JP2017214672A - 吸湿性芯鞘複合糸が巻かれた繊維パッケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い吸湿性能を有し天然繊維を超える快適性と、高次通過性に優れ、かつ優れた織編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージを提供する。【解決手段】 鞘部ポリマーがポリアミド、芯部がポリエーテルエステルアミド共重合体であり、鞘部のα結晶配向パラメーターが1.9以上2.7以下である吸湿性芯鞘複合糸が巻かれたパッケージにおいて、該パッケージのバルジ率が11%以下である繊維パッケージ。【選択図】 なし

Description

本発明は、吸湿性芯鞘複合糸が巻かれた繊維パッケージに関するものである。さらに詳しくは、高次通過性に優れ、かつ優れた織編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸が巻かれた繊維パッケージに関するものである。
ポリアミドやポリエステルなどの熱可塑性樹脂から成る合成繊維は、強度、耐薬品性、耐熱性などに優れるために、衣料用途や産業用途など幅広く用いられている。
特にポリアミド繊維はその独特な柔らかさ、高い引っ張り強度、染色時の発色性、高い耐熱性等の特性に加え、吸湿性に優れており、インナーウエア、スポーツウエアなどの用途に広く使用されている。しかしながら、ポリアミド繊維は綿などの天然繊維と比べると吸湿性は十分とはいえず、また、ムレやべたつきといった問題点を有し、快適性の面で天然繊維に劣ることが問題となっている。
そのような背景からムレやべたつきを防ぐための優れた吸放湿性を示し、天然繊維に近い快適性を有する合成繊維が、主にインナー用途やスポーツ衣料用途において要望されている。
そこで、ポリアミド繊維に親水性化合物を添加する方法が一般には最も多く検討されてきた。例えば、特許文献1には、親水性ポリマーとしてポリビニルピロリドンをポリアミドにブレンドして紡糸することで吸湿性能を向上させる方法が提案されている。
一方、繊維の構造を芯鞘構造とし、高吸湿性の熱可塑性樹脂を芯部に、力学特性に優れた熱可塑性樹脂を鞘部とする芯鞘構造とすることで、吸湿性能と、力学特性を両立させる検討が盛んに行われている。
例えば、特許文献2には、芯部と鞘部からなり芯部が繊維表面に露出しない形状の芯鞘複合繊維であり、ハードセグメントが6−ナイロンであるポリエーテルブロックアミド共重合物を芯部とし、6−ナイロン樹脂を鞘部とした、繊維横断面における芯部と鞘部の面積比率が3/1〜1/5である芯鞘複合繊維が記載されている。
また、特許文献3には、熱可塑性樹脂を芯部とし繊維形成性ポリアミド樹脂を鞘部とする芯鞘型複合繊維であって、該芯部を形成する熱可塑性樹脂の主成分がポリエーテルエステルアミドであり、かつ芯部の比率が複合繊維全重量の5〜50重量%であることを特徴とする吸湿性に優れた芯鞘型複合繊維として、ポリエーテルエステルアミドを芯部に、ポリアミドを鞘部に配し、高吸湿性を発現させた芯鞘複合繊維が記載されている。
また、特許文献4には、ポリアミド又はポリエステルを鞘成分、ポリエチレンオキサイドの架橋物からなる熱可塑性吸水性樹脂を芯成分としたことを特徴とする吸放湿性を有する複合繊維が記載されている。ここには、高吸湿性の非水溶性ポリエチレンオキシド変性物を芯部に、ポリアミドを鞘部に配した高吸湿芯鞘複合繊維が記載されている。
特開平9−188917号公報 国際公開第2014/10709号 特開平6−136618号公報 特開平8−209450号公報
しかしながら、特許文献1に記載の繊維は、天然繊維に近い吸放湿性を有しているものの、その性能は十分に満足できるものでなく、更なる高い吸放湿性の達成が課題である。
また、特許文献2〜4の芯鞘複合繊維は、天然繊維と同等かそれ以上の吸放湿性を有しているものの、芯成分が結晶化し難いポリマーであるため、遅延回復による収縮によりパッケージフォームが悪くなり易い。その結果、整経・製織・製編時にパッケージから解舒する際の解舒張力変動に起因するタテスジやヨコムラ等の品位不良、解舒不良に起因する糸切れ等の高次通過性が課題であった。
本発明は、前記従来技術の問題点を克服し、高い吸湿性能を有し天然繊維を超える快適性と、高次通過性に優れ、かつ優れた織編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、下記の構成からなる。すなわち、
(1)鞘部ポリマーがポリアミド、芯部がポリエーテルエステルアミド共重合体であり、鞘部のα結晶配向パラメーターが1.9以上2.7以下である吸湿性芯鞘複合糸が巻かれたパッケージにおいて、該パッケージのバルジ率が11%以下である繊維パッケージ。
(2)パッケージのサドルが0〜5mmである(1)記載の繊維パッケージ
(3)パッケージの巻き硬度が40〜80度である(1)または(2)に記載の繊維パッケージ。である。
本発明によれば、高い吸湿性能を有し天然繊維を超える快適性と、高次通過性に優れ、かつ優れた織編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージを得ることができる。
本発明の繊維パッケージの巻き形態を模式的に示すパッケージモデル図。 本発明の繊維パッケージを製造する紡糸装置の一例の概略図。 本発明の繊維パッケージを巻き取る際の綾角プロフィールの一例である。
本発明の繊維パッケージを構成する吸湿性芯鞘複合糸は、鞘部にポリアミド、芯部にポリエーテルエステルアミド共重合体を用いる。
ポリエーテルエステルアミド共重合体とは、同一分子鎖内にエーテル結合、エステル結合およびアミド結合を持つブロック共重合体である。より具体的にはラクタム、アミノカルボン酸、ジアミンとジカルボン酸の塩から選ばれた1種もしくは2種以上のポリアミド成分(A)およびジカルボン酸とポリ(アルキレンオキシド)グリコールからなるポリエーテルエステル成分(B)を重縮合反応させて得られるブロック共重合体ポリマーである。
ポリアミド成分(A)としては、ε−カプロラクタム、ドデカノラクタム、ウンデカノラクタム等のラクタム類、アミノカプロン酸,11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸などのω−アミノカルボン酸、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612等の前駆体であるジアミン−ジカルボン酸のナイロン塩類があり、好ましいポリアミド形成性成分はε−カプロラクタムである。
