JP2017218441A - 乳化型水性化粧料 - Google Patents

乳化型水性化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2017218441A
JP2017218441A JP2016116723A JP2016116723A JP2017218441A JP 2017218441 A JP2017218441 A JP 2017218441A JP 2016116723 A JP2016116723 A JP 2016116723A JP 2016116723 A JP2016116723 A JP 2016116723A JP 2017218441 A JP2017218441 A JP 2017218441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
feeling
mass
skin
cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016116723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6690423B2 (ja
Inventor
孝志 松藤
Takashi Matsufuji
孝志 松藤
大 村上
Dai Murakami
大 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP2016116723A priority Critical patent/JP6690423B2/ja
Publication of JP2017218441A publication Critical patent/JP2017218441A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6690423B2 publication Critical patent/JP6690423B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】浸透感が高く、べたつき難く、肌にハリや柔軟性を与える整肌効果が良好で、肌に潤いを与え、かつ潤い感を持続させることができ、安定性に優れる乳化型水性化粧料の提供。【解決手段】(A)成分:HLBが2〜10のソルビタン脂肪酸エステルを0.1〜5質量%、(B)成分:平均重合度が2〜10のポリグリセリンを0.5〜10質量%、(C)成分:2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸アルキルを構成モノマーとするポリマー、およびグリセロール−1−メタクリロイルオキシエチレンウレタンとオクタデシル(メタ)アクリレートを構成モノマーとするポリマーから選択される1種または2種のポリマーを0.005〜0.5質量%、ならびに(D)成分:水を含有し、(A)成分および(B)成分の含有比〔(A)/(B)〕が質量比で0.05〜5であることを特徴とする乳化型水性化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、浸透感が高く、べたつき難く、肌にハリや柔軟性を与える整肌効果が良好で、肌に潤いを与え、かつ潤い感を持続させることができ、安定性に優れる乳化型水性化粧料に関する。
紫外線などの刺激により皮膚がダメージを受けると、水分を保つ機能の低下が起こり、水分量の低下が肌老化の原因になることが知られている。皮膚が本来有する水分保持能力を回復させることを目的として、保湿ケアが一般に行われている。保湿ケアを効果的に行うために、水分蒸散を抑え得る油分を含んだ乳化型化粧料が市販されている。油分は皮膚からの水分蒸散量を抑え、肌を柔軟にする働きがあるが、べたつきや皮膚トラブルの原因になる場合があるため敬遠する消費者が存在する。また、乳化型化粧料は不安定な系であり、分離が起きないよう界面活性剤や高級アルコールが配合される場合があり、これらもべたつきや皮膚トラブルの原因になる場合がある。粘度を向上させるために配合する増粘剤は多量に配合すると、皮膚の上で凝集して異物が発生し、メイクを阻害する原因になることがある。
一方、油分を含まない水性化粧料は、油分独特のべたつきがないものの、保湿効果の持続性に劣り、時間とともに効果が薄れてしまうという問題がある。水性化粧料は、主に水と多価アルコール類で構成されており、保湿力を高めるためには、多価アルコール類などを高配合する必要があった。しかし多価アルコール類も配合量が多すぎるとべたつきの原因になるおそれがあり、高い潤い感およびその持続性と、べたつきの少なさや浸透感との両立は課題だった。
また近年、肌にハリや柔軟性を与える整肌効果の高い保湿成分として、アミノ酸誘導体、タンパク加水分解物、酸性ムコ多糖などの様々な高保湿成分が提案されている。しかし、これらの高保湿成分を化粧料に使用すると、その高い保湿力から不快なべたつきを生じる懸念があり、保湿感の持続性に乏しいものや、べたつきが生じる場合があった。
べたつきを改善するために、特許文献1にはムコ多糖とトレハロースとを組み合わせた皮膚外用剤が開示され、特許文献2にはムコ多糖と2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体とを組み合わせた皮膚外用剤が開示されている。しかし、いずれの皮膚外用剤もべたつきの改善は見られるものの十分ではなく、また保湿感の持続性に乏しかった。
特許文献3には特定2種のアルキレンオキシド誘導体、酸性ムコ多糖類、炭素数が3〜6である2〜4価のアルコールを特定の比率で組み合わせた皮膚化粧料が開示されている。しかし、この皮膚化粧料では、べたつきが改善され、保湿感との両立が図られているが、持続性や浸透感の点で不十分だった。
また、特許文献4にはシリコーン樹脂粉末、有機粉末及び/又は無機粉末、水溶性高分子を含有し、実質的に油分を含有しない水性ジェル状化粧料が開示されている。しかし、この水性ジェル状化粧料では、べたつきが改善されているものの、粉末材料の独特の感触が出てしまい浸透感が十分に感じられなかった。
