JP2017222913A - 鉛およびハロゲンの含有物からの鉛回収方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉛およびハロゲンの含有物から鉛を回収する方法を提供する。
【解決手段】
鉛およびハロゲンの含有物からの鉛回収方法は、鉛およびハロゲンの含有物12に、第1ハロゲン塩を含む溶液14を添加し、第1固体18と第1液体16とを生じさせる第1工程S2と、第1固体18と第1液体16とを分離する第2工程S3とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】
鉛およびハロゲンの含有物からの鉛回収方法は、鉛およびハロゲンの含有物12に、第1ハロゲン塩を含む溶液14を添加し、第1固体18と第1液体16とを生じさせる第1工程S2と、第1固体18と第1液体16とを分離する第2工程S3とを含む。
【選択図】図1
Description
本開示は、鉛およびハロゲンの含有物からの鉛回収方法に関する。特に、鉛を含有するペロブスカイト太陽電池からの鉛回収方法に関する。
近年、組成式AMX3(Aは1価のカチオン、Mは2価のカチオン、Xはハロゲンアニオン)で示されるペロブスカイト型結晶、およびその類似の構造体(以下、「ペロブスカイト型化合物」と呼ぶ)を光吸収材料として用いた、ペロブスカイト太陽電池の研究開発が進められている。
ペロブスカイト太陽電池の光吸収材料としては、鉛を含有するペロブスカイト型化合物が多く用いられている。非特許文献1には、光吸収材料としてCH3NH3PbI3(以下、「MAPbI3」と省略することがある)ペロブスカイト型化合物を用いた、ペロブスカイト太陽電池が開示されている。また、(NH2)2CHPbI3(以下、「FAPbI3」と省略することがある)で示されるペロブスカイト型化合物も開示されている。
一方、鉛は、人体に悪影響を与える可能性があり、また、環境汚染の原因になり得るため、市場から回収された鉛を含む製品、鉛を含む廃棄物などから鉛を回収する方法が提案されている。例えば特許文献1〜3は、鉛蓄電池から鉛を回収する方法を開示している。特許文献1には、鉛を含む化合物(鉛含有化合物)を一旦溶融し、それを還元することによって、金属鉛を得る方法が開示されている。また、特許文献2には、鉛を含むペーストに過酸化水素を添加し、電解析出法で回収する方法が開示されている。
Jeong−Hyeok Im、他4名、" Nature Nanotechnology"(米国)、2014年11月、第9巻、p.927−932
上述したペロブスカイト型化合物を用いたペロブスカイト太陽電池、および、その製造過程で生じるペロブスカイト型化合物の付着した回収物は、鉛およびハロゲンを含んでいる。ペロブスカイト太陽電池などに含まれる鉛を、環境へ流出しない形態で回収することが求められている。
本開示の一実施形態は、鉛およびハロゲンを含む物質(以下、「鉛およびハロゲンの含有物」)から鉛を回収する方法を提供する。
本開示の一態様は、鉛およびハロゲンの含有物に、第1ハロゲン塩を含む溶液を添加し、第1固体と第1液体とを生じさせる第1工程と、前記第1固体と前記第1液体とを分離する第2工程とを含む、鉛およびハロゲンの含有物からの鉛回収方法を含む。
本開示の一実施形態の鉛回収方法によると、鉛およびハロゲンの含有物から鉛を分離・回収することが可能である。
本発明者は、ペロブスカイト型化合物から鉛を回収する方法を検討する過程で、ペロブスカイト型化合物は水には溶解しないものの、ハロゲンイオンを含むハロゲン塩溶液には溶解し得るという知見を得た。この反応の詳細は後述する。
上記知見に基づいて、本発明者は、ペロブスカイト型化合物などの鉛およびハロゲンの含有物に、十分な量のハロゲン塩を含む溶液を添加することで、鉛を含む溶液と、鉛を含まない沈殿とに分離できることを見出し、本開示の鉛回収方法に想到した。
本開示は、以下の項目に記載の鉛回収方法を含む。
本開示の一態様である鉛およびハロゲンの含有物からの鉛回収方法は、鉛およびハロゲンの含有物に、第1ハロゲン塩を含む溶液を添加し、第1固体と第1液体とを生じさせる第1工程と、前記第1固体と前記第1液体とを分離する第2工程とを含む。
前記鉛およびハロゲンの含有物は、例えば、組成式AMX3で表されるペロブスカイト型化合物を含み、Aは1価の有機カチオンであり、Mは2価のカチオンであり、Mは鉛イオンを含み、Xはハロゲンアニオンであってもよい。
