JP2017214595A - 粘接着剤組成物 - Google Patents
粘接着剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017214595A JP2017214595A JP2017165289A JP2017165289A JP2017214595A JP 2017214595 A JP2017214595 A JP 2017214595A JP 2017165289 A JP2017165289 A JP 2017165289A JP 2017165289 A JP2017165289 A JP 2017165289A JP 2017214595 A JP2017214595 A JP 2017214595A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acrylic
- polymer block
- mass
- triblock copolymer
- acrylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
Description
例えば、ガラス転移温度が30℃以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックの両端にガラス転移温度が110℃以上で且つシンジオタクチシチーが70%以上であるメタクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックが結合したトリブロック共重合体と、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系ジブロック共重合体を含有するブロック共重合体組成物および該組成物からなる粘着剤が知られている(特許文献1参照)。また、メタクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックとアクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックよりなる特定のジブロック共重合体と(メタ)アクリル酸エステル系トリブロック共重合体を含有する粘着剤組成物が知られている(特許文献2参照)。さらに、特定のメタクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックとアクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックよりなるトリブロック共重合体とジブロック共重合体を含有する粘着剤組成物が知られている(特許文献3参照)。
[1](i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、
前記重合体ブロック(B)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR1(1)(式中、R1は炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(1)単位および一般式CH2=CH−COOR2(2)(式中、R2は炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(2)単位からなり、
(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が40,000〜200,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(I)における重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)、
(ii)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(C1)および(C2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、
前記重合体ブロック(D)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR3(3)(式中、R3は炭素数4〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(3)単位からなり(ただし、重合体ブロック(D)は重合体ブロック(B)とは異なる。)、
(C1)−(D)−(C2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(II)における重合体ブロック(C1)および(C2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(II)、および
(iii’)軟化点が110℃未満の粘着付与樹脂を含有し、
アクリル系トリブロック共重合体(I)およびアクリル系トリブロック共重合体(II)の合計100質量部に対し、粘着付与樹脂を1〜300質量部含有する粘接着剤組成物、
[2](i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、
前記重合体ブロック(B)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR1(1)(式中、R1は炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(1)単位および一般式CH2=CH−COOR2(2)(式中、R2は炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(2)単位からなり、
(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が40,000〜200,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(I)における重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)、
(ii)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(C1)および(C2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、
前記重合体ブロック(D)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR3(3)(式中、R3は炭素数4〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(3)単位からなり(ただし、重合体ブロック(D)は重合体ブロック(B)とは異なる。)、
(C1)−(D)−(C2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(II)における重合体ブロック(C1)および(C2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(II)、
(iii’)軟化点が110℃未満の粘着付与樹脂、および
(iv)可塑剤を含有し、
アクリル系トリブロック共重合体(I)およびアクリル系トリブロック共重合体(II)の合計100質量部に対し、粘着付与樹脂を1〜300質量部、可塑剤を100質量部以下含有する粘接着剤組成物、
[3](i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、