以上のように、浸透感が高く、べたつき難く、肌にハリや柔軟性を与える整肌効果が良好で、肌に潤いを与え、かつ潤い感を持続させることができ、安定性に優れる乳化型水性化粧料が求められている。
特開平6−122621号公報 特開平9−52848号公報 特開2006−199665号公報 特開2000−302638号公報
本発明は、上記の課題に鑑み、浸透感が高く、べたつき難く、肌にハリや柔軟性を与える整肌効果が良好で、肌に潤いを与え、かつ潤い感を持続させることができ、安定性に優れる乳化型水性化粧料の提供を目的とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、下記(A)〜(D)の特定の4成分を所定量組み合わせることによって上記目的を達成できることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち本発明は、
(A)成分:HLBが2〜10のソルビタン脂肪酸エステルを0.1〜5質量%、
(B)成分:平均重合度が2〜10のポリグリセリンを0.5〜10質量%、
(C)成分:2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸アルキルを構成モノマーとするポリマー、およびグリセロール−1−メタクリロイルオキシエチレンウレタンとオクタデシル(メタ)アクリレートを構成モノマーとするポリマーから選択される1種または2種のポリマーを0.005〜0.5質量%、ならびに
(D)成分:水を含有し、
(A)成分および(B)成分の含有比〔(A)/(B)〕が質量比で0.05〜5であることを特徴とする乳化型水性化粧料である。
また、本発明の乳化型水性化粧料は、さらに、(E)成分:酸性ムコ多糖類を0.005〜0.5質量%含有していてもよい。
本発明の乳化型水性化粧料は、浸透感が高く、べたつき難く、肌にハリや柔軟性を与える整肌効果が良好で、肌に潤いを与え、かつ潤い感を持続させることができ、安定性に優れるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の乳化型水性化粧料は、(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分を少なくとも含有する。以下に各成分について説明する。
〔(A)成分〕
本発明に用いられる(A)成分は、ソルビトールの脱水反応により得られる化合物の混合物であるソルビタンと脂肪酸とのエステル、即ちソルビタン脂肪酸エステルである。
ソルビタンとしては、例えば、1,4−アンヒドロソルビトール、1,5−アンヒドロソルビトール、1,4,3,6−ジアンヒドロソルビトールなどが挙げられる。
ソルビタンと反応させる脂肪酸としては、炭素数が8〜24、好ましくは10〜22、特に好ましくは12〜18、更に好ましくは16〜18の脂肪酸であり、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、脂肪酸の混合物であるヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸等が挙げられる。
(A)成分の具体例としては、例えば、モノカプリル酸ソルビタン、モノカプリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノミリスチン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン等が挙げられる。これらのうち、潤い感の持続性および浸透感の観点から、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタンが好ましい。
(A)成分のHLBは、2〜10であり、3〜8が好ましく、4〜6が特に好ましい。(A)成分のHLBが規定する範囲を外れると、安定性、浸透感、整肌効果、潤い感の持続力が低下するおそれがある。
ここで述べるHLB値とは、水との親和性を示す指標であり、Griffin(W.C.Griffin:J.Soc.CosmeticChemists,33,1180(1960))により、下記計算式によって求められる。
HLB=20(1−S/A)
(ただし、S:エステルのけん化価、A:脂肪酸の中和価)
なお、けん化価及び中和価は、例えば「基準油脂分析試験法(1)」((社)日本油化学協会、1996年)に記載の方法等に従って測定することができる。
HLBが2〜10のソルビタン脂肪酸エステルとして、例えば、ノニオンCP−08R(モノカプリン酸ソルビタン(HLB:9.6))、ノニオンLP−20R(モノラウリン酸ソルビタン(HLB:8.6))、ノニオンPP−40Rペレット(モノパルミチン酸ソルビタン(HLB:6.7))、ノニオンSP−60Rペレット(モノステアリン酸ソルビタン(HLB:4.7))、ノニオンOP−80R(モノオレイン酸ソルビタン(HLB:4.3))、ノニオンOP−83RAT(セスキオレイン酸ソルビタン(HLB:3.7))(以上、日油株式会社製)等の市販品を用いることができる。
(A)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明において、(A)成分の含有量は、組成物総量に対して、0.1〜5質量%であり、0.3〜3質量%が好ましく、0.5〜2質量%が特に好ましい。(A)成分の含有量が少なすぎると、浸透感、整肌効果、潤い感の持続性が低下するおそれがあり、多すぎると、べたつきが生じ、安定性、浸透感、整肌効果が低下するおそれがある。
〔(B)成分〕
本発明に用いられる(B)成分は、平均重合度2〜10のポリグリセリンである。ポリグリセリンは、一般的にグリセリンを脱水縮合して重合させる方法、2,3−エポキシ−1−プロパノール(グリシドール)を用いた付加反応によるグリシドール法などにより調製される。平均重合度2〜10のポリグリセリンとしては、例えば、ジグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリンなどが挙げられる。べたつきにくく潤い感を付与できる点で、好ましくは、ジグリセリンである。
