JP2017214604A - 板状ワーク挟持部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】板状ワークを確実に吊下保持することができるとともに、当該板状ワークを処理液から引き上げた際に、当該処理液が板状ワークに垂れ染みが形成される不都合を効果的に抑制することができる板状ワーク挟持部材を提供することを目的とする。【解決手段】この目的を達成するため、処理液に浸漬する板状ワークを吊下保持する板状ワーク挟持部材であって、板状ワークを挟持する方向に付勢された一対の挟持片と、各挟持片の板状ワーク側に配設された液だれ誘導爪とを備え、液だれ誘導爪は、U字状に折曲された線条部材からなり、板状ワーク側に位置する当該線条部材の先端が、先細り形状である板状ワーク挟持部材を採用する。【選択図】図3
Description
本件発明は、板状ワークを処理液に浸漬して当該板状ワークの被処理面の処理を行うために、当該板状ワークを吊下する板状ワーク挟持部材に関し、具体的には、板状ワークを処理液中から取り出した際に、当該板状ワーク挟持部材から滴下する当該処理液を当該板状ワークから離間する方向に導く液だれ誘導爪を備えた板状ワーク挟持部材に関する。
従来より、板状ワークを処理液に浸漬して当該板状ワークの被処理面を処理するために、当該板状ワークを吊下する部材として当該板状ワークの被処理面を挟んで保持する板状ワーク挟持部材が用いられている。
板状ワークの表面に処理被膜を形成する場合には、例えば、特許文献1に示すような板状ワーク挟持部材を用いて薄板状の矩形ワークを保持し、当該ワークを処理層内に貯留した処理液中に浸漬していた。板状ワーク挟持部材に相当する特許文献1のチャック部材は、ワークの第1面に接触する固定部材と、当該固定部材と対向する位置にてワークの第2面に接離可能に配置され、当該第2面に押圧接触される可動部材とを含み、当該可動部材は、押圧解除時に駆動される被駆動片と、被駆動片の非駆動時に常時固定部材側に押圧される押圧駆動片と、押圧駆動片の自由端部に形成された薄板状の押圧片とを含むものである。
また、他の従来技術として図7に示す板状ワーク挟持部材が用いられている。図7に示す板状ワーク挟持部材100は、第1挟持片101と第2挟持片102とからなり、当該第1挟持片101と第2挟持片102とのそれぞれに板状ワークWを挟持する爪103、104が設けられていた。当該爪103、104は、例えば、円柱形状や角柱形状を呈していた。そして、当該第1挟持片101と第2挟持片102とを離間させた状態で、爪103と104との間に板状ワークWを挟み込み、第1挟持片101及び第2挟持片102の付勢力によって板状ワークWを吊下保持していた。
しかしながら、特許文献1に開示されたチャック部材は、処理被膜の形成時において、板状ワークを当該処理液から引き上げた際に、チャック部材に付着していた処理液が自重によって板状ワークに伝って流れていた。よって、チャック部材から板状ワークに流れ落ちた処理液は、板状ワークの処理面において垂れ染みとなり、外観不良を招く問題があった。特に、板状ワークを処理液から引き上げて、次工程に搬送すると、垂れ染みが板状ワークの処理面に大きく広がる問題があった。
また、図7に示した従来の板状ワーク挟持部材100では、円柱形状や角柱形状の爪103、104の間に板状ワークWを挟持させていたため、板状ワークWを処理液中から引き上げた際に、当該円柱形状や角柱形状の爪と挟持片との間に形成される空間に処理液が溜まっていた。当該空間に溜まった処理液は、板状ワークWを処理液中から引き上げている過程や、次工程への搬送中に流れ落ち、爪103、104を伝って板状ワークWの処理面に垂れる。当該処理面に垂れた処理液は、垂れ染みとなり外観不良を招く問題があった。特に、処理液として塗装液を用いた場合には、当該垂れ染みは、処理面に部分的な凸部を形成し、商品価値の低下を招く。
上述した問題の影響を軽減すべく、板状ワーク挟持部材の使用数の低減や、板状ワークWの端部のみを保持することが考えられる。しかし、使用する板状ワーク挟持部材の数が少ないと、安定した板状ワークWの吊下保持が困難となる問題があった。
