JP2017217253A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】バルーンカテーテルにおいて、患者の体内に対する挿入および抜去が容易であり、かつデフレーションエラーの発生を抑制することができるようにする。
【解決手段】バルーンカテーテル1は、バルーン拡張用の流体Fを流通する流体用ルーメン2cが内部に形成されており、外面2aから流体用ルーメン2cに連通する第1長孔2d、第2長孔2eが形成されているチューブ2と、第1長孔2d、第2長孔2eから流出される流体Fによって拡張し、第1長孔2d、第2長孔2eを通して流体Fが流体用ルーメン2cに排出されることによって収縮するように、第1長孔2d、第2長孔2eを囲んだ状態で、チューブ2に固定されたバルーン3と、を備え、チューブ2の長手方向における第1長孔2d、第2長孔2eの開口長の合計が、バルーン3の内側に露出するチューブ2の外面2aの長手方向における長さL0の1/4以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、バルーンカテーテルに関する。
例えば、食道、胆管、尿道、血管などの管腔臓器の詰まりを解消するために、バルーンカテーテルが用いられている。バルーンカテーテルは、狭くなった管腔臓器に、バルーンが収縮された状態で挿入される。この状態で、バルーン内にバルーン拡張用の流体が流入されることによってバルーンが拡張される。バルーンが拡張されると、狭窄化した管腔臓器が拡張される。
管腔臓器を拡張したバルーンカテーテルは、バルーン内のバルーン拡張用の流体が外部に排出されることによって収縮された後、患者の体内から抜去される。このとき、バルーンの収縮がうまくいかないことがある。これはデフレーションエラーと呼ばれている。
デフレーションエラーが発生すると、操作者は、再度、バルーン拡張用の流体をバルーン内に流入させてバルーンを拡張した後、バルーンの収縮をやり直す操作を行うことが多い。
さらに、バルーンカテーテルにおいて、デフレーションエラーに対処しやすくなる機構、あるいはデフレーションエラーの発生を抑える構成も提案されている。
例えば、バルーンの収縮が完了する前に、バルーン内に混入した固体がバルーン拡張用の流体の排出口を塞いでしまうことによって発生するデフレーションエラーに対して、特許文献1に記載の技術が提案されている。
特許文献1に記載のバルーン付きカテーテルは、カテーテルシャフトの内部に閉塞物を除去するワイヤーを備えている。
デフレーションエラーは、バルーンの収縮が完了する前にバルーンの一部がバルーン拡張用の流体の排出口を塞いでしまうことによって発生する場合もある。このデフレーションエラーの防止に直接的に関係する技術ではないが、例えば、特許文献2には、記載されたバルーン拡張用の流体の排出速度を変える技術が記載されている。
特許文献2のバルーンカテーテルでは、折りたたまれたバルーンの先端側の外径よりも基端側の外径を大きくすることで、バルーンを収縮させる速度(デフレーション速度)が基端側に比べて先端側が大きくなるようにしている。
特開2009−201632号公報 特開2014−147585号公報
しかしながら、上記のような従来のバルーンカテーテルには以下のような問題がある。
デフレーションエラーが発生した場合に、バルーンを再拡張してバルーンの収縮をやり直すという従来技術では、バルーンの収縮のやり直しが行われることによって、バルーンカテーテルを抜去する際の作業性が低下する。このため、バルーンカテーテルの抜去に時間がかかってしまうという問題がある。
特許文献1に記載の技術は、バルーン拡張用の流体内に排出口を閉塞する異物によって発生するデフレーションエラーにしか対処できないという問題がある。バルーンの一部がバルーン拡張用の流体の排出口を塞ぐために発生するデフレーションエラーの際にワイヤーを突出させてしまうと、バルーンが損傷するおそれもある。
特許文献2に記載の技術を用いると、バルーンからバルーン拡張用の流体を排出する際、排出速度の差によってバルーンの先端側の方が基端側よりも先に縮径する。このため、排出口を基端側に配置することによって、バルーンが排出口を塞ぐデフレーションエラーを抑制できる可能性もある。
しかし、特許文献2に記載の技術では、収縮時の基端側のバルーンの外径を先端側よりも大きくしておく必要があるため、収縮時のバルーンカテーテルの外径が大きくなってしまう。このため、抜去性が悪化したり、細径の管腔臓器内で使用できなかったりするという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、患者の管腔臓器に対する挿入および抜去が容易であり、かつデフレーションエラーの発生を抑制することができるバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の態様のバルーンカテーテルは、バルーン拡張用の流体を流通する流路が内部に形成されており、前記流路から外部に連通する1以上の孔部が形成されているチューブと、前記孔部から流出される前記流体によって拡張し、前記孔部を通して前記流体が前記流路に排出されることによって収縮するように、前記孔部を囲んだ状態で、前記チューブに固定されたバルーンと、を備え、前記チューブの長手方向における前記孔部の開口長の合計が、前記バルーンの内側に露出する前記チューブの外面の前記長手方向における長さの1/4以上である。
上記バルーンカテーテルでは、前記孔部は、長孔を含んでいてもよい。
上記バルーンカテーテルでは、前記長孔は、前記チューブの中心軸線に平行に延びていてもよい。
上記バルーンカテーテルでは、前記長孔は、前記チューブの中心軸線に交差する方向に延びていてもよい。
上記バルーンカテーテルでは、前記流路は、前記チューブの中心軸線に直交する断面における断面形状が三日月型であってもよい。
本発明のバルーンカテーテルによれば、患者の体内に対する挿入および抜去が容易であり、かつデフレーションエラーの発生を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態のバルーンカテーテルの構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の第1の実施形態のバルーンカテーテルの構成を示す模式的な部分断面図である。 図2におけるA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態のバルーンカテーテルの作用を説明する模式図である。 比較例のバルーンカテーテルの作用を説明する模式図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第1変形例)バルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。 本発明の第2の実施形態のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す中心軸線に直交する模式的な断面図である。 本発明の第3の実施形態のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。 