(B)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明において、(B)成分の含有量は、組成物総量に対して、0.5〜10質量%であり、0.8〜8質量%が好ましく、1〜5質量%が特に好ましい。(B)成分の含有量が少なすぎると、整肌効果や潤い感が低下するおそれがあり、多すぎると、べたつきが生じ、浸透感や整肌効果が低下するおそれがある。
〔(C)成分〕
本発明に用いられる(C)成分は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸アルキルを構成モノマーとするポリマー、およびグリセロール−1−メタクリロイルオキシエチレンウレタンとオクタデシル(メタ)アクリレートを構成モノマーとするポリマーから選択される1種または2種のポリマーである。
なお、(メタ)アクリレートは、アクリレートまたはメタクリレートを表す。
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸アルキルを構成モノマーとするポリマーは、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸アルキルを共重合させることによって得られるポリマーである。
メタクリル酸アルキルのアルキル鎖は炭素数が1〜22であることが好ましく、炭素数が4のメタクリル酸ブチルおよび炭素数が18のメタクリル酸オクタデシルが入手のしやすさから特に好ましい。このポリマーにおけるメタクリル酸アルキルのアルキル鎖の炭素数が上記の範囲を外れると、安定性、浸透感、整肌効果、潤い感が低下するおそれがある。
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸ブチルを構成モノマーとするポリマーとして具体的には、例えば、商品名「LIPIDURE−PMB」〔日油(株)製〕が挙げられ、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸オクタデシルを構成モノマーとするポリマーとして具体的には、例えば、商品名「LIPIDURE−S」〔日油(株)製〕が挙げられる。
グリセロール−1−メタクリロイルオキシエチレンウレタンとオクタデシル(メタ)アクリレートを構成モノマーとするポリマーは、例えば特開2007−119374号公報等に記載の方法又はそれに準ずる方法によって製造することができる。
グリセロール−1−メタクリロイルオキシエチレンウレタンとオクタデシル(メタ)アクリレートを構成モノマーとするポリマーは、市販品をそのまま使用することができる。当該市販品としては、例えば、商品名「CERACUTE−L」〔日油(株)製〕等が挙げられる。
本発明において、(C)成分の含有量は、組成物総量に対して、0.005〜0.5質量%であり、0.01〜0.2質量%が好ましく、0.03〜0.1質量%が特に好ましい。(C)成分の含有量が少なすぎると、潤い感やその持続性および整肌効果が低下するおそれがあり、多すぎると、浸透感が低下するおそれがある。
(C)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
〔(D)成分〕
本発明に用いられる(D)成分は水であり、化粧品や医薬品等で一般に使用されている物を使用することができる。例えば、日本薬局方で規定する精製水などを使用することができる。
〔各成分の含有率〕
本発明において、(A)成分および(B)成分の含有比〔(A)/(B)〕は質量比で0.05〜5であり、好ましくは0.2〜1であり、特に好ましくは0.3〜0.6である。(A)/(B)が小さすぎると、べたつきが生じ、浸透感、整肌効果、潤い感の持続性が低下するおそれがあり、大きすぎると、潤い感やその持続性が低下するおそれがある。
〔(E)成分〕
本発明の乳化型水性化粧料は、上記の(A)成分〜(D)成分を含有するものであるが、下記の(E)成分をさらに含有していてもよく、これにより本発明の効果がさらに顕著なものとなる。
本発明に用いられる(E)成分は、酸性ムコ多糖類であり、例えば、ヒアルロン酸、コンドロイチン−4−硫酸、コンドロイチン−6−硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパリン等の酸性ムコ多糖、およびそれらの塩やアセチル化物などが挙げられる。好ましくは、ヒアルロン酸、コンドロイチン−4−硫酸、コンドロイチン−6−硫酸およびそれらの塩であり、特に好ましくはヒアルロン酸およびその塩である。
酸性ムコ多糖の塩としては、無機塩や有機塩が挙げられる。無機塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられ、有機塩としては、第四級アンモニウム塩などが挙げられる。好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩である。
(E)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明において、(E)成分の含有量は、組成物総量に対して、0.005〜0.5質量%であり、0.01〜0.2質量%が好ましく、0.03〜0.1質量%が特に好ましい。(E)成分の含有量が上記範囲内であると、浸透感、べたつき、整肌効果、潤い感やその持続性、安定性の点でさらに好適となる。
本発明の乳化型水性化粧料には、本発明の効果を阻害しない範囲内で、上記の(A)成分〜(E)成分以外の他の成分を含有させることができる。他の成分は化粧料に常用されるものであり、例えば、エタノールなどの低級アルコール、プロピレングリコールなどのジオール類、カルボキシビニルポリマーなどの増粘剤、糖類、界面活性剤、有機塩、無機塩、pH調整剤、キレート剤、抗酸化剤、殺菌剤、血流促進剤、抗炎症剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、ビタミン類、アルギニンなどのアミノ酸、色素、香料などが挙げられ、本発明の性能を損なわない範囲で配合することができる。
