JP2017217923A - ドアビーム及びその取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】側面衝突時に、車両のドアのインナーパネル又はブラケットがドアビームとの取付点で破損するのを防止する。
【解決手段】ドアビーム1はアルミニウム合金形材からなり、インナーフランジ2及びアウターフランジ3と、これらを連結する一対のウエブを有し、両端部に車両のドアのインナーパネル11との取付点が設定されている。ドアビーム1の少なくとも一方の端部において、インナーフランジ2の両側の突出部2a,2bに、取付点12,13が設定されている。取付点12,13には取付穴が形成され、ボルト・ナットやリベット等の固定手段でインナーパネル11に固定される。
【選択図】図2
【解決手段】ドアビーム1はアルミニウム合金形材からなり、インナーフランジ2及びアウターフランジ3と、これらを連結する一対のウエブを有し、両端部に車両のドアのインナーパネル11との取付点が設定されている。ドアビーム1の少なくとも一方の端部において、インナーフランジ2の両側の突出部2a,2bに、取付点12,13が設定されている。取付点12,13には取付穴が形成され、ボルト・ナットやリベット等の固定手段でインナーパネル11に固定される。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両のドアのインナーパネルに取り付けるドアビームとその取付構造に関する。
アルミニウム合金形材からなるドアビームは、一般に、車体幅方向外側に向けられるアウターフランジ、及び車体幅方向内側に向けられるインナーフランジと、両フランジを連結する一対のウエブを有する。このドアビームは、車両のドアのインナーパネルに、ブラケットなしで直接、又はブラケットを介して取り付けられる(特許文献1〜3参照)。なお、形材とは、長手方向の全長にわたり実質的に同じ断面形状を有する部材を意味し、アルミニウム合金形材は主として押出形材からなる。
前記ドアビームを、インナーパネルにブラケットなしで直接取り付ける場合、その取付点はインナーフランジの両ウエブ間の一点のみであるため、側面衝突時にドアビームに大きい荷重が掛かると、前記取付点においてインナーパネルが破損する。特に側面衝突時の荷重方向がアウターフランジに対し垂直でなく斜めにずれた場合、ドアビームが回転して前記取付点にねじれが生じ、前記取付点においてインナーパネルが破損しやすい。このため、側面衝突時に、ドアビームによる衝撃の吸収が不十分となることがある。
前記ドアビームを、ブラケットを介してインナーパネルに取り付ける場合、ブラケットとインナーパネルの間では複数の取付点を確保することができるため、側面衝突の際に、前記取付点においてインナーパネルの破損が生じにくい。しかし、ドアビームとブラケットの間では、取付点はインナーフランジの両ウエブ間の一点のみであり、側面衝突の際に前記取付点においてブラケットが破損して、ドアビームによる衝撃の吸収が不十分となることがある。
前記ドアビームを、ブラケットを介してインナーパネルに取り付ける場合、ブラケットとインナーパネルの間では複数の取付点を確保することができるため、側面衝突の際に、前記取付点においてインナーパネルの破損が生じにくい。しかし、ドアビームとブラケットの間では、取付点はインナーフランジの両ウエブ間の一点のみであり、側面衝突の際に前記取付点においてブラケットが破損して、ドアビームによる衝撃の吸収が不十分となることがある。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、ドアビームの端部において、インナーパネル又はブラケットに対する取付点を複数確保して、側面衝突時にインナーパネル又はブラケットが前記取付点で破損するのを防止し、ドアビームによる衝撃吸収が十分に行えるようにすることを目的とする。
本発明に係るドアビームはアルミニウム合金形材からなり、インナーフランジ及びアウターフランジと、これらを連結する一対のウエブを有し、両端部に車両のドアのインナーパネル又はブラケットとの取付点が設定されたドアビームであり、少なくとも一方の端部において前記インナーフランジの両側の突出部に前記取付点が設定されている。
ドアビームのインナーフランジと前記インナーパネル又はブラケットとの取付手段としては、ボルト・ナット、リベット、スポット溶接等があり、ボルト・ナットやリベットにより取り付ける場合、前記取付点に取付穴が形成される。
前記インナーフランジの突出部長さをdiとし、前記アウターフランジの突出部長さをdoとしたとき、di−do≧10であることが好ましい。
ドアビームのインナーフランジと前記インナーパネル又はブラケットとの取付手段としては、ボルト・ナット、リベット、スポット溶接等があり、ボルト・ナットやリベットにより取り付ける場合、前記取付点に取付穴が形成される。