本発明の第4の実施形態のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。 本発明の第4の実施形態の変形例(第2変形例)のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。 本発明の第5の実施形態のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。 本発明の第5の実施形態の変形例(第3変形例)のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。 図12におけるB−B断面図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態のバルーンカテーテルについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態のバルーンカテーテルの構成を示す模式的な斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態のバルーンカテーテルの構成を示す模式的な部分断面図である。図3は、図2におけるA−A断面図である。
図1に示すように、本実施形態のバルーンカテーテル1は、チューブ2、およびバルーン3を備える。
バルーンカテーテル1は、第2端部E2から第1端部E1に向かって中心軸線Oに沿って延びる長尺部材である。バルーンカテーテル1は、第1端部E1から患者の管腔臓器に挿入して用いられる。バルーンカテーテル1において、第1端部E1は挿入方向における先端部になっている。
後述するように、バルーン3は拡張と収縮とが可能である。図1には、バルーン3が拡張した状態が示されている。図示は省略するが、バルーンカテーテル1が管腔臓器に挿入される前の状態である初期状態では、バルーン3は収縮されており、複数枚の薄い羽根状に折りたたまれた状態でチューブ2の外周部に巻き付いている。このため、バルーンカテーテル1は、初期状態では、全体として、略同一の外径を有する細長い長尺部材である。
バルーンカテーテル1が挿入される管腔臓器の種類は限定されない。例えば、バルーンカテーテル1は、食道、胆管、尿道、血管などに挿入されてもよい。ただし、バルーンカテーテル1の初期状態の外径およびバルーン3の拡張状態における外径は、予め挿入対象である管腔臓器の内径に応じて適宜の寸法値に形成されている。
以下では、バルーンカテーテル1およびバルーンカテーテル1を構成する部材において中心軸線Oに沿う相対位置を説明する際に、より第1端部E1に近い部位を先端部、より第2端部E2に近い部位を基端部と言う場合がある。
本明細書では、例えば、中心軸線O等の軸線が特定できる軸状、筒状等の部材に関する相対位置について説明する場合に、軸線に沿う方向を軸方向、軸線回りに周回する方向を周方向、軸線に直交する平面において軸線に交差する線に沿う方向を径方向と称する。
チューブ2は、バルーンカテーテル1の第1端部E1から第2端部E2まで中心軸線Oに沿って延びる長尺部材である。チューブ2は、可撓性を有する樹脂材料によって形成されている。
図2、図3に示すように、チューブ2の内部には、中心軸線Oに平行に延びるガイドワイヤー用ルーメン2bと、ガイドワイヤー用ルーメン2bとチューブ2の外面2aとの間において、中心軸線Oに沿って延びる流体用ルーメン2c(バルーン拡張用の流体を流通する流路)とが形成されている。
チューブ2の外形は限定されないが、図3に示すように、本実施形態では、一例として、チューブ2の外面2aは、中心軸線Oに直交する断面において中心軸線Oを中心とする円形である。
図2に示すように、ガイドワイヤー用ルーメン2bは、第1端部E1と第2端部E2との間において軸方向に貫通する貫通孔である。
図3に示すように、ガイドワイヤー用ルーメン2bは、ガイドワイヤー4が挿通可能な断面円形の貫通孔である。ガイドワイヤー用ルーメン2bは、中心軸線Oに対して外面2a寄りに偏心して配置されている。
図2に示すように、流体用ルーメン2cは、第2端部E2から第1端部E1の近傍まで延ばされ、第1端部E1の近傍で閉じられている。
流体用ルーメン2cの先端部には、外面2aに開口し、流体用ルーメン2cの内部に連通する第1長孔2d(孔部、長孔)および第2長孔2e(孔部、長孔)が形成されている。
流体用ルーメン2cは、後述するバルーン3を拡張するための流体F(バルーン拡張用の流体)を外部から流入させるとともに、後述するバルーン3内に流入した流体Fを外部に排出する流路を構成している。
流体Fは、液体でもよいし、気体でもよい。本実施形態では、流体Fは、一例として、生理食塩水が用いられている。
外面2aに開口する第1長孔2dおよび第2長孔2eは、後述するバルーン3に囲まれており、バルーン3の内部と流体用ルーメン2cの内部とを連通させる孔部を構成している。
流体用ルーメン2cは、基端部において、流体Fを供給する流体供給装置(図示略。以下も同じ)が接続可能である。
図3に示すように、流体用ルーメン2cは、ガイドワイヤー用ルーメン2bの偏心方向(図3における下側)と反対側(図3における上側)に偏心して配置されている。
中心軸線Oに直交する断面における流体用ルーメン2cの断面形状は、本実施形態では、一例として、ガイドワイヤー用ルーメン2bに凹部が向いた三日月型である。
チューブ2の周方向における流体用ルーメン2cの大きさ(幅)は、特に限定されない。ただし、流体用ルーメン2cをより容易に製造するためには、チューブ2の周方向における流体用ルーメン2cの大きさは、1/4周以上、半周以下の範囲であることがより好ましい。
第1長孔2d、第2長孔2eは、それぞれ、流体用ルーメン2cにおいて周方向に離間して形成され、中心軸線Oに平行に延ばされている。
外面2aにおける第1長孔2d、第2長孔2eの開口形状は、互いに異なっていてもよいが、本実施形態では、一例として、互いに同様である。
図2に示すように、本実施形態では、外面2aにおいて第1長孔2d(第2長孔2e)の長手方向の開口幅は長さL1である。本実施形態では、第1長孔2d(第2長孔2e)の長手方向の開口幅と、チューブ2の長手方向(軸方向)における第1長孔2d(第2長孔2e)の開口幅とは互いに等しい。
第1長孔2d(第2長孔2e)の短手方向の幅は、流体用ルーメン2cに連通可能な幅であり、流体Fが流通可能であれば特に限定されない。
このようなチューブ2を製造するには、例えば、まず樹脂の押出成形によって、外面2a、ガイドワイヤー用ルーメン2b、および流体用ルーメン2cと同様な一様断面を有するチューブ本体が形成される。この後、例えば、溶着することによって、流体用ルーメン2cとなる三日月型断面のルーメンが第1端部E1において閉鎖される。さらに、カッターなどによって、外面2aから流体用ルーメン2cに切れ込みを入れるなどして、第1長孔2d、第2長孔2eが加工される。
チューブ2の材質としては、例えば、ナイロン、ポリアミド、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などが挙げられる。
