JP2004046873A - 金融資産の有効運用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】銀行に投資リンク口座を設定してこれを用いることで、銀行を唯一の窓口として預金取引および預け入れ資金によるファンドの運用を自由に行なう。
【解決手段】顧客が銀行100に開設する投資リンク口座110は、顧客の預け入れ資金のうち顧客が任意に設定した上限額を超える資金、または、顧客が任意に設定した積立額に達した資金を、ファンド関連会社200が提供する複数のファンドの中から顧客が任意に選択したファンド210に自動的に振り向ける機能を有する。システム1は、顧客名義の投資リンク口座110を用いた銀行取引記録、および、顧客名義の投資リンク口座からファンド210に振り向けた資金によるファンド取引記録を、各顧客情報として保存する顧客情報保存手段331、332を備える。
【選択図】図1

Description

 この発明は、例えば個人や団体の利用に適した金融資産の有効運用システムに関するものである。
 一般に、個人または法人その他の団体が金融資産を管理・運用する方法の中には、銀行などの金融機関に預金する方法と、ファンド関連会社が扱うさまざまなファンドの中から選択した任意のファンドに投資して運用する方法とがある。ここで、ファンド関連会社とは、一般に、契約型の場合と会社型の場合とがある。
 会社型とは、ファンド管理会社、ファンド管理会社との間でファンドの保管受託契約を交わしてファンドを保管する保管受託銀行、ファンド管理会社との間で投資顧問契約を交わして投資判断、発注等を行なう投資顧問会社、および、顧客への販売その他顧客サービスを担う証券会社、銀行、その他取り扱いを認められた金融機関等の取扱販売会社、等で構成される。
 また、契約型とは、投資信託会社、投資信託会社との間で信託契約を交わして信託財産の保管・管理等を行なう受託銀行、投資信託会社から運用の指図に関する権限の委託を受けて投資判断や発注等を行なう投資顧問会社、および、顧客への販売その他顧客サービスを担う証券会社、銀行、その他取り扱いを認められた金融機関等の取扱販売会社、等で構成される。
 また、ファンドには、例えば、土地に関するファンド、建物に関するファンド、損害保険に関するファンド、外国債券に関するファンド、その他さまざまな分野に多くの種類のファンドが存在する。
 銀行などの金融機関に預金する場合は、預金保険機構による払戻保証額に上限が設けられたことで、その上限額を上回る預金は銀行などの金融機関から流出している。
 一方、ファンドに投資して運用する場合は、高いリターンが期待できる反面リスクを伴い、しかもそのリスクがどの程度に収まるのか見通すことが難しい場合が多い。
 そのため、手持ちのまたは管理する金融資産を、銀行預金とファンドによる運用とに分散する個人や団体が、これからますます増えることが予想される。
特開2001−209721号公報
 しかしながら、銀行と預金取引をするためには銀行に預金口座が必要であり、また、ファンド取引をするためには取扱販売会社または保管受託銀行にファンド口座が必要である。そのため、資産を分散して預金取引およびファンド取引を実行しようとする顧客にとっては、銀行の預金口座と取扱販売会社または保管受託銀行のファンド口座とを両方もたなければならない。そのうえ、銀行預金の一部を投資に振り向けるときは、銀行の預金口座と取扱販売会社または保管受託銀行のファンド口座との間で顧客が自ら資金のやりとりをする必要がある。また、ファンドの解約代わり金、配当金や、投資で儲けた資金を銀行に預金するときも、取扱販売会社または保管受託銀行のファンド口座と銀行の預金口座との間で顧客が自ら資金のやりとりをする必要があり、不便であった。
 一方、顧客の預金を預かる銀行にとっては、預金の流出を抑え、顧客の銀行離れを抑制するために、顧客にとって魅力のある新しい金融商品を開発して顧客に提供することが課題とされている。
 また、ファンド関連会社の中には大手銀行に比べて販売能力に劣るところが多数ある。そのため、これらのファンド関連会社にとっては、商品を開発しても顧客にアピールする機会に恵まれず、商品の販売が困難であるという問題があった。
 この発明の課題は、上記従来のもののもつ問題点を排除して、銀行に投資リンク口座を設定してこれを用いることで、銀行を唯一の窓口として預金取引および預け入れ資金によるファンドの運用を自由に行なうことのできる金融資産の有効運用システムを提供することにある。
 この発明は上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、銀行に設定した投資リンク口座を用いて顧客の金融資産を有効運用するシステムであって、前記投資リンク口座は、顧客が任意に開設可能で、顧客の預け入れ資金のうち顧客が任意に設定した上限額を超える資金、または、顧客が任意に設定した積立額に達した資金を、ファンド関連会社が提供する複数のファンドの中から顧客が任意に選択したファンドに自動的に振り向ける機能を有し、顧客名義の投資リンク口座を用いた銀行取引記録、および、顧客名義の投資リンク口座からファンドに振り向けた資金によるファンド取引記録を、各顧客情報として保存する顧客情報保存手段を備えている金融資産の有効運用システムである。
 請求項2に係る発明は、複数の銀行に設定した投資リンク口座と、複数のファンド関連会社が提供する各種のファンドとを、インターネットを利用して結びつけることで、顧客の金融資産を有効運用するシステムであって、各銀行の前記投資リンク口座は、顧客が任意に開設可能で、顧客の預け入れ資金のうち顧客が任意に設定した上限額を超える資金、または、顧客が任意に設定した積立額に達した資金を、各ファンド関連会社による前記各種のファンドの中から顧客が任意に選択したファンドに自動的に振り向ける機能を有し、インターネットを利用して前記各銀行の投資リンク口座と前記各ファンド関連会社の各種ファンドとを結びつけるサーバに、顧客名義の投資リンク口座を用いた銀行取引記録、および、顧客名義の投資リンク口座からファンドに振り向けた資金によるファンド取引記録を、各顧客情報として保存する金融資産の有効運用システムである。