前記インナーフランジの突出部長さをdiとし、前記アウターフランジの突出部長さをdoとしたとき、di−do≧10であることが好ましい。
本発明に係るドアビームは、少なくとも一方の端部において、インナーフランジの両側の突出部に、前記インナーパネル又はブラケットとの取付点が設定されている。車体上下方向に離れた2箇所以上にドアビームの取付点があるため、側部衝突時の荷重が分散され、かつドアビームの回転が生じにくい。従って、両端に取付点が一点ずつしかない従来のドアビームに比べ、インナーパネル又はブラケットが取付点で破損しにくく、側部衝突時にドアビームによる衝撃の吸収が支障なく行われる。
また、本発明に係るドアビームは、少なくとも一方の端部に、車体上下方向に離れた2箇所以上にドアビームの取付点があるため、ドアの剛性が向上する。ドアの剛性が向上することで、高速走行時に室内外の気圧差によるドアの変形を防止し、シール性を改善することができる。また、ドアの剛性が向上することで、ドアビーム周囲の他部品(例えばブラケット)の軽量化を図ることができる。
また、本発明に係るドアビームは、少なくとも一方の端部に、車体上下方向に離れた2箇所以上にドアビームの取付点があるため、ドアの剛性が向上する。ドアの剛性が向上することで、高速走行時に室内外の気圧差によるドアの変形を防止し、シール性を改善することができる。また、ドアの剛性が向上することで、ドアビーム周囲の他部品(例えばブラケット)の軽量化を図ることができる。
以下、図1,2を参照して、本発明に係るドアビーム(本例ではブラケットレスドアビームを想定)について説明する。
図1に、本発明に係るドアビームの平面及び断面形状の一例を示す。図1に示すドアビーム1は、アルミニウム合金押出材からなり、互いに平行なインナーフランジ2とアウターフランジ3、及び両フランジに垂直な一対のウエブ4,5からなり、両フランジに垂直な軸6を中心として線対称の形状を有する。
図1において、diはインナーフランジ2の突出部2a,2bの長さ、doはアウターフランジ3の突出部3a,3bの長さである。ただし、長さdiはウエブ4,5の肉厚の中心を通る中心線7,8から突出部2a,2bの先端までの距離、長さdoは前記中心線7,8から突出部3a,3bの先端までの距離である。
図1に、本発明に係るドアビームの平面及び断面形状の一例を示す。図1に示すドアビーム1は、アルミニウム合金押出材からなり、互いに平行なインナーフランジ2とアウターフランジ3、及び両フランジに垂直な一対のウエブ4,5からなり、両フランジに垂直な軸6を中心として線対称の形状を有する。
図1において、diはインナーフランジ2の突出部2a,2bの長さ、doはアウターフランジ3の突出部3a,3bの長さである。ただし、長さdiはウエブ4,5の肉厚の中心を通る中心線7,8から突出部2a,2bの先端までの距離、長さdoは前記中心線7,8から突出部3a,3bの先端までの距離である。
ドアビーム1は、車両前後方向の端部(少なくとも一方の端部)において、インナーフランジ2の突出部2a,2bにそれぞれ1箇所ずつ、ドアのインナーパネルとの取付点Xが設定され、前記取付点Xにおいてドアのインナーパネルに取り付けられる。ドアビーム1において、上記取付点Xは、インナーフランジ2の突出部2a,2bのうち、平面視でアウターフランジ3の突出部3a,3bの外側になる部分に設定されている。取付手段としてはボルト・ナット、リベット、スポット溶接等があり、ボルト・ナットやリベットにより取り付ける場合、前記取付点Xに取付穴が形成される。
インナーフランジ2の上下の突出部2a,2bに取付点Xを設定するため、インナーフランジの突出部長さdiはアウターフランジの突出部長さdoより10mm以上長く設定する(di−do≧10mm)ことが好ましい。
インナーフランジ2の上下の突出部2a,2bに取付点Xを設定するため、インナーフランジの突出部長さdiはアウターフランジの突出部長さdoより10mm以上長く設定する(di−do≧10mm)ことが好ましい。
図2に、ドアビーム1とドアのインナーパネル11を示す。ドアビーム1の両端部には、それぞれインナーフランジ2の突出部2a,2bに設定された取付点X,Xを中心として穴12が形成され、ボルト・ナットやリベット等の機械的な固定手段13により、インナーパネル11に直接取り付けられている。突出部2a,2bに穴12をプレス成形したり、工具を用いて取り付け作業を行う際に、アウターフランジ3の突出部3a,3bが妨げにならないように、突出部2a,2bの長さdiは、突出部3a,3bの長さdoより10mm以上長いことが好ましい。なお、ドアビーム1をインナーパネル11に固定する際に、スポット溶接等の他の固定手段を用いることもできる。スポット溶接作業性の観点からも、突出部2a,2bの長さdiは、突出部3a,3bの長さdoより10mm以上長いことが好ましい。