よって、本件発明は、係る従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、板状ワークを確実に吊下保持することができるとともに、当該板状ワークを処理液から引き上げた際に、当該処理液が板状ワークに垂れ染みが形成される不都合を効果的に抑制することができる板状ワーク挟持部材を提供することを目的とする。
そこで、本件発明者等は鋭意研究の結果、以下に述べる板状ワーク挟持部材を提供することで、上述した課題を達成できることに想到した。
本件発明に係る板状ワーク挟持部材は、処理液に浸漬する板状ワークを吊下保持するものであって、当該板状ワークを挟持する一対の挟持片と、当該各挟持片の当該板状ワーク側に配設された液だれ誘導爪とを備え、当該液だれ誘導爪は、U字形状に折曲された線条部材からなり、当該板状ワーク側に位置する当該線条部材の端部が、先細り形状であることを特徴とする。
本件発明に係る板状ワーク挟持部材において、前記液だれ誘導爪は、板状ワーク側に位置する当該線条部材の端部が、当該線条部材の断面における板状ワーク側を頂点とする片細り形状であることが好ましい。
本件発明に係る板状ワーク挟持部材において、前記液だれ誘導爪は、前記板状ワークに当接する支持部と、当該支持部の先端側に位置して当該板状ワーク側から離間する方向に傾斜した傾斜部とを備えることが好ましい。
本件発明に係る板状ワーク挟持部材において、前記液だれ誘導爪は、鉛直方向上側に開放したU字形状を呈することが好ましい。
本件発明に係る板状ワーク挟持部材において、前記液だれ誘導爪は、板状ワークに当接する支持部が凹凸面を備えることが好ましい。
本件発明に係る板状ワーク挟持部材は、前記処理液が化学薬品処理液であることが好ましい。
本件発明に係る板状ワーク挟持部材は、挟持した板状ワークを処理液中から引き上げた際に、液だれ誘導爪に付着した処理液は、先端部の端面に溜まることなく、当該先端部の先細り形状に沿って流下する。当該液だれ誘導爪は、U字形状に折曲された線条部材からなるため、当該液だれ誘導爪に付着した処理液が、板状ワークから離間する方向に導かれる。よって、当該液だれ誘導爪に付着した処理液が板状ワークに流れ落ちることを効果的に防止することができる。従って、本件発明に係る板状ワーク挟持部材によれば、板状ワークの処理面に垂れ染み等の外観不良を生じ難くなるため、高い品質の板状ワークの処理を実現することが可能となる。
以下に、図面を参照して、本発明に係る板状ワーク挟持部材の好適な実施形態として、当該板状ワーク挟持部材を備えたワーク吊下治具1について説明する。図1は保持される板状ワークWの処理面WSを正面としたときの本実施の形態としてのワーク吊下治具1の正面図、図2は図1の板状ワーク吊下治具1の側面図をそれぞれ示している。
本実施の形態に係る板状ワーク吊下治具1は、板状ワークWを吊り下げた状態で、図示しない処理液槽内に貯留された処理液中に浸漬して、当該処理液により板状ワークWの処理面の処理を行うために用いる。当該板状ワーク吊下治具1は、支持枠体2と、板状ワーク挟持部材10、20とを備えている。
本件発明において、板状ワークWは、特に限定されるものではないが、例えば、矩形状のプリント基板を採用することができる。また、本件発明において用いる処理液は、特に限定されるものではないが、化学薬品処理液や、洗浄溶液等を採用することが好ましい。化学薬品処理液としては、例えば、プリント基板を板状ワークWとして採用する場合、脱脂液やエッチング液、めっき液などのめっき処理に用いる種々の処理液を用いることができる。
支持枠体2は、板状ワークWの外形に沿って構成される枠体である。本実施の形態において、板状ワークWは矩形薄板状にプリント基板からなる。よって、支持枠体2は、当該矩形状のプリント基板の外形に沿って矩形状に構成された枠体である。具体的には、一対の支持バー3、4が板状ワークWの上下辺に沿って配置され、一対のサイドバー5、6が板状ワークWの左右側辺に沿って配置される。各サイドバー5、6が、各支持バー3、4に対して垂直に配置されて、当該支持バー3、4の端部間をそれぞれ連結し、矩形状の支持枠体2が構成される。
