JP2017223081A - 車止め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車止め本体の出没が頻繁に必要になる場所での使用に本当に適した構成の、コスト的にも有利な車止め装置を提供する。【解決手段】ベース板2を収納ケース4のベース板支持面上で反転することにより車止め本体3を収納ケース4内に収納できる車止め装置であって、ベース板2の短辺側の端面の互いに対応する一端から突出する突軸6,6と、収納ケース4の上部に設けられる案内レール9,9であって、各突軸6,6を受け入れて水平に延びる凹溝を有する案内レール9,9と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、車を所定位置に正確に停止させるために駐車場等の路面に設置される車止め装置に関する。
車止め装置の一種として、特許文献1には、積雪地における冬季の駐車場の除雪のため、また臨時の他用途での使用のため、路面から突出しない状態に変化させることができるようにしたものが記載されている。この車止め装置は、長方形のベース板と、このベース板の上に設けられ、タイヤと当たって運転者に車の正しい駐車位置を教える車止め本体と、上端を露出させて地面に埋設される上向き開口の収納ケースと、を備え、ベース板を反転することにより車止め本体を収納ケース内に収納できるようにしたものである(特許文献1の請求項1等参照)。
また、特許文献1では、ベース板が収納ケースに回動自在に取り付けられ、ベース板を回動させると車止め本体が出没するものも提案されている(請求項3参照)。その具体例として、ベース板の短辺側中央より突出する回転軸を設け、回転軸の両端を収納ケースで支えるもの(以下、「従来例1」という)が記載され(特許文献1の0023段落、図6参照)、別例として、ベース板の端を収納ケースに蝶着し、ベース板の端を中心として回動させること(以下、「従来例2」という)も記載されている(特許文献1の0026段落)。そして、請求項3の発明の効果として、車止め本体を反転させて出没させる作業が容易になり、頻繁に出没が必要になる場所に適したものとなることが記載されている(特許文献1の0030段落)。
特開2002-38436号公報
しかし、前記従来の車止め装置には次のような欠点がある。前記従来例1のように構成した場合、特許文献1の0024段落にも記載されているように、ベース板を回動しないようにする固定機構を設けることが必要となる。この固定機構は、車止め本体の反転作業時には解除可能なものでなければならない。特許文献1にはその具体例は記載されていないが、前記固定機構を設けるにはそれなりのコストがかかるし、構成も複雑となる。
また、前記従来例2のように構成した場合、車止め本体が路面に突出する状態(車止めとしての作用を奏する使用状態)においては収納ケースが開放状態となるため、そのままでは実用に適さない。そこで、収納ケースを蓋で覆う等の措置を講ずる必要が生ずる。この場合、車止め本体の位置変更作業に伴って蓋の開閉作業が必要となるほか、不使用時の蓋の管理等も強いられることになる。これらの作業手数や管理手数を考慮すると、車止め本体の出没が頻繁に必要になる場所に適した構成とは決して言えない。
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、車止め本体の出没が頻繁に必要になる場所での使用に本当に適した構成の、コスト的にも有利な車止め装置を提供しようとするものである。
前記課題を解決するため、本発明に係る車止め装置は、長方形のベース板と、このベース板の上に固定され、タイヤと当たって運転者に車の正しい駐車位置を教える車止め本体と、上端面を露出させて地面に埋設される上向き開口の収納ケースであって、前記ベース板を安定的に支持するベース板支持面を有する収納ケースと、を備え、前記ベース板を前記ベース板支持面上で反転することにより前記車止め本体を前記収納ケース内に収納できる車止め装置であって、前記ベース板の短辺側の端面の互いに対応する一端からそれぞれ突出する突軸と、前記収納ケースの上部に設けられる案内レールであって、前記各突軸を受け入れて水平に延びる凹溝を有する案内レールと、を備えることを特徴とする(請求項1)。なお、収納ケースは、上向きに開口していればよく、底のある箱体でも底のない枠体であってもよい。
