JP2017217855A - 複合成形体の製造方法および製造装置 - Google Patents

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惟由 山本
Iyoshi Yamamoto
惟由 山本
孝治 松崎
Koji Matsuzaki
孝治 松崎
圭呉 須佐
Keigo Susa
圭呉 須佐
粋和 河本
Kiyokazu Kawamoto
粋和 河本
西田 正三
Shozo Nishida
正三 西田
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Abstract

【課題】 構造はコンパクトで安価であるにも拘わらず、金属形成体と樹脂成形体との接合強度は大きく、また金属形成体のストックの問題もない複合成形体の製造装置を提供する。
【解決手段】固定型盤(1)と、型開閉される可動型盤(5)とからなる。これらの型盤(1、5)の所定位置にはプレス型(10)を設け、プレス型(10)と干渉しない位置に樹脂成形の成形用金型(20)を設ける。可動型盤(1)を型締めすると、固定側プレス型(11)と可動側プレス型(15)とにより金属形成体が形成される。同時に、固定側成形用金型(21)と可動側成形用金型(25)とにより金属成形体を含んだキャビティが構成される。キャビティに溶融樹脂を充填して複合成形体を得る。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属形成体に樹脂成形体が一体的に成形された複合成形体の製造方法およびこの製造方法の実施に使用される製造装置に関するものである。
機械的強度の大きい金属形成体と、防錆効果、意匠効果、絶縁効果等を有する樹脂成形体とかなる複合成形体は、自動車部品、筐体等の構成材料として多用されている。このような複合成形体の製造方法あるいは装置は、大別して金属成形体と樹脂成形体とを接着して製造する接着法と、別途プレス加工機などにより形成された金属形成体を射出成形機用の金型にインサートし、そして溶融樹脂を射出して金属形成体の表面に樹脂成形体を成形することにより金属形成体と樹脂成形体とからなる複合成形体を製造する射出成形法の2種を挙げることができる。特許文献1には接着による製造方法が、そして特許文献2、3には射出成形による製造方法がそれぞれ示されている。
特開2012−232531号公報 特開2014−51041号公報 特開2006−56227号公報
本発明は、技術分野的には射出成形による製造方法に属するが、このような方法の実施に使用される従来の装置が図5、6に簡略化して模式的に示されている。すなわち、図5の(ア)〜(ウ)にはプレス機PRが、図6の(ア)〜(ウ)には射出成形機INがそれぞれ示されている。プレス機PRは、下型(ダイ)100と上型(曲げパンチ)101とからなっている。したがって、図6の(ア)に示されているように下型100の上に金属製ワークMW’を載置し、そして上型101を下方へプレスすると、ワークMW’は所定形状に曲げ加工される。図5の(ウ)に示されているように上型101を開くと金属形成体M’が得られる。
射出成形機INは、図6に示されているように固定金型105と可動金型110とからなっている。可動金型110には金属形成体M’がインサートされる凹部111が形成され、固定金型105には樹脂通路であるスプル106が形成されている。したがって、可動金型110の凹部111に、先に加工された金属形成体M’を手動的あるいはロボットによりにインサートし、可動金型110を固定金型105に対して型締めすると、金属形成体M’の一面と固定金型105のパーティング面との間に樹脂成形体を成形するためのキャビティ107が構成される。金属形成体M’をインサートした状態が図6の(ア)に、そしてキャビティ107が構成された状態が図6の(イ)にそれぞれ示されている。溶融樹脂をスプル106からキャビティ107に射出・充填する。これにより、金属形成体M’と一体化された樹脂成形体P’が成形される。可動金型110を開く。そうすると、図6の(ウ)に示されているように金属形成体M’と樹脂成形体P’とからなる複合成形体M’・P’が得られる。
以上のように、特許文献2、3等により、あるいは図5、6に示されている射出成形方法によると、樹脂成形体M’が金型内で高圧の射出樹脂で成形されるので、金属形成体と樹脂成形体との接合強度は大きく、また複雑な形状の複合成形体にも対応できる利点はある。