板状ワーク挟持部材10、20は、本件発明に係るものであり、支持枠体2の各支持バー3、4に一又は二以上、取り付けられて、板状ワークWの上縁部及び/又は下縁部を着脱自在に保持する。ここでは、板状ワーク挟持部材10が、板状ワークWの上縁部を保持する板状ワーク挟持部材であり、板状ワーク挟持部材20が、板状ワークWの下縁部を保持する板状ワーク挟持部材とする。板状ワークWの上縁部及び下縁部を各板状ワーク挟持部材10及び20により保持した場合、当該板状ワークWに所定の張力を付与して保持することができる。なお、図2では、板状ワークWの下端部を保持する板状ワーク挟持部材20が開放した状態を示しているが、当該板状ワーク挟持部材20を閉じることにより、板状ワークWは挟んだ状態で保持される。
当該板状ワーク挟持部材10及び20は、板状ワークWを挟持する一対の挟持片11、12と、各挟持片11、12の板状ワークW側に配設された液だれ誘導爪15、16とを備えている。
挟持片11、12は、板状ワークWの一面側と他面側にそれぞれ位置し、相対向して設けられる。当該一対の挟持片11、12は、板状ワークWを挟持する方向、すなわち、互いに近接する方向に付勢又は可動する押圧部13又は14を備え、板状ワークWを挟持して吊下することを可能とする。
例えば、板状ワークWの上端部を吊下保持する板状ワーク挟持部材10の押圧部13は、互いに近接する方向に付勢されたばねにより構成されており、当該ばねの弾性力により挟持片11、12が板状ワークWの上端部を挟持する。図1及び図2に示す本実施の形態では、板状ワーク挟持部材10の一方の挟持片11が支持枠体2に固定されており、他方の挟持片12は押圧部13を介してこれら挟持片11及び12が近接する方向、すなわち、閉じる方向に常時付勢されている。
また、板状ワークWの下端部を保持する板状ワーク挟持部材20の押圧部14は、互いに近接する方向に可動する締付部材により構成されており、当該締付部材の締付力により挟持片11、12が板状ワークWの下端部を挟持する。図1及び図2に示す本実施の形態では、板状ワーク挟持部材20の一方の挟持片11が支持枠体2に固定されており、他方の挟持片12が押圧部14によって締付方向に可動自在に設けられている。
なお、本実施の形態では、板状ワーク挟持部材を構成する押圧部13、14として、上部の板状ワーク挟持部材10は、ばねにより構成し、下部の板状ワーク挟持部材20は、締付部材により構成しているが、本件発明において押圧部は、挟持片11、12を互いに近接する方向に付勢又は可動して締付可能とするものであれば、特に限定はない。
また、当該挟持片11、12の材質や、大きさは特に限定されるものではなく、挟持する板状ワーク10の材質や大きさ、使用設備等に応じて適宜選択することができる。
上述した液だれ誘導爪15、16は、板状ワーク挟持部材10、20を構成する一対の挟持片11、12の相互に近接する側に配設されて、挟持する板状ワークWの処理面に接触して押圧保持する部材であって、当該板状ワークWに接触する液だれ誘導爪15、16自体に付着した処理液を板状ワークWから離間する方向に導く部材である。すなわち、当該液だれ誘導爪15、16は、鉛直方向下方にいくに従って板状ワークWと接触する部分から徐々に離間する傾斜形状を備えている。
以下に、当該液だれ誘導爪15、16の具体的な形状について、図3を参照して説明する。図3は図2のXで示す箇所の部分拡大図である。図3に示す液だれ誘導爪15、16は、線条部材をU字形状に折曲させて形成される。当該液だれ誘導爪15、16は、鉛直方向上側に開口したU字形状となるように、挟持片11及び12が近接する側の端部に設けられる。当該液だれ誘導爪15、16は、各挟持片11、12の挟持の対象となる板状ワークW側に配設されて、当該板状ワークWを保持する。当該液だれ誘導爪15、16のU字形状に折り返された一端側は、当該板状ワークWの一面又は反対側の他面に当接する支持部17を構成する。本実施の形態において、当該線条部材は、耐薬品性を考慮して、ステンレスやチタンなどにより構成されることが好ましい。また、当該線条部材は、板状ワークWとしてのプリント基板を確実に保持するため、φ1.7mm〜φ2.0mmであることが好ましい。
本件発明における液だれ誘導爪15、16は、板状ワークW側に位置する線条部材の端部(先端)15A又は16Aが、先細り形状となっていることを特徴としている。当該液だれ誘導爪15、16は端部15A、16Aが先細り形状となっていることで、板状ワークWを処理液に浸漬し、その後、当該処理液から当該板状ワークWを引き上げた際に、とがった先端には当該液だれ誘導爪の先端上に処理液が溜まることなく、先細り形状を形成する傾斜面に沿って流れ落ちる。