本発明においては、収納ケースが上端面を露出させて地面に埋設され、この収納ケースのベース板支持面によってベース板が安定的に支持される。車止め本体を収納ケース内に収納したり、車止め本体を収納ケースから地上に突出させたりするには、次のようにする。まず、案内レールの凹溝に受け入れられている突軸を中心として収納ケース上でベース板を上方へと回動させる。次に、案内レールに沿って突軸を移動させ、最後にベース板を反転させる。
本発明によれば、突軸を中心としてベース板を起こした後に案内レールに沿ってベース板を水平方向に移動させ、その後ベース板を閉じることで車止め本体の出没変更作業が完了する。突軸が案内レールの凹溝に受け入れられているので、ベース板の反転作業に当たってベース板が収納ケースから離脱することがない。このため、ベース板の反転作業の労力が軽減され、車止め本体の出没変更作業を迅速且つ容易に行うことができる。よって、車止め本体の出没が頻繁に必要になる場所での使用に適する。構成も簡単であるので、コスト上も有利である。
好適な実施の一形態として、前記ベース板上において前記突軸側に偏倚した位置に前記車止め本体が固定される態様を例示する(請求項2)。この場合、車止め本体が突軸側に偏倚しているので、ベース板の反突軸側の端部をより小さな力で持ち上げることができる。よって、ベース板の反転作業をより省力的に行える。
好適な実施の一形態として、前記車止め本体が露出状態でも収納状態でも前記ベース板を前記収納ケースに対して固定可能なベース板固定構造を備え、該ベース板固定構造が、前記収納ケースに埋設されるインサートと、該インサートのねじ穴にねじ結合する固定ボルトと、を備え、該固定ボルトが、ねじ軸と、該ねじ軸の全長の中央部に位置する係止部と、を備え、前記ねじ軸の両端面には、工具で前記固定ボルトを回すための工具係合部が形成され、前記ベース板が、該ベース板の表裏両面の互いに対応する位置に形成されるねじ軸挿通孔と、該ねじ軸挿通孔同士の間に画成される係止部収容空間と、を備え、前記係止部が前記ベース板に当接するまで前記ねじ軸の下端を前記インサートにねじ結合させたときに前記ねじ軸の上端が前記ベース板から突出しない長さに設定される態様を例示する(請求項3)。
収納ケース上にベース板を載置すると、ベース板のねじ軸挿通孔に挿通された固定ボルトとインサートのねじ穴とが上下一直線上に位置する。その状態で、固定ボルトの上端部に形成された工具係合部に工具を係合させて、固定ボルトをインサートのねじ穴にねじ込む。このねじ込み過程において、ナットがナット収容空間内を下降し、やがてベース板に当接し、収納ケース(インサート)に対するベース板の固定が完了する。
固定ボルトによる固定で、収納ケース上におけるベース板のガタつきが防止される。ベース板の固定作業及び固定の解除作業は、工具一本で容易に行うことができる。しかも、ベース板の固定状態では、ベース板の上面からのねじ軸の突出はないので、ベース板上が平坦となる。また、ナットが常にベース板のナット収容空間内に拘束されるので、固定ボルトがベース板から脱落することがない。よって、固定ボルトの紛失も防止できる。
本発明の実施の一形態に係る車止め装置の設置状態の斜視図である。 図1の車止め装置の設置状態の平面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図1の車止め装置の分解斜視図である。 図3のV−V矢視断面図である。 案内レールを収納ケースにねじ止めする実施例の断面図である。 図3のVII−VII矢視断面図である。 図1の車止め装置の反転過程を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態に係る車止め装置の設置状態の平面図である。 図9のX−X矢視断面図である。 図10の例によるベース板の反転過程を示す説明図である。 (a)は図9のXII−XII矢視断面図であり、(b)は(a)のベース板を反転させた状態の断面図である。 (a)はベース板固定構造の拡大説明図であり、(b)は図12(b)におけるXIII矢視部の拡大図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の一形態について説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の実施の一形態に係る車止め装置1は、長方形のベース板2と、車止め本体3と、収納ケース4と、を備える。