しかしながら、インサート成形法すなわち射出成形法によると、プレス機と射出成形機という2種類の装置あるいは金属のプレス工程と樹脂の成形工程のという2種類の異工程を必要とし、コスト高になる欠点がある。また、プレス加工と樹脂成形加工との間の加工サイクルを同期させる必要もある。プレス加工サイクルが先行すると、金属形成体のストックの問題が生じるからである。立体的に形成された金属形成体のストックは、スペース的にさらに問題は大きくなる。
したがって、本発明は、構造はコンパクトで安価であるにも拘わらず、金属形成体と樹脂成形体との接合強度は大きく、また金属形成体のストックの問題もない複合成形体の製造方法および製造装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために固定型盤と、この固定型盤に対して型開閉される可動型盤とが適用される。そして、これらの型盤の所定位置には機械加工用の一対のプレス型が、この機械加工用の一対のプレス型と作動的に、あるいは型締め時に干渉しない他の所定位置には射出成形用の一対の成形用金型がそれぞれ取り付けられる。そして、可動型盤を固定型盤に対して型締めするという一つの動作で、金属製ワークの機械的な加工工程と、樹脂成形体の成形工程、厳密にはキャビティ構成工程とが実施される。これにより、本発明の上記目的が達成される。
さらに詳しくは、前記固定型盤の所定位置には機械加工用の固定側プレス型が、他の所定位置には射出成形用の固定側成形用金型が取り付けられる。そして、前記可動型盤の所定位置には、前記固定側プレス型と型締め的に対をなす可動側プレス型が、他の所定位置には前記固定側成形用金型と同様に型締め的に対をなす可動側成形用金型が取り付けられる。したがって、前記可動型盤を固定型盤に対して型締めすると、前記固定側プレス型と可動側プレス型とにより金属製ワークは塑性変形加工、穴開け加工等により金属形成体に機械加工され、また前記固定側成形用金型と前記可動側成形用金型とにより、金属形成体がインサートされた状態で、樹脂成形体を成形するためのキャビティが構成される。換言すると、本発明の上記目的は、金属製ワークの機械加工と樹脂の成形とを実質的に同じ固定型盤と可動型盤で実施することにより達成される。金属形成体はマグネシウム、アルミニウム合金、ステンレス、チタン等から形成され、材質は格別に限定されない。同様に樹脂成形体の材質も限定されない。
すなわち、請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、固定型盤と、該固定型盤に対して型開閉される可動型盤とを使用して金属形成体に樹脂成形体が一体化された複合成形体を製造する方法であって、前記可動型盤を前記固定型盤に対して型締めすることにより、所定の位置で金属製ワークを塑性変形加工、パンチ穴明け加工等により金属形成体に機械的に加工する機械加工工程と、前記機械加工工程で加工された金属形成体を、前記所定の位置と異なる他の所定位置に移して同様に前記可動型盤を前記固定型盤に対して型締めすることにより、前記移した金属形成体を一部に含んだキャビティを構成するキャビティ構成工程と、前記キャビティ構成工程で構成されたキャビティに溶融樹脂を射出・充填して前記金属形成体に一体的に樹脂成形体を成形する成形工程とから構成される。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の製造方法において、前記機械加工工程と前記キャビティ構成工程とを実質的に同時に実施するように構成される。
請求項3に記載の発明は、固定型盤と、該固定型盤に対して型開閉される可動型盤とからなり、前記固定型盤と可動型盤の所定位置には、前記可動型盤が前記固定型盤に対して型締めされるとき、金属製ワークが塑性変形加工、穴開け加工等の作用を受けて金属形成体に加工される一対のプレス型が取り付けられていると共に、前記一対のプレス型と作動的に干渉しない他の所定位置には、前記可動型盤が前記固定型盤に対して型締めされるとき、前記金属形成体に一体的に成形される樹脂成形体の成形用の一対の成形用金型が取り付けられている。
