JP2017222618A - 眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤 - Google Patents

眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤 Download PDF

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Abstract

【課題】目の疲れ、肩凝り、腰痛、目の焦点調節作用を改善できる、眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤を提供する。【解決手段】本発明は、茶葉抽出物を含有する眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤であって、上記茶葉抽出物に含まれるデルフィニジン系アントシアニンの含有量が、茶葉抽出物に含まれるアントシアニンの総含有量に対して、55質量%以上である。上記デルフィニジン系アントシアニンは、ガラクトシドであるデルフィニジン系アントシアニンを含むことが好ましい。また、本発明の眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤は、サンルージュ(品種登録番号第21262号)又はその後代の茶葉抽出物を含有するものであってもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤に関する。
眼精疲労改善効果や身体疲労の改善効果を有する機能性成分としては、カロテノイド類や、アントシアニンが知られている。
例えば、特許文献1には、アントシアニンとカテキン類とを含有する茶抽出物が開示されており、これにより、眼の乾き、頭の重み等が改善することが記載されている。
特開2007−302577号公報
しかしながら、特許文献1に記載の茶抽出物は、例えば、目の疲れを改善する効果や、肩凝り、腰痛を改善する効果が十分でない等、眼精疲労、身体疲労の改善剤としては未だ十分なものでなかった。
他方、眼精疲労による目の焦点調節作用の改善のニーズがあるが、上記特許文献1においては検討すらされていなかった。
本発明は以上の実情に考えてなされたものであり、目の疲れ、肩凝り、腰痛、目の焦点調節作用を改善できる、眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、デルフィニジン系アントシアニンの含有量が多い茶抽出物において、目の疲れ、肩凝り、腰痛、目の焦点調節作用を改善できること見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) 茶葉抽出物を含有する眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤であって、
前記茶葉抽出物に含まれるデルフィニジン系アントシアニンの含有量が、前記茶葉抽出物に含まれるアントシアニンの総含有量に対して、55質量%以上である、改善又は予防剤。
(2) 前記デルフィニジン系アントシアニンが、ガラクトシドであるデルフィニジン系アントシアニンを含む、(1)に記載の改善又は予防剤。
(3) サンルージュ(品種登録番号第21262号)又はその後代の茶葉抽出物を含有する、眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤。
(4) 45歳未満の年齢の被験者に摂取される、(1)から(3)のいずれかに記載の改善又は予防剤。
(5) 1日あたりのアントシアニンの総摂取量が0.1〜100mgである、(1)から(4)のいずれかに記載の改善又は予防剤。
(6) 飲食品の形態である、(1)から(5)のいずれかに記載の改善又は予防剤。
本発明によれば、目の疲れ、肩凝り、腰痛、目の焦点調節作用を改善できる、