図2に示すように、バルーン3は、薄いフィルムで形成され、拡張した状態で筒状となる部材である。バルーン3の内部には、チューブ2の先端部が挿通されている。バルーン3は、第1長孔2dおよび第2長孔2eを囲んだ状態でチューブ2に固定されている。
バルーン3は、先端側から基端側に向かって、先端固定部3A、拡張部3B、および基端固定部3Cを備える。
先端固定部3Aは、チューブ2の第1端部E1においてチューブ2の外面2aに密着して固定された筒状部である。先端固定部3Aと外面2aとの固定方法は、流体Fが封止できる適宜の固定方法が可能である。例えば、先端固定部3Aは、外面2aに溶着されていてもよい。
拡張部3Bは、チューブ2の外面2aから離間した拡張状態(図2、図3参照)と、外面2aに当接または近接した収縮状態(図示略)との間で変形可能な外面2aよりも大径の筒状部である。
拡張部3Bの材質のコンプライアンスは、バルーンカテーテル1をコンプライアント型、セミコンプライント型、およびノンコンプライアント型のいずれのタイプとするかに応じて、適宜の値に設定される。
以下では、特に断らない限り、拡張部3Bの形状は、拡張部3Bに張力が発生しない拡張状態である自然状態の形状が説明される。
拡張部3Bは、先端側から基端側に向かって、先端部3a、中間部3b、および基端部3cを備える。
先端部3aは、先端固定部3Aの基端部からより基端側に向かうにつれて漸次拡径する略円錐状の筒状部である。先端部3aの形状は、軸方向における直径の変化率が一定である厳密な円錐形状には限定されない。例えば、先端側から基端側に向かって直径の変化率が滑らかに変化していてもよい。先端部3aは、例えば、砲弾状、ベル状、漏斗状、ラッパ状などの円錐に近い形状であってもよい。
中間部3bは、バルーン3の拡張時に管腔臓器の内面に当接する部位である。本実施形態では、中間部3bは、一例として、先端部3aの基端の外径と等しい円筒で構成される。
基端部3cは、中間部3bの基端から後述する基端固定部3Cの先端に向かうにつれて漸次縮径する略円錐状の筒状部である。基端部3cの形状は、先端部3aと同様、厳密な円錐形状には限定されず、上述した円錐に近い形状であってもよい。
基端部3cは、先端部3aと向きを除いて同様の形状であってもよいし、先端部3aとは異なる形状でもよい。本実施形態では、一例として、基端部3cは、先端部3aと向きを除いて同様の形状である。
基端固定部3Cは、拡張部3Bにおける基端部3cと接続され、チューブ2の外面2aに密着して固定された筒状部である。基端固定部3Cと外面2aとの固定方法は、先端固定部3Aと同様、流体Fが封止できる適宜の固定方法が可能である。例えば、基端固定部3Cは、外面2aに溶着されていてもよい。
このようなバルーン3は、例えば、自然状態の形状を転写する成形型を用いたブロー成形などによって製造されてもよい。
このようにバルーン3は先端固定部3Aおよび基端固定部3Cによって、チューブ2に流体Fが封止可能に固定されているため、バルーン3の拡張状態では、チューブ2の先端側の外面2aの一部が拡張部3Bによって囲まれたバルーン内露出部2fが形成されている。拡張部3Bとバルーン内露出部2fとの間には、第1長孔2dおよび第2長孔2eを通して、流体Fが出入することによって、容積変化が可能な内部空間Sが形成されている。
バルーン3は、拡張状態においてチューブ2の中心軸線Oと同軸となるように配置されている。このため、少なくとも拡張状態の自然状態における内部空間Sは、中心軸線Oに関して軸対称な形状に形成される。
チューブ2の長手方向におけるバルーン内露出部2fの長さは、L0である。
本実施形態では、チューブの長手方向における孔部の開口長の合計がL0の1/4倍以上となるようにしている。
ここで、チューブの長手方向における孔部の開口長の合計とは、チューブの長手方向における個々の孔部の開口長の総和である。孔部が1つである場合には、チューブの長手方向における孔部の開口長の合計は、その孔部の開口長そのものである。
チューブの長手方向における1つの孔部の開口長は、チューブの長手方向における開口の両端をチューブの長手方向に測った長さを表す。
本実施形態では、チューブ2の長手方向と、第1長孔2dおよび第2長孔2eの各長手方向は一致している。このため、第1長孔2d、第2長孔2eの個々の開口長は、それぞれの長手方向の開口幅であるL1に等しい。
第1長孔2dおよび第2長孔2eからなる孔部の開口長の合計は、2・L1(=L1+L1)である。よって、L1は、L0/8以上であればよい。
長さL1は、チューブ2の長手方向において、各第1長孔2dおよび第2長孔2eの各開口長がL0/4以上であることがより好ましい。
図2には、一例として、第1長孔2dおよび第2長孔2eがバルーン3の中間部3bよりも長く延びて、先端部3aおよび基端部3cの一部と中間部3bとに対向するように配置されている例が図示されている。
ただし、第1長孔2dおよび第2長孔2eは、流体用ルーメン2cに貫通していれば、バルーン内露出部2fにおける配置位置は限定されない。例えば、第1長孔2dは、先端部3a、中間部3b、および基端部3cの少なくとも1つと対向する位置に配置されてもよい。第2長孔2eも第1長孔2dと同様である。
次に、バルーンカテーテル1の動作について、第1長孔2dおよび第2長孔2eの作用を中心として説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態のバルーンカテーテルの作用を説明する模式図である。図5は、比較例のバルーンカテーテルの作用を説明する模式図である。
バルーンカテーテル1は、例えば、予め患者の体内におけるバルーン3の配置位置まで挿入されたガイドワイヤー4の基端部をチューブ2の先端側からガイドワイヤー用ルーメン2bに挿入することで、ガイドワイヤー4をたどって患者の体内に挿入される。
このとき、バルーンカテーテル1のバルーン3には流体Fが導入されておらず、バルーン3は初期状態とされている。このため、バルーンカテーテル1の先端部は、チューブ2の外径と同程度の小径であり、チューブ2と同様円滑に患者の体内に挿入される。
バルーンカテーテル1のバルーン3が管腔臓器を拡張させる部位に挿入されたら、術者はチューブ2の基端部において流体用ルーメン2cに流体供給装置を接続する。
術者は、流体供給装置を操作して、流体用ルーメン2c内に流体Fを導入する。
流体用ルーメン2c内に導入された流体Fは、チューブ2の先端部にて、第1長孔2dおよび第2長孔2eからバルーン3の内部空間S内に流入する。流体Fが内部空間Sに流入するにつれてバルーン3が拡張する。このとき、本実施形態では、流体用ルーメン2c内の流体Fは第1長孔2dおよび第2長孔2eの全体から内部空間S内に流出するため、バルーン3は長手方向にわたって略均一に拡張する。
バルーン3が拡張するにつれて、拡張部3Bが拡径し、拡張部3Bと当接する管腔臓器の内面が押し広げられる。
流体Fの圧力が予め決められた圧力に達すると、術者は流体Fの供給、加圧を停止する。これにより、バルーン3が一定の拡張状態に拡張し、管腔臓器も所定の形状に拡張される。以上で、バルーンカテーテル1による管腔臓器の拡張の処置が終了する。
