JP2017219146A - 作業機の油圧システム - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧アクチュエータの姿勢を長時間にわたって保持することができるようにする。【解決手段】作業機の油圧システムは、第1油圧アクチュエータと、第1油圧アクチュエータに接続される第1接続油路と、第1接続油路に設けられ、且つ、第1位置と第2位置とに切換可能な切換弁と、を備え、切換弁は、第1接続油路に接続される第1ポートと、第1ポートとは異なる位置で第1接続油路に接続される第2ポートと、第1ポート及び第2ポートを連通する第1流路と、第1流路とは異なる第2流路と、第2流路に設けられ第2ポートから第1ポートへの作動油の流れを遮断し且つ第1ポートから第2ポートへの作動油の流れを遮断する遮断部と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、トラクタにフロントローダを装着した作業機の油圧システムに関するものである。
従来、トラクタにフロントローダを装着した作業機として特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に開示された作業機は、ブームと、バケットと、ブーム油圧シリンダと、バケット油圧シリンダと、ブーム油圧シリンダを制御するブーム制御弁と、バケット油圧シリンダを制御するバケット制御弁とを備えている。ブーム制御弁及びバケット制御弁は、三位置切換弁である。したがって、ブーム制御弁を所定の位置に切り換えることによってブームを上又は下に揺動することができ、バケット制御弁を所定の位置に切り換えることによってバケットを掬い又はダンプすることができる。
特開2009−052287号公報
さて、フロントローダには、バケットの他に様々な予備アタッチメントを取り付けることが可能である。予備アタッチメントは、例えば、油圧シリンダ(予備油圧シリンダという)によって作動する。予備油圧シリンダの制御は、三位置切換弁の予備制御弁によって行われている。以上のように、ブーム油圧シリンダ、バケット油圧シリンダ及び予備油圧シリンダなどの様々な油圧アクチュエータは、当該油圧アクチュエータに対応した制御弁によって制御される。制御弁によって制御される油圧シリンダは、長時間にわたって同じ姿勢を保持しなければならないことがある。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、油圧アクチュエータの姿勢を長時間にわたって保持することができる作業機の油圧システムを提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下の通りである。
作業機の油圧システムは、第1油圧アクチュエータと、前記第1油圧アクチュエータに接続される第1接続油路と、前記第1接続油路に設けられ、且つ、第1位置と前記第2位置とに切換可能な切換弁と、を備え、前記切換弁は、前記第1接続油路に接続される第1ポートと、前記第1ポートとは異なる位置で前記第1接続油路に接続される第2ポートと、前記第1ポート及び第2ポートを連通する第1流路と、前記第1流路とは異なる第2流路と、前記第2流路に設けられ前記第2ポートから第1ポートへの作動油の流れを遮断し且つ前記第1ポートから第2ポートへの作動油の流れを遮断する遮断部と、を有している。
前記遮断部は、前記第2流路に設けられ且つ前記第2ポートから第1ポートへの作動油の流れを遮断する第1逆止弁と、前記第2流路に設けられ且つ前記第1ポートから第2ポートへの作動油の流れを遮断する第2逆止弁とを含んでいる。

作業機の油圧システムは、第1油圧アクチュエータと、前記第1油圧アクチュエータに接続される第1接続油路と、前記第1接続油路に設けられ、且つ、第1位置と前記第2位置とに切換可能な複数の第1切換弁と、を備え、前記複数の第1切換弁は、前記第1接続油路に接続される第1ポートと、前記第1ポートとは異なる位置で前記第1接続油路に接続される第2ポートと、前記第1ポート及び第2ポートを連通する第1流路と、前記第1流路とは異なる第2流路と、前記第2流路に設けられ前記第2ポートから第1ポートへの作動油の流れを遮断し且つ前記第1ポートから第2ポートへの作動油の流れを遮断する第
1遮断部と、を有している。
前記第1遮断部は、前記第2流路に設けられ且つ前記第2ポートから第1ポートへの作動油の流れを遮断する第1逆止弁と、前記第2流路に設けられ且つ前記第1ポートから第2ポートへの作動油の流れを遮断する第2逆止弁とを含んでいる。
前記複数の第1切換弁は、前記第1位置及び前記第2位置に切換可能な電磁切換弁であり、第1位置及び第2位置のいずれかに同時に切り換わる。
作業機の油圧システムは、前記第1接続油路から分岐する分岐油路と、前記分岐油路に接続される第2油圧アクチュエータと、前記分岐油路に設けられ、且つ、第3位置と前記第4位置とに切換可能な複数の第2切換弁と、を備え、前記複数の第2切換弁は、前記分岐油路に接続される第3ポートと、前記第3ポートとは異なる位置で前記分岐油路に接続される第4ポートと、前記第3ポート及び第4ポートを連通する第3流路と、前記第3流路とは異なる第4流路と、前記第4流路に設けられ前記第4ポートから第3ポートへの作動油の流れを遮断し且つ前記第3ポートから第4ポートへの作動油の流れを遮断する第2遮断部と、を有している。