実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した45歳未満の被験者の休憩後の焦点調節力変化量を示すグラフである。 実施例1(サンルージュ茶)と比較例2(やぶきた茶)を摂取した被験者の休憩後の焦点調節力変化量を示すグラフである。 実施例1(サンルージュ茶)と比較例2(やぶきた茶)を摂取した45歳未満の被験者の休憩後の焦点調節力変化量を示すグラフである。 実施例1(サンルージュ茶)と比較例2(やぶきた茶)を摂取した45歳未満の被験者の休憩後の焦点調節力変化量と、負荷後の焦点調節力変化量との差を示すグラフである。 実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の目の奥の痛みの変化量を示すグラフである。 実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の目の疲れの変化量を示すグラフである。 実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の目の充血の変化量を示すグラフである。 実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の腰痛の変化量を示す。 実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の肩凝り量の変化量を示すグラフである。 実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の頭重感の変化量を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において適宜変更を加えて実施することができる。
本発明に係る眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤は、茶葉抽出物に含まれるデルフィニジン系アントシアニンの含有量が、茶葉抽出物に含まれるアントシアニンの総含有量に対して、55質量%以上である。または、本発明に係る眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤は、サンルージュ又はその後代の茶葉抽出物を含有する。
本発明において、「眼精疲労」とは、例えば、焦点調節力の低下、目の疲れ、目の奥の痛み(ドライアイ等の目の表面の痛みとは異なる)、目の充血等の症状に見られる疲労のことをいう。「身体疲労」とは、例えば、腰痛、肩凝り、頭重感等の疲労感を感じる症状に見られる疲労のことをいう。また、「身体疲労」は、眼精疲労を要因とする疲労であってもよいし、眼精疲労以外を要因とする疲労であってもよい。本発明の疲労改善剤は、焦点調節力の低下、目の疲れ、目の奥の痛み、目の充血、腰痛、肩凝り及び頭重感のうち少なくとも一つの改善又は予防の用途としての使用に特に好適である。
本発明に係る眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤は、デルフィニジン系アントシアニンの含有量が、茶葉抽出物に含まれるアントシアニンの総含有量に対して、55質量%以上であるか、又はサンルージュ又はその後代の茶葉抽出物を含有することから、上述した眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防することが可能である。
カシスやブルベリーにも多く含有されているデルフィニジン系アントシアニンは、抗酸化能が高く、毛細血管の透過性を正常化し、夜間における視覚機能の向上や暗順応機能向上に効果があることがよく知られているが、眼精疲労改善や身体疲労改善との関連性は実証されていなかった。このような実情の中、本発明者らは、デルフィニジン系アントシアニンが眼精疲労改善効果、身体疲労改善効果を有することを実証し、特に、目の疲れ、肩凝り、腰痛を改善できることを見出した。その理由は明らかではないが、デルフィニジン系アントシアニン特有の構造(ヒドロキシ基の位置、数など)が眼精疲労の低減効果に大きく寄与すると考えられる。また、本発明者らにより、意外にもデルフィニジン系アントシアニンは、血流をよくする効果もあることが見出された。例えば、眼精疲労は、目の筋肉が緊張し続け、血行不良をおこして筋肉が硬くなることで起こるとされている。そのため、デルフィニジン系アントシアニンの摂取により、血流がよくなり、筋肉のこりがほぐされることで、焦点調節作用が改善され、眼精疲労の低減を実感することができると考えられる。また、デルフィニジン系アントシアニンは、眼精疲労による身体疲労だけではなく、血流の改善により、身体の筋肉のこりがほぐされることで、身体疲労の低減を実感することができると考えられる。
また、本発明に係る眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤は、45歳未満の年齢の被験者に摂取されることが好ましい。45歳未満の年齢では、老視の症状がほとんどないため、上述した眼精疲労低減の効果が大きいと考えられる。