バルーン3の拡張が終了した後、術者はバルーンカテーテル1の抜去動作を行う。
術者は、流体供給装置を操作して、流体Fを減圧し、流体Fを流体用ルーメン2cの基端部から吸引する。
内部空間S内の流体Fは、第1長孔2dおよび第2長孔2eを通してチューブ2の流体用ルーメン2c内に漸次排出される。流体Fの排出量に応じてバルーン3が収縮する。
このとき、流体Fの流れによっては、バルーン3の収縮状態にばらつきが生じる。例えば、図4に示すように、バルーン3の一部が外面2aに開口する第1長孔2d(第2長孔2e)に当接する場合がある。この場合、バルーン3は、第1長孔2d(第2長孔2e)の一部を塞いでしまうため、閉塞部からは流体Fが排出されなくなる。
しかし、バルーン3が第1長孔2d(第2長孔2e)の一部のみを閉塞している状態では、第1長孔2d(第2長孔2e)の閉塞部以外の部位から、流体Fの排出が継続される。
例えば、図5に示すように、チューブ2に代えて、チューブ200を備える比較例のバルーンカテーテル100の場合を考える。チューブ200は、チューブ2の第1長孔2dおよび第2長孔2eに代えて、流体用ルーメン2cに連通する貫通孔200dを備える点のみがチューブ2と異なる。貫通孔200dの孔径Dは、第1長孔2dの短手方向の開口幅と同程度とする。この場合、孔径Dの大きさは、長さL1に比べて極めて小さい。
例えば、チューブ2の外径が2.0mm、バルーン内露出部2fの長手方向の長さL0が80mmの場合、第1長孔2dの長手方向の長さL1は、少なくともL0/8=10(mm)以上である。これに対して、比較例のチューブ200では、チューブ外径とL1とが同じであるとすると、貫通孔200dの内径は、流体用ルーメン2cの幅以上にはできないため、2.0mm以下となり、L1の1/5以下である。
このように狭い貫通孔200dにおいて第1長孔2dおよび第2長孔2eと同様の流量の流体Fを排出する場合、貫通孔200dにおける流速は第1長孔2dおよび第2長孔2eの近傍の流速に比べて格段に大きくなる。このため、バルーン3が貫通孔200dに近づくと、貫通孔200dが塞がれやすくなる。貫通孔200dの開口は小さいため、貫通孔200dは、バルーン3によって一挙に全体が塞がれてしまう。
貫通孔200dの全体が塞がれると、内部空間Sに流体Fが残存した状態で流体Fの排出が停止し、デフレーションエラーとなる。この結果、バルーン3をそれ以上収縮させることができなくなり、デフレーションエラーを解消して、流体Fを排出するまでは抜去動作を開始することができなくなる。
これに対して、本実施形態のバルーンカテーテル1では、第1長孔2dおよび第2長孔2eの近傍の流速が低くても比較例の場合と同じ流量で流体Fを排出できるため、第1長孔2dおよび第2長孔2eが閉塞されにくい。
第1長孔2dおよび第2長孔2eが閉塞される場合にも、第1長孔2dおよび第2長孔2eは、貫通孔200dに比べてチューブ2の長手方向の開口幅が大きいため、長手方向の一部から徐々に閉塞されていく。例えば、第1長孔2dの全体が閉塞されても、周方向の開口位置が異なる第2長孔2eが第1長孔2dと同時に閉塞されることは起こりにくい。
このように、バルーンカテーテル1では、流体Fが内部空間S内に多量に残存した状態で、第1長孔2dおよび第2長孔2eの全体が閉塞される確率は、比較例において貫通孔200dが閉塞される確率に比べて格段に低くなる。このため、比較例に比べると、デフレーションエラーが格段に起こりにくくなる。
バルーンカテーテル1のバルーン3がデフレーションエラーを起こすことなく収縮したら、操作者は、バルーンカテーテル1をガイドワイヤー4に沿って、あるいはガイドワイヤー4と共に、後退させ、管腔臓器から抜去する。
以上説明したように、各開口長がL0/8以上の第1長孔2dおよび第2長孔2eが流体用ルーメン2cに連通することで、2つの孔部の開口長の合計がL0/4以上になっている。このため、比較例のように、円孔であるためチューブ2の長手方向の開口長を長くできない貫通孔200dが形成されている場合に比べて、流体Fを排出する際のデフレーションエラーが抑制される。
この結果、バルーンカテーテル1の抜去時において、デフレーションエラーを解消するために流体Fの再注入を行ってバルーン3の収縮をやり直すといった作業が発生しにくくなるため、抜去時の作業性が向上し、抜去作業が容易になる。すなわち患者への負担軽減となる。
バルーンカテーテル1は、デフレーションエラーを抑制するために、チューブ2の外径あるいはバルーン3の初期状態の外径を大きくする必要がないため、挿入時、および抜去時のバルーン3の外径をチューブ2の外径と略同径に保つことができる。このため、デフレーションエラーの発生を抑制できる構成であっても、バルーンカテーテル1の挿入および抜去が容易となる。
[第1変形例]
本発明の第1の実施形態の変形例(第1変形例)のバルーンカテーテルについて説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態の変形例(第1変形例)バルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。
図6に主要部の構成を示すように、本変形例のバルーンカテーテル1Aは、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1のチューブ2に代えて,チューブ2Aを備える。
チューブ2Aは、チューブ2の第1長孔2d、第2長孔2eに代えて、第1長孔2g(孔部、長孔)、第2長孔2h(孔部、長孔)を備える。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1長孔2g、第2長孔2hは、上記第1の実施形態における第1長孔2d、第2長孔2eと同様、中心軸線Cに沿って平行に延び、流体用ルーメン2cに連通する長孔である。
第1長孔2g、第2長孔2hは、それぞれ上記第1の実施形態における第1長孔2d、第2長孔2eとは、長手方向の長さとバルーン内露出部2fにおける長手方向の配置位置とが異なる。
第1長孔2g、第2長孔2hにおける長手方向の各開口幅は、それぞれL11、L12である。
第1長孔2gおよび第2長孔2hは、チューブ2Aのバルーン内露出部2fの長手方向において、長さL13(ただし、L13>L11、L13>L12)の範囲内に配置されている。ただし、長さL13の領域において、第1長孔2gはより基端側に配置され、第2長孔2hはより先端側に配置されている。
このため、長さL13の領域を先端側から基端側に移動すると、孔部が第2長孔2hのみからなる第1領域と、孔部が第2長孔2hと第1長孔2gとからなる第2領域と、孔部が第1長孔2gのみからなる第3領域とに分かれている。第2領域では、第2長孔2hと第1長孔2gとは、互いに周方向において離間し、対向するように配置されている。
長さL11(L12)は、チューブ2Aの長手方向の第1長孔2g(第2長孔2h)の開口長である。したがって、第1長孔2gおよび第2長孔2hからなる孔部の開口長の合計は、L11+L12である。長さL11、L12は、互いに等しくてもよいし、異なっていてもよい。本変形例では、L11とL12との和は、L0/4以上とされている。
