JP2017217943A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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治雄 鈴木
Haruo Suzuki
治雄 鈴木
洋紀 瀬戸
Hiroki Seto
洋紀 瀬戸
亮 森本
Akira Morimoto
亮 森本
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Abstract

【課題】従来よりもスターターを小型軽量化することができるハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】制御装置70は、エンジン10の冷間停止時に始動要求が発せられたときは、スターター90によりクランクシャフト13を始動回転させると同時に、高電圧バッテリー24からモータージェネレーター21に電力を供給して起動し、かつエンジンクラッチ14を接状態にしてクランクシャフト13を回転駆動することで、スターター90及びモータージェネレーター21によってエンジン10を始動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、従来よりもスターターが小型軽量化されたハイブリッド車両に関する。
近年、燃費向上及び環境対策などの観点から、車両の運転状態に応じて複合的に制御されるエンジン及びモータージェネレーターを有するハイブリッドシステムを備えたハイブリッド車両(以下「HEV」という。)が注目されている。このHEVにおいては、車両の加速時や発進時には、モータージェネレーターによる駆動力のアシストが行われる一方で、慣性走行時や制動時にはモータージェネレーターによる回生発電が行われる(例えば、特許文献1を参照)。
このHEVにおいては、エンジンオイルの粘性が高くなるエンジンの冷間停止時からの始動を考慮して、高トルクの始動モーターを有する大型のスターターが装備されている。
特開2002−238105号公報
しかしながら、そのような大型のスターターを装備すると、燃費向上の効果が損なわれてしまうとともに、車両が大型化してしまうという問題があった。
本発明の目的は、従来よりもスターターを小型軽量化することができるハイブリッド車両を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明のハイブリッド車両は、モータージェネレーターの回転軸にエンジンクラッチを介して接続されたクランクシャフトを有するエンジンと、前記モータージェネレーターに電気的に接続するバッテリーと、前記モータージェネレーター及びバッテリーを有するハイブリッドシステムと、前記クランクシャフトを回転可能なスターターと、制御装置と、を備えたハイブリッド車両において、前記制御装置は、前記エンジンの冷間停止時に始動要求が発せられたときは、前記スターターにより前記クランクシャフトを始動回転させると同時に、前記バッテリーから電力を供給して前記モータージェネレーターを起動し、かつ前記エンジンクラッチを接状態にすることで、前記モータージェネレーターにより前記クランクシャフトを回転駆動させるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明のハイブリッド車両によれば、エンジンの冷間停止時に始動要求が発せられたときは、従来のスターターに加えて、ハイブリッドシステムのモータージェネレーターによってもクランクシャフトを始動回転するようにしたので、スターターを小型軽量化することができる。
本発明の実施形態からなるハイブリッド車両の構成図である。 本発明の実施形態からなるハイブリッド車両における制御装置の機能を説明するフロー図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態からなるハイブリッド車両を示す。
このハイブリッド車両(以下「HEV」という。)は、普通乗用車又はバスやトラックなどの大型自動車であり、エンジン10、モータージェネレーター21及びトランスミッション30と、運転状態に応じて車両を複合的に制御するハイブリッドシステム20とを主に備えている。
エンジン10においては、エンジン本体11に形成された複数(この例では4個)の気筒12内における燃料の燃焼により発生した熱エネルギーにより、クランクシャフト13が回転駆動される。このエンジン10には、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンが用いられる。エンジン本体11は、冷却水46が循環するエンジン冷却回路45により冷却される。
エンジン10のクランクシャフト13の一端は、エンジンクラッチ14(例えば、湿式多板クラッチなど)を介してモータージェネレーター21の回転軸22の一端に接続されている。
また、クランクシャフト13の他端には、スターター90により始動回転させられるリングギア91が取り付けられている。スターター90は、リングギア91に噛合可能なピニオン92と、そのピニオン92を回転駆動する始動モーター93とから主に構成されている。始動モーターの回転軸94は、アクチュエーター(図示せず)によってリングギア91に向けて伸縮可能になっている。
モータージェネレーター21には、発電運転が可能な永久磁石式の交流同期モーターが用いられている。このモータージェネレーター21の回転軸22の他端は、モータークラッチ15(例えば、湿式多板クラッチなど)を通じて、トランスミッション30のインプットシャフト31に接続されている。