ベース板2は、鋼板等で形成される頑丈な長方形の板体であり、車止め本体3の底面よりも大きな面積を有する。ベース板2は、車止め本体3を支持するための部材である。図3に仮想線で示すように、ベース板2を収納ケース4上で反転させることにより、車止め本体3を収納ケース4内に収納できる。この反転収納状態では、車止め本体3の路面への突出がなくなると共に、収納ケース4の上向き開口部がベース板2で塞がれる。このため、積雪地の駐車場において冬季にベース板2を反転させて車止め本体3を収納ケース4内に収納しておくことで、車止め本体3が除雪の邪魔になることが防止できる。また、駐車場を臨時で各種イベント等、他用途で使用する際にも便利である。ベース板2は、ベース板2上での車輪の滑りを防止するために、表裏両面とも縞鋼板を用いて作製するのが好ましい。鋼板に代えて、高強度コンクリートを用いてベース板2を作製したり、フレーム枠にコンクリートを流し込み一体化する方法による鋼製枠一体型コンクリートでベース板2を作成したりすることもすることもできる。
図4に示すように、ベース板2の短辺側の端面5,5の互いに対応する一端には、金属製の頑丈な突軸6,6が設けられている。各突軸6,6は、ベース板2の短辺側の端面5,5の互いに対応する一端からベース板2の長さ方向に沿って外向きに短く突出している。二つの突軸6,6の中心軸線は同一直線上に位置する。各突軸6,6は、収納ケース4上でベース板2を反転させる際の回動の中心軸となる。各突軸6,6は、ベース板2の短辺側の端面5,5の一端にそれぞれ固着して形成してもよいし、ベース板2の一方の長辺側に一本の軸を挿通して固定し、この軸の両端をベース板2から突出させて前記突軸6,6とすることもできる。
車止め本体3は、タイヤと当たって運転者に車の正しい駐車位置を教えるための部材であり、横長のブロック状のものである。車止め本体3は、コンクリート製、合成樹脂製、アルミ合金製、鋳鉄製、ゴム製、木製、天然石製等、車止め本体として必要な強度が保証される種々の材料で作成することができる。また、車止め本体3は、中実であっても中空であってもよい。車止め本体3は、適宜の手段を用いてベース板2の表面に固定される。但し、ベース板2の裏面(車止め本体3とは反対側の面)に突出物が生じない固定方法であるのが好ましい。
例えば、図示してはいないが、車止め本体3がコンクリート製の場合には、ベース板2の表面に複数のアンカーボルトを立設し、型枠を用いて前記アンカーボルトを埋めるようにコンクリートで車止め本体3を成型することができる。また、車止め本体3が合成樹脂性の場合には、例えば、ベース板2に座ぐり状のねじ挿通孔を設けるとともに車止め本体3の底面にねじ穴を設け、ベース板2の裏面側からねじ止めすることができる。その他、ベース板2の任意の位置にナットを埋設しておき、ベース板2上に車止め本体3をセットした後、車止め本体3の貫通孔にボルトを挿通しナットに絞め込むことにより固定する方法や、接着剤による固定や、車止め本体3とベース板2が共に金属であれば溶接で固定することもできる。
収納ケース4は、上向き開口の箱体又は枠体であり、上端面7を露出させて地面に埋設される。収納ケース4は、ベース板2を反転自在に支持するものである。収納ケース4の内部空間の広さは、車止め本体3が下向きとなるようにベース板2を反転させたときに、車止め本体3を収容できるだけの広さである。収納ケース4は、コンクリート、合成樹脂、アルミ合金、鋳鉄、天然石等、必要な強度が保証される適宜の材料を用いて成形することができる。尚、収納ケース4は、底の無い、枠状の物であっても良い。この場合、雨水が侵入した際に、雨水は地中に浸透するので収納ケース4内に水が溜まることがない。同様の効果は、収納ケース4が底のある箱体であり、底に排水用の孔を設ける態様によっても奏される。
収納ケース4は、ベース板2の周囲を安定的に支持するベース板支持面8を有する。このベース板支持面8は、図4に示すように、収納ケース4の上端面7よりも一段低い位置にあり、ベース板支持面8上にベース板2を載置すると、ベース板2の上向き面と収納ケース4の上端面7の高さが同一となる。ベース板支持面8は、必ずしもベース板2の周囲を切れ目なく支持するものである必要はない。ベース板2の周囲を途切れ途切れに支持するものであっても、全体としてベース板2の周囲を安定的に支持できるものであれば足りる。図4,図5に示すように、図示例では、ベース板支持面8が、収納ケース4の長辺側の上端面7に沿って配設されている。