また、当該液だれ誘導爪15、16は、鉛直方向上側に開口したU字形状となるように設けられているため、上述した先端から流下した処理液や、当該液だれ誘導爪に付着していた処理液は、当該U字状の曲面に沿って板状ワークWから離間する方向に導かれ、当該板状ワークWから離れた位置で滴下させることができる。
よって、板状ワークWの吊下保持に用いる板状ワーク挟持部材の液だれ誘導爪に付着した処理液は、支障なく板状ワークWから離間した位置に誘導することができるため、板状ワークWの処理面に流れ落ちることを効果的に防止することができる。特に、当該板状ワーク挟持部材10、20により吊下保持された板状ワークを処理液から引き上げて、次工程に搬送した場合であっても、板状ワークWに当接して保持する液だれ誘導爪15、16に付着した処理液は板状ワークWの処理面WSに伝わりにくいため、垂れ染みの形成を効果的に抑制することができる。従って、本件発明に係る板状ワーク挟持部材によれば、板状ワークの処理面に垂れ染み等の外観不良を生じ難くなるため、高い品質の板状ワークの処理を実現することが可能となる。また、当該液だれ誘導爪15、16に処理液が溜まりにくくなるため、当該処理液が次工程において用いる槽内に持ち込みにくくなる。よって、その後の洗浄工程を簡略化することができると共に、各工程における処理液の汚染を抑制でき、各処理工程における処理の品質を向上させることができる。
本実施の形態では、当該液だれ誘導爪15、16の先細り形状の先端15A、16Aは、当該液だれ誘導爪15、16を構成する線条部材の断面中央を頂点とする先細り形状としている。しかし、本件発明に係る板状ワーク挟持部材の液だれ誘導爪の先端形状は、これに限定されるものではない。例えば、図4に示す液だれ誘導爪15、16の先端15B、16Bは、線条部材の断面における板状ワークW側を頂点とする片細り形状としている。当該端部15B、16Bの端面を板状ワークW側を頂点とする片細り形状とすることで、当該液だれ誘導爪15、16の端部15B、16B上に付着した処理液のほとんどは、板状ワークW側とは反対側に向けて低く傾斜した、片細り形状を形成する傾斜面に沿って流れ落ちる。
よって、処理液が板状ワークWに流れ落ちる不都合をより確実に抑制することができ、板状ワークWの処理面に垂れ染み等の外観不良を生じなくなる。従って、より高い品質の板状ワークWの処理を実現することが可能となる。よって、この場合においても、当該液だれ誘導爪15、16に処理液が溜まりにくくなるため、当該処理液が次工程において用いる槽内に持ち込みにくくなる。従って、その後の洗浄工程を簡略化することができるとともに、各工程における処理液の汚染を抑制することができ、各処理工程における処理の品質を向上させることができる。
また、上述した図3及び図4に示した実施の形態では、液だれ誘導爪15、16のU字形状の折り返された一端側のうち、先細り形状又は片細り形状を形成する傾斜面以外の部分が、当該板状ワークWの処理面WSに当接して当該板状ワークWを保持する支持部を形成している。本願発明は、これに限定されるものではなく、図5に示すように、液だれ誘導爪15、16のU字形状の折り返された一端側が、板状ワークWの処理面WSに当接して当該板状ワークWを保持する支持部17と、当該支持部17の先端側に位置して当該板状ワーク側から離間する方向に傾斜した傾斜部18とを備えるものとしても良い。この場合、当該傾斜部18の端部を上述した先細り形状又は片細り形状とする。
当該傾斜部18は、保持する板状ワークWの処理面WSに対して所定の角度例えば、1°〜45°の角度をなして形成されることが好ましい。液だれ誘導爪15、16の先端部に当該傾斜部18を備えることにより、板状ワークWを吊下する作業の際に、とがった端部が板状ワークWに接触しにくくなり、板状ワークWの処理面WSを意図せずに傷つけてしまう不都合を効果的に抑制しつつ、処理液を支障なく流下させることが可能となる。