前記第2遮断部は、前記第4流路に設けられ且つ前記第4ポートから第3ポートへの作動油の流れを遮断する第3逆止弁と、前記第4流路に設けられ且つ前記第3ポートから第4ポートへの作動油の流れを遮断する第4逆止弁とを含んでいる。
前記複数の第2切換弁は、前記第3位置及び前記第4位置に切換可能な電磁切換弁であり、第3位置及び第4位置のいずれかに同時に切り換わる。
前記複数の第2切換弁は、前記複数の第1切換弁が第1位置に切り換わる場合に前記第4位置に切り換わり、前記複数の第1切換弁が第2位置に切り換わる場合に前記第3位置に切り換わる。
作業機の油圧システムは、第5ポート及び第6ポートを有し且つ前記第6ポートに作動油が供給された場合には伸長し、前記第5ポートに作動油が供給された場合には収縮する第3油圧アクチュエータと、前記第3油圧アクチュエータの前記5ポート及び第6ポートに接続される第2接続油路と、前記第3油圧アクチュエータが伸長した際に前記第6ポートに供給された作動油が前記第2接続油路へ抜けることを阻止し、且つ、前記第3油圧アクチュエータが収縮する際には前記第6ポートに供給された作動油が前記第2接続油路へ抜けること許容する作動部と、を備えている。
前記第2接続油路は、前記第5ポートに接続される第1給排路と、前記第6ポートに接続される第2給排路と、を有し、前記作動部は、前記第2給排路に接続され且つ前記収縮時に設定圧が低下可能なリリーフ弁と、前記第2給排路において前記リリーフ弁の上流と前記リリーフ弁の下流とを接続することで当該リリーフ弁をバイパスする第1バイパス油路と、前記第1バイパス油路に設けられ、前記第6ポート側である下流から上流へ作動油が流れるのを許容し且つ上流から下流へ作動油が流れることを阻止する第5逆止弁と、を有している。
作業機の油圧システムは、作動油を排出する排出油路と、前記第2給排路及び前記第1給排路に接続され、前記第5ポート及び前記第6ポートの作動油を前記排出油路に排出するフロート部と、前記第2給排路において前記第1バイパス油路の上流と前記第1バイパス油路の下流とを接続することで前記第1バイパス油路をバイパスする第2バイパス油路と、前記第2バイパス油路に設けられ、前記フロート部が作動時に前記第2バイパス油路を連通し且つ前記フロート部が作動していない場合に前記第2バイパス油路を遮断する第3切換弁と、を備えている。
本発明によれば、油圧アクチュエータの姿勢を長時間にわたって保持することができる。
作業機の油圧システムの概略図である。 作動部の拡大図である。 作業機の側面全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図3は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図3では、作業機1の一例として、トラクタ2に装着された作業装置3を示している。但し、本発明に係る作業機1は、トラクタ2に装着された作業装置3に限定されず、例えば、その他のローダ作業機、農業機械などであってもよい。
図3に示すように、トラクタ2は、走行車体(以降、車体という)4と、原動機5と、変速装置6と、走行装置7とを備えている。車体2には、運転席8が設けられている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席8に着座した運転者の前側(図3の左側)を前方、運転者の後側(図3の右側)を後方、運転者の左側(図3の手前側)を左方、運転者の右側(図3の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を幅方向として説明する。車体4の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を車体外方として説明する。言い換えれば、車体外方とは、幅方向であって、車体4の中央部から離れる方向である。車体外方とは反対の方向を、車体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、車体幅方向であって、車体4の中央部に近づく方向である。
車体4は、前車軸フレーム10と、前車軸フレーム10から車体外方に突出する第1フレーム(第1支持部材)11と、第1フレーム11から起立する一対の第2フレーム(第2支持部材)12a、12bとを有している。原動機5は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、電動機等である。この実施形態では、原動機5は、ディーゼルエンジン(以降、エンジンという)である。走行装置7は、前輪及び後輪を有する車輪型の装置である。なお、走行装置7は、クローラ型(セミクローラ型を含む)の装置であってもよい。
作業装置3は、第2フレーム12a、12bに装着されるフロントローダである。フロントローダ3は、第2フレーム12a、12bのそれぞれに揺動自在に支持されたブーム15a、15bと、ブーム15a、15bに揺動自在に支持されたバケット16と、伸縮によってブーム15a、15bを揺動させるブーム油圧シリンダ17と、伸縮によってバケット16を揺動させるバケット油圧シリンダ18とを有している。したがって、ブーム油圧シリンダ17を伸縮することによって、ブーム15a、15bを上方又は下方に揺動することができる。また、バケット油圧シリンダ18を伸縮することによって、バケット16を掬い、又はダンプさせることができる。なお、ブーム15a、15bの先端には、パレットフォーク、スイーパー、モア等の様々な予備アタッチメントが装着可能である。予備アタッチメントは、当該予備アタッチメントに設けられた予備油圧シリンダ19(図1参照)によって作動する。