収納ケース4の上部には、一対の案内レール9,9が水平に設けられる。各案内レール9,9は、ベース板2に設けた各突軸6,6を回動可能且つ移動可能に受け入れる。各案内レール9,9は、図4に示すように、収納ケース4の短辺側の上端面7の内側に形成される案内レール嵌合溝10,10に嵌め込んで固定される。嵌め込んだ状態は、図3に拡大して示す通りである。固定方法は、ねじ止めであっても接着剤による接着であってもよい。ねじ止めの場合には、図6に示すように、レール固定用のインサート20を収納ケース4に埋設し、皿座ぐり加工を施した下穴21を案内レール9に形成し、下孔21に挿通した固定用の皿ねじ22をインサート20のねじ穴20aにねじ込むようにすると好適である。
図4に拡大して示すように、各案内レール9,9は、鋼板を横向き開口のほぼコ字状に折り曲げて形成したものであり、上板部11と縦板部12と下板部13とを有する。上板部11と下板部13は互いに平行に延び、縦板部12が上板部11と下板部13の長辺同士を連結している。上板部11と下板部13との間に凹溝16,16が形成される。各案内レール9,9は、開口部同士が向かい合うようにして収納ケース4の案内レール嵌合溝10,10に水平に固定される。下板部13は上板部11よりも幅広である。図3に拡大して示すように、下板部13において上板部11よりも幅広の部分の上面14は、ベース板2の短辺側を支持するためのベース板支持面となる。各案内レール9,9を収納ケース4の案内レール嵌合溝10に固定した状態において、案内レール9.9の上板部11の上面15が収納ケース4の上端面7と同一の高さとなり、且つ、下板部13の上面14が収納ケース4の長辺側に設けられる前記ベース板支持面8と同一の高さとなる。
図3に拡大して示すように、各案内レール9,9の上板部11と下板部13との間の各凹溝16,16に、ベース板2に設けた各突軸6,6が収容される。そして、各突軸6,6は、水平に延びる前記凹溝16,16に収容された状態で回動可能であり、且つ、前記凹溝16,16に収容された状態で案内レール9,9の長さ方向に沿って移動可能である。各突軸6,6が案内レール9,9の凹溝16,16に収容されることにより、ベース板2が案内レール9から上方へと離脱することが防止される。図2及び図4に示すように、各案内レール9,9の上板部11には、案内レール9,9にベース板2をセットする際に各突軸6,6の通過を許容する切欠6a,6aを設ける。
図7に示すように、各突軸6,6は円柱形の軸であり、ベース板2の短辺側の端面5,5の互いに対応する一端から突出して案内レール9,9の各凹溝16,16内に突入している。そして、ベース板2の二つの長辺側の端面のうち、突軸6,6側の端面17の両端18,18は、各突軸6,6の中心軸線Yを中心とする円弧面となっている。このため、ベース板2は、各突軸6,6を案内レール9,9の各凹溝16,16に突入させたままの状態で、且つ、前記円弧面18,18を案内レール9,9の下板部13の上面14に接触させたままの状態で、突軸6,6を中心として180度の角度範囲で回動させることができる。
次に、図8を参照して、前記車止め装置1の使用方法について説明する。図8に示すように、収納ケース4は上端面7が駐車場の地面Gと同一高さとなるように地面に埋設される。図8(a)は、車止め装置1の通常の使用状態を示している。この状態では、車止め本体3が地上に位置するようにベース板2が収納ケース4によって支持される。
図8(b)〜図6(e)は、車止め本体3を収納ケース4内に収納する過程を示している。まず、図8(b)に示すように、車止め本体3に手を掛けて、突軸6,6を中心としてベース板2を引き起こす。各突軸6,6は案内レール9,9の各凹溝16,16に突入しているので、収納ケース4側にベース板2を係合させたままでベース板2を回動させて引き起こすことができる。
次に、図8(c)に示すように、突軸6,6を中心として案内レール9,9上でベース板2を立てた状態で、突軸6,6を案内レール9,9に沿って案内レール9,9の逆端部方向(図8(c)の左方)へと移動させる。