上記鉛回収方法は、前記第1液体に、第2ハロゲン塩を添加し、第2固体と第2液体とを生じさせる第3工程と、前記第2固体と前記第2液体とを分離する第4工程とをさらに含んでもよい。
前記第2ハロゲン塩は、例えば、ハロゲン化鉛であってもよい。
前記第2固体は、例えば、ハロゲン化鉛を含み、前記第2固体を前記第2ハロゲン塩として再利用してもよい。
前記第2液体は、例えば、ハロゲン塩を含み、前記第2液体を、前記第1ハロゲン塩を含む溶液として再利用してもよい。
(実施の形態)
図1は、本開示の一実施形態の鉛回収方法の一例を説明するための図である。
図1は、本開示の一実施形態の鉛回収方法の一例を説明するための図である。
本実施形態の鉛回収方法では、まず工程S1において、鉛およびハロゲンの含有物12を準備する。工程S1は、例えばペロブスカイト太陽電池を砕片する工程を含んでいてもよい。
次いで、工程S2において、鉛およびハロゲンの含有物12に、第1ハロゲン塩溶液14を添加する。第1ハロゲン塩溶液は、第1ハロゲン塩を含有する溶液である。第1ハロゲン塩溶液14の溶媒は水であってもよい。第1ハロゲン塩は水溶性のハロゲン塩であってもよい。工程S2において、鉛化合物は第1ハロゲン塩溶液14に溶解し、溶液である第1液体16と、沈殿である第1固体18とが生じる。
続いて、工程S3において、第1液体16と第1固体18とを分離する。第1固体18は鉛を含まない固体として分離、除去されうる。第1液体16は鉛を含む液体として回収され得る。
この後、工程S4として、第1液体16に、第2ハロゲン塩20を添加してもよい。第2ハロゲン塩20は、例えば難溶性のハロゲン塩である。第2ハロゲン塩は、ハロゲン化鉛であってもよい。工程S4において、鉛化合物は沈殿し、溶液である第2液体22と、沈殿である第2固体24とが生じる。
続いて、工程S5において、第2液体22と第2固体24とを分離する。第2液体22は鉛を含まない液体として分離、除去され、第2固体24は鉛を含む固体として回収され得る。
第2液体22および第2固体24を、それぞれ、工程S2および工程S4で再利用することも可能である(工程S6、S7)。あるいは、ペロブスカイト太陽電池の原料として再利用してもよい。
本実施形態によると、簡便な方法で、鉛およびハロゲンの含有物12から効率的に鉛を回収できる。また、特許文献1等に記載の従来の鉛回収方法によると、高温で鉛酸化物を溶融したり、過酸化水素などの還元剤を使用したりする必要があり、加熱または還元に大きなエネルギーを要する。これに対し、本実施形態によると、大きなエネルギーを要することなく鉛を回収できる。
以下、各工程をより詳しく説明する。
<工程S1>
工程S1は、例えば、ペロブスカイト太陽電池または鉛含有物を砕片する工程を含んでもよい。砕片の方法としては、例えば大きなミルを使う方法、ハンマーで叩き割る方法が挙げられる。
工程S1は、例えば、ペロブスカイト太陽電池または鉛含有物を砕片する工程を含んでもよい。砕片の方法としては、例えば大きなミルを使う方法、ハンマーで叩き割る方法が挙げられる。
ペロブスカイト太陽電池は、一般に、樹脂などで封止された形態を有する。このため、ペロブスカイト太陽電池を砕片せずに第1ハロゲン塩溶液14に浸漬すると、鉛を含有する層と第1ハロゲン塩溶液14とが接触しにくい。本工程でペロブスカイト太陽電池を砕片することによって、鉛を含有する層と第1ハロゲン塩溶液14とがより接触しやすくなるので、浸漬時間を短縮することが可能である。
なお、ペロブスカイト太陽電池を砕片する代わりに、他の方法で、鉛を含有する層を第1ハロゲン塩溶液14と接触しやすいように暴露してもよい。例えば、鉛を含有する層の上部の相を剥離するなどする方法が挙げられる。剥離する方法としては、例えばヘラでこそぎ落とす方法が挙げられる。
砕片によって得られる砕片物の大きさは、特に限定されないが、例えば1μm以上30mm以下、好ましくは0.1mm以上10mm以下であってもよい。破片の大きさがこの範囲内であれば、鉛を含む化合物の短時間での溶解と、分離工程における沈殿の容易な分離を両立させることができる。
<工程S2>
工程S2は、鉛およびハロゲンの含有物12に、第1ハロゲン塩溶液14を添加する工程である。鉛およびハロゲンの含有物12は、例えばペロブスカイト太陽電池の砕片によって得られた砕片物であってもよい。第1ハロゲン塩溶液14の添加量は、例えば、鉛およびハロゲンの含有物12が浸漬し得る量に設定される。第1ハロゲン塩溶液14は、例えば第1ハロゲン塩を含む水溶液であってもよい。
