JP2002220738A - 高速仮撚用延伸糸及びその製造方法 - Google Patents

高速仮撚用延伸糸及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破断伸度が高いPTT延伸糸の課題であっ
た、染め品位の低下、高温暴露による延伸仮撚加工性、
加工糸染め品位の低下を解消できる。 【解決手段】 極限粘度が0.7〜1.3(dl/
g)のPTTで、(1)〜(5) を満足するPTT延伸糸。
(1)結晶配向度が88〜95%、(2)破断伸度が60〜
120%、(3)乾熱収縮応力の極値温度が180℃以上
又は極値温度がなく、200℃の応力値が0.01〜
0.10cN/dtex、(4) 乾熱収縮応力の発現開始
温度が60℃以上、(5) 繊度変動値U%が1.2%以
下、繊度変動周期の変動係数が0.4%以下。 PT
Tの直接紡糸延伸法で延伸糸を製造するに際し、(a) 〜
(b) の要件を満足する製造方法。(a) 紡糸速度V(km
/分)と延伸応力T(cN/dtex)が式(1)を満足
する条件で延伸した後、 T≦−0.88・V+0.375・・(1) 但し、V=1.5〜3.5(km/分) T=0.05〜0.20(cN/dtex) (b) 熱処理ゴデットローラーにより、80〜150℃で
熱処理すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接紡糸延伸法で得ら
れるポリトリメチレンテレフタレート延伸糸及びその製
造方法に関する。更に詳しくは、直接紡糸延伸法によっ
て得られる高伸度のポリトリメチレンテレフタレート延
伸糸であって、高伸度であるにもかかわらず染めの均一
性に優れ、高温暴露性に優れ、高速延伸仮撚加工に適し
たポリトリメチレンテレフタレート延伸糸及びその延伸
糸を工業的に安定に製造する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート繊維(以下
「PET繊維」と称す)は衣料用途に最も適した合成繊
維として世界中で大量に生産されて、一大産業となって
いる。ポリトリメチレンテレフタレート繊維(以下「P
TT繊維」と称す)は、(A)J.Polymer S
cience:Polymer Phisics Ed
ition Vol.14 P263ー274(197
6)及び、(B)Chemical Fibers I
nternational Vol.45,April
(1995)110ー111、(C)Chemical
Fibers International Vo
l.47,Februry(1997)P72、(D)
WO99/27168号公報、(E)特許第30739
63号公報、(F)特開2000−178828号公
報、(G)特開2000−239921号公報等の先行
技術に知られている。
【0003】先行技術(A)及び(B)には、PTT繊
維の応力ー伸長特性についての基本特性が記載され、P
TT繊維が初期モジュラスが小さく且つ弾性回復性に優
れており衣料用途やカーペット用途などに適しているこ
とが示唆されている。また、先行技術(C)にはPTT
繊維の延伸仮撚加工適した部分配向糸パッケージが提案
されている。一方、先行技術(D)〜(G)には直接紡
糸延伸法が、特に(D)には同法で得られるPTT繊維
で、適切な破断伸度,熱応力,沸水収縮率を備えたPT
T繊維とすることにより編織物に使用した際に低モジュ
ラスでソフトな風合いを発現可能なPTT繊維が提案さ
れている。このようなPTT繊維は、インナー,アウタ
ー,スポーツ,レッグ,裏地,水着等の衣料用に好適で
あることが開示されている。そして、該先行技術(E)
〜(G)には、直接紡糸延伸法で得られる延伸糸のパッ
ケージフォームに係わる課題とその解決方法や、巻取中
に生じる巻締りを回避する方法が開示されている。
【0004】繊維に嵩高性を付与する仮撚加工には、破
断伸度が約60%以上の原糸を使用し、1.1〜2.0
倍の延伸を行いつつ仮撚加工する、いわゆる延伸仮撚加
工法が好ましい。この理由の一つは、延伸仮撚加工によ
って得られる加工糸が、延伸せずに仮撚して得られる加
工糸に比較して、捲縮伸長率や加工糸品位が良好である
ことによる。他の一つは、仮撚加工速度の高速化に容易
に対応可能であることによる。直接紡糸延伸法で得ら