図8(d)に示すように、各突軸6,6が案内レール9,9の逆端部に到達したら、車止め本体3が収納ケース4内へと収まるように突軸6,6を中心としてベース板2を回動させる。これにより、図8(e)の状態を経て、図8(f)に示す車止め本体収納状態となる。
図8(f)の車止め本体収納状態から図8(a)の車止め本体露出状態への移行は、前記と逆の手順で行えば良い。なお、図8(f)に示すように、ベース板2の裏面(車止め本体2とは反対側の面)には、突軸6,6側の長辺からできるだけ離れた位置に、工具係合穴19を形成しておくのが好ましい。この工具係合穴19に適宜の工具を係合させて引っ張ることで、ベース板2を収納ケース4から引き起こし易くなる。
以上のように、本実施の形態によれば、突軸6,6を中心としてベース板2を起こした後に案内レール9,9に沿ってベース板2を移動させ、その後ベース板2を反転状態で閉じることで車止め本体3の出没変更作業が完了する。各突軸6,6が案内レール9,9の各凹溝16,16に突入しているので、反転作業中にベース板2が案内レール9,9から上方へと離脱することがない。このため、ベース板2の反転作業の労力が軽減され、車止め本体3の出没変更作業を迅速且つ容易に行うことができる。よって、車止め本体3の出没が頻繁に必要になる場所での使用に適する。構成も簡単であるので、コスト上も有利である。
他の実施の形態として、図9〜図13に示すものを採用することもできる。図9のX−X矢視断面図である図10に示すように、ベース板2上において突軸6,6側に偏倚した位置に車止め本体3を固定する。この場合、車止め本体3が突軸6,6側に偏倚しているので、ベース板2の反突軸側の長辺部23をより小さな力で持ち上げることができる。よって、ベース板2の反転作業をより省力的に行える。図11(a)〜(c)は、図10の例によるベース板の反転過程を示している。図11(a)は図8(a)(b)に対応し、図11(b)は図8(c)(d)に対応し、図11(c)は図8(e)(f)に対応する。なお、図9〜図13の例では、ベース板2として、内部に格子状のリブ24を有する鋼製中空平板体を用いている。また、収納ケース4として、底面が開放された態様を例示している(図10参照)。
他の実施の形態として、ベース板2を収納ケース4に対して固定するためのベース板固定構造25を追加することもできる。ベース板固定構造25は、図12(a)(b)に示すように、車止め本体3が上向きの場合(露出状態)でも下向きの場合(反転収納状態)でも、ベース板2を収納ケース4に対して固定できる構成とする。ベース板固定構造25を備えることで、収納ケース4上でのベース板2のガタつきを防止することができる。なお、図12の例では、図6に示したレール固定用のインサート20と皿ねじ22との組み合わせが三箇所に採用されている。
図12(b)のXIII矢視部の拡大図である図13に示すように、ベース板固定構造25は、収納ケース4に埋設されるベース板固定用のインサート26と、このインサート26のねじ穴26aにねじ結合する固定ボルト27と、を備える。固定ボルト27は、ねじ軸28と、このねじ軸28の全長の中央部に位置する係止部29と、を備える。係止部29の一例として、図示例では、ねじ軸28にねじ結合するナットを用いているが、これには限定されない。係止部29としては、ねじ軸28の長さ方向に対して直角な方向への突部が形成されていればよい。ねじ軸28の両端面には、工具30で固定ボルト27を回すための工具係合部31が形成される。工具係合部31は、例えば、六角レンチ係合用の六角穴や、マイナスドライバ係合用のマイナス溝や、プラスドライバ係合用のプラス穴である。
ベース板2は、表裏両面の互いに対応する位置に形成されるねじ軸挿通孔32,32と、ねじ軸挿通孔32,32同士の間に画成される係止部収容空間33と、を備える。図13の例では、ベース板2の中空部を係止部収容空間33として利用している。ベース板2の下の案内レール9にも、ベース板2のねじ挿通孔32,32に対応する位置にねじ軸挿通孔34が設けられる。インサート26とねじ軸挿通孔32,32は、図12に示すように、ベース板2の表裏いずれの面が上向きとなる場合でも、両者が一致する位置に配設される。図12(a)は、ベース板2の表面が上向きとなる車止め本体3の露出状態の図であり、図12(b)は、ベース板2の裏面が上向きとなる車止め本体3の収納状態の図である。そして、係止部29がベース板2に当接するまでねじ軸28の下端をインサート26にねじ結合させたときにねじ軸28の上端がベース板2から突出しない長さに設定される。
