JP2017219542A - 時刻同期装置及び測位装置、その方法並びにプログラム - Google Patents

時刻同期装置及び測位装置、その方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】航法衛星信号の受信特性が良好ではない環境においても、高精度な時刻同期又は測位を実現することが可能な時刻同期装置及び測位装置、その方法並びにプログラムを提供する。【解決手段】時刻同期装置及び測位装置は、それぞれ、航法衛星信号受信部2と、制御部4とを備え、制御部4は、同時受信可能な4つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部2を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報を比較して時刻情報が早い組み合わせに係る複数の航法衛星信号を抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部2を用いて時刻情報を生成又は測位するよう制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、高精度な時刻同期を実現する技術、特に全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の航法衛星信号を常時、可視衛星信号として受信できない環境においても、高精度な時刻同期及び測位を実現する技術に関する。
時分割複信(TDD:Time Division Duplex)方式のモバイル通信システムで必要となる、基地局間の高精度な時刻(位相)同期を実現する手段として、GPS(Global Positioning System)をはじめとするGNSSの利用が拡大している。GNSSの衛星(航法衛星)は協定世界時(UTC:Coordinated Universal Time)に同期した高精度な原子時計を搭載し、これに同期した航法衛星信号を電波により送信するが、地球上の任意の地点においてこの航法衛星の信号を受信することによってUTCに時刻同期することが可能となる。
しかしながら、航法衛星から送信される航法衛星信号は受信地点に到達するまでに伝播遅延を生じることから、遅延時間を補正するために少なくとも4基の航法衛星の信号を同時に受信し、信号の受信位置の3次元座標情報(x,y,z)及び受信時刻情報(t)の4つのパラメータを特定する必要がある。GPSの場合、現在24基以上の航法衛星を6つの準同期軌道上で約12時間の周期で地球を周回して運用しているが、測位と時刻同期を定常的に実現するためにはこのうち少なくとも4基の航法衛星を常時捕捉可能な環境を選択する必要がある。
高精度な時刻同期を目的としてGNSSを利用する際に、建造物や樹木等により航法衛星信号を受信するアンテナ(以下、航法衛星信号アンテナ)周辺の航法衛星信号の見通し空間が遮断されることが原因となり、直接波として受信可能な可視衛星信号数に制限を生じる場合がある。一般的にモバイル通信システムの基地局はトラフィック需要の多い都市部においてより高い密度で設置される傾向にあるが、航法衛星信号の受信状態をシミュレーションにより推定した報告(非特許文献1参照)によると、都市部(新宿副都心エリア)で常時4基以上の航法衛星信号を直接波として捕捉可能なエリアは面積比で13.5%に限定される(但し、ビル屋上等は除く)。そのため、必要な数の航法衛星信号を直接波として常時捕捉することが困難な、航法衛星信号の受信状態が良好ではない環境においても高精度に、かつ安定した時刻同期を実現することが課題となっている。
航法衛星信号を使用した測位、または航法衛星信号への時刻同期を行う際には直接波として受信可能な可視衛星信号をより多く受信できる、開空間の開けた受信環境を選択することが精度の向上において有効である。さらに可視衛星が天空上に万遍なく分散して配置している方が測位、時刻の精度がより向上する。天空上の衛星配置の偏りによる精度劣化を表す指標としてDOP(Dilution Of Precision:精度低下率)と呼ばれる指標がしばしば用いられる。
航法衛星信号による測位、時刻同期においてこの他に精度に影響を与える要因としては、航法衛星信号が航法衛星信号アンテナ周辺の構造物や地面により反射、回折することにより生じる、反射波、回折波(いわゆるマルチパス信号)を受信した場合が挙げられる。
図8にマルチパス信号の発生状況を説明する模式図を示す。図8に示す通り、マルチパス信号には直接波を伴うケース(可視衛星信号のマルチパス信号)と直接波を伴わないケース(不可視衛星信号のマルチパス信号)の種別がある。前者については直接波の受信強度がマルチパス信号の受信強度よりも大きい通常のケースでは航法衛星信号受信回路における相関信号処理により、マルチパス信号の影響を効果的に低減するアルゴリズムがこれまでに検討されている(非特許文献2参照)。一方、後者の直接波を伴わないマルチパス信号については当該の航法衛星信号を測位や時刻同期に使用しない場合を除き、根本的にその影響を取り除くことは困難であり、測位精度や時刻同期精度に及ぼす影響が大きい。
図9にマルチパス信号の受信状況の一例を示す。周囲を建造物で囲まれた環境にGPS衛星信号アンテナを設置してGPS衛星信号を受信した結果、図9上段に示すように、GPSアンテナ設置位置における天空画像上で開空間に位置する可視衛星信号(図9の例では、#6、#9)以外にも構造物に遮蔽された不可視衛星信号の多く(図9の例では、#2、#3、#5、#7、#12、#17、#19、#23、#25)がマルチパス信号として受信されることが確認された。また、図9下段に示すように、経時的なGPS衛星信号の受信特性についてもGPSアンテナ周辺の構造物を考慮した開空間からシミュレーションで得られる可視衛星数よりもむしろ、オープンスカイを仮定した受信衛星数に近い数の航法衛星信号が受信された。ここで「オープンスカイ」とは周囲に遮蔽物のない上空の開けた環境を意味する。
マルチパス信号は直接波と比較して伝搬経路長が長く、遅延して航法衛星信号アンテナに到達するため、直接波を伴わない不可視衛星のマルチパス信号を受信して生成された時刻は可視衛星信号を受信して生成された時刻と比較して相対的に遅れる。また、航法衛星信号アンテナから反射点までの距離が大きいほど反射波の直接波に対する伝搬遅延時間差が大きくなり、生成された時刻差が大きくなるため時刻同期精度が劣化する。