アントシアニンは、フラボノイドであるアントシアニジンがアグリコンとして糖や糖鎖と結びついた配糖体の形で植物体中に存在しているが、その構造によって、デルフィニジン系、シアニジン系、ペラルゴニジン系、オーランチニジン系、ルテオリニジン系、ペオニジン系、マルビジン系、ペチュニジン系、ヨーロピニジン系、ロシニジン系等に分類される。
本発明において、「デルフィニジン系アントシアニン」とは、下記式(1)において、置換基RがOH基である、デルフィニジンの配糖体のことを指す。デルフィニジンの配糖体とは、デルフィニジンにおける水酸基のうち少なくとも一つが糖構造(ガラクトース、グルコース等)を有する置換基に置換されているものを指す。
デルフィニジン系アントシアニンの具体例としては、例えば、下記の式(1)で表されるものにおいて、Rは、水素原子、下記式(I)で表される基、又は下記式(II)で表される基の少なくともいずれかであることが好ましい。式(I)(II)中、Rは、水素原子、p−クマロイル基(シス又はトランス)、マロニル基の少なくともいずれかであることが好ましい。
Figure 2017222618
Figure 2017222618
具体的に、デルフィニジン系アントシアニンとしては、例えば、デルフィニジン−3−O−β−ガラクトピラノシド(D3Ga)、デルフィニジン−3−O−β−(6−トランス−p−クマロイル)ガラクトピラノシド(DCGa)、デルフィニジン−3−O−β―(6−シス−p−クマロイル)ガラクトピラノシド(DCZGa)、デルフィニジン−3−O−β−グルコピラノシド(D3G)、デルフィニジン−3−O−β−(6−トランス−p−クマロイル)グルコピラノシド(DCG)、等が挙げられる。特に、眼精疲労又は身体疲労の改善に極めて高い効果を発揮する点から、デルフィニジン系アントシアニンは、ガラクシドであるデルフィニンジ系アントシアニン(デルフィニジン−3−O−β−ガラクトピラノシド、デルフィニジン−3−O−β−(6−トランス−p−クマロイル)ガラクトピラノシド、デルフィニジン−3−O−β―(6−シス−p−クマロイル)ガラクトピラノシド)等が好ましい。
本発明の茶葉抽出物に含まれるアントシアニンは、デルフィニジン系アントシアニン以外のアントシアニンを含んでいなくてもよいし、含んでいてもよい。
デルフィニジン系アントシアニン以外のアントシアニンとしては、特に制限されないが、例えば、シアニジン系アントシアニンが挙げられる。「シアニジン系アントシアニン」は、上記式(1)において、置換基Rが水素原子である、シアニジンの配糖体が挙げられる。シアニジンの配糖体とは、シアニジンにおける水酸基のうち少なくとも一つが糖構造(ガラクトース、グルコース等)を有する置換基に置換されているものを指す。具体的には、シアニジン−3−O−β−ガラクトピラノシド(C3Ga)、シアニジン−3−O−β−(6−トランス−p−クマロイル)−β−ガラクトピラノシド(CCGa)、シアニジン−3−O−β−(6−シス−p−クマロイル)ガラクトピラノシド(CCZGa)、シアニジン−3−O−β−グルコピラノシド(C3G)、シアニジン−3−O−β−(6−トランス−p−クマロイル)−β−グルコピラノシド(CCG)等が挙げられる。
また、デルフィニジン系アントシアニン以外のアントシアニンとしては、例えばペチュニジン系アントシアニンが挙げられる。「ペチュニジン系アントシアニン」は、下記式(1)において、置換基RがOCH基である、ペチュニジンの配糖体が挙げられる。ペチュニジンの配糖体とは、ペチュニジンにおける水酸基のうち少なくとも一つが糖構造(ガラクトース、グルコース等)を有する置換基に置換されているものを指す。具体的には、ペチュニジン−3−O−β−(6−トランス−p−クマロイル)−β−ガラクトピラノシド(PCGa)等が挙げられる。
デルフィニジン系アントシアニンの含有量は、茶葉抽出物に含まれるアントシアニンの総含有量に対して、55質量%以上である場合、デルフィニジン系アントシアニンの含有割合は、60質量%以上であることが好ましく、65質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることがさらに好ましい。デルフィニジン系アントシアニンの含有量が55質量%以上であることにより、十分な眼精疲労又は身体疲労の低減効果が得られる。デルフィニジン系アントシアニンの含有割合の上限値は、特に制限されるものではないが、例えば、茶葉抽出物に含まれるアントシアニンの総含有量に対して、95質量%以下、90質量%以下、85質量%以下、80質量%以下等であってもよい。なお、茶葉抽出物中のアントシアニンの含有量(デルフィニジン系アントシアニンの含有量を含む)は、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)により測定する。