前記重合体ブロック(B)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR1(1)(式中、R1は炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(1)単位および一般式CH2=CH−COOR2(2)(式中、R2は炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(2)単位からなり、
(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が40,000〜200,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(I)における重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)、
(ii)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(C1)および(C2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、
前記重合体ブロック(D)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR3(3)(式中、R3は炭素数4〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(3)単位からなり(ただし、重合体ブロック(D)は重合体ブロック(B)とは異なる。)、
(C1)−(D)−(C2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(II)における重合体ブロック(C1)および(C2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(II)、
(v)メタクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(E)とアクリル酸エス テル単位からなる1つの重合体ブロック(F)とを有し、
(E)−(F)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が10,000〜120,000であり、アクリル系ジブロック共重合体(III)における重合体ブロック(E)の含有量が25質量%以下であるアクリル系ジブロック共重合体(III)および、
(iii’)軟化点が110℃未満の粘着付与樹脂を含有し、
アクリル系トリブロック共重合体(I)およびアクリル系トリブロック共重合体(II)の合計100質量部に対し、アクリル系ジブロック共重合体(III)を1〜500質量部、粘着付与樹脂を1〜300質量部含有する粘接着剤組成物、
[4](i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、
前記重合体ブロック(B)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR1(1)(式中、R1は炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(1)単位および一般式CH2=CH−COOR2(2)(式中、R2は炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(2)単位からなり、
(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が40,000〜200,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(I)における重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)、
(ii)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(C1)および(C2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、
前記重合体ブロック(D)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR3(3)(式中、R3は炭素数4〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(3)単位からなり(ただし、重合体ブロック(D)は重合体ブロック(B)とは異なる。)、
(C1)−(D)−(C2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(II)における重合体ブロック(C1)および(C2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(II)、
(v)メタクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(E)とアクリル酸エス テル単位からなる1つの重合体ブロック(F)とを有し、
(E)−(F)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が10,000〜120,000であり、アクリル系ジブロック共重合体(III)における重合体ブロック(E)の含有量が25質量%以下であるアクリル系ジブロック共重合体(III)、
(iii’)軟化点が110℃未満の粘着付与樹脂、および
(iv)可塑剤を含有し、
アクリル系トリブロック共重合体(I)およびアクリル系トリブロック共重合体(II)の合計100質量部に対し、アクリル系ジブロック共重合体(III)を1〜500質量部、粘着付与樹脂を1〜300質量部、可塑剤を100質量部以下含有する粘接着剤組成物;
を提供することにより達成される。
本発明の粘接着剤組成物に含まれるアクリル系トリブロック共重合体(I)は、メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、前記重合体ブロック(B)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR1(1)(式中、R1は炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(1)単位および一般式CH2=CH−COOR2(2)(式中、R2は炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(2)単位からなり、(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が40,000〜200,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(I)における重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下である。
アクリル系トリブロック共重合体(I)は、メタクリル酸エステル単位からなる重合体ブロック(A1)および(A2)の2つのメタクリル酸エステル単位からなる重合体ブロックを有する。
アクリル系トリブロック共重合体(I)は、アクリル酸エステル単位からなる重合体ブロック(B)を1つ有し、そのアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR1(1)(式中、R1は炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(1)単位および一般式CH2=CH−COOR2(2)(式中、R2は炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(2)単位からなる。