図10に図9のマルチパス信号が発生する環境で航法衛星信号を受信して得られる時刻とオープンスカイ環境で航法衛星信号を受信して得られる時刻の差(タイムエラー)を計測するために使用した実験系の構成を示す。それぞれの環境で受信されたGPS衛星信号を同一機種の2台のGPSレシーバにそれぞれに入力し、生成された時刻情報のタイミング出力信号である1PPS(Pulse Per Second)信号の位相差をタイムエラー計測器により経時的に計測した。その結果、図11に示すようにマルチパス信号が発生する環境で受信した航法衛星信号から生成された時刻はオープンスカイの環境で受信した航法衛星信号から生成された時刻に対して最大で250ns以上、遅れることが確認された。
従来、このようなマルチパス信号による影響を低減する種々の方法が考えられている。マルチパス信号の影響の低減方法の1つについて説明する。マルチパス信号は航法衛星信号が建造物で反射、回折する際に信号強度が減衰する。また、建造物等で反射する際に航法衛星信号の円偏波特性の旋転方向が反転する。この反射に伴う円偏波特性の反転を利用し、航法衛星信号アンテナに円偏波特性に依存するアイソレーション特性を備えることによって奇数回反射した反射波の信号強度を減衰させることができる。また、航法衛星信号アンテナの鉛直方向の指向性により地面や低仰角からの反射波の信号強度を減衰させることができる。以上が航法衛星信号アンテナによる、マルチパス信号の影響の低減方法の1つである。
航法衛星信号受信装置において実現される、他のマルチパス信号の影響の低減方法としては、受信した航法衛星信号の受信強度や信号対雑音比(Signal-To-Noise Ratio:SNR)によって測位や時刻同期を行う際に使用する航法衛星信号に相対的に重み付けの処理を行なう、あるいは受信した航法衛星信号の受信強度や信号対雑音比(SNR)の閾値によって測位や時刻同期に使用する航法衛星信号を選別するというものが挙げられる。図11に、信号対雑音比(SNR)の閾値によって航法衛星信号を選別した場合の、時刻精度の劣化精度を測定した結果を示す。図11に示す通り、図10の計測において受信した航法衛星信号から信号対雑音比(SNR)が35dB以上の航法衛星信号を選択して時刻を生成した結果、時刻差は100ns以下に大幅に改善することが確認された。
さらに航法衛星信号受信装置において実現される、他のマルチパス信号の影響の低減方法について説明する。図12に示す通り、マルチパス信号の発生状況は航法衛星信号の仰角により異なる。反射、回折を生じる航法衛星信号アンテナ周辺の建造物の高さが有限であることから、建造物と航法衛星信号アンテナの設置位置との間の距離が大きい場合、仰角の大きい航法衛星信号の反射信号については建造物の鉛直方向の壁面における反射角が小さいため、反射信号は地面方向に伝搬し、航法衛星信号アンテナに到達しない。一方、仰角の低い航法衛星信号は建造物の鉛直方向の壁面における反射角が大きいため、直接波と比較して大きな伝搬遅延時間差を生じる反射波が航法衛星信号アンテナに到達する可能性が高い。このため、航法衛星信号を仰角の閾値によりフィルタリングし、測位、時刻同期に使用する航法衛星信号を選択することでマルチパス信号の影響を低減する対処方法が従来行われている。
袴田知弘、小西勇介、徐庸鉄、柴崎亮介、「3次元地図を用いたGNSS有用性評価シミュレーションシステムの改良」、[online]、[2015年1月18日検索]、インターネット<URL:http://gi-studentjp.org/s_forum/pdf/2003/35_hakamada.pdf> 久保信明、「GPS測位におけるマルチパス誤差の低減化と高精度測位の可能性について」、博士論文、東京海洋大学、2005年
航法衛星信号による測位や時刻同期において不可視衛星信号を、直接波を伴わないマルチパス信号として受信した場合に生じる精度の劣化を低減する、従来の方法における課題として以下の点が挙げられる。
(1)航法衛星信号受信装置において航法衛星信号そのものの選択を行う方法
(1−1)仰角マスクによる方法
航法衛星信号の仰角に閾値を設定し、これに基づいて測位、時刻同期に使用する航法衛星信号を選択する方法である。この方法では、本来は時刻同期精度の向上に貢献する、直接波として受信可能な可視衛星信号をも排除してしまう可能性がある。このため、時刻同期に使用するのに適切な衛星信号が選択されないことがあった。
(1−2)SNRマスクによる方法
受信した航法衛星信号の受信信号強度や信号対雑音比等に閾値を設定し、測位、時刻同期に使用する衛星信号を選択する方法である。この方法では、閾値を設定する上での最適値が航法衛星信号アンテナの受信特性、航法衛星信号アンテナの設置環境、航法衛星受信装置の感度等に依存する。また、閾値の設定値が厳格な場合(受信信号強度や信号対雑音比等の閾値が大きい場合)には受信可能な可視衛星信号数が少ない時間帯などにおいて測位、時刻同期に必要な4つの航法衛星信号が確保できない懸念が生じる。一方、閾値の設定値が緩い場合(受信信号強度や信号対雑音比等の閾値が小さい場合)には直接波を伴わないマルチパス信号として受信される不可視衛星信号を十分に排除することができない可能性がある。このため、時刻同期に使用するのに適切な衛星信号と、適切でない衛星信号の選択が正しく行えないことがあった。
(2)航法衛星信号受信装置において航法衛星信号を受け入れた上で補正処理を行う方法
(2−1)SNRに基づく重みづけによる方法
受信した航法衛星信号の受信信号強度や信号対雑音比等によって測位、時刻同期に使用する衛星信号に対して信号処理の際に重み付けをする方法である。この方法では、直接波として受信可能な可視衛星信号の数よりも直接波を伴わないマルチパス信号として受信される不可視衛星信号の数の方が大きい場合、相対的に不可視衛星信号の寄与が大きくなる可能性があり、結果的に、時刻同期に適切でない衛星信号が選択されたことによる時刻同期精度の劣化を回避できないことがあった。
(3)時刻同期に使用するのに不適切な航法衛星信号を減衰する方法(アンテナ処理)
(3−1)偏波アイソレーションによる方法
反射信号の円偏波の旋転方向が反転することを利用し、円偏波に依存するアイソレーション特性を有する航法衛星信号アンテナによって奇数回反射した航法衛星信号の信号強度を減衰させる方法である。この方法では、ある程度信号の受信強度を減衰することは可能であるが、航法衛星信号受信回路の受信感度以上の信号は受信できてしまう。つまりマルチパス信号の影響を排除できない可能性がある方法であり、2回反射する信号に対しては旋転方向がさらに反転して元に戻るので減衰は得られない。そのため、時刻同期に使用するのに適切でない信号を選択することがあった。