ポリエーテルエステル成分(B)は、炭素数4〜20のジカルボン酸とポリ(アルキレンオキシド)グリコールとからなるものである。炭素数4〜20のジカルボン酸としてはコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカジ酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸をあげることができ、1種または2種以上混合して用いることができる。好ましいジカルボン酸はアジピン酸、セバシン酸、ドデカジ酸、テレフタル酸、イソフタル酸である。またポリ(アルキレンオキシド)グリコールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ(1,2−および1,3−プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(ヘキサメチレンオキシド)グリコール等があげられ、特に良好な吸湿性能を有するポリエチレングリコールが好ましい。
ポリ(アルキレンオキシド)グリコールの数平均分子量は300〜3000が好ましく、より好ましくは500〜2000である。分子量が300以上であると、重縮合反応中に系外に飛散しにくく、吸湿性能が安定した繊維となるため好ましい。また、3000以下であると、ポリマー中にポリ(アルキレンオキシド)グリコールが均一に分散し、良好な吸湿性能が得られるため好ましい。また、均一に分散することによりポリエーテルエステルアミド共重合体の結晶化が抑制されることにより、芯鞘複合糸の遅延収縮が大きくなるものの、吸湿性能の向上に繋がるため好ましい。
ポリエーテルエステルアミド共重合体中のポリエーテルエステル成分(B)の構成比率はmol比にて、20〜80%であることが好ましい。20%以上であると、良好な吸湿性能が得られるため好ましい。また、80%以下であると、良好な染色堅牢性や吸湿性能の洗濯耐久性が得られるため好ましい。
このようなポリエーテルエステルアミド共重合体として、アルケマ社製“MH1657”や“MV1074”等が市販されている。
鞘部のポリアミドには、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン9、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン612等、あるいはそれらとアミド形成官能基を有する化合物、例えばラウロラクタム、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の共重合成分を含有する共重合ポリアミドがあげられる。中でも、ナイロン6および、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610、ナイロン612が、ポリエーテルエステルアミド共重合体との融点の差が小さく、溶融紡糸時にポリエーテルエステルアミド共重合体の熱劣化が抑制でき、製糸性の観点から好ましい。中でも好ましくは、染色性に富むナイロン6である。
本発明の鞘部のポリアミドには、各種の添加剤、たとえば、艶消剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、螢光増白剤、帯電防止剤、吸湿性ポリマー、カーボンなどを、総添加物含有量が0.001〜10重量%の間で必要に応じて共重合または混合していてもよい。
本発明の繊維パッケージを構成する吸湿性芯鞘複合糸は、鞘部のポリアミドのα結晶配向パラメーターが1.90以上2.70以下である。鞘部のポリアミドのα結晶は安定した結晶型であり、高い応力が加わった際にα型結晶が形成される。かかる範囲とするには、後述するように特定条件(芯鞘の組成比や粘度比など)で紡糸して、鞘部のポリアミドに、紡糸から引取時の延伸および引取りローラー間で鞘部の延伸を優先的に加えることにより、安定した結晶型であるα結晶を鞘部に存在させることが可能となる。その結果、芯部のポリエーテルエステルアミド共重合体の結晶化が抑制されることより生じる非常に大きな遅延収縮を、鞘部のポリアミドが押さえ込み、遅延収縮の増大を抑えることが可能となるばかりか、紡糸時の延伸力が鞘部のポリアミドに集中し、芯部のポリエーテルエステルアミド共重合体の結晶化が抑制されることで、芯鞘複合糸の吸湿性能を高めることができる。
α結晶配向パラメーターが1.90以上であると、鞘部のポリアミドの結晶化が進み、パッケージとして巻き取った後の結晶化による遅延収縮を抑えることができ、かつ芯部の高い吸湿性能を有する芯部のポリエーテルエステルアミド共重合体の結晶化が進まず、吸湿性能が良好である。一方、α結晶配向パラメーターが2.70以下であると、鞘部のポリアミドの結晶化が進みすぎず、紡糸の際に糸切れや毛羽の発生を抑制できるので生産性が向上する。さらに好ましくは2.00以上、2.60以下、さらに好ましくは2.05以上である。
本発明の芯鞘複合糸は、着用時に良好な快適性を得るため、衣服内の湿度を調節する機能を有する。湿度調整の指標として、軽〜中作業あるいは軽〜中運動を行った際の30℃×90%RHに代表される衣服内温湿度と、20℃×65%RHに代表される外気温湿度における吸湿率の差で表されるΔMRを用いる。ΔMRは大きければ大きいほど吸湿性能が高く、着用時の快適性が良好であることに対応する。
本発明の芯鞘複合糸は、ΔMRが5.0%以上であることが好ましい。より好ましくは7.0%以上、更に好ましくは10.0%以上である。かかる範囲とすることで、着用時のムレやベタツキを抑制でき、快適性に優れる衣料を提供可能となる。
本発明の芯鞘複合糸は、強度が2.5cN/dtex以上であることが好ましい。より好ましくは3.0cN/dtex以上である。かかる範囲とすることで、主にインナー衣料用途やスポーツ衣料用途である衣料用途において、実使用に耐えうる強度に優れた衣料を提供可能となる。
本発明の芯鞘複合糸は、伸度が35%以上であることが好ましい。より好ましくは40〜65%である。かかる範囲とすることで、製織、製編、仮撚りといった高次工程での工程通過性が良好となる。
本発明の芯鞘複合糸の総繊度、フィラメント数(長繊維の場合)、長さ・捲縮数(短繊維の場合)も特に限定はなく、断面形状も得られる布帛の用途等に応じて任意の形状とすることができる。衣料用長繊維素材として使用することを考慮すると、マルチフィラメントとしての総繊度は5デシテックス以上235デシテックス以下、フィラメント数は1以上144フィラメント以下が好ましい。また、断面形状は円形、三角、扁平、Y型、星形や偏芯型、貼り合わせ型が好ましい。
本発明の繊維パッケージを構成する吸湿性芯鞘複合糸は、芯部のポリエーテルエステルアミド共重合体が非結晶性で結晶化しにくい為、非常に大きな遅延収縮がある。鞘部に結晶性ポリアミドを配し、安定した結晶型であるα型結晶を鞘部に存在させることで、遅延収縮を抑えてはいるものの、依然として遅延収縮が大きい。そのため、巻き取り時(パッケージ形成時)に崩れ、耳立ち、膨らみなどのパッケージフォーム不良になり易い。さらに、巻き取り後の経時により膨れや耳立ちなどのパッケージフォーム不良を引き起こし易い。