次に、作業機の油圧システムについて説明する。
図1は、作業機の油圧システム(油圧回路)の全体図である。図1に示すように、作業機の油圧システムは、油圧ポンプP1と、複数の制御弁20とを備えている。
油圧ポンプP1は、作動油タンクに貯留された作動油を吐出するポンプであって、例えば、定容量型のギヤポンプである。油圧ポンプP1は、可変容量型のポンプであってもよい。油圧ポンプP1の吐出側には、油路25が接続され、当該油路25には複数の制御弁20が接続されている。
複数の制御弁20の夫々は、作動油を流す方向を切換可能な弁である。また。複数の制御弁20の夫々は、作業機1に設けられた複数の油圧アクチュエータを制御する弁である。油圧アクチュエータとは、油圧シリンダ、油圧モータ等である。この実施形態では、複数の油圧アクチュエータは、油圧シリンダであって、ブーム油圧シリンダ17、バケット油圧シリンダ18、予備油圧シリンダ19である。
以降、説明の便宜上、予備油圧シリンダ19のことを「第1油圧アクチュエータ19」、バケット油圧シリンダ18のことを「第2油圧アクチュエータ18」、ブーム油圧シリンダ17のことを「第3油圧アクチュエータ17」ということがある。
図1に示すように、複数の制御弁20は、第1制御弁20A、第2制御弁20Bである。第1制御弁20Aは、第1油圧アクチュエータ(予備油圧シリンダ)19と第2油圧アクチュエータ(バケット油圧シリンダ)18の両方を制御する弁である。第2制御弁20
Bは、ブーム油圧シリンダ(第3油圧アクチュエータ)17を制御する弁である。
第1制御弁20Aは、手動方式の直動スプール形3位置切換弁である。第1制御弁20Aは、運転席8の近傍に設けられた操作レバー(操作部材)によって、第1位置20a1、第2位置20a2、中立位置20a3に切り換えることができる。
第1制御弁20Aと予備油圧シリンダ19とは、第1接続油路31により接続されている。具体的には、予備油圧シリンダ19は、筒体19aと、筒体19aに移動自在に設けられたロッド19bと、ロッド19bに設けられたピストン19cとを備えている。筒体19aの基端部(ロッド19b側とは反対側)には、作動油を給排するポート19dが設けられている。筒体19aの先端(ロッド19b側)には、作動油を給排するポート19eが設けられている。
第1接続油路31は、第1制御弁20Aのポート21とポート19eとを接続する第1給排路31aと、第1制御弁20Aのポート22とポート19dとを接続する第2給排路31bとを有している。
したがって、第1制御弁20Aを第1位置20a1にすれば、第2給排路31bから予備油圧シリンダ19のポート19dに作動油を供給することができると共に、予備油圧シリンダ19のポート19eから第1給排路31aに作動油を排出することができる。また、第1制御弁20Aを第2位置20a2にすれば、第1給排路31aから予備油圧シリンダ19のポート19eに作動油を供給することができると共に、予備油圧シリンダ19のポート19dから第2給排路31bに作動油を排出することができる。これによって、予備油圧シリンダ19を伸縮すること、即ち、予備油圧シリンダ19を作動させることができる。
第1制御弁20Aとバケット油圧シリンダ18とは、第1接続油路31の中途部から分岐した分岐油路33より接続されている。具体的には、バケット油圧シリンダ18は、筒体18aと、筒体18aに移動自在に設けられたロッド18bと、ロッド18bに設けられたピストン18cとを備えている。筒体18aの基端部(ロッド18b側とは反対側)には、作動油を給排するポート18dが設けられている。筒体18aの先端(ロッド18b側)には、作動油を給排するポート18eが設けられている。
分岐油路33は、第1給排路31aとポート18eとを接続する第1分岐路33aと、第2給排路31bとポート18dとを接続する第2分岐路33bとを有している。
したがって、第1制御弁20Aを第1位置20a1にすれば、第2給排路31bから第2分岐路33bを介してバケット油圧シリンダ18のポート18dに作動油を供給することができると共に、バケット油圧シリンダ18のポート18eから第1分岐路33aを介して第1給排路31aに作動油を排出することができる。また、第1制御弁20Aを第2位置20a2にすれば、第1給排路31aから第1分岐路33aを介してバケット油圧シリンダ18のポート18eに作動油を供給することができると共に、バケット油圧シリンダ18のポート18dから第2分岐路33bを介して第2給排路31bに作動油を排出することができる。これによって、バケット油圧シリンダ18を伸縮すること、即ち、バケット油圧シリンダ18を作動させることができる。
第2制御弁20Bは、手動方式の直動スプール形4位置切換弁である。第2制御弁20Bは、運転席8の近傍に設けられた操作レバー(操作部材)によって、第1位置20b1、第2位置20b2、第3位置20b3、中立位置20b4に切り換えることができる。