(3−2)指向性アンテナを用いる方法
航法衛星信号アンテナの鉛直方向の指向性により地面や低仰角からの反射波を減衰させる方法である。この方法は、上記と同様、反射波の受信信号強度をある程度減衰することはできても、マルチパス信号の影響により、時刻同期に使用するのに適切でない信号を選択することがあった。上記のように、従来技術(1)〜(3)では、時刻同期に使用するのに適切な衛星信号と、適切でない衛星信号の選択が正しく行えないことがあった。
本発明は上記の問題点に鑑みなされたものであり、直接波を伴わないマルチパス信号である不可視衛星信号を多く受信する、航法衛星信号の受信特性が良好ではない環境においても、高精度な時刻同期又は測位を実現することが可能な時刻同期装置及び測位装置、その方法並びにプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、受信された航法衛星信号の組み合わせにより生成された時刻情報を比較処理し、航法衛星による時刻同期や測位に適した衛星信号を選択するものである。
すなわち、本願発明は、航法衛星から航法衛星信号を受信して前記航法衛星信号に含まれる時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻同期装置であって、4つ以上の航法衛星から同時に受信した航法衛星信号に基づき航法衛星に同期した時刻情報を生成する航法衛星信号受信部と、航法衛星信号受信部で生成された時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻情報生成部と、同時受信可能な4つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報を比較して時刻情報が早い組み合わせに係る複数の航法衛星信号を抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて時刻情報を生成し、得られた時刻情報に基づき時刻情報生成部を用いて所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成出力するよう制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
また、本願発明は、航法衛星から航法衛星信号を受信して前記航法衛星信号に含まれる時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻同期装置であって、1つ又は複数の航法衛星から単独に又は同時に受信した航法衛星信号及び所定の受信位置の位置情報に基づき航法衛星に同期した時刻情報を生成する航法衛星信号受信部と、航法衛星信号受信部で生成された時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻情報生成部と、同時受信可能な複数の航法衛星からの航法衛星信号のそれぞれに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報を比較して時刻情報が早い複数の航法衛星信号を抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて時刻情報を生成して、得られた時刻情報に基づき時刻情報生成部を用いて所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成出力するよう制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
また、本願発明は、航法衛星から航法衛星信号を受信して前記航法衛星信号に含まれる時刻情報および衛星の位置情報に基づき受信位置情報を生成する測位装置であって、4つ以上の航法衛星から同時に受信した航法衛星信号に基づき航法衛星に同期した時刻情報および受信位置情報を生成する航法衛星信号受信部と、同時受信可能な4つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報を比較して時刻情報が早い組み合わせに係る複数の航法衛星信号を抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて受信位置情報を生成して、得られた受信位置情報を出力するよう制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、時刻同期や測位に使用するのに適切な航法衛星信号と、適切でない航法衛星信号の選択を正しく行うことができる。このため、航法衛星信号を受信する開空間が制限され、直接波を伴わないマルチパス信号として不可視衛星信号を受信する、航法衛星信号の受信状態が良好ではない環境においても、高精度な時刻同期や測位を実現する効果が期待される。
4基以上の航法衛星信号を使用して測位、時刻同期を同時に行う形態では以下の効果が期待できる。
(A)可視衛星信号数が3以下の場合には各時刻において不可視衛星を含む4基の衛星信号の組み合わせのうち、生成される時刻の最も早い衛星の信号の組み合わせを選択することにより、不可視衛星信号のうち、時刻同期精度や測位精度を大きく劣化させる可能性が高い、伝搬遅延時間の大きい反射波、回折波として受信される航法衛星信号を排除することで時刻同期精度や測位精度を向上することができる。
(B)可視衛星信号数が4の場合には各時刻において4基の衛星信号の組み合わせのうち、生成される時刻の最も早い衛星の信号の組み合わせを選択することにより、可視衛星信号を選択し不可視衛星信号を排除することで時刻同期精度や測位精度を向上することができる。
(C)可視衛星信号数が5以上の場合には各時刻において受信可能な可視衛星信号を使用し時刻情報を生成することにより、時刻同期精度や測位精度を向上することができる。
また、航法衛星信号アンテナの座標を設定して1基以上の航法衛星信号を使用して時刻同期を行う形態では以下の効果が期待できる。
(D)可視衛星信号数が0の場合には各時刻において不可視衛星のうち、最も時刻の早い衛星の信号の組み合わせを選択することにより、不可視衛星信号のうち、時刻同期精度を大きく劣化させる可能性が高い、伝搬遅延時間差の大きい反射波、回折波として受信される航法衛星信号を排除することで時刻同期精度を向上することができる。