れ、かかる延伸仮撚に適した提案として、(F)および
(G)には破断伸度が60%以上の高伸度延伸糸が開示
されている。
【0005】本発明者らの検討によれば、直接紡糸延伸
法で得られる高伸度延伸糸は、上記パッケージフォーム
や巻締りに関する問題以外に、以下のような問題がある
ことが新たに明らかになった。 a.延伸仮撚加工糸の染め品位 一方、先行技術(H)には、直接紡糸延伸法で得られる
破断伸度が65〜73%の延伸糸の例が開示されてい
る。しかし、本発明者らの検討によれば、単に延伸糸の
破断伸度を60%以上にすると、いわゆる特開平9−2
09228号公報に開示されるようなシックアンドシン
調の染め斑が生じることや、パッケージの端面に相当す
る繊度の周期的変動などに起因する染め異常が生じるこ
とが明らかになった。このような延伸糸の染め欠点は仮
撚加工によっても解消されない。また、直接紡糸延伸法
によって破断伸度を大きくするには、延伸倍率を下げる
ことが考えられるが、単に延伸倍率を小さくするとゴデ
ットロールでの糸揺れが大きく、糸切れや毛羽の発生な
どにより工業的水準で安定した生産が困難であることが
明らかになった。
【0006】b.高温暴露 仮撚加工用の原糸は、一般に直ちに後加工に供すること
は少なく、通常1週間〜1年間保管された後に使用され
る。また、保管温度も近年のグローバル化に対応して赤
道を越えた輸送を経ることもあり、この場合には延伸糸
の温度が約50〜60℃にも達することもある。先行技
術(F)に開示される高伸度延伸糸は、高温暴露によっ
て染めの均一性が低下する問題があった。従って、かか
る高温の保管によっても染の均一性が変化しない、高伸
度延伸糸が要求される。従って、先行技術(D)〜
(G)には、PTT延伸糸の巻フォームや巻締りを改良
する方法についての開示はあるものの、染めの均一性
や、高温暴露性についての影響について、その課題の存
在及び解決法については全く記載も示唆もされていな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、破断
伸度が高いPTT延伸糸の問題点であった、染め品位の
低下や、高温暴露による加工糸染め品位の低下を解消す
ることである。本発明の目的は、PTTの直接紡糸延伸
法によって得られる延伸糸であって、高伸度でありなが
ら染めの均一性や高温暴露性に優れ、高速延伸仮撚加工
性に優れ、得られる加工糸染め品位も良好であるPTT
延伸糸及びその安定な製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、PTTを直接紡糸延伸
法で得られる延伸糸の繊維構造と熱収縮特性を特定する
ことにより、前記課題が解決されることを見出し、本発
明を完成するに至った。即ち、本発明の第1の発明は;
95モル%以上のトリメチレンテレフタレート繰り返し
単位と5モル%以下のその他のエステル繰り返し単位か
ら構成され、極限粘度が0.7〜1.3のPTTからな
り、以下に示す(1)〜(5)を満足することを特徴と
するポリトリメチレンテレフタレート延伸糸に関する。 (1)結晶配向度が88〜95%であり、(2)破断伸
度が60〜120%であり、(3)乾熱収縮応力の極値
温度が180℃以上かもしくは極値温度を有せず、且つ
200℃における応力値が0.01〜0.10cN/d
texであり、(4)乾熱収縮応力の発現開始温度が6
0℃以上であり、(5)繊度変動値U%が1.2%以下
で、且つ繊度変動周期の変動係数が0.4%以下である
こと。更に、上記延伸糸の破断伸度が75〜100%で
ある点にも特徴を有する。本発明の第2の発明は、;ポ
リトリメチレンテレフタレートの直接紡糸延伸法におい
て、延伸糸を製造するに際し、以下の(a)〜(c)の
要件を満足することを特徴とするポリトリメチレンテレ
フタレート延伸糸の製造方法に関する。 (a)紡糸速度V(km/分)と延伸応力T(cN/d
tex)が下記式(1) を満足する条件で延伸した後、 T≦ −0.88・V + 0.375 ・・・(1) 但し、V=1.5〜3.5(km/分) T=0.05〜0.20(cN/dtex) (b)延伸温度が50〜65℃で、(c)熱処理ゴデッ
トローラーにより、80〜150℃で熱処理すること。
更に、延伸温度が50〜60℃である点にも特徴を有す