本発明の乳化型水性化粧料は、水を含有する様々な剤型で調製することができ、例えば、化粧水、ジェル、シートマスクなどの剤型を採ることができる。本発明の乳化型水性化粧料は、オイルフリー化粧料として調製することが好ましい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
〔実施例1〜10および比較例1〜8〕
表1に示す乳化型水性化粧料(以下、単に水性化粧料ともいう。)を調製し、下記の方法により評価を行った。その結果を表1に示す。
なお、表1中の%とあるのは、質量%を意味する。また、表1中の記号の補足説明は下記のとおりである。
*1『ノニオンOP−80R』日油株式会社製、化粧品表示名称:オレイン酸ソルビタン(HLB:4.3)
*2『ノニオンOP−83RAT』日油株式会社製、化粧品表示名称:セスキオレイン酸ソルビタン(HLB:3.7)
*3『ノニオンLP−R』日油株式会社製、化粧品表示名称:ラウリン酸ソルビタン(HLB:8.6)
*4『ジグリセリン801』阪本薬品工業株式会社製、化粧品表示名称:ジグリセリン
*5『ポリグリセリン#750』(平均重合度=10)阪本薬品工業株式会社製、化粧品表示名称:ポリグリセリン
*6『LIPIDURE−PMB』日油株式会社製、化粧品表示名称:ポリクオタニウム−51(5%)、水(94%)、フェノキシエタノール(1%)
*7『CERACUTE−L』日油株式会社製、化粧品表示名称:メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー(5%)、グリセリン(66.5%)、BG(28.5%)
*8『Sodium Hyaluronate LMW』Bioland社製、化粧品表示名称:ヒアルロン酸Na
*9『ノニオンOT−211R』日油株式会社製、化粧品表示名称:ポリソルベート80
調製した水性化粧料について、(1)浸透感、(2)べたつき、(3)整肌効果、(4)潤い感、(5)潤い感の持続性、(6)安定性を下記の方法によって評価した。
(1)浸透感
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗顔後に水性化粧料0.5gを全顔に塗布し、浸透感について下記の基準で評価した。
2点:浸透感が高いと感じた場合。
1点:やや浸透感がある感じた場合。
0点:浸透感を感じなかった場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。非常に浸透感が高い水性化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満。浸透感が高い水性化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満。やや浸透感が低い水性化粧料である。
×:合計点が20点未満。浸透感が低い水性化粧料である。
(2)べたつき
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗顔後に水性化粧料0.5gを全顔に塗布し、べたつきについて下記の基準で評価した。
2点:べたつかないと感じた場合。
1点:ややべたつくと感じた場合。
0点:べたつくと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。非常にべたつかない水性化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満。べたつかない水性化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満。ややべたつく水性化粧料である。
×:合計点が20点未満。べたつく水性化粧料である。
(3)整肌効果
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗顔後に水性化粧料0.5gを全顔に塗布し、整肌効果について下記の基準で評価した。
2点:整肌効果が高いと感じた場合。
1点:整肌効果がややあると感じた場合。
0点:整肌効果がないと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が30点以上。非常に整肌効果が高い水性化粧料である。
○:合計点が20点以上、30点未満。整肌効果が高い水性化粧料である。
△:合計点が10点以上、20点未満。整肌効果があまり感じられない水性化粧料である。
×:合計点が10点未満。整肌効果が感じられない水性化粧料である。
(4)潤い感
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗顔後に水性化粧料0.5gを全顔に塗布し、潤い感について下記の基準で評価した。
2点:潤い感が高いと感じた場合。
1点:潤い感がややあると感じた場合。
0点:潤い感がないと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。非常に潤い感が高い水性化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満。潤い感が高い水性化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満。潤い感があまり感じられない水性化粧料である。
×:合計点が20点未満。潤い感が感じられない水性化粧料である。
(5)潤い感の持続性
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗顔後に水性化粧料0.5gを全顔に塗布して就寝し、翌朝の潤い感について下記の基準で評価した。
2点:翌朝の潤い感が高いと感じた場合。
1点:翌朝の潤い感がややあると感じた場合。
0点:翌朝の潤い感がないと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。非常に潤い感の持続性が高い水性化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満。潤い感の持続性が高い水性化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満。潤い感の持続性があまり感じられない水性化粧料である。
