JP2017216929A - 甲殻類又は魚介類の保存方法 - Google Patents
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Abstract
Description
活エビを生きたまま保存する方法として、活エビが冬眠状態となる低温度まで緩慢冷却して、低温度の状態に維持したまま保存する方法が知られている。(特許文献1、特許文献2)
また、多量のオガ屑を充填する必要があり、包装容器が大型化すること、消費者が容器内の活エビを取り出す際に、容器内のオガ屑が周囲に散らばることがあり、掃除の手間がかかる等の問題があった。
[1] 筐体の底面上に、酸化カルシウム粉末又は/及び水酸化カルシウム粉末を担持したシートを敷設し、その上面に甲殻類又は魚介類を載置した後、同筐体内に水を張ることを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存方法。
[2] 筐体の底面上に、酸化カルシウム粉末又は/及び水酸化カルシウム粉末を担持した織布又は不織布のシートを敷設し、その上に多数の甲殻類又は魚介類を並設・載置した後、同筐体内に水を張ることを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存方法。
[3] 筐体の底面上に、酸化カルシウム粉末又は水酸化カルシウム粉末を担持した織布又は不織布のシートを敷設し、その上に多数の甲殻類又は魚介類を並設・載置した後、同筐体内に水を張り、次いで凍結処理することを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存方法。
[4] 筐体の底面上に、酸化カルシウム粉末及び水酸化カルシウム粉末を担持した織布又は不織布のシートを敷設し、その上に多数の甲殻類又は魚介類を並設・載置した後、同筐体内に水を張り、次いで凍結処理することを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存方法。
[5] 筐体内に張る水が、水酸化カルシウム水溶液であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれか1項に記載の甲殻類又は魚介類の保存方法。
[6] 甲殻類が、冷却され冬眠状態の活エビであることを特徴とする[1]〜[5]のいずれか1項に記載の甲殻類又は魚介類の保存方法。
[7] 活エビが有頭のものであることを特徴とする[6]に記載の甲殻類又は魚介類の保存方法。
[8] 前記[1]〜[7]のいずれか1項に記載の魚甲殻類又は魚介類の保存方法で使用されるシートであって、
シート、織布又は不織布の表面又は内部に酸化カルシウム粉末又は/及び水酸化カルシウム粉末が担持されてなることを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存用シート。
[9] 酸化カルシウム粉末又は水酸化カルシウム粉末を担持した織布又は不織布のシートの上に甲殻類又は魚介類が載置され、それら全体が水酸化カルシウムを含有する水で満たされてなることを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存構造体。
[10] 酸化カルシウム粉末又は水酸化カルシウム粉末を担持した織布又は不織布のシートの上に甲殻類又は魚介類が載置され、それら全体が水酸化カルシウムを含有する氷で包被・固化されてなることを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存構造体。
すなわち、シート内外に担持された酸化カルシウム又は水酸化カルシウムの粉末が、筐体3内に張られ、満たされた水に溶解して高PH値の水酸化カルシウム液となって、シート上に載置された甲殻類又は魚介類の周囲面及び一部内面まで接触し、殺菌効果を発揮する。
第1のシート上に甲殻類等の多数個を並らべて載置し、更にその上に第2のシートを被せれば、甲殻類等は2枚のシートでサンドウイッチ状態に挟持され、甲殻類等は外力から防御されて形状が崩れる危険がなく、安全に保存される。
まず、筐体としては、箱形の容器、淺底のパレット等の水を通さない容器が使用される。
筐体の大きさは、特に限定するものではないが、例えば甲殻類等が平らに10匹以上並列に載置され、かつそれらが上下に数段重ねられる深さのサイズのものが好ましい。
例えば、幅が200mm、高さが30mm、長さが200mm程度のもの。
そして、筐体の材料としては、金属、厚紙、プラスチック、発泡樹脂等が使用可能である。
図面に基づいて説明すると、図1は活エビを筐体内に載置した状態の平面図、図2は図1の断面図、図3は他の例の断面図であり、1は活エビ、2はシート、3は筐体、4は水である。
通常、例えば活エビ1が上下に二段又は三段程度重層できる深さの蓋なしの筐体3の底面上に、酸化カルシウム粉末又は/及び水酸化カルシウム粉末を担持した第1のシート2を敷設し、その上面に3〜8℃程度に冷却された冬眠状態の活エビ1を並べて載置する。
次いで、その上に第1のシート2と同じ構成の第2のシート2を載置した後、更にその上面に活エビ1を並べて載置する。