 請求項3に係る発明は、請求項2記載の発明において、前記投資リンク口座の開設は、顧客がインターネットを利用して前記サーバにアクセスし所要の手続きをすることで実行可能である金融資産の有効運用システムである。
 請求項4に係る発明は、請求項2記載の発明において、前記ファンドの選択とその変更、ファンドに振り向ける前記上限額または積立額の設定とその変更は、いずれも、顧客がインターネットを利用して前記サーバにログインし所要の操作をすることで実行可能である金融資産の有効運用システムである。
 請求項5に係る発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記投資リンク口座は、当該投資リンク口座から振り向けた資金に基づくファンドを担保として銀行融資が可能である金融資産の有効運用システムである。
 この発明は以上のように、銀行に設定した投資リンク口座を用いて顧客の金融資産を有効運用するシステムであって、投資リンク口座は、顧客が任意に開設可能で、顧客の預け入れ資金のうち顧客が任意に設定した上限額を超える資金、または、顧客が任意に設定した積立額に達した資金を、ファンド関連会社が提供する複数のファンドの中から顧客が任意に選択したファンドに自動的に振り向ける機能を有し、顧客名義の投資リンク口座を用いた銀行取引記録、および、顧客名義の投資リンク口座からファンドに振り向けた資金によるファンド取引記録を、各顧客情報として保存する顧客情報保存手段を備えた構成としたので、銀行を唯一の窓口として預金取引および預け入れ資金によるファンドの運用を自由に行なうことができる効果がある。
 そのため、顧客にとっては、銀行に開設した投資リンク口座を用いて、銀行に預金することも、その預金の一部をファンド投資に振り向けることも、ファンドの資金を銀行預金に振り向けることも、いずれも自由に行なうことができる。また、銀行にとっては、ファンドの運用が可能な投資リンク口座を新しい金融商品として提供することで、顧客の銀行離れを抑制することが期待できる。さらに、ファンド関連会社にとっては、銀行を窓口としてファンドを売り出すことで、ファンドの販売戦略を大きく改善することが期待できる。
 この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
 図1は、この発明による金融資産の有効運用システムの一実施の形態を示すブロック図であり、この金融資産の有効運用システム1は、複数の銀行(例えば大手都市銀行などの邦銀)100と、複数のファンド関連会社(契約型の場合は、各種ファンドの投資信託会社、受託銀行および投資顧問会社等、また、会社型の場合は、各種ファンドのファンド管理会社、保管受託銀行および投資顧問会社等)200とを、ネットワークで互いに接続するサーバ300により系列を超えて結びつけることで、あらゆる顧客にあらゆるファンドの利用機会を提供するものである。銀行100もファンド関連会社200も2社ずつしか図示してないが、もっと多数の銀行100、ファンド関連会社200が含まれることはもちろんである。
 すなわち、この金融資産の有効運用システム1は、各銀行100に設定した投資リンク口座110をキーとするシステムであり、投資リンク口座110は、顧客が取引銀行100に任意に開設可能で、顧客の預け入れ資金のうち顧客が任意に設定した上限額を超える資金、または、顧客が任意に設定した積立額に達した資金を、各ファンド関連会社200が提供する多数のファンド210の中から顧客が任意に選択したファンド210に自動的に振り向ける機能を有しているものである。また、顧客が取引銀行100に投資リンク口座110を開設すると、ファンド210を選択するのに応じて、そのファンド210の受益証券または利益参加型証券を保管するファンド口座(ファンド保護預かり口座)が、その顧客の投資リンク口座110とリンクして同時に開設される機能を有している。
 また、投資リンク口座110は、顧客が選択するファンドに投資リンク口座残高の範囲内の金額を任意に振り替えることができる機能を有している。また、投資リンク口座110は、顧客がファンドの規約に基づいて任意にファンドの解約を指示して、投資リンク口座経由で資金の引き出しをする機能を有している。さらに、投資リンク口座110は、ファンドまたはファンドの解約代わり金を担保に銀行が投資リンク口座に設定する当座貸越勘定を活用して、ファンドを解約しない場合でも、あるいは、ファンドの解約期間中(ファンドの解約を指示してから解約代わり金の資金を入手するまでの期間)でも、資金の引き出しを可能とする機能を有している。
 また、この金融資産の有効運用システム1は、各銀行100または主要な各ファンド関連会社200がインターネット上に有するホームページから、クライアント(例えばインターネットに接続したパソコンや携帯電話などの情報通信端末)400を用いて誰もがアクセス可能な領域と、投資リンク口座110を開設済みの顧客がログイン可能な領域とを有するサーバ300をコアとするシステムである。
 図1に示すように、サーバ300は、銀行系部分310、ファンド系部分320および顧客情報系部分330に大別され、銀行系部分310とファンド系部分320とをリンクさせる機能や、上記のような投資リンク口座110の各種機能を実現させる機能をはじめ、以下に説明するさまざまな機能を実現する各種のデータ処理部を備えている。