本発明の粘接着剤組成物に含まれるアクリル系トリブロック共重合体(II)は、メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(C1)および(C2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、前記重合体ブロック(D)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR3(3)(式中、R3は炭素数4〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(3)単位からなり(ただし、重合体ブロック(D)は重合体ブロック(B)とは異なる。)、(C1)−(D)−(C2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(II)における重合体ブロック(C1)および(C2)の合計含有量が35質量%以下である。
アクリル系トリブロック共重合体(II)は、メタクリル酸エステル単位からなる重合体ブロック(C1)および(C2)の2つのメタクリル酸エステル単位からなる重合体ブロックを有する。
アクリル系トリブロック共重合体(II)は、一般式CH2=CH−COOR3(3)(式中、R3は炭素数4〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(3)単位からなる重合体ブロック(D)を1つ有する。ただし、この重合体ブロック(D)はアクリル系トリブロック共重合体(I)に含まれる重合体ブロック(B)とは異なる重合体ブロックである。ここで、重合体ブロック(D)が重合体ブロック(B)と異なるということは、これら重合体ブロックを構成するアクリル酸エステルの種類、組み合わせの少なくとも一方が異なることを意味する。
アクリル系トリブロック共重合体(II)の分子量分布(Mw/Mn)は1.0〜1.5であることが好ましく、1.0〜1.4であることがより好ましい。
本発明の粘接着剤組成物には、アクリル系ジブロック共重合体(III)が含まれていてもよい。本発明の粘接着剤組成物にアクリル系ジブロック共重合体(III)が含まれると熱安定性、加工性、接着力およびタックのバランスに優れる。アクリル系ジブロック共重合体(III)は、メタクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(E)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(F)とを有し、(E)−(F)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が10,000〜120,000であり、アクリル系ジブロック共重合体(III)における重合体ブロック(E)の含有量が25質量%以下である。
アクリル系ジブロック共重合体(III)は、メタクリル酸エステル単位からなる重合体ブロック(E)を1つ有する。
アクリル系ジブロック共重合体(III)は、アクリル酸エステル単位からなる重合体ブロック(F)を1つ有する。
アクリル系ジブロック共重合体(III)の分子量分布(Mw/Mn)は1.0〜1.5であることが好ましく、1.0〜1.4であることがより好ましい。
AlR5R6R7 (4)
(式(4)中、R5、R6およびR7はそれぞれ独立して置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基またはN,N−二置換アミノ基を表すか、あるいはR5が上記したいずれかの基であり、R6およびR7が一緒になって置換基を有していてもよいアリーレンジオキシ基を形成している。)で表される有機アルミニウム化合物が挙げられる。
本発明の粘接着剤組成物には、軟化点が110℃未満の粘着付与樹脂が含まれる。本発明の粘接着組成物に軟化点が110℃未満の粘着付与樹脂が含まれることにより、接着力、タック、相溶性が向上する。なお、軟化点は、JIS K2207の環球法に従って測定された値である。なお、本発明の粘接着剤組成物では、後述する可塑剤が含まれていないことが好ましい一態様である。
本発明の粘接着剤組成物には、可塑剤が含まれていてもよい。本発明の粘接着剤組成物に可塑剤が含有されることにより、接着力、タックおよび加工性のバランスに優れる粘接着剤組成物が得られ、さらに、一般的に粘接着剤組成物全体としてのコストを下げることができる。
包装用途としては、重量物梱包、輸出梱包、段ボール箱の封緘、缶シール等が挙げられる。
ラベル用途としては、価格、商品表示、荷札、POP、ステッカー、ストライプ、ネームプレート、装飾、広告用等が挙げられる。
粘接着型光学フィルム用途としては、例えば偏光フィルム、偏光板、位相差フィルム、視野角拡大フィルム、輝度向上フィルム、反射防止フィルム、アンチグレアフィルム、カラーフィルター、導光板、拡散フィルム、プリズムシート、電磁波シールドフィルム、近赤外線吸収フィルム、機能性複合光学フィルム、ITO貼合用フィルム、耐衝撃性付与フィルム、輝度向上フィルム、視認性向上フィルム等の片面若しくは両面の少なくとも一部または全部に粘接着層を形成した光学フィルム等が挙げられる。かかる粘接着型光学フィルムは、上記光学フィルムの表面保護のために用いられる保護フィルムに本発明の粘接着剤組成物からなる粘接着層を形成させたフィルムを含む。粘接着型光学フィルムは、液晶表示装置、PDP、有機EL表示装置、電子ペーパー、ゲーム機、モバイル端末等の各種画像表示装置に好適に用いられる。
電子機器保持固定用途としては、キャリアテープ、パッケージング、ブラウン管の固定、スプライシング、リブ補強等が挙げられる。
接合用途としては、各種接着分野、自動車、電車、電気機器、印刷版固定、建築、銘板固定、一般家庭用、粗面、凹凸面、曲面への接着用等が挙げられる。
防食・防水用途としては、ガス、水道管の防食、大口径管の防食、土木建築物の防食等が挙げられる。
電子・電気部品の封止材用途としては、液晶モニター、太陽電池等が挙げられる。
(1)アクリル系トリブロック共重合体(I−1)〜(I−3)および(II−1)〜(II−5)、ならびにアクリル系ジブロック共重合体(III−1)〜(III−2)の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)はGPCにより標準ポリスチレン換算の分子量として求めた。
・ 装置:東ソー株式会社製GPC装置「HLC−8020」
・ 分離カラム:東ソー株式会社製「TSKgel GMHXL」、「G4000HXL」および「G5000HXL」を直列に連結
・ 溶離剤:テトラヒドロフラン
・ 溶離剤流量:1.0ml/分
・ カラム温度:40℃
・ 検出方法:示差屈折率(RI)
・ 装置:日本電子株式会社製核磁気共鳴装置「JNM−ECX400」
・ 溶媒:重水素化クロロホルム
1H−NMRスペクトルにおいて、3.6ppmおよび4.0ppm付近のシグナルは、それぞれ、メタクリル酸メチル単位のエステル基(−O−CH3)およびアクリル酸エステル単位のエステル基(−O−CH 2−CH2−CH2−CH3または−O−CH 2−CH(−CH2−CH3)−CH2−CH2−CH2−CH3)に帰属され、その積分値の比によって共重合成分の含有量を求めた。
・ 装置:日本電子株式会社製核磁気共鳴装置「JNM−ECX400」
・ 溶媒:重水素化クロロホルム
重合体ブロック(B)または(F)の重合に用いた混合単量体の1H−NMRスペクトルにおいて、4.1ppmおよび4.2ppm付近のシグナルは、それぞれ、アクリル酸n−ブチルのエステル基(−O−CH 2−CH2−CH2−CH3)およびアクリル酸2−エチルヘキシルのエステル基(−O−CH 2−CH(−CH2−CH3)−CH2−CH2−CH2−CH3)に帰属され、その積分値の比によって各単量体のモル比による含有量を求め、これを、単量体単位の分子量を基に質量比に換算し、重合体ブロック(B)または(F)を構成する単量体の質量比とした。