請求項4に記載の発明は、固定型盤と、該固定型盤に対して型開閉される可動型盤とからなり、前記固定型盤の所定位置には、前記可動型盤が前記固定型盤に対して型締めされるとき、金属製ワークが機械的に加工される固定側プレス型が取り付けられていると共に、前記固定側プレス型と作動的に干渉しない他の所定位置には、前記可動型盤が前記固定型盤に対して型締めされるとき、樹脂成形体が成形される固定側成形用金型が取り付けられ、前記可動型盤の所定位置には、前記可動型盤の型締め時に前記固定側プレス型と共働して金属製ワークを塑性変形加工、穴開け加工等により金属形成体に加工する可動側プレス型が取り付けられていると共に、前記固定側金型と共働して金属形成体に樹脂成形体を成形するキャビティが構成される可動側成形用金型が取り付けられている。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の装置において、前記固定側プレス型は前記固定型盤に、前記可動側プレス型は前記可動型盤にそれぞれ取り外し自在に、または前記固定側成形用金型は前記固定型盤に、前記可動側成形用金型は前記可動型盤にそれぞれ取り外し自在に取り付けられている。
以上のように、本発明によると、可動型盤を固定型盤に対して型締めすることにより、所定の位置で金属製ワークを金属形成体に機械的に加工し、他の所定位置では金属形成体を一部に含んだキャビティを構成するので、キャビティに溶融樹脂を射出・充填すると、金属形成体に一体的に樹脂成形体を成形することができる。すなわち、金属製ワークの機械加工と樹脂の成形とを同じ固定型盤と可動型盤で実施するので、換言すると、金属製ワークを加工する機械加工部と、金属形成体に樹脂成形体を一体的に成形する樹脂成形部とが、共通の固定型盤と可動型盤に設けられているので、製造装置はコンパクトで安価であり、可動型盤を固定型盤に対して型締めするだけで機械加工工程も樹脂成形工程も実施され、工程は単純で安価である。安価で単純であるにも拘わらず、樹脂成形体は射出・充填により成形されるので、金属形成体との接合強度は大きく、また複雑な形状の金属形成体と樹脂成形体にも対応できる。また、機械加工工程も樹脂成形工程も同じ型盤で実施されるので、工程を実施するサイクルに遅速はなく、金属形成体のストックの問題も生じない。
他の発明によると、機械加工工程とキャビティ構成工程とが実質的に同時に実施されるので、効率的に製造できるという効果がさらに得られる。また、他の発明によると、金属製ワークの機械加工用のプレス型あるいは樹脂成形用の成形用金型が型盤に着脱自在に取り付けられているので、プレス型あるいは成形用金型の一方を外すと、残した他方で単独の加工あるいは成形ができる効果が得られる。
その(ア)は、本発明の実施の形態に係る製造装置により製造される複合成形体を例示する斜視図、その(イ)は金属形成体の素材である金属製ワークを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る製造装置を、可動型盤を開いた状態で示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る製造装置を示す図で、その(ア)は可動型盤を開いて金属製ワークをセットした状態で、その(イ)は可動型盤を型締めし金属形成体が形成された状態で、その(ウ)はその後可動型盤を開いた状態で、その(エ)は金属形成体が取り出されている状態で、それぞれ示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る製造装置を示す図で、その(ア)は可動型盤を開いて金属製ワークをセットすると共に金属形成体をインサートした状態で、その(イ)はその後可動型盤を閉じて金属形成体が形成され、同時に金属形成体によりキャビティが構成された状態で、その(ウ)は可動型盤を閉じて金属形成体が形成され、また複合成形体が製造された状態で、その(エ)はその後可動型盤を開いて複合成形体を取り出している状態で、それぞれ示す断面図である。 従来のプレス加工機を示す図で、その(ア)は金属製ワークをセットした状態で、その(イ)は金属製ワークが加工された状態で、その(ウ)はその後、上型を開いた状態で、それぞれ示す断面図である。 従来の射出成形機を一部断面にして示す断面図で、その(ア)は金属形成体をインサートした状態で、その(イ)はインサートされた金属形成体と金型との間に構成されたキャビティに溶融樹脂を充填している状態で、その(ウ)型開して製造された複合成形体を取り出している状態で、それぞれ示す断面図である。