(E)可視衛星信号数が1以上の場合には各時刻において受信可能な可視衛星信号を使用し時刻情報を生成することにより、時刻同期精度を向上することができる。
さらに両方の形態では以下の効果が期待できる。
(F)航法衛星信号アンテナの受信特性、航法衛星受信回路の性能に依存せず、マルチパス信号の影響を効果的に排除することが期待できる。
(G)パラメータ値を適切に設定することにより、可視衛星信号を正しく選択し、不可視衛星の時刻精度や測位精度に及ぼす影響を効果的に低減することができる。
(H)本発明では衛星信号の組み合わせによる時刻情報に基づき、時刻同期や測位に使用する衛星信号の選択を行うため、受信した航法衛星信号の受信信号強度や信号対雑音比等に閾値を設定し、測位、時刻同期に使用する衛星信号を選択する従来の方法で課題となっていた必要な航法衛星数を確保できないといったリスクが発生しない。
(I)本発明では航法衛星信号アンテナにおいて円偏波アイソレーション特性や鉛直方向の指向性を実装する必要がないため、副次的な効果として、航法衛星信号アンテナのコストを低減することが可能となる。
本発明の時刻同期装置の実施の形態の一例を示す構成図 マルチパス受信環境(1)を説明する図 マルチパス受信環境(1)における時刻同期精度の評価結果を示す図 マルチパス受信環境(1)における2次元測位精度の評価結果を示す図 マルチパス受信環境(2)を説明する図 マルチパス受信環境(2)における時刻同期精度の評価結果を示す図 マルチパス受信環境(2)における2次元測位精度の評価結果を示す図 マルチパス信号の発生状況を説明する模式図 マルチパス信号の発生状況 マルチパス環境の時刻精度の劣化の計測系を示す構成図 マルチパス環境の時刻精度の劣化の計測結果 航法衛星の仰角と反射波の関係を示す模式図
本発明の時刻同期装置の実施の形態の一例を含むシステム全体の構成を図1に示す。本システムは、航法衛星信号アンテナ1、航法衛星信号受信部2、時刻情報生成部3、制御部4、設定部5を備える。
航法衛星信号アンテナ1は、航法衛星信号を受信するためのアンテナである。航法衛星信号受信部2は、複数の航法衛星信号を受信し、受信位置における時刻情報を計算し時刻情報生成部3へ出力する機能部である。時刻情報生成部3は、時刻情報を生成し外部へ出力する機能部である。制御部4は、航法衛星信号受信部および時刻情報生成部を制御するための機能部である。設定部5は、システムの各種のパラメータの設定を行うための機能部である。以下に各機能部の構成・動作について詳述する。
航法衛星信号アンテナ1は、航法衛星信号受信部2との間を同軸ケーブル等で接続され、受信した航法衛星信号を航法衛星信号受信部2へ伝送する。
航法衛星信号受信部2は、固定位置推定モードと位置固定モードの2つの動作モードを有する。固定位置推定モードにおいては、航法衛星信号受信部2は、少なくとも4基の航法衛星の信号を同時に受信することで信号の受信位置の3次元座標情報(x,y,z)及び受信時刻情報(t)の4つのパラメータを計算により特定し、航法衛星から受信した時刻情報を航法衛星の位置から受信地点までの伝播遅延時間に基づき補正する。
位置固定モードにおいては、航法衛星信号受信部2は、あらかじめ設定した受信位置の3次元座標情報(x,y,z)に基づき、少なくとも1基の航法衛星の信号を受信することで受信時刻情報(t)を計算により特定し、航法衛星から受信した時刻情報を航法衛星の位置から受信地点までの伝播遅延時間に基づき補正する。
さらにいずれの動作モードにおいても、航法衛星信号受信部2は、航法衛星信号アンテナ1と航法衛星信号受信部2との間の同軸ケーブル等の伝送路の伝送遅延時間を補正し、航法衛星信号アンテナ1の設置位置における時刻情報を生成する。
航法衛星信号受信部2は、このようにして生成された航法衛星に同期した時刻情報と使用した航法衛星に関する情報を時刻情報生成部3および制御部4に出力する。時刻情報としては一例として、航法衛星信号に同期した1PPS(Pulse Per Second)等の信号形式のタイミング信号および時間・秒などの絶対時刻に関する情報(ToD:Time of the Day)を通知するための、NMEA(National Marine Electronics Association)0183等のフォーマットによるタイムコード・データが使用される。また、航法衛星に関する情報としては、航法衛星システム種別、衛星番号などが使用される。一方、航法衛星信号受信部2で測位、時刻同期に使用する航法衛星信号の選択は、制御部4の指示に基づく。
航法衛星信号受信部2は、装置の内部に設置しても良いし、装置の外部に置かれた航法衛星信号受信装置を使用しても良い。固定位置推定モードにおいては、航法衛星信号受信部2は、航法衛星信号による測位により計算された受信位置情報を記憶することができる。その場合、航法衛星信号アンテナ1の位置を移動しないという前提であれば、その後は位置固定モードにより最低1基の航法衛星信号を受信すれば時刻同期を行うことができる。
時刻情報生成部3は、航法衛星信号に同期した時刻の生成を担う機能部であり、航法衛星信号受信部2から供給される時刻情報に基づき、所定の標準的な時刻、ここでは前述したUTCに同期した時刻信号を生成する。具体的には、時刻情報生成部3は、内部に発振器および位相同期回路(PLL:Phase Locked Loop)を搭載し、航法衛星信号受信部2から供給される1PPS信号に対して従属的にタイミングを同期すると同時に、航法衛星信号受信部2から供給されるToD情報による絶対時刻に整合した時刻情報を生成する。時刻情報生成部3は、航法衛星信号受信部2からの信号が中断した場合は、自走(ホールドオーバ)することにより時刻情報の生成を維持、継続することができる。
また、時刻情報生成部3は、時刻同期を行う装置外部の装置(被時刻同期装置)に対して時刻情報を供給する役割を担う。この際に使用される時刻情報としては、上記の1PPS/ToDの他にIEEE1588 version2で規定されるPTP(Precision Time Protocol)プロトコルを使用して、Ethernet(登録商標)等のパケット通信インタフェースを介して時刻情報が供給されるケースも想定される。
制御部4は、設定部5に入力されたパラメータの情報に基づき、後述する時刻情報を生成するアルゴリズムを実現するために航法衛星信号受信部2および時刻情報生成部3の制御、航法衛星信号受信部2から出力された時刻情報の比較、航法衛星の抽出等の処理を行う。