後述の方法により作製した厚さ25μmの粘接着層を有する粘接着テープ作製24時間後の外観により相溶性を評価した。粘接着テープが無色透明で均一のものは、「A」(相溶性:良)、ムラや白濁が見られるものは、「B」(相溶性:悪)とした。
後述の方法により作製した厚さ25μmの粘接着層を有する粘接着テープ作製から24時間後の、粘接着テープの粘接着層表面からの液状物のにじみ出しまたは粘着付与樹脂のブリードによるタックの低下により評価した。粘接着層表面からの液状物のにじみ出しまたは粘着付与樹脂のブリードによるタックの低下が粘接着テープ作製から24時間後に見られない場合は「なし」、作製24時間後にテープ表面から液状物のにじみ出しまたは粘着付与樹脂のブリードによるタックの低下が見られた場合は、「あり」とした。
後述の方法により作製した厚さ25μmの粘接着層を有する粘接着テープを幅25mm、長さ100mmとしてステンレス(SUS304)板(ブライトアニール処理品)またはポリエチレン(PE)板に貼り付け、サンプルを室温にて24時間保管後、23℃において300mm/分の速度で180°の方向に剥離して評価した。測定値が2N/25mm以上を示したものは「A」、2N/25mmに満たなかったものは「B」とした。
後述の方法により作製した厚さ25μmの粘接着層を有する粘接着テープの粘接着層表面に25℃において親指を押しつけ引き剥がす時の抵抗をタック感として官能評価した。ここでは、タック感のあるものを「A」とし、感圧粘着剤として適していることを示した。一方、タック感のないものは「B」とし感圧粘着剤として不向きとした。
加工性は、以下のようにして評価した。すなわち、本発明の粘接着剤組成物をニーダーで練る際、145℃に設定したニーダーで練ることができるものは「A」(加工性:良)、粘度が高く練ることができないものは「B」(加工性:悪)とした。
熱安定性は、後述の方法により作製した厚さ25μmの粘接着層を有する粘接着テープの180℃で3時間熱処理前後の外観の色変化を評価することによって行った。熱処理前後で外観上色変化が確認できない場合は「A」(熱安定性:良)、色変化が確認できる場合は「B」(熱安定性:悪)とした。
《合成例1》[アクリル系トリブロック共重合体(I−1)の合成]
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1035gと1,2−ジメトキシエタン31.9gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム21.0mmolを含有するトルエン溶液41.7gを加え、さらにsec−ブチルリチウム4.11mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液2.41gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル28.5gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸2−エチルヘキシルの混合物(質量比50/50)210gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル31.8gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル13.6gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、白色沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I−1)250gを得た。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1044gと1,2−ジメトキシエタン34.8gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム17.1mmolを含有するトルエン溶液34.0gを加え、さらにsec−ブチルリチウム2.84mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液1.67gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル22.0gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸2−エチルヘキシルの混合物(質量比50/50)214gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル33.8gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル10.7gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、白色沈殿物を析出させた。その後、白色沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I−2)250gを得た。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1038gと1,2−ジメトキシエタン43.5gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム18.8mmolを含有するトルエン溶液37.4gを加え、さらにsec−ブチルリチウム4.95mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液2.90gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル25.4gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸2−エチルヘキシルの混合物(質量比50/50)215gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル29.4gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル13.3gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、白色沈殿物を析出させた。その後、白色沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I−3)250gを得た。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン939gと1,2−ジメトキシエタン21.8gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム16.3mmolを含有するトルエン溶液32.4gを加え、さらにsec−ブチルリチウム2.72mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液1.59gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル21.7gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル273gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル30.2gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル10.2gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、白色沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(II−1)310gを得た。