本変形例のバルーンカテーテル1Aは、第1長孔2gおよび第2長孔2hによって、チューブ2Aの長手方向における開口長の合計がL0/4以上となる2列の孔部が形成されている。
このため、流体Fの排出時に、チューブ2Aの長手方向において、第1長孔2gおよび第2長孔2hからなる孔部全体がバルーン3によって閉塞される確率を低減できることは、上記第1の実施形態の場合と同様である。
このため、バルーンカテーテル1Aは、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1と同様、患者の管腔臓器に対する挿入および抜去が容易であり、かつデフレーションエラーの発生を抑制することができる。
特に本実施形態では、チューブ2Aの周方向における孔部の開口幅がチューブ2Aの長手方向において異なっている。第1領域および第3領域では、それぞれ第1長孔2g、第2長孔2hの1列のみが開口しているのに対して、第2領域では、第1長孔2g、第2長孔2hが周方向に隣り合って2列に開口している。このため、第2領域の周方向における開口幅の合計は、第1領域および第3領域の2倍である。
このため、第2領域における孔部は、第1領域および第3領域の孔部に比べると、開口面積が増えているため、バルーン3によってより塞がれにくくなっている。
本変形例の構成は、バルーン3の先端部3a、基端部3cよりも、中間部3bにおいて、孔部が閉塞されやすいことが分かっている場合に、特に好適な構成となる。この場合、閉塞が起こりにくい部位の開口面積が小さいため、デフレーションエラーを抑制しつつ、チューブ2Aの剛性および強度の低下を低減することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態のバルーンカテーテルについて説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す中心軸線に直交する模式的な断面図である。
図7に主要部の構成を示すように、本実施形態のバルーンカテーテル11は、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1のチューブ2に代えて,チューブ12を備える。
チューブ12は、チューブ2の流体用ルーメン2cに代えて、流体用ルーメン12d、12e(バルーン拡張用の流体を流通する流路)を備える。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
流体用ルーメン12d(12e)は、第1長孔2d(第2長孔2e)の短手方向の開口幅よりも大径の円孔で形成されている。長手方向の図示は省略するが、流体用ルーメン12d(12e)は、上記第1の実施形態の流体用ルーメン2cと同様、第2端部E2から第1端部E1の近傍まで延ばされ、第1端部E1の近傍で閉じられている。
流体用ルーメン12d、12eの先端部には、それぞれ、上記第1の実施形態における第1長孔2dおよび第2長孔2eが連通されている。
流体用ルーメン12d、12eは、それぞれ、基端部において、上記第1の実施形態と同様の流体供給装置が接続可能である。
本実施形態のバルーンカテーテル11は、第1長孔2d、第2長孔2eにそれぞれ独立した流路である流体用ルーメン12d、12eから流体Fが供給される点以外は、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1の構成と同様である。
このため、バルーンカテーテル11は、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1と同様、患者の管腔臓器に対する挿入および抜去が容易であり、かつデフレーションエラーの発生を抑制することができる。
特に本実施形態では、第1長孔2dを通した流体Fの内部空間Sへの流出量および外部への排出量と、第2長孔2eを通した流体Fの同様の流出量および排出量とを、互いに独立に変えることができる。
このため、万一、第1長孔2dおよび第2長孔2eの一方が完全に閉塞した場合にも、他方を通して、流体Fを排出することが可能となる。
さらに、第1長孔2dおよび第2長孔2eの一方が完全に閉塞した場合に、他方から流体Fを排出し続けるのと並行して、閉塞した方に連通する流路に流体Fを流入させることで、流体Fの排出動作を中断することなく、一方の閉塞状態を解除することが可能になる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態のバルーンカテーテルについて説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。
図8に主要部の構成を示すように、本実施形態のバルーンカテーテル21は、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1のチューブ2に代えて,チューブ22を備える。
チューブ22は、チューブ2の第1長孔2d、第2長孔2eに代えて、m個(mは2以上の整数)の円孔22d(孔部)、n個(nは2以上の整数)の円孔22e(孔部)を備える。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
円孔22dは、チューブ22の外面2aから流体用ルーメン2cに連通する直径d2の貫通孔である。円孔22dは、チューブ22の長手方向に延びる中心軸線Oと平行な直線上において、長さL2(ただし、L2≦L0)の範囲にわたり略等ピッチ(等ピッチの場合も含む)で形成されている。
直径d2は流体用ルーメン2cの短手方向の幅の半分以下である。
各円孔22dのチューブ22の長手方向における開口長は、直径d2に等しい。このため、各円孔22dで構成される孔部の開口長の合計は、m・d2(<L2)である。
円孔22eは、円孔22dと同様の貫通孔であり、チューブ22の長手方向に延びる中心軸線Oと平行な直線上において、長さL2の範囲にわたり略等ピッチ(等ピッチの場合も含む)で形成されている。ただし、各円孔22eが並ぶ領域は、各円孔22dが並ぶ領域から周方向において離間した領域になっている。
円孔22eの個数nは、円孔22dの個数mに等しくてもよいし、異なっていてもよい。各円孔22eのチューブ22の長手方向における開口長は、直径d2に等しい。このため、各円孔22eで構成される孔部の開口長の合計は、n・d2(<L2)である。
各円孔22d、22eの開口長の合計である(m+n)・d2は、L0/4以上とされている。
図8には、一例として、m=n=10の場合の例が図示されている。
各円孔22dおよび各円孔22eが形成された長さL2の領域の配置位置は、上記第1の実施形態の第1長孔2dおよび第2長孔2eを形成する領域と同様、特に限定されない。例えば、m個の円孔22d(n個の円孔22e)が並ぶ長さL2の領域は、バルーン3の先端部3a、中間部3b、および基端部3cの少なくとも1つと対向する位置に配置されてもよい。
円孔22d、22eは、例えば、図8に示すように周方向において対向するように配置されてもよい。