第2制御弁20Bとブーム油圧シリンダ17とは、第2接続油路32により接続されている。具体的には、ブーム油圧シリンダ17は、筒体17aと、筒体17aに移動自在に設けられたロッド17bと、ロッド17bに設けられたピストン17cとを備えている。筒体17aの基端部(ロッド17b側とは反対側)には、作動油を給排するポート17dが設けられている。筒体17aの先端(ロッド17b側)には、作動油を給排するポート17eが設けられている。説明の便宜上、ポート17eのことを「第5ポート17e」、ポート17dのことを「第6ポート17d」ということがある。
第2接続油路32は、第2制御弁20Bのポート23と第5ポート17eとを接続する第1給排路32aと、第2制御弁20Bのポート24と第6ポート17dとを接続する第
2給排路32bとを有している。
したがって、第2制御弁20Bを第1位置20b1にすれば、第2給排路31bからブーム油圧シリンダ17の第6ポート17dに作動油を供給することができると共に、ブーム油圧シリンダ17の第5ポート17eから第1給排路32aに作動油を排出することができる。また、第2制御弁20Bを第2位置20b2にすれば、第1給排路32aからブーム油圧シリンダ17の第5ポート17eに作動油を供給することができると共に、ブーム油圧シリンダ17の第6ポート17dから第2給排路32bに作動油を排出することができる。これによって、ブーム油圧シリンダ17を伸縮すること、即ち、ブーム油圧シリンダ17を作動させることができる。
また、第2制御弁20Bは、フロート部34を有している。フロート部34は、第2制御弁20が第3位置20b3である場合に、第5ポート17e(第1給排路32a)及び第6ポート17e(第2給排路32b)の作動油を排出油路26に排出する。即ち、フロート部34は、第3位置20b3である場合に、第2制御弁20Bのポート23及びポート24を、排出油路26が接続するポート27に接続する。これにより、第5ポート17e(第1給排路32a)及び第6ポート17e(第2給排路32b)の作動油が排出油路26に排出される。排出油路26は、作動油タンクに接続されている。排出油路26の接続先は、これに限定されず、例えば、油圧ポンプの吸込み口の近傍に接続されていてもよいし、その他の場所に接続されていてもよい。この実施形態では、フロート部34は、第2制御弁20Bに設けられているが、その他の場所に設けられていてもよい。なお、この実施形態の油圧システムでは、第1接続油路31(第1給排路32a、第2給排路32b)の中途部に、制御弁(スピルガードバルブ)28が設けられているが、制御弁28は設けられていなくてもよい。また、バケット16を水平に保つ制御弁(水平制御弁)29が設けられているが、水平制御弁29は設けられていなくてもよい。即ち、本発明は、制御弁28及び制御弁29が設けられていない油圧システムにも適用が可能である。
さて、第1制御弁20Aと第1油圧アクチュエータ(予備油圧シリンダ)19との間の区間、即ち、第1接続油路31には、複数の切換弁41が設けられている。また、第1制御弁20Aと第2油圧アクチュエータ(バケット油圧シリンダ)18との間の区間、即ち、分岐油路33にも、複数の切換弁42が設けられている。複数の切換弁41は、予備油圧シリンダ19に対応する弁であり、複数の切換弁42は、バケット油圧シリンダ18に対応する弁である。以降、説明の便宜上、切換弁41のことを「第1切換弁41」といい、切換弁42のことを「第2切換弁42」ということがある。
次に、複数の第1切換弁41の詳細について説明する。
図1及び図2に示すように、複数の第1切換弁41は、第1切換弁41A、第1切換弁41Bである。第1切換弁41Aは、第1給排路31aの中途部に設けられた弁であり、第1切換弁41Bは、第2給排路31bの中途部に設けられた弁である。第1切換弁41Aは、第1位置41a1と、第2位置41a2とに切換可能な二位置切換弁である。第1切換弁41は電磁切換弁であり、制御装置50によって切り換えられる。また、第1切換弁41Bも第1切換弁41Aと同様に二位置切換弁であって、第1位置41b1と、第2位置41b2とに切換可能である。第1切換弁41Bの切換も制御装置50で行う。
第1切換弁41Aは、第1ポート51と、第2ポート52と、第1流路53と、第2流路54と、第1遮断部55とを有している。第1ポート51は、第1給排路31aにおいて、第1切換弁41Aから下流の油路31a1に接続されている。即ち、第1ポート51は、第1給排路31aのうち、予備油圧シリンダ19側の油路31a1に接続されている。また、第2ポート52は、第1給排路31aにおいて、第1切換弁41Aから上流の油路31a2に接続されている。即ち、第2ポート52は、第1給排路31aのうち、第1制御弁20A側の油路31a2に接続されている。
第1流路53は、第1切換弁41Aが第2位置41a2である場合に、第1ポート51と第2ポート52とを連通する流路である。第1流路53では、第1ポート51から第2ポート52に向けて作動油が通過、又は、第2ポート52から第1ポート51に向けて作動油が通過する。第2流路54は、第1流路53とは異なる流路である。第2流路54は
、第1遮断部55を介して作動油の流れを遮断する油路である。