る。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
第1の発明について説明する。本発明において、PTT
延伸糸を構成するPTTポリマーは、95モル%以上が
トリメチレンテレフタレート繰り返し単位からなり、5
モル%以下がその他のエステル繰り返し単位からなるこ
とを要する。即ち、本発明におけるPTT延伸糸はPT
Tホモポリマー及び5モル%以下のその他のエステル繰
り返し単位を含む共重合PTTである。共重合成分の代
表例は、以下のごときものが挙げられる。酸性分として
は、イソフタール酸や5−ナトリウムスルホイソフタル
酸に代表される芳香族ジカルボン酸、アジピン酸やイタ
コン酸に代表される脂肪族ジカルボン酸等々である。グ
リコール成分としては、エチレングリコール、ブチレン
グリコール、ポリエチレングリコール等々である。ま
た、ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸もそ
の例である。これらの複数が共重合されていても良い。
更に、本発明のPTT延伸糸には本発明の効果を妨げな
い範囲で、酸化チタン等の艶消剤、熱安定剤、酸化防止
剤、制電剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、種々の顔料等々の
添加剤を含有又は共重合として含んでいてもよい。
【0010】本発明におけるPTT前配向糸の固有粘度
は、0.7〜1.3(dl/g)の範囲であることが必
要である。固有粘度が0.7(dl/g)未満では、得
られる延伸糸の強度が低く、布帛の機械的強度が低下し
強度を要求されるスポーツ用途などへの使用が制約され
る。固有粘度が1.3(dl/g)を越えると、延伸糸
の製造段階で糸切れが生じ、安定した製造が困難とな
る。好ましい固有粘度は、0.8〜1.1(dl/g)
である。本発明におけるPTTポリマーの製造方法は、
公知のもので良く、その代表例は一定の固有粘度までは
溶融重合で重合度を上げ、続いて固相重合で所定の固有
粘度に相当する重合度まで上げる2段階法である。
【0011】本発明のPTT延伸糸は、結晶配向度が8
8〜95%であることが必要である。結晶配向度は、後
述する測定によって得られる結晶部の配向の指標であ
る。結晶配向度が88%未満では、高温での長期間保管
で繊維構造が変化し、本発明の目的が達成されない。9
5%を越えると、高温での保管に対しては安定となる
が、仮撚加工糸に染め斑が生じ品位を低下させる。本発
明のPTT延伸糸は、破断伸度が60〜120%である
ことが必要である。破断伸度が60%未満では、仮撚加
工速度を約500m/分以上更には700m/分以上の
高速仮撚に対応できない。破断伸度が120%を越える
と、延伸時に糸切れや毛羽が発生し、また高温暴露時に
繊維構造が変化し、染めの安定性が損なわれる。好まし
い破断伸度は、75〜100%である。
【0012】本発明のPTT延伸糸は、熱収縮極値温度
が180℃以上かもしくは極値温度を有せず、且つ20
0℃における応力値が0.01〜0.10cN/dte
xであることが必要である。熱収縮極値温度が180℃
以上かもしくは極値温度を有しないことと、同時に20
0℃における応力値が0.01〜0.10cN/dte
xであることは、高速で延伸仮撚する際の仮撚加工安定
性を保証するための必要要件である。PTTの延伸仮撚
温度は、通常160〜200℃が採用される。熱収縮極
値温度が180℃未満や200℃での応力値が0.01
未満では、加工糸が仮撚ヒーターを走行する際にヒータ
ー上で周期的な糸揺れ(サージング現象)が生じ、安定
した仮撚加工が困難となる。
【0013】図1に、本発明のPTT延伸糸の熱収縮応
力曲線の一例を示す。図からも判るように、本発明のP
TT延伸糸の熱収縮曲線は従来の延伸糸には見られない
特徴を有する。仮撚加工の安定性から、200℃におけ
る応力値は高い方が好ましいが、0.10cN/dte
x以上とするには延伸糸の破断伸度を60%未満とする
必要があり、本発明の目的が達成されない。本発明のP
TT延伸糸は、乾熱収縮応力測定において、応力発現開
始温度が60℃以上であることが必要である。応力発現
開始温度は、分子鎖のミクロブラウン運動が開始する温
度とも言える。従って、PTT延伸糸の乾熱収縮応力測