本発明は色々な形で実施できる。例えば、固定型盤と、この固定型盤に対して型開閉される可動型盤と、型締ユニット等からなる従来周知の射出成形機をベースにし、固定側成形用金型と可動側成形用金型からなる樹脂成形機の近傍の所定位置に、固定側プレス型と可動側プレス型とからなるプレス型すなわち機械加工型を並列的に設けることもできる。このとき、型盤の面が水平方向に設けられている竪型射出成形機にも、垂直方向に設けられている横型射出成形機にも適用できる。本実施の形態では横型の例が示されている。すなわち、型盤の上方位置にプレス型が取り付けられ、このプレス型と型締め時あるいは作動時に干渉しない下方位置に樹脂成形用の成形用金型が取り付けられている。このように上下方向に配置すると、水平方向に配置する場合に比較して、図示しやすいからである。プレス型と成形用金型は、望ましくは着脱自在に取り付けられるが、図には取り外し自在に取り付けるための構成は示されていない。このように実施すると、プレス型を取り外して樹脂成形機として単独で使用でき、成形用金型を外すとプレス機として使用できる。本発明の実施には、トグル式型締装置も油圧式型締装置も適用できるが、図には型締装置は示されていない。また、加熱シリンダ、スクリュ等からなる射出ユニットも示されていない。
本実施の形態により製造される複合成形体は自動車の部品、電子機器収納用の筐体、平板状の素材等であり、形状、構造等は格別限定されないが、図1の(ア)に示されているような、所定幅の第1、2の水平部M1、M2と、これらの水平部M1、M2から立ち上がっている同じ幅の両立上部M3、M3とからなる立体的な金属形成体Mと、この金属形成体Mの裏面に一体的に成形されている樹脂成形体Pとからなる複合成形体M・Pを製造する例について説明する。金属形成体の材質、すなわち金属形成体に加工される前の金属製ワークの材質は、鋼、マグネシウム、アルミニウム合金等に限定されないが、図1の(イ)に示されているような、厚さが0.3mmの平板状のアルミニウムプレートからなるワークWから金属形成体Mを加工する例について説明する。樹脂成形体も目的に応じて選択した材料から成形される。さらには、可動型盤を固定型盤に対して型締めするときの動作により金属製ワークを所定の形状、構造に加工ができれば、曲げ加工、絞り加工、穴明け、パンチ加工等の機械加工が可能であるが、これらの加工を代表してプレス加工の例について説明する。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図2に示されているように、本実施の形態に係る製造装置は、架台に固定的に設けられている固定型盤1と、この固定型盤1に対して型締めおよび型開きされる可動型盤5とからなる。そして、これらの型盤1、5の所定の上方位置にはプレス型10が設けられ、このプレス型10と所定の間隔をおいて、換言すると型締め時あるいは作動時にプレス型10と干渉しない下方の所定位置に樹脂成形用の成形用金型20が設けられている。したがって、型盤1、5の略上半分はプレス部を、下半分は樹脂成形部を構成していることになる。
プレス型10は、固定側プレス型11と、この固定側プレス型11と対をなす可動側プレス型15とからなる。固定側プレス型11は、プレス機におけるいわゆる下型の作用を奏し、可動側プレス型15はプレス機のいわゆる上側の作用をする。固定側プレス型11のパーティング面PL’側にはテーパ状に抜け勾配が付けられたプレス用凸部12が形成されている。この凸部12は、金属形成体の幅に相当する奥行きがあるが、図2には単なる凸部として示されている。可動型15のパーティング面PL’側には、前記プレス用凸部12に対応するテーパ状のプレス用凹部16が形成されている。この凹部16は金属製ワークWの板厚分だけ前記凸部12よりも大きい。このプレス用凹部16と凸部12とにより両立上部M3、M3が形成されることになる。また、可動型15のパーティング面PL’の上方の所定位置には、金属製ワークWの板厚に相当する高さの突起17が形成されている。
このように構成されている固定側プレス型11は固定型盤1に、そして可動側プレス型15は可動型盤5に、型締めされるとき互いに整合するように、それぞれ取り付けられている。取り付けて型締めすると、固定側プレス型11と可動側プレス型15のパーティング面PL’、PL’間には金属製ワークWの板厚に相当する分の隙間が生じるようになっている。
成形用金型20は、固定側成形用金型21と、この固定側成形用金型21と対をなす可動側成形用金型25とからなる。固定側成形用金型21のパーティング面PL側には、樹脂成形体Pを成形するための、所定深さの2段の樹脂用凹部22が形成されている。また、固定側成形用金型21には、この金型を横切るようにしてスプル23が形成されている。スプル23の一方には、射出ノズルNがタッチするように、そして他方の端部はゲートを介して凹部22に連通するようになっている。可動側成形用金型25のパーティング面PLには、金属形成体Mの板厚に相当する深さの金属形成体用凹部26が形成され、その略中心部からは金属形成体Mの両立上部M3、M3が装着される抜け勾配が付けられた深い凹部27が形成されている。また、可動側成形用金型25のパーティング面PL側には、金属形成体用凹部26の底部から金属形成体Mの板厚に相当する高さだけ立ち上がった突起28が形成されている。この突起28は、板厚に相当する高さだけ立ち上がっているので、その頂面はパーティング面PLと同じ面をなしている。