第1遮断部55は、第2流路54に設けられたものであって、第2ポート52から第1ポート51への作動油の流れを遮断し且つ第1ポート51から第2ポート52への作動油の流れを遮断する部分である。第1遮断部55は、第1逆止弁55Aと、第2逆止弁55Bとを含んでいる。第1逆止弁55A及び第2逆止弁55Bのそれぞれは、第2流路54の同一直線状に設けられていて、作動油の逆流を防止する弁部が互いに向き合っている(対向している)。即ち、第1逆止弁55Aは、第2ポート52から第2流路54へ流入した作動油が第1ポート51へ流れるのを遮断(阻止)する。第2逆止弁55Bは、第1ポート51から第2流路54へ流入した作動油が第2ポート52へ流れるのを遮断(阻止)する。
第1切換弁41Bは、第1切換弁41Aと同様に、第1ポート51と、第2ポート52と、第1流路53と、第2流路54と、第1遮断部55とを有している。なお、第1切換弁41Bは、第1切換弁41Aと比べて接続先は異なるが、構造は同じであるため、構造の説明を省略する。
第1切換弁41Bの第1ポート51は、第2給排路31bにおいて、第1切換弁41Bから下流の油路31b1に接続されている。即ち、第1ポート51は、第2給排路31bのうち、予備油圧シリンダ19側の油路31b1に接続されている。また、第2ポート52は、第2給排路31bにおいて、第1切換弁41Bから上流の油路31b2に接続されている。即ち、第2ポート52は、第2給排路31bのうち、第1制御弁20A側の油路31b2に接続されている。
制御装置50は、複数の第1切換弁41(第1切換弁41A、41B)の切換を同時に行う。具体的には、制御装置50には、第1油圧アクチュエータ(予備油圧シリンダ19)19又は第2油圧アクチュエータ(バケット油圧シリンダ)18を選択するスイッチ56が接続されている。スイッチ56によって、予備アクチュエータ19(予備アタッチメント)が選択されている状態では、制御装置50は、第1切換弁41Aのソレノイド及び第1制御弁41Bのソレノイドを同時に励磁する。一方、スイッチ56によって、バケット油圧シリンダ18(バケット16)が選択されている状態では、制御装置50は、第1切換弁41Aのソレノイド及び第1制御弁41Bのソレノイドを同時に消磁する。
以上、第1切換弁41によれば、第1切換弁41Aを第1位置41a1に切り換え且つ第1切換弁41Bを第1位置41b1に切り換えれば、第1逆止弁55A及び第2逆止弁55Bによって、第1ポート51と第2ポート52との間(第2流路54)の連通を確実に遮断することができる。即ち、第1切換弁41Aを第1位置41a1、第1切換弁41Bを第1位置41b2にすることにより、第1給排路31aの油路31a1(第1切換弁41Aと予備油圧シリンダ19との区間)の作動油を第1切換弁41Aに排出することを抑制することができる。また、第2給排路31bの油路31b1(第1切換弁41Bと予備油圧シリンダ19との区間)の作動油を第1切換弁41Bに排出することを抑制することができる。
従来では、スプールの外周面によって第1ポートと第2ポートとの連通を遮断している。そのため、スプールの外周面と弁体の内壁との隙間から僅かにリークする作動油によって、予備油圧シリンダ19の姿勢が少し変化してしまい、当該予備油圧シリンダ19の姿勢を長時間、保持することが難しい。一方で、本発明では、第1遮断部55(第1逆止弁55A及び第2逆止弁55B)によって第1ポート51と第2ポート52との連通を遮断しているため、従来の問題のように作動油がリークすることを抑制することができる。その結果、予備油圧シリンダ19の姿勢を長時間にわたって保持することができる。
次に、複数の第2切換弁42の詳細について説明する。
複数の第2切換弁42は、第2切換弁42A、第2切換弁42Bである。第2切換弁42Aは、第1分岐路33aの中途部に設けられた弁であり、第2切換弁42Bは、第2分岐路33bの中途部に設けられた弁である。第2切換弁42Aは、第3位置42a1と、第4位置42a2とに切換可能な二位置切換弁である。また、第2切換弁42A及び第2切換弁42Bは、電磁切換弁である。第2切換弁42Aの切換は、当該第2切換弁42A
のソレノイドを励磁又は消磁することによって行うことができる。第2切換弁42Aのソレノイドの励磁又は消磁は、制御装置50で行う。また、第2切換弁42Bも第2切換弁42Aと同様に二位置切換弁であって、第3位置42b1と、第4位置42b2とに切換可能である。第2切換弁42Bの切換は、当該第2切換弁42Bのソレノイドを励磁又は消磁することによって行うことができる。第2切換弁42Bのソレノイドの励磁又は消磁は、制御装置50で行う。
第2切換弁42Aは、第3ポート61と、第4ポート62と、第3流路63と、第4流路64と、第2遮断部65とを有している。第3ポート61は、第1分岐路33aにおいて、第2切換弁42Aから下流の油路33a1に接続されている。即ち、第3ポート61は、第1分岐路33aのうち、バケット油圧シリンダ18側の油路33a1に接続されている。また、第4ポート62は、第1分岐路33aにおいて、第2切換弁42Aから上流の油路33a2に接続されている。即ち、第4ポート62は、第1分岐路33aのうち、第1制御弁20A側の油路33a2に接続されている。