定における応力発現開始温度は、長期間安定に保つため
の条件である。応力発現開始温度が60℃未満では、長
期間の保管や高温を経る輸送時に糸物性や染めが変化す
る。応力発現開始温度は、約65℃以上であることが更
に好ましい。
【0014】従来の仮撚加工においては、単に紡糸速度
をある程度高速にして配向度を高めた、いわゆる前配向
糸が用いられていた。しかし、この前配向糸は熱収縮応
力の発現開始温度が約50℃未満で、しかも熱収縮極値
温度温度が、100℃未満であった。このために、延伸
仮撚の高速化のためにヒーター温度を約160℃以上に
高温化しようとすると、ヒーター上で糸切れなどが頻発
し、安定した高速延伸仮撚加工が困難であった。本発明
では、パッケージからPTT延伸糸を解じょして測定さ
れる繊度変動値U%が1.2%以下で、且つ繊度変動周
期の変動係数が0.4%以下であることが必要である。
繊度変動値U%は、公知の繊度変動測定で得られる測定
値である。本発明では、この繊度変動値U%が1.2%
以下でなければならない。1.2%を越えると、仮撚加
工糸の染め品位が低下する。具体的には、1.2%以下
であれば、仮撚加工糸を編物などに使用しても工業的に
使用可能な品位が得られるが、1.2%を越えると品位
が不良となりこの分野での使用が不可能となる。繊度変
動値U%は、小さいほど布帛の品位が良好となる。好ま
しい繊度変動値U%は1.0%以下、更に好ましくは
0.9%以下である。
【0015】本発明では、この繊度変動値U%が1.2
%以下であるとともに、繊度変動周期解析による繊度変
動周期の変動係数が0.4%以下であることが必要であ
る。繊度変動値U%が1.2%以下であっても、繊度変
動周期の変動係数が0.4%以上であると、仮撚加工糸
を編織物に使用した際に延伸糸パッケージの耳部に起因
する染め異常が発生し、良好な品位の布帛が得られな
い。具体的には、仮撚加工糸を織物の経糸や緯糸のよう
に組織が密に製織される場合に、この問題が顕在化す
る。変動係数(Coefficient of Var
iation)は、後述するように繊度変動測定に付属
して設置される繊度変動の周期解析により測定すること
によって求められる。この繊度変動周期解析において、
延伸糸パッケージの一方の耳部から他方の耳部までの糸
長に対応する周期長に着目する。この糸長は、延伸糸パ
ッケージを形成する際のトラバース幅によって異なる
が、通常は約0.5〜10mである。耳部の繊度変動に
起因するシグナルは、この周期長において変動係数に特
異なピークとして認識される。変動係数が0.4%を越
えると、耳部に起因する繊度変動が布帛の品位欠点とし
て顕在化する。変動係数は小さいほど好ましいが、0.
2%以下であれば布帛の品位は極めて良好となる。
【0016】本発明に用いるPTT延伸糸の繊度や単糸
繊度は、特に限定されないが、繊度は20〜300dt
ex、単糸繊度は0.5〜20dtexが使用される。
また、PTT延伸糸の単糸断面形状は、丸,Y,W字状
の異型断面や、中空断面形状など特に限定されない。制
電性を付与する目的で、仕上げ剤を0.2〜2重量%付
与していることが好ましい。更に、解じょ性や仮撚加工
時の集束性を一層向上させる目的で、50ヶ/m以下の
単糸交絡を付与していても良い。
【0017】本発明の第2の発明である、PTT延伸糸
の製造方法について説明する。本発明の製造法には、公
知の直接紡糸延伸設備が用いられる。本発明において、
PTT延伸糸の製造方法を図2を用いて詳述する。図2
において、ポリマーチップ乾燥機1で30ppm以下の
水分率に乾燥されたPTTペレットを255〜265℃
の温度に設定された押出機2に供給し溶融する。溶融P
TTは、その後ベンド3を経て250〜265℃に設定
されたスピンヘッド4に送液され、ギヤポンプで計量さ
れる。その後、スピンパック5に装着された複数の孔を
有する紡糸口金6を経て、マルチフィラメント7として
紡糸チャンバー内に押出される。押出機2及びスピンヘ
ッド4の温度は、PTTペレットの固有粘度や形状によ
って上記範囲から最適なものを選ぶ。紡糸チャンバー内
に押出されたPTTマルチフィラメントは、冷却風8に
よって室温まで冷却固化され、仕上剤を付与した後、所
定の速度で回転する引取ゴデットロール兼延伸ロール1