トランスミッション30には、HEVの運転状態と予め設定されたマップデータとに基づいて決定された目標変速段へ自動的に変速するAMT又はATが用いられている。なお、トランスミッション30は、AMTのような自動変速式に限るものではなく、ドライバーが手動で変速するマニュアル式であってもよい。
トランスミッション30で変速された回転動力は、アウトプットシャフト32に接続されたプロペラシャフト33を通じてデファレンシャル34に伝達され、後輪である一対の駆動輪35にそれぞれ駆動力として分配される。
ハイブリッドシステム20は、モータージェネレーター21と、そのモータージェネレーター21に電気的に接続するインバーター23、高電圧バッテリー24、DC/DCコンバーター25及び低電圧バッテリー26とを有している。
高電圧バッテリー24としては、リチウムイオンバッテリーやニッケル水素バッテリーなどが好ましく例示される。また、低電圧バッテリー26には鉛バッテリーが用いられる。
DC/DCコンバーター25は、高電圧バッテリー24と低電圧バッテリー26との間における充放電の方向及び出力電圧を制御する機能を有している。また、低電圧バッテリー26は、スターター90の始動モーター93や各種の車両電装品27に電力を供給する。
このハイブリッドシステム20における種々のパラメータ、例えば、電流値、電圧値やSOCなどは、BMS28により検出される。
これらのエンジン10及びハイブリッドシステム20は、制御装置70により制御される。具体的には、HEVの発進時や加速時には、ハイブリッドシステム20は高電圧バッテリー24から電力を供給されたモータージェネレーター21により駆動力の少なくとも一部をアシストする一方で、慣性走行時や制動時においては、モータージェネレーター21による回生発電を行い、プロペラシャフト33等に発生する余剰の運動エネルギーを電力に変換して高電圧バッテリー24を充電する。
このようなHEVにおける制御装置70の機能を、図2に基づいて以下に説明する。なお、制御装置70は、信号線(一点鎖線で示す)を通じて、エンジンクラッチ14、モータージェネレーター21やスターター90などの各部と接続している。
制御装置70は、エンジン10の始動要求の有無を確認し(S10)、始動要求が発せられたときは、HEVの車速及びエンジン冷却回路45の冷却水46の水温に基づいて、エンジン10が冷間停止時であるか否かを判定する(S20)。
次に、制御装置70は、エンジン10が冷間停止時であるときは、スターター90によりクランクシャフト13を始動回転させる(S30)。
それと同時に、制御装置70は、高電圧バッテリー24からモータージェネレーター21へ電力を供給して起動させ(S40)、エンジンクラッチ14を接状態にすることで(S50)、モータジェネレーター21によりクランクシャフト13を回転駆動する(S60)。
これにより、スターター90及びモータージェネレーター21によって、エンジン10が始動される(S70)。
このように、エンジン10の冷間停止時に始動要求が発せられたときは、従来のスターター90に加えて、ハイブリッドシステム20のモータージェネレーター21によってもクランクシャフト13を始動回転するようにしたので、低トルクの始動モーター93の採用が可能となってスターター90を小型軽量化することができるのである。
上記のステップ80において、制御装置70は、スターター90の始動モーター93の回転軸94の回転数と、モータージェネレーター21の回転軸22の回転数とを協調させて同一になるようにすることが望ましい。そのようにすることで、エンジン10を効率的に始動させることができる。
10 エンジン
13 クランクシャフト
14 エンジンクラッチ
20 ハイブリッドシステム
21 モータージェネレーター
24 高電圧バッテリー
26 低電圧バッテリー
90 スターター
93 始動モーター

Claims (3)

  1. モータージェネレーターの回転軸にエンジンクラッチを介して接続されたクランクシャフトを有するエンジンと、前記モータージェネレーターに電気的に接続するバッテリーと、前記モータージェネレーター及びバッテリーを有するハイブリッドシステムと、前記クランクシャフトを回転可能なスターターと、制御装置と、を備えたハイブリッド車両において、
    前記制御装置は、前記エンジンの冷間停止時に始動要求が発せられたときは、前記スターターにより前記クランクシャフトを始動回転させると同時に、
    前記バッテリーから電力を供給して前記モータージェネレーターを起動し、かつ前記エンジンクラッチを接状態にすることで、前記モータージェネレーターにより前記クランクシャフトを回転駆動させるように構成されていることを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記制御装置は、前記スターターの回転数と、前記モータージェネレーターの回転数とを協調させるように構成されている請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 冷却水が循環するエンジン冷却回路を備え、
    前記制御装置は、前記ハイブリッド車両の車速及び前記冷却水の水温に基づいて、前記エンジンが冷間停止時であることを判定する請求項1又は2に記載のハイブリッド車両。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11459993B2 (en) * 2020-09-03 2022-10-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Engine apparatus

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