本発明において、「茶葉」とは、チャノキ(Camellia sinensis)の葉であれば特に限定されるものではない。また、本発明におけるサンルージュ茶(品種登録番号第21262号、出願番号23800)は、Camellia sinensis (L.) Kuntze(和名:茶種)に属する茶葉である。サンルージュ茶は、比較的アントシアニンが多いとされる茶中間母本農6号(旧系統名:F95181)や、紅花等の茶葉に比べても、デルフィニジン系アントシアニンの含有割合が高い茶葉である。サンルージュ又はその後代の茶葉を原料として茶葉抽出物を得ることにより、デルフィニジン系アントシアニンの含有量が55質量%以上である茶葉抽出物を得やすい。
また、茶葉抽出物は、眼精疲労又は身体疲労の改善の点で、カテキン類を含有することが好ましい。カテキン類には、発癌抑制、動脈硬化予防、脂肪代謝異常の抑制、血圧上昇の抑制、血小板凝集抑制作用、抗アレルギー、抗ウイルス、抗菌、虫歯予防、口臭防止、腸内細菌叢正常化効果、活性酸素やフリーラジカルの消去作用、抗酸化作用、抗糖尿病効果があることが知られている。カテキン類単独では、眼精疲労又は身体疲労の改善効果は見られないものの、その理由は明らかでないが、カテキン類とデルフィニジン系アントシアニンとを含有することにより、眼精疲労又は身体疲労の改善にも、特に極めて高い効果を発揮すると考えられる。
カテキン類としては、カテキン、又はそれらの誘導体であれば、特に限定されるものではない。例えば、カテキンとしては、カテキン(+C)、ガロカテキン(GC)、カテキンガレート(CG)、ガロカテキンガレート(GCG)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)及びエピガロカテキンガレート(EGCG)、エピガロカテキン−3−(3”−O−メチル)ガレート(EGCG3”Me)、ガロカテキン−3−(3“−O−メチル)ガレート(GCG3”Me)、エピカテキン−3−(3”−O−メチル)ガレート(ECG3”Me)、カテキン−3−(3”−O−メチル)ガレート(CG3”Me)が挙げられる。
本発明の茶葉抽出物は、茶葉を溶剤で抽出処理して得ることができ、従来公知の方法を採用可能である。アントシアニン、カテキン類等の有効成分を抽出する点から、茶葉は、粉砕して抽出することが好ましい。茶葉の粉砕物は、均一な大きさであることが好ましいため、粉砕物をふるいにかけてもよい。
抽出溶剤としては、毒性の無いものであればよく、溶媒抽出法に用いる溶媒としては、水若しくは親水性溶媒又はこれらの混合物を挙げることができる。溶媒抽出法において、抽出溶媒に用いる水は特に限定されるものではないが、例えば水道水、蒸留水、純水、イオン交換水等を挙げることができる。溶媒抽出法において、抽出溶媒に用いる親水性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコールを挙げることができる。抽出物中のカテキン類の回収率を考慮するとエタノールが含有されている溶剤を用いることが好ましい。また、抽出温度としては20℃から100℃で抽出することが好ましく、50℃から100℃で行なうことがさらに好ましい。抽出pHとしては1.0から7.0で抽出することが好ましく、1.5から6.5で行うことがさらに好ましい。抽出は、一度抽出した後の残渣を回収して複数回行なっていてもよい。また抽出は、化学分離精製手法として一般的に用いられる方法を使用してもよい。例えば、液−液分配、薄層クロマトグラフィー、吸着カラムクロマトグラフィー、分配カラムクロマトグラフィー、ゲルろ過カラムクロマトグラフィー、イオン交換カラムクロマトグラフィー、電気泳動や高速液体クロマトグラフィー等を用いることができる。また、必要に応じこれらの分離精製手段を組み合わせて行ってもよい。
1日あたりのアントシアニンの総摂取量は、特に限定されないが、上述の眼精疲労又は身体疲労の改善効果をより得られることから、具体的には、0.1mg以上であることが好ましく、2mg以上であることがより好ましく、10mg以上であることがさらに好ましい。一方で、多量に摂取せずとも十分な疲労改善効果を得ることができる。この観点から、1日あたりのアントシアニンの総摂取量の上限値は、100mg以下であることが好ましく、50mg以下であることがより好ましく、40mg以下であることがさらに好ましい。アントシアニンの総摂取量が100mg以下であれば、疲労改善・予防剤となる飲食物中に添加した場合に、その味や風味への影響を少なくすることができる。