0によって引取られ、一旦巻取ることなく、次いで延伸
ロール(本図では、最終ゴデットロール)11との間で
連続的延伸した後、巻取機によって所定の繊度の延伸糸
パッケージ12として巻取られる。固化したマルチフィ
ラメント7には、引取ゴデットロール10に接する前
に、仕上げ剤付与装置9によって仕上げ剤が付与され
る。付与する仕上げ剤は、水系エマルジョンタイプが使
用される。仕上剤の水系エマルジョンの濃度は、10重
量%以上、好ましくは15〜30重量%が採用される。
ゴデットロールの数は2対以上が用いられる。例えば図
2において、引取ゴデットロールの前に1対のプレテン
ションロールを設けても良い。
【0018】本発明の製造方法において、紡糸速度と延
伸応力を下記式(1) の範囲とすることが必要である。 (a) 紡糸速度V(km/分)と延伸応力T(cN/dt
ex)が下記式(1)を満足する条件で延伸した後、以下
(b)、(c) で示す条件で延伸、熱処理する必要がある。 T≦ −0.88・V + 0.375 ・・・(1) 但し、V=1.5〜3.5(km/分) T=0.04〜0.20(cN/dtex) 本発明の製造方法においては、紡糸速度と延伸応力の関
係を上記範囲に特定することにより、60%以上の高い
破断伸度を有するにもかかわらず、染めの均一性が良好
な延伸糸を得ることが初めて可能となった。
【0019】図3に、式(1)で示す紡糸速度と延伸応力
の範囲を示す。図3の線A−B−C−D−E−Aで囲ま
れる斜線部が本発明の範囲である。延伸応力は図2に例
示される2対のゴデットロール10、11間で、両者の
ゴデットロールの周速度比および引取ゴデットロール1
0の温度を調整することにより設定することができる。
延伸応力が0.04cN/dtex未満では、延伸時に
ゴデットロール上での糸揺れが大きく、糸切れや毛羽が
発生する。延伸応力が0.20cN/dtexを越える
と、PTT延伸糸の破断伸度が60%未満となり、本発
明の目的が達成できない。好ましい延伸応力は、0.0
5〜0.15cN/dtexである。紡糸速度は、1.
5km/分〜3.5km/分であることが必要である。
紡糸速度は、引取ゴデットロールの速度で設定される。
紡糸速度が1.5km/分未満では、いかに延伸応力を
調整しても、延伸糸にThick & Thin調の染
め斑が生じ、本発明の目的が達成されない。紡糸速度が
3.5km/分では、延伸糸の伸度が60%未満とな
り、本発明の目的が達成されない。好ましい紡糸速度
は、1.8〜3.0km/分である。
【0020】(b)本発明の製造方法において、延伸温度
が50〜65℃であることが必要である。延伸温度は、
引取ゴデットロールの温度で設定される。延伸温度が5
0℃未満では、延伸糸の繊度変動値U%が1.2%を越
えるか、もしくは繊度の周期的変動が発生し、糸長方向
に不規則な濃染斑が生じ、染め品位が低下する。65℃
を越えると、延伸応力が著しく低下し、安定した延伸が
継続できなくなる。好ましい延伸温度は、50〜60℃
である。
【0021】(c) 本発明の製造方法においては、熱処理
温度が80〜150℃であることが必要である。延伸後
の糸熱処理は、最終ゴデットロールで必要な熱処理を施
される。熱処理温度が80℃未満では、乾熱収縮応力の
極値温度が180℃未満となり、本発明の目的が達成で
きない。熱処理温度が150℃を越えると、最終ゴデッ
トロール上での糸揺れが大きく、延伸時の糸切れや毛羽
が生じ安定した延伸が困難となる。好ましい熱処理温度
は、90〜120℃である。
【0022】本発明により得られるPTT延伸糸を延伸
仮撚加工して得られる布帛は、染めスジやヒケなどの欠
点のない良好な品位と、ソフトな風合いを呈する編織物
が得られる。編織物には、全て本発明で得られる延伸仮
撚加工糸を使用してもよく、または他の繊維と混合して
一部に使用てもよい。混繊複合する他の繊維としては、
ポリエステル、セルロース、ナイロン6、ナイロン6
6、アセテート、アクリル、ポリウレタン弾性繊維、ウ
ール、絹等の長繊維及び短繊維などがあげられるが、こ
ろらに限定されるものではない。または、仮撚加工糸と
他の繊維とを混繊複合した編織物とするには、混繊複合
糸は、他の繊維をインターレース混繊、インターレース
混繊後延伸仮撚、どちらか一方のみ仮撚しその後インタ