また、本件発明によれば、特に処理液としてめっき被膜の形成に用いるめっき液を用いた場合、めっき液が板状ワークWの処理面WSに流れ落ちにくくなるため、部分的に凸部等の外観不良が生じることを回避することができる。したがって、本件発明によれば、処理液としてめっき液を用いた場合においても、歩留まりや品質面において大きな効果を発揮することができる。
上述した当該液だれ誘導爪15、16のU字形状に折り返された一端側に構成される支持部17には、図6に示すように、表面に複数の凸部が形成された凹凸面17Aが形成されている。当該凹凸面17Aは、板状ワークWを挟持した状態で、凸部間に形成された凹部に処理液が流通可能な凹凸形状であることが好ましい。
当該液だれ誘導爪15、16の各支持部17の表面に複数の凸部が形成された凹凸面17Aが形成されている場合、当該液だれ誘導爪15、16の間に吊下保持する板状ワークWの挟持力を向上させることができる。また、当該凹凸面17Aは凸部間に形成された凹部に処理液を流通できる凹凸形状とすることで、当該凹凸面17Aの凹部から当該凹凸面17Aと対向している板状ワークWの処理面WSにも処理液を浸入させることができる。よって、液だれ誘導爪15、16により挟持されている処理面WS部分にも処理液が到達し、当該箇所の処理も可能となる。
更に、当該液だれ誘導爪15、16の凹凸面17Aに浸入した処理液は、開いた状態で、当該凹凸面17Aに表面張力で保持される。よって、板状ワーク挟持部材10、20を開いた際に、液だれ誘導爪15、16の凹凸面17Aに付着していた処理液が板状ワークWの処理面WSに意図せずに滴下する不都合を抑制することができる。
以上のように、本件発明に係る板状ワークの挟持部材は、簡易な構成によって挟持した板状ワークを処理液中から引き上げた際に生じるワークの処理面への処理液の意図しない流下を防止することができる。よって、本件発明はプリント基板を吊下した状態で処理液中を移動させてめっき処理を行う場合において特に有用である。
W 板状ワーク(プリント基板)
WS 処理面
1 ワーク吊下治具
2 支持枠体
3、4 支持バー
5、6 サイドバー
10、20 板状ワーク挟持部材
11、12 挟持片
13 押圧部(ばね)
14 押圧部(締付部)
15、16 液だれ誘導爪
15A、15B、16A、16B 先端(端部)
17 支持部
17A 凹凸面
18 傾斜部
WS 処理面
1 ワーク吊下治具
2 支持枠体
3、4 支持バー
5、6 サイドバー
10、20 板状ワーク挟持部材
11、12 挟持片
13 押圧部(ばね)
14 押圧部(締付部)
15、16 液だれ誘導爪
15A、15B、16A、16B 先端(端部)
17 支持部
17A 凹凸面
18 傾斜部
Claims (6)
- 処理液に浸漬する板状ワークを吊下保持する板状ワーク挟持部材であって、
当該板状ワークを挟持する一対の挟持片と、
当該各挟持片の当該板状ワーク側に配設された液だれ誘導爪とを備え、
当該液だれ誘導爪は、U字状に折曲された線条部材からなり、
当該板状ワーク側に位置する当該線条部材の端部が、先細り形状であることを特徴とする板状ワーク挟持部材。 - 前記液だれ誘導爪は、前記板状ワーク側に位置する前記線条部材の端部が、当該線条部材の断面における板状ワーク側を頂点とする片細り形状である請求項1に記載の板状ワーク挟持部材。
- 前記液だれ誘導爪は、前記板状ワークに当接する支持部と、当該支持部の先端側に位置して当該板状ワーク側から離間する方向に傾斜した傾斜部とを備える請求項1又は請求項2に記載の板状ワーク挟持部材。
- 前記液だれ誘導爪は、鉛直方向上側に開放したU字状を呈する請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の板状ワーク挟持部材。
- 前記液だれ誘導爪は、前記板状ワークに当接する支持部が凹凸面を備える請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の板状ワーク挟持部材。
- 前記処理液が化学薬品処理液である請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の板状ワーク挟持部材。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180206 |