なお、上記の例では、ドアビーム1の断面形状を線対称としたため、インナーフランジ2の左右の突出部2a,2bの長さ、アウターフランジ3の左右の突出部3a,3bの長さは、それぞれ同じであった。しかし、これらの長さは左右で異なっていてもよい。また、インナーフランジ2とアウターフランジ3は互いに平行で、ウエブ4,5は両フランジに対し垂直であったが、その点は必須ではない。
また、上記の例では、ドアビーム1の両方の端部において、インナーフランジ2の上下の突出部2a,2bに1箇所ずつ取付部Xを設定したが、一方の端部において突出部2a,2bに1箇所ずつ取付部Xを設定し、他方の端部には両ウエブ4,5間に取付部を設定することもできる。
さらに、上記の例では、ドアビームの端部が直接ドアのインナーパネルに固定されるブラケットレスドアビームを挙げたが、本発明は、ドアビームの端部がブラケットを介してインナーパネルに固定されるブラケット付きドアビームにも適用される。
また、上記の例では、ドアビーム1の両方の端部において、インナーフランジ2の上下の突出部2a,2bに1箇所ずつ取付部Xを設定したが、一方の端部において突出部2a,2bに1箇所ずつ取付部Xを設定し、他方の端部には両ウエブ4,5間に取付部を設定することもできる。
さらに、上記の例では、ドアビームの端部が直接ドアのインナーパネルに固定されるブラケットレスドアビームを挙げたが、本発明は、ドアビームの端部がブラケットを介してインナーパネルに固定されるブラケット付きドアビームにも適用される。
1 ドアビーム
2 インナーフランジ
2a,2b インナーフランジの突出部
3 アウターフランジ
3a,3b アウターフランジの突出部
4,5 ウエブ
2 インナーフランジ
2a,2b インナーフランジの突出部
3 アウターフランジ
3a,3b アウターフランジの突出部
4,5 ウエブ
Claims (4)
- アルミニウム合金形材からなり、インナーフランジ及びアウターフランジと、これらを連結する一対のウエブを有し、両端部に車両のドアのインナーパネル又はブラケットとの取付点が設定されたドアビームであり、少なくとも一方の端部において前記インナーフランジの両側の突出部に前記取付点が設定されていることを特徴とするドアビーム。
- 前記取付点に取付穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記載されたドアビーム。
- 前記インナーフランジの突出部長さをdiとし、前記アウターフランジの突出部長さをdoとしたとき、下記不等式(1)を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載されたドアビーム。
di−do≧10・・・(1) - 請求項1〜3のいずれかに記載されたドアビームと車両のドアのインナーパネル又はブラケットとの取付構造において、前記取付点において前記ドアビームが前記インナーパネル又はブラケットに取り付けられていることを特徴とするドアビームの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016111272A JP2017217923A (ja) | 2016-06-02 | 2016-06-02 | ドアビーム及びその取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016111272A JP2017217923A (ja) | 2016-06-02 | 2016-06-02 | ドアビーム及びその取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017217923A true JP2017217923A (ja) | 2017-12-14 |
Family
ID=60658245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016111272A Pending JP2017217923A (ja) | 2016-06-02 | 2016-06-02 | ドアビーム及びその取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017217923A (ja) |
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2016
- 2016-06-02 JP JP2016111272A patent/JP2017217923A/ja active Pending
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