工程S2は、鉛およびハロゲンの含有物12に、第1ハロゲン塩溶液14を添加する工程である。鉛およびハロゲンの含有物12は、例えばペロブスカイト太陽電池の砕片によって得られた砕片物であってもよい。第1ハロゲン塩溶液14の添加量は、例えば、鉛およびハロゲンの含有物12が浸漬し得る量に設定される。第1ハロゲン塩溶液14は、例えば第1ハロゲン塩を含む水溶液であってもよい。
第1ハロゲン塩は、第1ハロゲン原子と、第1原子または第1分子とを含む。第1原子は、例えば第1ハロゲン原子との電気陰性度の差が比較的大きい原子である。第1分子は、例えば第1ハロゲン原子との電気陰性度の差が比較的大きい分子である。第1ハロゲン原子と第1原子または第1分子との電気陰性度の差が大きい場合、第1ハロゲン塩は、イオン結合性の高い塩である。第1原子は、例えば、周期表における第1族〜第13族の金属原子であってもよい。特に、第1原子が第1族〜第4族の金属原子であれば、第1ハロゲン原子との電気陰性度の差をより大きくできる。第1分子は、例えばアンモニウムカチオンである。第1ハロゲン塩の具体例として、NaI、CH3NH3I、KBr、CsClが挙げられる。
工程S2において、第1ハロゲン塩溶液14に含まれるハロゲンイオンは、鉛およびハロゲンの含有物12に含まれる鉛化合物と反応し、鉛を中心金属とした錯体を形成する。この錯体は、例えばハロゲンがヨウ素である場合、[PbI4]2-で表される。この錯体は、第1ハロゲン塩溶液14に容易に溶解する。これによって鉛を溶液側に、鉛を含まない固体を沈殿側に分離することが可能である。このように、本工程によって、鉛を含まない沈殿である第1固体18と、鉛を含む第1液体16とが生じる。このような反応が生じる理由は以下の通りである。
鉛およびハロゲンの含有物12が、組成式APbX3(A:1価のカチオン、X:ハロゲンアニオン)で示される鉛化合物を含む場合を例に説明する。この鉛およびハロゲンの含有物12を水に浸漬すると、下記反応式(1)に示すように、AXが水に溶解した溶液と、水に溶解しない沈殿である鉛化合物PbX2とが得られる。
APbX3 → AX + PbX2 (1)
沈殿である鉛化合物PbX2は基材等に固着する。鉛化合物PbX2を基材等から完全に分離するためには、鉛化合物PbX2を一旦溶解させる必要がある。
APbX3 → AX + PbX2 (1)
沈殿である鉛化合物PbX2は基材等に固着する。鉛化合物PbX2を基材等から完全に分離するためには、鉛化合物PbX2を一旦溶解させる必要がある。
ここで、鉛およびハロゲンの含有物12を水に浸漬して得られた溶液および沈殿に、沈殿PbX2に対して1等量以上の第1ハロゲン塩(AX)を添加すると、沈殿PbX2が溶解する。これは、溶液中のハロゲンアニオンの濃度が上昇することによって、Pb2+イオンが錯イオン[PbX4]2-を形成するためである。
このことから分かるように、鉛およびハロゲンの含有物12を、第1ハロゲン塩溶液14に浸漬させると、下記反応式(2)に示すように、鉛を含む水溶性の錯体が形成され、鉛化合物は溶解する。従って、鉛を含む溶液である第1液体16が得られる。太陽電池の基材などの鉛を含まない化合物は第1固体18として沈殿する。
APbX3 + AX → A2PbX4 (2)
APbX3 + AX → A2PbX4 (2)
なお、鉛およびハロゲンの含有物12が複数のペロブスカイト型鉛化合物APbX3を含む場合でも同様である。その場合も、第1ハロゲン塩溶液14に浸漬することにより、複数種類のA2PbX4を含む第1液体16が得られる。
第1ハロゲン塩溶液14に含まれるハロゲンイオンは、特に限定されない。単独でもよいし、複数種類のハロゲンイオンが混合して第1ハロゲン塩溶液14に含まれていてもよい。
第1ハロゲン塩溶液14中のハロゲンイオンのモル数は、回収しようとする鉛化合物のモル数の2倍以上であることが好ましい。
ペロブスカイト太陽電池に含まれるペロブスカイト型鉛化合物のモル数は以下のように算出される。ペロブスカイト太陽電池における光吸収層(ペロブスカイト型鉛化合物からなる層)の厚さを仮に500nmとすると、ペロブスカイト太陽電池1m2に含まれる光吸収層の体積は0.5cm3である。ペロブスカイト型鉛化合物の分子量はおよそ620程度であり、比重はおよそ4g/cm3である。ここから、ペロブスカイト太陽電池1m2中には、ペロブスカイト型化合物3mmol程度が存在すると算出される。これと同程度以上、好ましくは2倍程度以上のモル数のハロゲンイオンが存在すれば、ペロブスカイト型化合物を十分に溶解させることができる。