本発明の繊維パッケージは、バルジ率が0〜11%である。ここでいうバルジとは、吸湿性芯鞘複合糸を巻き取る際に、巻き量が増えるにつれてパッケージの巻層の両端が膨れる現象である(図1のAの膨らみ)。糸条がパッケージとして巻かれ折り返す左右の両端面に発生し、バルジが大きくなるとパッケージは型崩れを起こし巻き取りが不可能となる。また、型崩れを起こさずに巻き上がったパッケージでも、梱包時のパッケージ取り扱い時、及び、積み荷の取り扱い時、輸送の振動時にパッケージが崩れ使用不能となる。運良く型崩れせずに、整経・製織の工程までたどり着いても、パッケージの解舒時に糸条がスンナリと解舒せず、巻層が崩れ、糸条が乱れて解舒不良となり、糸切れが発生したり、張力変動により、タテスジやヨコムラといった欠点が発生する。また、端面部と梱包材の擦過により糸条に毛羽が発生し、糸切れや布帛の品位を悪化させる、など高次工程(整経、製織、製編)での停台が増加や、製品品位の著しい悪化に繋がり、総じて高次通過性が悪化する。バルジ率を11%以下とすることにより、巻き取り時に型崩れを起こすこともなく、梱包、輸送、開梱時等でもフォーム不良や毛羽発生を起こすこともなく、品位の良好な高次通過性に優れた繊維パッケージとなる。好ましくは9%以下、更に好ましくは7%以下である。
遅延収縮の発現する本発明の芯鞘複合糸が巻かれたパッケージのバルジ率をかかる範囲に制御する方法としては、図2で例示すると、巻取装置13のローラーベイル11を繊維パッケージ3の表面速度に対し0.1%〜3.0%オーバーフィード(OF)するように強制的に駆動(以下、RB駆動と称す)、制御してリラックス巻き取る方法や、巻き上げ張力を0.05〜0.15cN/dtexに制御して巻き取る方法などがある。また、これらの方法を組み合わせて実施することで、バルジ率を低減させることができる。
巻上張力を制御する方法は、例えば図2で例示する、第1ロール(引き取りローラー)8、と第2ロール(延伸ローラー)9、の速度差、あるいは、第2ロール9と巻取装置13の速度差などで制御可能である。ここでいう巻上張力とは、第2ロール9と巻取装置13間の張力である。巻上張力を0.05〜0.15cN/dtexで巻き取ることが好ましい。0.05cN/dtex以上であると、延伸ローラー9に糸が取られない程度の張力であり好ましい。また0.15cN/dtex以下であると、延伸ローラー9と巻取装置13間の糸条1を緩張力状態で巻き取ることができ、パッケージの巻層両端の膨れを押さえることができる。巻上張力をかかる範囲とすることにより、延伸ローラー9と巻取装置13の間の糸条1を適度な緩張力状態で巻き取ることができ、残留収縮応力の緩和が図れる。
なお、高速紡糸の領域になってくると、最終ローラーへの逆巻きを防止するために、ある一定以上の張力が必要になる。そのため、実巻張力を効果的に下げるために、ワインダーに付帯しているローラーベイル(RB)をモーターで駆動するRB駆動OF率を0.1〜3.0%で行うことが好ましい。RB駆動OF率は、ローラーベイル11の設定速度(VR)、設定巻取速度(V)より、VR=V×(1+OF率/100)で算出する。ローラーベイル○の設定速度(VR)は、ローラーベイルOF率に関係なく、常に設定巻取速度(V)で回転するように制御されるため、スピンドル12は、ローラーベイル11を強制的に駆動させた時はローラーベイル11を設定巻取速度(V)で回転させるためにローラーベイル11にブレーキをかける必要がある。そのためには、スピンドル12の速度を設定巻取速度(V)より減少させることになる。すなわち、ローラーベイル11の速度は設定巻取速度(V)で回転し、スピンドル12の速度は設定巻取速度(V)より減少して回転するため、ローラーベイル11とスピンドル12の間でリラックス状態になるため、糸条1を緩張力状態で巻取ることができ、パッケージ巻層の両端の膨れを抑さえることができる。RB駆動OF率をかかる範囲とすることにより、ローラーベイル11とスピンドル12の間の糸条1を適度な緩張力状態で巻き取ることができ、残留収縮応力の緩和が図れる。
したがって、特に芯部のポリエーテルエステルアミド共重合体が非結晶性で結晶化しにくく、非常に大きな遅延収縮がある本発明の吸湿性芯鞘複合糸は、適度な緩張力状態で巻き取ることが非常に効果的であり、パッケージ巻層の両端の膨れを押さえることができ好ましい。その結果、優れた品位の製品が得られ、高次通過性に優れた繊維パッケージが得られる。
本発明の繊維パッケージは、サドルが0〜5.0mmであることが好ましい。ここでいうサドルとは、吸湿性芯鞘複合糸をパッケージとして巻き取る際に、巻き量が増えるにつれてパッケージの両端部が中央部より盛り上がる現象(図1のCの盛り上がり)で、通常「耳立ち」と称するものである。耳立ちが大きくなると、解舒奥側の糸条が解舒手前側の耳立ち部に引っかかることにより、解舒張力変動に起因するタテスジやヨコムラ等の品位不良、解舒不良に起因する糸切れ等の高次通過性不良となり易い。例えば、織物の場合、その解舒張力変動により、解舒手前もしくは奥の端面の部分が織り幅と重なるとタテスジが目立ちやすくなる。サドルをかかる範囲とすることにより、解舒が安定し、優れた高次通過性、品位が得られる。更に好ましくは、0〜3.0mmである。
本発明の繊維パッケージの巻き取りにおける綾角度は、図3に例示するように、巻厚に応じ5.5〜9.0度で漸増および漸減することがさらに好ましい。吸湿性芯鞘複合糸は前述したとおり、遅延収縮が大きく、トラバース折り返しの糸溜まりが原因となり、巻き量が増えるにつれてパッケージの両端部が膨れる耳立ちやパッケージ巻層の両端が非常に膨らみやすくなる。
一般的な原糸ではトラバース速度を早くすることでパッケージ巻層の両端の膨らみや耳立ちを改善させるのが定法であるが、本発明の繊維パッケージを構成する吸湿性芯鞘複合糸では、遅延収縮が非常に大きく、また吸湿による糸長変化が発生するため、パッケージ形成時に崩れ、耳立ち、膨らみ等が発生しやすいだけでなく、巻き取り後の経時により耳立ち、膨らみ等が発生しやすいため、よりシビアな条件設定が必要となってくる。したがって、パッケージプロフィールに応じたトラバース速度に漸増、漸減させて巻き取ることが効果的であり、耳立ちを抑えつつ更にパッケージ巻層の両端の膨らみを抑制でき好ましい。その結果、優れた品位の製品が得られ、高次通過性に優れた繊維パッケージが得られる。
綾角度を漸増および漸減制御させるための手段としては、巻厚、または巻き時間に対する綾角度の増減変化を予めコンピューターに入力しておき、その入力データに対応させてトラバースモーターのインバーター周波数を変化させて連続的に増減変化させる方法が一般的であるが、巻厚を小区間に区切って接点切り替えにより多段階にステップし、増減変化させても良い。また、綾角度を中心値に対して周期的に数%の揺動を行ったり、リボン帯を回避するために瞬間的に変化させたりすることも構わず、本発明の範囲を満たしていれば良い。