第3流路63は、第2切換弁42Aが第4位置42a2である場合に、第3ポート61と第4ポート62とを連通する流路である。第3流路63では、第3ポート61から第4ポート62に向けて作動油が通過、又は、第4ポート62から第3ポート61に向けて作動油が通過する。第4流路64は、第3流路63とは異なる流路である。第4流路64は、第2遮断部56を介して作動油の流れを遮断する油路である。
第2遮断部65は、第4流路64に設けられたものであって、第4ポート62から第3ポート61への作動油の流れを遮断し且つ第3ポート61から第4ポート62への作動油の流れを遮断する部分である。第2遮断部65は、第3逆止弁65Aと、第4逆止弁65Bとを含んでいる。第3逆止弁65A及び第4逆止弁65Bのそれぞれは、第4流路64の同一直線状に設けられていて、作動油の逆流を防止する弁部が互いに向き合っている(対向している)。即ち、第3逆止弁65Aは、第4ポート62から第4流路64へ流入した作動油が第3ポート61へ流れるのを遮断(阻止)する。第4逆止弁65Bは、第3ポート61から第4流路64へ流入した作動油が第4ポート62へ流れるのを遮断(阻止)する。
第2切換弁42Bは、第2切換弁42Aと同様に、第3ポート61と、第4ポート62と、第3流路63と、第4流路64と、第2遮断部65とを有している。なお、第2切換弁42Bは、第2切換弁42Aと比べて接続先は異なるが、構造は同じであるため、構造の説明を省略する。
第2切換弁42Bの第3ポート61は、第2分岐路33bにおいて、第2切換弁42Bから下流の油路33b1に接続されている。即ち、第3ポート61は、第2分岐路33bのうち、バケット油圧シリンダ18側の油路33b1に接続されている。また、第4ポート62は、第2分岐路33bにおいて、第2切換弁42Bから上流の油路33b2に接続されている。即ち、第4ポート62は、第2分岐路33bのうち、第1制御弁20A側の油路33b2に接続されている。
制御装置50は、複数の第2切換弁42(第2切換弁42A、42B)の切換を同時に行う。具体的には、スイッチ56によって、予備アクチュエータ19が選択されている状態では、制御装置50は、第2切換弁42Aのソレノイド及び第2制御弁42Bのソレノイドを同時に励磁する。一方、スイッチ56によって、バケット油圧シリンダ18(バケット16)が選択されている状態では、制御装置50は、第2切換弁42Aのソレノイド及び第2制御弁42Bのソレノイドを同時に消磁する。つまり、複数の第2切換弁42は、複数の第1切換弁41が第1位置41a1,41b1に切り換わる場合には、第4位置42a2,42b2に切り換わる。複数の第2切換弁42は、複数の第1切換弁41が第2位置41a2,41b2に切り換わる場合には、第3位置42a1,42b1に切り換わる。したがって、複数の第1切換弁41と、複数の第2切換弁42とを互いに逆方向に切り換えている。そのため、複数の第1切換弁41、複数の第2切換弁42、第1制御弁20Aによって、予備油圧シリンダ19とバケット油圧シリンダ18とを安定して独立に作動させることができる。
以上の第2切換弁42によれば、当該第2切換弁42Aを第3位置42a1に切り換え且つ第2切換弁42Bを第3位置42b1に切り換えれば、分岐油路33を遮断することができる。即ち、第1分岐路33aの油路33a1(第2切換弁42Aとバケット油圧シリンダ18との区間)の作動油が第2切換弁42Aに排出することを抑制することができる。また、第2分岐路33bの油路33b1(第2切換弁42Bとバケット油圧シリンダ18との区間)の作動油が第2切換弁42Bに排出することを抑制することができる。即ち、第2切換弁42Aにおいても、第2遮断部65(第1逆止弁55A及び第2逆止弁55B)によって第3ポートと第4ポートとの連通を遮断しているため、従来の問題のように作動油がリークすることを抑制することができる。その結果、バケット油圧シリンダ18の姿勢を長時間にわたって保持することができる。
特に、この実施形態における作業機1は、第1切換弁41及び第2切換弁42を備えている。そのため、様々な作業において、予備アタッチメントやバケット16で重量物を支持した状態で、予備アタッチメント(予備油圧シリンダ19)又はバケット16(バケット油圧シリンダ18)の姿勢を長時間にわたって支持することができる。
次に、ブーム油圧シリンダ(第3油圧アクチュエータ)17及び第2接続油路32について説明する。第2接続油路32には、作動部70が設けられている。作動部70は、ブーム油圧シリンダ17を伸長して停止させた場合(ブーム15a、15bを上昇させて停止した場合)において、ブーム油圧シリンダ17の作動油が第6ポート17dから第2接続油路32に抜けることを阻止する。即ち、作動部70は、ブーム15a、15bを上昇させた状態で保持する。また、作動部70は、ブーム油圧シリンダ17を収縮させる場合(ブーム15a、15bを下降させる場合)において、ブーム油圧シリンダ17の作動油が第6ポート17dから第2接続油路32に流れることを許容する。即ち、作動部70は、ブーム15a、15bを下降させる際は、ブーム15a、15bの保持を解除して、当該ブーム15a、15bを下降させることができる。