設定部5は、外部からシステムの動作に必要な各種パラメータの設定を行う。設定するパラメータには、航法衛星信号受信部2の動作モードとして固定位置推定モード、位置固定モードのいずれかの選択、位置固定モードの場合の位置座標値の設定値、航法衛星信号アンテナ1と航法衛星信号受信部2を接続する同軸ケーブル等の伝送路で生じる伝送遅延時間の補正値、使用する航法衛星信号種別、航法衛星信号受信位置のタイムゾーンおよび後述する時刻情報を生成するアルゴリズムを実現する上でのパラメータの設定等が含まれる。位置座標値の設定方法としては、一例として航法衛星信号アンテナ設置位置の緯度、経度、海抜高度値の設定が考えられる。
本発明は、不可視衛星信号が直接波を伴わないマルチパス信号(反射波、回折波)として受信される場合に航法衛星システムの時刻との誤差の小さい、高精度な時刻情報を生成する時刻同期装置、その方法及びプログラムに関する。以下にその動作アルゴリズムについて説明する。
まず、前提条件として、航法衛星信号アンテナ1の周辺に航法衛星信号の伝搬を遮蔽する構造物が存在する環境で可視衛星信号(直接波信号または直接波を伴うマルチパス信号)、不可視衛星信号(直接波を伴わないマルチパス信号)を問わず、固定位置推定モードにおいては4基以上の、位置固定モードにおいては1基以上の航法衛星信号を受信できるものとする。また、受信した航法衛星信号が可視衛星信号であるか、不可視衛星信号であるかは不可知であるとする。
以上の前提条件で、以下の手順により、受信した航法衛星信号から測位、時刻同期に使用する航法衛星を選択し、時刻精度の向上を図る。ここで時刻精度の向上とは航法衛星信号アンテナ1による航法衛星信号の受信位置においてオープンスカイ環境で受信した可視衛星信号で生成される時刻からの差(遅れ)を小さくすることを意味する。手順に従った時刻情報の生成を行うために設定部5において設定されたパラメータの設定値に基づき、制御部4は、航法衛星信号受信部2および時刻情報生成部3の制御を行う。
(1)固定位置推定モードのケース
固定位置推定モードでは、以下の手順(A)又は(B)の何れかにより時刻情報を生成する。どちらを実装・利用するかは任意であり、両者を実装しておき一方を任意で利用するようにしてもよい。
手順(A)
(ア)受信したn個の航法衛星信号のうち抽出される4つの衛星信号の通りの組み合わせのそれぞれに対し測位・時刻同期を行う。
(イ)得られた個の時刻値から最も早い時刻Tが得られる衛星信号の組み合わせを抽出する。
(ウ)次にあらかじめ設定部5において設定した許容誤差値dTによりT+dTの基準時刻を設定する。
(エ)前記(イ)で得られた個の時刻値のうち値がT+dTより早くなる衛星信号の全ての組み合わせを抽出する。
(オ)以下、受信したn個の航法衛星信号のうち5,6,7,8,…,n個の衛星信号のそれぞれの組み合わせ(…,通りの組み合わせ)に対して同様に測位・時刻同期の結果、得られた時刻がT+dTより早くなる航法衛星信号の全ての組み合わせを抽出する。
(カ)前記(エ)及び(オ)で抽出された衛星信号を使用して測位、時刻同期を行い、得られた時刻情報を、受信した航法衛星信号で生成された時刻情報とする。
手順(B)
(ア)受信したn個の航法衛星信号のうち抽出される4つの衛星信号の通りの組み合わせのそれぞれに対し測位・時刻同期を行う。
(イ)得られた個の時刻値から最も早い時刻Tが得られる衛星信号の組み合わせを抽出する。
(ウ)次にあらかじめ設定部5において設定した許容誤差値dTによりT+dT基準時刻を設定する。
(エ)前記(イ)で得られた個の時刻値のうち値がT+dTより遅くなる、受信した衛星信号の全ての組み合わせを抽出する。
(オ)前記(エ)で得られた衛星の組み合わせのうち、前記(イ)の衛星を除く航法衛星信号を測位・時刻同期に使用する衛星信号から除外して測位、時刻同期を行い、得られた時刻情報を、受信した航法衛星信号で生成された時刻情報とする。
(2)位置固定モードのケース
手順(C)
(ア)受信したn個の航法衛星信号それぞれを使用して時刻同期を行う。
(イ)得られたn個の時刻値から最早の時刻Tが得られる衛星を抽出する。
(ウ)次にあらかじめ設定部5において設定した許容誤差値dTによりT+dTの基準時刻を設定する。
(エ)得られた時刻値がT+dTより早くなる衛星を抽出する。
(オ)前記(エ)で抽出した衛星信号を使用して測位、時刻同期を行い、得られた時刻情報を受信した航法衛星信号で生成された時刻情報とする。
以下に各手順において、受信される可視衛星信号数のそれぞれのケースにおいて時刻同期精度が改善される理由を説明する。
手順(A)
可視衛星信号数が3以下の場合は、各時刻において不可視衛星を含む4基の衛星信号の組み合わせのうち、生成される時刻の最も早い衛星の信号の組み合わせが(イ)により選択される。dTを適切に設定することにより(エ)及び(オ)により不可視衛星信号のうち、時刻同期精度を大きく劣化させる可能性が高い、伝搬遅延時間の大きい反射波、回折波として受信される航法衛星信号を排除することができ、時刻同期精度を向上することができる。
可視衛星信号数が4の場合には各時刻において4基の衛星信号の組み合わせのうち、生成される時刻の最も早い衛星の信号の組み合わせが(イ)により選択されるが、これが可視衛星信号を選択することが期待される。これは、不可視衛星信号は、可視衛星信号と比較して伝搬遅延が大きい反射波、回折波として受信されるためである。そして、dTを適切に設定することにより(エ)及び(オ)により不可視衛星信号を排除することができ、時刻同期精度を向上することができる。
可視衛星信号数が5以上の場合には各時刻において4基の衛星信号の組み合わせのうち、生成される時刻の最も早い衛星の信号の組み合わせが(イ)により選択されるが、これが可視衛星信号を選択することが期待される。dTを適切に設定することにより(エ)及び(オ)により不可視衛星信号を排除することができ、さらに5以上のより多くの可視衛星信号を選択することにより時刻同期精度を向上することができる。
手順(B)
可視衛星信号数が3以下の場合は、各時刻において不可視衛星を含む4基の衛星信号の組み合わせのうち、生成される時刻の最も早い衛星の信号の組み合わせが(イ)により選択される。dTを適切に設定することにより(エ)及び(オ)により不可視衛星信号のうち、時刻同期精度を大きく劣化させる可能性が高い、伝搬遅延時間の大きい反射波、回折波として受信される航法衛星信号を排除することができ、時刻同期精度を向上することができる。