このように構成されている固定側成形用金型21は固定型盤1に、型締め時にプレス型10の固定側プレス型11と干渉しない所定の位置に取り付けられ、そして可動側成形用金型25は可動型盤5に、型締めされるとき固定側成形用金型21と整合する位置に、それぞれ取り付けられている。取り付けて型締めすると、これらの金型21、25のパーティング面PL、PLは密着する。なお、前述したように固定側プレス型11と可動側プレス型15のパーティング面PL’、PL’間には金属製ワークWの板厚に相当する分だけの隙間が生じる。
次に、上記実施の形態の作用を説明する。図3の(ア)に示されているように、可動型盤5を開いて、金属製ワークWを可動側プレス型15のパーティング面PL’側にセットする。このとき可動側プレス型15の突起17にワークWの透孔hを通して位置決めする。必要に応じて、図には示されていないが、真空引きしてワークWを固定する。
そうして、可動型盤5を固定型盤1に対して型締めする。すなわち、可動側プレス型15を固定側プレス型11に対して型締めする。いわゆるプレス機においては金属製ワークWを載せる金型を下型、他方を上型と呼んでいるが、この型締めにより、固定側プレス型11のプレス用凸部12はいわゆる上型の作用をし、いわゆる下型の作用をする可動側プレス型15のプレス用凹部16と共働して略山形を呈する金属形成体Mが加工される。金属形成体Mが形成された状態が図3の(イ)に示されている。
可動型盤5を開き、金属形成体Mをロボット、マニュプレータ等の取出機で取り出す。可動型盤5を開き、取り出している状態が図3の(ウ)、(エ)に示されている。
取り出した金属形成体Mを可動側成形用金型25のパーティング面PLにインサートする。このとき可動側成形用金型25の突起28に、金属形成体Mの位置決め用の透孔hが入るようにインサートする。インサートしたら、必要に応じて図には示されていないバキューム装置で吸引し固定する。次の金属製ワークWを、前述したようにして可動側プレス型15のパーティング面PL’側にセットする。インサートし、セットした状態が図4の(ア)に示されている。そうして、可動型盤5を型締めする。型締めすることにより、プレス型10で前述したようにして金属形成体Mが形成され、成形用金型20ではインサートされた金属形成体Mの裏面と固定側成形用金型21の2段の樹脂用凹部22とによりキャビティ24が構成される。プレス型10において金属形成体Mが形成され、成形用金型20においてキャビティ24が構成された状態が図4の(イ)に示されている。
キャビティ24に射出ノズルNからスプル23を介して溶融樹脂を射出・充填する。射出・充填により、金属形成体Mの裏面に樹脂成形体Pが一体的に成形される。これにより、複合成形体M・Pが製造される。次の金属形成体Mが加工され、充填された状態が図4の(ウ)に示されている。
樹脂成形体Pの冷却固化を待って、可動型盤5を開き、複合成形体M・Pを取り出す。取り出している状態あるいは取り出した状態が図4の(エ)に示されている。図4の(エ)は、図3の(ウ)と同じ状態を示している。すなわち、可動型盤5を開き複合成形体M・P取り出すと、図3の(ウ)に示されている状態に戻る。以下前述したようにして複合成形体M・Pを製造する。
上記実施の形態では、可動型盤5を固定型盤1に対して型締めすると、金属製ワークWが加工される、と同時に、インサートされた金属形成体Mと固定側成形用金型21の樹脂用凹部22とにより樹脂成形用のキャビティ24が構成されるが、金属製ワークWの加工と、キャビティ24の構成を交互に実施することもできる。換言すると、プレス加工と樹脂成形とを交互に実施することもできる。このように実施すると金属製ワークを機械加工をするための型締力と、キャビティを構成するため型締力とが異なるように実施することもできる。例えば、機械加工時には金属製ワークを所定形状に打ち抜くのに適した型締力あるいは文字、数字、模様等を打刻するのに適した型締力等で型締めすることもできる。また、機械加工するための型締時にはキャビティは構成される必要はないので、固定側成形用金型21と可動側成形用金型25のパーティング面PL、PLは密着する必要はないし、樹脂成形体Pを成形するときは、金属製ワークWは加工されないので、固定側プレス型11と可動側プレス型15のパーティング面PL’、PL’間は比較的大きく採ることができる。すなわち、これらのパーティング面PL、PL’の精度は要求されない利点が得られる。