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン939gと1,2−ジメトキシエタン21.8gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム16.3mmolを含有するトルエン溶液32.4gを加え、さらにsec−ブチルリチウム1.70mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液1.00gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル15.1gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル289gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル19.6gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル10.0gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、白色沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(II−2)300gを得た。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン939gと1,2−ジメトキシエタン21.8gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム16.3mmolを含有するトルエン溶液32.4gを加え、さらにsec−ブチルリチウム2.90mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液1.70gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル29.0gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル240gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル41.0gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル10.0gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、白色沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(II−3)280gを得た。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン868gと1,2−ジメトキシエタン43.4gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム40.2mmolを含有するトルエン溶液60.0gを加え、さらにsec−ブチルリチウム5.00mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液2.89gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル35.9gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル240gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル35.9gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル3.50gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、白色沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(II−4)300gを得た。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン868gと1,2−ジメトキシエタン43.4gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム40.2mmolを含有するトルエン溶液80.0gを加え、さらにsec−ブチルリチウム5.50mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液3.18gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル46.2gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル210gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル43.9gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル13.3gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、白色沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(II−5)280gを得た。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン903gと1,2−ジメトキシエタン58.3gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム18.2mmolを含有するトルエン溶液36.2gを加え、さらにsec−ブチルリチウム7.28mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液4.27gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル26.8gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル378gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)メタノ−ル15.0gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、液状沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系ジブロック共重合体(III−1)380gを得た。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン903gと1,2−ジメトキシエタン58.3gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム18.2mmolを含有するトルエン溶液36.2gを加え、さらにsec−ブチルリチウム7.28mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液4.27gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル26.8gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸2−エチルヘキシルの混合物(質量比50/50)378gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)メタノ−ル15.0gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、液状沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系ジブロック共重合体(III−2)380gを得た。