ベース板2の固定は次のようにして行われる。車止め本体3が露出した図12(a)の場合も車止め本体3が収納された図12(b)の場合も、インサート26と固定ボルト27とベース板2のねじ軸挿通孔32,32との関係は同じであるので、共通する図13を用いて説明する。図13(b)が、図12(b)におけるXIII矢視部の拡大図である。
図12(a)(b)に示すように、収納ケース4上にベース板2を載置すると、ベース板2が表であっても裏であっても、ベース板2のねじ軸挿通孔32,32に挿通された固定ボルト27とインサート26のねじ穴26aとが上下一直線上に位置する。その状態で、図13(a)に示すように、固定ボルト27の上端部に形成された工具係合部31に工具30を係合させて、固定ボルト27をインサート26のねじ穴26aにねじ込む。このねじ込み過程において、係止部29が係止部収容空間33内を下降し、やがてベース板2に当接し、収納ケース4(インサート26)に対するベース板2の固定が完了する。この固定状態が図13(b)に示されている。図13(b)から明らかなように、ベース板2の固定状態では、ベース板2の上面からのねじ軸28の突出はない。ベース板2が表の場合も裏の場合も同様である。
本実施の形態によれば、固定ボルト27による固定で、収納ケース4上におけるベース板2のガタつきが防止される。ベース板2の固定作業及び固定の解除作業は、工具一本で容易に行うことができる。しかも、ベース板2の固定状態では、ベース板2の上面からのねじ軸28の突出はないので、ベース板2上が平坦となる。また、係止部29が常にベース板2の係止部収容空間33内に拘束されるので、固定ボルト27がベース板2から脱落することがない。よって、固定ボルト27の紛失も防止できる。
なお、図9〜図13の例では、ベース板固定構造25をベース板2の短辺側に配設してあるが、これには限定されず、ベース板2の長辺側に配設することもできる。
2 ベース板 3 車止め本体 4 収納ケース 6,6 突軸 7 収納ケースの上端面 8 ベース板支持面 9,9 案内レール 16,16 凹溝 25 ベース板固定構造26 インサート26a インサートのねじ穴27 固定ボルト28 ねじ軸29 係止部30 工具31 工具係合部32 ねじ軸挿通孔33 係止部収容空間

Claims (3)

  1. 長方形のベース板と、このベース板の上に固定され、タイヤと当たって運転者に車の正しい駐車位置を教える車止め本体と、上端面を露出させて地面に埋設される上向き開口の収納ケースであって、前記ベース板を安定的に支持するベース板支持面を有する収納ケースと、を備え、前記ベース板を前記ベース板支持面上で反転することにより前記車止め本体を前記収納ケース内に収納できる車止め装置であって、前記ベース板の短辺側の端面の互いに対応する一端からそれぞれ突出する突軸と、前記収納ケースの上部に設けられる案内レールであって、前記各突軸を受け入れて水平に延びる凹溝を有する案内レールと、を備える、車止め装置。
  2. 前記ベース板上において前記突軸側に偏倚した位置に前記車止め本体が固定される、請求項1に記載の車止め装置。
  3. 前記車止め本体が露出状態でも収納状態でも前記ベース板を前記収納ケースに対して固定可能なベース板固定構造を備え、該ベース板固定構造が、前記収納ケースに埋設されるインサートと、該インサートのねじ穴にねじ結合する固定ボルトと、を備え、該固定ボルトが、ねじ軸と、該ねじ軸の全長の中央部に位置する係止部と、を備え、前記ねじ軸の両端面には、工具で固定ボルトを回すための工具係合部が形成され、前記ベース板が、該ベース板の表裏両面の互いに対応する位置に形成されるねじ軸挿通孔と、該ねじ軸挿通孔同士の間に画成される係止部収容空間と、を備え、前記係止部が前記ベース板に当接するまで前記ねじ軸の下端を前記インサートにねじ結合させたときに前記ねじ軸の上端が前記ベース板から突出しない長さに設定されている、請求項1又は2に記載の車止め装置。
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