1 固定型盤 5 可動型盤
10 プレス型(プレス部)
11 固定側プレス型(下型) 12 プレス用凸部
15 可動側プレス型(上型) 16 プレス用凹部
20 成形用金型(樹脂成形部)
21 固定側成形用金型 22 2段の樹脂用凹部
24 キャビティ 25 可動側成形用金型
26 金属形成体用凹部 27 金属形成体用凹部
W 金属製ワーク
M 金属形成体
P 樹脂成形体
M・P 複合成形体

Claims (5)

  1. 固定型盤と、該固定型盤に対して型開閉される可動型盤とを使用して金属形成体に樹脂成形体が一体化された複合成形体を製造する方法であって、
    前記可動型盤を前記固定型盤に対して型締めすることにより、所定の位置で金属製ワークを塑性変形加工、パンチ穴明け加工等により金属形成体に機械的に加工する機械加工工程と、
    前記機械加工工程で加工された金属形成体を、前記所定の位置と異なる他の所定位置に移して同様に前記可動型盤を前記固定型盤に対して型締めすることにより、前記移した金属形成体を一部に含んだキャビティを構成するキャビティ構成工程と、
    前記キャビティ構成工程で構成されたキャビティに溶融樹脂を射出・充填して前記金属形成体に一体的に樹脂成形体を成形する成形工程と、からなることを特徴とする複合成形体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法において、前記機械加工工程と前記キャビティ構成工程とを実質的に同時に実施することを特徴とする複合成形体の製造方法。
  3. 固定型盤と、該固定型盤に対して型開閉される可動型盤とからなり、
    前記固定型盤と可動型盤の所定位置には、前記可動型盤が前記固定型盤に対して型締めされるとき、金属製ワークが塑性変形加工、穴開け加工等の作用を受けて金属形成体に加工される一対のプレス型が取り付けられていると共に、前記一対のプレス型と作動的に干渉しない他の所定位置には、前記可動型盤が前記固定型盤に対して型締めされるとき、前記金属形成体に一体的に成形される樹脂成形体の成形用の一対の成形用金型が取り付けられていることを特徴とする複合成形体の製造装置。
  4. 固定型盤と、該固定型盤に対して型開閉される可動型盤とからなり、
    前記固定型盤の所定位置には、前記可動型盤が前記固定型盤に対して型締めされるとき、金属製ワークが機械的に加工される固定側プレス型が取り付けられていると共に、前記固定側プレス型と作動的に干渉しない他の所定位置には、前記可動型盤が前記固定型盤に対して型締めされるとき、樹脂成形体が成形される固定側成形用金型が取り付けられ、
    前記可動型盤の所定位置には、前記可動型盤の型締め時に前記固定側プレス型と共働して金属製ワークを塑性変形加工、穴開け加工等により金属形成体に加工する可動側プレス型が取り付けられていると共に、前記固定側金型と共働して金属形成体に樹脂成形体を成形するキャビティが構成される可動側成形用金型が取り付けられていることを特徴とする複合成形体の製造装置。
  5. 請求項3または4に記載の装置において、前記固定側プレス型は前記固定型盤に、前記可動側プレス型は前記可動型盤にそれぞれ取り外し自在に、または前記固定側成形用金型は前記固定型盤に、前記可動側成形用金型は前記可動型盤にそれぞれ取り外し自在に取り付けられている、複合成形体の製造装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07108613A (ja) * 1993-10-12 1995-04-25 Sato Seiki:Kk 成形品製造装置及び成形品製造方法
JP2009279867A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Sodick Plastech Co Ltd 異色又は異材質からなる複合成形品の射出成形装置

Patent Citations (2)

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