本発明の繊維パッケージは、巻き硬度が40〜70度であることが好ましい。更に好ましくは40〜60度である。前述したとおり、吸湿性芯鞘複合糸は、パッケージに巻き取った後に、遅延収縮が起き易く、巻き上がり直後のパッケージフォームは良好な状態であっても、経時により糸条の長手方向の拘束が徐々に緩和され、パッケージ巻層の両端の膨らみや耳立ちが徐々に進行し、パッケージフォーム不良となり易い。すなわち、巻き硬度が高くなると、経時でのパッケージフォーム不良を引き起こしやすくなる。巻き硬度をかかる範囲とすることにより、経時でのパッケージ巻層の両端の膨れや耳立ちを抑制し、優れた高次通過性、品位が得られる。さらに好ましくは、50〜70度である。
この経時でのパッケージフォーム不良は、巻き取り直後のパッケージのバルジ率と、20℃60%RH環境下で1週間以上エージング後のパッケージのバルジ率の変化率で表すことができ、この変化率が5%以下であることが好ましい。
一方、巻き硬度が過度に低いと巻き取り時(パッケージ形成時)にパッケージが崩れ巻き取りが不可能となる。また、崩れず巻き上がったパッケージでも、梱包時のパッケージ取り扱い時、積み荷の取り扱い時、輸送の振動時にパッケージが崩れ使用不可能となる。
巻き硬度をかかる範囲に制御する手段としては、前述したRB駆動OF率や巻上張力を好ましい範囲で巻き取ることで可能である。
本発明の芯鞘複合糸は、公知の溶融紡糸、複合紡糸の手法により得ることができるが、図2を用いて例示すると以下のとおりである。
ポリアミド(鞘部)と高い吸湿性能を有するポリエーテルエステルアミド共重合体(芯部)を別々に溶融しギヤポンプにて計量・輸送し、そのまま通常の方法で芯鞘構造をとるように複合流を形成して紡糸口金5から吐出し、チムニー等の糸条冷却装置によって冷却風を吹き当てることにより糸条を室温まで冷却し、給油装置6で給油するとともに集束し、流体交絡ノズル装置7で交絡し、引き取りローラー8、延伸ローラー9を通過し、その際引き取りローラー8と延伸ローラー9の周速度の比に従って延伸する。さらに、糸条1を延伸ローラー9により熱セットし、巻取装置)13で巻き取る。
本発明の芯鞘複合糸の鞘部のα結晶配向パラメーターをかかる範囲に制御するためには、ポリマー選択に加えて、紡糸の際の芯鞘複合比率、芯鞘ポリマー粘度、延伸工程等で好ましく制御することができる。
本発明の芯鞘複合糸の芯部の比率は、複合糸100重量部に対して20重量部〜90重量部であることが必要である。更に好ましくは、30重量部〜90重量部である。かかる範囲とすることにより、鞘部のポリアミドに適切な延伸を加えることが可能となる。また、良好なパッケージフォームや吸湿性能が得られる。20重量部以上であると、十分な吸湿性能が得られ好ましい。また、90重量部以下であると芯部のポリエーテルエステルアミド共重合体の遅延収縮が大きくなりすぎず、パッケージ巻層の両端が膨れず、高次通過性の悪化、織編物の品位不良が生じず好ましい。また、鞘部のポリアミドに適度な延伸が加わり、目標とするα結晶配向パラメーターとすることができ好ましい。また、適度な張力を発生させる紡糸、延伸は糸切れや毛羽の発生を抑制でき、目的とする繊維を安定的に製造するために好ましい。
本発明の鞘部に使用するポリアミドチップは、硫酸相対粘度にて2.3以上3.3以下とする必要がある。好ましくは、2.6以上3.3以下である。かかる範囲とすることにより、鞘部のポリアミドに適切な延伸を加えることが可能となる。硫酸相対粘度が2.3以上であると、実用可能な原糸強度が得られるばかりか、最適な延伸が加わるため、鞘部のポリアミドの結晶化が進み、α結晶配向パラメーターが適切な値となり、パッケージ巻層の両端が膨れることを抑えることができ、好ましい。一方、硫酸相対粘度が3.3以下であると、紡糸に適した溶融粘度であるため、芯部の高い吸湿性能を有するポリエーテルエステルアミド共重合体に適した紡糸温度にて生産が可能であり、好ましい。
本発明の芯部に使用する高い吸湿性能を有するポリエーテルエステルアミド共重合体のチップは、オルトクロロフェノール相対粘度にて1.2以上2.0以下であることが好ましい。オルトクロロフェノール相対粘度が1.2以上であると、鞘部に最適な延伸が加わり、鞘部のポリアミドの結晶化が進み、α結晶配向パラメーターが適切な値となり、パッケージ巻層の両端が膨れることを抑えることができるばかりか、糸切れや毛羽が発生し難くなり好ましい。一方、オルトクロロフェノール相対粘度が2.0以下であると、過度な延伸が芯部に加わらず、鞘部のポリアミドの結晶化が進み、α結晶配向パラメーターが適切な値となり、パッケージ巻層の両端が膨れることを抑えることができ、好ましい。
延伸工程において、引き取りローラー8によって引き取られる糸条の速度(紡糸速度)と、引き取りローラー8と延伸ローラー9の周速度比の値である延伸倍率との積が、3300m/min以上4500m/min以下となるように紡糸条件を設定することが好ましい。さらに好ましくは3500m/min以上4500m/min以下、さらに好ましくは4000m/min以上4500m/min以下である。この数値は口金5より吐出されたポリマーが、口金吐出線速度から引き取りローラー8の周速度まで、さらに引き取りローラー8の周速度から延伸ローラー9の周速度まで延伸される総延伸量を表している。かかる範囲とすることにより、鞘部のポリアミドに適切な延伸を加えることが可能となる。3300m/min以上であると鞘部のポリアミドの結晶化が進み、パッケージ巻層の両端の膨れを抑えることができるばかりでなく、芯部の高い吸湿性能を有するポリエーテルエステルアミド共重合体の結晶化が進まず、吸湿性能が向上し易くなる。一方、4500m/min以下であると鞘部のポリアミドの結晶化が適度に進行し、所定の結晶化度とすることが可能となるばかりではなく、製糸の際に糸切れや毛羽の発生が少なく、好ましい。
本発明の芯鞘複合糸は、布帛、衣料品に好ましく用いられ、布帛形態としては、織物、編物など目的に応じて選択でき、衣料も含まれる。また、衣料品としては、インナーウエア、スポーツウエアなどの各種衣料用製品とすることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお実施例における特性値の測定法等は次のとおりである。
(1)硫酸相対粘度
試料0.25gを濃度98wt%の硫酸100mlに対して1gになるように溶解し、オストワルド型粘度計を用いて25℃での流下時間(T1)を測定した。引き続き、濃度98wt%の硫酸のみの流下時間(T2)を測定した。T2に対するT1の比、すなわちT1/T2を硫酸相対粘度とした。
(2)オルトクロロフェノール相対粘度
試料0.5gをオルトクロロフェノール100mlに対して1gになるように溶解し、オストワルド型粘度計を用いて25℃での流下時間(T1)を測定した。引き続き、オルトクロロフェノールのみの流下時間(T2)を測定した。T2に対するT1の比、すなわちT1/T2を硫酸相対粘度とした。
(3)繊度
1.125m/周の検尺器に繊維試料をセットし、200回転させて、ループ状かせを作成し、熱風乾燥機にて乾燥後(105±2℃×60分)、天秤にてかせ質量を量り、公定水分率を乗じた値から繊度を算出した。なお、芯鞘複合糸の公定水分率は、4.5%とした。