 サーバ300の銀行系部分310には、各銀行100のホームページから誰もが閲覧可能な投資リンク口座110の案内ページ311、投資リンク口座110の開設手続きページ312のほか、投資リンク口座110を開設済みの顧客がログインして自己の投資リンク口座110を通じて各種の操作をする顧客別操作ページ313、および、顧客の要求操作に応じてその顧客の投資リンク口座110を用いた銀行取引記録を表示する顧客別銀行取引記録表示ページ314など、種々のページが含まれる。
 顧客別操作ページ313による各種の操作には、顧客の投資リンク口座110の預け入れ資金のうち顧客が任意に設定した上限額を超える資金をファンドに自動的に振り向けるための、または、顧客が任意に設定した積立額に達した資金をファンドに自動的に振り向けるための、上限額または積立額の設定、変更や、解約などの操作が含まれる。
 また、サーバ300のファンド系部分320には、各ファンド関連会社200のホームページに掲載された各種ファンド210の案内ページから誰もが閲覧可能な投資リンク口座110の案内ページ321のほか、ログインした顧客が各種ファンド210について各種の操作をする顧客別操作ページ323、および、顧客の要求操作に応じてその顧客の投資リンク口座110を通じたファンド取引記録を表示する顧客別ファンド取引記録表示ページ324など、種々のページが含まれる。
 顧客別操作ページ323による各種の操作には、顧客が希望するファンド210の選択、購入手続き、変更手続き、解約手続きなどの操作が含まれる。
 また、サーバ300の顧客情報系部分330は、投資リンク口座110の資金の出し入れをはじめ、銀行系部分310における顧客の各種操作に基づく顧客情報を記録・保存する銀行系顧客情報データベース(DB)331と、投資リンク口座110の設定上限額のを超過資金または設定積立額を運用するファンド210の選択、購入をはじめ、ファンド系部分320における顧客の各種操作に基づく顧客情報を記録・保存するファンド系顧客情報データベース(DB)332とを備えている。
 図2は、サーバ300の銀行系部分310のブロック図である。以下、図2を参照しながら、銀行系部分310の説明を行う。
 サーバ300の銀行系部分310には、後述する入出力部31と、認証部32と、投資リンク口座110を管理する投資リンク口座管理部33と、これら各部から成るデータ処理部30と、後述するホームページ用のデータ等を記憶するデータ記憶部34と、データ処理部30に制御されファンド系部分320や、顧客情報系部分330と接続を行うリンク部35から概略構成される。
 入出力部31は、入力手段たる顧客5の端末400からの情報(例えば、ユーザ名、パスワード、操作指示等の情報)を受信するとともに、各種情報(ホームページの情報など)を顧客5の端末400に対して出力可能となっている。本実施例では、別途設けられている表示手段(液晶モニタなど:図示省略)に、後述するホームページを表示する。
 なお、銀行系顧客情報データベース331には、顧客5ごとのプロフィールが複数個格納されている。各プロフィールは、ユーザ名、パスワード、残高、過去の操作履歴、及び投資リンク口座110の資金の出し入れに関する情報等から成る顧客情報が格納されている。
 入出力部31は、各銀行100のホームページ36から誰もが閲覧可能なように設けられている投資リンク口座110の案内ページ311、投資リンク口座110の開設手続きページ312のほか、投資リンク口座110を開設済みの顧客がログインして自己の投資リンク口座110を通じて各種の操作をする顧客別操作ページ313、および、顧客が要求した操作に応じてその顧客の投資リンク口座110を用いた銀行取引記録を表示する顧客別銀行取引記録表示ページ314など、種々のページを表示する。
 また、認証部32は、入出力部31を介して入力された顧客5のパスワード、ユーザ名等が、予め銀行系顧客情報データベース331に格納されている顧客情報と一致するか認証する。なお、顧客別操作ページ313にログインできなかった場合は、適宜別途設けたエラー表示用ホームページ(図示省略)を表示すればよい。
 図3(a)に、入出力部31が表示する顧客別操作ページ313の一例を示す。図3(a)に示されるように、顧客別操作ページ313に表示される各種のボタンには、投資リンク口座110の預け入れ資金のうち、顧客5が任意に設定した上限額を超える資金をファンド210に自動的に振り向けるための設定を行う自動振り向け新規設定ボタン41、または、顧客5が任意に設定した積立額に達した資金をファンド210に自動的に振り向けるための設定を行う自動振り向け新規設定ボタン(積立用)42の他、上限額または積立額の設定変更を行う設定変更ボタン43、契約を解約する解約ボタン44、また自動振り向け機能とは別途ファンド210を新規購入する為のファンド新規購入ボタン45などのボタンが含まれる。
 図3(b)は、他の顧客別操作ページ317の一例である。この顧客別操作ページ317は、図3(b)に示されるように、例えば、自動振り向け新規設定ボタン41が選択されると、ファンド移行基準額を設定する入力フィールド46、ファンド移行開始日を設定するプルダウンメニュー47、またファンド移行頻度を選択するプルダウンメニュー48等を備える。また、同操作ページ317には、ファンド210を選択するファンド選択ボタン49も設けられており、図示しないファンド選択画面へリンクが張られている。
 換言すると、サーバ300の銀行系部分310のデータ処理部30は、(1)ファンド移行上限金額(すなわち前記上限額)の自由設定および変更(普通型)機能、(2)ファンド移行目標金額(すなわち前記積立額)の自由設定および変更(積立型)機能を有する。また加えて、図示は省略したが、(3)現行の普通預金口座と同様の機能(入出金・振替・振込など)、および、(4)口座内残高金額を超えて資金運用金額内の出金機能、などが含まれる。