図示は省略するが、円孔22d、22eは、例えば、チューブ22の長手方向に隣り合う円孔22dの中間部の少なくとも一部と円孔22eとが周方向に隣り合うような配置(千鳥配列)とされてもよい。
以下では、一例として、図8に示す配置例で説明する。
本実施形態のバルーンカテーテル21は、各円孔22d、22eによって、チューブ22の長手方向において、不連続な開口を有する2列の孔部が形成されている。
個々の円孔22d、22eは、長さL2に比べて小さくm、nが大きくなるほどより小さくなってくため、それぞれの一つ一つは流体Fの排出時にバルーン3によって塞がれやすい。しかし、各円孔22d、22eは、適宜ピッチで、チューブ22の長手方向において、それぞれ、m個、n個が並んでいる。このため、一部の円孔22d、22eが完全に閉塞しても、他の円孔22d、22eが開口しているため、流体Fの排出を続けることができる。
本実施形態では、各円孔22d(22e)による開口長の合計が、上記第1の実施形態の第1長孔2dおよび第2長孔2eの開口長の合計と同様、L0/4以上になっている。このため、バルーン3によって、各円孔22d(22e)がすべて閉塞する確率は、上記第1の実施形態と同様にして低減される。
この結果、バルーンカテーテル21は、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1と同様、患者の管腔臓器に対する挿入および抜去が容易であり、かつデフレーションエラーの発生を抑制することができる。
本実施形態は、チューブの長手方向における孔部の開口長の合計を上記第1の実施形態における連続的な長孔の場合の開口長の合計と合わせることで、連続的な長孔を、これと同等な不連続な複数の孔部に置き換えた例になっている。
特に本実施形態では、各円孔22d、22eは、チューブ22の長手方向において不連続の孔部であるため、バルーン内露出部2fにおけるチューブ22の剛性および強度は、バルーン内露出部2fにおけるチューブ2の剛性および強度よりも向上する。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態のバルーンカテーテルについて説明する。
図9は、本発明の第4の実施形態のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。
図9に主要部の構成を示すように、本実施形態のバルーンカテーテル31は、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1のチューブ2に代えて,チューブ32を備える。
チューブ32は、チューブ2の第1長孔2d、第2長孔2eに代えて、螺旋状長孔32d(孔部、長孔)を備える。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
螺旋状長孔32dは、チューブ32の長手方向において長さL3の範囲で、外面2aから流体用ルーメン2cに連通される孔部によって形成されている。螺旋状長孔32dは、外面2a上では、周方向における流体用ルーメン2cの一端部(図示上側)から中心軸線Oに交差する斜め方向に延びて、流体用ルーメン2cの他端部(図示下側)に到る螺旋状の長孔によって形成されている。ただし、螺旋状長孔32dは、流体用ルーメン2cの周方向の幅の範囲内に形成されるため、螺旋の旋回量としては一周未満である。螺旋状長孔32dは、中心軸線Oに交差する一方向に延びる傾斜した長孔でもある。
螺旋状長孔32dにおいて、チューブ32の長手方向における開口長はL3であり、螺旋状長孔32dの個数は本実施形態では1つであるため、チューブ32の長手方向における開口長の合計もL3である。本実施形態では、長さL3はL0の1/4倍以上となるようにしている。
一方、螺旋状長孔32dの長手方向における開口の長さは、L3よりも長い。L3は、螺旋状長孔32dの長手方向における開口の長さの、チューブ32の長手方向成分になっている。
螺旋状長孔32dにおける周方向の開口位置は、チューブ32の長手方向に移動するにつれて、螺旋状に変化している。螺旋状長孔32dの長手方向における開口の長さの、チューブ32の周方向成分は、流体用ルーメン2cの周方向の長さと略同じである。
本実施形態のバルーンカテーテル31は、チューブ32の長手方向における螺旋状長孔32dの開口長がL0の1/4倍以上であるため、バルーン3によって、チューブ32の長手方向において螺旋状長孔32dがすべて閉塞する確率は、上記第1の実施形態と同様にして低減される。
このため、バルーンカテーテル31は、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1と同様、患者の管腔臓器に対する挿入および抜去が容易であり、かつデフレーションエラーの発生を抑制することができる
特に本実施形態では、螺旋状長孔32dが、チューブ32の周方向において、開口位置が変化している。このため、第1の実施形態の場合のように、孔部の開口位置が周方向において第1長孔2dと第2長孔2eとの2箇所に限定される場合に比べると、孔部の個数は1つであっても、螺旋状長孔32dの全体が同時に閉塞される確率がより低減される。
[第2変形例]
本発明の第4の実施形態の変形例(第2変形例)のバルーンカテーテルについて説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態の変形例(第2変形例)のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。
図10に主要部の構成を示すように、本変形例のバルーンカテーテル41は、上記第3の実施形態のバルーンカテーテル31のチューブ32に代えて,チューブ42を備える。
チューブ42は、チューブ32の螺旋状長孔32dに代えて、k個(ただし、kは2以上の整数)の螺旋状長孔42d(孔部、長孔)を備える。図9には、一例として、k=3の場合の例が図示されている。
以下、上記第4の実施形態と異なる点を中心に説明する。
各螺旋状長孔42dは、チューブ42の長手方向における開口長が、長さL5(ただし、L5<L0/4)である以外は、螺旋状長孔32dと同様の形状を有する。各螺旋状長孔42dの長手方向における開口の長さの、チューブ42の周方向成分は、それぞれ、上記第4の実施形態における螺旋状長孔32dの長手方向における開口長さの周方向成分に等しい。
各螺旋状長孔42dは、チューブ42の長手方向に離間して長さL4(ただし、L0/4<L4≦L0)の範囲に平行に配置されている。
本変形例では、チューブ42の長手方向における各螺旋状長孔42dの開口長の合計がL0の1/4倍以上となるようにしている。すなわち、本変形例では、k・L5≧L0/4の関係が満足されている。
本変形例のバルーンカテーテル41は、チューブ42の長手方向における各螺旋状長孔42dによる開口長の合計がL0の1/4倍以上であるため、バルーン3によって、チューブ42の長手方向において各螺旋状長孔42dがすべて閉塞する確率は、上記第4の実施形態と同様にして低減される。
このため、バルーンカテーテル41は、上記第4の実施形態のバルーンカテーテル31と同様、患者の管腔臓器に対する挿入および抜去が容易であり、かつデフレーションエラーの発生を抑制することができる。