×:合計点が20点未満。潤い感の持続性が感じられない水性化粧料である。
(6)安定性
ガラス製のスクリュー管に乳化型水性化粧料を入れ、40℃の高温槽に保管し、外観を目視で以下のように判定した。
○:6ヶ月間変化なし。非常に安定性が高い水性化粧料である。
△:6ヶ月以内に成分の偏りが確認された場合。やや安定性が低い水性化粧料である。
×:6ヶ月以内に分離し、または乳化状態を保てなかった場合。安定性が低い水性化粧料である。
Figure 2017218441
Figure 2017218441
(評価結果)
実施例1〜10の結果より、本発明の水性化粧料は、いずれも、浸透感が高く、べたつき難く、整肌効果が良好で、肌に潤いを与え、かつ潤い感を持続させることができ、安定性に優れるものであった。
一方、比較例1では、(A)成分に代えて、(A)成分とは異なる(A’)成分が含まれているため、安定性が得られず、浸透感、整肌効果、潤い感の持続性が不十分であった。
比較例2では、(B)成分に代えて、(B)成分とは異なる(B’)成分が含まれているため、浸透感、べたつき、整肌効果、潤い感の持続性が不十分であった。
比較例3では、(C)成分が含まれていないため、整肌効果、潤い感および潤い感の持続性が不十分であった。
比較例4では、(B)成分に代えて、(B)成分とは異なる(B’)成分が含まれているため、安定性が低下し、浸透感、べたつき、整肌効果が不十分であった。
比較例5では、(A)成分の含有量が本発明規定の範囲の上限を上回っているため、べたつきが生じ、安定性が低下し、浸透感、整肌効果が不十分であった。
比較例6では、(B)成分の含有量が本発明規定の範囲の上限を上回っているため、浸透感、べたつき、整肌効果が不十分であった。
比較例7では、含有比〔(A)/(B)〕が本発明規定の範囲の上限を上回っているため、浸透感、潤い感、潤い感の持続力が不十分であった。
比較例8では、含有比〔(A)/(B)〕が本発明規定の範囲の下限を下回っているため、浸透感が低く、べたつきが生じ、整肌効果、潤い感の持続性が不十分であった。

Claims (2)

  1. (A)成分:HLBが2〜10のソルビタン脂肪酸エステルを0.1〜5質量%、
    (B)成分:平均重合度が2〜10のポリグリセリンを0.5〜10質量%、
    (C)成分:2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸アルキルを構成モノマーとするポリマー、およびグリセロール−1−メタクリロイルオキシエチレンウレタンとオクタデシル(メタ)アクリレートを構成モノマーとするポリマーから選択される1種または2種のポリマーを0.005〜0.5質量%、ならびに
    (D)成分:水を含有し、
    (A)成分および(B)成分の含有比〔(A)/(B)〕が質量比で0.05〜5であることを特徴とする乳化型水性化粧料。
  2. さらに、(E)成分:酸性ムコ多糖類を0.005〜0.5質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の乳化型水性化粧料。
JP2016116723A 2016-06-10 2016-06-10 乳化型水性皮膚化粧料 Active JP6690423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116723A JP6690423B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 乳化型水性皮膚化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116723A JP6690423B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 乳化型水性皮膚化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017218441A true JP2017218441A (ja) 2017-12-14
JP6690423B2 JP6690423B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=60658791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016116723A Active JP6690423B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 乳化型水性皮膚化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6690423B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019151571A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 日油株式会社 水性ジェル状化粧料
WO2020027177A1 (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 花王株式会社 エアゾール化粧料
CN112545915A (zh) * 2020-12-14 2021-03-26 四川省恩乐生物工程有限公司 一种具有优异保湿及修复功效的面膜
CN113164433A (zh) * 2018-12-04 2021-07-23 日清奥利友集团株式会社 油性保湿剂及包含其的皮肤外用组合物

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000178123A (ja) * 1998-12-15 2000-06-27 Nof Corp 化粧料基材組成物および化粧料
JP2001064152A (ja) * 1999-06-23 2001-03-13 Nof Corp 皮膚化粧料
JP2003238341A (ja) * 2002-02-14 2003-08-27 Fancl Corp 皮膚外用剤