具体的には、作動部70は、リリーフ弁71と、第1バイパス油路72と、第5逆止弁73とを有している。リリーフ弁71は、設定圧が変更することが可能な弁であって、第2給排路32bの中途部に接続されている。リリーフ弁71の受圧部71aには、油路76が接続され、当該油路76は第1給排路32aに接続されている。したがって、第1給排路32aに作動油の圧力が作用した場合、当該第1給排路32aに作用した圧力が受圧部71aに作用し、リリーフ弁71の設定圧を下げることができる。一方で、第1給排路32aに作動油の圧力が作用しなかった場合、受圧部71aにも圧力が作用しないため、リリーフ弁71の設定圧を上げることができる。
第1バイパス油路72は、第2給排路32bに接続された油路であって、リリーフ弁71の上流とリリーフ弁71の下流とを接続することでリリーフ弁71をバイパスする。即ち、第1バイパス油路71は、第2給排路32bにおいて、リリーフ弁71のポート71a及び第2制御弁20Bのポート24を接続する区間(リリーフ弁71の上流の区間)32b1と、リーフ弁71のポート71b及びブーム油圧シリンダ17の第6ポート17dとを接続する区間(リリーフ弁71の下流の区間)32b2とを接続している。
第5逆止弁73は、第1バイパス油路72の中途部に設けられている。第5逆止弁73は、下流から上流へ作動油が流れるのを許容し且つ上流から下流へ作動油が流れることを阻止する。
したがって、ブーム15a、15bを上昇させた際(第2制御弁20Bを第1位置20b1にした際)には、リリーフ弁71の受圧部71aに作用する作動油の圧力が上昇して、当該作動油の圧力によってリリーフ弁71の設定圧が上昇する。そのため、ブーム15a、15bを上昇させた位置で停止した場合は、第2給排路32bの作動油がリリーフ弁71及び第5逆止弁73を通過して、第2制御弁20Bへと抜けることを阻止することができる。即ち、ブーム15a、15bの上昇させた状態の姿勢(上昇姿勢)を保持することができる。一方、ブーム15a、15bを下降させた際には、リリーフ弁71の受圧部71aに作用した作動油の圧力は低くなるため、リリーフ弁71の設定圧が低下する。そのため、ブーム15a、15bを下降させた際(第2制御弁20Bを第2位置20b2に
した際)には、第2給排路32bの作動油がリリーフ弁71を通過して、第2制御弁20Bへと抜けるため、ブーム15a、15bを下降させることができる。
また、油圧システムは、第2バイパス油路74と、第3切換弁75とを備えている。
第2バイパス油路74は、第2給排路32bにおいて、第1バイパス油路72の上流と第1バイパス油路72の下流とを接続している。詳しくは、第2給排路32bの区間32b1と第1バイパス油路72とを接続する接続部72aよりも上流側で、第2バイパス油路74が区間32b1に接続されている。第2給排路32bの区間32b2と第1バイパス油路72とを接続する接続部72bよりも下流側で、第2バイパス油路74が区間32b2に接続されている。
第3切換弁75は、第2バイパス油路74の中途部に設けられている。第3切換弁75は、第1位置75aと、第2位置75bとに切換可能な二位置切換弁である。第3切換弁75の切換は、当該第3切換弁75のソレノイドを励磁又は消磁することによって行うことができる。第3切換弁75は、フロート部34が作動時には、第2位置75bに切り換わることで第2バイパス油路74を連通する。第3切換弁75は、フロート部34が作動していない場合に第2バイパス油路74を遮断する。なお、第3切換弁75の構造は、第1切換弁41や第2切換弁42と同様であるため説明を省略する。
したがって、作動部70によってブーム15a、15bの上昇姿勢で保持できる構成でありながら、第3切換弁75を第2位置75bに切り換えれば、ブーム油圧シリンダ17の第6ポート17dの作動油を排出して、ブーム15a、15bをフロート動作させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 作業機
31 第1接続油路
41、41A、41B 切換弁(第1切換弁)
42、42A、42B 切換弁(第2切換弁)
41a1 第1位置
41a2 第2位置
41b1 第1位置
41b2 第2位置
42a1 第3位置
42a2 第4位置
42b1 第3位置
42b2 第4位置
51 第1ポート
52 第2ポート
53 第1流路
54 第2流路
55 第1遮断部
55A 第1逆止弁
55B 第2逆止弁
61 第3ポート
62 第4ポート
63 第3流路
64 第4流路
65 第2遮断部
65A 第3逆止弁
65B 第4逆止弁
70 作動部
71 リリーフ弁
72 第1バイパス油路
73 第5逆止弁
74 第2バイパス油路
75 第3切換弁
76 油路

Claims (12)

  1. 第1油圧アクチュエータと、
    前記第1油圧アクチュエータに接続される第1接続油路と、
    前記第1接続油路に設けられ、且つ、第1位置と第2位置とに切換可能な切換弁と、
    を備え、
    前記切換弁は、
    前記第1接続油路に接続される第1ポートと、
    前記第1ポートとは異なる位置で前記第1接続油路に接続される第2ポートと、
    前記第1ポート及び第2ポートを連通する第1流路と、
    前記第1流路とは異なる第2流路と、
    前記第2流路に設けられ前記第2ポートから第1ポートへの作動油の流れを遮断し且つ前記第1ポートから第2ポートへの作動油の流れを遮断する遮断部と、
    を有している作業機の油圧システム。