(4)強度・伸度
繊維試料を、オリエンテック(株)製“TENSILON”(登録商標)、UCT−100でJIS L1013(化学繊維フィラメント糸試験方法、2010年)に示される定速伸長条件で測定した。伸度は、引張強さ−伸び曲線における最大強力を示した点の伸びから求めた。また、強度は、最大強力を繊度で除した値を強度とした。測定は10回行い、平均値を強度および伸度とした。
(5)α結晶配向パラメーター
繊維試料を、レーザーラマン分光法にて測定し、1120cm−1付近に認められるナイロンのα晶に由来するラマンバンドの平行偏光での強度比(I1120)平行)と、垂直偏光での強度比(I1120)垂直)の比をとることで、配向度評価のパラメーターとした。また、配向に対する異方性が小さいCH変角バンド(1440cm−1付近)のラマンバンド強度を基準とし、各偏光条件(平行/垂直)の散乱強度を規格化した。
α結晶配向パラメーター=I1120/I1440)平行/(I1120/I1440)垂直 。
なお、配向測定用の試料は樹脂包埋後(ビスフェノール系エポキシ樹脂、24時間硬化)、ミクロトームにより切片化した。切片厚みは2.0μmとした。切片試料は切断面が楕円形になるように繊維軸から僅かに傾けて切断し、楕円形の短軸の厚みが一定厚になる箇所を選択して測定した。測定は顕微モードで行い、試料位置におけるレーザーのスポット径は1μmである。芯、鞘層中心部の配向性解析を行い、配向の測定は偏光条件下で行った。偏光方向が繊維軸と一致する場合を平行条件、直行する場合を垂直条件として、それぞれ得られるラマンバンド強度の比から配向の程度を評価した。なお、各測定点につきn=3の測定を行った。詳細条件を以下に示す。
レーザーラマン分光法
装置:T−64000(Joobin Yvon/愛宕物産)
条件:測定モード;顕微ラマン
対物レンズ;×100
ビーム径 ;1μm
光 源 ;Ar+レーザー/514.5nm
レーザーパワー;50mW
回折格子 ;Single 600gr/mm
スリット ;100μm
検出器 ;CCD/Jobin Yvon 1024×256 。
(6)バルジ(パッケージ巻層の両端の膨れ)、サドル(耳立ち)
直径110mmの紙管に巻き取り幅114mmにて巻き取り、パッケージを得た。なお、巻量3kgのときの巻径は約240mmであった。得られたパッケージを、20℃65%RH環境下で1週間以上エージング後、図1に示すように、パッケージの最大巻幅A(mm)、巻厚方向の端部巻径B(mm)、最小巻径C(mm)を測定し、以下の式にて算出した。
バルジ率=(A−114)/114×100(%)
サドル=(C−B)/2(mm) 。
(7)巻き硬度
上記(6)で得られたパッケージを同様にエージング後、高分子計器(株)社製ハードネステスター(HARDNESSTESTER)“TypeC”(CellularRubber&YarnPackage用)を用い、パッケージの巻層の両端から2cmの位置(両端の2ヶ所)および中央部の計3ヶ所にて測定し、その平均値をパッケージの巻き硬度とした。
(8)経時でのパッケージフォーム変化率
巻き上がり直後(1時間以内)のパッケージの最大巻幅D(mm)と、20℃65%RH環境下で一週間エージング後のパッケージの最大巻幅A(mm)を測定し、以下の式にて算出した。
パッケージフォーム変化率=(A−D)/D×100(%) 。
(9)編み機停台評価
(株)福原精機製作所社製のダブル丸編機28ゲージを用い、定法の条件にて丸編み地を作製した。3.0kg巻きのパッケージを48本に対し、停台回数を評価した。2回以下を高次通過性良好と判断した。
(10)ヨコムラ評価
A.丸編み地の作製
20℃65%RH環境下で1週間エージング後のパッケージを用い、(株)福原精機製作所社製のダブル丸編機28ゲージを用い、度目が50となるように調整して、定法の条件にて丸編み地を作製した。繊維の正量繊度が低い場合は、丸編機に給糸する繊維の総繊度が50〜100dtexとなるように適宜合糸し、総繊度が100dtexを超える場合は、丸編機への給糸を1本で行い、前記同様度目が50となるように調整して作製した。
B.丸編み地の精錬
上記Aで得られた丸編み地をノニオン界面活性剤(第一工業製薬社製、ノイゲンSS)2g/l水溶液を丸編み地1gに対し100ml用意し、60℃にて30分洗浄した後、流水にて20分水洗し、脱水機にて脱水、風乾した。
C.丸編み地の染色
上記A,Bで得られた丸編み地を、以下の染料及び染色助剤を用いて染色した。
酸性染料:Erionyl Blue A−R 2.0質量%
染色助剤:酢酸 1.5%
酸性染料、染色助剤を含む染色浴に常圧98℃設定で45分間染色した後、流水にて20分水洗し、脱水機にて脱水、風乾した。
D.ヨコムラ評価
上記Cにて得られた、染色後の丸編み地のヨコムラについて、以下の4段階で評価した。○、◎を品位良好と判断した。
◎:ヨコムラ無し。
○:極めて弱いヨコムラ有り。
△:ヨコムラ有り。
×:強いヨコムラ有り。
(11)ΔMR
上記(10)Aにて得られた丸編み地を、秤量瓶に1〜2g程度はかり取り、110℃に2時間保ち乾燥させ重量を測定し(W0)、次に対象物質を20℃、相対湿度65%に24時間保持した後重量を測定する(W65)。そして、これを30℃、相対湿度90%に24時間保持した後重量を測定する(W90)。そして、以下の式にしたがい計算した。△MR5.0%以上で吸湿性能有りと判断した。
MR1=[(W65−W0)/W0]×100% ・・・(1)
MR2=[(W90−W0)/W0]×100% ・・・(2)
ΔMR=MR2−MR1 ・・・・・・・・・・・・・・(3) 。
実施例1
芯部のポリエーテルエステルアミド共重合体の(A)ポリアミド成分がナイロン6、(B)ポリエーテルエステル成分の(ポリ(アルキレンオキシド)グリコール)が分子量1500のポリエチレングリコールであり、ポリエーテル成分の構成比率はmol比にて約76%であるポリエーテルエステルアミド共重合体(アルケマ社製、MH1657、オルトクロロフェノール相対粘度:1.69)とし、鞘部のポリアミドを硫酸相対粘度が2.71であるナイロン6とし、270℃のスピンブロック4にて溶融し、同心円芯鞘複合用紡糸口金から芯/鞘比率(重量部)=50/50になるように紡糸した。