JP2004143063A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Kose Corp 乳化化粧料
JP2007119374A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Nof Corp 化粧料、化粧料用ナノ粒子及び化粧料用粉体
JP2009149624A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Mandom Corp 皮膚用化粧料
JP2012136489A (ja) * 2010-12-28 2012-07-19 Nof Corp 皮膚化粧料
JP2012149003A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Kose Corp 乳化型整髪料

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000178123A (ja) * 1998-12-15 2000-06-27 Nof Corp 化粧料基材組成物および化粧料
JP2001064152A (ja) * 1999-06-23 2001-03-13 Nof Corp 皮膚化粧料
JP2003238341A (ja) * 2002-02-14 2003-08-27 Fancl Corp 皮膚外用剤
JP2004143063A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Kose Corp 乳化化粧料
JP2007119374A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Nof Corp 化粧料、化粧料用ナノ粒子及び化粧料用粉体
JP2009149624A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Mandom Corp 皮膚用化粧料
JP2012136489A (ja) * 2010-12-28 2012-07-19 Nof Corp 皮膚化粧料
JP2012149003A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Kose Corp 乳化型整髪料

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019151571A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 日油株式会社 水性ジェル状化粧料
WO2020027177A1 (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 花王株式会社 エアゾール化粧料
JP2020023487A (ja) * 2018-07-31 2020-02-13 花王株式会社 エアゾール化粧料
KR20210021537A (ko) * 2018-07-31 2021-02-26 카오카부시키가이샤 에어로졸 화장료
CN112469386A (zh) * 2018-07-31 2021-03-09 花王株式会社 气溶胶化妆品
JP7129386B2 (ja) 2018-07-31 2022-09-01 花王株式会社 エアゾール化粧料
KR102617507B1 (ko) * 2018-07-31 2023-12-22 카오카부시키가이샤 에어로졸 화장료
CN113164433A (zh) * 2018-12-04 2021-07-23 日清奥利友集团株式会社 油性保湿剂及包含其的皮肤外用组合物
CN112545915A (zh) * 2020-12-14 2021-03-26 四川省恩乐生物工程有限公司 一种具有优异保湿及修复功效的面膜
CN112545915B (zh) * 2020-12-14 2022-07-29 四川省恩乐生物工程有限公司 一种具有优异保湿及修复功效的面膜

Also Published As

Publication number Publication date
JP6690423B2 (ja) 2020-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017218441A (ja) 乳化型水性化粧料
JP6209438B2 (ja) 水中油型乳化組成物
JP2018016613A (ja) クレンジング化粧料
JP2012240987A (ja) 粘性組成物
JP6530236B2 (ja) 皮膚用クリーム
JP6560194B2 (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP5892720B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5722615B2 (ja) ジェル状組成物
JP2019178079A (ja) ジェル状化粧料
KR102496032B1 (ko) 에어로졸 화장료
JP6554394B2 (ja) 化粧料
KR20200036923A (ko) 모발 화장료
JP2017057180A (ja) 日焼け止め化粧料
JP2019172634A (ja) 水中油型化粧料用組成物
JP5002433B2 (ja) 毛髪化粧料
JP6273117B2 (ja) 液状化粧料
JP7259319B2 (ja) ジェル状化粧料
KR101812335B1 (ko) 유화 조성물
JP5566099B2 (ja) 皮膚用化粧料
JP2017218436A (ja) 皮膚用化粧料
JP5164179B2 (ja) 液状化粧料
JP5014221B2 (ja) 皮膚用化粧料
JP7203751B2 (ja) 皮膚化粧料
JP2019172601A (ja) メイクアップ保護化粧料
JP5099686B2 (ja) 毛髪用透明化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6690423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250