ーレース混繊、両方別々に仮撚後インターレース混繊、
どちらか一方をタスラン加工後インターレース混繊、イ
ンターレース混繊後タスラン加工、タスラン混繊、等の
種々の混繊方法によって製造することができる。かかる
方法によって得た混繊複合糸には、交絡が10個/m以
上、好ましくは15〜50個/m付与することが好まし
い。
【0023】本発明のPTT延伸糸は、延伸仮撚加工を
施すことなく、そのまま編織物に供することも可能であ
る。この場合にも本発明のPTT延伸を単独で使用して
もよく、また他の繊維と混繊複合して使用してもよい。
延伸仮撚加工を施すことなく、編織物に用いる利点は、
優れた易染性が得られることである。
【0024】
【発明の実施形態】以下に実施例をもって本発明を更に
詳細に説明するが、言うまでもなく本発明は実施例によ
り限定されるものではない。なお、実施例において行っ
た物性の測定方法及び測定条件を説明する。 (1) 極限粘度 極限粘度[η]は、次式の定義に基づいて求められる値
である。 定義中のηrは純度98%以上の0−クロロフェノール
溶媒で溶解したPTTポリマーの稀釈溶液の35℃での
粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した値
であり、相対粘度と定義されているものである。Cはg
/100mlで現されるポリマー濃度である。
【0025】(2) 結晶配向度 X線回折装置を用い、試料の厚みを約0.5mmとして
以下の条件で回折角2θが7度から35度までの回折強
度曲線を描いた。測定条件は、30KV、80A、スキ
ャンニング速度1度/分、チャート速度10mm/分、
タイムコンスタント1秒、レシービングスリット0.3
mmとした。2θ=16度及び22度に描かれる反射を
各々(010)、(110)とする。更に、(010)
面を−180度〜+180度方位角方向に回折強度曲線
を描く。±180度で得られる回折強度曲線の平均値を
とり、水平線を引きベースラインとする。ピークの頂点
からベースラインに垂線を下ろし、その高さの中点を求
める。中点を通る水平線を引き、これと回折強度曲線と
の2つの交点間の距離を測定し、この値を角度に換算し
た値を配向角Hとする。結晶配向度は、次式(2)で与え
られる。 結晶配向度(%)=(180−H)×180/180 ・・・(2)
【0026】(3) 破断強度,破断伸度 JIS−L−1013に基づいて測定した。 (4) 乾熱収縮応力値 熱応力測定装置(例えば、カネボウエンジニアリング社
製 商品名KE−2)を用いて測定する。延伸糸を20
cmの長さに切り取り、これの両端を結んで輪を作り測
定器に装填する。初荷重0.044cN/dtex、昇
温速度100℃/分の条件で測定し、熱収縮応力の温度
変化をチャートに書かせる。測定されたチャートで、熱
収縮応力が発現開始する温度を応力発現開始温度とす
る。熱収縮応力は高温域で山型の曲線を描くが、このピ
ーク値を発現する温度を極値温度、またこの応力を極値
応力とする。
【0027】(5) 繊度変動 以下の方法で繊度変動値チャート(グラフ;Diagr
am Mass)を求めると同時にU%を測定する。 測定器 イブネステスター(ツエルベガーウースター社製 ウースターテスタ ー UT−3) 測定条件 糸速度 100m/分 デイスクテンション強さ(Tension force)12.5% テンション設定(Tension) 1.0 入力圧力(Entry Pressure) 2.5 hp 撚り(Twist) Z1.5 測定糸長 250m/分 スケール 糸の繊度変動に応じて設定 繊度変動値U% 変動チャート及び表示される変動値を直読した。 繊度変動係数 測定器付属の繊度変動周期解析ソフトを利用して、周期
解析図、即ち繊度変動の分散CVの周期性図を得て、山
状突出シグナルの高さ、即ち変動係数を測定した。
【0028】(6) 紡糸・延伸安定性 1錘当たり8エンドの紡口を装着した溶融紡糸―連続延
伸機を用いて、各実施例ごとに2日間の溶融紡糸―連続
延伸を行った。この期間中の糸切れの発生回数と、得ら
れた延伸糸パッケージに存在する毛羽の発生頻度(毛羽
発生パッケージの数の比率)から、以下のように判定し
た。 ◎ ; 糸切れ0回、毛羽発生パッケージ比率 5%以下 ○ ; 糸切れ2回以内、毛羽発生パッケージ比率 10%未満 × ; 糸切れ3回以上、毛羽発生パッケージ比率 10%以上