可視衛星信号数が4の場合には各時刻において4基の衛星信号の組み合わせのうち、生成される時刻の最も早い衛星の信号の組み合わせが(イ)により選択されるが、これが可視衛星信号を選択することが期待される。dTを適切に設定することにより(エ)及び(オ)により不可視衛星信号を排除することができ、時刻同期精度を向上することができる。
可視衛星信号数が5以上の場合には各時刻において4基の衛星信号の組み合わせのうち、生成される時刻の最も早い衛星の信号の組み合わせが(イ)により選択されるが、これが可視衛星信号を選択することが期待される。dTを適切に設定することにより(エ)及び(オ)により不可視衛星信号を排除することができ、さらに5以上のより多くの可視衛星信号を選択することにより時刻同期精度を向上することができる。
手順(C)
可視衛星信号数が0の場合には、各時刻において不可視衛星のうち、生成される時刻の最も早い衛星の信号が(イ)により選択される。dTを適切に設定することにより(エ)により不可視衛星信号のうち、時刻同期精度を大きく劣化させる可能性が高い、伝搬遅延時間の大きい反射波、回折波として受信される航法衛星信号を排除することができ、時刻同期精度を向上することができる。
可視衛星信号数が1の場合には、各時刻において生成される時刻の最も早い衛星が(イ)により選択されるが、これが可視衛星信号を選択することが期待される。dTを適切に設定することにより(エ)及び(オ)により不可視衛星信号を排除することができ、時刻同期精度を向上することができる。
可視衛星信号数が2以上の場合には、各時刻において生成される時刻の最も早い衛星が(イ)により選択されるが、これが可視衛星信号を選択することが期待される。dTを適切に設定することにより(エ)及び(オ)により不可視衛星信号を排除することができ、さらに2以上のより多くの可視衛星信号を選択することにより時刻同期精度を向上することができる。
上記の手順を実施する上で各機能部の役割は以下のようになる。
航法衛星信号受信部2は、制御部4からの指示に基づき、受信した航法衛星信号のうち指定された航法衛星信号を使用して測位、時刻同期を行い、結果として得られる時刻情報および航法衛星信号の情報を時刻情報生成部3および制御部4へ出力する。時刻情報生成部3は、航法衛星信号受信部2から出力された時刻情報および航法衛星信号の情報、制御部4から入力されたパラメータ値に基づき、時刻情報を生成、出力する。制御部4は、航法衛星信号受信部2から出力された、受信した航法衛星信号の情報、設定部5に入力されたパラメータの設定情報に基づき、航法衛星信号の組み合わせのテーブルを作成し、航法衛星信号受信部2に対し、測位、時刻同期を指示する。各航法衛星信号の組み合わせに対し航法衛星信号受信部2から得られる時刻情報の比較、航法衛星の抽出を行い、最終的に航法衛星信号受信部2に対し、航法衛星を指定して時刻情報生成部3へ出力する時刻情報を得るための測位、時刻同期を指示する。また、制御部4は、設定部5に入力されたパラメータの設定情報を航法衛星信号受信部2および時刻情報生成部3へ出力する。
本発明では航法衛星信号アンテナの受信特性、航法衛星受信回路の性能に依存することなく、マルチパス信号の影響を効果的に排除することが可能となり、時刻同期精度を改善する効果が期待できる。
また、パラメータ値を適切に設定することにより、不可視衛星信号の時刻精度に及ぼす影響を効果的に低減し時刻同期精度を向上することができる。マルチパス受信環境における性能評価を行った。図2は周囲を建造物で囲まれたマルチパス受信環境を説明する図、図3は同環境における時刻同期精度の評価結果を示す図、図4は同環境における2次元測位精度の評価結果を示す図である。なお、図4における測位結果は、上述の手順(A)のステップ(カ)又は手順(B)のステップ(オ)における測位により得られたものである。図3及び図4に示すように、本願発明の特徴点である統計的衛星選択を有効にすることによりタイムエラーや2次元測位精度が大幅に改善することが確認された。図5はGPSアンテナを窓際に設置したマルチパス受信環境を説明する図、図6は同環境における時刻同期精度の評価結果を示す図、図7は同環境における2次元測位精度の評価結果を示す図である。なお、図7における測位結果は、上述の手順(A)のステップ(カ)又は手順(B)のステップ(オ)における測位により得られたものである。このような開空間の半分以上が塞がれる場合においても、図6及び図7に示すように、本願発明の特徴点である統計的衛星選択を有効にすることによりタイムエラーや2次元測位精度が大幅に改善することが確認された。
本発明では衛星信号の組み合わせによる時刻により、時刻同期に使用する衛星信号の選択を行うため、航法衛星信号アンテナにおいて円偏波アイソレーションや鉛直方向のアイソレーションを実装する必要がないため、航法衛星信号アンテナのコストを低減することが可能となる。
このように、本発明によれば、必要な数の可視衛星信号を一時的に捕捉できない、受信環境が良好ではない環境においても、航法衛星信号に同期した高精度な時刻情報を生成することが可能となる。
以上、本発明の一実施の形態について詳述したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態に係る時刻同期装置は、受信位置の位置情報が予め既知の場合に使用可能な位置固定モードと、受信位置の位置情報が不要な固定位置推定モードの双方を実装した形態としたが、利用形態に応じて何れか一方のみを実装するようにしてもよい。また、まず固定位置推定モードで起動し、導出した位置に基づいてその後は位置固定モードへ移行する動作としてもよい。
また、上記実施の形態では、受信したn個の航法衛星信号の全てを処理対象としていたが(上記手順(A)のステップ(ア)、手順(B)のステップ(ア)、手順(C)のステップ(ア)参照)、計算処理を軽減するために、仰角マスクやSNRマスクなどのマスキング処理により航法衛星信号を所定数に選別した後に本発明を適用してもよい。
また、上記実施の形態では、航法衛星信号アンテナの位置を固定していたが、航法衛星信号アンテナを移動する形態であっても本発明を適用できる。この場合、固定位置推定モードの出力の更新頻度を必要に応じて向上させる。
また、上記実施の形態では、1つの航法衛星システムを使用していたが、複数の航法衛星システムを組合せて使用する、いわゆるマルチGNSSの利用形態においても本発明を適用することができる。この場合、可視衛星信号数が向上するため精度の向上が期待される。組み合わせ対象は、全地球航法衛星システムだけでなく地域航法衛星システムも用いることができる。全地球航法衛星システムとしてはGPS、GLONASS、Galileo等が、地域航法衛星システムとしてはBeidou、QZSS等がある。
また、上記実施の形態では時刻同期装置について説明したが測位装置にも本発明を適用し、測位精度を向上することができる。すなわち、上述の時刻同期装置において時刻情報の生成に用いる航法衛星信号の選択アルゴリズムを、受信位置情報の生成に適用することができる。この場合、測位装置は、上述の時刻同期装置における固定位置推定モードの処理機能(手順(A)又は(B))を有すればよい。そして、上述の手順(A)のステップ(カ)又は手順(B)のステップ(オ)における測位の結果得られる受信位置情報を出力すればよい。すなわち、この測位装置は、上述の同期装置の構成のうち、航法衛星信号アンテナ1と、航法衛星信号受信部2と、制御部4と、設定部5とを備え、上述の手順(A)のステップ(カ)又は手順(B)のステップ(オ)において航法衛星信号受信部2で測位して得られた受信位置情報を出力すればよい。なお、航法衛星信号受信部2が出力する受信位置情報を所定のフォーマットやタイミングで出力するために、受信位置情報出力部をさらに設けてもよい。
1…航法衛星信号アンテナ、2…航法衛星信号受信部、3…時刻情報生成部、4…制御部、5…設定部

Claims (13)

  1. 航法衛星から航法衛星信号を受信して前記航法衛星信号に含まれる時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻同期装置であって、
    4つ以上の航法衛星から同時に受信した航法衛星信号に基づき航法衛星に同期した時刻情報を生成する航法衛星信号受信部と、
    航法衛星信号受信部で生成された時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
    同時受信可能な4つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報を比較して時刻情報が早い組み合わせに係る複数の航法衛星信号を抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて時刻情報を生成し、得られた時刻情報に基づき時刻情報生成部を用いて所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成出力するよう制御する制御部とを備えた
    ことを特徴とする時刻同期装置。
  2. 前記制御部は、同時受信可能な4つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報のうち最も早い時刻を基準時刻として、基準時刻に所定の許容時間を足した時刻より早い時刻情報を生成した組み合わせに係る複数の航法衛星信号を抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて時刻情報を生成し、得られた時刻情報に基づき時刻情報生成部を用いて所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成出力するよう制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の時刻同期装置。
  3. 前記制御部は、同時受信可能な4つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報のうち最も早い時刻を基準時刻として、基準時刻に所定の許容時間を足した時刻より遅い時刻情報を生成した組み合わせに係る複数の航法衛星信号を特定し、特定した航法衛星信号のうち前記基準時刻が生成された航法衛星信号を除外したものを除外航法衛星信号として、同時受信可能な各航法衛星信号から前記除外航法衛星信号を除外したものを抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて時刻情報を生成し、得られた時刻情報に基づき時刻情報生成部を用いて所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成出力するよう制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の時刻同期装置。
  4. 航法衛星から航法衛星信号を受信して前記航法衛星信号に含まれる時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻同期装置であって、
    1つ又は複数の航法衛星から単独に又は同時に受信した航法衛星信号及び所定の受信位置の位置情報に基づき航法衛星に同期した時刻情報を生成する航法衛星信号受信部と、
    航法衛星信号受信部で生成された時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
    同時受信可能な複数の航法衛星からの航法衛星信号のそれぞれに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報を比較して時刻情報が早い複数の航法衛星信号を抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて時刻情報を生成し、得られた時刻情報に基づき時刻情報生成部を用いて所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成出力するよう制御する制御部とを備えた
    ことを特徴とする時刻同期装置。
  5. 前記制御部は、同時受信可能な1つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報のうち最も早い時刻を基準時刻として、基準時刻に所定の許容時間を足した時刻より早い時刻情報を生成した組み合わせに係る複数の航法衛星信号を抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて時刻情報を生成し、得られた時刻情報に基づき時刻情報生成部を用いて所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成出力するよう制御する
    ことを特徴とする請求項4記載の時刻同期装置。
  6. 航法衛星から航法衛星信号を受信して前記航法衛星信号に含まれる時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻同期装置における時刻情報生成方法であって、
    時刻同期装置は、4つ以上の航法衛星から同時に受信した航法衛星信号に基づき航法衛星に同期した時刻情報を生成する航法衛星信号受信部と、航法衛星信号受信部で生成された時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻情報生成部と、航法衛星信号受信部及び時刻情報生成部を制御する制御部とを備え、
    時刻情報生成方法は、制御部が、
    同時受信可能な4つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得するよう制御するステップと、
    取得した複数の時刻情報を比較して時刻情報が早い組み合わせに係る複数の航法衛星信号を抽出するよう制御するステップと、
    抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて時刻情報を生成し、得られた時刻情報に基づき時刻情報生成部を用いて所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成出力するよう制御するステップとを備えた
    ことを特徴とする時刻同期装置における時刻情報生成方法。
  7. 航法衛星から航法衛星信号を受信して前記航法衛星信号に含まれる時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻同期装置における時刻情報生成方法であって、
    時刻同期装置は、1つ又は複数の航法衛星から単独に又は同時に受信した航法衛星信号及び所定の受信位置の位置情報に基づき航法衛星に同期した時刻情報を生成する航法衛星信号受信部と、航法衛星信号受信部で生成された時刻情報に基づき所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成する時刻情報生成部と、航法衛星信号受信部及び時刻情報生成部を制御する制御部とを備え、
    時刻情報生成方法は、制御部が、
    同時受信可能な複数の航法衛星からの航法衛星信号のそれぞれに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得するよう制御するステップと、
    取得した複数の時刻情報を比較して時刻情報が早い複数の航法衛星信号を抽出するよう制御するステップと、
    抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて時刻情報を生成し、得られた時刻情報に基づき時刻情報生成部を用いて所定の標準的な時刻に同期した時刻情報を生成出力するよう制御するステップとを備えた
    ことを特徴とする時刻同期装置における時刻情報生成方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至5何れか1項記載の時刻同期装置の各部として機能させることを特徴とする時刻情報生成プログラム。
  9. 航法衛星から航法衛星信号を受信して前記航法衛星信号に含まれる時刻情報および衛星の位置情報に基づき受信位置情報を生成する測位装置であって、
    4つ以上の航法衛星から同時に受信した航法衛星信号に基づき航法衛星に同期した時刻情報および受信位置情報を生成する航法衛星信号受信部と、
    同時受信可能な4つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報を比較して時刻情報が早い組み合わせに係る複数の航法衛星信号を抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて受信位置情報を生成して、得られた受信位置情報を出力するよう制御する制御部とを備えた
    ことを特徴とする測位装置。
  10. 前記制御部は、同時受信可能な4つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報のうち最も早い時刻を基準時刻として、基準時刻に所定の許容時間を足した時刻より早い時刻情報を生成した組み合わせに係る複数の航法衛星信号を抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて受信位置情報を生成して、得られた受信位置情報を出力するよう制御する
    ことを特徴とする請求項9記載の測位装置。
  11. 前記制御部は、同時受信可能な4つ以上の航法衛星からの航法衛星信号の各組み合わせに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得し、取得した複数の時刻情報のうち最も早い時刻を基準時刻として、基準時刻に所定の許容時間を足した時刻より遅い時刻情報を生成した組み合わせに係る複数の航法衛星信号を特定し、特定した航法衛星信号のうち前記基準時刻が生成された航法衛星信号を除外したものを除外航法衛星信号として、同時受信可能な各航法衛星信号から前記除外航法衛星信号を除外したものを抽出し、抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて受信位置情報を生成し、得られた受信位置情報を出力するよう制御する
    ことを特徴とする請求項9記載の測位装置。
  12. 航法衛星から航法衛星信号を受信して前記航法衛星信号に含まれる時刻情報および衛星の位置情報に基づき受信位置情報を生成する測位装置における測位方法であって、
    測位装置は、4つ以上の航法衛星から同時に受信した航法衛星信号に基づき航法衛星に同期した時刻情報および受信位置情報を生成する航法衛星信号受信部と、航法衛星信号受信部を制御する制御部とを備え、
    測位方法は、制御部が、
    同時受信可能な複数の航法衛星からの航法衛星信号のそれぞれに対して、航法衛星信号受信部を用いて生成した時刻情報を取得するよう制御するステップと、
    取得した複数の時刻情報を比較して時刻情報が早い複数の航法衛星信号を抽出するよう制御するステップと、
    抽出した航法衛星信号に基づき航法衛星信号受信部を用いて受信位置情報を生成して、得られた受信位置情報を出力するよう制御するステップとを備えた
    ことを特徴とする測位装置における測位方法。
  13. コンピュータを、請求項9乃至11何れか1項記載の測位装置の各部として機能させることを特徴とする測位プログラム。
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