特に本変形例では、k個の螺旋状長孔42dによって、チューブ42の長手方向における開口長の合計がL0の1/4倍以上の孔部が形成されているため、同様の開口長の合計を1つの螺旋状長孔32dによって形成する上記第4の実施形態に比べると、チューブ42の剛性および強度がより向上する。
[第5の実施形態]
本発明の第5の実施形態のバルーンカテーテルについて説明する。
図11は、本発明の第5の実施形態のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。
図11に主要部の構成を示すように、本実施形態のバルーンカテーテル51は、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1のチューブ2に代えて,チューブ52を備える。
チューブ52は、チューブ2の第1長孔2d、第2長孔2eに代えて、メッシュ状孔部52dを備える。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
メッシュ状孔部52dは、図11において模式的に描かれているように、チューブ52の長手方向および周方向において長さL6×L7の外面2aに沿う矩形状の範囲に、外面2aから流体用ルーメン2cに連通する多数の孔52e(孔部)が集合して形成されている。孔52eは、規則正しい格子状に配置されていてもよいし、不規則に配置されていてもよい。孔52eは、密に配置されていることがより好ましい。
チューブ52の長手方向、短手方向における孔52eの個数は、それぞれ、i個(iは2以上の整数)、j個(jは2以上の整数)であるとする。
チューブ52の周方向におけるメッシュ状孔部52dの長さL7は、周方向において、孔52eが複数配列することが可能であって、各孔52eが流体用ルーメン2cに連通できれば、特に限定されない。
チューブ52の長手方向、周方向における個々の孔52eの開口長の平均値は、それぞれ、d6、d7である。
本実施形態におけるメッシュ状孔部52dでは、各孔52eは、チューブ52の長手方向における各孔52eの開口長の合計がL0の1/4倍以上となるようにしている。
例えば、d6、d7が各孔52eの隣接ピッチに略等しいため、孔52eが密に分布している場合、メッシュ状孔部52dにおける孔52eの平均個数は、チューブ52の長手方向においては、I=L6/d6、チューブ52の周方向においては、J=L7/d7と見なせる。この場合、チューブ52の長手方向における孔52eの開口長の合計は、J・L6であると見なすことができる。
d6、d7が各孔52eの隣接ピッチに略等しいと見なせない場合には、孔52eの個数i、jを数え上げるか、または、孔52eの平均的な隣接ピッチを測定することによって、正確な開口長の合計を算出することができる。
このようなメッシュ状孔部52dの具体的な構成は特に限定されない。
例えば、孔52eは、外面2aから流体用ルーメン2cに向かって貫通するチューブ52の長手方向、周方向の平均的な開口長が、それぞれ、d6、d7となる長孔、円孔、楕円孔、多角形孔などであってもよい。このようなメッシュ状孔部52dは、チューブ本体を形成した後、外面2aから流体用ルーメン2cに向かって、例えば、機械的な穿孔手段、エッチングなどの化学的な穿孔手段、あるいはレーザ照射など穿孔手段などによって孔52eを穿孔することで形成される。
例えば、メッシュ状孔部52dは、繊維の集合体、多孔質体、網状体などの空孔含有部材が、流体用ルーメン2cに連通する孔部の内側に埋め込まれた構成でもよい。この場合、空孔含有部材は、外面2aから流体用ルーメン2cの内部にまで挿入されていてもよい。
本実施形態のバルーンカテーテル51は、チューブ52の長手方向における孔52eの開口長の合計がL0の1/4倍以上となるようにしているため、バルーン3によって、孔52eがすべて閉塞する確率は、上記第1の実施形態と同様にして低減される。
このため、バルーンカテーテル51は、上記第1の実施形態のバルーンカテーテル1と同様、患者の管腔臓器に対する挿入および抜去が容易であり、かつデフレーションエラーの発生を抑制することができる。
特に本実施形態では、メッシュ状孔部52dが、多数の孔52eが集まって形成されるため、チューブ52の剛性および強度を低下させることなく、周方向における形成範囲を拡げることが容易である。
[第3変形例]
本発明の第5の実施形態の変形例(第3変形例)のバルーンカテーテルについて説明する。
図12は、本発明の第5の実施形態の変形例(第3変形例)のバルーンカテーテルの主要部の構成を示す模式的な部分断面図である。図13は、図12におけるB−B断面図である。
図12に主要部の構成を示すように、本変形例のバルーンカテーテル61は、上記第5の実施形態のバルーンカテーテル51のチューブ52に代えて,チューブ62を備える。
チューブ62は、チューブ52のメッシュ状孔部52dに代えて、貫通孔62dが形成され、メッシュ管65が追加されて構成されている。
以下、上記第5の実施形態と異なる点を中心に説明する。
貫通孔62dは、上記第5の実施形態におけるメッシュ状孔部52dの形成範囲(L6×L7)において、外面2aから流体用ルーメン2cに連通するように形成されている。チューブ62における径方向から見た貫通孔62dの開口形状は、径方向から見たメッシュ状孔部52dの外形と同様の形状である。
メッシュ管65は、チューブ62の外面2aに外側から嵌合する管状部材であり、少なくとも貫通孔62dを覆う範囲に配置されている。
図12に模式的に描かれているように、メッシュ管65には、少なくとも、貫通孔62dを覆う範囲において、厚さ方向に貫通し、貫通孔62dに連通する多数の孔65e(孔部)が形成されている。
メッシュ管65における各孔65eの形状は、上記第5の実施形態の孔52eと同様のである。すなわち、メッシュ管65の各孔65eは、外面2aにおける貫通孔62dと重なる範囲において、チューブ62の長手方向における孔65eの開口長の合計がL0の1/4倍以上となるようにしている。
図13に示すように、メッシュ管65は、円環状の部材であり、チューブ62の外面2aの外側に嵌合されている。
メッシュ管65は、具体的な構成は特に限定されない。
例えば、メッシュ管65は、金属または樹脂からなる管本体に、孔65eが穿孔されたり、穿孔された状態に成形されたりした構成であってもよい。
例えば、メッシュ管65は、金属または樹脂からなる線状体が編まれた管状の網状体で構成されてもよい。
例えば、メッシュ管65は、繊維の集合体、多孔質体、網状体などの空孔含有部材がチューブ62に巻き付けられた状態で固定された構成でもよい。
さらに、メッシュ管65は、円管には限定されず、例えば、周方向に動くことなくチューブ62に嵌合していれば、側面の一部が離れた断面C字状の管状部材であってもよい。
このような構成によれば、貫通孔62dが、メッシュ管65に覆われているため、貫通孔62dと重なる範囲において、貫通孔62dおよび流体用ルーメン2cに連通する多数の孔65eからなる孔部が形成されている。貫通孔62dと重なる範囲において、チューブ62の長手方向における孔65eの開口長の合計はL0の1/4倍以上である。