この時、得られる芯鞘複合糸の総繊度が56dtexとなるようにギヤポンプの回転数を選定し、それぞれ22g/minの吐出量とした。そして糸条冷却装置で糸条を冷却固化し、給油装置6により非含水油剤を給油したのち、第1流体交絡ノズル装置7で交絡を付与し、第1ロールである引き取りローラー8の周速度を3368m/min、第2ロールである延伸ローラー9の周速度を4210m/minで延伸、延伸ローラー150℃により熱セットを行い、羽根トラバース方式の綾振り装置10にて、図3に示す通りトラバース速度を漸増漸減させて綾角は5.5〜7.5度、RB駆動OF率は1.0%、巻上張力は0.1cN/dtex、設定巻取速度4000m/min、直径110mmの紙管に巻き幅114mmで巻き取り、56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、巻量3kg、巻径240mmのドラム状の繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表1に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は9.7%、サドルは3.0mm、巻き硬度は55、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台1回、経時でのパッケージフォーム変化率1%、ヨコムラ無しで高次評価非常に良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、高次通過性に優れ、優れた編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例2
第2ロールである延伸ローラーの周速度を変更し、巻上張力を0.05cN/dtexとした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表1に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は5.3%、サドルは2.5mm、巻き硬度は45、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台発生無く、経時でのパッケージフォーム変化率0%、ヨコムラ無しで高次評価非常に良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、高次通過性に優れ、優れた編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例3
第2ロールである延伸ローラーの周速度を変更し、巻上張力を0.15cN/dtexとした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表1に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は10.5%、サドルは3.5mm、巻き硬度は65、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台2回、経時でのパッケージフォーム変化率4%、極めて弱いヨコムラはあるものの合格レベルで高次評価良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、実用可能な高次通過性と、編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
比較例1
第2ロールである延伸ローラーの周速度を変更し、巻上張力を0.02cN/dtexとした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得ようと試みたが、延伸ローラーに逆巻きし巻き取りできず、繊維パッケージを得ることができなかった。
比較例2
第2ロールである延伸ローラーの周速度を変更し、巻上張力を0.20cN/dtexとした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージおよび繊維の物性を表4に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は14.0%、サドルは4.1mm、巻き硬度は70と膨れたパッケージフォームとなった。また、編み機の停台3回以上、経時でのパッケージフォーム変化率8%と非常に大きく、強いヨコムラが確認された。
すなわち、高い吸湿性能を有するものの、経時によりパッケージフォームが崩れ、高次通過性や編物の品位が劣位となる繊維パッケージであった。
実施例4
綾角を5.5〜8.5度とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表1に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は4.0%、サドルは4.5mm、巻き硬度は60、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台1回、経時でのパッケージフォーム変化率3%、ヨコムラ無しで高次評価非常に良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、高次通過性に優れ、優れた編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例5
綾角を5.5〜9.0度とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表1に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は3.2%、サドルは5.0mm、巻き硬度は60、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台1回、経時でのパッケージフォーム変化率3%、極めて弱いヨコムラはあるものの合格レベルで高次評価良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、実用可能な高次通過性と、編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例6
綾角を5.5〜10.0度とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表1に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は1.8%、サドルは5.9mm、巻き硬度は65、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台2回、経時でのパッケージフォーム変化率4%、極めて弱いヨコムラはあるものの合格レベルで高次評価良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、実用可能な高次通過性と、編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例7
綾角を4.5〜9.0度とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表1に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は2.8%、サドルは5.2mm、巻き硬度は65、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台1回、経時でのパッケージフォーム変化率4%、極めて弱いヨコムラはあるものの合格レベルで高次評価良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、実用可能な高次通過性と、編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例8
RB駆動OF率を3.0%とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表2に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は5.0%、サドルは2.5mm、巻き硬度は45、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台発生無く、経時でのパッケージフォーム変化率1%、ヨコムラ無しで高次評価非常に良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、高次通過性に優れ、優れた編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例9
RB駆動OF率を2.0%とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表2に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は8.1%、サドルは3.0mm、巻き硬度は50、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台1回、経時でのパッケージフォーム変化率1%、ヨコムラ無しで高次評価非常に良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、高次通過性に優れ、優れた編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例10
RB駆動OF率を0.5%とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表2に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は10.6%、サドルは3.5mm、巻き硬度は60、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台2回、経時でのパッケージフォーム変化率3%、極めて弱いヨコムラはあるものの合格レベルで高次評価良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、実用可能な高次通過性と、編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例11
RB駆動OF率を0.1%とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表2に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は11.0%、サドルは4.2mm、巻き硬度は65、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台2回、経時でのパッケージフォーム変化率3%、極めて弱いヨコムラはあるものの合格レベルで高次評価良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、実用可能な高次通過性と、編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例12
RB駆動OF率を2.0%として巻上張力を0.15cN/dtexとした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表2に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は8.9%、サドルは3.5mm、巻き硬度は70、ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台2回、経時でのパッケージフォーム変化率5%、極めて弱いヨコムラはあるものの合格レベルで高次評価良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、実用可能な高次通過性と、編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
比較例3
RB駆動OF率を0%とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表4に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は13.0%、サドルは4.5mm、巻き硬度は70と膨れたパッケージフォームとなった。ΔMRは12.4%と極めて高い吸湿性能を有していた。また、編み機の停台3回以上、経時でのパッケージフォーム変化率7%と非常に大きく、強いヨコムラが確認された。
すなわち、高い吸湿性能を有するものの、経時によりパッケージフォームが崩れ、高次通過性や編物の品位が劣位となる繊維パッケージであった。
比較例4
RB駆動OF率を5.0%とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得ようと試みたが、ローラーベイルに逆巻きし巻き取りできず、繊維パッケージを得ることできがなかった。
実施例13
芯/鞘比率(重量部)=30/70とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表3に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は10.5%、サドルは3.8mm、巻き硬度は55、ΔMRは7.5%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台2回、経時でのパッケージフォーム変化率1%、極めて弱いヨコムラはあるものの合格レベルで高次評価良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、実用可能な高次通過性と、編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例14
芯/鞘比率(重量部)=70/30とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表3に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は5.3%、サドルは2.5mm、巻き硬度は55、ΔMRは15.1%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台発生無く、経時でのパッケージフォーム変化率1%、ヨコムラ無しで高次評価非常に良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、高次通過性に優れ、優れた編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