第1ハロゲン塩溶液14中のハロゲンイオンのモル数は、例えば、ペロブスカイト太陽電池1m2に対して5mmol以上、好ましくは10mmol以上(例えば15mmol程度)であってもよい。ハロゲンイオン濃度の上限値は特に限定しないが、例えばペロブスカイト型化合物のモル数の10倍以下であってもよい。
本工程で使用する第1ハロゲン塩溶液14の溶媒は、ハロゲン化物アニオンを含有する塩を溶解できるものであればよい。そのような溶媒の例として、水が挙げられる。水には第1ハロゲン塩を高濃度で溶解させることが可能であるため、鉛化合物の回収効率を高めることができる。また、ペロブスカイト太陽電池に用いられる一般的な正孔輸送材料および電極材料は、水に対する溶解度が非常に小さい。したがって、水には鉛化合物のみを選択的に溶解させることができる。そのため、より効率よく鉛化合物を分離することが可能である。
第1ハロゲン塩溶液14の溶媒は、水以外であってもよい。例えば、親水性溶媒を用いることができる。親水性溶媒の例としては、アルコール類やエーテル類が挙げられる。これらの溶媒は、単独で用いても良い。また、複数の溶媒が混合されていても良い。
この工程では、必要に応じて攪拌などの処理を行ってもよい。これらの処理によって、鉛化合物の溶解速度を向上させることができる。また、本工程において、加熱処理を行ってもよい。加熱温度は特に指定されないが、例えば、溶媒が水である場合は、水の沸点以下であり、かつ揮発の少ない50〜80℃程度であってもよい。
<工程S3>
工程S3は、工程S2で生じた第1液体16と、第1固体18とを分離する工程である。分離方法としては、ろ過、遠心分離などが挙げられる。
工程S3は、工程S2で生じた第1液体16と、第1固体18とを分離する工程である。分離方法としては、ろ過、遠心分離などが挙げられる。
ろ過を行う場合には、工程S1で得られた破片のサイズよりも目が細かいフィルターを用いる。ろ過の方法としては、鉛およびハロゲンの含有物12が少量の場合は、漏斗およびろ紙を使ったろ過が挙げられる。鉛およびハロゲンの含有物12が多量の場合は、金属のメッシュフィルターで分離する方法が挙げられる。
遠心分離を行うと、第1液体と第1固体とは以下のように分離される。第1ハロゲン塩溶液14に浸漬することによって得られた混合物をドラムに入れると、第1固体18がディスクの外側に移動する。第1固体18を分離、除去することによって、第1液体16が得られる。
鉛を含まない第1固体18は、分離された後、洗浄される。洗浄には、例えば、工程S2で用いたものと同様の第1ハロゲン塩を含む溶液を用いてもよい。
<工程S4>
工程S4は、第1液体16に、第2ハロゲン塩20を添加する工程である。これによって、鉛―ハロゲン錯体として第1液体16に溶解していた鉛イオンは、ハロゲン化鉛である第2固体24となり、沈殿する。このようにして、鉛を含む沈殿である第2固体24と、鉛を含まない第2液体22とが生じる。
工程S4は、第1液体16に、第2ハロゲン塩20を添加する工程である。これによって、鉛―ハロゲン錯体として第1液体16に溶解していた鉛イオンは、ハロゲン化鉛である第2固体24となり、沈殿する。このようにして、鉛を含む沈殿である第2固体24と、鉛を含まない第2液体22とが生じる。
添加する第2ハロゲン塩20は固体であってもよい。第2ハロゲン塩20は、第2ハロゲン原子と、第2原子とを含む。第2原子は、例えば第2ハロゲン原子との電気陰性度の差が比較的小さい原子である。第2ハロゲン原子と第2原子との電気陰性度の差が小さい場合、第2ハロゲン塩は、イオン結合性の低い、または共有結合性の高い塩である。第2原子は、例えば、周期表における、第5族〜第15族の原子である。特に、第2原子が第14族〜第15族の原子であれば、第2ハロゲン原子との電気陰性度の差をより小さくできる。14〜15族元素のカチオンの例として、Pb2+が挙げられる。すなわち、第2ハロゲン塩は、ハロゲン化鉛PbX2であってもよい。ハロゲン化鉛の具体例として、PbI2、PbBr2が挙げられる。