本変形例のバルーンカテーテル61は、メッシュ管65によって、チューブ62の長手方向における開口長の合計がL0の1/4倍以上の孔部が形成されているため、バルーン3によって、貫通孔62dに重なるメッシュ管65の各孔65eがすべて閉塞する確率は、上記第5の実施形態と同様にして低減される。
このため、バルーンカテーテル61は、上記第5の実施形態のバルーンカテーテル51と同様、患者の管腔臓器に対する挿入および抜去が容易であり、かつデフレーションエラーの発生を抑制することができる
特に本変形例では、メッシュ管65が、チューブ62の外側に嵌合する管状部材であるため、メッシュ管65の剛性および強度に応じて、貫通孔62dの周囲のチューブ62が補強される。このため、貫通孔62dが大きくなっても、チューブ62とメッシュ管65との複合体の剛性および強度の低下を抑制することができる。
なお、上記第1〜第3の実施形態および第1変形例の説明では、チューブにおける孔部が、周方向に隣り合って、長手方向に2列に配置された場合の例で説明した。しかし、孔部の周方向における配列数は、チューブの長手方向における開口長の合計がL0の1/4倍以上になっていれば、2列には限定されない。
例えば、孔部は、チューブの周方向において3列以上配列されてもよい。
例えば、孔部は、チューブの長手方向に1列に配置されていてもよい。
例えば、孔部は、複数個の孔部が不規則に配置されていてもよい。
上記第1、第3〜第5の実施形態および第1、第2変形例の説明では、バルーン拡張用の流体を流通する流路として、断面が三日月型の流体用ルーメン2cが形成されている場合の例で説明した。しかし、三日月型断面は流路の断面形状の一例である。チューブの中心軸線に直交する断面における流路の形状は、例えば、円弧状(C字状)、折れ線状などの形状でもよい。
上記各実施形態および各変形例の説明では、単一のチューブ内に流路を形成するルーメンと、ガイドワイヤーを挿通させるルーメンとが形成された場合の例で説明した。
しかし、チューブは、外周部を形成する外側チューブと、外側チューブの内側に挿通される内側チューブとが組み合わされた構成であってもよい。
例えば、チューブは、一定内径の円管状の外側チューブと、外側チューブの内径よりも小径の外径を有する内側チューブが外側チューブの内部に挿通された二重構造チューブで構成されてもよい。この場合、バルーン拡張用の流体を流通する流路の断面形状は、円環状になる。
このような構成によれば、孔部は、外側チューブの周方向全体に分布させることが可能となる。あるいは、1周以上旋回する螺旋状の孔部を形成することが可能となる。
孔部が、外側チューブの周方向の全体にわたって配置されることで、デフレーションエラーを起こす確率がさらに低減される。
上記第2変形例の説明では、各螺旋状長孔42dがチューブ42の長手方向において離間して配置された場合の例で説明した。しかし、各螺旋状長孔42dは、チューブ42の長手方向において隣り合う他の螺旋状長孔42dと周方向においてオーバーラップするように配置されていてもよい。例えば、L4<k・L5の関係とされてもよい。
上記第2変形例の説明では、各螺旋状長孔42dが平行に配置された場合の例で説明した。しかし、各螺旋状長孔42dは、チューブ42の長手方向において隣り合うもの同士の傾斜方向が異なるジグザグ状に配置されていてもよい。
上記の各実施形態および各変形例の説明では、チューブの長手方向における孔部の開口長の合計がL0の1/4倍以上となる場合の例で説明した。ただし、孔部が複数設けられている場合に、チューブの周方向の位置を問わず孔部のいずれかによって、チューブの長手方向において長さがL0/4以上の開口が、連続または不連続に形成されていてもよい。この場合、チューブの長手方向における孔部の分布範囲が、L0の1/4以上になるため、さらに、デフレーションエラーが抑制されやすくなる。
例えば、上記第1変形例において、L13≧L0/4であってもよい。例えば、上記第3の実施形態の図8に示す例において、m・d2またはn・d2がL0の1/4倍以上であってもよい。例えば、上記第5の実施形態および第3変形例において、チューブの長手方向における1列の孔部の開口長の合計がL0の1/4倍以上であってもよい。
以上、本発明の好ましい各実施形態、各変形例を説明したが、本発明はこれらのような各実施形態、各変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、孔部を複数形成する場合、上記各実施形態および各変形例における各孔部が適宜組み合わされて用いられてもよい。
1、1A、11、21、31、41、51、61 バルーンカテーテル
2、2A、12、22、32、42、52、62 チューブ
2a 外面
2c、12d、12e 流体用ルーメン(バルーン拡張用の流体を流通する流路)
2d、2g 第1長孔(孔部、長孔)
2e、2h 第2長孔(孔部、長孔)
2f バルーン内露出部
3 バルーン
3a 先端部
3A 先端固定部
3b 中間部
3B 拡張部
3c 基端部
3C 基端固定部
4 ガイドワイヤー
22d、22e 円孔(孔部)
32d、42d 螺旋状長孔(孔部、長孔)
52d メッシュ状孔部
52e、65e 孔(孔部)
62d 貫通孔
65 メッシュ管
E1 第1端部
E2 第2端部
F 流体(バルーン拡張用の流体)
O 中心軸線
S 内部空間

Claims (5)

  1. バルーン拡張用の流体を流通する流路が内部に形成されており、前記流路から外部に連通する1以上の孔部が形成されているチューブと、
    前記孔部から流出される前記流体によって拡張し、前記孔部を通して前記流体が前記流路に排出されることによって収縮するように、前記孔部を囲んだ状態で、前記チューブに固定されたバルーンと、
    を備え、
    前記チューブの長手方向における前記孔部の開口長の合計が、
    前記バルーンの内側に露出する前記チューブの外面の前記長手方向における長さの1/4以上である、
    バルーンカテーテル。
  2. 前記孔部は、長孔を含んでいる、
    請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記長孔は、前記チューブの中心軸線に平行に延びている、
    請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記長孔は、前記チューブの中心軸線に交差する方向に延びている、
    請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記流路は、
    前記チューブの中心軸線に直交する断面における断面形状が三日月型である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022176299A1 (ja) * 2021-02-17 2022-08-25 朝日インテック株式会社 バルーンカテーテル

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