  2. 前記遮断部は、前記第2流路に設けられ且つ前記第2ポートから第1ポートへの作動油の流れを遮断する第1逆止弁と、前記第2流路に設けられ且つ前記第1ポートから第2ポートへの作動油の流れを遮断する第2逆止弁とを含んでいる請求項1に記載の作業機の油圧システム。
  3. 第1油圧アクチュエータと、
    前記第1油圧アクチュエータに接続される第1接続油路と、
    前記第1接続油路に設けられ、且つ、第1位置と第2位置とに切換可能な複数の第1切換弁と、
    を備え、
    前記複数の第1切換弁は、
    前記第1接続油路に接続される第1ポートと、
    前記第1ポートとは異なる位置で前記第1接続油路に接続される第2ポートと、
    前記第1ポート及び第2ポートを連通する第1流路と、
    前記第1流路とは異なる第2流路と、
    前記第2流路に設けられ前記第2ポートから第1ポートへの作動油の流れを遮断し且つ前記第1ポートから第2ポートへの作動油の流れを遮断する第1遮断部と、
    を有している作業機の油圧システム。
  4. 前記第1遮断部は、前記第2流路に設けられ且つ前記第2ポートから第1ポートへの作動油の流れを遮断する第1逆止弁と、前記第2流路に設けられ且つ前記第1ポートから第2ポートへの作動油の流れを遮断する第2逆止弁とを含んでいる請求項3に記載の作業機の油圧システム。
  5. 前記複数の第1切換弁は、前記第1位置及び前記第2位置に切換可能な電磁切換弁であり、第1位置及び第2位置のいずれかに同時に切り換わる請求項3又は4に記載の作業機の油圧システム。
  6. 前記第1接続油路から分岐する分岐油路と、
    前記分岐油路に接続される第2油圧アクチュエータと、
    前記分岐油路に設けられ、且つ、第3位置と第4位置とに切換可能な複数の第2切換弁と、
    を備え、
    前記複数の第2切換弁は、
    前記分岐油路に接続される第3ポートと、
    前記第3ポートとは異なる位置で前記分岐油路に接続される第4ポートと、
    前記第3ポート及び第4ポートを連通する第3流路と、
    前記第3流路とは異なる第4流路と、
    前記第4流路に設けられ前記第4ポートから第3ポートへの作動油の流れを遮断し且つ前記第3ポートから第4ポートへの作動油の流れを遮断する第2遮断部と、
    を有している請求項3〜5のいずれか1項に記載の作業機の油圧システム。
  7. 前記第2遮断部は、前記第4流路に設けられ且つ前記第4ポートから第3ポートへの作動油の流れを遮断する第3逆止弁と、前記第4流路に設けられ且つ前記第3ポートから第4ポートへの作動油の流れを遮断する第4逆止弁とを含んでいる請求項6に記載の作業機の油圧システム。
  8. 前記複数の第2切換弁は、前記第3位置及び前記第4位置に切換可能な電磁切換弁であり、第3位置及び第4位置のいずれかに同時に切り換わる請求項6又は7に記載の作業機の油圧システム。
  9. 前記複数の第2切換弁は、前記複数の第1切換弁が第1位置に切り換わる場合に前記第4位置に切り換わり、前記複数の第1切換弁が第2位置に切り換わる場合に前記第3位置に切り換わる請求項6〜8のいずれか1項に記載の作業機の油圧システム。
  10. 第5ポート及び第6ポートを有し且つ前記第6ポートに作動油が供給された場合には伸長し、前記第5ポートに作動油が供給された場合には収縮する第3油圧アクチュエータと、
    前記第3油圧アクチュエータの前記5ポート及び第6ポートに接続される第2接続油路と、
    前記第3油圧アクチュエータが伸長した際に前記第6ポートに供給された作動油が前記第2接続油路へ抜けることを阻止し、且つ、前記第3油圧アクチュエータが収縮する際には前記第6ポートに供給された作動油が前記第2接続油路へ抜けることを許容する作動部と、
    を備えた請求項1〜9のいずれか1項に記載の作業機の油圧システム。
  11. 前記第2接続油路は、前記第5ポートに接続される第1給排路と、前記第6ポートに接続される第2給排路と、を有し、
    前記作動部は、
    前記第2給排路に接続され且つ前記収縮時に設定圧が低下可能なリリーフ弁と、
    前記第2給排路において前記リリーフ弁の上流と前記リリーフ弁の下流とを接続することで当該リリーフ弁をバイパスする第1バイパス油路と、
    前記第1バイパス油路に設けられ、前記第6ポート側である下流から上流へ作動油が流れるのを許容し且つ上流から下流へ作動油が流れることを阻止する第5逆止弁と、
    を有している請求項10に記載の作業機の油圧システム。
  12. 作動油を排出する排出油路と、
    前記第2給排路及び前記第1給排路に接続され、前記第5ポート及び前記第6ポートの作動油を前記排出油路に排出するフロート部と、
    前記第2給排路において前記第1バイパス油路の上流と前記第1バイパス油路の下流とを接続することで前記第1バイパス油路をバイパスする第2バイパス油路と、
    前記第2バイパス油路に設けられ、前記フロート部が作動時に前記第2バイパス油路を連通し且つ前記フロート部が作動していない場合に前記第2バイパス油路を遮断する第3切換弁と、
    を備えた請求項11に記載の作業機の油圧システム。
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