このような第2ハロゲン塩は、工程S4において、ハロゲン濃度の高い溶液中において、例えばPbI2+2I-→[PbI4]2-で表されるように、電離しているハロゲンアニオンを取り込んで錯体を形成する。この結果、溶液中に遊離するハロゲンアニオンの量が低下するので、PbX2などの第2固体24を沈殿させることができる。
一例として、前述した式(2)に示す反応で得られたA2MX4を含む第1液体16に、第2ハロゲン塩20としてハロゲン化鉛の固体を添加する場合を説明する。第1液体16に過剰量のハロゲン化鉛PbX2を添加すると、下記反応式(3)に示すように、反応式(2)の逆反応が生じ、Pb2+イオンの濃度が上昇して[PbX4]2-の錯体が壊れる。この結果、第1液体16に含まれるPbの2当量のPbを含むPbX2が沈殿し、PbX2を含む第2固体24と、AXを含む第2液体22とが混合した溶液が得られる。
A2PbX4 aq + PbX2 → 2APbX3
→ 2AX + 2PbX2 (3)
工程S4で投入する第2ハロゲン塩20は、鉛およびハロゲンの含有物12に含まれる鉛化合物の種類とは無関係に選択され得る。第2ハロゲン塩20の量は、鉛およびハロゲンの含有物12に含まれる鉛のモル数以上が好ましい。例えば、ペロブスカイト太陽電池1m2中に含まれるペロブスカイト型化合物のモル数を3mmolとすると、ペロブスカイト太陽電池1m2から分離した溶液に対し、投入するヨウ化鉛の量は6.5mmol程度である。
A2PbX4 aq + PbX2 → 2APbX3
→ 2AX + 2PbX2 (3)
工程S4で投入する第2ハロゲン塩20は、鉛およびハロゲンの含有物12に含まれる鉛化合物の種類とは無関係に選択され得る。第2ハロゲン塩20の量は、鉛およびハロゲンの含有物12に含まれる鉛のモル数以上が好ましい。例えば、ペロブスカイト太陽電池1m2中に含まれるペロブスカイト型化合物のモル数を3mmolとすると、ペロブスカイト太陽電池1m2から分離した溶液に対し、投入するヨウ化鉛の量は6.5mmol程度である。
第2ハロゲン塩20は、ハロゲン化鉛に限定されない。
<工程S5>
工程S5は、工程S4で生じた鉛化合物を含む第2固体24と、鉛化合物を含まない第2液体22とを分離する工程である。分離には、工程S3と同様の方法を用いることができる。
工程S5は、工程S4で生じた鉛化合物を含む第2固体24と、鉛化合物を含まない第2液体22とを分離する工程である。分離には、工程S3と同様の方法を用いることができる。
工程S4および工程S5により、第1液体16から、溶媒を乾燥させる工程を行うことなく、鉛化合物を固体として分離することが可能になる。
<工程S6、工程S7>
工程S5で得られた第2液体22は、ハロゲン塩を含んでいてもよい。この場合、工程S6において、第2液体22の一部または全部を上記工程S2で用いることが可能である。
工程S5で得られた第2液体22は、ハロゲン塩を含んでいてもよい。この場合、工程S6において、第2液体22の一部または全部を上記工程S2で用いることが可能である。
また、第2固体24はハロゲン化鉛であってもよい。この場合、工程S7において、第2固体24の一部または全部を回収し、上記工程S4で用いることが可能である。
(ペロブスカイト型化合物を含む物質からの鉛回収方法)
次いで、本実施形態の鉛回収方法をより具体的に説明する。ここでは、鉛およびハロゲンの含有物12として、代表的なペロブスカイト型化合物であるMAPbI3を含む物質から鉛を回収する方法を説明する。なお、本実施形態の方法は、MAPbI3以外のペロブスカイト型鉛化合物を含む物質から鉛を回収する場合にも適用され得る。
次いで、本実施形態の鉛回収方法をより具体的に説明する。ここでは、鉛およびハロゲンの含有物12として、代表的なペロブスカイト型化合物であるMAPbI3を含む物質から鉛を回収する方法を説明する。なお、本実施形態の方法は、MAPbI3以外のペロブスカイト型鉛化合物を含む物質から鉛を回収する場合にも適用され得る。
図2は、MAPbI3を含む物質から鉛を回収する方法の一例を説明するための図である。
まず、MAPbI3を用いたペロブスカイト太陽電池10を砕片し、MAPbI3を含む鉛およびハロゲンの含有物12を得る(工程S1)。鉛およびハロゲンの含有物12は、ペロブスカイト太陽電池10のガラス基板の破片なども含む。
次いで、鉛およびハロゲンの含有物12を第1ハロゲン塩溶液に浸漬させる(工程S2)。ここでは、第1ハロゲン塩溶液としてヨウ化メチルアンモニウム(MAI)水溶液を用いる。これにより、鉛化合物とハロゲンイオンとが反応し、水溶性の錯体を形成する。全体では、下記反応式(4)に示すような反応が起こる。反応式(4)は、上述した一般化された反応式(2)に対応する。
MAPbI3 +MAI → MA2PbI4 (4)
この結果、鉛およびハロゲンを含む第1液体16と、ガラス基板の破片などを含む沈殿である第1固体18とが混合した溶液が得られる。第1固体18は鉛を含まない。
MAPbI3 +MAI → MA2PbI4 (4)
この結果、鉛およびハロゲンを含む第1液体16と、ガラス基板の破片などを含む沈殿である第1固体18とが混合した溶液が得られる。第1固体18は鉛を含まない。
次いで、第1液体16と第1固体18とが混合した溶液を、ろ過などによって、第1液体16と、第1固体18とに分離する(工程S3)。この工程により、鉛を含まない第1固体18を分離、除去し、鉛を含有する第1液体16を回収することができる。
第1固体18には、ガラス基板などの基材、金電極、正孔輸送材料、酸化チタン、透明導電膜などが含まれる。第1液体16には、MA2PbI4の他に不純物が含まれる可能性がある。不純物として、例えば、ホコリなどに含まれるNaClなどが挙げられる。
図3は、MAPbI3ペロブスカイト型化合物を含む物質から鉛を回収する方法の他の例を説明するための図である。鉛を含む固体物を回収する。
まず、図2に示す方法と同様の方法で、工程S1から工程S3を行う。詳細な説明は、上記と同様であるため省略する。
次いで、工程S3で得られた第1液体16に、第2ハロゲン塩20として、例えばPbI2を添加する(工程S4)。過剰量のPbI2の添加によって、下記反応式(5)に示すように、第1液体16に含まれるPbの2当量のPbを含むハロゲン化鉛PbI2が沈殿する。反応式(5)は、上述した一般化された反応式(3)に対応する。
MA2PbI4 aq + PbI2 → 2MAPbI3
→ 2MAI+ 2PbI2 (5)
この結果、鉛を含まない第2液体22と、鉛化合物(ここではPbI2)を含む第2固体24とが生じる。
MA2PbI4 aq + PbI2 → 2MAPbI3
→ 2MAI+ 2PbI2 (5)
この結果、鉛を含まない第2液体22と、鉛化合物(ここではPbI2)を含む第2固体24とが生じる。
次いで、第2ハロゲン塩20の添加によって生じた第2液体22と第2固体とを、ろ過などによって分離する(工程S5)。この例では、第2液体22はMAI溶液である。含有溶液一方、第2固体24は、例えばPbI2である。
(ペロブスカイト太陽電池の構成)
以下、本実施形態の鉛回収方法を適用可能なペロブスカイト太陽電池を説明する。
以下、本実施形態の鉛回収方法を適用可能なペロブスカイト太陽電池を説明する。
ペロブスカイト太陽電池は、組成式AMX3で示されるペロブスカイト構造を有する化合物を含む太陽電池である。ここで、Aはアルカリ金属カチオンや有機カチオンで示されるような一価のカチオンであり、例えばメチルアンモニウムカチオン(CH3NH3 +)、ホルムアミジニウムカチオン(NH2CHNH2 +)、セシウムカチオン(Cs +)が挙げられる。MはPb2+を含む。Pb2+単体でも、複数のカチオンが混合されていても良い。混合されるカチオンの例としては、遷移金属や第13族元素〜第15属元素の2価のカチオンである。例えばGe2+、Sn2+が挙げられる。Xはハロゲンアニオンなどの1価のアニオンである。A、M、Xのそれぞれのサイトは、複数種類の元素またはイオンによって占有されていてもよい。ペロブスカイト構造を有する化合物の具体例としては、CH3NH3PbI3、CH3CH2NH3PbI3、CH3NH3PbBr3、CH3NH3PbCl3、CsPbI3、CsPbBr3が挙げられる。
複数のカチオンまたはアニオンが混合された化合物であっても、図1〜図3を参照しながら前述した方法で、鉛の分離回収を行うことができる。例えば、ペロブスカイト構造を有する化合物において、AサイトのカチオンはCH3NH3 +とCs+と混合、MサイトのカチオンはPb2+、XサイトのアニオンはCl-とI-との混合で示されるものであった場合、工程S3で回収される鉛を含む沈殿(第2固体24)は、Pb(Cl0.5I0.5)2である。
また、ペロブスカイト太陽電池は、いくつかの素子が並列もしくは直列に連なった太陽電池モジュールの形態であってもよい。
(実施例)
以下、本実施形態の鉛回収方法の実施例を説明する。
以下、本実施形態の鉛回収方法の実施例を説明する。
[実施例1]
実施例1のペロブスカイト太陽電池は、図4に示すように、基材1上に、第1電極2と、電子輸送層3と、光吸収層4と、正孔輸送層7、第2電極5とがこの順で積層された構造を有している。太陽電池のサイズ(面積)は15mm×15mmである。各構成要素は以下の通りである。
実施例1のペロブスカイト太陽電池は、図4に示すように、基材1上に、第1電極2と、電子輸送層3と、光吸収層4と、正孔輸送層7、第2電極5とがこの順で積層された構造を有している。太陽電池のサイズ(面積)は15mm×15mmである。各構成要素は以下の通りである。
基材1:ガラス基板 15mm×15mm、厚さ0.7mm
第1電極2:フッ素ドープSnO2層(表面抵抗10Ω/□)
電子輸送層3:酸化チタン 厚さ30nm
光吸収層4:CH3NH3PbI3 厚さ700nm
正孔輸送層7:Spiro―OMeTAD(Merck社製) 厚さ300nm
第2電極5:金 厚さ10μm
第1電極2:フッ素ドープSnO2層(表面抵抗10Ω/□)
電子輸送層3:酸化チタン 厚さ30nm
光吸収層4:CH3NH3PbI3 厚さ700nm
正孔輸送層7:Spiro―OMeTAD(Merck社製) 厚さ300nm
第2電極5:金 厚さ10μm
実施例1の太陽電池に対し、図3を参照しながら前述した方法で鉛の回収を行った。各工程の具体的な条件、評価方法および評価結果は以下の通りである。
工程S1では、実施例1の太陽電池素子をハンマーで叩いて砕片することにより、最大長さが0.1〜1cmのサイズを有する砕片物を得た。
工程S2では、工程S1で得られた砕片物を、100mlのMAI水溶液に浸し、スターラーで30分間攪拌した。MAI水溶液の濃度は0.1mol/Lとした。なお、MAPbI3の分子量は620、密度は4.16g/cm3であるので、この太陽電池において、光吸収層中に存在するMAPbI3のモル数は、およそ0.11μmolと算出される。
工程S3では、工程S2で攪拌した後の混合物を、ろ紙((Advantec円形定性ろ紙 No.2)JIS P 3081)を用いてろ過し、固体と溶液とを分離した。分離した固体を、MAI水溶液0.1mol/Lで数回洗浄した。洗浄後の固体から、ICP発光分光分析法で鉛を検出したところ、固体中の鉛の含有量は、検出下限値以下(ここでは0.001%以下)であった。この結果から、工程S3で得られる固体物が鉛化合物を含まないことが確認された。
工程S4では、工程S3で得られた溶液の中に、PbI2を1g(つまり0.16mol)を投入し、10分間攪拌した。
工程S5では、ヨウ化鉛の投入によって得られた沈殿をろ過し、溶液物と沈殿に分離した。ろ過は、工程S3と同様のろ紙を用いて行った。溶液物の中の鉛濃度をICP発光分光分析法で測定したところ、検出下限値以下(ここでは0.001%以下)であった。この結果から、工程S5で得られる溶液が鉛を含まないことが確認された。
また、工程S5で分離した溶液についてNMR(核磁気共鳴)測定を、沈殿についてXRD(X線回折)測定を行った。
図5は、溶液物のNMR測定結果を示す図である。図5より、工程S5で分離した溶液物の主成分は、メチルアンモニウム基を有していることがわかる。このことから、主成分がヨウ化メチルアンモニウムであることが示唆される。
図6は、沈殿のXRD測定結果を示す図である。XRD測定結果から、工程S5で分離した沈殿の主成分は、PbI2であることが分かった。
[実施例2]
実施例2の太陽電池は、光吸収層4が複数種類のハロゲンを含んでいる点で、実施例1の太陽電池と異なる。その他の構成は実施例1と同じである。実施例2における光吸収層4の材料および厚さは次の通りである。
光吸収層4:CH3NH3Pb(I0.85Br0.15)3 厚さ700nm
実施例2の太陽電池は、光吸収層4が複数種類のハロゲンを含んでいる点で、実施例1の太陽電池と異なる。その他の構成は実施例1と同じである。実施例2における光吸収層4の材料および厚さは次の通りである。
光吸収層4:CH3NH3Pb(I0.85Br0.15)3 厚さ700nm
実施例2の太陽電池素子に対して鉛の回収を行った。ここでは、実施例1と同様の条件で工程S1から工程S5を行った。
実施例1と同様に、工程S3で得られた固体および工程S5で得られた溶液について、ICP発光分光分析法で鉛濃度の測定を行った。
その結果、工程S3で得られた固体、および工程S5で得られた溶液のいずれにおいても、鉛の含有量は検出下限値以下(0.001%以下)であった。
[実施例3]
実施例3の太陽電池は、光吸収層4が複数種類のカチオンを含んでいる点で、実施例1の太陽電池と異なる。その他の構成は実施例1と同じである。実施例3における光吸収層4の材料および厚さは次の通りである。
光吸収層4:(CH3NH3)0.15(NH2CHNH2)0.85PbI3 厚さ700nm
実施例3の太陽電池は、光吸収層4が複数種類のカチオンを含んでいる点で、実施例1の太陽電池と異なる。その他の構成は実施例1と同じである。実施例3における光吸収層4の材料および厚さは次の通りである。
光吸収層4:(CH3NH3)0.15(NH2CHNH2)0.85PbI3 厚さ700nm
実施例3の太陽電池素子に対して鉛の回収を行った。ここでは、実施例1と同様の条件で工程S1から工程S5を行った。
実施例1と同様に、工程S3で得られた固体および工程S5で得られた溶液について、ICP発光分光分析法で鉛濃度の測定を行った。
その結果、工程S3で得られた固体、および工程S5で得られた溶液のいずれにおいても、鉛の含有量は検出下限値以下(0.001%以下)であった。
これらの評価結果から、実施例1〜実施例3の太陽電池素子に含まれる鉛を高い効率で分離・回収できることが確認された。
本開示の一実施形態の鉛回収方法によると、鉛およびハロゲンを含む物質から鉛を効率的に回収することが可能である。本開示の鉛回収方法は、例えば、ペロブスカイト太陽電池からの鉛の回収に適用され得る。
1 基材
2 第1電極
3 電子輸送層
4 光吸収層
5 第2電極
7 正孔輸送層
10 :ペロブスカイト太陽電池
14 :第1ハロゲン塩溶液
16 :第1液体
18 :第1固体
20 :第2ハロゲン塩
22 :第2液体
24 :第2固体
2 第1電極
3 電子輸送層
4 光吸収層
5 第2電極
7 正孔輸送層
10 :ペロブスカイト太陽電池
14 :第1ハロゲン塩溶液
16 :第1液体
18 :第1固体
20 :第2ハロゲン塩
22 :第2液体
24 :第2固体
Claims (6)
- 鉛およびハロゲンの含有物に、第1ハロゲン塩を含む溶液を添加し、第1固体と第1液体とを生じさせる第1工程と、
前記第1固体と前記第1液体とを分離する第2工程と
を含む、鉛およびハロゲンの含有物からの鉛回収方法。 - 前記鉛およびハロゲンの含有物は、組成式AMX3で表されるペロブスカイト型化合物を含み、Aは1価の有機カチオンであり、Mは2価のカチオンであり、Mは鉛イオンを含み、Xはハロゲンアニオンである、請求項1に記載の鉛回収方法。
- 前記第1液体に、第2ハロゲン塩を添加し、第2固体と第2液体とを生じさせる第3工程と、
前記第2固体と前記第2液体とを分離する第4工程と
をさらに含む、請求項1または2に記載の鉛回収方法。 - 前記第2ハロゲン塩はハロゲン化鉛である、請求項3に記載の鉛回収方法。
- 前記第2固体はハロゲン化鉛を含み、前記第2固体を前記第2ハロゲン塩として再利用する、請求項4に記載の鉛回収方法。
- 前記第2液体はハロゲン塩を含み、前記第2液体を、前記第1ハロゲン塩を含む溶液として再利用する、請求項3または4に記載の鉛回収方法。
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JP2016120064A JP2017222913A (ja) | 2016-06-16 | 2016-06-16 | 鉛およびハロゲンの含有物からの鉛回収方法 |
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CN110243814A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-09-17 | 苏州大学 | 铅离子检测指示剂及其应用 |
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CN114871254A (zh) * | 2022-04-08 | 2022-08-09 | 西湖大学 | 一种废弃钙钛矿器件的碘化铅和基底的回收方法 |
-
2016
- 2016-06-16 JP JP2016120064A patent/JP2017222913A/ja active Pending
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