粘着付与樹脂:
・商品名「Ysertack311」Euro Yser製、ロジンエステル、軟化点88℃
・商品名「Foral 85」Pinova製、水添ロジンエステル、軟化点85℃
・商品名「Pensel D125」荒川化学工業株式会社製、重合ロジンエステル、軟化点125℃
・商品名「Pensel D160」荒川化学工業株式会社製、重合ロジンエステル、軟化点160℃
・商品名「Foral AX」Pinova製、ロジン酸、軟化点66℃
・商品名「Clearon K4100」ヤスハラケミカル株式会社製、水添芳香族変性テルペン樹脂、軟化点100℃
・商品名「YS polyster T30」ヤスハラケミカル株式会社製、テルペンフェノール系樹脂、軟化点30℃
・商品名「YS polyster T160」ヤスハラケミカル株式会社製、テルペンフェノール系樹脂、軟化点160℃
・商品名「FTR6100」三井化学株式会社製、芳香族炭化水素系樹脂、軟化点95℃
・商品名「YS resin SX100」ヤスハラケミカル株式会社製、芳香族炭化水素系樹脂、軟化点100℃
・商品名「Arkon M90」荒川化学工業株式会社製、水添石油樹脂、軟化点90℃
・商品名「Arkon M100」荒川化学工業株式会社製、水添石油樹脂、軟化点100℃
・商品名「Arkon P100」荒川化学工業株式会社製、水添石油樹脂、軟化点100℃
可塑剤:
・商品名「DOP」新日本理化株式会社製、ビス(2−エチルヘキシル)フタレート
・商品名「Eastman 168SG」Eastman製、ビス(2−エチルヘキシル)テレフタレート
・商品名「ATBC」旭化成ファインケム株式会社製、アセチルクエン酸トリブチル
・商品名「K−FLEX DP」Kalama chemical製、安息香酸とジプロピレングリコールのエステル化物
・商品名「Micryl 105」Polychem製、アクリルオリゴマー
・商品名「UP1010」東亞合成株式会社製、アクリルオリゴマー
上記合成例1〜8で得たアクリル系トリブロック共重合体(I−1)〜(I−3)および(II−1)〜(II−5)と上記粘着付与樹脂とを以下の表2A〜2Cに示す質量比でトルエンに溶解し、濃度40質量%の粘接着剤組成物を含有するトルエン溶液を作製した。これをコーターによってポリエチレンテレフタレート製フィルム(東洋紡エステルフィルムE5000、厚さ50μm)上に乾燥後の粘接着層の厚さが25μmになるようにコーティングを行った後、該フィルムを60℃、30分で乾燥・熱処理して粘接着テープを作製した。作製した粘接着テープの評価において、被着体に貼り付ける必要がある場合には、2kgのローラーを10mm/秒の速度で2往復させて貼り付け、接着力の評価を行った。結果を下記表2A〜2Cに示す。
上記合成例1〜8で得たアクリル系トリブロック共重合体(I−1)〜(I−3)および(II−1)〜(II−5)と、上記粘着付与樹脂および上記可塑剤とを以下の表3A〜3Bに示す質量比で用いて、実施例1と同様に粘接着剤組成物を作製した。得られた粘接着剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表3A〜3Bに示す。
上記合成例1〜10で得たアクリル系トリブロック共重合体(I−1)〜(I−3)および(II−1)〜(II−5)、ならびにアクリル系ジブロック共重合体(III−1)〜(III−2)と、上記粘着付与樹脂とを以下の表4A〜4Bに示す質量比で用いて、実施例1と同様に粘接着剤組成物を作製した。得られた粘接着剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表4A〜4Bに示す。
上記合成例1〜10で得たアクリル系トリブロック共重合体(I−1)〜(I−3)および(II−1)〜(II−5)、ならびにアクリル系ジブロック共重合体(III−1)〜(III−2)と、上記粘着付与樹脂および上記可塑剤とを以下の表5A〜5Cに示す質量比で用いて、実施例1と同様に粘接着剤組成物を作製した。得られた粘接着剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表5A〜5Cに示す。
Claims (4)
- (i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、
前記重合体ブロック(B)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR1(1)(式中、R1は炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(1)単位および一般式CH2=CH−COOR2(2)(式中、R2は炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(2)単位からなり、
(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が40,000〜200,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(I)における重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)、
(ii)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(C1)および(C2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、
前記重合体ブロック(D)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR3(3)(式中、R3は炭素数4〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(3)単位からなり(ただし、重合体ブロック(D)は重合体ブロック(B)とは異なる。)、
(C1)−(D)−(C2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(II)における重合体ブロック(C1)および(C2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(II)、および
(iii’)軟化点が110℃未満の粘着付与樹脂を含有し、
アクリル系トリブロック共重合体(I)およびアクリル系トリブロック共重合体(II)の合計100質量部に対し、粘着付与樹脂を1〜300質量部含有する粘接着剤組成物。 - (i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、
前記重合体ブロック(B)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR1(1)(式中、R1は炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(1)単位および一般式CH2=CH−COOR2(2)(式中、R2は炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(2)単位からなり、
