度額設定部、2003…算出部、2004…投資先設定部。

Claims (8)

  1. 所定項目に対するユーザーの支出額を取得する取得手段と、
    限度額を設定する限度額設定手段と、
    前記限度額及び前記支出額に基づいて投資金額を算出する算出手段と、
    前記投資金額の投資先を設定する投資先設定手段と
    を備える投資装置。
  2. 前記ユーザーの過去の支出額を前記限度額とする請求項1に記載の投資装置。
  3. 前記ユーザーと予め定められた関係にある他ユーザーの支出額に基づいて算出した額を前記限度額とする
    請求項1に記載の投資装置。
  4. 前記所定項目は複数あり、
    前記算出手段は項目毎に支出額を取得し、
    項目毎に前記限度額及び前記支出額に基づいて投資金額を算出する
    請求項1に記載の投資装置。
  5. 前記算出手段は、前記複数の項目のうち、ユーザーが選択した項目について前記投資金額を算出する
    請求項4に記載の投資装置。
  6. 前記算出手段は、前記複数の項目のうち、前記支出額が前記限度額未満となった項目について前記投資金額を算出する
    請求項4に記載の投資装置。
  7. 前記算出手段は、前記ユーザーに関する情報に基づいて、前記複数の項目から1又は複数を選択する
    請求項4に記載の投資装置。
  8. 所定項目に対するユーザーの支出額を取得する取得手段と、
    前記ユーザーの端末装置から取得した限度額情報に基づいて限度額を設定する限度額設定手段と、
    前記限度額及び前記支出額に基づいて投資金額を算出する算出手段と、
    前記ユーザーの端末装置から取得した投資先情報に基づいて前記投資金額の投資先を設定する投資先設定手段と
    を有する投資装置と、
    前記限度額情報と前記投資先情報を前記投資装置へ提供する提供手段
    を有する端末装置と
    を備える投資システム。
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