【0029】(7) 仮撚加工性 下記条件で仮撚加工を行なった。 仮撚加工機 村田機械製作所(株)製 33H仮撚機 144錘/台 仮撚条件 糸速度 500 m/分 仮撚数 3230 T/m 延伸比 加工糸の伸度が約40%となるように設定し た。 第1フィード率 ー1 % 第1ヒーター温度 170 ℃ 加工安定性の判断は、以下のように行った。 ◎ ;仮撚糸切れ本数 10回/日・台未満 ○ ;仮撚糸切れ本数 20〜10回/日・台 × ;仮撚糸切れ本数 20回/日・台を越える
【0030】(8) 加工糸染め品位 仮撚加工糸を一口編みした後、精練・染色して品位を判
定した。 ◎ ;染め斑などの欠点なく、極めて良好 ○ ;染め斑などの欠点なく、良好 × ;染め斑があり、不良 (9) 総合評価 ◎ ;紡糸安定性、仮撚加工安定性、加工糸品位共に極
めて良好 ○ ;紡糸安定性、仮撚加工安定性、布帛品位共に良好 × ;紡糸安定性、仮撚安定性、布帛品位のいずれかが
不良
【0031】
【実施例】(実施例1〜4、比較例1〜3)本実施例で
は、紡糸速度と延伸応力の効果について説明する。酸化
チタンを0.4重量%含む固有粘度0.91のPTTペ
レットを図2のような紡糸機及び延伸機と巻取機が一体
となった直接紡糸延伸設備を用いて、紡糸ー連続延伸を
行った。巻取に際して、紡糸速度は引取ゴデットロール
(図2では、10)の速度で設定し、延伸応力は最終ゴ
デットロール(図2では、11)との速度比を異ならせ
た。紡糸速度と延伸応力を表1に示すように異ならせ
て、延伸後84dtex/36フィラメントPTT延伸
糸を製造した。本実施例及び比較実施例における紡糸条
件は、以下のごとくである。
【0032】 (紡糸条件) ペレット乾燥温度及び到達水分率 110℃、25ppm 押出機温度 260℃ スピンヘッド温度 265℃ 紡糸口金孔径 0.40mm ポリマー吐出量 延伸糸の繊度が84デシテックスとな るように各条件ごとに設定 冷却風条件 温度 22℃、相対湿度 90% 速度 0.5m/sec 仕上げ剤 ポリエーテルエステルを主成分とする 水系エマルジョン濃度10重量% 引取ゴデットロール速度 2200m/分 引取ロール温度 55℃ 最終ゴデットロール温度 120℃ 巻取機 帝人製機(株)AWー909 巻取紙管外径 105mmΦ 巻取接圧 2kg重/パッケージ 巻取張力 0.04cN/dtex 巻取時のパッケージ温度 25℃
【0033】 (非接触温度計により測定) (延伸糸パッケージ) 繊度/フィラメント 83.2dtex/36f 水分含有率 0.6重量% 巻幅 85 mm 巻径 320mmΦ 巻重量 5.2kg/1ボビン 表1からも明らかなように、本発明の紡糸速度と延伸応
力で製造されたPTT延伸糸は、破断伸度60%以上で
ありながら、良好な紡糸―延伸安定性と、高速延伸仮撚
加工性および加工糸品位を有していた。
【0034】
【表1】
【0035】(実施例5〜8、比較例4〜5)本実施例
では、延伸温度の効果について説明する。引取ゴデット
ロールの温度により延伸温度を表2のごとく異ならせた
以外は、実施例2と同一条件で延伸を行い、PTT延伸
糸を得た。表2から明らかなように、延伸温度が本発明
の範囲であれば、繊度変動が小さく、染め品位の良好な
PTT延伸糸および、それからの仮撚加工糸が得られ
た。
【0036】
【表2】
【0037】(実施例9〜12、比較例6〜7)本実施
例では、熱処理温度の効果について説明する。実施例2
と同様な溶融紡糸―延伸を行い、延伸糸パッケージを得
るにあたり最終ゴデットロール温度を表3のように異な
らせて巻取を行った。表3から明らかなように、熱処理
温度が本発明の範囲であれば、結晶配向度が好適な範囲
となり、高速延伸仮撚加工性と染めの良好な延伸糸であ
った。
【0038】
【表3】
【0039】(実施例13〜15)本実施例では、保管
温度の効果について説明する。実施例2の延伸糸を、表
4に示す保管温度に各々10日間静置し保管した。各温
度に保管した延伸の物性および延伸仮撚加工性を表4に
示す。表4からも明らかなように、本発明のPTT延伸
糸は、高温の保管にもかかわらず良好な仮撚加工性およ
び品位を有していた。一方、比較例6のPTT延伸糸を