(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が40,000〜200,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(I)における重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)、
(ii)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(C1)および(C2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、
前記重合体ブロック(D)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR3(3)(式中、R3は炭素数4〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(3)単位からなり(ただし、重合体ブロック(D)は重合体ブロック(B)とは異なる。)、
(C1)−(D)−(C2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(II)における重合体ブロック(C1)および(C2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(II)、
(iii’)軟化点が110℃未満の粘着付与樹脂、および
(iv)可塑剤を含有し、
アクリル系トリブロック共重合体(I)およびアクリル系トリブロック共重合体(II)の合計100質量部に対し、粘着付与樹脂を1〜300質量部、可塑剤を100質量部以下含有する粘接着剤組成物。 - (i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、
前記重合体ブロック(B)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR1(1)(式中、R1は炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(1)単位および一般式CH2=CH−COOR2(2)(式中、R2は炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(2)単位からなり、
(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が40,000〜200,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(I)における重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)、
(ii)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(C1)および(C2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、
前記重合体ブロック(D)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR3(3)(式中、R3は炭素数4〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(3)単位からなり(ただし、重合体ブロック(D)は重合体ブロック(B)とは異なる。)、
(C1)−(D)−(C2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(II)における重合体ブロック(C1)および(C2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(II)、
(v)メタクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(E)とアクリル酸エス テル単位からなる1つの重合体ブロック(F)とを有し、
(E)−(F)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が10,000〜120,000であり、アクリル系ジブロック共重合体(III)における重合体ブロック(E)の含有量が25質量%以下であるアクリル系ジブロック共重合体(III)および、
(iii’)軟化点が110℃未満の粘着付与樹脂を含有し、
アクリル系トリブロック共重合体(I)およびアクリル系トリブロック共重合体(II)の合計100質量部に対し、アクリル系ジブロック共重合体(III)を1〜500質量部、粘着付与樹脂を1〜300質量部含有する粘接着剤組成物。 - (i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、
前記重合体ブロック(B)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR1(1)(式中、R1は炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(1)単位および一般式CH2=CH−COOR2(2)(式中、R2は炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(2)単位からなり、
(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が40,000〜200,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(I)における重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)、
(ii)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(C1)および(C2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、
前記重合体ブロック(D)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH2=CH−COOR3(3)(式中、R3は炭素数4〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(3)単位からなり(ただし、重合体ブロック(D)は重合体ブロック(B)とは異なる。)、
(C1)−(D)−(C2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、アクリル系トリブロック共重合体(II)における重合体ブロック(C1)および(C2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(II)、
(v)メタクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(E)とアクリル酸エス テル単位からなる1つの重合体ブロック(F)とを有し、
(E)−(F)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が10,000〜120,000であり、アクリル系ジブロック共重合体(III)における重合体ブロック(E)の含有量が25質量%以下であるアクリル系ジブロック共重合体(III)、
(iii’)軟化点が110℃未満の粘着付与樹脂、および
(iv)可塑剤を含有し、