 図4に、サーバ300のファンド系部分320のブロック図を示す。図4に示されるように、ファンド系部分320は、後述する入出力部51と、ファンド口座220を管理するファンド口座管理部53と、から成るデータ処理部50と、後述するホームページなどのデータを記憶しているデータ記憶部54と、から概略構成される。また、ファンド系部分320は、図1、4に示されているようにファンド系顧客情報データベース332にリンク部55を介して接続されており、随時データのやりとりが行われる。入出力部51には、入力手段たる顧客5の端末400からの情報(例えば、操作指示情報等)を受信可能となっているとともに、各種情報を顧客5の端末400に対して出力可能となっている。本実施例では、別途設けられている表示手段(液晶モニタなど:図示省略)に、後述するホームページを表示する。
 なお、ファンド系顧客情報データベース332には、顧客5ごとのプロフィールが複数個格納されている。各プロフィールには、投資リンク口座110の設定上限額の超過資金または設定積立額を運用するファンド210の選択、購入をはじめ、ファンド系部分320における顧客の各種操作に基づく顧客情報が記録・保存されている。
 サーバ300のファンド系部分320には、各ファンド関連会社200のホームページ56に掲載された各種ファンド210の案内ページ311から誰もが閲覧可能な投資リンク口座110の案内ページ321のほか、上述した銀行系部分310のホームページ36からログインした顧客5が各種ファンド210について各種の操作をする顧客別操作ページ323、および、顧客5が要求した操作に応じて顧客5の投資リンク口座110を通じたファンド取引記録を表示する顧客別ファンド取引記録表示ページ324など、種々のページが含まれる。
 図5に顧客別操作ページ323の一例を示す。顧客別操作ページ323には、顧客5が希望するファンド210を選択するファンド選択ボタン61、購入手続ボタン62、各種設定の変更を行う設定変更ボタン63、解約手続きを行う解約手続きボタン64などの各種操作が行えるボタンが含まれる。
 なお、これまでの説明で理解されるように、銀行系部分310が管理する顧客別操作ページ313からは、適宜必要に応じて、ファンド系部分320が管理する顧客別操作ページ323がインターネットを経由して顧客に提示される。例えば、顧客が自動的に投資するファンド210を設定する場合、顧客別操作ページ313の自動振り向け新規設定ボタン41が選択されると、顧客別操作ページ317に移行し、ファンド移行基準金額の入力、移行の開始日を選択、移行の頻度(例えば、毎月15日とか、毎週金曜日とか、毎日とか)の選択、及びファンド210の選択を行う(図3(b)参照)。また顧客5が新規に投資するファンド210を設定する場合、顧客別操作ページ313のファンド新規購入ボタン45が選択されると、自動的にファンド系部分320が管理する顧客別操作ページ323が顧客5(クライアント端末400)に提示される。ここで、顧客5はファンド選択ボタン61を選択すれば、ファンド系部分320が管理するファンドの情報から、所望のファンド210を選択することが可能となる。
 すなわちサーバ300のファンド系部分320のデータ処理部50は、(1)ファンドの引き出し・解約機能、(2)投資金額の設定・変更機能を有する。また加えてデータ処理部50は、(3)運用先情報入手機能、(4)ファンド市場全体の情報入手機能、および、(5)投資先の選択・変更機能、などが含まれる。
 図6には、本システム1において、顧客5(クライアント端末400)が、投資リンク口座110を開設する際の銀行系部分310とファンド系部分320の動作に関するタイムチャートが示してある。以下、図6を参照しながら各ステップを説明する。
<口座の開設>
 以下本システム1を使用した口座の開設について説明するが、本システム1を使用した口座の開設の前に、顧客5は本人の確認等、別途法規またその他規定に則った処置を済ませた後(ステップ1)、銀行100のホームページ36にアクセスして、以下の各ステップを行うものである。
 また、既に銀行100に口座を有している顧客5であれば、ネットワークを介して以下の各ステップを行うか、または店頭、電話等によって銀行100に所定の変更の手続きを行えば、既存の口座を本システム1で使用可能な投資リンク口座110とすることも可能である。
 まず顧客5は、銀行のホームページ36にアクセスする(ステップ10)。投資リンク口座110の開設にあたって顧客5は、上述したホームページの開設案内311等を参照して(ステップ11)、ユーザ名、及びこのユーザ名に対応するパスワードなどを設定する(ステップ12)。ここでユーザ名、パスワード等が顧客5の指示通りになっているか確認され(ステップ13)、顧客5に確認された後(ステップ14)次のステップに進める。もし入力ミス等によって、顧客5の意図した設定内容ではない場合、再度ステップ12に戻って、設定内容が再入力される。
 ここまでのステップで銀行系部分310に投資リンク口座110が開設される(ステップ15)。また、顧客情報が銀行系顧客情報データベース331に作成される(ステップ16)。
 次に、顧客5が取引銀行100に投資リンク口座110を開設すると、顧客5に提示される画面が、ネットワークを経由して相互に接続されているファンド関連会社200の顧客別操作ページ323へ移動される(ステップ17)。ここで、顧客操作ページ317、323からファンド選択ボタン49、61が選択されることにより、顧客5の端末画面上にファンド関連会社200が提供する複数のファンド210が提示される(ステップ18)。なお、図示しないファンド選択画面へは、上記したファンド選択ボタン49、61が選択されることで移動される。
 次に、顧客5はファンド210を選択する(ステップ19)。ここで、選択したファンド210が顧客5の指定した通りか否か確認され(ステップ20)、内容が間違って無ければ(ステップ21)、以下のステップに進める。選択されたファンドの内容が異なっている場合や、再度選択したい場合は、再度ステップ19のファンド選択に戻る。
 ファンド210が正しく選択されると、ファンド系顧客情報データベース332に、ファンドに関する顧客情報が作成される(ステップ22)。
 次にこれまでの設定内容が再度顧客5によって確認される(ステップ23)。設定内容に間違いがない場合(ステップ24)、選択されたファンド210の受益証券または利益参加型証券を保管するファンド口座(ファンド保護預かり口座)220が、その顧客5の投資リンク口座110とリンクして開設される(ステップ25)。
 ここまでの作業で、互いにリンクした投資リンク口座110とファンド口座220が開設される。
 ここで改めて、投資リンク口座110が開設されたこと及びこの投資リンク口座110にリンクしているファンド口座220が開設されたことが、顧客5に通知される(ステップ26)。またこの通知にともない、ここまでの作業内容・取引内容等による情報の更新が銀行100、ファンド関連会社200においてそれぞれなされる(ステップ27、28)。
 なお、図6では最初にネットワークを介さずに本人確認をした後に、上記各ステップがネットワークを介して行なわれる場合を説明したが、ステップ14とステップ15間において本人確認がなされてもよい。また予め銀行100に口座を有している場合は、本人確認の必要はなく、投資リンク口座及びファンド口座の開設の全てのステップをネットワークを介して行える。ただし、この場合は上記ステップ15において、既存の口座から投資リンク口座110への変更手続きとなる。
<口座間操作>
 図7は、開設された投資リンク口座110と、ファンド口座220との間における各種操作を行う際の、タイムチャートの一例である。
 顧客5はまず予め設定したユーザ名、パスワードを端末400から入力して投資リンク口座110にログインする(ステップ31)。顧客5のユーザ名とパスワードが予め、銀行系顧客情報データベース331に格納されている顧客情報の内容と合致するか否かの判定が、上述した認証部32で行われる(ステップ32)。認証終了後、正規ユーザであることが確認されると、システム1へのログイン作業が完了する(ステップ33)。
 顧客5にシステム1へのログインが正常になされたことを通知した後(ステップ34)、上記入出力部31によって、銀行系部分310が管理する顧客操作ページ313が表示される(ステップ35)。表示された操作ページ313から、顧客は所望の操作ボタンを選択する(ステップ36)。
 次いで、選択された内容が顧客5の意図したものであるか確認される(ステップ37,ステップ38)。意図した操作でなかった場合は、ステップ36に戻り、顧客5は再度所望のボタンを選択する。
 ここでステップ36において選択された処理が、銀行系部分310内で処理される場合を想定して説明する。すなわち例えば、選択されたファンド210に振り込む為の移行基準金額の設定を変更する為に、設定変更ボタン43などが選択された場合である。こうした場合、ステップ36において、要求された処理が銀行系部分310内で処理される。なお、この処理は上述した処理部30で行われる(ステップ39)。処理が終了すると、顧客5の顧客情報が更新される(ステップ40)。
 ここまでの処理が終了すると再び顧客操作ページ313が表示される(ステップ41)。なお、ここで銀行100のホームページ36に戻ることも可能である。
 次に顧客操作ページ313から、ファンド口座220で処理される操作が選択された場合を説明する。例えば、顧客5が、ファンド210を選択するといった操作を行う為に、ファンド新規購入ボタン45が選択された場合などである。
 ファンド新規購入ボタン45が選択されると(ステップ42)、選択された処理が顧客5の所望の操作か否か確認された後(ステップ43、ステップ44)、ファンド系部分320が管理する顧客操作ページ323が表示される(ステップ45)。
 この操作例では、ファンド210を選択する為に、ファンド選択ボタン61が選択される(ステップ46)。ここでも再度、選択された処理が顧客5の所望する処理であるか否か確認される(ステップ47、ステップ48)。
 確認がされた後、顧客5の所望する処理が、処理部50によって処理される(ステップ49)。処理が終わると、ファンド系顧客情報データベース332内の顧客情報も処理内容・結果に基づき更新される(ステップ50)。
 ステップ51では、再度銀行系部分310が管理する顧客操作ページ313が表示される。処理を終了する場合、図示しないボタン等を選択することにより、顧客5はシステム1からログアウトし、一連の処理を終える(ステップ52)。
 図8は、図6,7で説明した操作を含め、本システム1で可能な操作の一例の流れを表す説明図である。
 顧客5は、銀行100にアクセスする。ここで、アクセスとは、ネットワークを使用して銀行100のホームページ36にアクセスを行う場合(800(2))と、銀行100の店舗に赴き、銀行100内から端末を使用してホームページ36にアクセスを行う場合(800(1))とがある。
 顧客5は、上述した手順で開設された口座にホーム−ページ36経由で銀行口座情報またはファンド口座情報にアクセスする(801、850)。以下、銀行口座情報にアクセスする場合と、ファンド口座情報にアクセス場合とを順次説明する。
<銀行口座情報へのアクセス>
 銀行口座情報にアクセスした顧客5は、上述した顧客別操作ページ313等から、通常の口座と同様な、入金、振替、振込み機能(通常業務機能)(851)、口座内容設定(852)、お金の引き出し(853)等が行える。なお通常業務機能の説明はここでは省略し、その他の機能を以下説明する。
 口座内容設定(852)は、上述した顧客操作画面313から操作可能な機能の一つでファンド移行基準金額の変更(854)、ファンド移行目標金額の変更(855)が行える。
 ファンド移行基準金額の変更(854)からは、変更後残高の確認(858)、ファンド移行基準金額の変更(861)が行える。
 ファンド移行目標金額の変更(855)からは、変更後残高の確認(860)、ファンド移行金額の変更(861)が行える。
 また引き出し(853)では、口座残高の確認(856)及び残高からのお金の引き出し(862)が行われる。一方ファンド内金額の引き出し(857)が行われると、ファンド210を担保として、投資リンク口座110の残高を超えるお金を引き出しが行える(867)。
 以上、銀行口座に対する各操作が終えると、操作ページ313,または銀行のホームページ36へ戻る(864、865)。またファンド210に関する操作を行った場合は、適宜ファンド口座情報、ファンド関連会社200が提供するファンド情報または後述するファンドリサーチ会社等によるファンド情報を入手する画面に移動する場合もある(866)。
 また、各操作の内容は投資リンク口座110用個人情報データベース331、及びファンド口座220用個人情報データ332内のデータへ記憶される(863、834)。
<ファンド口座情報へのアクセス>
 ファンド口座情報にアクセスされると(801)、上述した操作画面323等から、ファンド情報の入手(802)、ファンド申し込み内容変更(803)、ファンド購入選択(804)、ファンドの解約(805)、およびファンド210選択等における相談(806)が行える。
 ファンド情報入手(802)では、取引の履歴情報、ファンドの内容・残高情報、及びファンド関連会社200が提供するファンド情報またはリサーチ会社500が提供するファンド情報501が得られる(807、808、809)。
 ファンド申し込み内容変更(803)では、操作画面323から、投資ファンド210の変更(810)、投資金額の変更(811)、全ファンドの情報(812)、また上記したリサーチ会社500が提供するファンド情報501を入手するファンド情報入手(809)が行える。これら操作に次いで、自動ファンド選択・変更、新規購入(817,818)が行われ、それら操作の内容確認及び認証が行われる(824)。認証では、上記した認証部32で行われる。この後、再び、顧客別操作ページ313,323へ戻り(830)、必要に応じてデータの更新等が行われる。
 ファンド購入選択(804)では、各ファンド関連会社200が提供する全ファンド210の情報、及び入手可能であればリサーチ会社500が提供するファンド情報501の検討(812)、また必要事項を入力の上顧客5からの提案が要請されれば、ファンド関連会社200等から顧客5の要望に見合ったファンド210の提案がなされ(813)、その後選択されたファンド210に関する設定がなされる(819)。次に、選択されたファンド210に対する購入金額が設定される(826)。この後、操作画面313、323に戻り、選択されたファンド210の情報及び金額の情報が更新される。
 相談(806)はネットワークを介してファンド口座220にまたはファンド210に関する質問が行え(815、816)、電子メール等を介して担当者から応答される(829)。
 以上、一連の操作の結果はファンド用個人データ332に反映される(834)。また、このようにして操作等の結果の反映から個人データの蓄積、加工、顧客5への通知がなされる(835、836、837)。
 図9は、上記した本システム1における銀行関連部分310と、ファンド関連部分320との関係を表した図である。この図9及び、上記説明から理解されるように、投資リンク口座110とは、顧客5が取引する銀行100に任意に開設可能で、顧客5の預け入れ資金のうち顧客5が任意に設定した上限額を超える資金、または、顧客が任意に設定した積立額に達した資金を、各ファンド関連会社200が提供する多数のファンド210の中から顧客が任意に選択したファンド210に自動的に振り向けたり(901,902)、顧客5が選択するファンド210に投資リンク口座110残高の範囲内の金額を任意に振り替えたりすることができる(903)。
 また加えて、投資リンク口座110は、顧客がファンド210の規約に基づいて任意にファンド210の解約・部分解約を指示し、投資リンク口座110経由で資金の引き出しをする機能を有している(905,907)。さらに、投資リンク口座110は、ファンド210またはファンド210の解約代わり金を担保に銀行100が投資リンク口座110に設定する当座貸越勘定を活用して、ファンド210を解約しない場合でも、あるいは、ファンド210の解約期間中(ファンド210の解約を指示してから解約代わり金の資金を入手するまでの期間)でも、資金の引き出しを可能とする機能を有している(904)。またその他上述した、運用情報(906)、ファンド市場の情報入手(908)、投資先の選択・変更(910、912)、投資金額の設定・変更(909、911)といった機能を有する。
 すなわち顧客5は銀行100及びファンド関連会社200の双方に口座を有すにもかかわらず、実際の操作は銀行100に開設された投資リンク口座110から様々な操作が可能である。また上述したように、振り向けといった一連の機能はサーバ300が提供するものである。
<実施形態の説明>
 図10〜図13は、上述した金融資産運用システム1の具体的な実施形態を示す図である。
 この金融資産運用システム1は、上記以外にもさまざまな機能を有している。これらの機能についての説明は、図10〜図13を参照しながら説明する。