なお、眼精疲労改善効果を持つ機能性表示商品として上市されているビルベリー由来のアントシアニンは、デルフィニジン系アントシアニンの含有割合が少ないために、一日の総摂取量は40mg以上となっている。これに対し、例えば、サンルージュの茶葉抽出物由来のアントシアニンでは、デルフィニジン系アントシアニンの含有割合が多いために、例えば、40mg以下等の少量でも十分な疲労改善効果を得ることができる。このように少量でも十分な疲労改善効果を得ることができることから、茶葉抽出物の全体の乾燥重量又は本発明の改善剤・予防剤の全体の質量に対して、デルフェニジン系アントシアニンの含有量を0.13質量%未満(0.11質量%以下、0.10質量%以下等)としても、十分な眼精疲労又は身体疲労の改善効果を得ることができる。
1日当たりのカテキン類の総摂取量は、特に限定されるものではないが、1日あたり300mg以上であることが好ましく、400mg以上であることがより好ましく、500mg以上であることがさらに好ましい。300mg以上含有させることで、十分な血糖低下効果を得ることができる。一方で、上限値としては、1日あたりの投与量が1200mg以下であることが好ましく、1000mg以下であることがより好ましく、800mg以下であることがさらに好ましく、500mg以下であることがより一層好ましい。特に、1日当たりのカテキン類の総摂取量が800mg以下であれば、疲労改善・予防剤となる飲食物中に添加した場合に、その飲食物の味や風味に影響が少ない。
カテキン類の総摂取量がアントシアニンの総摂取量に対して多くなるほど、本発明の疲労改善効果を得られやすいが、カテキン類の総摂取量が多くなると、苦味や渋みが強くなるという問題がある。しかしながら、本発明の疲労改善・予防剤はアントシアニンの総摂取量が少なくても十分な眼精疲労又は身体疲労の改善効果を得ることができることから、カテキン類の総摂取量が少なくてもよい。
本発明の疲労改善・予防剤は、上述したアントシアニン、カテキン類以外のその他の成分を含有してもよく、含有しなくてもよい。その他の成分として、本発明の疲労改善・予防剤は、例えば、テオガリンやストリクチニン等の縮合型タンニンを含有することができる。例えば、サンルージュ茶は、やぶきた茶に比べ、これら縮合型タンニンを多く含有する。また、本発明の疲労改善・予防剤は、例えば、アントシアニン、カテキン類以外のポリフェノール成分であるカフェイン(例えば、50〜300mg)を含有することができる。本発明の疲労改善・予防剤は、カフェインが含まれても、上述の眼精疲労又は身体疲労の改善効果を得られる。
さらに、上述した、疲労改善・予防剤の摂取期間は、特に限定されないが、連続して長期間摂取されることが好ましく、具体的には、4週間以上であることが好ましく、8週間以上であることがより好ましく、12週間以上であることがさらに好ましい。4週間以上摂取することで、十分な疲労改善効果を得ることができる。また、これらの期間、毎日摂取するのが好ましく、特に一日あたりのアントシアニンの総摂取量が上記で述べた数値範囲内であることが好ましい。
本発明の改善剤又は予防剤の形態はどのようなものであってもよく、例えば、飲食品の形態であってもよい。また、本発明の改善剤又は予防剤を上記茶葉抽出物のみから構成してもよく、目的に応じて他の成分を含んでもよい。本発明の改善剤又は予防剤を、飲食品として適用する場合、上記茶葉抽出物をそのまま茶飲料として摂取してもよいし、種々の飲料品素材又は食品素材、例えば菓子、健康食品、サプリメントとして摂取されてもよい。本発明の改善剤又は予防剤の性状としては固体状又は液体状を呈し、固体状である場合、茶葉抽出物を錠剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ剤、トローチ剤等の剤型に加工してもよい。また、本発明の改善剤又は予防剤を飲食品として適用する場合、ゲル化剤、糖類、香料、甘味料、油脂、基材、賦形剤、食品添加剤、副素材、増量剤等を適宜配合してもよい。
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1]
サンルージュの茶葉2.5gに80℃の水100mlを注ぎ、20分間静置して茶葉抽出液を得た後、この茶葉抽出液に賦形剤を添加後、スプレードライ乾燥して、サンルージュの粉末茶(以下、サンルージュ茶という。)を用意した。このサンルージュ茶中における、デルフィニジン系アントシアニンの含有量は、アントシアニンの総含有量に対して70%であった。サンルージュ茶の1日分当たりのアントシアニンとカテキン類の主な各成分の摂取量は、以下の通りである。