40℃以上に保管したものは、バッケージ形状が樽状に
変形し、延伸仮撚加工に供することができなかった。
【0040】
【表4】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ポリトリメチレンテレ
フタレートの直接紡糸延伸法によって得られる延伸糸で
あって、高伸度でありながら染めの均一性に優れ、且つ
高温暴露性に優れ、得られる加工糸染め品位も良好であ
るポリトリメチレンテレフタレート延伸糸及びその安定
な製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPTT延伸糸の熱収縮応力曲線を示す
概略図である。
【図2】本発明のPTT延伸糸の製造に用いる直接紡糸
延伸設備の概略図を示す。
【図3】紡糸速度と延伸応力の関係を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 ポリマーチップ乾燥機 2 押出機 3 ベンド 4 スピンヘッド 5 スピンパック 6 紡糸口金 7 マルチフィラメント 8 冷却風 9 仕上剤付与装置 10 引取ゴデットロール 11 最終ゴデットロール 12 延伸糸パッケージ 13 コンタクトロール 14 ボビン軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L035 BB32 BB36 BB77 BB89 DD20 EE20 FF08 HH10 4L036 MA05 MA24 MA33 PA05 PA12 PA17 RA03 UA16 UA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 95モル%以上のトリメチレンテレフタ
    レート繰り返し単位と5モル%以下のその他のエステル
    繰り返し単位から構成され、極限粘度が0.7〜1.3
    (dl/g)のポリトリメチレンテレフタレートからな
    り、以下に示す(1)〜(5)を満足することを特徴と
    するポリトリメチレンテレフタレート延伸糸。 (1)結晶配向度が88〜95%であり、 (2)破断伸度が60〜120%であり、 (3)乾熱収縮応力の極値温度が180℃以上かもしく
    は極値温度を有せず、且つ200℃における応力値が
    0.01〜0.10cN/dtexであり、 (4)乾熱収縮応力の発現開始温度が60℃以上であ
    り、 (5)繊度変動値U%が1.2%以下で、且つ繊度変動
    周期の変動係数が0.4%以下であること。
  2. 【請求項2】 延伸糸の破断伸度が75〜100%であ
    ることを特徴とする請求項1のポリトリメチレンテレフ
    タレート延伸糸。
  3. 【請求項3】 ポリトリメチレンテレフタレートの直接
    紡糸延伸法において、延伸糸を製造するに際し、以下の
    (a)〜(c)の要件を満足することを特徴とするポリ
    トリメチレンテレフタレート延伸糸の製造方法。 (a)紡糸速度V(km/分)と延伸応力T(cN/d
    tex)が下記式(1) を満足する条件で延伸した後、 T≦ −0.88・V + 0.375 ・・・(1) 但し、V=1.5〜3.5(km/分) T=0.05〜0.20(cN/dtex) (b)延伸温度が50〜65℃で、 (c)熱処理ゴデットローラーにより、80〜150℃
    で熱処理すること。
  4. 【請求項4】 延伸温度が50〜60℃であることを特
    徴とする請求項3のポリトリメチレンテレフタレート延
    伸糸の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008069479A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Toray Ind Inc ポリエステル繊維、織編物、カーシートおよびポリエステル繊維の製造方法
KR101042436B1 (ko) * 2002-12-19 2011-06-16 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 향상된 안정성을 갖는 성형체

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