 図10、11に本システム1を使用した一実施例を示す。両実施例の差は、ファンド関連会社200が会社型(投資顧問会社201、ファンド管理会社205及び保管受託銀行204から成る)であるか、契約型(投資顧問会社201、投資信託会社202及び受託銀行203から成る)であるかという点で異なり、その他は同様の構成となっている。なお、同実施例では、上述した顧客情報系部分330及びサーバ300は、システム運営会社600が管理をし、必要な情報を要求に応じて銀行100及びファンド関連会社200とやりとりするようになっている。また本実施例ではファンド210に関するリサーチ情報501を提供するファンド関連会社200とは独立した第三者によるファンドリサーチ会社500もネットワークを介してシステム1に接続されている。なお図示は省略したが、顧客5は端末を有している。
 また図12は、上記した実施例の別の形態を示している。図12に示されているように、複数の顧客5、この顧客5に繋がれている複数の銀行100、また複数のファンド210を管理するファンド関連会社200と、これらを接続するシステム運営会社600と、ファンドに関するリサーチ情報501を有するファンドリサーチ会社500から構成されている。この図のように、本システム1によれば、複数の顧客5、銀行100、ファンド関連会社200から構成されても可能なことはいうまでもない。
 図13は、また別の実施形態を示すものであって、上記実施例と重複する個所は同一の参照番号を付し、説明は省略する。本実施例では、システム運営会社600が、システム内に顧客5の個人情報331、332の他に顧客5毎に、購入価格帯、購入方法、購入銘柄といった顧客5の操作履歴等から解析された複数の解析データ334を記憶する解析データ記憶部333を有している。また、サーバ300は、この解析データ334を顧客5の端末400である、コンピュータ400aや、携帯情報端末400bへ、電子メール等を利用して解析データ334を配信する。
 これら図示した実施例によれば、取引銀行100に投資リンク口座110を開設してファンド210に振り向ける上限額または積立額を設定することで、銀行預金を常に預金保険機構による払戻保証額の枠内に、若しくは顧客5が任意に設定した金額以内にコントロールできる。投資リンク口座110開設時に投資リンク口座110の仕組みについて銀行100で説明を受けることができる。ネットワークを利用して接続されている端末400から各種操作が可能なので、上限額または積立額の設定や変更に際して取引銀行100へ行く手間が省ける。取引銀行100との取引だけで、あらゆるファンド210を利用できる。投資リンク口座110をファンド210の配当金、償還金の受取口座とすることができる。また、投資リンク口座110以外の任意の口座(通常の銀行口座等でよい)をファンド210の配当金、償還金の受取口座に指定することもできる。独立系第三者のファンドリサーチ会社500を利用することも可能である。リサーチ会社500から入手した情報を元に、多数の選択肢の中から客観的なファンド情報に基づいて、ファンド210の選定、ファンド・マネージャの選定などの投資の意志決定をすることができる。
 外貨建てファンド210の選択もできる。外貨建てファンド210を選択した場合、投資リンク口座110からファンド210への資金の振替や、ファンド210から投資リンク口座110への資金の振替に関する外国為替の取り扱いを、市場為替レートを適用して自動的に行なうことも、あるいは、為替レートを選択して任意に行なうことも可能である。通常の円建ての投資リンク口座110以外に、外貨建ての投資リンク口座110を開設することもできる。外貨建て投資リンク口座110を開設した場合、外貨建て投資リンク口座110と円建て投資リンク口座110との間の資金の振替に関する外国為替の取り扱いについても、同様に、市場為替レートを適用して自動的に行なうことも、あるいは、為替レートを選択して任意に行うことも可能である。
 また本システム1を使用することで、より有利な利回りをリアルタイムで追求できる。また、リスクの分散を容易に行うことができる。また、安全性・収益性と利便性を享受できる。投資ファンド資産の一定割合を貸出限度としたOD当座貸越ファシリティを利用して、資金が必要なときはいつでもすぐに使用できる。資金の振替が簡単にできる。資金の到着の管理(届く、届かないなどのトラブル防止)ができて有効な資金運用ができる。複数の口座(預金口座とファンド口座)を操作する面倒がなくなる。預金保険機構の払戻保証額に加え、ファンド210の格付けによるリスク内で総資金の運用が可能になる。
 また銀行100は本システム1を使用することで、ペイオフによる顧客の銀行離れを抑制できるだけでなく、付加価値の高いキャッシュマネージメントサービスを提供でき、新規顧客の獲得の機会が増加する。系列ファンド関連会社の商品だけでなく、系列外・他系列のファンド関連会社200の商品も自行の商品として戦略的に取り扱える。ファンド210の販売による手数料収入がある。顧客に投資の妙味と資金の出し入れの自由を同時に提供することによって、顧客の便宜を図り、銀行に対する顧客の忠実度を向上することができる。投資リンク口座110に資金流入があった場合、一定金額以上の資金は自動的にファンド210へ振り替えられる。このため、資金運用に係るリスクを減らすことができる。外国為替の取引を拡大することができる。
 また、ファンド関連会社200は本システム1を使用することで、運用資産を飛躍的に増大できる。銀行100経由のネットワークで顧客5との信頼関係を築ける。ネットワークを通じて複数の銀行100と繋がりがもてる。開発する商品によっては複数の銀行100経由で多くの顧客5を獲得機会が向上される。また商品の販売活動をファンド関連会社200自身で行わなくても、銀行100経由のインターネットで紹介することで販売の拡大が達成でき、運用業務に集中できる。また運用手数料収入の増大も期待される。