比較例5
芯/鞘比率(重量部)=10/90とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表4に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は12.0%、サドルは4.9mm、巻き硬度は55と膨れたパッケージフォームとなった。また、編み機の停台3回以上、経時でのパッケージフォーム変化率7%と非常に大きく、強いヨコムラが確認された。
すなわち、高い吸湿性能を有するものの、経時によりパッケージフォームが崩れ、高次通過性や編物の品位が劣位となる繊維パッケージであった。
実施例15
第1ロールである引き取りローラー8の周速度を2245m/min、第2ロールである延伸ローラー9の周速度を3367m/minで延伸、設定巻取速度3000m/minとした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表3に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は10.8%、サドルは3.9mm、巻き硬度は55、ΔMRは10.8%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台2回、経時でのパッケージフォーム変化率1%、極めて弱いヨコムラはあるものの合格レベルで高次評価良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、実用可能な高次通過性と、編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
比較例6
第1ロールである引き取りローラー8の周速度を2020m/min、第2ロールである延伸ローラー9の周速度を3030m/min、設定巻取速度を3000m/minとした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表4に示す。
得られた芯鞘複合糸パッケージは、バルジ率は11.5%、サドルは4.0mm、巻き硬度は55と膨れたパッケージフォームとなった。また、編み機の停台3回以上、経時でのパッケージフォーム変化率7%と非常に大きく、ヨコムラが確認された。
すなわち、高い吸湿性能を有するものの、経時によりパッケージフォームが崩れ、高次通過性や編物の品位が劣位となる繊維パッケージであった。
比較例7
第1ロールである引き取りローラー8の周速度を3860m/min、第2ロールである延伸ローラー9の周速度を4632m/min、設定巻取速度を4500m/minで実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得ようと試みたが、糸切れが多発し巻き取りできず、繊維パッケージを得ることができなかった。
実施例16
硫酸相対粘度が2.40であるナイロン6を鞘部とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表3に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は10.9%、サドルは3.9mm、巻き硬度は55、ΔMRは11.1%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台2回、経時でのパッケージフォーム変化率1%、極めて弱いヨコムラはあるものの合格レベルで高次評価良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、実用可能な高次通過性と、編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
実施例17
硫酸相対粘度が3.30であるナイロン6を鞘部とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表3に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は0.9%、サドルは2.0mm、巻き硬度は55、ΔMRは13.1%と極めて高い吸湿性能、良好なパッケージフォームを有していた。また、編み機の停台発生無く、経時でのパッケージフォーム変化率1%、ヨコムラ無しで高次評価非常に良好であった。
すなわち、高い吸湿性能を有し、高次通過性に優れ、優れた編物の品位が得られる吸湿性芯鞘複合糸からなる繊維パッケージが得られた。
比較例8
硫酸相対粘度が2.15であるナイロン6を鞘部とした以外、実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得た。得られた繊維パッケージの特性および繊維の物性を表4に示す。
得られた繊維パッケージは、バルジ率は14.0%、サドルは5.0mm、巻き硬度は55と膨れたパッケージフォームとなった。また、編み機の停台3回以上、経時でのパッケージフォーム変化率8%と非常に大きく、強いヨコムラが確認された。
すなわち、高い吸湿性能を有するものの、経時によりパッケージフォームが崩れ、高次通過性や編物の品位が劣位となる繊維パッケージであった。
比較例9
硫酸相対粘度が3.50であるナイロン6を鞘部とし、280℃のスピンブロック4にて溶融して実施例1と同様の方法で56デシテックス24フィラメントの芯鞘複合糸、繊維パッケージを得ようと試みたが、口金吐出直後から糸条が五月雨状となり紡糸できず、繊維パッケージを得ることができなかった。
Figure 2017214672
Figure 2017214672
Figure 2017214672
Figure 2017214672
1:糸条
2:紙管
3:繊維パッケージ
4:紡糸ブロック
5:紡糸口金
6:給油装置
7:流体交絡ノズル装置
8:第1ロール(引き取りローラー)
9:第2ロール(延伸ローラー)
10:綾振り装置
11:ローラーベイル
12:スピンドル
13:巻取装置

Claims (3)

  1. 鞘部ポリマーがポリアミド、芯部がポリエーテルエステルアミド共重合体であり、鞘部のα結晶配向パラメーターが1.90以上2.70以下である吸湿性芯鞘複合糸が巻かれたパッケージにおいて、該パッケージのバルジ率が11%以下である繊維パッケージ。
  2. パッケージのサドルが0〜5.0mmである請求項1記載の繊維パッケージ。
  3. パッケージの巻き硬度が40〜70度である請求項1または2記載の繊維パッケージ。
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