アクリル系トリブロック共重合体(I)およびアクリル系トリブロック共重合体(II)の合計100質量部に対し、アクリル系ジブロック共重合体(III)を1〜500質量部、粘着付与樹脂を1〜300質量部、可塑剤を100質量部以下含有する粘接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017165289A JP6884674B2 (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 粘接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017165289A JP6884674B2 (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 粘接着剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017214595A true JP2017214595A (ja) | 2017-12-07 |
JP6884674B2 JP6884674B2 (ja) | 2021-06-09 |
Family
ID=60576576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017165289A Active JP6884674B2 (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 粘接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6884674B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022131163A1 (ja) * | 2020-12-18 | 2022-06-23 | 日東電工株式会社 | 粘着シート |
JP2022141932A (ja) * | 2020-12-18 | 2022-09-29 | 日東電工株式会社 | 粘着シート |
WO2022215500A1 (ja) * | 2021-04-07 | 2022-10-13 | 株式会社クラレ | アクリル系ブロック共重合体を含む樹脂組成物 |
WO2024135674A1 (ja) * | 2022-12-20 | 2024-06-27 | 日東シンコー株式会社 | 粘着テープ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014159511A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 粘着剤組成物 |
JP2015111646A (ja) * | 2013-11-05 | 2015-06-18 | 三菱電機株式会社 | 多層配線基板接続構造 |
-
2017
- 2017-08-30 JP JP2017165289A patent/JP6884674B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014159511A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 粘着剤組成物 |
JP2015111646A (ja) * | 2013-11-05 | 2015-06-18 | 三菱電機株式会社 | 多層配線基板接続構造 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022131163A1 (ja) * | 2020-12-18 | 2022-06-23 | 日東電工株式会社 | 粘着シート |
JP2022096692A (ja) * | 2020-12-18 | 2022-06-30 | 日東電工株式会社 | 粘着シート |
JP7114685B2 (ja) | 2020-12-18 | 2022-08-08 | 日東電工株式会社 | 粘着シート |
JP2022141932A (ja) * | 2020-12-18 | 2022-09-29 | 日東電工株式会社 | 粘着シート |
JP7176153B2 (ja) | 2020-12-18 | 2022-11-21 | 日東電工株式会社 | 粘着シート |
WO2022215500A1 (ja) * | 2021-04-07 | 2022-10-13 | 株式会社クラレ | アクリル系ブロック共重合体を含む樹脂組成物 |
WO2024135674A1 (ja) * | 2022-12-20 | 2024-06-27 | 日東シンコー株式会社 | 粘着テープ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6884674B2 (ja) | 2021-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6892854B2 (ja) | ホットメルト粘接着剤組成物 | |
WO2016027767A1 (ja) | アクリル系粘着剤組成物及び粘着製品 | |
JP6087375B2 (ja) | アクリル系粘着剤組成物および粘着製品 | |
JP6491101B2 (ja) | ホットメルト接着剤組成物 | |
WO2016175119A1 (ja) | 積層用アクリル系熱可塑性重合体組成物 | |
JP6652506B2 (ja) | アクリル系ブロック共重合体および粘接着剤組成物 | |
JP6289319B2 (ja) | ホットメルト粘着剤組成物 | |
JP2016044203A (ja) | アクリル系粘着剤組成物及び粘着製品 | |
JP6884674B2 (ja) | 粘接着剤組成物 | |
JP2019085587A (ja) | 粘接着剤組成物 | |
JP2017145315A (ja) | (メタ)アクリル系ブロック共重合体を含む樹脂組成物、および該樹脂組成物から得られる粘接着剤 | |
JP2017190463A (ja) | 粘接着剤組成物 | |
JP2018003035A (ja) | 粘接着剤組成物 | |
JP2017203173A (ja) | 粘接着剤組成物 | |
JP2017203149A (ja) | アクリル系ブロック共重合体を含む樹脂組成物 | |
JP6892803B2 (ja) | 粘接着剤組成物 | |
JP2017214597A (ja) | 粘接着剤組成物 | |
JP6328992B2 (ja) | ホットメルト接着剤組成物 | |
JP2019094402A (ja) | 積層体および該積層体を有する粘接着製品 | |
JP2017218599A (ja) | 粘接着剤組成物 | |
JP2021183705A (ja) | アクリル系粘接着剤組成物 | |
JP2017214596A (ja) | 粘接着剤組成物 | |
JP2017214598A (ja) | 粘接着剤組成物 | |
JPWO2020050184A1 (ja) | 積層体の製造方法 | |
JP2019085588A (ja) | 粘接着剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200907 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200915 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20201116 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210420 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210512 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6884674 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |