JP2017219401A - 熱式流量センサの製造方法 - Google Patents

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信一 池
和子 奥畑
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Munekazu Katagiri
宗和 片桐
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Abstract

【課題】ヒータにより熱が生じても、アウトガスの発生を抑える。【解決手段】配管1と、ヒータ22を有するセンサチップ2とを接着したシリコーン系の接着剤5に対し、当該接着剤5の重量変化が飽和するまで焼成を行う焼成ステップを有する。【選択図】図2

Description

この発明は、配管と、当該配管に貼り付けられたセンサチップとを有する熱式流量センサの製造方法に関する。
従来から、ヒータを用いて、配管内を流れる流体の流量を測定する熱式流量センサが知られている(例えば特許文献1参照)。この熱式流量センサでは、薄膜であるダイヤフラム部にヒータが設けられたセンサチップを有し、このセンサチップのダイヤフラム部が配管に貼り付けられている。
国際公開第2001/084087号
ここで、センサチップの配管への貼り付けに用いる接着剤は、ヒータから生じた熱を配管内の流体に伝え、且つ、熱式流量センサが高温高湿、振動衝撃等の外部環境に耐えられるように応力緩和の役割を果たすことが求められる。そこで、上記接着剤として、シリコーン系の接着剤が用いられることがある。このシリコーン系の接着剤は、加熱されることで硬化する接着剤である。
しかしながら、シリコーン系の接着剤を用いて通常の硬化条件で接着を行うと、その後、ヒータから生じた熱により、当該接着剤から低分子シロキサン等のアウトガスが発生するという課題がある。ここで、ヒータから生じた熱は局所的であり、接着剤の外周部は当該熱の影響を受けていないため、接着剤から発生したアウトガスは外部へは放出されない。その結果、接着剤が膨張してダイヤフラム部が変形する。そして、最終的に、熱式流量センサの出力異常を引き起こす。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ヒータから熱が生じても、アウトガスの発生を抑えることができる熱式流量センサの製造方法を提供することを目的としている。
この発明に係る熱式流量センサの製造方法は、配管と、ヒータを有するセンサチップとを接着したシリコーン系の接着剤に対し、当該接着剤の重量変化が飽和するまで焼成を行う焼成ステップを有することを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、ヒータから熱が生じても、アウトガスの発生を抑えることができる。
図1Aはこの発明の実施の形態1に係る熱式流量センサの構成例を示す下側から見た底面図であり、図1Bは図1AのA−A線断面図である。 この発明の実施の形態1に係る熱式流量センサの製造方法の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る熱式流量センサの製造方法による効果を説明する図であり、加熱時間に伴う接着剤の重量変化の一例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る熱式流量センサの構成例を示す図である。なお図1Aではセンサチップ2,3と基板4とを接続する信号線の図示を省略し、また、図1Bでは、基板4の図示を省略し、配管1を一部(座繰り面11)のみ図示している。
熱式流量センサは、ヒータ22を用いて、配管(キャピラリ)1内を流れる流体(液体又は気体)の流量を測定するセンサである。この熱式流量センサは、図1に示すように、ガラス管から成り、流体が流れる配管1と、配管1の座繰り面11に貼り付けられたセンサチップ2,3と、センサチップ2,3に接続され、信号の入出力を行う基板4とを備えている。
センサチップ2には、配管1に貼り付けられる窒化膜から成る薄膜であるダイヤフラム部21に、配管1内の流体に熱を加えるヒータ22が設けられている。なお、ヒータ22は、合計1um程度の厚さの窒化膜にサンドイッチされて形成される。また、センサチップ2のダイヤフラム部21は、シリコーン系の接着剤5を用いて、配管1の座繰り面11に貼り付けられる。
センサチップ3には、配管1内の流体の温度を測定する温度センサ31が設けられている。また、センサチップ3は、シリコーン系の接着剤5を用いて、配管1の座繰り面11に貼り付けられる。なお、センサチップ2とセンサチップ3との間には間隙が設けられている。
基板4には、一辺から突設された接続部41が設けられている。この接続部41が、シリコーン系の接着剤5を用いて、配管1の座繰り面11に貼り付けられる。
そして、基板4は、温度センサ31により測定された温度を示す信号を取得し、当該温度よりも一定温度高くなるようにヒータ22を制御する。そして、基板4は、ヒータ22におけるパワーを示す信号を取得することで、流体の流量を測定する。すなわち、熱式流量センサでは、配管1内の流体が静止している場合に周囲に対して一定温度高くなるようにヒータ22により熱を加えた際の熱量と、配管1内の流体が上流側から下流側へ流れている場合に周囲に対して一定温度高くなるようにヒータ22により熱を加えた際の熱量とに、差が生じる。この熱量の差は、配管1内の流体の流量と相関関係がある。よって、熱式流量センサでは、この熱量の差から配管1内を流れる流体の流量を測定できる。
次に、熱式流量センサの製造方法の一例について、図2を参照しながら説明する。なお図2ではセンサチップ2,3と基板4とを接続する信号線の図示を省略している。
熱式流量センサの製造方法では、まず、図2Aに示すように、配管1の座繰り面11におけるチップ貼り付け箇所に対し、シリコーン系の接着剤5を塗布する(塗布ステップ)。また同様に、配管1の座繰り面11における基板貼り付け箇所に対し、シリコーン系の接着剤5を塗布する。
なお、上記の塗布ステップでは、配管1の座繰り面11に接着剤5を塗布した場合を示したが、センサチップ2,3の上面に接着剤5を塗布してもよい。
次いで、図2Bに示すように、センサチップ2,3と配管1の対応するチップ貼り付け箇所との位置決めを行って、接着する(接着ステップ)。また同様に、基板4の接続部41と配管1の基板貼り付け箇所との位置決めを行って、接着する。
また、図示はしていないが、配管1とセンサチップ2,3及び基板4との位置ずれを防ぐため、配管1、センサチップ2,3及び基板4に対して冶具を取付ける。
次いで、図2Cに示すように、センサチップ2,3及び基板4が接着された配管1を、オーブン10に入れて焼成を行う(焼成ステップ)。この際、接着剤5の重量変化が飽和するまで焼成を行う。また、焼成温度は、下限は流量計測におけるヒータ22の加熱温度以上の温度であり、上限は接着剤5の耐熱温度(一般的には200度程度)である。これは、焼成温度が流量計測におけるヒータ22の加熱温度より低いと、接着剤5の重量変化が飽和されず、流量計測時に低分子シロキサン等のアウトガスが放出されてしまうためである。なお、焼成により接着剤5の重量変化が飽和する時間は、接着剤5の構成材料及び焼成温度によって変動する。
次いで、図2Dに示すように、オーブン10から、焼成された熱式流量センサを取出し、冶具を取外す(取出しステップ)。以上の工程により、熱式流量センサを製造することができる。
なお、上記のようにして製造した熱式流量センサを用いて流量計測を行う場合には、ヒータ22の加熱温度が、接着剤5の焼成温度を超えないようにする。これは、焼成温度を超えてヒータ22を加熱してしまうと、アウトガスの発生が飽和されず、再びアウトガスが放出されてしまうためである。
なお、熱式流量センサの製造方法は図2に示す工程に限らず、配管1と、ヒータ22を有するセンサチップ3とを接着したシリコーン系の接着剤5に対し、当該接着剤5の重量変化が飽和するまで焼成を行う焼成ステップを有していればよく、適宜、工程の変更、追加、削除が可能である。
図3は、実施の形態1に係る熱式流量センサの製造方法による効果を説明する図であり、加熱時間に伴う接着剤5の重量変化の一例を示す図である。なお図3では、145度程度の加熱を30分程度行うことで硬化が完了する接着剤5(TSE3280G)を用いた場合を示している。
図3の例では、30分程度の加熱で接着剤5の硬化が完了するところ、加熱を継続することで、接着剤5の重量が減少していることが分かる。この重量の減少は、接着剤5から発生したアウトガスが外部に放出されていることを示している。すなわち、ヒータ22による局所的な熱ではアウトガスが接着剤5内に留まってしまうが、熱式流量センサ全体を加熱することで、アウトガスが外部に放出されるものと推測される。なお図3の例では、145度程度の加熱を10時間程度行うことで、接着剤5の重量変化が飽和している。
以上のように、この実施の形態1によれば、配管1と、ヒータ22を有するセンサチップ2とを接着したシリコーン系の接着剤5に対し、当該接着剤5の重量変化が飽和するまで焼成を行うように構成したので、熱式流量センサの製造後に、ヒータ22から熱が生じても、アウトガスの発生を抑えることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 配管
2 センサチップ
3 センサチップ
4 基板
5 接着剤
10 オーブン
11 座繰り面
21 ダイヤフラム部
22 ヒータ
31 温度センサ
41 接続部

Claims (3)

  1. 配管と、ヒータを有するセンサチップとを接着したシリコーン系の接着剤に対し、当該接着剤の重量変化が飽和するまで焼成を行う焼成ステップ
    を有することを特徴とする熱式流量センサの製造方法。
  2. 前記焼成ステップは、流量計測における前記ヒータの加熱温度以上の温度で前記焼成を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の熱式流量センサの製造方法。
  3. 前記センサチップは、前記ヒータが設けられたダイヤフラム部を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の熱式流量センサの製造方法。
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