・アントシアニン:11.2mg/日
デルフィニジン−3−O−β−(6−トランス−p−クマロイル)−ガラクトピラノシド:4.1mg/日
デルフィニジン−3−O−β−ガラクトピラノシド:2.4mg/日
シアニジン−3−O−(6−トランス−p−クマロイル)−β―ガラクトピラノシド:1.8mg/日
シアニジン−3−O−β−ガラクトピラノシド:0.9mg/日
デルフィニジン−3−O−β−グルコピラノシド):0.8mg/日
デルフィニジン−3−O−β−(6−シス−p−クマロイル)−ガラクトピラノシド:0.6mg/日
シアニジン−3−O−β−グルコピラノシシド):0.3mg/日
シアニジン−3−O−(6−トランス−p−クマロイル)−β−ガラクトピラノシド):0.3mg/日
・カテキン類
エピガロカテキンガレート(EGCG)+ガロカテキンガレート(GCG):322mg/日
・カフェイン:185mg/日
[比較例1(プラセボ)]
焙煎六条大麦の熱湯抽出により麦茶抽出液を得た後、この麦茶抽出液に賦形剤を添加後スプレードライ乾燥して、麦茶の粉末茶(以下、麦茶という。)を用意した。麦茶は、アントシアニン、カテキン類、カフェインのいずれも含有しない。
[比較例2]
やぶきたの茶葉2.5gに100℃の熱湯100mlを注ぎ、30分間静置して茶葉抽出液を得た後、この茶葉抽出液に賦形剤を添加後スプレードライ乾燥して、やぶきたの粉末茶(以下、やぶきた茶という。)を用意した。このやぶきた茶の一日分当たりの各成分の摂取量は、以下の通りである。
・アントシアニン:0mg/日
・カテキン類
エピガロカテキンガレート(EGCG)+ガロカテキンガレート(GCG):324mg/日
・カフェイン:203mg/日
[評価]
実施例1のサンルージュ茶、比較例1の麦茶、比較例2のやぶきた茶を毎日12週間継続摂取することによる、眼精疲労の改善効果を明らかにすることを目的としてプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を実施した。摂取4週後、摂取8週後及び摂取12週後検査日に、その日摂取分の試験食品3包のうち、1包を被験者に摂取させた後、試験を開始した。
(被験者)
被験者は、20歳以上60歳未満の日本人の男女120人を対象とした。試験方法1及び試験方法2を完遂した、実施例1(サンルージュ茶)を摂取した被験者数は、39名(内45歳未満8名、VDT(Visual Display Terminal)作業を毎日実施している者19名)、比較例1(麦茶)を摂取した被験者数は、37名(内45歳未満10名、VDT(Visual Display Terminal)作業を毎日実施している者18名)、比較例2(やぶきた茶)を摂取した被験者数は、38名(内45歳未満8名、VDT(Visual Display Terminal)作業を毎日実施している者18名)であった。なお、被験者に現在何らかの疾病の継続的な治療を受けている者等、管理医師が試験参加不適格を判断した者は含まれていない。
(試験方法1)
目の機能改善の指標として、焦点調節機能を測定した。具体的には、被験者がタブレットを用いた近見作業(テトリス(登録商標))を20分間集中して行い、目の疲労を誘導した負荷状態で焦点調節力変化量を測定した。その後、アイマスクをつけて10分間休息を行い、再度焦点調節力変化量を計測した。焦点調節力変化量の測定は、両眼開放式定屈折近点計D’ACOMO(ワック社製)を用いて計測した。具体的には、指標を被検眼(左目)にゆっくり近づけ、被験者に明視し続けるよう指示し、ピントの調節が可能な近い方の限界の近点と、遠い方の限界の遠点とを測定し、遠点と近点との差を算出した。
(結果)
図1は、実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した45歳未満の被験者の左目の休憩後の焦点調節力変化量を示す。図2は、実施例1(サンルージュ茶)と比較例2(やぶきた茶)を摂取した被験者の左目の休憩後の焦点調節力変化量を示す。図3は、実施例1(サンルージュ茶)と比較例2(やぶきた茶)を摂取した45歳未満の被験者の左目の休憩後の焦点調節力変化量を示す。図4は、実施例1(サンルージュ茶)と比較例2(やぶきた茶)を摂取した45歳未満の被験者の左目の休憩後の焦点調節力変化量と、負荷状態時の焦点調節力変化量との差を示す。なお、図1〜図4中、変化量が大きいほど眼精疲労の改善効果が大きいことを表す。また、図1〜図4中、*は有意差(p<0・05)、**は有意差(p<0.01)を示す。
(考察)
図1の結果から、実施例1(サンルージュ茶)は、比較例1(麦茶)に比べ焦点調節力変化量が大きかったことから眼精疲労の改善効果が大きいことがわかる。図2〜図4の結果から、実施例1(サンルージュ茶)は、比較例2(やぶきた茶)に比べ焦点調節力変化量が大きかったことから眼精疲労の改善効果が大きいことがわかる。図2と図3の比較から、眼精疲労の改善効果は老視の症状がない年齢が若い(45歳未満)被験者では、特に有意に上昇していることがわかる。また、図には示さないが、45歳未満の被験者において、実施例1(サンルージュ茶)は、比較例2(やぶきた茶)より、摂取4週後に目の疲れが有意に上昇していることがわかった。
[試験方法2]
眼精疲労及び身体疲労の指標として、「目の奥の痛み」「目の疲れ」「目の充血」「腰痛」「肩凝り」「頭重感」を、視覚的評価法(VAS:Visual Analog Scale)により評価した。具体的には、被験者に、上記項目ごとに10cmの線分が記載されたVAS用紙を配布し、線分の左端(0)を「非常にある」、線分の右端(10)を「全くない」とし、試験日の状況を、線分上に×で記入してもらい、その変化量を評価した。
(結果)
図5は、実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の目の奥の痛みの変化量を示す。図6は、実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の目の疲れの変化量を示す。図7は、実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の目の充血の変化量を示す。図8は、実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の腰痛の変化量を示す。図9は、実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の肩凝り量の変化量を示す。図10は、実施例1(サンルージュ茶)と比較例1(麦茶)を摂取した被験者の頭重感の変化量を示す。なお、図5〜図10中、変化量が大きいほど眼精疲労又は身体疲労の改善効果が大きいことを表す。また、図5〜図10中、♯は有意差(p<0.1)、*は有意差(p<0.05)を示す。
(考察)
図5〜図10の結果から、実施例1(サンルージュ茶)は、比較例1(麦茶)に比べ「目の奥の痛み」「目の疲れ」「目の充血」「腰痛」「肩凝り」「頭重感」の変化量が大きかったことから、眼精疲労及び身体疲労の改善効果が大きいことがわかる。特に、目の疲れ、腰痛、肩凝り、頭重感の改善効果は、摂取4週間後に有意に上昇していることがわかる。
なお、実施例1(サンルージュ茶)は、安全性に関しても特筆すべき問題が生じなかったことが確認されている。また、実施例1(サンルージュ茶)は、紅花茶に比べても、眼精疲労及び身体疲労の改善効果が大きいことが確認されている。特に、上述の特許文献1における紅花茶の抽出物は、目の疲れ、肩凝り、腰痛の明確な改善効果がみられなかったが、実施例1(サンルージュ茶)の抽出物によると、これらについて上記の通り改善効果がみられた。これらのことから、実施例1(サンルージュ茶)が紅花茶の茶葉抽出物より優れた眼精疲労又は身体疲労の改善剤であることがわかった。

Claims (6)

  1. 茶葉抽出物を含有する眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤であって、
    前記茶葉抽出物に含まれるデルフィニジン系アントシアニンの含有量が、前記茶葉抽出物に含まれるアントシアニンの総含有量に対して、55質量%以上である、改善又は予防剤。
  2. 前記デルフィニジン系アントシアニンが、ガラクトシドであるデルフィニジン系アントシアニンを含む、請求項1に記載の改善又は予防剤。
  3. サンルージュ(品種登録番号第21262号)又はその後代の茶葉抽出物を含有する、眼精疲労又は身体疲労の改善又は予防剤。
  4. 45歳未満の年齢の被験者に摂取される、請求項1から3のいずれかに記載の改善又は予防剤。
  5. 1日あたりのアントシアニンの総摂取量が0.1〜100mgである、請求項1から4のいずれかに記載の改善又は予防剤。
  6. 飲食品の形態である、請求項1から5のいずれかに記載の改善又は予防剤。
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