 また本システム1を運営するシステム運営会社600は本システム1を運営することで、顧客5の利用履歴から、興味のある銘柄や価格帯などファンド210に関する各顧客のデータを蓄積することができる。この蓄積データを基にすることで、銀行100またはファンド関連会社200の委託に基づいてつぎのようなことができる。すなわち、蓄積データ333を基に、顧客5の端末400へワントゥワンの広告ができる。すなわち顧客5毎の蓄積データを基に、新商品の紹介やその時期の市場動向に合った商品情報などを、各顧客5のニーズに合わせて提供できる。このような顧客サービスの充実を図ることで顧客5のシステム及び商品に対する信頼性向上につながる。結果、ファンド210の購買意欲に結びつけることができる。これらは、システム運営会社が銀行またはファンド関連会社200の営業活動・顧客サービスをサポートするものであるから、銀行100のメリットでもあり、また、ファンド関連会社200のメリットでもある。
 しかも、このシステム1に参加する銀行やファンド関連会社200が増えるにしたがい、例えば銀行1社またはファンド関連会社1社(グループ)では到底蓄積できない膨大な蓄積データが得られる。このため、単に銀行1社またはファンド関連会社1社(グループ)が実行可能な範囲を遙かに超えた営業活動・顧客サービスを実現可能になり、それに見合った手数料収入の増大が図れる。
 またリサーチ会社500は、銀行100を窓口として効率的に多数の顧客5に情報提供をすることができる。それにより、情報提供手数料の増大が図れる。
 なお、サーバ300の運用、したがってこの金融資産運用システム1の運用は、銀行100およびファンド関連会社200とは別のシステム運営会社が行うことで、円滑な運営が期待される。
この発明による金融資産の有効運用システムの一実施の形態を示すブロック図である。 図1の銀行系部分のブロック図である。 銀行系部分が管理する顧客別操作ページの一例(a)および他の例(b)を示す説明図である。 図1のファンド系部分のブロック図である。 ファンド系部分が管理する顧客別操作ページの一例を示す説明図である。 顧客、銀行系部分、ファンド系部分間の口座開設時におけるタイムチャートである。 顧客、銀行系部分、ファンド系部分間の各種操作時におけるタイムチャートである。 本システムにおける操作に関する説明図である。 投資リンク口座の説明図である。 ファンド関連会社が会社型である場合の、本システムの一実施の形態を示す説明図である。 ファンド関連会社が契約型である場合の、本システムの一実施の形態を示す説明図である。 複数の銀行及びファンド関連会社から成る場合の、本システムの一実施の形態を示す説明図である。 本システムの他の実施の形態を示す説明図である。
符号の説明
  1 金融資産の有効運用システム
100 銀行
110 投資リンク口座
200 ファンド関連会社
210 ファンド
300 サーバ
310 銀行系部分
311 投資リンク口座の案内ページ
312 投資リンク口座の開設手続きページ
313 顧客別操作ページ
314 顧客別銀行取引記録表示ページ
320 ファンド系部分
321 投資リンク口座の案内ページ
323 顧客別操作ページ
324 顧客別ファンド取引記録表示ページ
330 顧客情報系部分
331 銀行系顧客情報データベース(DB)
332 ファンド系顧客情報データベース(DB)
400 クライアント

Claims (5)

  1.  銀行に設定した投資リンク口座を用いて顧客の金融資産を有効運用するシステムであって、
     前記投資リンク口座は、顧客が任意に開設可能で、顧客の預け入れ資金のうち顧客が任意に設定した上限額を超える資金、または、顧客が任意に設定した積立額に達した資金を、ファンド関連会社が提供する複数のファンドの中から顧客が任意に選択したファンドに自動的に振り向ける機能を有し、
     顧客名義の投資リンク口座を用いた銀行取引記録、および、顧客名義の投資リンク口座からファンドに振り向けた資金によるファンド取引記録を、各顧客情報として保存する顧客情報保存手段を備えていることを特徴とする金融資産の有効運用システム。
  2.  複数の銀行に設定した投資リンク口座と、複数のファンド関連会社が提供する各種のファンドとを、インターネットを利用して結びつけることで、顧客の金融資産を有効運用するシステムであって、
     各銀行の前記投資リンク口座は、顧客が任意に開設可能で、顧客の預け入れ資金のうち顧客が任意に設定した上限額を超える資金、または、顧客が任意に設定した積立額に達した資金を、各ファンド関連会社による前記各種のファンドの中から顧客が任意に選択したファンドに自動的に振り向ける機能を有し、
     インターネットを利用して前記各銀行の投資リンク口座と前記各ファンド関連会社の各種ファンドとを結びつけるサーバに、顧客名義の投資リンク口座を用いた銀行取引記録、および、顧客名義の投資リンク口座からファンドに振り向けた資金によるファンド取引記録を、各顧客情報として保存することを特徴とする金融資産の有効運用システム。
  3.  前記投資リンク口座の開設は、顧客がインターネットを利用して前記サーバにアクセスし所要の手続きをすることで実行可能であることを特徴とする請求項2記載の金融資産の有効運用システム。
  4.  前記ファンドの選択とその変更、ファンドに振り向ける前記上限額または積立額の設定とその変更は、いずれも、顧客がインターネットを利用して前記サーバにログインし所要の操作をすることで実行可能であることを特徴とする請求項2記載の金融資産の有効運用システム。
  5.  前記投資リンク口座は、当該投資リンク口座から振り向けた資金に基づくファンドを担保として銀行融資が可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の金融資産の有効運用システム。
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