以上のようにして第1のシート2上に活エビ1が載置され、更に第2のシート2上に活エビ1が載置された、「シート2/活エビ1/シート2/活エビ1」の多層載置構造体に対して、上方から3〜8℃程度の水4を注ぎ込んで全体を満たす作業を行う。
その状態で放置すれば、シート2に担持されている酸化カルシウム又は水酸化カルシウムが水4に溶出して例えばPH12.5の高アルカリ水溶液となって、活エビの全周面に接触し殺菌作用を発揮する。
なお、水酸化カルシウムの溶解度は0.15%程度でPH12.5以上となるが、これは人間が摂取しても全く問題とならず、むしろ有用ミネラルとしてのカルシウム補給に役立つものである。
それら繊維上又は繊維間に粉末を挟持し、あるいは接着又は融着させて担持することが好ましい。そして、通水性があって担持された酸化カルシウム又は水酸化カルシウム粉末が水に溶けて流出できるものが好ましい。
そうした織布又は不織布はソフトで活エビを傷めず、かつ酸化カルシウム等の粉末担持量も多く確保できる。
筐体3に張る水4は真水であって良いが、例えば水酸化カルシウム0.12%水溶液(PH12.5)であってもよい。
いずれにせよ、筐体3内に張る水4の量はシート2と活エビ1が水没する程度であることが好ましい。
さらに、筐体3内に水を張った後、急冷却による凍結処理をして、シート2と魚介類・甲殻類等を内蔵した氷盤体となして、保存・移送することも好ましい。
酸化カルシウム又は水酸化カルシウムとしては、例えば、貝殻(ホタテ、牡蠣等の貝の貝殻)やサンゴを空気中で900℃〜1200℃の温度で焼成して得られ、またそれに加水することによって得られる。
この焼成カルシウムの主成分は、酸化カルシウム(CaO、生石灰)、又は水酸化カルシウム(Ca(OH)2、消石灰)であるが、石灰岩を工業的に焼成して作られたものであってもよい。
それらの粉末の粒径は5〜50μm程度が好ましい。
なお、魚介類・甲殻類等に接触する水酸化カルシウム水溶液は、濃度が0.15%前後でPH12.5前後のものが十分な殺菌効果を発揮することから好ましい。
2:シート
3:筐体
4:水
Claims (10)
- 筐体の底面上に、酸化カルシウム粉末又は/及び水酸化カルシウム粉末を担持したシートを敷設し、その上面に甲殻類又は魚介類を載置した後、同筐体内に水を張ることを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存方法。
- 筐体の底面上に、酸化カルシウム粉末又は/及び水酸化カルシウム粉末を担持した織布又は不織布のシートを敷設し、その上に多数の甲殻類又は魚介類を並設・載置した後、同筐体内に水を張ることを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存方法。
- 筐体の底面上に、酸化カルシウム粉末又は水酸化カルシウム粉末を担持した織布又は不織布のシートを敷設し、その上に多数の甲殻類又は魚介類を並設・載置した後、同筐体内に水を張り、次いで凍結処理することを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存方法。
- 筐体の底面上に、酸化カルシウム粉末及び水酸化カルシウム粉末を担持した織布又は不織布のシートを敷設し、その上に多数の甲殻類又は魚介類を並設・載置した後、同筐体内に水を張り、次いで凍結処理することを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存方法。
- 筐体内に張る水が、水酸化カルシウム水溶液であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の甲殻類又は魚介類の保存方法。
- 甲殻類が、冷却され冬眠状態の活エビであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の甲殻類又は魚介類の保存方法。
- 活エビが有頭のものであることを特徴とする請求項6に記載の甲殻類又は魚介類の保存方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の魚甲殻類又は魚介類の保存方法で使用されるシートであって、
シート、織布又は不織布の表面又は内部に酸化カルシウム粉末又は/及び水酸化カルシウム粉末が担持されてなることを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存用シート。 - 酸化カルシウム粉末又は水酸化カルシウム粉末を担持した織布又は不織布のシートの上に甲殻類又は魚介類が載置され、それら全体が水酸化カルシウムを含有する水で満たされてなることを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存構造体。
- 酸化カルシウム粉末又は水酸化カルシウム粉末を担持した織布又は不織布のシートの上に甲殻類又は魚介類が載置され、それら全体が水酸化カルシウムを含有する氷で包被・固化されてなることを特徴とする甲殻類又は魚介類の保存構造体。
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